JPH04211119A - 半導体部品の縦型熱処理装置 - Google Patents

半導体部品の縦型熱処理装置

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JPH04211119A
JPH04211119A JP3030232A JP3023291A JPH04211119A JP H04211119 A JPH04211119 A JP H04211119A JP 3030232 A JP3030232 A JP 3030232A JP 3023291 A JP3023291 A JP 3023291A JP H04211119 A JPH04211119 A JP H04211119A
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JP
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heat treatment
treatment tube
gas
cap
tube
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JP3030232A
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Mitsutoshi Furuyama
古山 充利
Koichi Takahashi
幸一 高橋
Hironori Sonobe
園部 浩徳
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/324Thermal treatment for modifying the properties of semiconductor bodies, e.g. annealing, sintering
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[00011
【産業上の利用分野]この発明は、半導体素子または半
導体ウェハ等の半導体部品を、特定されるガス雰囲気中
で熱処理するための熱処理装置に関するものであり、特
に熱処理される半導体部品を縦の方向に並べて保持し、
熱処理を行う炉内に上または下方向から挿入設定する縦
型の熱処理装置に係るものである。 [0002] 【従来の技術】複数の半導体ウェハを熱処理する装置と
しては、横型の熱処理装置が知られている。この熱処理
装置は、内部に熱処理用反応ガスが導入される横型に設
定した熱処理管によって構成されるもので、この熱処理
管内に、複数の半導体ウェハをそれぞれ立てて並べて配
置した半導体ウェハ群を横方向から挿入し、外部に設定
されるヒータ機構によって前記熱処理管を加熱するよう
に構成される。
【0003】しかし、半導体ウェハの製造技術の進歩に
伴って、半導体ウェハが大口径化される傾向にある。こ
の様に半導体ウェハが大口径とされると、この半導体ウ
ェハを立てて設定したのでは、半導体ウェハの表面に均
等に反応ガスを作用させるように制御することが困難と
なると共に、熱処理管内部のスペース効率を上げること
が困難となる。したがって、この様な観点から縦型の熱
処理装置が使用される傾向にある。 [0004] この様な縦型の熱処理装置の特徴として
、複数の半導体ウェハを載置設定したボートを熱処理管
内に設置した状態で、このボートを回転させるようにす
る機構を導入することができることである。例えば、ダ
ウンロード型の縦型の熱処理装置にあっては、縦型に設
定される熱処理管の中心軸線部に、上部からロッドを挿
入し、このロッドの下端部に複数の半導体ウェハを載置
したボートを吊り下げることによって、半導体ウェハが
熱処理管内に設置されるようになる。この場合、複数の
半導体ウェハは、それぞれ水平の状態で所定の間隔で縦
の方向に並べて配置保持されるもので、ロッドを回転さ
せることによって、各半導体ウェハが水平面内で回転さ
れるようになる。 [0005] この様な縦型の熱処理管では、その下方
から熱処理用ガスが導入され、半導体ウェハを載置する
ボートの上方から排気されるようになり、半導体ウェハ
が所定の処理ガス中に設定されるようにしている。この
様な状態で、半導体ウェハを水平の状態で載置したボー
トを吊り下げるロッドが回転されると、半導体ウェハも
水平面内で回転され、この状態で熱処理を行うことによ
って、半導体ウェハの全面の特性が容易に均一化される
ようになる。 [0006] この様な縦型の熱処理管にあっては、こ
の熱処理管の上方の開口部分に取り外し自在なキャップ
