JPH04217943A - N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジル)−トランス−4−アミノ−シクロヘキサノール及びその製造方法 - Google Patents

N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジル)−トランス−4−アミノ−シクロヘキサノール及びその製造方法

Info

Publication number
JPH04217943A
JPH04217943A JP2412592A JP41259290A JPH04217943A JP H04217943 A JPH04217943 A JP H04217943A JP 2412592 A JP2412592 A JP 2412592A JP 41259290 A JP41259290 A JP 41259290A JP H04217943 A JPH04217943 A JP H04217943A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
amino
trans
cyclohexanol
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2412592A
Other languages
English (en)
Inventor
Ildiko Ratz
イルディコー ラーツ
Pal Benko
パール ベンコー
Daniel Bozsing
ダーニエル ボージング
Antal Tungler
アンタル トゥングレル
Tibor Mathe
ティボル マーテ
Lax Geoergyi Kovanyine
ジェルジィ コバーニィ ネーエ ラクス
Jozsef Petro
ジョーゼフ ペトレー
Ilona Sztruhar
イロナ ストルハール
Nee Donath Gyoergyi Vereczkey
ジェルジィ ベレツケイ ネーエ ドナート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Egyt Gyogyszervegyeszeti Gyar
Original Assignee
Egyt Gyogyszervegyeszeti Gyar
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Egyt Gyogyszervegyeszeti Gyar filed Critical Egyt Gyogyszervegyeszeti Gyar
Publication of JPH04217943A publication Critical patent/JPH04217943A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C251/00Compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton
    • C07C251/02Compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton containing imino groups
    • C07C251/24Compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton containing imino groups having carbon atoms of imino groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C213/00Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C213/02Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton by reactions involving the formation of amino groups from compounds containing hydroxy groups or etherified or esterified hydroxy groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C215/00Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C215/42Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having amino groups or hydroxy groups bound to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings of the same carbon skeleton
    • C07C215/44Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having amino groups or hydroxy groups bound to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings of the same carbon skeleton bound to carbon atoms of the same ring or condensed ring system
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/14The ring being saturated

