JPH0725226A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0725226A
JPH0725226A JP16891993A JP16891993A JPH0725226A JP H0725226 A JPH0725226 A JP H0725226A JP 16891993 A JP16891993 A JP 16891993A JP 16891993 A JP16891993 A JP 16891993A JP H0725226 A JPH0725226 A JP H0725226A
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JP
Japan
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air
seat
air conditioner
vehicle
duct
Prior art date
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JP16891993A
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English (en)
Inventor
Masaya Watanabe
雅也 渡辺
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0725226A publication Critical patent/JPH0725226A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】空調ユニットによる室内空間の圧迫をなくし、
車両室内の居住性を向上させるとともに、空調効果を高
める。 【構成】ダッシュパネル1の底部には空調ユニットの一
部を納める凹部が設けられている。空調ユニットはブロ
ア3,ハウジング2,吹き出し通路4,5,6から構成
される。ハウジング内にはエバポレータ21,ヒータ2
3等が納められている。そこからは座席13内を通って
ダクト26が設けられている。空調風はダクト26及び
ダクト28を通ってリアベント29から吹き出す。その
ため、空調ユニットは車室内を圧迫することがなく、ま
た、吹き出し口は空調ユニットから至近な場所にあるた
めに空調の効率を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両室内の温度などを制
御する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の空調装置は、前部座席前
方のダッシュパネル付近に空調のユニットが納められて
いる。空調装置としては、実開昭63-66309号の
ように、前部座席のみならず後部座席に空調風を吹き出
すものが提案されている。そのような前部座席用及び後
部座席用にユニットを有する空調装置であっても、空調
ユニットはダッシュボード内にまとめて配設されてお
り、空調風はダッシュボード内の空調ユニットで温度調
節がされた後、ダクトを通して後部の吹きだし口へと導
かれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の空調装置は、空調ユニットは狭いところにまとめて
配置されているためにそれを納める空間が非常にかさば
り、車両室内の空間を狭め、特に前部座席の乗員の足元
空間を狭めて居住性を阻害する原因になっていた。これ
を改善するために空調ユニットの配置を変えたり、また
空調ユニットを小型化すると必要な空調性能を得られな
いことになりかねず、居住性と空調の性能とを両立させ
ることは難しかった。
【0004】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、車両室内における空調ユニットの配置を改善して居
住空間を拡大し、なおかつ空調の性能を低下させること
のない車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の車両用空調装置は次のような構成からな
る。車両用空調装置であって、座席付近の下方に配設さ
れた、エバポレータとヒータとエアミックス室とを少な
くとも含む空調ユニットと、該空調ユニットからの空調
風を導く、前記座席内に設けられるダクトと、前記座席
に設けられ、該ダクトに導かれる空調風を車両室内に吹
き出す吹き出し口とを備える。
【0006】
【作用】上記構成により、本発明の車両用空調装置は、
空調ユニットを座席下および座席内に納めることがで
き、車両の室内の居住性及び空調の効果を高めることが
できる。
【0007】
【第1実施例】本発明の実施例を、図1〜図6を参照し
て説明する。図1は本実施例の車両用空調ユニットの分
