JP4559238B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の吹出口から車室内に空調風を送風する配風構造を備えた車両用空調装置に関する。
従来から使用されている車両用空調装置として、特許文献1に開示されるものが知られている。このような車両用空調装置は、無端ベルトの外周面の2カ所に係合突起を設け、遮断膜により2つある開口部のいずれかを閉じた状態では、いずれかの係合突起がテンションプーリと係合させることで無端ベルトが不用意に動くことを防止するものである。
特開平10−58943号公報
ところが、上述の車両用空調装置では、開口部を遮断膜で閉じることによって空調風が流通する送風路を切換えることができるものの、送風路を切換えつつ、1つの開口部に連通する複数の吹出口を切換えて空調風の風向をスイングさせることはできなかった。
そこで、本発明は、空調風が流通する送風路を切換えつつ、この送風路に連通する吹出口を切換え、空調風の風向をスイングさせることができる配風構造を備えた車両用空調装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の車両用空調装置は、調ユニットと送風ダクトとの間に配設され、該空調ユニットに形成される複数の開口部と、これら開口部から該送風ダクトに通じる送風路を開閉することで空調風の吹出口を切換える配風構造を有する車両用空調装置であって、該配風構造が、前記開口部と前記送風路を連通する連通孔が複数設けられた本体と、連通孔の入口側に配設され、且つ該本体の開口端面に沿ってスライドし、連通孔を選択的に開閉するスライドドアと、 連通孔の出口側に配設され、且つ該本体の開口端面に沿って、前記スライドドアと交差する方向にスライドし、連通孔を選択的に開閉するスライドドアとを備えたこと特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用空調装置において、前記スライドドアは、前記本体の入口側に配設される入口側スライドドアと、該本体の出口側に配設される出口側スライドドアの少なくともどちらか一方が、複数の連通孔に跨るように配置されたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1、または請求項2に記載の車両用空調装置において、前記本体に縦方向と横方向にそれぞれ2つずつ、合計4つの長方形の連通孔を備え、該本体の入口側に配設される入口側スライドドアは、縦方向に隣合う2つの連通孔を一緒に閉じつつ、他の2つの連通路を一緒に開き、且つ横方向にスライドすることで連通孔の開閉を行ない、該本体の出口側に配設される出口側スライドドアは、横方向に隣合う2つの連通孔を一緒に閉じつつ、他の2つの連通路を一緒に開き、且つ縦方向にスライドすることで連通孔の開閉を行なうことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、または請求項2に記載の車両用空調装置において、前記本体に縦方向と横方向にそれぞれ2つずつ、合計4つの長方形の連通孔を備え、該本体の入口側に配設される入口側スライドドアは、横方向に隣合う2つの連通孔を一緒に閉じつつ、他の2つの連通路を一緒に開き、且つ縦方向にスライドすることで連通孔の開閉を行ない、該本体の出口側に配設される出口側スライドドアは、縦方向に隣合う2つの連通孔を一緒に閉じつつ、他の2つの連通路を一緒に開き、且つ横方向にスライドすることで連通孔の開閉を行なうことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3、または請求項4に記載の車両用空調装置において、前記本体に設けられた4つの連通孔は、前記縦方向が、車両前後方向、または車両上下方向に対応しつつ、前記横方向が、車両幅方向に対応し、車両前後方向、または車両上下方向、および車両幅方向の所定の位置に配置される少なくとも4箇所の吹出口と当該4つの連通孔とがそれぞれ異なる送風ダクトによって連結されたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1、または請求項2に記載の車両用空調装置において、前記本体に隣り合わせに2つの連通孔を備え、前記入口側スライドドアと出口側スライドドアのいずれか一方は、可動域の一端側に位置