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、式(I)(「化7」)
【化7】 で示されるN−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジ
ル)−トランス−4−アミノ− シクロヘキサノール及
び製薬上許容しうる酸付加塩の新規の製造方法に関する
。式(I)(「化1」)で示される化合物は、公知の去
痰剤であるアンブロキソールを製造する基本物質である
【0002】
【従来の技術】西ドイツ国特許公開公報第1,593,
579号には、アンブロキソールの製造方法及び薬剤と
しての効能が記載されている。N−(2−アミノ−3,
5−ジブロモベンジル)−トランス−4−アミノ−シク
ロヘキサノールの製造に関しては、いくつかの方法が公
知となっているが( 西ドイツ国特許公報第2,345
,443号、同第2,402,577号、同第2,20
7,460号、同第2,311,637号、同第2,2
18,647号、同第2,223,193号、同第2,
337,334号、同第2,337,363号、同第2
,337,445号、同第2,338,408号、スペ
イン国特許公報第507,000号、同第508,64
2号、同第534,063号、同第544,291号、
同第540,496号、同第525,701号、同第5
26,526号、同第544,292号、同第545,
493号) 、工業的規模で製造するのに適しているの
は、ハンガリー国特許第165,758号明細書及びヨ
ーロッパ特許公開公報第130,244号に記載の方法
に限られるものと考えられる。
【0003】ハンガリー国特許第165,758明細書
には、この生成物(アンブロキソール)を合成する最終
段階が記載されている。N−(2−アミノ−3,5−ジ
ブロモベンジリデン)−トランス−4−アミノ−シクロ
ヘキサノールを、水素化硼素ナトリウムで還元し、収率
は91%となっている。出発物質のN−(2−アミノ−
3,5−ジブロモベンジリデン)−トランス−4−アミ
ノ−シクロヘキサノールは、トランス−4−アミノ−シ
クロヘキサノールと2−アミノ−3,5−ジブロモベン
ズアルデヒドから製造するが、収率は報告されていない
【0004】ヨーロッパ特許公開公報第130,244
号によれば、アントラニル酸(O−アミノ安息香酸)エ
ステルを、3,5−ジブロモアントラニル酸エステルに
変え、次に、ヒドラジンを用いて3,5−ジブロモアン
トラニル酸ヒドラジドを製造する。後者の化合物をスル
ホハロゲン化物と反応させて、対応するスルホニルヒド
ラジドを得、これを、4−トランス−アミノ−シクロヘ
キサノールを用いて、シッフ塩基(2−アミノ−3,5
−ジブロモベンジリデン−4−トランス−アミノ−シク
ロヘキサノール)に変え、最後に、この後者の化合物を
還元してアンブロキソールを製造する。
【0005】実施例によると、シッフの塩基及びアンブ
ロキソールは、それぞれ、収率70%及び80%で得ら
れる。 この製造プロセスを一つの容器の中で行う場合、合成の
最後の二つの段階の平均収率は、70%である。
【0006】ハンガリー国特許第165,758号明細
書またはヨーロッパ特許公開公報第130,244号の
方法を実施する場合、水素化硼素ナトリウムを大過剰に
用いなければならないが、反応の最後に、希酸を用いて
分解することができる。なお、種々の硼素化合物を含む
溶液が大量に生じ、自然及び環境に有害なものとなる。 この溶液は、複雑で非常に費用のかかる操作によらなけ
れば除去することができない。
【0007】特許請求の範囲で言及されている水素化リ
チウムアルミニウムは、非常に危険な物質で、水(分)
と爆発的に反応する。この物質は、極めて厳重な安全管
理のもとに取り扱わなければならなず、したがって、工
業的規模で(多量に)使用することは望ましくない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】4−トランス−アミノ
−シクロヘキサノールの製造及び品質(異性体純度)に
ついては、文献上の記載は皆無である。アンブロキソー
ル塩基、すなわち最終生成物の塩酸塩の品質が、融点の
ようなデータによって特徴づけられておらず、また元素
分析データは、異性体純度に関しての情報もない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式(I
)(「化8」)
【化8】 で示されるN−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジ
ル−トランス−4−アミノ−シクロヘキサノール及び製
薬上許容しうるその酸付加塩を製造する方法であって、
式(II)(「化9」)
【化9】 で示される4−トランス−(N−イソプロピリデンアミ
ノ)−シクロヘキサノールを、式(III)(「化10
」)
【化10】 で示される化合物(式中、Aは、アルデヒド基の水素原
子に対応する前駆基を表す。)から遊離した式(IV)
(「化11」)
【化11】 で示される2−アミノ−3,5−ジブロモベンズアルデ
ヒドと反応させ、そのようにして得られた式(V)(「
化12」)
【化12】 で示される2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン
−4−(トランス−アミノ)−シクロヘキサノールを、
必要に応じて、分離することなく、無機酸を用いて、選
択的に式(VI)(「化13」)
【化13】 で示される酸付加塩に変え、ついでこれを還元し、式(
I)(「化8」)で示されるN−(2−アミノ−3,5