解斜視図である。なお、車両用の空調装置は、室内ある
いはその付近に配設されて空気の温度や吹き出し口など
を実際に調節するヒータやエバポレータを含む部分と、
コンプレッサなどの機械的な駆動が必要な部分とに大き
く分けられるが、前者を空調ユニットと呼ぶことにす
る。
【0008】図において、ブロア3は車両室内もしくは
室外の空気を空調ユニットに取り込む。取り込まれた空
気は空調ユニットのハウジング2内部をとおり、ハウジ
ング内にあるエバポレータ21とヒータ23とによりそ
の温度が制御される。空気の温度の制御はヒータ23の
手前に設けられたダンパ22によってヒータに通す空気
の流量を制御することによってもなされる。ヒータを通
った空気と通らない空気とはヒータの後ろのエアミック
ス室で混ぜ合わされる。
【0009】エバポレータ21及びヒータ23で適当な
温度に制御された空気は、ダンパ24により2つの流れ
に分けられる。それぞれの流量はダンパ24の位置によ
って変化させることができる。一方の流れはダクト4及
び5を通って3つの流れに区分され、それぞれデフロス
タ61,センターベント63,ロアベント62などの吹
き出し口から排出される。これらの吹き出し口からの風
量は、各流路ごとに独立して設けられたダンパ51によ
って制御されるが、その制御は乗員によりマニュアル
で、あるいは不図示の制御機構によりなされる。
【0010】もう一方の流れは後部へのダクト孔25へ
と流れるものである。ダクト孔25から流出する空調風
は不図示のダクトを通って後席方向へと吹き出す。ダッ
シュパネル1のフロア面にはハウジング2が納まる凹部
が設けられており、そこに納まったハウジングは車体床
面とほぼ面一となる。また、ハウジング2は、前部座席
の下で180度曲げられ、U字形状になっている。この
U字型の部分は前席左側の下方に、ダクト孔25の方に
突出した部分は前席右側の下方に位置する。
【0011】なお、ダッシュパネル前部1aに沿った部
分においては、排出側の3つの空気流路と吸入側の空気
流路と併せて「田」型の断面形状を持つように空調ユニ
ットは配置される。空調ユニットの車体における位置を
より明瞭にするために、図2の側断面図と図4の平面図
とを参照して空調ユニットの配置を説明する。
【0012】空調ユニット全体は、図2にみられるよう
にダッシュパネル1に沿って略「く」の字形状に配置さ
れる。ブロア3及び空調風の排出口はダッシュパネル前
部1a沿いにトラバースメンバ13内部に配置される。
ブロア3から吸入された空気はハウジング2内を通って
ダッシュパネル1の下部に配置されたエバポレータ,ヒ
ータといったユニットまで導かれる。ダッシュパネル1
のフロア部の凹部に配設されたハウジングは、その上を
フロア材11に覆われて平坦な床面に埋め込まれた形と
なる。しかしながら、ヒータ23やエバポレータ21は
十分な量の空調風の温度調節をするためにその高さも高
く、フロア材11の下には納まりきらない。そこで、そ
のままでは床面を平坦にすることができなくなるため
に、図4に示すように、ヒータ23及びエバポレータ2
1を前部座席12の下に配置する。このように配置する
ことでヒータやエバポレータが床面から出っ張っていて
も、座席の下であるために乗員のじゃまにならない。ま
た、ブロア3をダッシュパネル前部1aに配置し、ハウ
ジング2をブロア3からダッシュパネル1に沿って配置
したために、空調ユニットがかさばって車両室内の居住
性を損なうことがない。
【0013】また、ダクト孔25は前席右側の下部に位
置するが、孔25からはダクト26が座席の後面にとり
回されている。ダクト26は接続部27で座席13の背
もたれ内に設けられたダクト28に接続されている。ダ
クト28はフレーム材を兼ねたもので、背もたれ上部か
ら出て、後部座席に向かって吹き出し口が設けられてい
る。尚、ダクト26は柔軟な材料により、あるいは蛇腹
のように伸縮可能な構造により作られており、座席13
が前後に移動させられても、あるいは背もたれの傾斜角
度が変えられてもそれに対応することができる。
【0014】図3は座席13の背もたれ部分の内部構造
を示す図である。図3(A)は正面からの透視図であ
り、図3(B)は図3(A)のA−A断面図である。図
において、ダクト28は背もたれの両側を通るフレーム
材となっており、座席の背もたれを支えている。また、
吹き出し口(リアベント)29は座席の両側にあるた
め、片側の吹き出し口からの空調風は、リアサイドウイ
ンドウのデミスタとして用いることが出きる。
【0015】次に、図2〜図4を参照して空調風の流れ
を説明する。ブロア3で吸入された空気はハウジング2
を通して導かれ、前部座席の下にあるエバポレータ21
とヒータ23とにより温度調節される。温度の調節はエ
バポレータとヒータの運転の強さと、ヒータ23の前に
