JP3280371B1 - パンチベンダー - Google Patents

パンチベンダー

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JP3280371B1 JP2000339822A JP2000339822A JP3280371B1 JP 3280371 B1 JP3280371 B1 JP 3280371B1 JP 2000339822 A JP2000339822 A JP 2000339822A JP 2000339822 A JP2000339822 A JP 2000339822A JP 3280371 B1 JP3280371 B1 JP 3280371B1
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省三 佐野
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Abstract

【要約】 【課題】 刷版の長さ等に関係なく刷版の上下両端部に
折曲げ係止片及び位置決め用孔を確実且つ正確に形成す
ることができるようにすると共に、パンチ加工及び折曲
げ加工の加工精度の向上を図れるようにする。 【解決手段】 標識マークMを形成した刷版Pを載置す
る移動調整可能なテーブル8と、テーブル8の両側位置
に配設され、テーブル8上の刷版Pの標識マークMの位
置を検出するイメージセンサーカメラ10と、テーブル
8の両側位置に配設され、刷版Pの上下両端部に印刷用
輪転機の版胴上での位置決め用孔Paを形成するパンチ
機構11と、テーブル8の両側位置に配設され、刷版P
の上下両端部に印刷用輪転機の版胴への装着用の折曲げ
係止片Pbを形成するベンダー機構12とを備えたパン
チベンダー1に於いて、前記イメージセンサーカメラ1
0、パンチ機構11及びベンダー機構12をテーブル8
側へ向って往復移動可能な構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用輪転機の版
胴に装着される新聞印刷用刷版や商業印刷用刷版にパン
チ加工及び折曲げ加工を行うパンチベンダーの改良に係
り、特に、所望の画像及び所望の形状の標識マークを形
成したカラー印刷用の刷版の上下両端部に、版材を版胴
へ装着した際に版材の位置を規制するための位置決め用
孔と、版材を版胴へ装着するための折曲げ係止片とを夫
々形成するパンチベンダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従前の新聞印刷用輪転機のカラー印刷部
は、1基の共通圧胴と4基のブランケット胴と4基のカ
ラー版胴等から構成されており、前記4基のカラー版胴
には、夫々黄色、赤色、青色及び黒色(艶出し用)の同
一の画像を有する刷版が装着されている(特開平8−2
67724号及び特開平8−290543号等)。
【0003】前記各カラー版胴40への刷版Pの装着
は、通常図16に示すように刷版Pの上下両端部に夫々
形成した折曲げ係止片Pb,Pbの下端側の折曲げ係止
片Pbをカラー版胴40に設けた刷版取付け用溝40a
内へ挿入し、刷版Pを扱きながらカラー版胴40に密着
状に巻き付けた後、上端側の折曲げ係止片Pbをカラー
版胴40の刷版取付け用溝40a内へ挿入することによ
り行われている。又、各カラー版胴40へ装着した刷版
Pのカラー版胴40上での位置決めは、カラー版胴40
の刷版取付け用溝40a内に設けた位置決め用突起40
bに刷版Pの折曲げ係止片Pbの何れか一方又は両方に
予め形成した位置決め用孔Paを挿入することにより行
われている。
【0004】ところで、カラー印刷用の刷版Pを用いた
カラー印刷に於いては、カラー印刷面に色ずれが発生す
ることがあり、実用上多くの問題を生じている。このカ
ラー印刷に於ける所謂画像Iの色ずれを防止するために
は、黄、赤、青及び黒の4枚1組の各刷版Pを、夫々の
画像Iが略完全に重なり得る状態で4基のカラー版胴4
0の所定位置へ正確に装着固定する必要がある。そのた
めには、4枚1組の各刷版Pに位置決め用孔Paや折曲
げ係止片Pbを形成する際に、各刷版Pの刷面の画像I
と、位置決め用孔Paや折曲げ係止片Pbとの相互位置
関係を、常に同一となるように正確に規制する必要があ
る。又、印刷用輪転機によっては、黄、赤、青と印刷を
重ねるごとに紙が吸水して紙の幅が延びるため、画像が
ずれるファンアウト現象が起きる場合がある。この問題
に対しては、予め各刷版Pごとにファンアウトの数値を
コンピューターに記憶させておき、このコンピューター
からのファンアウト数値に基づく指令値により、イメー
ジセンサーカメラのCCD素子による刷版上の標識マー
クの読取り位置を約5μmの寸法単位でもって所定の位
置へ変位させ、これによって位置決め用孔Paの位置を
設定個所へずらせると云う方策が採られている。
【0005】ところが、刷版Pに位置決め用孔Pa及び
折曲げ係止片Pbを形成する従前のパンチベンダーに於
いては、テーブル上で各刷版の位置決めを行ってから刷
版Pに位置決め用孔Pa及び折曲げ係止片Pbを形成す
るようにしているが、各刷版Pの相互間に亘って各刷版
Pの刷面に形成された画像Iの位置合せ等を行わずに位
置決め用孔Paや折曲げ係止片Pbを形成するようにし
ている。その結果、カラー印刷用40の刷版Pの場合に
は、4枚1組の各刷版P毎に、刷面に形成された画像I
と、刷版Pの上下両端部に形成された位置決め用孔Pa
及び折曲げ係止片Pbとの相互位置関係が微妙に異なる