−ジブロモベンジル)−トランス−4−アミノシクロヘ
キサノールの酸付加塩を分離する方法が提供される。
【0010】本発明の方法では、式(II)(「化2」
)で示される4−トランス−(N−イソプロピリデンア
ミノ)シクロヘキサノールを、式(III)(「化3」
)(式中、Aは、アルデヒド基の水素原子に対応する前
駆基を表す。)で示される化合物から選択的に遊離され
た式(IV)(「化4」)で示される2−アミノ−3,
5−ジブロモベンズアルデヒドを用いて、シッフ塩基に
変える。すなわち、式(II)(「化2」)で示される
化合物のオキシ成分が、2−アミノ−3,5−ジブロモ
ベンズアルデヒドに変わる。
【0011】必要に応じて、このようにして得られた式
(V)(「化5」)で示される2−アミノ−3,5−ジ
ブロモベンジリデン−4−(トランス−アミノ)−シク
ロヘキサノールを選択分離し、式(VI)(「化6」)
(式中、Xは、アニオンを表す。)で示される酸付加塩
に選択的に変え、ついでこれを還元して得られる式(I
)(「化1」)で示される化合物の酸付加塩を分離する
。式(II)(「化2」)で示される4−トランス−(
N−イソプロピリデンアミノ)−シクロヘキサノールは
新規化合物であり、本出願人の特許出願中の方法によっ
て製造される。
【0012】式(V)(「化5」)で示される2−アミ
ノ−3,5−ジブロモベンジリデン−4−(トランス−
アミノ)−シクロヘキサノールは、式(II)(「化2
」)で示される4−トランス−(N−イソプロピリデン
アミノ)−シクロヘキサノールと、式(IV)(「化4
」)で示される2−アミノ−3,5−ジブロモベンズア
ルデヒドまたは式(IV)(「化4」)で示される化合
物の前駆物質である式(III)(「化3」)(式中、
Aは前記と同じ意味を表す。)で示される物質とを、不
活性溶媒中または不活性混合溶媒中において、好ましく
は50〜130℃で反応させて製造することができる。
【0013】式(IV)(「化4」)で示される2−ア
ミノ−3,5−ジブロモベンズアルデヒドを反応物質と
して用いる場合は、沸点が100℃以下の不活性な極性
溶媒を用いるのが好ましく、さらに溶媒としては、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノールなどの脂肪族ア
ルコールを用いるのがより好ましい。
【0014】式(III)(「化3」)で示されるアル
デヒド前駆物質を、高沸点の不活性溶媒中またはその混
合溶媒中、好ましくはメチルセロソルブ、エチレングリ
コール、ジメチルホルムアミド、水−エチレングリコー
ル中などで反応させる場合は、塩基性において(好まし
くは、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、蟻酸ナトリウム
、水酸化ナトリウムなどを共存させる) 、好ましくは
100℃以上で、より好ましくは120〜130℃で反
応を行わせる。
【0015】式(V)(「化5」)で示される2−アミ
ノ−3,5−ジブロモベンジリデン−4−(トランス−
アミノ)−シクロヘキサノールは、冷却するか水と混合
することにより、反応混合物から回収する。反応に用い
た溶媒、またはこれと混合した他の溶媒を共存させ、無
機酸を加えることにより酸付加塩を生成させることがで
きる。そして式(VI)(「化6」)で示されるN−(
−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン)−トランス
−4−アミノ−シクロヘキサノールを酸付加塩、好まし
くは塩酸塩として分離する。式(VI)(「化6」)で
示される「シッフ塩基」の塩酸塩を生成させることを具
体化した特に好適例では、式(II)(「化2」)で示
される4−トランス−(N−イソプロピリデンアミノ)
−シクロヘキサノールを、塩酸を加えた溶媒中で、式(
IV)(「化4」)で示される2−アミノ−3,5−ジ
ブロモベンズアルデヒドと反応させる。式(I)(「化
1」)で示されるアンブロキソールは、式(V)(「化
5」)で示されるシッフ塩基から得られる式(VI)(
「化6」)で示される塩酸塩を還元することにより製造
する。
【0016】合成の最終段階である還元反応の方法は、
式(V)で示されるシッフ塩基の芳香族環中の臭素置換
基によって著しく制限される。水素添加に用いる触媒が
芳香族環の臭素原子を分離し、還元中にいわゆる「ハロ
ゲン化水素化」が起こり得ることが知られている。
【0017】触媒に関しては、金属パラジウム[ジャナ
ル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.
Chem.)41巻、733ページ(1976年);ポ
ール・ライランダー: キャタリティック・ハイドロジ
ェネレーション・イン・オーガニック・シンセシズ・ア
カデミック・プレス, ニューヨーク(Paul Ry
lander; Catalytic Hydroge
nerationin Organic Sythes
es, Acad. Press, New York
 (1979 年);ケミカル・レビューズ (Che
m.Rev.)65巻,51ページ(1965年)参照
) 、及びラネーニッケル[ジェイ・ダブリュー・ワイ
タワー: キャタリシス  第2巻、エルゼビア、ニュ
ーヨーク(J.W. Wightower: Cata
lysis Vol 2, Elsevier, Ne
w York (1973年);ヘミッシェ・ベリヒテ
(Chem. Ber.), 65巻, 1376ペー
ジ(1958 年);コントランジェ(Compt. 
Rend.) 257巻、3182ページ(1963 
年); ケミカル・コュミニケーションズ(Chem.