を設け、このキャップの中心部分にロッドを挿通する開
口が形成されている。そして、ロッドはこのキャップの
中心開口部を通って熱処理管の内部に導入され、またこ
のロッドに吊り下げられたボートと共に回転されるよう
になるもので、キャップのロッドを挿通するための開口
部を気密に構成することが困難となる。 [0007]また、キャップとロッドとを一体化した構
造も考えられる。この様な構造でロッドを回転させる機
構を採用する場合には、ロッドとキャップとが一体的に
上下に移動するものであるため、熱処理管の開口部にキ
ャップを接触させた状態でロッドを回転させることがで
きない。したがって、キャップが熱処理管の開口面から
少し離れる位置までロッドを移動させ、キャップと熱処
理管の開口面との間に小さな間隙が形成された状態で、
ロッドを回転させるようにする。したがって、この様な
構造の場合、熱処理管の開口面とキャップとの間の気密
構造がより難しくなる。 [0008] この様なダウンロード型に対して、アッ
プロード型の縦型の熱処理装置においては、半導体ウェ
ハを載置したボートは断熱石英ベース上に取り付けられ
、この断熱石英ベースがボールネジやチェーン駆動機構
、または油圧シリンダを用いた昇降機構によって上下に
駆動されるようにする。そして、垂直に設定された熱処
理管の底部開口から、半導体ウェハがこの熱処理管内に
挿入されるようにしている。 [0009] この様な半導体ウェハを熱処理管内にセ
ットする際に、前記断熱石英ベースのフランジ部分と熱
処理管の開口部周辺のフランジ部分とが、1mm前後の
わずかな間隙が設定される状態で停止されるように位置
センサ機構を用いて制御する。そして、この様な状態で
回転機構によって断熱石英ベースと共にボートを一体的
に回転させ、熱処理特性の向上が図れるようにしている
。 [00101この様なアップロード型の熱処理装置にお
いて、ボートの回転制御を行なわせることによって、断
熱石英ベースと熱処理管との石英同志が摺接すると、そ
の摩擦によってパーティクルが発生する。したがって、
これを防止するために断熱石英ベースと熱処理管の間に
約1mmの隙間を形成するもので、この部分を気密な構
成とすることが困難である。 [00111半導体ウェハの熱処理を行うに際しては、
熱処理管の内部に熱処理用ガスが導入される。この半導
体ウェハの熱処理用ガスとしては、可燃性ガス、人体に
有害なオキシ塩化リン(POCI 3 )や塩酸ガス(
HCl)等も使用され、その取扱いや外部への漏洩に対
して充分に注意を払わなければならない。また、逆に熱
処理管内に外気が流入し、熱処理管内の雰囲気が損なわ
れないように注意する必要があり、熱処理管とキャップ
または断熱ベースのフランジとの間、さらにロッドの挿
入部分におけるシール構造が非常に重要となる。 [0012] この様な縦型の熱処理装置において、そ
のシール部は熱処理湿炭に対応した温度状態となり、例
えば200〜300℃以上の高温状態に維持される。そ
して、この様な高温の状態で、ロッドの回転運動の信頼
性、接触する熱処理ガスに対する耐腐食性、金属ガスや
有機物ガス等の不純物が熱処理ガス中に混入することの
ない清浄性、そして無発塵性等の特性が安定して設定さ
れることを要求される。この様な要求の中で最も厳しい
特性が要求される熱処理装置としては、酸化拡散装置が
ある。 [00131図4は、例えば酸化拡散装置として使用さ
れる縦型に構成されたウェル(well)タイプの熱処
理装置の構成を示すもので、熱処理用の炉を形成する有
底の円筒型に形成された熱処理管51を備える。この熱
処理管51は石英によって構成されるもので、その上方
は開口され、その開口面に同じく石英によって構成され
たキャップ52が自重によって乗せられている。ここで
、熱処理管51とキャップ52とが接触される面は、摺
合せ面として構成され、キャップ52が熱処理管51の
開口面に対して設定された状態で、この熱処理管51の
開口面とキャップ52との間から気体が漏洩されること
を防止する構造となっている。そして、このキャップ5
2の熱処理管51の内面部には、熱処理管51の内部に
嵌まり込むようにして石英によって構成される部屋53
が一体的に形成され、この部屋53内には石英ウール5
4を収納して、断熱層が形成されるようにしている。 [0014]キヤツプ52の中心部には開口55が形成
されている。この開口55はキャップ52の上面から部
屋53を貫通して熱処理管51の中心軸線に一致して形
成されるもので、この開口55を通ってロッド56が熱
処理管51の内部に挿入される。そして、このロッド5
