JP2516818Y2 - 伝動輪ユニット - Google Patents

伝動輪ユニット

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JP2516818Y2
JP2516818Y2 JP1988017941U JP1794188U JP2516818Y2 JP 2516818 Y2 JP2516818 Y2 JP 2516818Y2 JP 1988017941 U JP1988017941 U JP 1988017941U JP 1794188 U JP1794188 U JP 1794188U JP 2516818 Y2 JP2516818 Y2 JP 2516818Y2
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JP
Japan
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transmission wheel
resin
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shaft
way
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一生 伊賀
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Koyo Seiko Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、たとえばファクシミリの正逆転機構部に装
備されるギアユニットのような伝動輪ユニットに関す
る。
〈従来の技術〉 ファクシミリの正逆転機構部には、第4図に示すよう
なギアユニットが使用されている。
該ギアユニットは、軸10と一体に回転する共回転ギア
20を中央位置に配置し、その両側に軸10に対して一方向
回転にのみ結合される一方向ギア30,40を配置し、これ
らのギア20,30,40を互いに隣接する形で同一の軸10
に設けたものである。一対の一方向ギア30,40のボス部
には、それぞれ一方向クラッチ50,60が装着され、一方
の一方向ギア30(40)が正方向に自由回転しうるとする
と、他方の一方向ギア40(30)は逆方向に自由回転しう
るようになっている。
上記のギアユニットにおいて、一方向ギア30,40は、
その軸孔部分に一方向クラッチ50,60が装着されるた
め、樹脂で構成されるのが一般的である。共回転ギア20
は、通常、軸10と一体に金属材料で構成されるが、樹脂
で構成することもある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところで、上記のギアユニットで、共回転ギア20およ
び一方向ギア30,40は、全体の軸方向寸法をできるだけ
短縮するために、互いに隙間なく配置されている。その
ため、共回転ギア20に対して一方向ギア30,40が相対回
転したときには、両ギア20,30,40の対面部間で摺接が
生じる。
今、共回転ギア20を樹脂で構成した場合、このギア20
の樹脂部分が一方向ギア30,40の金属部分と矢印イの個
所で摺接することになり、共回転ギア20の側面部に著し
い摩耗が生じる。
このように、従来の伝動輪ユニットにおいては、伝動
輪の対面部間で金属部分と樹脂部分とが摺接して、騒音
や摩耗が生じる、という問題があった。
本考案は、上述の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、伝動輪の対面部間での金属部分と樹脂部分との摺接
をなくし、騒音や摩耗の発生を未然に防止することを目
的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、上記の目的を達成するために、軸と一体に
回転する第1の樹脂製伝動輪と、金属製外輪を有し軸に
対して相対回転可能な軸支承部を内部に配置した第2の
樹脂製伝動輪とを互いに隣接させて同一の軸上に並設
し、第2の樹脂製伝動輪の金属製外輪の端部が隣接する
第1の樹脂製伝動輪の側面に近接する伝動輪ユニットに
おいて、隣り合う前記伝動輪のうち少なくとも一方に軸
方向に張り出して他方の前記伝動輪の側面と接触しうる
張り出し部を設け、この張り出し部の接触により前記第
2の樹脂製伝動輪の前記金属製外輪の端部を隣接する前
記第1の樹脂製伝動輪の側面と離間させるとともに、こ
の接触構成と前記第2の樹脂製伝動輪において上記接触
側と相反する側に形成される前記軸支承部の構成部材の
抜け止め片が設けられた構成とにより前記軸支承部を密
封する構成とした。
〈作用〉 上記の構成によれば、一方の伝動輪の張り出し部が、
これに対面する他方の伝動輪の側面部に接触し、この張
り出し部の接触により、第2の樹脂製伝動輪の金属製外
輪の端部が隣接する第1の樹脂製伝動輪の側面と離間す
る。
したがって、隣り合う伝動輪が相対回転した場合、そ
の対面部間に生じるのは、樹脂部分どうしの摺接であっ
て、金属製外輪と樹脂部分との摺接は生じない。
また、上記の接触構成と第2の樹脂製伝動輪において
上記接触側と相反する側に形成される軸支承部の構成部
材の抜け止め片が設けられた構成とにより第2の樹脂製
伝動輪の軸支承部が密封され、軸支承部への塵芥の侵入
が防止される。
〈実施例〉 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説
明する。第1図は本考案の一実施例に係るギアユニット
の半断面図、第2図は第1図の要部Aの拡大断面図であ
る。
このギアユニットは、軸1と、この軸1と一体に回転
する共回転ギア(第2の樹脂製伝動輪)2と、軸1に対
して一回転方向にのみ結合する一対の一方向ギア(第1
の樹脂製伝動輪)3,4とからなる。
軸1は、一定長さの筒体で、その軸方向の中央位置に
ギア取付用大径部1aが一体に形成されている。
共回転ギア2は樹脂製で、前記大径部1aにインサート
成形により固着されて軸1の中央に位置している。
一方向ギア3,4は、いずれも樹脂製で、共回転ギア2
の両側位置に一方向クラッチ5,6を介して取り付けらて
いる。一方向クラッチ5,6(軸支承部)は、片側開放型
で外輪10、保持器11、コロ12からなり、その開放部を内
側にして一方向ギア3,4のボス部3a,4a内に圧入されてい
る。そして、各一方向ギア3,4のボス部3a,4aには、一方
向クラッチ5,6の外輪10、保持器11、コロ12の抜け出し