Comm.),653ページ(1968年) 参照]が
、脱ハロゲン化の副反応を引き起こすことが知られてい
るが、このような反応には、金属鉄や金属亜鉛を用いる
のが適切である[ベリヒテ・デア・ドイッチェ・ヘミッ
シェ・ゲゼルシャフト(Ber. dtsch. Ch
em. Ges.), 31巻, 2153ページ(1
898年); ジャナル・オブ・オーガニック・ケミス
トリー(J. Org. Chem.), 42巻, 
835ページ(1977年)参照]。
【0018】アルカリ性水素化硼素及び水素化リチウム
アルミニウムが脱ハロゲン化水素作用を有するというこ
とは、あまり知られていないが、先行技術によれば、こ
の好ましくない副反応は、これらの化合物を、ハロゲン
化アリール化合物の水素化に用いる場合に起こるようで
ある[ヘルベチカ・ヒミカ・アクタ(Helv. Ch
im. Acta.) 51巻, 2090ページ(1
968年); シンセシス(Synthesis), 
144ページ(1975 年);ジャーナル・オブ・ケ
ミカル・ソサイエティ(J. Am. Chem. S
oc.), 70巻, 3738ページ(1948年)
; コレクション・オブ・チェコスロバーク・ケミカル
・コミュニケイションズ(Coll. Cz. Che
m. Comm.), 34巻, 2782ページ, 
3110ページ(1969 年)]。
【0019】金属パラジウム含有触媒については、好ま
しくない脱ハロゲン反応を引き起こすことは認められて
いないので、化合物(特にアリール基の部分)を、ハロ
ゲン原子で選択置換する場合に用いるのが好ましい。
【0020】このように、式(VI)で示されるシッフ
塩基塩酸塩は、金属プラチナ触媒の共存下で、不活性溶
媒中で還元されるが、活性水素を用いてエタノールまた
はジメチルホルムアミド中で還元することが好ましい。
【0021】意外なことに、金属プラチナ触媒は、アゾ
メチン基の炭素−窒素二重結合(−CH=N−)の還元
には、触媒作用を及ぼさないことが知られている。同時
に、酸を共存させると、特に金属プラチナを用いる場合
、好ましい触媒効果を及ぼし、また酸の質と量によって
、二重結合を飽和させる効果がさらに増すことも知られ
ている。
【0022】脂肪族または芳香族のカルボン酸を用いた
場合は、反応の収率はたかだか50%であるが、無機酸
を共存させると、還元反応の収率は、ほぼ90% にも
なる。
【0023】アゾメチン(シッフ塩基)は、アミンとカ
ルボニル化合物(アルデヒドなど)との可逆反応過程で
生成することが知られている。アミン成分の塩基性が減
ずるほど、生成物は不安定になる。したがって、生成物
は、希無機酸の作用で、アルコールまたは酢酸中におい
てでも分解する[フーベン・バイル: メトーデン・デ
ア・オーガニッシェン・ヘミー,VII/1巻, ゲオ
ルグ・ティーメ・フェルラーク,シュツットガルト(H
ouben−Weyl: Methoden der 
Organischen Chemie, Georg
 Thieme Verlag, Stuttgart
),(1954年)458〜460 ページ; エシュ
・パタイ: ザ・ケミストリー・オブ・ザ・カーボン・
ナイトロジェン・ダブルボンド, インターサイエンス
・パブリケーションズ(S. Patai: The 
Chemistry of the Carbon−N
itrogen Double Bound, Int
erscience Publ.)(1970年)、1
49ページ参照]。
【0024】したがって、式(VI)(「化6」)で示
されるN−(2−アミノ3,5−ジブロモベンジリデン
)−トランス−4−アミノ−シクロヘキサノール塩酸塩
を製造することができ、取扱の容易な化合物が得られる
ことは、当業者には驚くべきことである。
【0025】式(II)(「化2」)で示される4−ト
ランス−(N−イソプロピリデンアミノ)−シクロヘキ
サノール、及び式(VI)(「化6」)で示されるN−
(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン)−トラ
ンス−4−アミノ−シクロヘキサノール塩酸塩は新規化
合物であり、まだ先行技術に記載がない。
【0026】本発明の方法は、つぎの利点を有する。・
  式(II)(「化2」)で示される新規4−トラン
ス−(N−イソプロピリデンアミノ)−シクロヘキサノ
ールは、出発物質として用いられるが、シス異性体を混
入させずに製造できるので、薬剤の活性成分としての異
性体的純度が保証される。・  合成の最終段階は、N
−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン)−4
−(トランス−アミノ)−シクロヘキサノール塩酸塩の
還元である。したがって、これまでの反応に比較して、
この還元は、より経済的であり、明らかに環境にも有害
なものではなく、しかもずっと純度の高い生成物を生ず
る。・  触媒として、金属プラチナを用いることは非
