JPH0422126Y2 - - Google Patents

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JPH0422126Y2
JPH0422126Y2 JP1987184476U JP18447687U JPH0422126Y2 JP H0422126 Y2 JPH0422126 Y2 JP H0422126Y2 JP 1987184476 U JP1987184476 U JP 1987184476U JP 18447687 U JP18447687 U JP 18447687U JP H0422126 Y2 JPH0422126 Y2 JP H0422126Y2
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synthetic resin
gear
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resin gear
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は回転伝達機構に係り、特に、フライホ
イルと同軸のギヤを軟質合成樹脂製として噛合ノ
イズを解消を図つた改良に関する。
[従来の技術] ギヤを使用する従来の回転伝達機構、例えば実
開昭59−30952号公報に記載されているテープレ
コーダのキヤプスタン・フライホイルは、第3図
に示される様に、フライホイル本体を構成する環
状金属板1の中心孔に合成樹脂製ギヤ2が強固に
圧入され、その中心孔にキヤプスタン3が一体回
転可能に圧入されている。このキヤプスタン3は
図示しないテープレコーダシヤーシに回転自在に
取り付けられ、同じくテープレコーダシヤーシに
回転自在に取り付けられた合成樹脂製ギヤ4が前
記合成樹脂製ギヤ2に噛合されている。この合成
樹脂製ギヤ4は、図示しないモータからフライホ
イルに回転動力が伝達されたとき、合成樹脂製ギ
ヤ2に介して回転するようになつている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記従来技術に係る回転伝達機構は、ギヤ2を
金属板1とキヤプスタン3とに強固に結合させる
必要上、その材質として例えばポリアセタール系
のような硬質合成樹脂が用いられている。また、
狭い場所に配置されるギヤ2と噛合する相手ギヤ
は、必然的に薄型の物となる。この結果、ギヤ4
の製造過程において歪を生じさせず、しかも充分
な強度を持たせる必要上、ギヤ4の材質として
は、やはりポリアセタール樹脂のような硬質合成
樹脂を用いなければならない。つまり、従来技術
では、必然的に硬質合成樹脂製のギヤ同士を噛合
させることになつている。
ところが、このように硬質合成樹脂製のギヤ同
士を噛合させると、大きな噛合ノイズが生じてし
まう。これは特に音響機器において問題であり、
その防止対策が重要課題となる。また、従来技術
は環状金属板1の中心孔に合成樹脂製ギヤ2を強
固に圧入してその中心孔にキヤプスタン3を圧入
する構成のため、組立作業に時間がかかるという
問題もある。
そこで本考案の目的は、シヤーシに回動自在に
取り付けられた回転軸と薄型硬質製合成樹脂製ギ
ヤとをギヤ結合してなる回転伝達機構において、
噛合ノイズの発生を抑えることができ、しかも、
組立の容易化も図り得るという構造にすることに
ある。
[問題点を解決するための手段] 従来技術の問題点を解決し上記目的を達成する
ため、本考案では、シヤーシに回転自在に取り付
けられ、且つフライホイールを固着した回転軸と
薄型硬質合成樹脂製ギヤとを連動回転させる回転
伝達機構において、前記フライホイールは、中心
孔を有する硬質合成樹脂体に金属板係合部と偏心
部位に位置する孔とを形成して、その金属板係合
部で環状金属板の内周部分を板厚方向に挟持する
とともに偏心部位の孔には軟質合成樹脂製ギヤに
設けた突起を軸方向から緩く係合させてこの軟質
合成樹脂製ギヤを前記硬質合成樹脂体と一体可能
として構成され、且つ、前記硬質合成樹脂体及び
軟質合成樹脂製ギヤの両中心孔に前記回転軸を圧
入し、前記薄型硬質合成樹脂製ギヤと軟質合成樹
脂製ギヤとを噛合させるようにしている。
[作用] 薄型硬質合成樹脂製ギヤと噛合するギヤのみを
軟質合成樹脂としたことにより噛合ノイズの発生
が抑制される。しかもこの軟質合成樹脂製ギヤ
を、環状金属板内周部に強固に係合させた硬質合
成樹脂体に緩く係合させる構造であるため、組立
作業は容易である。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図及び第2図を
参照して説明する。
第1図はテープレコーダの回転軸であるキヤプ
スタンを回転させる回転伝達機構の縦断面図であ
り、第2図はその要部分解斜視図である。
前記フライホイール14は、環状金属板10と
硬質合成樹脂体11と軟質合成樹脂製ギヤ12と
からなり、環状金属板10の中心孔内壁には、90
度づつ離れた位置に切欠10a,10b,10
c,10dが穿設されており、また切欠10c,
10dの中間位置には貫通孔10eが穿設されて
いる。
上記環状金属板10に強固に結合され一体回転
する硬質合成樹脂体11は円板状を成し、例えば
ポリアセタール樹脂(曲げ弾性率26500)で成型
される。この硬質合成樹脂体11の外周部には、
図示しないモータプーリとの間に無端ベルトが捲
回されるプーリ部11aが形成されている。そし
て、プーリ部11aの側端面にはプーリ部11a
と同心かつプーリ部11aより小径の環状突起1
1bが突設され、この環状突起11bが環状金属
板10の中心孔に嵌合するようになつている。環
状突起11bの側端面外周部には、半径方向に突
出する突起11c,11d,11e,11fが90
度づつ離れた位置に突設されている。
この硬質合成樹脂体11を環状金属板10に強
固に取り付ける場合、これらの突起11c,11