した状態で一方の連通孔を閉じつつ、他方の連通孔を開き、当該可動域の他端側に位置した状態で一方の連通孔を開きつつ、他方の連通孔を閉じるように配置され、該入口側スライドドアと出口側スライドドアの他方は、当該一方のスライドドアのスライドする方向に交差してスライドし、且つ当該2つの連通孔に跨るように配置されたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の車両用空調装置において、前記2つの連通孔の出口側には、異なる送風ダクトがそれぞれ連結され、これら送風ダクトは、前記出口側スライドドアのスライドする方向に沿って分岐しつつ、所定の吹出口に連結されたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の車両用空調装置において、前記一方のスライドドアが、前記本体の出口側に配設される出口側スライドドアで、前記他方のスライドドアが、該本体の入口側に配設される入口側スライドドアであることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、入口側スライドドアと出口側スライドドアを操作し、空調風が車室内に送風される吹出口を連続的に切換えることで、空調風の風向をスイングさせることができる。また、空調風の風向がスイングすることにより、より快適な車室内空間を乗員に提供することができる。
請求項2の発明によれば、交差してスライドすることで、空調風が流通する送風路を切換えつつ、吹出口を連続的に切換え、空調風をスイングさせることが出来る。
請求項3、4記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果と同様の効果を得ることができる。
請求項5記載の発明によれば、車室内に配設される複数の吹出口と本体の各連通孔がそれぞれ異なる送風ダクトによって連結されることにより、空調風の風向がより明確にスイングされるため、より一層快適な車室内空間を乗員に提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、比較的単純な構成で請求項1の効果を得ることができる。
請求項7記載の発明によれば、送風ダクトが、スライドドアのスライドする方向に沿って分岐しつつ、所定の吹出口に連結されたことにより、スライドドアをスライドすることで吹出口が切り替わるので、構造を簡素化し、組付け作業性を向上することができる。
請求項8記載の発明によれば、一方のスライドドアが、本体の出口側に配設され、他方のスライドドアが、本体の入口側に配設されることで、連通孔を開閉することによる吹出口の切替えを確実に行なうことができる。
以下、本発明の第1実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1は車両用空調装置を車両側方から見た断面図、図2はベントダクトと本発明の配風構造を車両前方から見た断面図、図3は本発明の配風構造を示す斜視図、図4は図3のA−A線に沿った断面図、図5は各配風パターンでのドア位置を示す正面図である。
図1に示されるように、本実施形態の車両用空調装置は、車室内前方に位置するインストルメントパネル71内部に空調ユニット51が車両左右方向の中心に位置するよう配設されている。本実施形態の車両用空調装置50は、装置内に空調風を導入する送風機(不図示)と、導入された空調風の温度を調節する空調ユニット51と、車室内の様々な場所に設けられた吹出口66と、空調ユニット51と吹出口66とを連通する送風ダクト60ととから主に構成されている。
送風機は、車両の助手席側に配設されるとともに、車室外の外気と車室内の内気とを選択的に導入する構造が設けられている。
空調ユニット51は、内部に送風路62aが形成されており、送風路62aの途中に冷却手段52と加熱手段53とエアミックスドア54とが設置されている。装置内に導入された空調風は、冷却手段52を通過する際に冷却されるとともに、加熱手段53を通過する際に加熱される。そして、エアミックスドア54によって冷却された空調風と加熱された空調風の混合比を変えることで空調風全体の温度が調節されている。
また、図1、図2に示されるように、空調ユニット51の壁面には開口部としてのデフロスタ開口部55Aとベント開口部55Cとフット開口部55Dとが設けられている。
