JPH04230667A - ハロゲノアルキル−アゾリル誘導体 - Google Patents

ハロゲノアルキル−アゾリル誘導体

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JPH04230667A
JPH04230667A JP3218090A JP21809091A JPH04230667A JP H04230667 A JPH04230667 A JP H04230667A JP 3218090 A JP3218090 A JP 3218090A JP 21809091 A JP21809091 A JP 21809091A JP H04230667 A JPH04230667 A JP H04230667A
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halogenoalkyl
acid
metal salt
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Manfred Jautelat
マンフレート・ヤウテラート
Juergen Scherkenbeck
ユルゲン・シエルケンベツク
Klaus Stroech
クラウス・シユトレツヒ
Stefan Dutzmann
シユテフアン・ドウツツマン
Heinz-Wilhelm Dehne
ハインツ−ビルヘルム・デーネ
Gerd Haenssler
ゲルト・ヘンスラー
Karl-Heinz Kuck
カルル−ハインツ・クツク
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規なハロゲノアルキル−アゾ
リル誘導体、それらの複数の製造方法、並びに植物保護
および材料保護における殺微生物剤としてのそれらの使
用に関するものである。
【0002】ある種のジハロゲノ−アリル−トリアゾリ
ル誘導体類が殺菌・殺カビ剤(fungicidal)
性質を有することは開示されている(ヨーロッパ公開明
細書0,097,425参照)。例えば、4−(2,4
−ジクロロ−フェニル)−1,2−ジブロモ−4−ヒド
ロキシ−5−(1,2,4−トリアゾリ−1−ル)−ペ
ンテ−1−ンおよび4−(2,4−ジクロロ−フェニル
)−1,2−ジクロロ−4−ヒドロキシ−5−(1,2
,4−トリアゾリ−1−ル)−ペンテ−1−ンを菌・カ
ビ類(fungi)の防除用に使用することができる。 これらの物質の活性は良好であるが、低い適用割合を使
用する時にはある場合には改良の余地がある。
【0003】さらに、中心原子上に任意に置換されてい
てもよいフェニル基を含有しているある種のハロゲノア
ルキル−トリアゾリル誘導体が植物病原性の菌・カビ類
に対する殺菌・殺カビ剤として適している(ヨーロッパ
公開明細書0,380,277参照)。しかしながら、
中心炭素原子と隣接している位置でジハロゲン化されて
いるハロゲノアルキル基を含有している対応する化合物
は記載されていない。中心炭素原子上に各場合とも2−
および3−位置においてジハロゲン化されているn−プ
ロピル基を有しているこの型の物質も開示されていない
【0004】式
【0005】
【化4】
【0006】[式中、R1は任意に置換されていてもよ
いフェニルを表し、R2は水素、アルキル、アルケニル
、アシルまたはアラルキルを表し、X1はハロゲンを表
し、X2はハロゲンを表し、nは0または1を表し、Y
は窒素またはCH基を表す]の新規なハロゲノアルキル
−アゾリル誘導体並びにそれらの酸付加塩および金属塩
錯体を見いだした。
【0007】式(I)の化合物は少なくとも1個の非対
称的に置換された炭素原子を含有しており、従って光学
的異性体類の形状で得られる。本発明は異性体類の混合
物並びに個々の異性体類にも関するものである。
【0008】さらに、式
【0009】
【化5】
【0010】[式中、R1、R2、Yおよびnは上記の
意味を有する]のアルキンを希釈剤の存在下でハロゲン
またはハロゲン−供与性化合物と反応させ、そして希望
により、生成した式(I)の化合物を次に酸または金属
塩との付加反応にかける時に、式(I)のハロゲノアル
キル−アゾリル誘導体並びにそれらの酸付加塩および金
属塩錯体が得られることも見いだされた。
【0011】最後に、式(I)のハロゲノアルキル−ア
ゾリル誘導体並びにそれらの酸付加塩および金属塩錯体
が強力な殺微生物剤(microbicidal)性質
を有しておりそして植物保護並びに材料保護において使
用できることも見いだされた。
【0012】驚くべきことに、本発明に従う物質は植物
保護並びに材料保護において最も似ている構造を有する
同一の活性方向のこれまでに知られている化合物より良
好な殺微生物剤活性を有している。
【0013】式(I)および(II)の化合物において
、R1は好適には任意にハロゲン、炭素数が1−4のア
ルキル、炭素数が1−4のアルコキシ、炭素数が1−4
のアルキルチオ、炭素数が1もしくは2でありそして1
−5個の同一もしくは異なるハロゲン原子を有するハロ
ゲノアルキル、炭素数が1もしくは2でありそして1−
5個の同一もしくは異なるハロゲン原子を有するハロゲ
ノアルコキシ、炭素数が1もしくは2でありそして1−
5個の同一もしくは異なるハロゲン原子を有するハロゲ
ノアルキルチオ、炭素数が3−7のシクロアルキル、任
意に同一もしくは異なるハロゲン置換基によりモノ置換
もしくはジ置換されていてもよいフェニル、任意に同一
もしくは異なるハロゲン置換基によりモノ置換もしくは
ジ置換されていてもよいフェノキシ、アルコキシ部分中
の炭素数が1−4のアルコキシカルボニル、アルコキシ
部分中の炭素数が1−4でありそしてアルキル部分中の
炭素数が1−4のアルコキシミノアルキル、ニトロおよ
び/またはシアノからなる群から選択される同一もしく
は異なる置換基によりモノ置換ないしトリ置換されてい
てもよいフェニルを表し、R2は好適には水素、炭素数
が1−6のアルキル、炭素数が3−6のアルケニル、炭
素数が1−4のアシルまたはアルキル部分中の炭素数が
1−4のフェニルアルキルを表し、X1は好適には弗素
、塩素または臭素を表し、X2は好適には弗素、塩素ま
たは臭素を表す。
【0014】特に好適には、R1は任意に弗素、塩素、
臭素、メチル、エチル、ターシャリー−ブチル、メトキ
シ、エトキシ、メチルチオ、トリフルオロメチル、トリ
フルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、クロロジ
フルオロメトキシ、クロロジフルオロメチルチオ、フェ
ニル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、フェノキシ