を防ぐ抜け止め片3b,4bが形成されている。この抜け止
め片3b,4bは、ボス部3a,4aの軸方向外端に位置し、一方
向クラッチ5,6の装着部分を外部に対して遮蔽してい
る。
ここで、共回転ギア2のボス部2aの両側面部には、そ
れぞれ張り出し部2b,2cが一体に形成されている。この
張り出し部2b,2cは、隣り合う一方向ギア3,4のボス部3
a,4aと対向する径方向位置に環状に形成されており、一
方向ギア3,4のボス部3a,4aの側面と接触しうるようにな
っている。したがって、共回転ギア2および一方向ギア
3,4を構成する樹脂は、自己潤滑性のある樹脂、たとえ
ばポリアセタール、あるいはナイロンが好適である。
張り出し部2b,2cの突出量は、第2図に左側の張り出
し部2bについて例示するように、共回転ギア2と一方向
ギア3,4との対面部での他の部分の突出量、たとえば共
回転ギア2における大径部1aや一方向ギア3,4における
一方向クラッチ5,6の突出量よりも大きく設定されてお
り、この張り出し部2b,2cと対向するボス部3a,4aとの当
接により、ギア2,3,4の対面部において張り出し部2b,2c
以外の個所で若干の隙間7が確保されるようになってい
る。
上記の構成において、共回転ギア2に対していずれか
の一方向ギア3,4、たとえば左側の一方向ギア3が相対
回転した場合、両ギア2,3の間では、共回転ギア2の張
り出し部2bと一方向ギア3のボス部3aの側面とが摺接
し、その他の部分は摺接しない。共回転ギア2の張り出
し部2bと一方向ギア3のボス部3aとの接触は、樹脂どう
しの接触であるから、騒音が生じたり、著しい摩耗が生
じたりすることがない。
また、共回転ギア2の張り出し部2bとこれに対向する
一方向ギア3のボス部3aとの接触で、隣り合うギア2,3
の内径部分の隙間が外部に対して閉じられ、さらに、抜
け止め片3b,が遮蔽機能を果たすことで一方向クラッチ
5部分が密閉され、一方向クラッチ5の内部への塵埃の
侵入が抑えられる。
上記の作用効果は、共回転ギア2に対して右側の一方
向ギア4が相対回転した場合も、右側の張り出し部2cと
右側の一方向ギア4のボス部4aとの摺接により生じる。
なお、上記実施例では、伝動輪がギアであるユニット
を例示したが、伝動輪としてプーリやスプロケットホイ
ールを用いたものであってもよく、また、軸に対して相
対回転する伝動輪のボス部に設ける部材は、一方向クラ
ッチに限らず、針状コロ軸受等の他の部材であってもよ
い。
さらに、上記実施例では、共回転ギア2に張り出し部
2b,2cを形成したが、張り出し部は、第3図に示すよう
に、一方向ギア3に形成したもの3cでもよく、また、共
回転ギア2および一方向ギア3,4の両者に形成してもよ
く、要するに、張り出し部は隣り合う伝動輪の少なくと
も一方に設けられていればよい。
〈考案の効果〉 以上のように、本考案によれば、相対回転する伝動輪
の対面部間では樹脂部分が摺接するだけで、金属製外輪
は他の伝動輪に接触しない。したがって、伝動輪が相対
回転した場合に、金属部分と樹脂部分との摺接がなく、
そのため、騒音や摩耗扮が発生しない。
また、上記の接触構成と第2の樹脂製伝動輪において
上記接触側と相反する側に形成される軸支承部の構成部
材の抜け止め片が設けられた構成とにより第2の樹脂製
伝動輪の軸支承部が密封され、軸支承部への塵芥の侵入
が防止されるので、耐久性が向上する。
さらに、伝動輪の形状を1部変更するだけで実施が可
能であるから、コストの上昇を伴なわず、安価に実施す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案に係り、第1図は一実施例
の半断面図、第2図は第1図の要部Aの拡大断面図、第
3図は他の実施例の要部の拡大断面図である。 第4図は従来例の断面図である。 1……軸、2……共回転ギア(第2の樹脂製伝動輪)、
3,4……一方向ギア(第1の樹脂製伝動輪)、2b,2c,3c
……張り出し部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸と一体に回転する第1の樹脂製伝動輪
    と、金属製外輪を有し軸に対して相対回転可能な軸支承
    部を内部に配置した第2の樹脂製伝動輪とを互いに隣接
    させて同一の軸上に並設し、第2の樹脂製伝動輪の金属
    製外輪の端部が隣接する第1の樹脂製伝動輪の側面に近
    接する伝動輪ユニットにおいて、 隣り合う前記伝動輪のうち少なくとも一方に軸方向に張
    り出して他方の前記伝動輪の側面と接触しうる張り出し
    部を設け、この張り出し部の接触により前記第2の樹脂
    製伝動輪の前記金属製外輪の端部を隣接する前記第1の
    樹脂製伝動輪の側面と離間させるとともに、この接触構
    成と前記第2の樹脂製伝動輪において上記接触側と相反
    する側に形成される前記軸支承部の構成部材の抜け止め
    片が設けられた構成とにより前記軸支承部を密封するこ
    とを特徴とする伝動輪ユニット。
JP1988017941U 1988-02-12 1988-02-12 伝動輪ユニット Expired - Lifetime JP2516818Y2 (ja)

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JP1988017941U JP2516818Y2 (ja) 1988-02-12 1988-02-12 伝動輪ユニット

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JP1988017941U JP2516818Y2 (ja) 1988-02-12 1988-02-12 伝動輪ユニット

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JPH01121726U JPH01121726U (ja) 1989-08-17
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56131053U (ja) * 1980-03-08 1981-10-05

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JPH01121726U (ja) 1989-08-17

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