デフロスタ開口部55Aは、デフロスタ開閉手段56と、デフロスタダクト60Aとを通じてデフロスタ吹出口66Aに連通されている。そして、デフロスタ吹出口66Aは、インストルメントパネル71のフロントガラス70近傍に設けられており、フロントガラス70内面に空調風を吹付けることで、フロントガラス70の窓曇りを取除いている。
ベント開口部55Cは、本願発明の配風構造1と、アッパベントダクト60B、ベントダクト60Cを通じてアッパベント吹出口66Bとセンタベント吹出口67と、サイドベント吹出口68とに連通されている。そして、アッパベント吹出口66Bは、インストルメントパネル上面72に設けられており、車室内上部に空調風を送風することで、乗員の頭部の温度環境を改善している。
そして、センタベント吹出口67は、インストルメントパネル71中央部に設けられており、車室内中層に空調風を送風することで、乗員の上半身の温度環境を改善している。また、サイドベント吹出口68は、インストルメントパネル71の左右方向両端部に設けられており、車室内の窓側中層に空調風を送風することで、乗員の窓側上半身の温度環境を改善している。
なお、配風構造1の本体10が配設されるベント開口部55Cについて、本体10の上流側には、壁62によって送風路62cが形成され、この送風路62cの入口部62dに、入口部62dを開閉する開閉ドア58が配設されている。つまり、開閉ドア58によってベント開口部55Cは開閉されている。そして、開閉ドア58を閉止すると、空調風のスイングが可能なアッパベント吹出口66Bとセンタベント吹出口67、およびサイドベント吹出口68からの送風が停止される。なお、センタベント吹出口67とサイドベント吹出口68にはルーバー69が設けられており、手動で空調風の風向、および開口面積を調整できるようになっている。
フット開口部55Dは、フット開閉手段57と、フットダクト60Dとを通じてフット吹出口66Dに連通されている。フット吹出口66Dは、センタコンソール下部の運転手側と助手席側に設けられており、床に空調風を送風することで、乗員の足下の温度環境を改善している。
図2に示されるように、ベントダクト60Cの内部には、ベント送風路が形成されている。このベント送風路は、サイドベント吹出口68に通じる2本のサイドベント送風路65とセンタベント吹出口67に通じるセンタベント送風路64とに分岐している。また、センタベント送風路64は、車両搭載状態での左右方向中心部に設けられた隔壁61によって左側センタベント送風路64aと右側センタベント送風路64bに分割されている。
また、アッパベントダクト60Bの内部にも、図1に示されるように、センタベント送風路64と同様に、アッパベント送風路63が形成されており、車両搭載状態での左右方向中心部に設けられた隔壁によって左側アッパベント送風路63aと右側アッパベント送風路63bに分割されている。
また、図9、図10に示されるように、本実施形態の配風構造1は、本体10と、連通孔13A,13Bの入口側をスライドする入口側スライドドア20aと、連通孔13A,13Bの出口側を開閉する出口側スライドドア20bと、入口側スライドドア20a、および出口側スライドドア20bを駆動する駆動手段36と、アッパベント連通孔13Aの出口側とアッパベント吹出口66Bとを連通するアッパベントダクト60Bと、ベント連通孔13Bの出口側とベント吹出口66Cとを連通するベントダクト60Cとから主に構成されている。つまり、2つの連通孔13A,13Bの出口側10bには、それぞれに異なる送風ダクト60B,60Cがそれぞれ連結されている。
なお、アッパベント吹出口66Bは、左側アッパベント吹出口66Baと右側アッパベント吹出口66Bbとから構成されており、アッパベントダクト60Bは、各アッパベント吹出口66Bに別々に連結するように分岐している。
また、図10に示されるように、ベント吹出口66Cは、左側センタベント吹出口67aと左側サイドベント吹出口68a、および右側センタベント吹出口67bと右側サイドベント吹出口68bとから構成されており、ベントダクト60Cは、左側と右側に分岐したあと、センタとサイドに分岐し、各アッパベント吹出口66Bに別々に連結している。つまり、これら送風ダクト60B,60Cは、出口側スライドドア20bのスライドする方向に沿って分岐しつつ、所定の吹出口に連結されている。