、クロロフェノキシ、ジクロロフェノキシ、、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、メトキシミノメチル
、1−メトキシミノエチル、ニトロおよび/またはシア
ノからなる群から選択される同一もしくは異なる置換基
によりモノ置換ないしトリ置換されていてもよいフェニ
ルを表し、R2は特に好適には水素、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、アリル、ホ
ルミル、アセチル、ベンジルまたはフェネチルを表し、
X1は特に好適には弗素、塩素または臭素を表し、X2
は特に好適には弗素、塩素または臭素を表す。
【0015】指数nは0または1を表す。
【0016】Yは窒素またはCH基を表す。
【0017】本発明に従う他の好適な物質は、酸類とR
1、R2、X1、X2、Yおよびnが上記でこれらの基
および指数nに関して好適であるかまたは特に好適であ
るとして挙げられている式(I)のハロゲノアルキル−
アゾリル誘導体との付加生成物である。
【0018】加えることのできる酸類には好適には、ハ
ロゲン化水素酸類、例えば塩酸および臭化水素酸、特に
塩酸、並びに燐酸、硝酸、硫酸、一および二官能性カル
ボン酸類およびヒドロキシカルボン酸類、例えば酢酸、
マレイン酸、琥珀酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、サ
リチル酸、ソルビン酸および乳酸、並びにスルホン酸類
、例えばp−トルエン−スルホン酸、1,5−ナフタレ
ンジスルホン酸、樟脳スルホン酸またはサッカリン、が
包含される。
【0019】本発明に従う他の好適な化合物は、元素の
周期律系の主族II−IV並びに副族IおよびIIおよ
びIV−VIIIの金属類の塩類とR1、R2、X1、
X2、Yおよびnが上記でこれらの基および指数nに関
して好適であるかまたは特に好適であるとして挙げられ
ている式(I)のハロゲノアルキル−アゾリル誘導体と
の付加生成物である。これに関しては、銅、亜鉛、マン
ガン、マグネシウム、錫、鉄およびニッケルの塩類が特
に好適である。これらの塩類の適当なアニオン類は、生
理学的に許容可能な付加生成物を生じる酸類から誘導さ
れるものである。 これに関しては、この型の特に好適な酸類はハロゲン化
水素酸類、例えば塩酸および臭化水素酸、並びに燐酸、
硝酸および硫酸である。
【0020】本発明に従う物質の例として挙げられるも
のは、下表に示されているハロゲノアルキル−アゾリル
誘導体である。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロ
キシ−4−(1,2,4−トリアゾリ−1−ル)−ブチ
−1−ンを出発物質として使用しそして塩素ガスを反応
物として使用する場合には、本発明に従う方法(a)の
工程は下記の反応式により示すことができる:
【002
5】
【化6】
【0026】本発明に従う方法を実施するための出発物
質として必要な式(II)のアルキンはある場合には公
知である(ヨーロッパ公開明細書0,096,786お
よびヨーロッパ公開明細書0,353,558参照)。 それらは、 a)式
【0027】
【化7】
【0028】[式中、R1およびYは上記の意味を有す
る]のアゾリル−メチルケトン類を α)希釈剤の存在下で、式
【0029】
【化8】HC≡CMe          (IV)[
式中、Meは1当量の金属カチオンを表す]のアセチレ
ン塩類と、または β)活性化されたアルミニウムの存在下でそして希釈剤
の存在下で、式
【0030】
【化9】HC≡C−CH2−Hal      (V)
[式中、Halは塩素または臭素を表す]のプロパルギ
ルハライド類と反応させ、そして希望により、生成した
【0031】
【化10】
【0032】[式中、R1、Yおよびnは上記の意味を
有する]のアルキンを希釈剤の存在下で強塩基と反応さ
せ、そして生成した式
【0033】
【化11】
【0034】[式中、R1、Yおよびnは上記の意味を
有し、そしてR3は塩基のカチオン性基を表す]のアル
コレートを希釈剤の存在下で式
【0035】
【化12】R4−Hal′          (VI
)[式中、R4はアルキル、アルケニル、アシルまたは
アラルキルを表し、そしてHal′は塩素、臭素または
ヨウ素を表す]のハロゲン化合物と反応させるか、或い
はb)式
【0036】
【化13】 [式中、R1は上記の意味を有する]のクロロメチルケ
トンを、 α)適宜塩基の存在下でそして希釈剤の存在下で、式

0037】
【化14】HC≡CR5              
(VIII)[式中、R5は水素または1当量の金属カ
チオンを表す]のアセチレンと、または β)方法(a)、変法βの条件下で、式
【0038】
【化15】HC≡C−CH2−Hal      (V
)[式中、Halは上記の意味を有する]のプロパルギ
ルハライドと反応させ、そして次に生成した式
【003
9】
【化16】
【0040】[式中、R1およびnは上記の意味を有す
る]のヒドロキシアルキンを酸−結合剤の存在下でそし
て希釈剤の存在下で式
【0041】
【化17】
【0042】[式中、Yは上記の意味を有する]のアゾ
ールと反応させ、そして希望により、生成した式
【00
43】
【化18】
【0044】[式中、R1、Yおよびnは上記の意味を
有する]のアルキンを方法(a)に従いさらに反応させ
ることにより、製造できる。
【0045】方法(a)を実施するための出発物質とし
て必要な式(III)のアゾリル−メチルケトンは公知
であるか、または簡単に原則的には公知の方法により製
造することができる(ドイツ公開明細書2,431,4
07およびヨーロッパ公開明細書0,353,558参
照)。
【0046】式(IV)は、方法(a)、変法αを実施
する時に反応物として必要なアセチレン塩の一般的定義
を与えるものである。この式において、Meは好適には
リチウムカチオンまたは1当量のセリウム(III)カ
チオンを表す。
【0047】式(IV)のアセチレン塩は公知である(
ホウベンーウエイル(Houben−Weyl)、メソ
デン・デル・オルガニッシェン・ヘミイ(Method
en der Organischen Chemie
)、V/2a巻、509頁以下、ジョージ・チエメ・フ
ェルラグ、スタットガルト、1977およびテトラヘド
ロン・レタース(Tetrahedron Lette
rs)、25、(1984)、4233参照)。
【0048】方法(a)、変法αの第一段階を実施する
ために使用できる希釈剤は、この型の反応用に一般的な
全ての不活性有機溶媒である。エーテル類、例えばテト
ラヒドロフランまたはジエチルエーテル、および炭化水
素類、例えばn−ヘキサン、が好適である。
【0049】方法(a)、変法αの第一段階を実施する
