JP4333307B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
すなわち、運転席と助手席との間に設置されるセンタコンソールの両側面に空調風を乗員の足元部に向けて吹出す吹出し口を設け、ルーフ検出センサがルーフ部のオープンを検出した時、空調モードをルーフオープンモードに切換えて、上述の吹出し口から空調風を乗員の足元部に向けて吹出して、オープンカーのルーフ部をオープン状態にした場合、車室内に流れ込む巻き込み風の影響による冷風感を低減すべく構成し、快適な空調フィーリングを得るように構成した空調装置である(例えば特許文献1参照)。
一般に、乗員の大腿部、脇の下部分、首部に部分的に空調風を当てると、乗員は充分に空調作用を体感することが知られており、このことはオープンカーのみならずルーフ部が開閉しない通常の車両においても共通し、特に、乗員の首部乃至その周辺に対する空調効果を如何にして得るかが課題となっている。
該空調ユニットとセンタベント吹出口とサイドベント吹出口とを接続するベントダクトを設け、
該ベントダクトの中間部より分岐して、フロントピラー部に沿って配設され、かつ上記フロントピラー空調風吹出し口に接続されるフロントピラー空調ダクトを設けている。
上記車両は少なくとも乗員の上部とフロントピラー部にかけてのルーフ部が開放可能に構成され、上記操作レバーはルーフ開放時にはルーフ非開放時に対してサイドベント吹出口の吹出量よりフロントピラー空調風吹出し口の風量を増加させるものである。
上記操作レバーは駆動装置にて駆動されるものである。
上記構成の駆動装置は可逆モータやロータリアクチュエータ等で構成してもよい。
乗員の空調感度が高い首元周辺を効率的に空調することができ、空調性能の向上を図り、かつフロントピラー空調風吹出し口とサイドベント吹出口との風量が調整できるので、乗員の好みに応じた風量調整ができる効果がある。
図面は車両用空調装置を示すが、まず図1〜図4を参照して車両の構造について説明する。
図1に示すように、エンジンルーム1と車室2とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル3(ダッシュパネル)を設け、このダッシュロアパネル3の上部には車幅方向に延びるカウル部4を取付ける一方、エンジンルーム1の上方をボンネット5にて開閉可能に覆っている。
これら左右の各シート7,8はシートスライド装置(図示せず)により車両の前後方向に位置調整可能に構成されており、シート7,8に着座した乗員X,Y,Z,(図12、図13参照)の着座位置が車両の前後方向に変更できるように構成されている。
図1〜図4に示すように、ダッシュロアパネル3とインストルメントパネル部16との間には空調ユニット17を配設している。
この空調ユニット17は、ブロアユニット18と、ヒータ&クーラユニット19と、モード切換えボックス20とを備えている。この実施例では、上述のモード切換えボックス20を車幅方向の略中央部に配設している。
このモード切換えボックス20には、デフロスタダクト30と、運転席側通路31aと助手席側通路31bとを有するベントダクト31と、ヒートダクト32とを連通接続し、それぞれの連通部にはデフロスタドア33、ベントドア34、ヒートドア35を設けている。
図6に示すように、サイドベントダクト40の先端部分は車両の前後方向に指向するように折曲げ形成されていて、この前後方向に向くサイドベントダクト40の中間部には略L字状の分岐ダクト45を分岐させて連通接続し、この分岐ダクト45をフロントピラー部13の下部に対応配置している。
図7はルーバー装置を省略した状態で示す分解斜視図、図8はルーバー装置を含む分解斜視図、図9は図7のA−A線に相当する部分の断面図、図10は図7のB−B線に相当する部分の断面図、図11は図7のC−C線に相当する部分の断面図である。
図8、図10に示すように、上述のトリム52のフロントピラー空調風吹出し口47の口縁にはフロントピラーインナ49側へ突出する方形枠状の取付け部59(いわゆる取付け枠)が一体形成されていて、この取付け部59にはルーバー装置60が取り付けられる。
すなわち、図15に示す構造は、支持孔59aに対して該支持孔59aの直径よりも小さい幅の凹溝59bが連続形成されたもので、この支持孔59aに上述のルーバーボックス61の支軸63を枢支しても、車室内からの所定以上の荷重入力時に、ルーバー装置60をトリム52から離脱させて、乗員の頭部の安全性を確保することができる。
そして、図27に示すように、インレットポート95と流入通路94とを連通すると共に、アウトレットポート96をベント通路69とフロントピラー側通路70とに同時連通させると、図27に矢印で示すように、空調風をサイドベント吹出口42とフロントピラー空調風吹出し口47とに同時に供給して、これら各吹出口42,47から空調風を同時に吹出すことができる。