本実施形態の配風構造1は、図1に示されるように、空調ユニット51と送風ダクト60との間に配設され、アッパベント開口部55Bとアッパベントダクト60B、およびベント開口部55Cとベントダクト60Cを連通するように配設されている。また、配風構造1は、配風構造1の本体10と、本体10内の送風路62bを開閉するスライドドア20a、20bと、スライドドア20a、20bを駆動する駆動手段36から主に構成されている。
配風構造1の本体10は、図3に示されるように、縦方向と横方向にそれぞれ2つずつ、合計4つの長方形の連通孔13を具備する格子形状を備えている。そして、これら連通孔13は、空調ユニット51に形成される開口部55と、これら開口部55に連通する送風ダクト60とを連通する送風路62bとして機能しており、左アッパベント連通孔13aが、アッパベント開口部55Bと左側アッパベント送風路63aとを連通し、右アッパベント連通孔13bが、アッパベント開口部55Bと右側アッパベント送風路63bとを連通するとともに、左ベント連通孔13cは、ベント開口部55Cと左側センタベント送風路64aとを連通し、右ベント連通孔13dは、ベント開口部55Cと右側センタベント送風路64bとを連通するように形成されている。
また、本体10の入口側10aと出口側10bには、開口端面に沿ってスライドし、連通孔13を選択的に開閉する入口側スライドドア20aと出口側スライドドア20bが設けられている。
本体10の入口側10aに配設される入口側スライドドア20aは、図3の縦方向に隣合う連通孔13を閉じるように形成されたドア板22を横方向にスライドすることで連通孔13の開閉を行なう。つまり、ドア板22が、可動域の左端に位置した場合には、左アッパベント連通孔13aと左ベント連通孔13cを全閉にしつつ、右アッパベント連通孔13bと右ベント連通孔13dを全開にする。また、ドア板22が、可動域の右端に位置した場合には、左アッパベント連通孔13aと左ベント連通孔13cを全開にしつつ、右アッパベント連通孔13bと右ベント連通孔13dを全閉にする。さらに、ドア板22が、可動域の中間に位置した場合には、4つの連通孔13をそれぞれ半開にする。
また、入口側スライドドア20aには、本体10の横方向に沿った壁面12aに支承される回転軸21と、この回転軸21の両端部にそれぞれ固持される2つの歯車23と、回転軸21の一端に連結され、回転軸21を回転する駆動手段36とが設けられており、ドア板22の横方向に沿った両端縁の内面側に形成されたラッチ部24と、これら歯車23とが咬合し、回転軸21が回転することでドア板22が横方向に沿って自在にスライドする。
本体10の出口側10bに配設される出口側スライドドア20bは、図3の横方向に隣合う連通孔13を閉じるように形成されたスライドドア20bを縦方向にスライドすることで連通孔13の開閉を行なう。つまり、出口側スライドドア20bが、可動域の上端に位置した場合には、左アッパベント連通孔13aと右アッパベント連通孔13bを全閉にしつつ、左ベント連通孔13cと右ベント連通孔13dを全開にする。また、ドア板22が、可動域の下端に位置した場合には、左アッパベント連通孔13aと右アッパベント連通孔13bを全開にしつつ、左ベント連通孔13cと右ベント連通孔13dを全閉にする。さらに、ドア板22が、可動域の中間に位置した場合には、4つの連通孔13をそれぞれ半開にする。
また、出口側スライドドア20bには、本体10の縦方向に沿った壁面12bに支承される回転軸21′と、この回転軸21′の両端部にそれぞれ固持される2つの歯車23′と、回転軸21′の一端に連結され、回転軸21′を回転する駆動手段36とが設けられており、出口側スライドドア20bの縦方向に沿った両端縁の内面側に形成されたラッチ部24′と、これら歯車23′とが咬合し、回転軸21′が回転することで出口側スライドドア20bが縦方向に沿って自在にスライドする。
図5(a)〜(e)には、ドア面22の形状が長方形の場合についての配風パターンが示されている。
図5(a)では、アッパベント吹出口66Bから送風するために、入口側スライドドア20aを可動域の中央に移動しつつ、出口側スライドドア20bを可動域の右端に移動し、左アッパベント連通孔13aと右アッパベント連通孔13bを開きつつ、左ベント連通孔13cと右ベント連通孔13dを閉じる。