時には、反応温度は実質的な範囲内で変えることができ
る。一般的には、該変法は−78℃〜+30℃の間の温
度において、好適には−70℃〜+20℃の間の温度に
おいて、実施される。
【0050】本発明に従う方法(a)および(b)は一
般的に大気圧下で実施される。
【0051】方法(a)、変法αの第一段階を実施する
時には、アセチレン塩類を最初に製造し、そして次にこ
れらをあらかじめ単離せずに等量または過乗量もしくは
不足量の式(III)のアゾリル−メチルケトンと反応
させるという工程が一般的に行われる。処理は一般的方
法により行われる。一般的には、反応混合物を最初に塩
の水溶液、例えば塩化アンモニウム水溶液、で処理し、
次に混合物を水中で微溶性である有機溶媒と共に数回振
ることにより抽出し、一緒にした有機相を乾燥し、そし
て次に減圧下で濃縮するという工程が行われる。
【0052】方法(a)、変法βを実施するための出発
物質として必要な式(V)のプロパルギルハライドは公
知である。
【0053】方法(a)、変法βの第一段階を実施する
ために使用できる希釈剤は、この型の反応用に一般的な
全ての不活性有機溶媒である。エーテル類、例えばテト
ラヒドロフランまたはジエチルエーテル、が好適である
【0054】方法(a)、変法βの第一段階は活性化さ
れたアルミニウムの存在下で実施される。後者は、触媒
量の塩化水銀(II)およびヨウ素をアルミニウム片に
加えることにより、製造される。
【0055】方法(a)、変法βの第一段階を実施する
時には、反応温度は実質的な範囲内で変えることができ
る。一般的には、該変法は−80℃〜+100℃の間の
温度において、好適には−70℃〜+60℃の間の温度
において、実施される。
【0056】方法(a)、変法βの第一段階を実施する
時には、1モルの式(III)のアゾリル−メチルケト
ン当たり1−2モルの式(V)のプロパルギルハライド
および1−1.5モルのアルミニウム並びに触媒量の塩
化水銀(II)およびヨウ素が使用される。生じた生成
物は一般的方法により単離される。
【0057】方法(a)の第二段階を実施する時には、
式(IIa)のアルキンを例えばジオキサンの如き不活
性希釈剤中で室温において適当な強塩基類、例えばアル
カリ金属アミド類またはアミド金属水酸化物類、第四級
水酸化アンモニウム類または水酸化ホスホニウム類、と
反応させることにより、それらを対応するアルコレート
類に転化させる。従って、式(IIb)の化合物中のR
3は好適にはアルカリ金属カチオン、例えばナトリウム
もしくはカリウムカチオン、または第四級アンモニウム
もしくはホスホニウムカチオン、を表している。
【0058】式(VI)は、方法(a)の第三段階を実
施するための反応物として必要なハロゲン化合物の一般
的定義を与えるものである。この式において、R4は好
適には本発明に従う式(I)の物質の記載に関して置換
基R2に対して上記で挙げられている意味を有するが、
水素は意味しない。Hal′は塩素、臭素またはヨウ素
を表す。
【0059】式(VI)のハロゲン化合物は公知である
かまたは原則的に公知の方法により製造できる。
【0060】方法(a)の第二および第三段階を実施す
るために適している希釈剤は不活性有機溶媒である。下
記のものが好適に使用することができる:エーテル類、
例えばジエチルエーテルまたはジオキサン;芳香族炭化
水素類、例えばベンゼン;および個々の場合には塩素化
された炭化水素類、例えばクロロホルム、塩化メチレン
または四塩化炭素;並びにヘキサメチル燐酸トリアミド
【0061】方法(a)の第二および第三段階を実施す
る時には、反応温度は実質的な範囲内で変えることがで
きる。一般的には、該変法は0℃〜120℃の間の、好
適には20℃〜100℃の間の、温度において実施され
る。
【0062】方法(a)の第二段階を実施する時には、
式(IIa)のアルキン類を最初に強塩基類と反応させ
て対応する式(IIb)のアルコレート類を与える。そ
の後の第三段階では、1モルの式(IIb)のアルコレ
ート当たり1−2モルの式(VI)のハロゲン化合物が
好適に使用される。最終的生成物を単離するためには、
反応混合物から溶媒を除去し、そして残渣を水および有
機溶媒で処理する。有機相を分離し、一般的方法で処理
し、そして精製する。
【0063】好適態様では、式(IIa)のヒドロキシ
ル化合物から出発し、それを適当な有機溶媒中でアルカ
リ金属水素化物またはアルカリ金属アミドによりアルカ
リ金属アルコレートに転化させ、そして後者を単離せず
に直ちに式(VI)のハロゲン化合物と反応させると、
その工程中に式(II)の化合物が1回操作で得られ、
アルカリ金属ハライドが分離されるという工程が方法(
a)の第二および第三段階で簡便に実施される。
【0064】別の好適態様に従うと、アルコレート類の
製造および式(VI)のハロゲン化合物との反応は簡便
には、二相系、例えば水酸化ナトリウムまたはカリウム
水溶液/トルエンまたは塩化メチレン、で0.01−1
モルの相−転移触媒、例えばアンモニウムまたはホスホ
ニウム化合物、を添加しながら実施され、そこでは有機
相中のアルコレート類とハライド類との反応は有機相中
または界面において起きる。
【0065】式(VII)は、方法(b)を実施するた
めの出発物質として必要なクロロメチルケトン類の一般
的定義を与えるものである。この式において、R1は好
適には本発明に従う式(I)の物質の記載に関してこの
基に対して好適であるとして上記で挙げられている意味
を有する。
【0066】式(VII)のクロロメチルケトン類は公
知であるかまたは原則的に公知の方法により製造できる
(ドイツ公開明細書3,049,461参照)。
【0067】式(VIII)は、方法(b)、変法αに
おける反応物として必要なアセチレン類の一般的定義を
与えるものである。この式において、R5は好適には水
素、リチウムカチオン、または1当量のマグネシウムも
しくはセリウム(III)カチオンを表す。
【0068】式(VIII)のアセチレン類は公知であ
る。
【0069】方法(b)、変法αの第一段階を実施する
ために適している塩基類は、この型の反応用に一般的な
全ての強塩基類である。アルカリ金属水酸化物類、例え
ば水酸化カリウム、が好適に使用できる。
【0070】方法(b)、変法αの第一段階を実施する
ための希釈剤は、この型の反応用に一般的な全ての不活
性有機溶媒である。エーテル類、例えばテトラヒドロフ
ランまたはジエチルエーテル、が好適である。
【0071】方法(b)、変法αの第一段階を実施する
時には、反応温度は実質的な範囲内で変えることができ
る。一般的には、該変法は−78℃〜+50℃の間の、
好適には−78℃〜+40℃の間の、温度において実施
される。
【0072】方法(b)、変法αの第一段階を実施する