ことがあり、印刷用輪転機のカラー印刷部に於いて4基
のカラー版胴40の位相関係を如何に精密に調整して
も、4枚1組の各刷版Pの画像Iを完全に重ね合わせ状
に一致させることができず、カラー印刷面に所謂色ずれ
を生じると云う問題があった。
【0006】そこで、本件出願人は、刷版Pに形成され
た画像Iと折曲げ係止片Pb等との相互位置関係を厳密
に規制することができるようにしたパンチベンダー41
(折曲げ穿孔装置)を開発し、これを特開2000−1
35776号として公開している。
【0007】即ち、前記パンチベンダー41は、図17
に示す如く、機台42上に配設した移動調整自在な刷版
載置台43(テーブル)と、刷版載置台43の駆動装置
44と、刷版載置台43の両側部に固定した折曲げ用受
刃45と、刷版載置台43の両側部上方に配設した折曲
げ用可動刃46と、刷版載置台43の上方に配設した上
下動自在な刷版押え具47と、刷版載置台43上の刷版
Pの上下両端部に位置決め用孔Paを形成するパンチ機
構(図示省略)と、刷版載置台43の両側部上方に配設
した基準標識マークを設けたガラス板48と、ガラス板
48を移動調整自在に支持する保持装置49と、保持装
置49の駆動装置50と、ガラス板48の上方に配設し
たイメージセンサーカメラ51と、イメージセンサーカ
メラ51用の光源52と、イメージセンサーカメラ51
からのセンサー信号を受信し、刷版に形成した標識マー
クとガラス板48に形成した基準標識マークとの重なり
状態から刷版Pのセッティングの良否の判断等を行うコ
ントローラ53と、コントローラ53の作動や刷版載置
台43、保持装置49、折曲げ用可動刃46等の作動を
制御するコンピューター54等から構成されて居り、イ
メージセンサーカメラ51により刷版載置台43上の刷
版Pの標識マークとガラス板48の基準標識マークとの
重なりを検出し、この検出値に基づいて刷版載置台43
を移動調整して刷版Pの標識マークとガラス板48の基
準標識マークの重なりを略完全な状態に調整した後、パ
ンチ機構(図示省略)を作動させて刷版Pの上下両端部
に位置決め用孔Paを形成すると共に、折曲げ用可動刃
46を作動させて折曲げ用受刃45との間で刷版Pの上
下両端部を下方へ折り曲げて折曲げ係止片Pbを形成す
るようにしたものである。
【0008】従って、このパンチベンダー41に於いて
は、各刷版Pに形成された画像Iと位置決め用孔Paや
折曲げ係止片Pbとの位置関係が夫々同一となり、各刷
版Pを印刷用輪転機のカラー版胴40へ装着した場合に
於いても、刷版P側に起因する色ずれの発生を防止する
ことができる。
【0009】然し乍ら、上述したパンチベンダー41
は、刷版載置台43の両側部にベンダー機構を構成する
折曲げ用受刃45を固定し、その上方位置に同じくベン
ダー機構を構成する折曲げ用可動刃46を機台42側に
固定状態で配設する構成としているため、左右の折曲げ
用受刃45間の距離、左右の折曲げ用可動刃46間の距
離は夫々常に一定に保たれた状態となっている。その結
果、このパンチベンダー41に於いては、常に同じ長さ
の刷版Pに位置決め用孔Paや折曲げ係止片Pbを形成
する場合には何ら問題はないが、印刷用輪転機の種類が
変って使用する刷版Pの長さ等が変った場合には刷版P
に位置決め用孔Paや折曲げ係止片Pbを形成できない
と云う問題が発生する。そのため、印刷工場に於いて
は、使用する刷版Pの大きさに応じて数種類のパンチベ
ンダー41を用意しておかなければならず、設備費の高
騰を招くと云う問題がある。又、このパンチベンダー4
1に於いては、折曲げ用受刃45間の距離と折曲げ用可
動刃46間の距離が常に一定に保たれているため、パン
チ加工時及び折曲げ加工時に刷版載置台43上の刷版P
の標準マークとガラス板48の基準標準マークとが完全
に重なるように刷版載置台43を移動調整したときに、
一方の折曲げ用受刃45とその上方に位置する折曲げ用
可動刃46との距離、他方の折曲げ用受刃45とその上
方に位置する折曲げ用可動刃46との距離が夫々変化す
ることになる。その結果、複数枚の刷版Pに折曲げ係止
片Pbを形成する際に、各刷版Pの上下両端部に夫々同
一の形状及び大きさの折曲げ係止片Pbを正確に形成す
ることができず、折曲げ加工の加工精度が著しく低下す
ると云う問題がある。
【0010】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、その目的は刷版の長さ等に関係なく刷
版の上下両端部に折曲げ係止片及び位置決め用孔を確実
且つ正確に形成することができると共に、パンチ加工及
び折曲げ加工の加工精度の向上が図れ、色ずれの発生を
略完全に防止できるようにした刷版の製作を可能とした
パンチベンダーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1の発明は、上下両端部に標識マー
クを形成した刷版を水平姿勢で支持載置する移動調整可
能なテーブルと、テーブルの両側位置に配設され、テー
ブル上の刷版の標識マークの位置を検出するイメージセ
ンサーカメラと、テーブルの両側位置に配設され、刷版
の上下両端部に印刷用輪転機の版胴上での位置決め用孔
を形成するパンチ機構と、テーブルの両側位置に配設さ
れ、版材の上下両端部に印刷用輪転機の版胴への装着用
の折曲げ係止片を形成するベンダー機構とを備え、イメ
ージセンサーカメラによりテーブル上の刷版の標識マー
クの位置を検出し、この検出値に基づいてテーブルを移
動調整して刷版の位置を調整した後、パンチ機構及びベ