6の下端には、複数の半導体ウェハ571.572、・
・・を支持したボート58が吊り下げ設定され、ロッド
56によって熱処理すべき半導体ウェハ571.572
、・・・が熱処理管51内部の所定位置に収納されるよ
うにしている。 [0015] ここで、ロッド56はリフト機構(図示
せず)によって支持され、矢印で示すように上下方向に
移動されるようになっているものであり、またモータを
含む機構によって回転駆動されるようになっている。そ
して、図に示す状態からロッド56を上方に移動させた
場合、ロッド56に一体的に形成された鍔561によっ
てキャップ52も一緒に上昇され、半導体ウェハを支持
するボート58が、熱処理管51の外部に取り出される
ようになる。 また、このボート58に半導体ウェハを支持設定した後
ロッド56を下げれば、このロッド56が熱処理管51
内の所定位置に設定されると共に、キャップ52も熱処
理管51の開口面に設置されるようになる。 [0016]熱処理管51の底部からは、図示していな
いが熱処理の雰囲気を形成するガスが導入されるもので
あり、この熱処理管51の上部(ボート58の上方に位
置して)に排気用ダクト59が形成されている。この場
合、熱処理管51内に導入されるガスの量は制御されて
いるものであり、また排気用ダクト59からは強制排気
されるようにする。そして、この排気量を調整すること
によって、熱処理管51の内圧と外部圧力とに圧力差が
設定されるようにするものであるが、その圧力差はでき
るだけ小さく設定されるようにしている。 [0017] この様な熱処理装置において、キャップ
52の開口55とロッド56との間には、ロッド56の
上下運動および回転運動を妨げないように間隙が形成さ
れているものであり、したがって開口55を介して熱処
理管51の内部が外気に連通している。したがって、熱
処理管51から開口55を介しての気体の漏洩を確実に
阻止する必要がある。 [0018] この様な気体漏洩を阻止するシールは、
気体によって行うもので、熱処理管51のキャップ52
に近接する位置に気体供給用のダクト60を形成する。 このダクト60は、熱処理管51の上部開口部の周囲に
リング状に形成された部屋61に連通され、この部屋6
1はキャップ52の内面に形成した通路62を介して、
ロッド56の外周部のリング状間隙によって形成された
通路63に連通される。この通路63はキャップ52の
開口55に連通されるもので、熱処理管51の内部に開
口されている。ここで、この図ではダクト59および6
0をそれぞれ1個で示しているが、これらダクト59お
よび60は熱処理管51の外周部に複数個等間隔で形成
される。そして、通路62も開口55の周囲に放射状に
して複数個形成されている。 [0019]気体供給用ダクト60からは、窒素あるい
は酸素等の人体に無害で且つ安全面で問題がなく、さら
に被熱処理物を汚染させない高純度のシール用気体が導
入されるもので、このシール用気体はその一部が開口5
5を介して外部に放出される。また、同時に通路62お
よび63を介して熱処理管51内に導入され、排気用ダ
クト59から排出される。したがって、このシール用気
体の流れによって熱処理管51内の気体の開口55の方
向に向かう流れが阻止され、熱処理管51内の熱処理用
ガスが外部に漏出することを確実に阻止している。 [0020]Lかし、この様なシール構造では、熱処理
用気体の導入される熱処理管51の内部にシール用気体
も流入し、熱処理のための雰囲気に影響を与えるように
なる。すなわち、熱処理管51内の熱処理用ガスの濃度
が、シール用気体によって薄められる。この熱処理用ガ
スの希釈は熱処理管51の上部程著しくなる。さらに、
ダクト60から導入されるシール用気体の総量は制御で
きるが、熱処理管51内への流入量は制御できない。し
たがって、熱処理管51内へのシール用気体の流入量の
変動によって、熱処理管51内の活性ガス濃度等が変化
し、半導体ウェハの表面に形成される酸化膜の形成速度
等の重要なパラメータが変動する。例えば、酸素と水素
を原料として、これを燃焼させて発生される水分によっ
て酸化膜を形成させるパイロジェニック酸化工程を行う
場合、酸化膜の成長速度が低下するばかりか、その成長
速度をコントロールすることが困難なり、半導体ウェハ
の熱処理時における熱処理管51に対する相対位置によ
って、酸化膜の成長速度が異なる問題が生ずる。 [00211
【発明が解決しようとする課題]この発明は上記のよう
点に鑑みなされたもので、熱処理管内に導入される熱処
理ガスのシールが確実に行われると共に、特に熱処理管
内の熱処理ガス雰囲気に影響を与えること無く、安定し