時には、式(VII)のクロロメチルケトン類および式
(VIII)のアセチレン類をほぼ等量で反応させる。 しかしながら、どちらか一方の成分を過剰に使用するこ
ともできる。処理は一般的方法により行われる。
【0073】方法(b)、変法αの第一段階は、方法(
a)、変法βの第一段階でも使用されている条件下で実
施される。
【0074】式(IX)のヒドロキシアルキン類をさら
に式(X)のアゾール類と直接反応させることもできる
。 一方、それらを最初にオキシラン類に転化させ、そして
次にそれらを式(X)のアゾール類と反応させることも
できる。
【0075】方法(b)の第二段階を実施するために適
している酸−結合剤は全ての一般的酸受容体である。下
記のものを好適に使用することができる:アルカリ金属
炭酸塩類および炭酸水素塩類、例えば炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムまたは炭酸水素ナトリウム、並びに第三級
脂肪族または芳香族アミン類、例えばトリエチルアミン
、N,N−ジメチル−シクロヘキシル−アミン、N,N
−ジメチル−ベンジルアミンおよびピリジン、並びに環
式アミン類、例えば1,5−ジアザ−ビシクロ[4.3
.0]ノネ−5−ン(DBN)、1,8−ジアザ−ビシ
クロ[5.4.0]ウンデセ−7−ン(DBU)および
1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン(D
ABCO)。
【0076】方法(b)の第二段階を実施するために適
している希釈剤は全ての不活性有機溶媒である。下記の
ものを好適に使用することができる:脂肪族および芳香
族の任意にハロゲン化されていてもよい炭化水素類、例
えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテ
ル、ベンジン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、クロロベンゼンおよびo−ジクロロベンゼン
、エーテル類、例えばジエチルエーテルおよびジブチル
エーテル、並びにターシャリー−ブチルメチルエーテル
、グリコールジメチルエーテルおよびジグリコールジメ
チルエーテル、テトラヒドロフランおよびジオキサン、
ケトン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソプロピルケトンおよびメチルイソブチルケトン、
エステル類、例えば酢酸メチルおよび酢酸エチル、ニト
リル類、例えばアセトニトリルおよびプロピオニトリル
、並びにピリジン。
【0077】方法(b)の第二段階を実施する時には、
反応温度は実質的な範囲内で変えることができる。一般
的には、この段階は0℃〜200℃の間の、好適には2
0℃〜150℃の間の、温度において実施される。
【0078】方法(b)の第二段階を実施する時には、
1モルの式(IX)のヒドロキシアルキン当たり等量ま
たは過剰量の式(X)のアゾールおよび2−3モルの酸
−結合剤が使用されるという工程が一般的に行われる。 処理は一般的方法により行われる。希望する場合に行わ
れる式(IIa)のアルキン類のその後の反応は、方法
(b)においては方法(a)と同様にして実施される。
【0079】本発明に従う方法(a)を実施するための
反応物として適しているハロゲン類は好適には、弗素、
塩素、臭素、並びに混合ハロゲン類、例えば一弗化塩素
、一弗化臭素または一塩化臭素、である(メソジクム・
シミクム(Methdicum Chimicum)、
F.コルテ(Korte)、7巻、842頁(1976
)参照)。
【0080】使用することができるハロゲン供与性化合
物は例えば、塩化スルフリル、N−ブロモ琥珀酸イミド
と塩酸、N−クロロ琥珀酸イミドと臭化水素酸、または
N−クロロ琥珀酸イミドと弗化水素/ピリジンである(
シンセシス(Syntesis)、1973、780参
照)。
【0081】ハロゲン類と式(II)のアルキン類との
付加反応は、光の作用により、熱により、例えば有機過
酸化物の如きフリーラジカル生成用物質により、例えば
活性炭の如き表面活性物質により、または例えば塩化銅
(II)もしくは塩化鉄(III)の如き金属塩により
、促進させることができる。
【0082】本発明に従う方法を実施するために使用で
きる希釈剤はこの型の反応に一般的な全ての不活性有機
溶媒である。ハロゲン化された脂肪族炭化水素類、例え
ば塩化メチレン、クロロホルムおよび四塩化炭素、並び
にオキシ塩化燐を好適に使用することができる。
【0083】本発明に従う方法を実施する時には、反応
温度はある範囲内で変えることができる。一般的には、
該方法は−10℃〜+120℃の間の、好適には−5℃
〜+80℃の間の、温度において実施される。
【0084】本発明に従う方法を実施する時には、1モ
ルの式(II)のアルキン当たり等量もしくは過剰量の
ハロゲンまたはハロゲン−供与性化合物が一般的に使用
される。X1がX2とは異なっている式(I)のハロゲ
ノアルキル−アゾリル誘導体を製造しようとする時には
、式(II)のアルキンを最初に1モルのある種のハロ
ゲンとの付加反応にかけ、そして次に第二段階において
この生成物を1モルの別のハロゲンとの付加反応にかけ
るという工程が簡便に行われる。処理は一般的方法によ
り行われる。一般的には、混合物を水中で微溶性である
有機溶媒で希釈し、水で洗浄し、有機相を乾燥し、そし
て次に濃縮するという工程が行われる。しかしながら、
反応が終了した時に、減圧下で揮発性成分類をストリッ
ピングすることにより反応混合物を直接濃縮することも
できる。希望により、生じた生成物を一般的方法により
さらに精製することもできる。
【0085】本発明に従う方法により得られる式(I)
のハロゲノアルキル−アゾリル誘導体を酸付加塩または
金属塩錯体に転化させることができる。
【0086】式(I)の化合物の酸付加塩の製造用に好
適な酸類は、本発明に従う酸付加塩の記載に関して上記
で好適な酸類として挙げられているものである。
【0087】式(I)の化合物の酸付加塩は簡単に一般
的な塩生成方法により、例えば式(I)の化合物を適当
な有機溶媒中に溶解させそして例えば塩酸の如き酸を加
えることにより、得られ、そしてそれらは公知の方法で
、例えば濾過により、単離することができ、そして適宜
不活性有機溶媒を用いる洗浄により精製することができ
る。
【0088】式(I)の化合物の金属塩錯体の製造用に
好適な金属の塩は、本発明に従う金属塩錯体の記載に関
して上記で好適な金属塩として挙げられているものであ
る。式(I)の化合物の金属塩錯体は簡単に一般的方法
により、例えば金属塩を例えばエタノールの如きアルコ
ール中に溶解させそして該溶液を式(I)の化合物に加
えることにより、得られる。金属塩錯体類は公知の方法