ンダー機構により刷版の上下両端部に位置決め用孔及び
折曲げ係止片を夫々形成するようにしたパンチベンダー
に於いて、前記イメージセンサーカメラ、パンチ機構及
びベンダー機構をテーブル側へ向って往復移動可能な構
成としたことに特徴がある。
【0012】本発明の請求項2の発明は、テーブルの両
側位置に移動フレームを夫々配設すると共に、両移動フ
レームをテーブル側へ向って往復移動可能に構成し、前
記両移動フレームにイメージセンサーカメラ、パンチ機
構及びベンダー機構を夫々配設したことに特徴がある。
【0013】本発明の請求項3の発明は、移動フレーム
のテーブル側寄りの位置にイメージセンサーカメラ及び
パンチ機構を配設すると共に、イメージセンサーカメラ
及びパンチ機構の後方位置で且つ移動フレームにベンダ
ー機構を配設したことに特徴がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
に係るパンチベンダー1を用いたCTP方式の新聞印刷
用製版装置の概略平面図を示し、当該新聞印刷用製版装
置は、給版装置2(給版部)と、露光装置3(帯電・描
画部)と、現像処理装置4(加熱、現像、水洗、ガム
引、乾燥)と、方向変換装置5(ターン部)と、パンチ
ベンダー1(穿孔・折曲部)と、ストッカー6(刷版保
管部)とから構成されており、新聞4頁分の大きさの刷
版Pや新聞2頁分の大きさの刷版Pを製作できるように
なっている。
【0015】即ち、前記新聞印刷用製版装置に於いて
は、先ず、給版装置2により未感光の版材を露光装置3
へ送り、ここで未感光の版材の感光面にコンピューター
からの描画イメージ信号によりレーザー走査ヘッドを作
動させるようにした所謂CTP(Computer T
o Plate)方式により直接所望の描画を行い、次
に、描画処理した版材を現像処理装置4へ送ってここで
加熱・現像・水洗・ガム引・乾燥等の現像処理を行って
新聞印刷用の刷版Pを形成し、その後、刷版Pを方向変
換装置5により90度方向変換してパンチベンダー1へ
送り、当該パンチベンダー1で刷版Pの上下両端部にパ
ンチ加工及び折曲げ加工を行って位置決め用孔Pa及び
折曲げ係止片Pbを夫々形成し、最後にパンチベンダー
1から送り出されて来た最終製品である新聞印刷用の刷
版Pをストッカー6へ保管するようにしている。又、こ
の新聞印刷用製版装置に於いては、露光装置3に於いて
版材の感光面に通常の所謂記事内容や図柄、写真等(以
下、画像Iと総称する)の外に、画像I合せ用の標識マ
ークM(直径1.5mmの丸印)が、CTP方式による
画像Iの描写と同時に描画されるようになっている。こ
の標識マークMは、版材の四角状の描画領域Tの外側領
域で且つ版材の上下両端部位置に対向状に描画されてい
る。その結果、刷版Pに於ける描画領域T(即ち、描画
領域T内に描かれた画像I)と標識マークMとの相対的
な位置関係は、常に一定に保たれることになり、図2に
示すようなカラー印刷用の4枚1組の各刷版Pの場合で
も、標識マークMと画像領域Tや画像Iとの相互位置関
係は、常に完全に一致したものとなる。
【0016】尚、新聞印刷用製版装置のパンチベンダー
1以外の各装置(給版装置2、露光装置3、現像処理装
置4、方向変換装置5及びストッカー6)は、何れも従
来公知のものと同様構造に構成されており、各装置に
は、例えば特開平10−142805号、特開平11−
167227号、特開平11−338164号及び特開
平2000−85105号等に開示された構造のものが
使用されている。又、給版装置2、露光装置3、現像処
理装置4、方向変換装置5及びパンチベンダー1等は、
何れもコンピューター等の制御装置(図示省略)からの
予め設定された信号に従って自動制御されている。更
に、版材には、アルミニウム基板の上に高感度フォトポ
リマーを形成した所謂高感度フォトポリマー版材や同じ
くアルミニウム基板の上に銀塩を塗布した銀塩プレート
等が使用されており、この実施の形態に於いては、図4
に示すように新聞4頁分の大きさの版材(新聞1頁分の
版材を縦と横に夫々二枚繋いだ大きさの版材)と、新聞
2頁分の大きさの版材(新聞1頁分の版材を縦に二枚繋
いだ大きさの版材)とが使用されている。
【0017】そして、本発明の実施の形態に係るパンチ
ベンダー1は、図3乃至図12に示す如く、フレーム7
と、画像I及び標識マークMを形成した刷版Pを水平姿
勢で支持載置する移動調整可能なテーブル8と、フレー
ム7上に配設したベルトコンベヤ9と、内部に基準位置
M′を設けた標識マークM検出比較用のイメージセンサ
ーカメラ10と、刷版Pの上下両端部に印刷用輪転機の
版胴上での位置決め用孔Paを形成するパンチ機構11
と、刷版Pの上下両端部に印刷用輪転機の版胴への装着
用の折曲げ係止片Pbを形成するベンダー機構12と、
イメージセンサーカメラ10からのセンサー信号を受信
し、刷版Pの標識マークMの中心位置とイメージセンサ
ーカメラ10に設けた基準位置M′との重なり状態から
刷版Pのセッティングの良否の判断等を行うコントロー
ラ(図示省略)及びコントローラの作動やテーブル8、
ベルトコンベヤ9、パンチ機構11及びベンダー機構1
2等の作動を制御するコンピューター(図示省略)等を
備えており、前記イメージセンサーカメラ10、パンチ
機構11及びベンダー機構12をテーブル8側へ向って
往復移動可能な構成としたものである。
【0018】具体的には、前記テーブル8は、方向変換
装置5から送り出された刷版Pを水平姿勢で支持載置す
ると共に、支持載置した刷版Pの位置や向きを微調整で