常に好ましい。その理由は、酸性条件下で反応を行わせ
ると、好ましくない副生成物を伴わない工業的規模の還
元が可能になるためである。・  触媒は、極めて少量
を用いるが、他の金属触媒とは異なり、いくつかの連続
した反応で使用しても活性が失われず再生の必要がない
。・  合成に用いた溶媒は、再生することができるの
で、環境を汚染しない。・  前述の好適な反応過程は
、かなりのエネルギー節減をもたらす。
【0027】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を詳細に説明する
。ただし、これらの実施例は、本発明を制約するもので
はない。
【0028】実施例1 N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン)−
トランス−4−アミノ−シクロヘキサノールの調製 エチレングリコール200ml、水50ml、炭酸カリ
ウム34.5g(0.25モル)及び4−トランス−(
N−イソプロピリデンアミノ)−シクロヘキサノール2
0.17g(0.13モル)の混合物を、120〜12
5℃に加熱し、ついでN−(3,5−ジブロモアントラ
ノイル)−N’−メタンスルホニルヒドラジド48.4
g(0.125モル)を5分以内に加える。この反応混
合物を、1時間、120〜125℃に保ち、ついで室温
まで放冷する。沈澱した結晶をろ別し、水で洗浄する。 目的とする生成物39.5g(収率84.1%)が得ら
れる。融点:123〜125℃(ベンゼンから再結晶後
)。
【0029】実施例2 N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン)−
トランス−4−アミノ−シクロヘキサノール塩酸塩の調
製130℃に加熱したエチレングリコール80mlに、
蟻酸ナトリウム6.8g(0.1モル)、4−トランス
−(N−イソプロピリデンアミノ)−シクロヘキサノー
ル8.16g(0.052モル)及びN−(3,5−ジ
ブロモアントラノイル)−N’−メタンスルホニルヒド
ラジドを加える。この混合物を、130℃で1時間反応
させ、ついで室温まで冷却し、無水酢酸エチルで抽出す
る。酢酸エチル層を分離し、活性炭で精製したのち、ろ
別する。酢酸エチル塩酸溶液を加えて、塩酸塩を沈澱さ
せる。目的とする生成物13.2g(収率63.9%)
が得られる。融点:218〜219℃。
【0030】実施例3 N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン)−
トランス−4−アミノ−シクロヘキサノール塩酸塩の調
製120℃に加熱したエチレングリコール40mlに、
炭酸カリウム3.45g(0.025モル)、及び4−
トランス−(N−イソプロピリデンアミノ)−シクロヘ
キサノール4.08g(0.026モル)を加え、つい
で攪拌しながら、この混合物に、N−(3,5−ジブロ
モアントラノイル)−N’−メタンスルホニルヒドラジ
ド9.68g(0.025モル)を加える。この混合物
を、120〜130℃で1時間反応させ、以下、実施例
2の場合と同様に操作する。目的とする生成物6.9g
(収率66.9%)が得られる。融点:218〜219
℃。
【0031】実施例4 N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン)−
トランス−4−アミノ−シクロヘキサノール塩酸塩の調
製130℃に加熱したジメチルホルムアミド50mlに
、炭酸カリウム6.9g(0.05モル)、4−トラン
ス−(N−イソプロピリデンアミノ)−シクロヘキサノ
ール9.3g(0.06モル)、及びN−(3,5−ジ
ブロモアントラノイル)−N’−メタンスルホニルヒド
ラシド19.36g(0.05モル)の混合物を加える
。 この混合物を、130℃で1時間反応させ、ついで、生
成した白色の結晶をろ別し、母液は、半量になるまで蒸
発し、残留物に酢酸エチル塩酸溶液を加える。目的とす
る生成物16.08g(収率78%)が得られる。融点
:218〜219℃。
【0032】実施例5 N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン)−
トランス−4−アミノ−シクロヘキサノールの塩酸塩の
調製酢酸エチル650mlと、N−(2−アミノ−3,
5−ジブロモベンジリデン)−トランス−4−アミノ−
シクロヘキサノールとの混合溶液に、氷冷しながら、等
モル量の塩酸を含む酢酸エチル溶液を滴加する。このよ
うにして得られる黄色の結晶をろ別する。実施例2の生
成物85g(収率98.1%)が得られる。融点:21
8〜219℃。
【0033】実施例6 N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン)−
トランス−4−アミノ−シクロヘキサノールの塩酸塩の
調製4−トランス−(N−イソプロピリデンアミノ)−
シクロヘキサノール20.17g(0.13モル)と、
2−アミノ−3,5−ジブロモベンズアルデヒド36.