図5(b)では、ベント吹出口66Cから送風するために、入口側スライドドア20aを可動域の中央に移動しつつ、出口側スライドドア20bを可動域の左端に移動し、左ベント連通孔13cと右ベント連通孔13dを開きつつ、左アッパベント連通孔13aと右アッパベント連通孔13bを閉じる。
図5(c)では、アッパベント吹出口66Bの左側と、左側のサイドベント吹出口、およびセンタベント吹出口67の左側から送風するために、入口側スライドドア20aを可動域の右端に移動しつつ、出口側スライドドア20bを可動域の中央に移動し、左アッパベント連通孔13aと左ベント連通孔13cを開きつつ、右アッパベント連通孔13bと右ベント連通孔13dを閉じる。
図5(d)では、アッパベント吹出口66Bの右側と、右側のサイドベント吹出口、およびセンタベント吹出口67の右側から送風するために、入口側スライドドア20aを可動域の左端に移動しつつ、出口側スライドドア20bを可動域の中央に移動し、右アッパベント連通孔13bと右ベント連通孔13dを開きつつ、左アッパベント連通孔13aと左ベント連通孔13cを閉じる。そして、図5(d)に相当する配風パターンの場合には、図6に示されるように各吹出口から車室内に空調風が送風される。
図5(e)では、アッパベント吹出口66Bと、両側のサイドベント吹出口、およびセンタベント吹出口67から送風するために、入口側スライドドア20aを可動域の中央に移動しつつ、出口側スライドドア20bを可動域の中央に移動し、4つの連通孔13を開く。
そして、以上のような風向パターンを組合わせることで、空調風の風向をスイングさせることができる。たとえば、(a)と(b)の配風パターンを交互に繰返すことで、空調風を車室内の上下方向にスイングさせることができる。また、(c)と(d)の配風パターンを交互に繰返すことで、空調風を車室内の左右方向にスイングさせることができる。さらに、(a)〜(d)の中から配風パターンを無作為に選択することで、空調風の風向を指定せずにスイングさせることができる。
また、空調風の風向がスイングすることにより、より快適な車室内空間を乗員に提供することができる。
なお、本実施形態では、アッパベントダクト60Bの内部と、センタベント送風路64に隔壁61が設けられているが、このような隔壁がなくても上述の効果を得ることができる。
また、図7に示されるように、図3の入口側スライドドア20aと出口側スライドドア20bを配置換えしたものでも同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図8は本実施形態の配風構造を示す斜視図、図9は実施形態の配風構造の正面図、図10はベントダクトと本実施形態の配風構造を車両前方から見た断面図である。
配風構造1の本体10には、図8に示されるように、長孔形状を有する2つの連通孔13が隣り合わせに平行に配置されている。そして、これら連通孔13は、第1実施形態と同様に、空調ユニット51に形成される開口部55と、これら開口部55に連通する送風ダクト60とを連通する送風路62bとして機能している。
また、本体10の出口側10bには、開口端面に沿ってスライドし、可動域の一端側に位置した状態で一方の連通孔としてのアッパベント連通孔13Aを閉じつつ、他方の連通孔としてのベント連通孔13Bを開き、当該可動域の他端側に位置した状態でアッパベント連通孔13Aを開きつつ、ベント連通孔13Bを閉じるように出口側スライドドア20bが配置され、入口側10aには、開口端面に沿ってスライドし、出口側スライドドア20bのスライドする方向に直交してスライドし、且つ当該2つの連通孔13A,13Bに跨るように入口側スライドドア20aが配置されている。
また、図9、図10に示されるように、本実施形態の配風構造1は、本体10と、連通孔13A,13Bの入口側をスライドする入口側スライドドア20aと、連通孔13A,13Bの出口側を開閉する出口側スライドドア20bと、入口側スライドドア20a、および出口側スライドドア20bを駆動する駆動手段36と、アッパベント連通孔13Aの出口側とアッパベント吹出口66Bとを連通するアッパベントダクト60Bと、ベント連通孔13Bの出口側とベント吹出口66Cとを連通するベントダクト60Cとから主に構成されている。つまり、2つの連通孔13A,13Bの出口側10bには、それぞれに異なる送風ダクト60B,60Cがそれぞれ連結されている。
