JPH04210660A - ジベンゾイルメタンの製造法 - Google Patents

ジベンゾイルメタンの製造法

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JPH04210660A
JPH04210660A JP41284090A JP41284090A JPH04210660A JP H04210660 A JPH04210660 A JP H04210660A JP 41284090 A JP41284090 A JP 41284090A JP 41284090 A JP41284090 A JP 41284090A JP H04210660 A JPH04210660 A JP H04210660A
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Seiji Sagawa
誠二 寒川
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Kyodo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[00011
【産業上の利用分野]本発明は遷移金属錯体、あるいは
キレート化合物の配位子として、さらには塩化ビニル樹
脂などの合成樹脂類の着色防止剤として有用なジベンゾ
イルメタンの安価にして安全な工業的製造法に関する。 [0002] 【従来技術とその問題点】ジベンゾイルメタンは遷移金
属錯体、あるいはキレート化合物の製造の際の有用な配
位子として古くから知られており、またこの性質を利用
して合成樹脂中に残留する重合触媒由来の重金属イオン
の封鎖剤として使用され、あるいは、近年塩化ビニル樹
脂の熱劣化にもとすく初期着色の防止剤として広く使用
されていることは良く知られているところである。とこ
ろが、従来公知のジベンゾイルメタンの製造方法として
はA、Magnan j、およびS、 M、 LicE
l a inらにより開発されり、Am、Chem、S
oc、、60.813  (1938))、R,L、5
hriner。 およびF、  J、 Wo l fらによって追試、確
認されたものがあり [Organic  5ynth
es 1scollectivc  Volume3.
P、251〜253(1943)、JOHN  WIL
EY  &  5ONS。 Inc、New  York]広く採用されているが、
この方法には多くの欠陥があり、工業的に実施するには
安全面に関する多大な投資に加えて、操業面においても
高価な反応溶媒、大量の熱エネルギーを必要とするため
、製品価格も極めて高いものになっている。すなわち、
原料としてアセトフェノン、安息香酸エチル、ナトリウ
ムエチラートの三種を用い、溶媒として大過剰の安息香
酸エチルを使用し、反応温度は150〜160℃という
高温を必要とし、さらに反応で副生ずるエタノールの過
熱蒸気を空気の吹き込みで追い出しながら、粉末状のナ
トリウムエチラートを断続的に釜内に投入すると云うよ
うな、静電気、もしくわ粉塵爆発の危険性を伴なった反
応条件であり、また反応終了後には溶媒として使用され
た大量の安息香酸エチルの高真空蒸溜回収が必要で、加
えて設備生産性も極めて低い(70〜80kg/200
01釜)のである。 [0003]
【問題解決の手段】本発明はジベンゾイルメタンを製造
するにあたり、前項で列挙した従来技術の諸欠陥を排除
し、安全で、エネルギー消費量も少なく、設備生産性の
高い画期的な工業的製法を提供することを目的として、
鋭意検討することによって達成されたものである。本発
明で使用される原料とじては、アセトフェノン、安息香
酸メチル、およびナトリウムメチラートの三種から成る
が、これは、従来技術のようにエチルエステル、エチラ
ートを使用すると分子量が大きくなり、使用量の増大を
招くことになり、価格、生産性面で不利であることが、
その理由である。次に、溶媒については、ケトン類やエ
ステル類は直接反応に関与するので使用できない。又、
エーテル類は反復使用を前提とした工業的生産に当たっ
ては過酸化物蓄積の危険性があるため避ける方が好まし
い。従ってヘキサン、トルエンのような脂肪族、あるい
は芳香族の炭化水素類が候補となるが、これらの溶媒に
はナトリウムメチラートが不溶であり、反応系が不均一
系となり、従来技術のような苛酷な条件下でも、未反応
のナトリウムメチラートが残留し、収率の低下を招くこ
とになる。本反応の第一段階はアセトフェノン、安息香
酸メチル、およびナトリウムメチラートの各1分子から
2分子のメタノールが脱離して、中間体としてナトリウ
ム1−フェニル−2−ベンゾイルビニラード1分子が生
成するのであるが、この反応を迅速に進行させるために
は脱離したメタノールを直ちに系外に除去してやること
が好ましいのは当然の理屈である。従ってかかる脱アル
コール反応をアルコール溶媒中で実施することは常識的
には考えられないのである。しかし、本発明者はナトリ
ウムメチラートの良溶剤である脂肪族低級アルコール類
、特にメタノールを反応の溶媒に使用することにより、
25〜70℃という低温度で、極めて順調に第一段階の
反応が進行することを見出して、本発明に到達したので
ある。従って従来技術のように反応途中で粉末状のナト
リウムメチラートを釜内に断続的に仕込むといった危険
作業は不要であり、最初から全量を釜に仕込み、メタノ
ールの均一溶液としてから、反応を開始することができ
る。又反応中の空気吹込みも不用であることは当然であ
る。次に、本反応の第二段階は上で生成した中間体のナ
トリウム 1−フェニル−2−ベンゾイルビニラードに
硫酸あるいは塩酸、燐酸のような酸を加えて分解し、ジ