26g(0.13モル)とを、等モル量の塩酸を含む酢
酸エチル溶液120ml中で、5時間反応させる。この
ようにして得られる沈澱をろ別する。実施例2の黄色結
晶生成物46.7g(収率87%)が得られる。融点:
218〜219℃。
【0034】実施例7 N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジル)−トラ
ンス−4−アミノ−シクロヘキサノール塩酸塩の調製 N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン)−
4−(トランス−アミノ)−シクロヘキサノール塩酸塩
15g(0.036モル)を、無水エタノール200m
lに溶解し、ついで、活性炭で被覆した5%白金触媒0
.45gを加える。この混合物を、20℃、5気圧のも
とで攪拌しながら水素と反応させる。飽和させたのち、
ろ液を蒸発させ、ついで水50mlから再結晶させる。 目的とする生成物13g(収率87.1%)が得られる
。融点:235℃。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式(I)(「化1」)【化1】 で示されるN−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジ
    ル)−トランス−4−アミノ−シクロヘキサノール及び
    製薬上許容しうるその酸付加塩を製造する方法であって
    、式(II)(「化2」) 【化2】 で示される4−トランス−(N−イソプロピリデンアミ
    ノ)−シクロヘキサノールを、式(III)(「化3」
    )【化3】 で示される化合物(式中、Aは、アルデヒド基の水素原
    子に対応する前駆基を表す。)から選択的に遊離させた
    式(IV)(「化4」) 【化4】 で示される2−アミノ−3,5−ジブロモ−ベンズアル
    デヒドと反応させ、このようにして得られた式(V)(
    「化5」)【化5】 で示される2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン
    −4−(トランス−アミノ)−シクロヘキサノールを、
    必要に応じて、分離せずに、無機酸を用いて、式(VI
    )(「化6」)【化6】 で示される酸付加塩に選択的に変え、ついでそれを還元
    して、式(I)(「化1」) で示される生成物の酸付
    加塩を分離することを特徴とするN−(2−アミノ−3
    ,5−ジブロモベンジル)−トランス−4−アミノ−シ
    クロヘキサノール及び製薬上許容しうるその酸付加塩の
    製造方法。
  2. 【請求項2】  金属プラチナの共存下で、式(VI)
    (「化6」)で示されるN−(2−アミノ−3,5−ジ
    ブロモベンジリデン)−4−(トランス−アミノ)−シ
    クロヘキサノール塩酸塩を水素化する請求項1記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】  塩基性とした不活性溶媒中において、
    好ましくは100℃以上で、式(II)(「化2」)で
    示される4−トランス−(N−イソプロピリデンアミノ
    )−シクロヘキサノールを、式(III)(「化3」)
    (式中、Aは、メタンスルホニルヒドラジニル基を表す
    。)で示されるN−(3,5−ジブロモアントラノイル
    )−N’−メタスルホニルヒドラジドと反応させる請求
    項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】  塩基性とした不活性溶媒中において、
    100℃以上で、式(II)(「化2」)で示される4
    −トランス−(N−イソプロピリデンアミノ)−シクロ
    ヘキサノールを、式(III)(「化3」)(式中、A
    は、4−トルエンスルホニルヒドラジニル基を表す。)
    で示されるN−(3,5−ジブロモアントラノイル)−
    N’−4’−トルエンスルホニルヒドラジドと反応させ
    る請求項1記載の製造方法。
  5. 【請求項5】  式(VI)(「化6」)で示されるN
    −(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジリデン)−4
    −(トランス−アミノ)−シクロヘキサノール。
JP2412592A 1989-12-22 1990-12-21 N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジル)−トランス−4−アミノ−シクロヘキサノール及びその製造方法 Pending JPH04217943A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
HU6745/89 1989-12-22
HU896745A HU207834B (en) 1989-12-22 1989-12-22 Process for producing n-/2-amino-3,5-dibromo-benzyl/-trans-4-amino-cyclohexanol

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04217943A true JPH04217943A (ja) 1992-08-07

Family

ID=10971988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2412592A Pending JPH04217943A (ja) 1989-12-22 1990-12-21 N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジル)−トランス−4−アミノ−シクロヘキサノール及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JPH04217943A (ja)
AT (1) AT400435B (ja)