配置されたダンパ22の位置調整によりなされる。温度
調整された空調風はダンパ24によって再び前方へと戻
る流れと後方へと吹き出される流れの2つに分離され、
それぞれの吹き出し口へと導かれる。
【0016】前方に戻される空調風は途中3つの経路3
1に分離される。その経路中にはそれぞれ独立して制御
できるダンパ51(図1参照)が配置されており、デフ
ロスター,センターベント,ロアベントなどの各吹き出
し口から吹き出す空調風の量はそれらダンパによって制
御される。後方へと吹き出す空調風は、ダクト孔25か
らダクト26及びダクト28を通してリアベント29か
ら吹き出す。
【0017】なお、図4では前席左側の下に空調ユニッ
トを配しているが、左右逆であっても構わないことはも
ちろんである。このように空調ユニットをダッシュパネ
ル沿いに配置してフロア材下に埋め込んでしまい、かさ
ばるユニットは座席下に配置することで、空調装置によ
り車両室内の空間を圧迫することがなくなり、居住性を
高めることができる。また、空調ユニットをコンパクト
にするためにブロアやエバポレータ,ヒータなどのユニ
ットとして小型なものを使用する必要もなく、従来のも
のを使用することも可能なため、空調性能を損なうこと
はない。
【0018】図5は本実施例の空調装置の構成の模式図
である。図から明かであるが、ブロアで吸入した空気
は、エバポレータとヒータとで温度調節された後、ダン
パの開閉によりその流路を制御されて各吹き出し口から
吹き出す。もちろん、リアベントからの吹き出しもダン
パ51により制御される。なお、図5では、図1〜図4
には示されていない吹き出し口であるリアフットも示さ
れている。これは、後席の下方から空調風を吹き出す為
の口である。
【0019】以上説明したような構成の空調装置は、空
調のユニットが座席の下に納まっているために、車両室
内の前席の空間が空調ユニットによって圧迫されること
はない。また、空調風は空調ユニットすぐ上にある座席
を通して車内に吹き出すために、後部座席へ至る室内の
ダクトが不要となり、後席の空間も圧迫されない。更
に、空調ユニットは座席の下の空間を用いて、十分な空
調能力のあるユニットを配置することができるため、室
内空間の広がりと空調能力とを両立することができる。
【0020】
【第1実施例の変形例】第1の実施例の変形例として、
図6の空調装置を説明する。図6は、図5の空調ユニッ
トに対してリア用のブロアとエバポレータとを付加した
構成となっている。リアベントから吹き出す空調風はい
ったんリアブロアで付勢され、リアエバポレータを通し
てフロント側とは独立した空気調節がなされ、その後吹
き出される。リアブロア及びリアベントは、フロント用
のユニットが配設された座席とは別の座席下に配設され
る。図4を参照していえば、リアブロア及びリアエバポ
レータは座席13の下に配設される。
【0021】図4においては、空調風はリアベントへ通
じるダクト孔25からブロア3による勢で吹き出すが、
本変形例では、ダンパ24と孔25との間にブロア及び
エバポレータを介在させ、孔25へと導けば良い。この
ようにすれば、第1の実施例における空調装置の達成で
きる効果に加えて、リア用の空調をフロント用の空調と
は独立して制御することが可能となる。
【0022】
【第2実施例】第2の実施例として、空調ユニットから
の空調風を座席に通し、シートウオーマとして利用する
空調装置を説明する。図7は本実施例の空調装置を備え
た車両の前席付近の側面図である。また、図8は同じく
上面図であり、図9は図8におけるA−A及びB−Bの
断面図である。これらの図において、空調ハウジング2
のヒータ21のすぐ下流上方に温風取り入れ口73が開
口している。この取り入れ口73からダクト71が座席
12の下側に延びており、ヒータからの温風を座席12
の内側に導く。ダクト71を通った温風は座席12の開
口部12から外側クッション124と内側クッション1
23との隙間に入り、座席を暖める。外側クッションの
内側には、図9のように複数の小突起123が設けられ
ており、温風はその小突起123によって確保される内
側クッション122との隙間を流れる。
【0023】なお、ダクト71は柔軟な素材や構造で作
られており、シートレール121に沿って座席を図7の
12’の様に移動しても、71’の様に曲がることで、
ダクトが壊れたり塞がったりすることはない。開口部7
2はダクト71のほかに座席の後部へと延びるダクト7
4が接続されている。したがって、外側クッション12
4と内側クッション122との間の隙間からあふれでた
空調風は、ダクト74を通って座席12の後部へと向か
い、不図示のリアベントから吹き出す。リアベントは、
第1の実施例で説明したように、座席の背もたれ内を通
るフレーム材兼用のダクトの末端に設ければ良い。
【0024】図10は本実施例の座席12の腰掛け部分