ベンゾイルメタンとするわけであるが、この場合使用さ
れる酸としては硫酸が好ましい。塩酸は刺激臭による環
境問題が、また燐酸は廃水に由来する富栄養化問題が懸
念されるからである。ところで、本反応の第一段階で生
成した中間体、ナトリウム 1−フェニル−2−ベンゾ
イルビニラードのメタノール懸濁液に硫酸を加えて第二
段階の反応を行う場合に問題となるのは、一つには人体
に極めて有害なジメチル硫酸の副生の危惧であり、二つ
には生成したジベンゾイルメタンがメタノールに難溶で
あり、中間体粒子の表面がジベンゾイルメタンになると
、粒子内部に未反応中間体が包含されてしまうことであ
る。従って、第二段階の反応に際しては、生成したジベ
ンゾイルメタンを良く溶解する溶媒に置換することが必
要である。ジベンゾイルメタンの良好な溶媒はケトン類
、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素などが挙げられるが
、用済み後の回収の容易さ、メタノールとの分離の容易
さなどから脂肪族炭化水素が好ましく、就中シクロヘキ
サンが好適である。従って、本反応の第二段階の操作と
しては、第一段階の反応終了時点から、釜内にシクロヘ
キサンを徐々に仕込み、釜内温度を上げてメタノールを
溜去し、中間体のシクロヘキサン懸濁液としたのち、硫
酸水溶液を注加、撹拌すれば良い。反応は室温でも順調
に進行する。静置すれば上層はジベンゾイルメタンのシ
クロヘキサン溶液、下層は硫酸ナトリウムの水溶液に分
離するので、下層を分離し、次いで上層を炭酸ナトリウ
ム水溶液で洗浄9分液後、上層のシクロヘキサンを常圧
で溜去すれば釜内には熔融状態の粗ジベンゾイルメタン
が残留するので、これを冷却すると淡黄色結晶として理
論4礒の約75〜80重量%の収率で単離される。なお
、必要ある場合にはメタノールから再結晶することによ
って融点77〜78℃の白色結晶として純ジベンゾイル
メタンが得られる(通算収率70〜75%)。 また、この場合の設備生産性は従来技術の約2倍(15
6〜168kg/20001釜)となる。加えて、上記
炭酸ナトリウム洗浄液からは、硫酸中和することによっ
て融点122〜123℃の安息香酸が副生品として回収
される。以上、詳述したように本発明の方法によれば従
来技術の問題点は全て解決できたのである。以下、本発
明の方法を実施例によって説明する。 [0004]
【実施例1300mlの四つ目フラスコに8.91g(
0,165モル)のナトリウムメチラートを仕込み、こ
れに90m1の無水メタノールを注加し撹拌するとナト
リウムメチラートは直ちに溶解して均一溶液となった。 これに19.8g (0,165モル)のアセトフェノ
ン、および20.4g (0,150モル)の安息香酸
メチルを混合した均一溶液を仕込み、撹拌上昇温した。 内温か65℃に達するとメタノールの還流が始まり、系
内は淡黄白色のスラリー状態となった。ここでシクロヘ
キサン300m1を滴下濾斗から滴下すると共に還流液
を冷却器を経て系外に溜去した。液温か80〜82℃に
達すれば、メタノールの溜出は終了し、釜内には黄白色
ペースト状の中間体がシクロヘキサン懸濁液として得ら
れた。次いで内温を60℃に冷却後、12重量%硫酸水
68gを注加した。系内固型分は約30分で消失し、静
置により上層に淡黄橙色液、下層に無色水相が分離した
。下層を除去後、12重量%炭酸ナトリウム水溶液67
.5gを加えて、30分撹拌後静置し、下層の淡黄色水
相を分離した。その後、釜内温が95℃に達するまで昇
温し、流出するシクロヘキサンを回収した。釜内には淡
黄橙色の液状物25.2gが残留した。室温まで冷却す
ると液状物は完全に固化した。これにメタノール20g
を加え、約40℃に加温溶解後10℃まで冷却し、析出
した結晶を濾過、乾燥して24.5gの白色結晶として
ジベンゾイルメタンが得られた。収率は安息香酸メチル
の仕込みを基準とした理論4量の73重量%であった。 融点77〜78℃(文献値77.5〜79℃)なお、先
に分離した淡黄色の炭酸ナトリウム洗浄液73゜5g(
PH:8)は硫酸で酸性(PH:3)とすることにより
白色結晶が析出した。濾過、水洗、乾燥することによっ
て7.8gの安息香酸を副生品として回収した。 融点122〜123℃(文献値122〜123℃)[0
005] 【発明の効果】本発明はジベンゾイルメタンの安全で、
エネルギー消費量が少なく、設備生産性の高い工業的製
法を提供するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】安息香酸メチル、アセトフェノン、および
    ナトリウムメチラートを原料としてジベンゾイルメタン
    を製造するにあたり、メタノールを反応溶媒として使用
    し、反応の進行と共にメタノールをシクロヘキサンで逐
    次置換した後、硫酸処理することを特徴とするジベンゾ
    イルメタンの製造法。
JP41284090A 1990-12-05 1990-12-05 ジベンゾイルメタンの製造法 Expired - Lifetime JPH078816B2 (ja)

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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008533188A (ja) * 2005-03-21 2008-08-21 フエルレル インターナショナル,ソシエダッド アノニマ 安息香酸エステル化合物、組成物、これらに関する使用及び方法
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