GB (1) GB2239241B (ja)
HU (1) HU207834B (ja)
IT (1) IT1246049B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102351720B (zh) * 2011-10-21 2013-11-06 南京理工大学 一种简易高效的氨溴素合成方法
CN102964257B (zh) * 2012-11-24 2014-08-06 沈阳新马药业有限公司 一种盐酸氨溴索化合物及其药物组合物
CN109970579A (zh) * 2019-04-22 2019-07-05 浙江海洲制药有限公司 一种制备盐酸氨溴索的方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2218647A1 (de) * 1972-04-18 1973-10-25 Thomae Gmbh Dr K Neues verfahren zur herstellung von n-(trans-4-hydroxy-cyclohexyl)-(2-amino3,5-dibrom-benzyl)-amin
ATE22069T1 (de) * 1983-06-29 1986-09-15 Heumann Ludwig & Co Gmbh Verfahren zur herstellung von 2-amino-3,5dibrombenzylaminen.

Also Published As

Publication number Publication date
HU896745D0 (en) 1990-03-28
HU207834B (en) 1993-06-28
HUT58274A (en) 1992-02-28
IT9022507A0 (it) 1990-12-21
AT400435B (de) 1995-12-27
IT1246049B (it) 1994-11-07
ATA261990A (de) 1995-05-15
GB2239241B (en) 1993-07-14
IT9022507A1 (it) 1992-06-21
GB2239241A (en) 1991-06-26
GB9027815D0 (en) 1991-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
IL36237A (en) Substituted benzylimidazolidinones,their preparation and pharmaceutical compositions containing them
HU193161B (en) Process for preparing new n-alkyl-norscopines
US3536713A (en) N-(hydroxy-cyclohexyl)-aminobenzylamines and the salts thereof
WO2004080934A2 (en) Process for preparation of phenethylamine derivatives
US20040106818A1 (en) Process for the preparation of cyclohexanol derivatives
JPH04217943A (ja) N−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジル)−トランス−4−アミノ−シクロヘキサノール及びその製造方法
JPS6023351A (ja) 2−アミノ−3,5−ジブロムベンジルアミン類の製法
CN109053563B (zh) 一种制备盐酸氟吡汀的方法
US3096244A (en) Substituted butyric acid amide and analgesia
JP4378488B2 (ja) 2−アミノメチルピリミジン及びその塩の製造法
US3038007A (en) Process for the preparation of dl-threonine
JP2810465B2 (ja) N−メチル−4−t−ブチルベンジルアミンの製造法
US6958418B2 (en) Process for preparing vanillylamine hydrochloride
US4224246A (en) Process for the synthesis and separation of the threo and erythro isomers of 2-amino-1-phenyl-1-propanol
US6340773B1 (en) Preparation of halogenated primary amines
US3073840A (en) Benz[d]soxazole derivatives
JPS5855133B2 (ja) 4− アミノ −3,5− ジハロゲン − フエニルエタノ−ルアミンルイノ セイゾウホウホウ
JPS61100551A (ja) シクロアルキルアミノフエノ−ル誘導体の製造法
US20220153684A1 (en) Process for preparation of fingolimod hydrochloride
EP4071139A1 (en) Crystalline lofexidine hydrochloride
JP4222206B2 (ja) アミノスチルベン誘導体の製造方法
US3072726A (en) N1-cycloalkanoyl and n1-[alpha-tri-alkyl]-alkanoyl-hydrazides and derivatives thereof
JP3700190B2 (ja) 2−インダニルメチルアミンの製造法並びにn−ベンジル−n−(2−インダニルメチル)アミン及びその製造法
WO2003099761A1 (en) Process for the manufacture of sertraline
US4260562A (en) Preparation of O,N-disubstituted hydroxylamines