JPH04229268A - レジスタパンチシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］本発明は、多色印刷における写真
製版用の刷版を、多色印刷機にセット後、一度の見当合
わせで自動的に本刷を行なうことを可能にする、レジス
タパンチシステムに関する。

［従来の技術］従来、多色印刷における写真製版用の刷
版を多色印刷機にセットするに当たっては、トンボを上
下左右に描画した版材下端に穿設した１対の丸孔、長孔
を、印刷胴の万力のピン孔に一致させたのちに、いちい
ちピンを差し込み固定するという手間を要し精度も悪い
作業を行なっていた。　　そこで、さきに本出願人のう
ちの１名は、特願昭６２−２８０５０をもって、多色印
刷機による印刷の直前に印刷所で、各色用版材のトンボ
を正確に位置合わせしたうえＵ字の如く一端開放の形状
の穴（以降Ｕ字形孔）をパンチする、刷版用トンボ合わ
せ及びＵ字形孔パンチ装置を提案した。すなわち、この
刷版用トンボ合わせ及びＵ字形孔パンチ装置は、架台上
で版材を載置する版材載置テーブルと、テーブル上の版
材の水平方向センター出し機構と、テーブル面上を水平
及び垂直に移動するトンボ位置読取り機構と、版材を水
平及び垂直に微動させトンボ合わせをする版材送り機構
と、版材をテーブル面に固定する固定機構と、版材下端
に少なくとも１対のＵ字形孔を自動パンチするＵ字形孔
パンチ機構と、版材送り機構及びＵ字形孔パンチ機構の
制御装置とを具えたものであり、この最近の従来技術装
置によって、見当合わせからパンチングの工程において
の作業時間が以前に比較し大幅に短縮され、また刷版上
のパンチ孔が極めて正確に打たれるようになった。また
従来技術の１つの態様として、先ず、位置及び形状につ
いてトンボ合わせを行ない、孔形成のパンチングを行な
った後、版上げ機に版材を移動し必要量の版上げを行な
い、次いで版材を版曲げ機に移動して、版曲げを行なう
ことにより、印刷機の咬尻に適合する形状に仕上げてい
た。

［本発明の目的：発明が解決しようとする課題］しかし
ながら、多色印刷用刷版を印刷機にセットするには、こ
のように誤差なくトンボ合わせを行い正確にＵ字形孔を
パンチングした刷版の上端を、予じめ適宜寸法折り曲げ
る、いわゆる版曲げを施しておく必要がある。　　とこ
ろがこれも従来は作業員の手作業で行なっていたので、
所定寸法の版曲げは正確でなくかつ、比較的長い時間を
要し、非能率であった。　　従ってセット作業の正確化
、能率化のためには版上げと版曲げ作業を自動化する必
要がある。またトンボ合わせ、Ｕ字形孔パンチングの後
、版材を版上げ機に移動して版上げを行ない、更に版材
を版曲げ機に移動して版曲げを行なうことは、従来技術
では４工程が３つの場所で行なわれるので、そのそれぞ
れの架台も３台を、使用しており、広い場所を必要とす
る欠点があった。本発明の目的は多色印刷機による印刷
の直前に印刷所で、多色用版材にそのトンボを正確に位
置合わせしてＵ字形孔をパンチングするとともにＵ字形
孔パンチの位置に応じて、自動的に正確に版上げ版曲げ
を施すレジスタパンチシステムを提供することである。

更にまた、本発明においては、トンボ合わせ、Ｕ字形孔
パンチング、版上げ、及び版曲げを１台の機械で行ない
、必要な場所、せんじつめれば、従来の１／３の土地面
積のみにより、而も従来以上に高精度の版材を作ること
をも目的としているものである。

［発明の構成：課題を解決するための手段］本発明のレ
ジスタパンチシステムは、前述した課題を解決するため
版材載置テーブルと、その上で刷版のＵ字形パンチング
の為の見当合わせを自動的に行うべく、トンボの位置及
び形状を検知する２台の、ＣＣＤカメラ等の撮像機器と
、その検知したトンボの位置を表示するための読取り機
構、例としてＣＲＴディスプレイと、例としてＣＣＤカ
メラによって検知されたトンボと基線のズレに応じて刷
版を上、下、左、右に移動させる事の出来る版上げビン
とセンタ出し機構と前記見当合わせを行なう為の各装置
によって見当合わせされた刷版にＵ字形孔パンチを行う
ためのパンチ孔の位置設定が可能な左右一対のＵ字形孔
パンチ装置と、版材を上下動する版上げ機構と、前記Ｕ
字形孔パンチ装置であけられた版材のＵ字形のパンチ孔
の位置に応じて版材を版曲げする版曲げ機構と上記各行
程を自動的、人為的に制御出来るコンピュータ制御装置
と制御盤とを備え、トンボの自動見当合わせ工程と、Ｕ
字形孔パンチング工程と、自動版上げ工程と、自動版曲
げ工程とを、単一の装置により、短時間で行なうことを
可能とする自動化システムである。