なお、アッパベント吹出口66Bは、左側アッパベント吹出口66Baと右側アッパベント吹出口66Bbとから構成されており、アッパベントダクト60Bは、各アッパベント吹出口66Bに別々に連結するように分岐している。また、図10に示されるように、ベント吹出口66Cは、左側センタベント吹出口67aと左側サイドベント吹出口68a、および右側センタベント吹出口67bと右側サイドベント吹出口68bとから構成されており、ベントダクト60Cは、左側と右側に分岐したあと、センタとサイドに分岐し、各アッパベント吹出口66Bに別々に連結している。つまり、これら送風ダクト60B,60Cは、出口側スライドドア20bのスライドする方向に沿って分岐しつつ、所定の吹出口に連結されている。
上記構成により、空調風を車室内の上下方向、および車室内の左右方向にスイングさせることができ、空調風の風向がスイングすることにより、より快適な車室内空間を乗員に提供することができる。
また、車室内に配設される複数の吹出口と本体の各連通孔がそれぞれ異なる送風ダクトによって連結されることにより、空調風の風向がより明確にスイングされるため、より一層快適な車室内空間を乗員に提供することができる。
また、送風ダクトが、スライドドアのスライドする方向に沿って分岐しつつ、所定の吹出口に連結されたことにより、スライドドアをスライドすることで吹出口が切り替わるので、構造を簡素化し、組付け作業性を向上することができる。
さらに、出口側スライドドアが、可動域の一端側に位置した状態で一方の連通孔を閉じつつ、他方の連通孔を開き、当該可動域の他端側に位置した状態で一方の連通孔を開きつつ、他方の連通孔を閉じるように本体の出口側に配設され、入口側スライドドアが、出口側スライドドアのスライドする方向に直交してスライドし、且つ当該2つの連通孔に跨るように配置されたことで、連通孔を開閉することによる吹出口の切替えを確実に行なうことができる。
本発明の車両用空調装置を車両側方から見た断面図である。 ベントダクトと本発明の配風構造を車両前方から見た断面図である。 第1実施形態の配風構造を示す斜視図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 各配風パターンでのドア位置を示す正面図である。 図5(d)に相当する配風パターンで吹出口から車室内に送風される様子を示す斜視図である。 別態様の配風構造を図3のA−A線に相当する線に沿った断面図である。 第2実施形態の配風構造を示す斜視図である。 本実施形態の配風構造の正面図である。 ベントダクトと本実施形態の配風構造を車両前方から見た断面図である。
符号の説明
1…配風構造
10…本体
10a…入口側
10b…出口側
13…連通孔
13A…連通孔(アッパベント連通孔)
13B…連通孔(ベント連通孔)
13a…連通孔(左アッパベント連通孔)
13b…連通孔(右アッパベント連通孔)
13c…連通孔(左ベント連通孔)
13d…連通孔(右ベント連通孔)
20a…入口側スライドドア
20b…出口側スライドドア
51…空調ユニット
55…開口部
60…送風ダクト
60B,60C…送風ダクト
62b…送風路
66…吹出口

Claims (8)

  1. 空調ユニット(51)と送風ダクト(60)との間に配設され、該空調ユニット(51)に形成される複数の開口部(55)と、これら開口部(55)から該送風ダクト(60)に通じる送風路(62b)を開閉することで空調風の吹出口(66)を切換える配風構造(1)を有する車両用空調装置であって、
    該配風構造(1)が、前記開口部(55)と前記送風路(62b)を連通する連通孔(13)が複数設けられた本体(10)と、
    連通孔(13)の入口側(10a)に配設され、且つ該本体(10)の開口端面に沿ってスライドし、連通孔(13)を選択的に開閉するスライドドア(20a)と、
    連通孔(13)の出口側(10b)に配設され、且つ該本体(10)の開口端面に沿って、前記スライドドア(20a)と交差する方向にスライドし、連通孔(13)を選択的に開閉するスライドドア(20b)とから構成されたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記スライドドア(20a、20b)は、前記本体(10)の入口側(10a)に配設される入口側スライドドア(20a)と、該本体(10)の出口側(10b)に配設される出口側スライドドア(20b)の少なくともどちらか一方が、複数の連通孔(13)に跨るように配置されたことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1、または請求項2に記載の車両用空調装置において、