た半導体部品の熱処理管理が行え、特に熱処理管内の熱
処理ガスの濃度に影響を与えること無く、例えば酸化膜
の形成工程において、酸化膜の成長速度を確実に制御で
きるようにした半導体部品の縦型熱処理装置を提供しよ
うとするものであり、さらに特別のシール用気体を使用
すること無く、簡単な構成でキャップ部分のシールが行
えるようにして、その安全性が確実に保証できるように
した半導体部品の熱処理装置を提供するにある。 [0022] 【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体部
品の熱処理装置は、軸線を垂直の状態に設定された筒状
の熱処理管の上方または下方から、前記軸線に沿って。 半導体部品を載置したボートを挿入設定し、熱処理管の
下方または上方から熱処理ガスを導入すると共に、一方
から熱処理管内のガスを排出する第1の排気手段を設け
ると共に、さらに熱処理管の開口部に設定される断熱キ
ャップに近接する位置に第2の排気手段を形成し、この
排気手段は断熱キャップ部に外気と連通ずるように形成
された気体通路および熱処理管内に連通させるようにし
ている。 [0023]
【作用】この様に構成される熱処理装置にあっては、熱
処理管のシール構造を必要とするキャップ部分において
、第2の排気手段が形成されている。ここで、この排気
手段はキャップ部分で外気に連通ずる気体通路に連通さ
れ、この排気手段から吸気することにより、前記気体通
路から、熱処理管内の気体と共に外気が排出されるよう
になり、熱処理管内の気体が大気に放出されることが確
実に阻止される。したがって、熱処理管のシールが確実
に行われると共に、熱処理管内の熱処理用気体に他のガ
スが混入されることが無く、熱処理用ガスの濃度が熱処
理管内で均一に安定して制御され、熱処理速度が容易且
つ確実に制御できるようになる。 [0024]
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は、ボート回転機構が設置された縦型の
熱処理装置、具体的には半導体ウェハ等の半導体部品の
酸化拡散装置を示している。この装置は、有底筒状の石
英によって構成した熱処理管11を備えるもので、この
熱処理管11の上部の開口部には、同じく石英によって
構成したキャップ12が、自重によって載置されている
。ここで、熱処理管11の開口面とキャップ12との接
触面は摺合せによって気密に接触されるようになってい
る。キャップ12の内面には石英によって部屋13が一
体的に形成され、この部屋13の内部に石英ウール14
を充填し、断熱構造が構成されるようにしているもので
、部屋13はキャップ12が熱処理管11の開口部を塞
ぐ状態に設定されたときに、熱処理管11の内部に入り
込むようになっている。 [0025]キヤツプ12の中心部には、部屋13を貫
通して熱処理管11の内部にまで連通ずる開口15が形
成されている。この開口15には、石英製のロッド16
が挿通されているもので、このロッド16は、熱処理管
11の中心軸線に一致する位置に設定される。このロッ
ド16の下端にはボート17が吊り下げられている。こ
のボート17には、下方向に向けた複数の支持柱181
.182、・・・が設けられ、この支持柱181.18
2、・・・でそれぞれ外周部が保持されるようにして複
数の半導体部品、すなわち半導体ウェハ191.192
、・・・が水平の状態で且つ所定の間隔が設定されるよ
うにして保持される。 [0026]熱処理管11の底部には熱処理用ガスを導
入するインジェクタ20が開口され、酸化膜を形成する
処理を行う場合には、熱処理用ガスとして水素と酸素が
導入される。また熱処理管11の上方には複数(例えば
6個)の排気ダクト211.212、・・・が設けられ
る。この排気ダクト211.212、・・・は、熱処理
管11の外周面に等間隔で設けられているもので、イン
ジェクタ20から導入された熱処理用気体が、熱処理管
11の内部で充満され、この熱処理管11内の気体が排
気ダクト211.212、・・・から排出されるように
する。 [0027] ここで、インジェクタ20からは単位時
間当たりで定められた量の熱処理用ガスが導入されるも
のであり、また排気ダクト211.212、・・・には
排気機構22が連通され、強制的に熱処理管11の内部
のガスを排気し、スクラバ23内に導くようにする。排
気ダクト211.212、・・・からの排気量は、制御
弁24によって制御され、熱処理管11の内部圧力と外
部圧力との差が所定圧力に設定されるようにする。スク
ラバ23では、熱処理用ガスの成分を除去し、安全なガ