［作　　　　用］本発明のレジスタパンチシステムにお
いては、版材載置テーブルに乗せられた版材を版材セン
タ出し機構により水平方向のセンタを出し、操作盤によ
り１対のトンボ位置読取り機構の移動態様を選択したう
え同読取り機構を左右上下に移動してキャッチしたトン
ボ位置及び形状を、予めコンピュータに記憶させたトン
ボ位置（基線）とＣＲＴディスプレイ上で合わせて見当
合わせを行う。以上の見当合わせを終わらせたのち、版
材を版材載置テーブルに吸着したうえＵ字形孔パンチ装
置により版材下端に少なくとも１対のＵ字形孔をパンチ
ングし、その後吸着を解いて版上げ機構により版材を上
方に持ち上げ、その上端の所定幅を版曲げ機構により例
えば９０゜±０．５°程度折り曲げる。以上のような機
構と作用により、トンボの自動見当合わせ工程，Ｕ字形
孔パンチング工程，自動版上げ工程，自動版曲げ工程が
システム化され迅速に１つの装置により行われる。

［実　　施　　例］本発明レジスタパンチシステムの一
実施例を図面について説明すると、第１図は本システム
の装置例の正面図、第２図はその側面図、第３図は同上
装置によりパンチング及び版曲げされる２種類の版材の
説明図、第４図は同上装置の作動のフローチャートであ
る。

まず第１図、第２図において、架台１の上には、版材を
載置するための真空吸着機能を有した版材載置テーブル
２が下端を手前にして傾斜配置されている。この版材載
置テーブル２の下部域の左右位置に、版材の水平方向の
センタを取りかつ版材が接触していることを内蔵接触セ
ンサにより確認する１対の版材センタ出し機構３が設け
られている。　　また版材載置テーブル２の下端に敷設
されたガイドレール４の両端に１対のカメラ支持アーム
５が左右動可能に立設されるとともに、１対の同アーム
５には夫々ＣＣＤカメラ６が上下動可能に載架されてい
る。更に版材載置テーブル２には咬尻パンチ機構７及び
版曲げ機構８が備えられており、テーブル上部域中央に
咬尻パンチ機構７であけた咬尻孔を確認するための咬尻
孔確認センサ９が取付けられている。　　また版材載置
テーブル２の下端縁には間隔を適宜に調整しうる１対の
Ｕ字形孔パンチ機構１０が設けられるとともに、下端縁
から上方に延設された１対の版上げレール１１に版上げ
ピン１２が係合しており、この版上げレール１１の上端
の約１［ｍｍ］下方側部に１対のガイドピン１３が突設
されている。　　更にまた版材載置テーブル２の上端縁
には９０°版曲げ用の版曲げ機構１４が載設されており
、テーブル２の側部には図示を省略したコンピュータに
接続され上記ＣＣＤカメラ６の左右及び上下動作動系と
Ｕ字形孔パンチ機構１０の作動系を制御する操作盤１５
、これら作動系の作動状態とトンボとトンボの基線位置
とを表示するＣＲＴディスプレイ１６が配備されている
。次に、前述した装置の作動を、第４図のフローチャー
トを参照して説明する。ステップ１において、装置の電
源を入れて装置を起動させ、ステップ２において、咬尻
パンチ機構７により版材に、第３図の版材２０の咬尻孔
２３のような咬尻孔をあける。　　これはステップ１１
において版曲げするとき、アルミニウム合金等の金属で
ある版材が捩れたり、しわが入るのを防ぐために予め版
材に逃げを作るためである。次いでステップ３において
、後述のステップ７でパンチングされるＵ字形孔の深さ
を操作盤１５によりセットし、コンピュータ内のＲＡＭ
に記憶されている前回使用時の移動データをリセットす
る。　　これは本装置には学習機能があり、前回のＣＣ
Ｄカメラの移動データを記憶しているためである。　　
２版目からは装置の学習機能によりステップ３がカット
される。そしてステップ４において第３図に示すトンボ
２２を描画された版材２０のような版材を版材載置テー
ブル２上に乗せ、版材センタ出し機構３により版材の水
平方向の中心を取る。この版材センタ出し機構３の突起
しているピンバーで刷版の左右をつめていき両方のピン
バーに接触した時点で内蔵センサが働いて停止すること
により、センタ出しが行われる。センタ出しが終了した
時点でステップ２であけた咬尻孔の確認を咬尻パンチ孔
確認センサ９により確認する。　　咬尻孔確認センサ９
は光センサになっており、パンチ孔があいているか否か
を光が遮断された場合、すなわちパンチ孔があけられて
いない場合はステップ２に戻ってパンチ孔をあけ直すこ
とになる。その後ステップ５において、操作盤１５で１
対のＣＣＤカメラ６の移動が同時的であるか個別的であ
るかを選択する。この選択の要領を第３図を参照して説
明すると、第３図（ａ）は版材２０に一面焼の絵柄２１
ａを乗せるため、そのトンボ２２の位置が左右対称であ
るが、（ｂ）は突き合わせの中版の絵柄２１ｂ及び突き
合わせの小版の絵柄２１ｃを乗せるため、そのトンボ２
２の位置が左右非対称である。　　従って第３図（ａ）
の場合は１対のＣＣＤカメラ６が左右対称すなわち同時
的に移動すればよいが、第３図（ｂ）の場合は個別的に
移動させなければならないので、この同時的か個別的か
を操作盤１５上で選択する。　　次いで操作盤１５上の
移動スイッチによってＣＣＤカメラ６をおおまかにトン
ボ２２の上に持ってくる。　　このトンボ２２のだいた
いの位置は学習機能によって記憶され、２版目からは自
動的にある程度の位置までＣＣＤカメラ６が移動しこの
時に、トンボの形状や種類をも把握しやはり学習機能に
よって記憶される。