きるようになっている。即ち、テーブル8は、図3乃至
図5に示す如く、フレーム7上の中央位置にテーブル用
駆動装置13を介して旋回可能で且つ前後左右方向へ移
動調整自在に配設された水平な可動テーブル8と、可動
テーブル8の周囲に配設されてフレーム7上に支持脚1
4を介して固定された複数枚の水平な固定テーブル8と
から成り、テーブル用駆動装置13により可動テーブル
8を旋回並びに前後左右移動させることによって刷版P
の位置や向きを微調整できるようになっている。このテ
ーブル8の幅は、刷版Pを支持載置したときに刷版Pの
上下両端部(図3及び図4に示す刷版Pの左右端部)が
テーブル8の両側から外方へ突出する程度に選定されて
いる。尚、テーブル用駆動装置13は、フレーム7上に
設けられ、モータ13a等によりテーブル8の幅方向
(図3の左右方向)へ移動調整可能な下部ブロック13
bと、下部ブロック13bの上面に設けられ、モータ1
3c等によりテーブル8の前後方向(図5の左右方向)
へ移動調整可能な上部ブロック13dと、上部ブロック
13dの上面に設けられ、モータ13e等により旋回す
る旋回台13fとから成り、各ブロック13b,13d
及び旋回台13fを動かすことによって、旋回台13f
に固定した可動テーブル8を旋回並びに前後左右移動さ
せることができるようになっている。又、可動テーブル
8には、テーブル8上に支持載置された刷版Pを真空吸
着により可動テーブル8上に吸着保持する真空吸着孔
(図示省略)が設けられている。この真空吸着孔は、ホ
ース及び電磁弁等を介して真空ポンプ(何れも図示省
略)に接続されている。更に、固定テーブル8には、図
4及び図5に示す如く、方向変換装置5からテーブル8
上に送り込まれた刷版Pの移動を止める複数のストッパ
ーピン15が設けられている。これらストッパーピン1
5は、固定テーブル8を貫通して固定テーブル8上面へ
突出可能に設けられており、テーブル8の下面に設けた
流体圧シリンダ16により固定テーブル8上面へ突出自
在となっている。
【0019】前記ベルトコンベヤ9は、フレーム7上に
昇降自在に配設されており、方向変換装置5から送り出
された刷版Pを受け取ってテーブル8上に引き込むと共
に、テーブル8上の刷版Pを後続のストッカー6へ搬送
するものである。即ち、ベルトコンベヤ9は、図3乃至
図5に示す如く、フレーム7上に流体圧シリンダ17を
介して昇降自在に配設した昇降台18に設けられてお
り、昇降台18上に回転自在に配設された複数のプーリ
ー9aと、プーリー9aに巻き回されたベルト9bと、
プーリー9a及びベルト9bを回転駆動するモータ9c
とから成る。このベルトコンベヤ9は、テーブル8上面
よりも上方に位置して刷版Pを搬送する搬送位置(図3
及び図5に示す位置)と、テーブル8上面より下方に位
置してテーブル8上に刷版Pを支持載置させる待機位置
(図示省略)とに亘って昇降動するようになっている。
尚、ベルトコンベヤ9の上方位置には、自重によりベル
ト9bに当接する複数の押えローラ(図示省略)が回転
自在に配設されている。この押えローラは、ベルトコン
ベヤ9が刷版Pをテーブル8上へ引き込む際に、刷版P
をベルト9bとの間で挾持した状態でテーブル8上へ引
き込むものである。これによって、刷版Pは、ベルトコ
ンベヤ9の搬送速度等に関係なく、一定の姿勢でテーブ
ル8の所定の位置へ引き込まれることになる。
【0020】前記イメージセンサーカメラ10、パンチ
機構11及びベンダー機構12は、テーブル8の両側位
置(図3に示すテーブル8の左右位置)に夫々配設され
ており、同じくテーブル8の両側位置に配設した後述す
る移動支持機構19を介してテーブル8側へ向って往復
動自在となっている。即ち、移動支持機構19は、図
3、図4及び図12に示す如く、フレーム7上面に配設
したテーブル8の幅方向に沿う水平なガイドレール20
に移動自在に支持された移動フレーム21と、フレーム
7側に回転自在に支持され、一部分が移動フレーム21
に螺挿されたガイドレール20に平行なネジ軸22と、
ネジ軸22を正逆回転させるモータ23とから成り、前
記移動フレーム21にイメージセンサーカメラ10とパ
ンチ機構11とベンダー機構12とが夫々配設されてい
る。従って、この移動支持機構19によれば、モータ2
3によりネジ軸22を正逆回転させて移動フレーム21
をテーブル8の幅方向(図3の左右方向)へ往復動させ
ることによって、イメージセンサーカメラ10とパンチ
機構11とベンダー機構12とをテーブル8側へ向って
同期的に往復動させることができる。これによって、テ
ーブル8により移動調整されて所定の位置に位置決めさ
れた刷版Pを移動させることなく、同じ位置で刷版Pの
上下両端部にパンチ機構11及びベンダー機構12によ
り位置決め用孔Pa及び折曲げ係止片Pbを夫々形成す
ることができる。尚、刷版Pの上下両端部位置(画像領
域Tの外側領域)に形成される標識マークM及び位置決
め用孔Paと、同じく刷版Pの上下両端部に形成される
折曲げ係止片Pbとは略同じ位置にあるため、テーブル
8上の刷版Pを移動させないで同じ位置で刷版Pにパン
チ加工及び折曲げ加工を行う場合には、イメージセンサ
ーカメラ10とパンチ機構11とベンダー機構12を同
じ位置に重なるように配設しなければならない。しか
し、このパンチベンダー1に於いては、テーブル8の幅
方向へ往復移動する移動フレーム21にイメージセンサ
ーカメラ10、パンチ機構11及びベンダー機構12を
配設するようにしているため、イメージセンサーカメラ