ス成分を外部に放出している。 [0028]熱処理管11の上方の開口部の周囲には、
キャップ12の方向に向けて開口したリング状の部屋2
5が形成され、この部屋25に開口するようにして複数
の排気ダクト261.262、・・・が連通される。こ
の複数の排気ダクト261.262、・・・は、熱処理
管11の周囲に等間隔で配置され、排気機構27によっ
て排気されるようにする。そして、この排気ガスはスク
ラバ23に導かれる。 [0029] リング状の部屋25は、キャップ12に
形成した排気通路28を介して、ロッド16を取り囲む
ように形成されている開口15部に連通され、さらに通
路29介して熱処理管11の内部に連通されている。そ
して、排気ダクト261.262、・・・から、開口1
5を介して外気を吸い込むと共に、通路29を介して熱
処理管11の内部のガスが吸い込まれ、排出されるよう
にする。
【0030】ロッド16は支持部材30によってその上
端を保持され、支持部材30は油圧シリンダあるいはボ
ールネジを用いて構成した昇降機構31によって上下に
移動されるようになっている。したがって、この昇降機
構31によってロッド16を上方に引き上げることによ
って、ロッド16に一体的に設けた鍔161によってキ
ャップ12が支持され、このキャップ12と共にボート
17が熱処理管11の内部からロードアウトされる。ま
た、支持部材30にはモータ32が設けられ、このモー
タ32の回転をベルトを介してロッド16に一体に取り
付けたブーIJ33に伝えることによって、ロッド16
がボート17と共に回転されるようになっている。
【0031】石英製の熱処理管11の外周には、均熱管
の外周に電熱線等を巻回して構成した加熱機構34が設
けられ、熱処理管11の内部を所定の熱処理温度に設定
させるようにしている。 [0032] この様に構成される熱処理装置において
、インジェクタ20から熱処理用ガスが熱処理管11内
に定められた流入速度で導入される。そして、排気用ダ
クト211.212、・・・から排出されるものである
が、この排出速度は制御弁24によって制御され、熱処
理管11内の圧力がほぼ大気圧程度に設定されるように
している。 [0033]正確には、熱処理管11内の圧力は、大気
圧よりやや低い状態とするもので、例えば排気ダクト2
11.212、・・・部分の圧力を、おおよそ水柱10
mに対して15mm程度低い値(15mmAq)とする
ことによって、熱処理管11内の熱処理用気体は、排気
ダクト211.212、・・・および261.262 
、・・・から排出されるようになる事実が判明した。
【0034】したがって、熱処理管11内の熱処理用気
体がキャップ12に形成した開口15部、さらにキャッ
プ12と熱処理管11の上部開口面との間の摺合せ部分
から外部に漏出することは確実に阻止され、この部分の
シールが確実に行われるようになる。 [0035] これまで説明した実施例では、キャップ
12の中心部分に開口15を形成し、この開口15を通
してロツド16が熱処理管11内に挿入されるようにし
て、熱処理工程において半導体部品を保持したボート1
が回転されるようにした。しかし、ロッド16とキャッ
プ12とが一体に構成されるようにした場合でも、この
発明は応用できる。 [0036]図2は第2の実施例を示しているもので、
キャップ12の中心軸部分に、ロッド16が一体的に取
り付けられている。すなわち、ロッド16の上下と共に
キャップ12も上下されるものであり、ロッド16の周
囲には外気に連通ずる間隙が形成されていない。 [0037] この様な構造の熱処理装置にあっては、
ロッド16を上方に引き上げ、ロッド16に吊り下げら
れたボート17に熱処理すべき半導体ウェハ191.1
92、・・・を取り付けた後、このロッド16を熱処理
管11の内部に、キャップ12が熱処理管11の上部開
口面との距離が1mm前後となるまで挿入する。もし、
互いに接触した状態でロッドを回転させると、その接触
面の摩擦により石英のパーティクルが発生し、半導体ウ
ェハを汚染させる。そして、熱処理の準備が完了される
。 [0038]回転運動をするキャップ12と固定設定さ
れる熱処理管11の開口面との間は、石英の磨耗による
パーティクルの発生を防ぐために一定の間隙をもって設
定しているので、完全な気密構造とすることはできない
。したがって、この部分から熱処理管11内部の熱処理
用気体が漏洩することがある。 [0039]したがって、この実施例に示した装置にあ
っては、熱処理管11のキャップ12と近接する面に、
熱処理管11の開口面周囲に形成したリング状の部屋2
5を介して、部屋25の外部、さらに熱処理管11の内