で、例えば濾過により、単離することができ、そして希
望により再結晶化により精製することができる。
【0089】本発明に従う活性化合物は強力な殺微生物
剤活性を示し、そして植物保護および材料保護において
例えば菌・カビ類およびバクテリアの如き望ましくない
微生物の防除用に使用することができる。
【0090】植物保護における殺菌・殺カビ剤は、ネコ
ブカビ類(Plasmodiophoromycete
s)、卵菌類(Oomycetes)、ツボカビ類(C
hytridiomycetes)、接合菌類(Zyg
omycetes)、子嚢菌類(Ascomycete
s)、担子菌類(Basidiomycetes)およ
び不完全菌類(Deuteromycetes)の防除
用に使用される。
【0091】菌・カビ性およびバクテリア性疾病のある
種の病原性微生物は上記主要類名の中に含まれるが、以
下に非限定的な例として列挙する。
【0092】キサントモナス(Xanthomonas
)種、例えばキサントモナス・オリザエ(Xantho
monas  oryzae);シユードモナス(Ps
eudomonas)種、例えばシユードモナス・ラク
リマンス(Pseudomonas  lachrym
ans);エルウイニア(Erwinia)種、例えば
エルウイニア・アミロボラ(Erwinia  amy
lovova);フハイカビ(Pythium)種、例
えばピチウム・ウルチムム(Pythium  ult
imum);エキビヨウキン(Phytophthor
a)種、例えばフイトフトラ・インフエスタンス(Ph
ytophthora  infestans);シユ
ードペロノスポラ(Pseudoperonospor
a)種、例えばシユードペロノスポラ・フムリ(Pse
udoperonospora  humuli)また
はシユードペロノスポラ・クベンシス( Pseudo
peronospora  cubensis);タン
ジクツユカビ(Plasmopara)種、例えばプラ
ズモパラ・ビチコーラ(Plasmopara  vi
ticola);ツユカビ(Peronospora)
種、例えばペレノスポラ・ピシ(Peronospor
a  pisi)またはP.ブラシカエ(P.bras
sicae); ウドンコカビ(Erysiphe)種、例えばエリシフ
エ・グラミニス(Erysiphe  gramini
s);スフアエロテカ(Sphaerotheca)種
、例えばスフアエロテカ・フリギネア(Sphaero
theca  fuliginea);ポドスフアエラ
(Podosphaera)種、例えばポドスフアエラ
・レウコトリチヤ(Podosphaera  leu
cotricha);ベントウリア(Venturia
)種、例えばベントウリア・イナエカリス(Ventu
ria  inaequalis);ピレノフオラ(P
yrenophora)種、例えばピレノフオラ・テレ
ス(Pyrenophora  teres)またはP
.グラミネア(P.graminea);(分生子型:
ドレクスレラ(Drechslera、異名:ヘルミン
トスポリウム(Helminthosporium))
;コクリオボルス(Cochliobolus)種、例
えばコクリオボルス・サチブス(Cochliobol
us  sativus)、(分生子型:ドレクスレラ
、異名:ヘルミントスポリウム(Helminthos
porium)); ウロミセス(Uromyces)種、例えばウロミセス
・アペンジクラトウス (Uromycesappen
diculatus);サビキン(Puccinia)
種、例えばプクシニア・レコンジタ(Pucinia 
 recondita);ナマグサクロボキン(Til
letia)種、例えばチルレチア・カリエス(Til
letia  caries);クロボキン(Usti
lago)種、例えばウスチラゴ・ヌーダ(Ustil
ago  nuda)またはウスチラゴ・アベナエ(U
stilago  avenae); ペリクラリア(Pellicularia)種、例えば
ペリクラリア・ササキイ (Pellicularia
   sasakii);ピリクラリア(Pyricu
laria)種、例えばピリクラリア・オリザエ(Py
riculariaoryzae);フサリウム(Fu
sarium)種、例えばフサリウム・クルモルム(F
usarium  culmorum);ボトリチス(
Botrytis)種、例えばボトリチス・シネレア(
Botrytis  cinerea);セプトリア(
Septoria)種、例えばセプトリア・ノドルム(
Septoria  nodorum);レプトスフア
エリア(Leptosphaeria)種、例えばレプ
トスフアエリア・ノドルム(Leptosphaeri
a  nodorum);セルコスポラ(Cercos
pora)種、例えばセルコスポラ・カネスケンス(C
ercospora  canescens);アルテ
ルナリア(Alternaria)種、例えばアルテル
ナリア・ブラシカエ(Alternaria  bra
ssicae)、並びにシュードセルコスポレラ(Ps
eudocercosporella)種、例えばシュ
ードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseud
ocercosporella  herpotric
hoides)。
【0093】植物の疾病を防除するために必要な濃度に
おける活性化合物の植物による良好な耐性のために、植
物の地上部分、植物成長幹および種子、並びに土壌の処
理が可能である。
【0094】本発明に従う活性化合物は、穀類および稲
の疾病、例えばシュードセルコスポレラ(Pseudo
cercosporella)、ウドンコカビ(Ery
siphe)、フサリウム(Fusarium)、ピレ
ノフオラ(Pyrenophora)、コクリオボルス
(Cochliobolus)、セプトリア(Sept
oria)、ピリクラリア(Pyricularia)
およびペリクラリア(Pellicularia)、の
防除用に、並びにキュウリのウドンコ病およびリンゴの
痂皮病の防除用に、並びに果実成長、葡萄栽培および野
菜成長におけるボトリチス(Botrytis)の防除
用に適している。さらに、それらは良好な且つ広範囲の
試験管内活性を有しており、そして例えばリゾクトニア
・ソラニ(Rhizoctoniasolani)の如
きウドンコ病の防除用に適している。
【0095】材料保護においては、本発明に従う物質は
工業用材料を望ましくない微生物の感染およびそれらに
よる破壊に対して保護するために使用できる。
【0096】本発明の概念における工業用材料とは、工
業で使用するために製造されている非−生物物質を意味
すると理解すべきである。例えば、微生物による変化ま