10とパンチ機構11とベンダー機構12を同じ位置に
重なるように配設しなくても良い。この例では、イメー
ジセンサーカメラ10及びパンチ機構11を移動フレー
ム21のテーブル8側寄りの位置に配設し、ベンダー機
構12をイメージセンサーカメラ10及びパンチ機構1
1の外側位置で且つ移動フレーム21に配設している。
【0021】前記イメージセンサーカメラ10は、図6
乃至図8に示す如く、テーブル8上に支持載置された刷
版Pに形成した標識マークMを検出できるように移動支
持機構19の移動フレーム21に取り付けられおり、刷
版Pの上下両端部の上方位置に夫々配置されている。こ
のイメージセンサーカメラ10には、所謂電荷結合素子
(Charge Coupled Device:CC
D素子)を用いたもの、所謂CCDカメラが使用されて
いる。このイメージセンサーカメラ10は、CCD素子
の数量及び画素の大きさ(この例では、CCD素子は5
mm角であり、X・Y方向に夫々1/1000に分割さ
れている)が判っているため、刷版Pの標識マークM
(丸印)の中心位置を検出することができると共に、イ
メージセンサーカメラ10の画像I′の基準位置M′
(四角形状の画像I′の中心位置又は四角形状の画像
I′の角の一点)から丸形の標識マークMの中心位置ま
での距離を検出することができる。即ち、イメージセン
サーカメラ10は、図14に示すように刷版Pの標識マ
ークMの中心位置とイメージセンサーカメラ10の画像
I′の基準位置M′とのズレを検出することができる。
尚、図6に於いて、24はイメージセンサーカメラ10
の近傍位置に配設したリング状の光源である。
【0022】前記パンチ機構11は、テーブル8の両側
位置(図3に示すテーブル8の左右位置)に配設されて
左右の移動支持機構19の移動フレーム21に夫々取り
付けられており、テーブル8及びイメージセンサーカメ
ラ10等により位置決めされた刷版Pの上下両端部(上
下両端縁)に、刷版Pを印刷用輪転機の版胴へ装着した
ときに刷版Pの位置を規制する位置決め用孔Paを形成
するものである。即ち、左右のパンチ機構11は、図
3、図7乃至図10に示す如く、移動支持機構19の移
動フレーム21に所定の間隔を空けて固定された三つの
パンチホルダー11a及び各パンチホルダー11aに昇
降自在に支持された三つのパンチ11bから成る三つの
上金型11′と、移動フレーム21に水平姿勢で固定さ
れ、各上金型11′のパンチ11bに夫々合致する型孔
11cを設けた三つの下金型11″と、移動フレーム2
1に固定され、各パンチ11bを上下動させる三つの流
体圧シリンダ11dとを備えたプレス機であり、各パン
チ11bを流体圧シリンダ11dにより一定距離だけ上
下動させ、各パンチ11bの先端を各下金型11″の型
孔11c内へ夫々挿入することによって、刷版Pの上下
両端部にコ字状の位置決め用孔Paを形成することがで
きるようになっている。而して、このパンチ機構11に
よれば、新聞4ページ分の大きさの刷版Pに位置決め用
孔Paを形成する場合には、三つの上金型11′のうち
両端の上金型11′のパンチ11bが上下動して刷版P
の上下両端部に夫々二つの位置決め用孔Paを形成し、
又、新聞2ページ分の大きさの刷版Pに位置決め用孔P
aを形成する場合には、三つの上金型11′のうち真中
の上金型11′のパンチ11bが上下動して刷版Pの上
下両端部に夫々一つの位置決め用孔Paを形成するよう
になっている。尚、図11に於いて、25は刷版Pの上
下両端部の上方位置に配置され、パンチ機構11により
刷版Pに位置決め用孔Paを形成する際に刷版Pの上下
両端部を下金型11″上へ押え付ける刷版押え板(刷版
押え板25のイメージセンサーカメラ10に対向する部
分は切り欠かれている)、26は移動フレーム21に固
定され、刷版押え板25を昇降自在に支持する流体圧シ
リンダである。
【0023】前記ベンダー機構12は、テーブル8の両
側位置(図3に示すテーブル8の左右位置)に配設され
て左右の移動支持機構19の移動フレーム21に夫々取
り付けられており、テーブル8及びイメージセンサーカ
メラ10により位置決めされた刷版Aの上下両端部に、
印刷用輪転機の版胴への装着用の折曲げ係止片Pbを形
成するものである。このベンダー機構12は、実開平5
3−159703号に開示されたものと同様構造に構成
されている。即ち、左右のベンダー機構12は、図3、
図4及び図12に示す如く、移動フレーム21に配設し
た鉛直姿勢のガイドレール27に昇降自在に支持された
昇降フレーム28と、移動フレーム21に設けられ、昇
降フレーム28を昇降動させる流体圧シリンダ29と、
フレーム7側に水平姿勢で固定され、刷版Pの幅よりも
長い折曲げ用受刃30と、昇降フレーム28に水平姿勢
で固定され、刷版Pを折曲げ用受刃30上に押圧固定す
る刷版押え具31と、昇降フレーム28に回転自在に設
けられ、刷版押え具31によって折曲げ用受刃30上に
押圧固定された刷版Pの折曲げ用受刃30から外方へ突
出する部分を折曲げ用受刃30に沿って下方へ屈曲変形
させる折曲げ用可動刃32と、昇降フレーム28に設け
られ、折曲げ用可動刃32を回転操作する歯車伝動機構
33a及び流体圧シリンダ33bから成る可動刃用駆動
装置33と、折曲げ用可動刃32を所定の位置に止める
ストッパー用流体圧シリンダ34とを備えて居り、昇降
フレーム28を下降させて刷版押え具31と折曲げ用受
刃30との間で刷版Pの上下両端部を挾持固定した後、
可動刃用駆動装置33により折曲げ用可動刃32を回転
させ、刷版Pの折曲げ用受刃30から外方へ突出した部