部が連通されるようにする。 [00401すなわち、熱処理管11の内部の気体が部
屋25を介して排気ダクト261.262、・・・から
排気されるようになると共に、外気の流れも部屋25を
介して排気ダクト261.262、・・・に向けて形成
され、熱処理管11の内部の熱処理用気体の漏洩は確実
に阻止されるようになる。 [0041]次に、図1で示した第1の実施例の装置お
よび図2で示した第2の実施例の装置と、図4で示した
従来の装置とによって、それぞれパイロジェニック酸化
をシリコン基板に施し、シリコン基板の表面に形成され
た酸化厚膜の分布を、ポート内の位置依存性として調べ
た結果を示す。 [0042] この場合の酸化条件は、熱処理温度95
0℃とし、インジェクタ20から熱処理管11内に導入
される熱処理気体は、水素(4リッタ/分)および酸素
(5リッタ/分)の混合気体とし、酸化時間は全て12
分にした。また、ボート17には清浄化処理を施したシ
リコン基板がそれぞれ100枚セットされるようにした
。 [0043] この様な同一の条件で各装置において熱
処理を行ったところ、図4で示した従来構造の熱処理装
置においては、ボートに設置した100枚のシリコン基
板の中で、上から5枚目および下から5枚目に設置され
たシリコン基板の、それぞれ中心部分の酸化膜厚は、そ
れぞれ38.5nmおよび50.3nmであった。また
、この上から5枚目と下から5枚目のシリコン基板を含
み、その間に設定されている92枚のシリコン基板それ
ぞれの基板中心の膜厚の標準偏差の平均値に対する比は
9.2%であった。 [0044] これに対して第1の実施例の熱処理装置
にあって、ボート17の上から5枚目および下から5枚
目にそれぞれ設置されたシリコン基板の中心部分の酸化
膜厚は、それぞれ51.8nmおよび51.6nmであ
った。さらに第2の実施例に係る熱処理装置において、
ボート17の上から5枚目および下から5枚目に設置さ
れたシリコン基板の中心部分の酸化膜厚は、それぞれ5
0.6nmおよび50.9nmであった。 [0045]すなわち、第1および第2の実施例でそれ
ぞれ示した熱処理装置では、ボート17の上部に設置さ
れたシリコン基板において酸化速度の低下は見られない
ことが確認された。またこれら実施例装置において、上
から5枚目から下から5枚目までの92枚のシリコン基
板に形成された酸化膜厚を測定したところ、これらの酸
化膜厚の標準偏差の平均値に対する比はそれぞれ0.4
%と0. 5%である。したがって、−度に設定できる
処理枚数を最大限に設定したときでも、その均一性は著
しく向上され、標準偏差は約1/20に低下している。 [0046]熱処理管内の処理気体圧力を一定にすると
共に熱処理温度が一定に設定される場合において、熱処
理管内に設置されたシリコン基板の酸化速度は、酸化種
である熱処理用気体の濃度に依存する。 [0047]したがって、図4で示した熱処理装置では
、上方からシール用気体が導入されるものであるため、
上方の酸化種の濃度がシール用気体で希釈される結果、
ボートに設置された多数のシリコン基板の中で、上方に
設置されたシリコン基板の酸化速度が、下方に設置され
たシリコン基板の酸化速度に比較して低くなる。 [0048]また、実施例で示したような熱処理装置は
、例えばオキシ塩化燐を用いてシリコン基板に燐を拡散
する処理を行うために用いることのできるもので、第1
の実施例に係る熱処理装置と図4に示した従来の装置に
おいて、それぞれ拡散処理を行ってみた。そして、シリ
コン基板に燐を拡散した後のシート抵抗の分布を調べた
。 [0049] この実験では、前記酸化膜の例と同様に
ボート17に100枚のシリコン基板を設置し熱処理し
たもので、この100枚のシリコン基板の中で上下の4
枚を除く92枚のシリコン基板それぞれの中心部分のシ
ート抵抗分布を評価した。 [00501この結果シート抵抗で約10(Ω/口)の
目標で、従来の装置では設置した複数のシリコン基板の
シート抵抗の平均値と標準偏差の平均値に対する比はそ
れぞれ10.6(Ω/口)で23.3%であった。また
第1の実施例に示した装置にでは、シート抵抗の平均値
と標準偏差の平均値に対する比はそれぞれ9.8(Ω/
口)と2.1%であり、実施例の装置において熱処理さ
れた複数のシリコン基板において、シート抵抗値の均一
性に著しい向上が認められた。 (00511ここで、燐拡散の条件は、いずれの場合も
熱処理温度が950℃であり、処理時間は30分に設定
されているもので、オキシ塩化燐をおおよそ10010
0(分)の割合で熱処理管内に供給した。これまでの実