たは破壊から本発明に従う活性化合物により保護しよう
とする工業用材料は、接着剤、サイズ剤、紙および厚紙
、織物、皮革、木材、塗料およびプラスチック製品、冷
却潤滑剤、並びに微生物が感染可能であるかもしくはそ
れにより破壊可能である他の物質である。微生物の増殖
により被害を受けることもある製造プラント部品、例え
ば冷却水循環路、も保護しようとする材料の範囲内に挙
げることができる。本発明の範囲内に挙げられる工業用
材料は好適には、接着剤、サイズ剤、紙および厚紙、皮
革、木材、塗料、冷却潤滑剤および熱転移液体、特に好
適には木材、である。
【0097】工業用材料の変性または該材料中での変化
を生じさせる微生物の例として挙げられるものは、バク
テリア、菌・カビ類、酵母、藻および粘液有機体である
。本発明に従う活性化合物は好適には菌・カビ類、特に
木材を変色および破壊させる菌・カビである糸状菌(担
子菌類(Basidiomycetes))に対して並
びに粘液有機体および藻に対して活性である。
【0098】下記の属の微生物類が例として挙げられる
: アルテルナリア(Alternaria)、例えばアル
テルナリア・テヌイス(Alternaria ten
uis)、アスペルギルス(Aspergillus)
、例えばアスペルギルス・ニゲル(Aspergill
us niger)、ケトミウム(Chaetomiu
m)、例えばケトミウム・グロボスム(Chaetom
ium globosum)、コニフォラ(Conio
phora)、例えばコニフォラ・プテアナ(Coni
ophora puteana)、レンチヌス(Len
tinus)、例えばレンチヌス・チグリヌス(Len
tinus tigrinus)、ペニシリウム(Pe
nicillium)、例えばペニシリウム・グラウク
ム(Penicillium glaucum)、ポリ
ポルス(Polyporus)、例えばポリポルス・ヴ
ェルシカラー(Polyporus versicol
or)、オーレオバシジウム(Aureobasidi
um)、例えばオーレオバシジウム・プルランス(Au
reobasidium pullulans)、スク
レロフォマ(Sclerophoma)、例えばスクレ
ロフォマ・ピチオフィラ(Sclerophoma p
ityophila)、トリコデルマ(Trichod
erma)、例えばトリコデルマ・ヴィリデ(Tric
hoderma viride)、エシェリチア(Es
cherichia)、例えばエシェリチア・コリ(E
scherichia coli)、シュードモナス(
Pseudomonas)、例えばシュードモナス・オ
ールギノサ(Psudomonas aerugino
sa)、およびスタフィロコックス(Staphylo
coccus)、例えばスタフィロコックス・オーレウ
ス(Staphylococcus aureus)。
【0099】本活性化合物は、それらの特定の物理的お
よび/または化学的性質によるが、一般的な調合物、例
えば溶液、乳液、懸濁剤、粉剤、包沫剤、塗布剤、顆粒
、エアロゾル、種子用の重合物質中のおよびコーテイン
グ組成物中の極く微細なカプセル、並びにULV冷およ
び温ミスト調合物に変えることができる。
【0100】これらの調合物は公知の方法において、例
えば活性化合物を伸展剤、すなわち液体溶媒、加圧下に
液化した気体および/または固体担体と随時表面活性剤
、すなわち乳化剤および/または分散剤および/または
発泡剤と混合して製造することができる。伸展剤として
水を用いる場合、例えば補助溶媒として有機溶媒を用い
ることもできる。液体溶媒としては、主に芳香族類、例
えばキシレン、トルエンもしくはアルキルナフタレン、
塩素化された芳香族類もしくは塩素化された脂肪族炭化
水素類、例えばクロロベンゼン類、クロロエチレン類も
しくは塩化メチレン類、脂肪族炭化水素類、例えばシク
ロヘキサン、またはパラフイン類、例えば鉱油留分、ア
ルコール類、例えばブタノールもしくはグリコール並び
にそれらのエーテル類およびエステル類、ケトン類、例
えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンもしくはシクロヘキサノン、強い有極性溶媒、例
えばジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド
、並びに水が適している。液化した気体の希釈剤または
担体とは、常温および常圧では気体である液体を意味し
、例えばハロゲン化された炭化水素並びにブタン、プロ
パン、窒素および二酸化炭素の如きエアロゾル噴射基剤
である。固体の担体としては、粉砕した天然鉱物、例え
ばカオリン、クレイ、タルク、チヨーク、石英、アタパ
ルジヤイト、モントモリロナイト、またはケイソウ土並
びに合成鉱物例えば高度に分散したケイ酸、アルミナお
よびシリケートが適している。粒剤に対する固体の担体
としては、粉砕し且つ分別した天然岩石、例えば方解石
、大理石、軽石、海泡石および白雲石並びに無機および
有機のひきわり合成顆粒および有機物質の顆粒例えばお
がくず、やしがら、トウモロコシ穂軸およびタバコ茎が
適している。乳化剤および発泡剤としては、非イオン性
および陰イオン性乳化剤、例えばポリオキシエチレン脂
肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪族アルコール
エーテル類、例えばアルキルアリールポリグリコールエ
ーテル類、アルキルスルホネート類、アルキルスルフエ
ート類、アリールスルホネート類並びにアルブミン加水
分解生成物が適している。分散剤としては、例えばリグ
ニンスルフアイト廃液およびメチルセルロースが適して
いる。
【0101】接着剤、例えばカルボキシメチルセルロー
ス並びに粉状、粒状または格子状の天然および合成重合
体、例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコールおよび
ポリビニルアセテート、並びに天然燐脂質、例えばセフ
アリンおよびレシチン、および合成燐脂質を調合物中で
使用することができる。他の添加剤は鉱物および植物油
であつてよい。
【0102】着色剤、例えば無機顔料、例えば酸化鉄、
酸化チタンおよびプルシアンブルー、並びに有機染料、
例えばアリザリン染料、アゾ染料および金属フタロシア
ニン染料、並びに微量の栄養剤例えば鉄、マンガン、ホ
ウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩を用い
ることができる。
【0103】植物保護においては、調合物は一般的に0
.1−95重量%、好ましくは0.5−90重量%の活
性化合物を含有している。
【0104】植物保護において使用される時には、本発
明に従う活性化合物は調合物中で他の公知の活性化合物