d,11e,11fを環状金属板10の前記切欠
10a,10b,10c,10dに各々挿通して
環状突起11bを環状金属板10の中心孔に嵌合
し、しかる後に硬質合成樹脂体11を環状金属板
10に対して45度回転する。これにより、突起1
1c,11d,11e,11fと硬質合成樹脂体
11上面との間で環状金属板10の内周部分を板
厚方向に挟持すると共に、硬質合成樹脂体11の
金属板の対向面に設けた係止片11gが環状金属板
10の貫通孔10eに係合し、硬質合成樹脂体1
1は環状金属板10に対し回動不能に結合され
る。
このように、本実施例では、環状突起11b、
突起11c,11d,11e,11f、係止片1
1gで金属板結合部が形成される。
硬質合成樹脂体11の上面部には円筒状のボス
部11iが突設され、ボス部11iの外側且つ環
状突起11bの内側には、同一円周方向に延びる
二つの円弧状長孔11j,11kが対向して形成
されている。
軟質合成樹脂製ギヤ12は例えばポリエステル
エラストマー樹脂(曲げ弾性率9000)で略円筒状
に成型される。この軟質合成樹脂製ギヤ12は、
外周囲に軸方向のギヤ溝12aが、内部に軸方向
の有底中心孔12bが、有底中心孔12bの開口
側にフランジ12cが、有底中心孔12bの底部
にキヤプスタン圧入用の中心孔12dがそれぞれ
形成されている。有底中心孔12の内側は、前記
ボス部11iの外径より若干大径となるように形
成され、フランジ12cのギヤ溝12aの反対側
には有底中心孔12bを挟んで対向する位置に二
つの突起12e,12fが突設されている。
上記の軟質合成樹脂製ギヤ12を硬質合成樹脂
製体11に取り付ける場合、ボス部11iを有底
中心孔12dに遊嵌し、突起12e,12fを
各々長孔11j,11kに挿入する。つまり、本
実施例では、ボス部11iと長孔11j,11k
が硬質合成樹脂体11に設けたギヤ係合部とな
る。
本実施例の場合、有底中心孔12bはボス部1
1iに取り付けるとき圧入する必要がなく緩く軸
方向から係合させることができる。従つて、取付
作業が容易になるという効果がある。
そして硬質合成樹脂体11とギヤ12とは、突
起12e,12fを各々長孔11j,11kに挿
入することにより一体に回転できるようになる。
軟質合成樹脂製ギヤ12を硬質合成樹脂体11
に取り付けた後、キヤプスタン13を中心孔12
dと中心孔11hに圧入することによつて、キヤ
プスタン13にフライホイール14が固着される
ことになる。
そして、軟質合成樹脂製ギヤ12の上部に突出
したキヤプスタン13をテープレコーダシヤーシ
15に固定された軸受16に装着し、軸受16の
上面位置に合わせてキヤプスタン13に設けられ
た縮径部13aに、ワツシヤ17を嵌合すること
によつて、キヤプスタン13の軸受16からの抜
け出しが防止されるようになつている。また、テ
ープレコーダシヤーシ15には薄型硬質合成樹脂
製ギヤ18(例えば硬質合成樹脂体11と同一材
質)が回転自在に軸支され、このギヤ18は軟質
合成樹脂製ギヤ12と噛合される。ギヤ18はキ
ヤプスタン13の回動力を、図示しないリール受
けに伝達するものである。
このように、本実施例によれば、硬質合成樹脂
製ギヤ18に噛合するギヤ12が軟質合成樹脂製
であるため、噛合ノイズの発生が抑制される。
[考案の効果] 本考案によれば、硬質合成樹脂製ギヤ同士の噛
合はなく、硬質合成樹脂製ギヤと軟質合成樹脂製
ギヤとの噛合になるので、噛合ノイズの発生を効
果的に抑えることができる。
また、回転軸及び環状金属板には硬質合成樹脂
体が結合されるので、環状金属板及び硬質合成樹
脂体は回転軸に対して強固に取り付けられること
になる。
さらに、軟質合成樹脂製ギヤは硬質合成樹脂体
のギヤ係合部に軸方向から緩く係合されるので、
硬質合成樹脂体に軟質合成樹脂製ギヤを取り付け
る作業は硬質合成樹脂体上に軟質合成樹製ギヤを
載せるだけで済み、組立の容易化も図り得るな
ど、優れた効果を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すも
ので、第1図は回転伝達機構の縦断面図、第2図
は同機構の部分分解斜視図、第3図はテープレコ
ーダ機構の縦断面図である。 10……環状金属板、11……硬質合成樹脂
体、11b……環状突起、11c,11d,11
e,11f……突起、11g……係止片、11h
……中心孔、11i……ボス部、11j,11k
……長孔、12……軟質合成樹脂製ギヤ、12b
……有底中心孔、12d……中心孔、12e,1
2f……突起、13……キヤプスタン(回転軸)、
15……テープレコーダシヤーシ、18……薄型
合成樹脂製ギヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シヤーシに回転自在に取り付けられ、且つフラ
    イホイールを固着した回転軸と薄型硬質合成樹脂
    ギヤとを連動回転させる回転伝達機構において、
    前記フライホイールは、中心孔を有する硬質合成
    樹脂体に金属板係合部と偏心部位に位置する孔と
    を形成して、その金属板係合部で環状金属板の内
    周部分を板厚方向に挟持するとともに前記偏心部
    位の孔には軟質合成樹脂製ギヤに設けた突起を軸
    方向から緩く係合させてこの軟質合成樹脂製ギヤ
    を前記硬質合成樹脂体と一体回転可能として構成
    され、前記硬質合成樹脂体及び軟質合成樹脂製ギ
    ヤの両中心孔に前記回転軸を圧入し、前記薄型硬
    質合成樹脂製ギヤと軟質合成樹脂製ギヤとを噛合
    させるようにしたことを特徴とする回転伝達機
    構。
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JPH0187357U JPH0187357U (ja) 1989-06-09
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