施例ではダウンロード型の例を示したが、アップロード
型であっても同様なシール構造が採用できる。 [0052]図3アップロード型にした縦型の熱処理装
置を示すもので、石英によって構成した熱処理管11は
下方の面を開口して構成されている。この熱処理管11
の外側には、同軸的に均熱管41が設けられ、その外側
に加熱機構34が設けられている。 [0053]熱処理管11の下方の開口面には、断熱ベ
ース42が対設される。この断熱ベース42は石英によ
って構成されるもので、一体的に形成した部屋13には
石英ウール14を充填して断熱構造とされるようにして
いる。そして、この断熱ベース42の上にボート17を
載置するもので、このボート17には多数の半導体ウェ
ハ191.192、・・・が支持され、断熱ベース42
が図のように上昇した位置に設定された状態で、ボート
17が熱処理管11の内部に挿入設定されるようにする
。 [0054]熱処理管11の内部には、挿入設定された
ボート17の周囲を取り囲むようにした筒体43が設け
られ、この筒体43の下端部は開放されている。そして
、その上端部には周囲に向けた開口431が形成され、
この筒体43の内部と外部とが連通されるようする。す
なわち、この筒体43の外周面と熱処理管11の内周面
との間に、円筒状のガス通路432が形成されている。 [0055]処理管11の下方にはインジェクタ2叶お
よび202が開口され、ガス制御ユニット44から例え
ば02 、N2 、HCIさらにN2の熱処理用ガスが
供給される。この熱処理用ガスは筒体43の内部にその
下方から供給されるもので、この熱処理用ガスは筒体4
3でボート17に設置した半導体ウェハ191.192
、・・・に接触して上部に導かれ、ガス通路432を介
して熱処理管11の下方に導かれるようになる。 [0056]そして、熱処理管11の下方の側面に、ガ
ス通路432に連通ずるようにして排気ダクト21を設
け、さらに熱処理管11の下方開口部の周囲に形成した
リング状の部屋25に連通するようにして排気ダクト2
6を設ける。 これら排気ダクト21および26は、制御弁機構を介し
て排気機構22に導かれ、この排気機構22によって排
出されたガスはスクラバ23に供給する。 [0057]断熱ベース42はスクリュウ451および
452によって支えられ、チェーンを介してモータ46
によって駆動されるスクリュウ451.452の回転に
よって、上下方向に移動される。また、この断熱ベース
42はモータ47よって回転され、熱処理管11の内部
で半導体ウェハ191.192、・・・を支持したボー
ト17が回転されるようにしている。 [0058] この様に断熱ベース42を回転させた場
合、この断熱ベース42のフランジ部と熱処理管11の
下方の開口面部とが接触していると、石英同志の磨耗に
よってパーティクルが発生する。したがって、ボート1
7が熱処理管11の内部に設定された図の状態で、断熱
ベース42と熱処理管11の開口面との間に1mm程度
の間隙が設定されるように、断熱ベース42が移動制御
されるようにしている。 [0059] この様に構成される熱処理装置にあって
は、断熱ベース42と熱処理管11の開口面との間に間
隙が存在し、この間隙部分から外気が侵入するものであ
るが、この外気は部屋25から排気ダクト26に排気さ
れ、熱処理管11の内部まで侵入することは阻止される
。したがって、ボート17が回転される状態であっても
、熱処理管11内部のガスが大気中に排出されることが
なく、また熱処理管11の内部の処理ガスに外気が混入
されることもない。 [0060]
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る半導体部品
の縦型熱処理装置によれば、熱処理管のシール構造を必
要とするキャップ部分において、熱処理管内の気体が外
気に放出されることを確実に阻止することができる。し
たがって、この熱処理管のシールが確実に行われるよう
になると共に、熱処理管内の気体に他のガスが混入され
ることが防止され、熱処理用ガスの濃度が均一に安定し
て設定され、熱処理速度の制御が確実に実行されるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る半導体部品の縦型熱
処理装置を説明する断面構成図。
【図2】この発明の第2の実施例を説明する断面構成図
【図3】この発明の第3の実施例を説明する断面構成図
【図4】従来の縦型熱処理装置を説明する断面図。
【符号の説明】
11・・・熱処理管、12・・・キャップ、15・・・
開口、16・・・ロッド、17・・・ボート、191.