分を折曲げ用可動刃32により折曲げ用受刃30に沿っ
て下方へ折り曲げることによって、刷版Pの上下両端部
に略V字形の折曲げ係止片Pbを形成することができる
ようになっている。又、各ベンダー機構12の刷版押え
具31及び折曲げ用可動刃32は、流体圧シリンダ29
により昇降フレーム28を昇降動させることによって、
折曲げ用受刃30に当接する折曲げ位置(図3に示す位
置)と、折曲げ用受刃30から離間して折曲げ用受刃3
0と刷版押え具31及び可動刃32との間に刷版Pの上
下両端部が挿入される間隔を形成する退避位置(図示省
略)とに亘って昇降動するようになっている。
【0024】次に、上述したパンチベンダー1を用いて
刷版Pの上下両端部に位置決め用孔Pa及び折曲げ係止
片Pbを夫々形成する場合について説明する。未感光の
版材は、給版装置2により露光装置3へ送られ、ここで
CTP方式により感光面に所望の画像Iと丸形の標識マ
ークMが形成された後、現像処理装置4へ送られて加熱
・現像・水洗・ガム引・乾燥等の現像処理が行われる。
これによって、所謂新聞印刷用刷版Pが形成される(図
13(A)参照)。尚、カラー印刷の場合には、黄色、
赤色、青色及び黒色に対応する1組(4枚)の同一の画
像Iと標識マークM(画像I及び標識マークMの形状の
みならず両者の相互位置関係も全て同一である)を有す
る刷版Pが形成される。
【0025】現像処理装置4から送り出された現像処理
済みの刷版Pは、引き続き方向変換装置5へ送り込ま
れ、ここで上下両端部がパンチベンダー1のイメージセ
ンサーカメラ10及びパンチ機構11に対向するように
向きを変えられた後(図13(B)参照)、この状態で
パンチベンダー1のテーブル8上へ送り込まれる。
【0026】前記パンチベンダー1に於いては、イメー
ジセンサーカメラ10によるテーブル8上の刷版Pの標
識マークMの検出とパンチ機構11による刷版Pの位置
決め用孔Paの形成を行えるように、刷版Pの長さに応
じてイメージセンサーカメラ10の位置とパンチ機構1
1の位置が予め調整されている。又、イメージセンサー
カメラ10の画像I′及び画像I′の基準位置M′(画
像I′の中心位置)をコントローラ(図示省略)を介し
てコンピューター(図示省略)へ入力して記憶させてい
る。
【0027】そして、パンチベンダー1に送り込まれた
刷版Pは、先ず、搬送位置にあるベルトコンベヤ9に受
け取られてテーブル8上へ引き込まれ、テーブル8に設
けたストッパーピン15に当接してその移動が止められ
る。その後、ベルトコンベヤ9が停止すると共に、昇降
台18及び流体圧シリンダ17によりベルトコンベヤ9
が搬送位置から待機位置に下降する。これによって、ベ
ルトコンベヤ9上の刷版Pは、その上下両端部がテーブ
ル8の両側から外方へ突出する状態で且つテーブル8上
の所定の位置に略位置決めされた状態で支持載置される
ことになる。即ち、刷版Pは、その上下両端部に形成し
た標識マークMがイメージセンサーカメラ10の略真下
に来るように、又、その上下両端縁がパンチ機構11の
パンチ11bの真下に来るようにテーブル8上に支持載
置される。
【0028】刷版Pがテーブル8に支持載置されると、
可動テーブル8に設けた真空吸着孔により刷版Pが可動
テーブル8上に吸着保持されると共に、イメージセンサ
ーカメラ10が作動して刷版Pの標識マークMの中心位
置とイメージセンサーカメラ10の画像I′の基準位置
M′とのズレが前記イメージセンサーカメラ10により
検出され、その検出信号がコントローラを介してコンピ
ューターへ入力される。
【0029】コンピューターでは、先にイメージセンサ
ーカメラ10の画像I′の基準位置M′を検出した場合
の検出信号値と、後の刷版Pの標識マークMの中心位置
とイメージセンサーカメラ10の画像I′の基準位置
M′とのズレを検出した場合の検出信号値との比較が行
なわれる。その結果、例えばイメージセンサーカメラ1
0から見た刷版Pの標識マークM(丸印)の中心位置
が、図14(B)に示すようにイメージセンサーカメラ
10の画像I′の基準位置M′からズレている場合に
は、前記両検出信号値の差が大きくなり、予め定めた基
準設定値を大きく越えることになる。
【0030】前記両検出信号値の差が基準設定値より大
きい場合には、コントローラからの作動信号により可動
テーブル8のテーブル用駆動装置13が作動され、前記
両検出信号値の差が略零となる方向に可動テーブル8を
旋回若しくは前後左右方向へ移動させる。即ち、刷版P
の標識マークMの中心位置とイメージセンサーカメラ1
0の画像I′の基準位置M′とが重なるように、可動テ
ーブル8を旋回若しくは前後左右方向へ移動させる。そ
して、両検出信号値の差が略零(又は設定値以下)とな
った位置に可動テーブル8を固定する。
【0031】上述の如き操作によって刷版Pを吸着保持
した可動テーブル8の位置調整が終り、刷版P側の二つ
の標識マークMの中心位置とイメージセンサーカメラ1
0側の二つの画像I′の基準位置M′とが垂直方向に於
いて完全に重なると(両検出信号値との差が規定値以下
になると)、パンチ機構11が作動して刷版Pの上下両
端部に位置決め用孔Paを形成する(図13(C)参
照)。即ち、パンチ機構11に於いては、先ず、刷版押
え板25が下降して刷版Pの上下両端部を下金型11″
上に押圧固定し、次に、この状態でパンチ11bが流体
圧シリンダ11dにより上下動して刷版Pの上下両端縁
に1個又は複数個のコ字状の位置決め用孔Paを形成す
る。
【0032】刷版Pの上下両端部に位置決め用孔Paが