    前記本体(10)に縦方向と横方向にそれぞれ2つずつ、合計4つの長方形の連通孔(13)を備え、
    該本体(10)の入口側(10a)に配設される入口側スライドドア(20a)は、縦方向に隣合う2つの連通孔(13a、13c)を一緒に閉じつつ、他の2つの連通孔(13b、13d)を一緒に開き、且つ横方向にスライドすることで連通孔(13)の開閉を行ない、
    該本体(10)の出口側(10b)に配設される出口側スライドドア(20b)は、横方向に隣合う2つの連通孔(13a、13b)を一緒に閉じつつ、他の2つの連通孔(13c、13d)を一緒に開き、且つ縦方向にスライドすることで連通孔(13)の開閉を行なうことを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1、または請求項2に記載の車両用空調装置において、
    前記本体(10)に縦方向と横方向にそれぞれ2つずつ、合計4つの長方形の連通孔(13)を備え、
    該本体(10)の入口側(10a)に配設される入口側スライドドア(20a)は、横方向に隣合う2つの連通孔(13a、13b)を一緒に閉じつつ、他の2つの連通孔(13c、13d)を一緒に開き、且つ縦方向にスライドすることで連通孔(13)の開閉を行ない、
    該本体(10)の出口側(10b)に配設される出口側スライドドア(20b)は、縦方向に隣合う2つの連通孔(13a、13c)を一緒に閉じつつ、他の2つの連通孔(13b、13d)を一緒に開き、且つ横方向にスライドすることで連通孔(13)の開閉を行なうことを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項3、または請求項4に記載の車両用空調装置において、
    前記本体(10)に設けられた4つの連通孔(13a、13b、13c、13d)は、前記縦方向が、車両前後方向、または車両上下方向に対応しつつ、前記横方向が、車両幅方向に対応し、
    車両前後方向、または車両上下方向、および車両幅方向の所定の位置に配置される少なくとも4箇所の吹出口と当該4つの連通孔(13a、13b、13c、13d)とがそれぞれ異なる送風ダクト(60B,60C)によって連結されたことを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項1、または請求項2に記載の車両用空調装置において、
    前記本体(10)に隣り合わせに2つの連通孔(13A、13B)を備え、
    前記入口側スライドドア(20a)と出口側スライドドア(20b)のいずれか一方は、可動域の一端側に位置した状態で一方の連通孔(13A)を閉じつつ、他方の連通孔(13B)を開き、当該可動域の他端側に位置した状態で一方の連通孔(13A)を開きつつ、他方の連通孔(13B)を閉じるように配置され、
    該入口側スライドドア(20a)と出口側スライドドア(20b)の他方は、当該一方のスライドドア(20b)のスライドする方向に交差してスライドし、且つ当該2つの連通孔(13A、13B)に跨るように配置されたことを特徴とする車両用空調装置。
  7. 請求項6記載の車両用空調装置において、
    前記2つの連通孔(13A、13B)の出口側(10b)には、異なる送風ダクト(60B,60C)がそれぞれ連結され、
    これら送風ダクト(60B,60C)は、前記出口側スライドドア(20b)のスライドする方向に沿って分岐しつつ、所定の吹出口に連結されたことを特徴とする車両用空調装置。
  8. 請求項7記載の車両用空調装置において、
    前記一方のスライドドアが、前記本体(10)の出口側(10b)に配設される出口側スライドドア(20b)で、
    前記他方のスライドドアが、該本体(10)の入口側(10a)に配設される入口側スライドドア(20a)であることを特徴とする車両用空調装置。
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