続いてステップ６において、トンボ２２の位置をコンピ
ュータに予め記憶してありＣＲＴディスプレイ１６に表
示される基準トンボに合わせるために操作盤１５上で操
作を行なう。　　これを標準の版材上では３点について
行なう。上記までの見当合わせの行程を全て終わらせる
と、ステップ７において、版材載置テーブル２の図示せ
ざる真空吸着装置によって版材を固定し、固定した状態
で、ステップ３で選択したパンチ孔の深さ通りに、Ｕ字
形孔パンチ機構１０によって、第３図に示すＵ字形孔２
４のような１対のＵ字形孔を版材の下端にパンチングす
る。その後ステップ８において、ＣＣＤカメラ６を版材
載置テーブル２上より水平方向に移動させて原点に戻す
とともに、版材センター出し機構３も原点に戻し、版材
を解放する。　　次にステップ９において、見当合わせ
、Ｕ字形孔パンチングが終わった版材を版上げピン１２
で版上げし、ステップ１０において版上げレール１１の
上限まで持ち上げると、約１［ｍｍ］下方に設置してあ
るガイドピン１３が突出し、版上げピン１２が下方に下
がることにより版材はガイドピン１３に支えられる。そ
こでステップ１１において、版材がガイドピン３に支え
られた状態で版材載置テーブル２上の真空吸着機構によ
り吸着し、版材上端の第３図の版曲げ部分２５に示すよ
うな版曲げ部分を版曲げ装置１４により９０°±５°の
角度で版曲げする。続いてステップ１２において、版曲
げした版材の真空吸着を解き、再び版上げピン１２によ
って版材を版上げレール１１の上限まで持ち上げ、ステ
ップ１３において版材を約１［ｍｍ］高い位置において
真空吸着し９０°±５°の角度で版曲げした約１［ｍｍ
］下を緩やかな曲率曲げを行い最後にステップ１４にお
いて版上げピン１２、ガイドピン１３を解除することに
より、版材を下げ、パンチ機構の上部にて止まり、この
時版材はパンチング機構には入らない。次に版材をとり
除くとセンサ９が働いて版曲げ上下ピン１２が下る。　
　かくしてステップ１５において、１版目の見当合わせ
、Ｕ字形孔パンチング、版曲げが終了する。　　なお２
版目からは１版目の作業行程を繰り返し簡単に行なえる
よう学習機能が働いて、迅速、高精度で繰返し加工が行
なわれる。

［本発明の効果］（１）　　多色印刷機の刷版の見当合
わせ、Ｕ字形孔パンチ、版曲げの３行程を連続的に１台
の装置上でのみ行ない、それを制御装置のプログラムに
基づいて行うことによって従来より作業精度と作業スピ
ードが格段に向上するに至った。