形成されたら、刷版押え板25による刷版Pの押圧固定
状態が解除されると共に、移動支持機構19の移動フレ
ーム21がテーブル8側へ移動し、刷版Pの上下両端部
がベンダー機構12の折曲げ用受刃30と折曲げ用可動
刃32との間に挿入されて折曲げ用受刃30に支持載置
される。
【0033】その後、ベンダー機構12が作動して刷版
Pの上下両端部に折曲げ係止片Pbを形成する(図13
(D)参照)。即ち、ベンダー機構12に於いては、先
ず、昇降フレーム28が下降して退避位置にある刷版押
え具31及び折曲げ用可動刃32を折曲げ位置へ下降さ
せ、刷版押え具31と折曲げ用受刃30との間で刷版P
の上下両端部を挾持固定し、次に、この状態で可動刃用
駆動装置33により折曲げ用可動刃32が下方へ回転
し、刷版Pの折曲げ用受刃30から外方へ突出した部分
を折曲げ用可動刃32により折曲げ用受刃30に沿って
下方へ折り曲げ、刷版Pの上下両端部に略V字形の折曲
げ係止片Pbを形成する(図15参照)。
【0034】刷版Pの上下両端部に折曲げ係止片Pbが
形成されたら、折曲げ用可動刃32が上方ヘ回転すると
共に、昇降フレーム28の上昇により刷版押え具31及
び折曲げ用可動刃32が退避位置へ上昇し、引き続き移
動支持機構19の移動フレーム21が更にテーブル8側
へ移動する。これによって、刷版Pは、その上下両端部
に形成した折曲げ係止片Pbが折曲げ用受刃30から外
れ、ベルトコンベヤ9による搬送が可能となる。
【0035】このようにして、パンチベンダー1に送り
込まれた刷版Pは、パンチベンダー1に於いてパンチ加
工及び折曲げ加工を受けることにより、印刷用輪転機の
版胴へ装着可能な状態に完成される。この完成された刷
版Pは、ベルトコンベヤ9により搬送されてストッカー
6へ送られてここに保管されることになる。尚、カラー
印刷用の刷版Pの場合には、4枚の同一の画像Iと標識
マークMと位置決め用孔Paと折曲げ係止片Pbとを有
する刷版Pが、一組として形成されることになる。
【0036】上記実施の形態に於いては、イメージセン
サーカメラ10の画像I′の基準位置M′と刷版Pの標
識マークMの中心位置とのズレを検出するようにした
が、他の実施形態に於いては、特開2000−1357
76号に示すようにテーブル8上の刷版Pとイメージセ
ンサーカメラ10との間に基準標識マーク(丸印又は十
字形のマーク)を形成したガラス板(図示省略)を刷版
Pと平行に配設し、イメージセンサーカメラ10により
刷版Pの標識マークMとガラス板の基準標識マークとの
重なり具合を検出するようにしても良い。又、刷版Pの
標識マークMを丸形としたが、標識マークMの形状は如
何なる形状であっても良い。例えば、標識マークMの形
状を十字形としても良い。
【0037】更に、本実施形態で使用しているイメージ
センサーカメラ10のCCD素子には、5mm×5mm
の検出部が設けられており、然も当該検出部は、X・Y
方向に夫々1/1000(即ち5μm単位)に分割され
ている。従って、カラー印刷に於ける所謂ファンアウト
現象に対する対応策として、前述の通り刷版P上の標識
マークMの読取り位置をコンピューターに予め記憶せし
めたファンアウト数値に基づく指令信号によって変位さ
せ、これによって各刷版Pに穿設する位置決め用孔Pa
の信号位置を所定の個所へ変位させるようにしても良
い。
【0038】加えて、上記実施の形態に於いては、移動
支持機構19の移動フレーム21にイメージセンサーカ
メラ10、パンチ機構11及びベンダー機構12を夫々
配設し、イメージセンサーカメラ10、パンチ機構11
及びベンダー機構12をテーブル8側へ向って同期的に
往復移動させるようにしたが、他の実施の形態に於いて
は、イメージセンサーカメラ10、パンチ機構11及び
ベンダー機構12を個々にテーブル8側へ向って往復移
動させる構成としても良い。
【0039】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のパンチベンダーは、画像及び標識マークを形成した
刷版を支持載置するテーブルを移動調整可能に構成し、
このテーブルの両側位置に、標識マーク検出比較用のイ
メージセンサーカメラと、刷版の上下両端部に位置決め
用孔を形成するパンチ機構と、刷版の上下両端部に折曲
げ係止片を形成するベンダー機構とを夫々配設し、前記
イメージセンサーカメラ、パンチ機構及びベンダー機構
をテーブル側へ向って往復移動可能な構成としているた
め、同じ長さの刷版は勿論のこと、印刷用輪転機が変っ
て使用する刷版の長さが変った場合でも、刷版の上下両
端部の所定の位置に位置決め用孔及び折曲げ係止片を確
実且つ正確に形成することができる。その結果、本発明
のパンチベンダーを使用すれば、従来のパンチベンダー
のように使用する刷版の長さに応じて数種類のパンチベ
ンダーを用意しておく必要もなく、一台のパンチベンダ
ーであらゆる長さの刷版に対応することができ、印刷工
場に於ける設備費の削減を図れる。又、本発明のパンチ
ベンダーは、刷版を支持載置するテーブルの両側位置
に、イメージセンサーカメラ、パンチ機構及びベンダー
機構をテーブル側へ向って往復移動可能に配設している
ため、テーブル上の刷版の一端部とパンチ機構やベンダ
ー機構との位置関係、テーブル上の刷版の他端部とパン
チ機構やベンダー機構との位置関係を常に同一にするこ
とができる。その結果、本発明のパンチベンダーは、複
数枚の刷版に位置決め用孔や折曲げ係止片を形成する際
に、各刷版の上下両端部の同じ位置に位置決め用孔を正