図30、図31は車両用空調装置の他の実施例を示し、インストルメントパネル部16の内部に配設した空調ユニット17のモード切換えボックス20と、ベント吹出部としてのベント吹出口41,42との間をベントダクト39,40によって接続する一方、サイドベントダクト40と平行に延設されて、その車外側端部99aがフロントピラーダクト46の下部に連通接続されるフロントピラー側ダクト99を設け、このフロントピラー側ダクト99をモード切換えボックス20に接続したものである。
車室2内の前方に配設されたインストルメントパネル部16から乗員の正面部に向って空調風を吹出すベント吹出部(サイドベントの吹出口42参照)と、
上記フロントピラー部13から乗員X,Y,Zの首部乃至頭部に向って空調風を吹出すフロントピラー空調風吹出し部(フロントピラー空調風吹出し口47参照)とを設け、
上記ベント吹出部(サイドベント吹出口42参照)とフロントピラー空調風吹出し部(フロントピラー空調風吹出し口47参照)との吹出し量を調整可能な吹出し風調整手段(操作レバー79またはバルブ93参照)を備えたものである。
上記吹出し風調整手段(切換え操作部として作用する操作レバー79参照)はルーフ開放時にはルーフ非開放時に対してベント吹出部(サイドベント吹出口42参照)の吹出量よりフロントピラー空調風吹出し部(フロントピラー空調風吹出し口47参照)の風量を増加させるものである(図24〜図26参照)。
この構成によれば、ルーフ開放時にはルーフ非開放時に対してベント吹出部(サイドベント吹出口42参照)の吹出量よりもフロントピラー空調風吹出し部
(フロントピラー空調風吹出し口47参照)の風量を増加させる吹出し風調整手段(操作レバー79参照)を、自動で駆動することができる。
該ベントダクト(サイドベントダクト40参照)の中間部から分岐してフロントピラー部13に沿って配設され、かつ上記フロントピラー空調風吹出し部(フロントピラー空調風吹出し口47参照)に接続されるフロントピラー空調ダクト(分岐ダクト45、フロントピラーダクト46、空調ダクト55参照)を備えたものである(図3参照)。
この発明の駆動装置は、実施例の可逆モータ87に対応し、
以下同様に、ベントダクトは、サイドベントダクト40に対応し、
フロントピラー空調ダクトは、分岐ダクト45、フロントピラーダクト46、空調ダクト55に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
13…フロントピラー部
15…ルーフ部
16…インストルメントパネル部
17…空調ユニット
39…ベントダクト
40…サイドベントダクト
41…センタベント吹出口
42…サイドベント吹出口
45…分岐ダクト
46…フロントピラーダクト(フロントピラー空調ダクト)
47…フロントピラー空調風吹出し口
55…空調ダクト
66…切換え部(調整機構)
79…操作レバー
87…可逆モータ(駆動装置)
93…バルブ
99…フロントピラー側ダクト
Claims (3)
- 乗員の斜め前方に前後方向に傾斜して配設されるフロントピラー部を備えた車両の車両用空調装置であって、
上記フロントピラー部から乗員の首部乃至頭部に向って空調風を吹出すフロントピラー空調風吹出し口を設け、
車室内前方に配設されたインストルメントパネル部には空調ユニットが配設され、
上記インストルメントパネル部の中央部には乗員の正面部に向って空調風を吹出すセンタベント吹出口が配設されると共に、
上記インストルメントパネル部の車幅方向側端部には乗員の正面部に向って空調風を吹出すサイドベント吹出口が配設され、
上記空調ユニットとセンタベント吹出口とサイドベント吹出口を接続するベントダクトを設け、
該ベントダクトの中間部より分岐して、フロントピラー部に沿って配設され、かつフロントピラー空調風吹出し口と接続されるフロントピラー空調ダクトを設け、
上記分岐した分岐部に吹出し量の調整機構を設け、
上記インストルメントパネル部上のサイドベント吹出口と上記フロントピラー空調風吹出し口との間の上記分岐部と調整機構に対応した位置に、サイドベント吹出口の吹出し量とフロントピラー空調風吹出し口の吹出し量の調整を操作する操作レバーを配設した
車両用空調装置。 - 上記車両は少なくとも乗員の上部とフロントピラー部にかけてのルーフ部が開放可能に構成され、上記操作レバーはルーフ開放時にはルーフ非開放時に対してサイドベント吹出口の吹出量よりフロントピラー空調風吹出し口の風量を増加させる
請求項1記載の車両用空調装置。 - 上記操作レバーは駆動装置にて駆動される
請求項2記載の車両用空調装置。
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