の分解斜視図である。外側クッション124の内側に内
側クッション122をはめ込む構造になっていることが
わかる。また、図11は、座席12を下からみた斜視図
であり、ダクト71及びダクト74のとり回し方を示し
ている。ダクト74は図11あるいは図9(A)からわ
かるように、シートレール121の横の部分にある空間
を利用して後方にとり回されているため、このための空
間を特に必要としない。
【0025】以上のように、空調ユニットからの温風を
座席内に導きいれることで、暖房の効率をより向上させ
ることができる。また、空調ユニット及びそこからの温
風を座席内に導くための構造がすべて座席の下部に納め
られているため、空調の効率を上げるとともに、それに
よって室内空間が圧迫されることはない。なお、本実施
例のシートウオーマは一方の座席についてのみ説明した
が、開口部73からダクトを2つに分岐し、隣接した座
席内に本実施例と同様の構造を設けることで複数の座席
についても同様に実現できる。更に、リア用の空調が備
えられている車両では、リア側についても同様にでき
る。
【0026】
【発明の効果】上記説明したように、本発明に係る車両
用空調装置は、車両室内における空調ユニットの配置を
改善して居住空間を拡大し、なおかつ空調の性能を低下
させることがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車両用空調装置の分解斜視図であ
る。
【図2】第1実施例の空調装置を備えた車両の部分的な
側面図である。
【図3】第1実施例の空調装置を備えた車両の座席の正
面透視図及びの断面図である。
【図4】第1実施例の車両用空調装置の上面図である。
【図5】第1実施例の空調装置の模式図である
【図6】第1実施例の変形例の空調装置の模式図である
【図7】第2実施例の空調装置を備えた車両の座席付近
の側面図である。
【図8】第2実施例の空調装置を備えた車両の座席付近
の上面図である。
【図9】第2実施例の空調装置を備えた車両の座席の断
面図である。
【図10】第2実施例の空調装置用の座席の分解斜視図
である。
【図11】第2実施例の空調装置用の座席の下方からの
斜視図である。
【符号の説明】
1 ダッシュパネル、 2 空調ハウジング、 3、3′、27 ブロア、 4、5、6 空調風通路、 12、13 座席、 61、62、63 フロント側吹き出し口、 21、26 エバポレータ、 23 ヒータ、 26、28 ダクト、 29 リアベントである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用空調装置であって、 座席付近の下方に配設された、エバポレータとヒータと
    エアミックス室とを少なくとも含む空調ユニットと、 該空調ユニットからの空調風を導く、前記座席内に設け
    られるダクトと、 前記座席に設けられ、該ダクトに導かれる空調風を車両
    室内に吹き出す吹き出し口と、を備えることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】前記車両は前部座席と後部座席とを有し、
    前記空調ユニットは後席用ユニットと前席用ユニットを
    含み、後席用ユニットと前席用ユニットとがそれぞれ異
    なったシートの下方に配設されることを特徴とする請求
    項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】前記座席は前記ダクトからの空調風を満た
    す空間をその内部に有しており、空調風の熱によってシ
    ートウオーマを構成することを特徴とする請求項1記載
    の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】前記空調ユニットは凹形状のフロア部に配
    設され、その上をフロア材で覆われていることを特徴と
    する請求項1記載の車両用空調装置。
JP16891993A 1993-07-08 1993-07-08 車両用空調装置 Withdrawn JPH0725226A (ja)

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JP16891993A JPH0725226A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 車両用空調装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149127A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Denso Corp 車両用空調装置
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