、例えば殺菌・殺カビ剤、殺昆虫剤、殺ダニ剤および除
草剤、との混合物、並びに肥料および生長調節剤との混
合物として存在し得る。
【0105】植物保護において使用される時には、本発
明に従う化合物はそのままで、或いはそれらの調合物の
形態または該調合物から調製した施用形態、例えば調製
済液剤(ready−to−use solution
s)、懸濁剤、水和剤、塗布剤、水和性粉剤、粉剤およ
び粒剤の形態で用いることができる。それらは一般的な
方法で、例えば液剤散布(watering)、スプレ
ー、アトマイジング(atomising)、粒剤散布
、粉剤散布、フオーミング(foaming)、はけ塗
り等によつて用いられる。さらに活性化合物を超低容量
法(ultra−low volume proces
s)に従つて施用するか、活性化合物の調合物を注射す
るか、或いは活性化合物自体を土壌に施用することもで
きる。また植物の種子を処理することもできる。
【0106】植物部分の処理の場合、施用形態における
活性化合物の濃度は実質的な範囲内で変えることができ
る。それらは一般的に1−0.0001重量%、好まし
くは0.5−0.001重量%、の間である。
【0107】種子を処理する際には、一般的には種子1
kg当り活性化合物0.001−50g、好ましくは0
.01−10g、の量を必要とする。土壌を処理する際
には、作用場所で0.00001−0.1重量%、好ま
しくは0.0001−0.02重量%、の活性化合物濃
度を必要とする。
【0108】工業用材料の保護用に使用される殺微生物
剤は、活性化合物を一般的には1−95重量%の、好適
には10−75重量%の、量で含有している。材料保護
において使用される時には、本発明に従う活性化合物の
使用濃度は防除しようとする微生物の性質および発生並
びに保護しようとする物質の組成に依存している。最適
な投与割合は一連の試験により決めることができる。一
般的には、使用濃度は保護しようとする物質に関して0
.001−5重量%の、好適には0.05−1.0重量
%の、範囲である。
【0109】材料保護において使用される時には、本発
明に従う活性化合物は他の公知の活性化合物と混合して
使用することができる。
【0110】下記のものが活性化合物の例として挙げら
れる:ベンジルアルコールモノ(ポリ)ヘミホルマール
および他のホルムアルデヒド−放出性化合物、ベンズイ
ミダゾリル−メチル−カルバメート類、テトラメチルチ
ウラムジスルフィド、ジアルキルジチオカルバメート類
の亜鉛塩類、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロ
ニトリル、チアゾリルベンズイミダゾール、メルカプト
ベンゾチアゾール、2−チオシアナトメチルチオベンズ
チアゾール、メチレンビスチオシアネート、並びにフェ
ノール誘導体類、例えば2−フェニルフェノール、(2
,2′−ジヒドロキシ−5,5′−ジクロロ)−ジフェ
ニルメタンおよび3−メチル−4−クロロ−フェノール
、有機錫化合物、トリハロゲノメチルチオ化合物、例え
ばフォルペット、フルオロフォルペットおよびジクロロ
フルアニド。
【0111】下記の実施例は、本発明に従う化合物の製
造および使用を説明するものである。
【0112】
【実施例】製造実施例 実施例1
【0113】
【化19】
【0114】2.5g(10ミリモル)の3−(4−ク
ロロフェニル)−3−ヒドロキシ−4−(1,2,4−
トリアゾリ−1−ル)−ブチ−1−ンを50mlの塩化
メチレン中で10℃において30分間にわたり300ワ
ット紫外線ランプで照射しながら塩素ガスを通すことに
より塩素化した。処理するために、生成した懸濁液を塩
化メチレンで希釈し、そして炭酸ナトリウム水溶液と共
に振ることにより抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上
で乾燥し、そして次に減圧下で蒸発させた。この方法で
、3.8g(理論値の97%)の3−(4−クロロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−4−(1,2,4−トリアゾ
リ−1−ル)−1,1,2,2−テトラクロロブタンが
融点168−169℃の固体物質の形状で得られた。
【0115】1H NMR(200MHz;DMSO)
:δ=5.05および5.45(AB系;2H)、6.
4(s;1H)、7.1(OH)、7.35および7.
7(4H)、7.75(s;1H)、8.35(s;1
H)。
【0116】出発物質の製造
【0117】
【化20】
【0118】5.0g(23.2ミリモル)の4−クロ
ロ−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1
−ブチンを50mlの無水アセトニトリル中で1.6g
(23.3ミリモル)の1,2,4−トリアゾールおよ
び6.4g(46.4ミリモル)の無水炭酸カリウムと
一緒に5.5時間にわたり還流させた。次に混合物をジ
クロロメタンで希釈し、そして水と共に振ることにより
数回抽出した。有機相を乾燥しそして蒸発させた後に、
5.8gの粗製生成物が得られ、それはシリカゲル上で
の酢酸エチルを用いる濾過および再濃縮後に結晶化した
。この方法で、3−(4−クロロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−4−(1,2,4−トリアゾリ−1−ル)−ブ
チ−1−ンが融点90−94℃の固体物質の形状で得ら
れた。
【0119】1H NMR(CDCl3):δ  2.
65(s、1H)、4.4(AB、2H)、5.8(O
H)、7.35および7.45(4H)、7.85(s
、1H)、8.15(s、1H)。
【0120】
【化21】
【0121】80ml(0.2モル)のブチルリチウム
のヘキサン中23%強度溶液を−70℃において5.2
g(0.2モル)のアセチレンの20mlの無水テトラ
ヒドロフラン中溶液に滴々添加した。10分後に、28
.35g(0.15モル)の4,ω−ジクロロアセトフ
ェノンの100mlの無水テトラヒドロフラン中溶液を
加えた。撹拌を−70℃において2時間続け、そして2
0mlのメタノールおよび20mlの酢酸の混合物の添
加により反応を停止させた。溶媒を真空中でストリッピ
ングさせ、そして次に塩化アンモニウム水溶液を使用し
て振ることにより数回抽出した。有機相を乾燥しそして
蒸留除去した後に、76.3%の4−クロロ−3−(4
−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−1−ブチンおよ
び17.6%の出発物質を含有している27.8gの粗
製生成物が得られ、それを結晶化後に吸引濾別した。
【0122】1H NMR(CDCl3):δ  2.