確に形成することができると共に、各刷版の上下両端部
に夫々同一の形状及び大きさの折曲げ係止片を正確に形
成することができ、パンチ加工や折曲げ加工の加工精度
が大幅に向上することになる。更に、本発明のパンチベ
ンダーは、テーブルの両側位置にテーブル側へ向って往
復移動可能な移動フレームを配設し、この移動フレーム
にイメージセンサーカメラ、パンチ機構及びベンダー機
構を取り付けるようにしているため、イメージセンサー
カメラ、パンチ機構及びベンダー機構を一つの機構でテ
ーブル側へ往復移動させることができ、構造の簡略化を
図れることになる。そのうえ、本発明のパンチベンダー
は、テーブル側へ向って往復移動可能な移動フレームに
イメージセンサーカメラ、パンチ機構及びベンダー機構
を取り付け、イメージセンサーカメラ、パンチ機構及び
ベンダー機構を移動できるようにしているため、テーブ
ルにより移動調整されて所定の位置に位置決めされた刷
版を移動させることなく、同じ位置で刷版の上下両端部
に位置決め用孔及び折曲げ係止片を夫々形成することが
でき、パンチ加工及び折曲げ加工を迅速に且つ正確に行
えることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパンチベンダーを用
いた新聞印刷用製版装置の概略平面図である。
【図2】カラー印刷用の刷版に形成した標識マークと描
画領域との位置関係を示す刷版の概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るパンチベンダーの縦
断正面図である。
【図4】パンチベンダーの一部を省略した平面図であ
る。
【図5】パンチベンダーのテーブル及びベルトコンベヤ
の縦断側面図である。
【図6】刷版の上下両端部の上方位置に配設した左右の
イメージセンサーカメラの側面図である。
【図7】テーブルの側方位置に配設した右側のパンチ機
構の正面図である。
【図8】テーブルの側方位置に配設した左側のパンチ機
構の正面図である。
【図9】左右のパンチ機構の縦断面図である。
【図10】左右のパンチ機構の下金型の平面図である。
【図11】刷版の上下両端部を下金型上へ押圧固定する
刷版押え板の側面図である。
【図12】一方のベンダー機構の背面図である。
【図13】刷版の加工工程を示す概略平面図である。
【図14】(A)はイメージセンサーカメラとテーブル
上の刷版の位置関係を示す説明図であり、(B)はイメ
ージセンサーカメラの画像の基準位置と刷版の標識マー
クの中心位置との位置関係を示す説明図である。
【図15】折曲げ加工された刷版の一部省略側面図であ
る。
【図16】版胴への刷版の装着状態を示す部分斜視図で
ある。
【図17】従来の折曲げ穿孔装置(パンチベンダー)の
概略正面図である。
【符号の説明】
1はパンチベンダー、8はテーブル、10はイメージセ
ンサーカメラ、11はパンチ機構、12はベンダー機
構、Pは刷版、Paは位置決め用孔、Pbは折曲げ係止
片、Mは標識マーク、M′はイメージセンサーカメラの
画像の基準位置。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両端部に標識マーク(M)を形成し
    た刷版(P)を水平姿勢で支持載置する移動調整可能な
    テーブル(8)と、テーブル(8)の両側位置に配設さ
    れ、テーブル(8)上の刷版(P)の標識マーク(M)
    の位置を検出するイメージセンサーカメラ(10)と、
    テーブル(8)の両側位置に配設され、刷版(P)の上
    下両端部に印刷用輪転機の版胴上での位置決め用孔(P
    a)を形成するパンチ機構(11)と、テーブル(8)
    の両側位置に配設され、刷版(P)の上下両端部に印刷
    用輪転機の版胴への装着用の折曲げ係止片(Pb)を形
    成するベンダー機構(12)とを備え、イメージセンサ
    ーカメラ(10)によりテーブル(8)上の刷版(P)
    の標識マーク(M)の位置を検出し、この検出値に基づ
    いてテーブル(8)を移動調整して刷版(P)の位置を
    調整した後、パンチ機構(11)及びベンダー機構(1
    2)により刷版(P)の上下両端部に位置決め用孔(P
    a)及び折曲げ係止片(Pb)を夫々形成するようにし
    たパンチベンダー(1)に於いて、前記イメージセンサ
    ーカメラ(10)、パンチ機構(11)及びベンダー機
    構(12)をテーブル(8)側へ向って往復移動可能な
    構成としたことを特徴とするパンチベンダー。
  2. 【請求項2】 テーブル(8)の両側位置に移動フレー
    ム(21)を夫々配設すると共に、両移動フレーム(2
    1)をテーブル(8)側へ向って往復移動可能に構成
    し、前記両移動フレーム(21)にイメージセンサーカ
    メラ(10)、パンチ機構(11)及びベンダー機構
    (12)を夫々配設したことを特徴とする請求項1に記
    載のパンチベンダー。
  3. 【請求項3】 移動フレーム(21)のテーブル(8)
    側寄りの位置にイメージセンサーカメラ(10)及びパ
    ンチ機構(11)を配設すると共に、イメージセンサー
    カメラ(10)及びパンチ機構(11)の後方位置で且
    つ移動フレーム(21)にベンダー機構(11)を配設
    したことを特徴とする請求項2に記載のパンチベンダ
    ー。
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