（２）　　多色印刷機の刷版は、一色の色を出すのに１
枚必要であるので同じ絵柄の刷版を何枚も必要とする。

しかし従来技術においては多色印刷機の版胴に刷版をセ
ットする際に何度も見当合わせによってトンボを調整し
ていたため時間も長くかかり印刷精度も悪い場合が多か
った、本発明ではだいたいのトンボの位置までＣＣＤカ
メラが自動的に移動し、更にＣＣＤカメラで撮像したト
ンボとあらかじめコンピュータに記憶してある正確な位
置の基線トンボとを、ＣＲＴディスプレイに同時に表示
しそれを感知して、操作盤より版上ピンとセンター出し
機構とを介して基線トンボに撮像したトンボの位置を合
わせる事ができる。　　これにより、刷版とその絵柄の
位置が各色、ズレていてもトンボの位置で見当合わせし
Ｕ字形孔パンチを行うので多色印刷機の版胴に刷版を取
り付けた状態において刷版の絵柄は常に同じ位置になる
。

（３）　　版上げピン、センター出し機構を用い版材を
上下左右に可動可能とした事によってトンボと基線トン
ボの上、下、左、右のズレ、ねじれのズレをも簡単に修
正できるようになった。

（４）　　従来技術では、トンボの見当合わせ工程，Ｕ
字形孔パンチング工程，版曲げ工程を、３台の装置、３
つの場所で行なっていた処、本発明では、これらに、自
動版上げ機構と穴あけ，Ｕカットの自動ねじりとり機構
を加え、１台のコンンパクトな装置のみにより、１つの
場所で自動化され、高精度で、高速に行なうことが出来
るので、使用面積が従来の約１／３で済み、而も約３倍
の速さで行なわれるから、一定の土地面積に対しては、
利用効率は従来の約１０倍となり、地価高騰の現今にお
いては、絶大の効果を奏する結果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明レジスタパンチシステムの装置例の正面
図、第２図はその側面図、第３図は同上装置によりパン
チング及び版曲げされる２種類の版材の説明図、第４図
は同上装置の作動フローチャートである。 １・・架台、２・・版材載置テーブル、３・・版材セン
タ出し機構、４・・ガイドレール、５・・カメラ支持ア
ーム、６・・ＣＣＤカメラ、７・・咬尻パンチ機構８・
・版曲げ機構、９・・咬尻孔確認センサ１０・・Ｕ字形
孔パンチ機構、１１・・版上げレール、１２・・版上げ
ピン、１３・・ガイドピン、１４・・版曲げ機構 １５・・操作盤、１６・・ＣＲＴディスプレイ、２０・
・版材、２１ａ・・一面焼絵柄 ２１ｂ・・突き合わせ絵柄（中）、２１ｃ・・突き合わ
せ絵柄（小）、２２・・十字トンボ、２３・・咬尻孔、
２４・・Ｕ字形孔、２５・・版曲げ部分、２６・・版材
のねじりとり機構。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　トンボを焼き付けされた版材を吸着可能に載
   置する版材載置テーブルと、前記版材載置テーブル上で
   版材の水平方向のセンタを出す版材センタ出し機構と、
   前記版材載置テーブル面上を水平及び垂直方向移動可能
   に懸架された左右１対のトンボの位置及び形状の読取り
   機構と、自動的にＵ字の如く一端開放の形状の穴（以降
   Ｕ字型穴）をパンチする機構と、版材の上下動可能な左
   右別々に動く１対の上下機構と、前記版材を上下動可能
   にする版上げ機構と、前記版材載置テーブルに配設され
   た版曲げ機構と、前記版材載置テーブルに添設され前記
   トンボ読み取り機構及びＵ字形孔パンチ機構と電気的に
   接続され各機構の作動を制御し前記トンボの位置及び形
   状を認識し得るコンピュータ及びその操作盤、表示盤と
   を具え、前記各装置によってトンボの見当合わせ、Ｕ字
   形孔パンチング、版上げ、版曲げの４工程を高精度で、
   かつ自動的迅速に行なうことを特徴とするレジスタパン
   チシステム。
2. （２）　　前記、トンボ読み取り機構が撮像素子もしく
   は撮像管からなる請求項（１）に記載のレジスタパンチ
   システム。
3. （３）　　前記、センタ出し機構がその内部にセンサを
   内蔵するものである、請求項（１）又は（２）に記載の
   レジスタパンチシステム。
4. （４）　　前記、Ｕ字形孔パンチ機構がＰＳ版の規格に
   応じてパンチ孔間幅を変化させる機能を持つものである
   請求項（１）ないし（３）のいずれかに記載のレジスタ
   パンチシステム。
5. （５）　　前記版材の上下動可能な左右別々に動く１対
   の上下機構が、ねじりとり機構を兼ねるものである、請
   求項（１）ないし（４）のいずれかに記載のレジスタパ
   ンチシステム。