8(s、1H)、3.4(OH)、3.75(AB、2
H)、7.4および7.65(4H)。
【0123】下表に式で挙げられている物質も実施例1
に記載されている方法により製造された。
【0124】表2
【0125】
【化22】
【0126】
【表4】
【0127】下記の使用実施例では、下式の化合物が比
較物質として使用された:
【0128】
【化23】
【0129】(ヨーロッパ公開明細書0,097,42
5中に開示されている)。
【0130】
【化24】
【0131】(ヨーロッパ公開明細書0,097,42
5中に開示されている)。
【0132】実施例A ウドンコカビ(Erysiphe)試験(大麦)/保護
溶媒:  100重量部のジメチルホルムアミド乳化剤
:0.25重量部のアルキルアリールポリグリコールエ
ーテル 活性化合物の適当な調合物を製造するために、1重量部
の活性化合物を上記量の溶媒および乳化剤と混合し、そ
して濃厚物を水で希釈して希望する濃度にした。
【0133】保護活性を試験するために、若い植物に活
性化合物の調合物をしずくで濡れるまで噴霧した。噴霧
コーテイングが乾燥した後に、植物にエリシフェ・グラ
ミニスf.sp.ホルデイ(Erysiphe gra
minis f.sp. hordei)の胞子を散布
した。
【0134】ウドンコ病嚢胞の発達を促進させるために
、植物を約20℃の温度および約80%の相対的大気湿
度の温室中に入れた。
【0135】接種後7日に、評価を行った。
【0136】この試験では、本発明に従う物質類(I−
1)、(I−2)、(I−4)および(I−5)は比較
物質(A)および(B)よりかなり良好な活性を示した
【0137】
【表5】
【0138】
【表6】
【0139】実施例B ウドンコカビ(Erysiphe)試験(小麦)/保護
溶媒:  100重量部のジメチルホルムアミド乳化剤
:0.25重量部のアルキルアリールポリグリコールエ
ーテル 活性化合物の適当な調合物を製造するために、1重量部
の活性化合物を上記量の溶媒および乳化剤と混合し、そ
して濃厚物を水で希釈して希望する濃度にした。
【0140】保護活性を試験するために、若い植物に活
性化合物の調合物をしずくで濡れるまで噴霧した。噴霧
コーテイングが乾燥した後に、植物にエリシフェ・グラ
ミニスf.sp.トリチシ(Erysiphe gra
minis f.sp. tritici)の胞子を散
布した。ウドンコ病嚢胞の発達を促進させるために、植
物を約20℃の温度および約80%の相対的大気湿度の
温室中に入れた。
【0141】接種後7日に、評価を行った。
【0142】この試験では、本発明に従う物質類(I−
1)、(I−2)、(I−4)および(I−5)は比較
物質(A)および(B)よりかなり良好な活性を示した
【0143】
【表7】
【0144】
【表8】
【0145】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0146】1.式
【0147】
【化25】
【0148】[式中、R1は任意に置換されていてもよ
いフェニルを表し、R2は水素、アルキル、アルケニル
、アシルまたはアラルキルを表し、X1はハロゲンを表
し、X2はハロゲンを表し、nは0または1を表し、Y
は窒素またはCH基を表す]のハロゲノアルキル−アゾ
リル誘導体、並びにそれらの酸付加塩および金属塩錯体
【0149】2.R1が任意にハロゲン、炭素数が1−
4のアルキル、炭素数が1−4のアルコキシ、炭素数が
1−4のアルキルチオ、炭素数が1もしくは2でありそ
して1−5個の同一もしくは異なるハロゲン原子を有す
るハロゲノアルキル、炭素数が1もしくは2でありそし
て1−5個の同一もしくは異なるハロゲン原子を有する
ハロゲノアルコキシ、炭素数が1もしくは2でありそし
て1−5個の同一もしくは異なるハロゲン原子を有する
ハロゲノアルキルチオ、炭素数が3−7のシクロアルキ
ル、任意に同一もしくは異なるハロゲン置換基によりモ
ノ置換もしくはジ置換されていてもよいフェニル、任意
に同一もしくは異なるハロゲン置換基によりモノ置換も
しくはジ置換されていてもよいフェノキシ、アルコキシ
部分中の炭素数が1−4のアルコキシカルボニル、アル
コキシ部分中の炭素数が1−4でありそしてアルキル部
分中の炭素数が1−4のアルコキシミノアルキル、ニト
ロおよび/またはシアノからなる群から選択される同一
もしくは異なる置換基によりモノ置換ないしトリ置換さ
れていてもよいフェニルを表し、R2が水素、炭素数が
1−6のアルキル、炭素数が3−6のアルケニル、炭素
数が1−4のアシルまたはアルキル部分中の炭素数が1
−4のフェニルアルキルを表し、X1が弗素、塩素また
は臭素を表し、X2が弗素、塩素または臭素を表し、n
が0または1を表し、そしてYが窒素またはCH基を表
す、上記1の式(I)のハロゲノ−アゾリル誘導体。
【0150】3.式
【0151】
【化26】
【0152】[式中、R1は任意に置換されていてもよ
いフェニルを表し、R2は水素、アルキル、アルケニル
、アシルまたはアラルキルを表し、X1はハロゲンを表
し、X2はハロゲンを表し、nは0または1を表し、Y
は窒素またはCH基を表す]のハロゲノアルキル−アゾ
リル誘導体、並びにそれらの酸付加塩および金属塩錯体
の製造方法において、式
【0153】
【化27】
【0154】[式中、R1、R2、Yおよびnは上記の
意味を有する]のアルキン類を希釈剤の存在下でハロゲ
ンまたはハロゲン−供与性化合物と反応させ、そして希
望により、生成した式(I)の化合物を次に酸または金
属塩との付加反応にかけることを特徴とする方法。
【0155】4.少なくとも1種の上記1の式(I)の
ハロゲノアルキル−アゾリル誘導体、または式(I)の
ハロゲノアルキル−アゾリル誘導体の酸付加塩もしくは
金属塩錯体を含有していることを特徴とする、殺微生物
剤。
【0156】5.植物保護および材料保護における殺微
生物剤としての、上記1の式(I)のハロゲノアルキル
−アゾリル誘導体またはそれらの酸付加塩もしくは金属
塩錯体の使用。
【0157】6.上記1の式(I)のハロゲノアルキル
−アゾリル誘導体またはそれらの酸付加塩もしくは金属
塩錯体を微生物および/またはそれらの生息地に適用す
ることを特徴とする、植物保護および材料保護における
望ましくない微生物の防除方法。
【0158】7.上記1の式(I)のハロゲノアルキル
−アゾリル誘導体またはそれらの酸付加塩もしくは金属
塩錯体を伸展剤および/または表面活性物質と混合する
ことを特徴とする、殺微生物剤の製造方法。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式 【化1】 [式中、R1は任意に置換されていてもよいフェニルを
    表し、R2は水素、アルキル、アルケニル、アシルまた
    はアラルキルを表し、X1はハロゲンを表し、X2はハ
    ロゲンを表し、nは0または1を表し、Yは窒素または
    CH基を表す]のハロゲノアルキル−アゾリル誘導体、
    並びにそれらの酸付加塩および金属塩錯体。
  2. 【請求項2】  式 【化2】 [式中、R1は任意に置換されていてもよいフェニルを
    表し、R2は水素、アルキル、アルケニル、アシルまた
    はアラルキルを表し、X1はハロゲンを表し、X2はハ
    ロゲンを表し、nは0または1を表し、Yは窒素または
    CH基を表す]のハロゲノアルキル−アゾリル誘導体、
    並びにそれらの酸付加塩および金属塩錯体の製造方法に
    おいて、式 【化3】 [式中、R1、R2、Yおよびnは上記の意味を有する
    ]のアルキンを希釈剤の存在下でハロゲンまたはハロゲ
    ン−供与性化合物と反応させ、そして希望により、生成
    した式(I)の化合物を次に酸または金属塩との付加反
    応にかけることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】  少なくとも1種の請求項1に記載の式
    (I)のハロゲノアルキル−アゾリル誘導体または式(
    I)のハロゲノアルキル−アゾリル誘導体の酸付加塩も
    しくは金属塩錯体を含有していることを特徴とする、殺
    微生物剤。
  4. 【請求項4】  請求項1に記載の式(I)のハロゲノ
    アルキル−アゾリル誘導体またはそれらの酸付加塩もし
    くは金属塩錯体を微生物および/またはそれらの生息地
    に適用することを特徴とする、植物保護および材料保護
    における望ましくない微生物の防除方法。
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