192、・・・半導体ウェハ、20・・・インジェクタ
、211.212 、・・・排気ダクト、22.27・
・・排気機構、23・・・スクラバ、25・・・部屋(
リング状) 、261.262・・・排気ダクト、28
・・・排気通路。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底で一方が開口して構成されている熱
    処理管と、この熱処理管の開口面に設置されているキャ
    ップと、このキャップの中央部を貫通して前記熱処理管
    の内部に挿入設定され、熱処理すべき半導体部品を保持
    しているロッドと、熱処理用のガスを前記熱処理管の下
    方向から供給するガス供給手段と、少なくとも前記ロッ
    ドで保持された半導体部品が設置される位置より上方か
    ら前記熱処理管内の熱処理用ガスを排気して、熱処理管
    内の圧力を外気よりやや低い値に設定する第1の排気手
    段と、前記熱処理管の開口面に近接して形成されている
    第2の排気手段と、前記キャップの内面部に形成され、
    このキャップ部に対応して存在する外気との連通路およ
    び前記熱処理管内部と前記第2の排気通路とを連通し、
    前記熱処理管内部の熱処理用ガスと共に前記外気との連
    通路から侵入する外気を排気する気体通路と、を具備し
    たことを特徴とする半導体部品の縦型熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記熱処理管は上方に開口して構成され
    るもので、この開口面に前記キャップが載置され、前記
    ロッドは上方から吊り下げられるようにした請求項1の
    半導体部品の縦型熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記熱処理管は下方に開口して構成され
    るもので、この開口面に前記キャップが対設され、前記
    ロッドは上方に前記半導体部品を保持し、下方から押し
    上げられることによって前記半導体部品が前記熱処理管
    内に設置されるようにした請求項1の半導体部品の縦型
    熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記キャップの中央部分には、前記熱処
    理管の内部に連通ずる開口が形成され、この開口を貫通
    して前記ロッドが配置されるようにした請求項1の半導
    体部品の縦型熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記キャップと前記ロッドとは一体的に
    構成されるようにした請求項1の半導体部品の縦型熱処
    理装置。
  6. 【請求項6】 前記熱処理管の上部開口面の周囲を取り
    囲むようにしてリング状の部屋を形成し、この部屋は前
    記開口面に載置されるキャップの接触面に開口して形成
    され、またこの部屋には前記第2の排気手段および前記
    気体通路を連通し、この気体通路を通過した気体が前記
    リング状の部屋を介して前記第2の排気手段に導かれる
    ようにした請求項1の半導体部品の縦型熱処理装置。
  7. 【請求項7】 前記キャップの中央部分には、前記ロッ
    ドを挿通するための外気に連通した開口が形成され、こ
    の開口は前記連通路を介して前記気体通路に連通される
    ようにした請求項1の半導体部品の縦型熱処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の排気手段はスクラバに連通さ
    れ、排気気体の中から熱処理用ガスの成分を分離するよ
    うにした請求項1の半導体部品の縦型熱処理装置。
  9. 【請求項9】 上方に底部を有し下方を開口した熱処理
    管と、この熱処理管の下方開口部に対設設置されるキャ
    ップと、このキャップ部で載置され、前記熱処理管内に
    設定すべき半導体部品を保持するボートと、熱処理用ガ
    スを前記熱処理管の下方から供給するガス供給手段と、
    前記熱処理管の、少なくとも前記ボートで保持される半
    導体部品の位置よりも上方から前記熱処理管内の熱処理
    用ガスを排気して、熱処理管内の圧力を外気よりやや低
    い値に設定する第1の排気手段と、前記熱処理管の開口
    部に近接して形成されている第2の排気手段と、前記キ
    ャップと前記熱処理管の開口面との間に開口して形成さ
    れ、前記第2の排気手段に連通される部屋とを具備し、
    前記第2の排気手段で、前記熱処理管内部の熱処理用ガ
    スと共に、前記キャップと熱処理管開口面との間から侵
    入する外気が排気されるようにしたことを特徴とする半
    導体部品の縦型熱処理装置。
JP3030232A 1990-02-27 1991-02-25 半導体部品の縦型熱処理装置 Pending JPH04211119A (ja)

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