JPH03169886A - 2−(アルコオキシカルボニル)エチルホスフィン酸エステルの製造法 - Google Patents

2−(アルコオキシカルボニル)エチルホスフィン酸エステルの製造法

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JPH03169886A
JPH03169886A JP31001389A JP31001389A JPH03169886A JP H03169886 A JPH03169886 A JP H03169886A JP 31001389 A JP31001389 A JP 31001389A JP 31001389 A JP31001389 A JP 31001389A JP H03169886 A JPH03169886 A JP H03169886A
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acid
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Riritsukantaakun Suchiyaatsu
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Masaro Takada
高田 正郎
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は2−(アルコオキシカルボニル)エチルホスフ
ィン酸エステル及びその製造法に関する.本発明に係る
ホスフィン酸エステルは新規化合物であり、例えば農薬
の中間体として有効なものである. 〔従来の技術〕 本発明に係る前記化合物と類似した2−(メトキシカル
ボニル)エチルホスフィン酸メチルは、次亜リン酸メチ
ルとアクリル酸メチルとの反応により合威されることが
知られている(CA, VOffi83. 14754
5頁).. また、本発明に係る化合物と基本構造は異なるけれとも
、下記の一般式で表されるホスフィン酸エステルにおい
てR′およびR′が下表に示すアルキル基又はフェニル
基である化合物も例えば下表の文献に記載されている. O 〔発明が解決しようとする課題〕 しかして、前記のような次亜リン酸メチルとアクリル酸
メチルの反応にて2−(アルコキシカルボニル)エチル
ホスフィン酸エステルを合戒する方法は、本発明者らの
実験によれば、次亜リン酸アルキルが不安定な化合物で
容易に不均化反応を起してホスフィン(PHs)を発生
することが認められ、また文献的にも指摘がある(Ve
stn.MoSk.Univer.Khim.,13(
3).361(1972) .従って、この反応は操作
上、格別の安全対策を必要とするのみならず収率も低い
ため、工業的に実施するには問題がある. 又、他の上記したホスフイン酸エステルはいわゆる脱水
処理によるエステル化反応とは異なる方法で合威されて
おり、また、基本構造も本発明に係る化合物とは異なる
ものである. 一般にエステル化反応は、副生ずる水の除去、いわゆる
脱水処理によって行われるが、ホスフイン酸とアルコー
ルとの脱水反応によるエステルの合成に或功した例は文
献的には皆無である。
本発明者らは、従来知られている各種の製法でホスフィ
ン酸エステルの合成を試みたが、余り期待できるものは
得られなかった. ところが、意外にも2−カルボニルエチルホスホン酸と
アルコールとを不活性溶媒の存在下で還流脱水反応させ
ると容易にエステル化することを知見し、本発明を完威
した. (課題を解決するための手段作用〕 すなわち、本発明により提供される新規化合物は次の一
般式(1)で示される2−(アルコオキシカルボニル)
エチルホスフイン酸エステルである. ?0 R’Oll            I+>P−CH■
−CH.−C−OR”  ・・・(I)H 〔式中R+,R”は同種又は異種の02〜C!。のアル
キル基又はフエニル基を表わす〕.さらに、本発明によ
る前記(r)式で示すホスフィン酸エステルの製造法は
、次の一般式;0 H011 >P   CH* −CHt O 11 一C−OR3 ・・・(II) 〔式中R1は水素又はC2〜C,。のアルキル基又はフ
ェニル基を表わす〕で示される2−カルポニルエチルホ
スフィン酸と一般式:R’OH(式中R■は前記と同義
)で示されるアルコールとを不活性溶媒の存在下で還流
脱水反応を行わせることを構成上の特徴とするものであ
る. 本発明に係るホスフィン酸エステルは、文献上未知の新
規化合物であり、この化合物は種々のホスフィン酸誘導
体の中間原料、特に農薬の中間体として工業的に有用な
ものである。
かかるホスフィン酸エステルは、上記のようにホスフィ
ン酸とアルコールとを次式の還流脱水反応を経て製造さ
れる. H 本反応は(n)弐で示す原料のホスフイン酸に対し、ア
ルコールを過剰に使用し、多くの場合l1〜3.0倍モ
ルが適当である.尤も、(III)弐の化合物が2−カ
ルポニルエチルホスフィン酸(R3−H)の場合には前
記割合の2倍量が適当である. 本反応に使用される不活性溶媒とは、反応に係るいずれ
の原料とも反応せず、また脱水反応を阻害しない有機溶
媒を意味し、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロホルム等が挙げられる。
なお、原料において、アルコール(R’ O}{)のR
1は前述のように原料ホスフィン酸(II)のR3と同
種又は異種のアルキル基であるが、異種の場合は、反応
中にR1とR3とのエステル交換反応が部分的に起きる
こともあるので注意を要する。
また、本発明の反応温度は、当然ながら使用した溶媒と
水との共沸点によって定まり、大体40〜130゜Cの
範囲にある. 本反応は触媒がなくても進行するが、塩化アルミニウム
、パラトルエンスルホン酸、硫酸の如き公知のルイス酸
を触媒として少量添加してもよい.一般的に触媒を添加
した方が反応速度は速やまる傾向がある 反応の進行度合は、副生ずる水の発生量によって観測し
、水の留出がなくなる時点をもって反応終了とする. 従って、原料の種類や触媒の存在の如何によってその度
合いは異なるが、触媒を用いない場合には反応時間とし
ては8〜20時間の範囲にあり、ルイス酸を存在させる
と前記反応時間が実質的に半減できるので工業的にはル
イス酸の存在下で反応させることが好ましい.尤も、こ
の場合は反応終了後の水洗および乾燥が必要となる。す
なわち、反応終了後は常法による分離、水洗および乾燥
等の必要な単位操作を行って生成物を回収し、製品とし
て仕上げる. なお、生底物の構造は、’H  NMR、IR,MS,
GC,LC等常法の機器分析によって確認される. 〔実施例〕 本発明について、さらに実施例をもって具体的に説明す
る. 実施例l < 2 − (2−エチルへキシルオキシカルボニル)
エチルホスフィン酸2−エチルヘキシル〕の合或〉還流
管、攪拌器及び温度計を付設した4つ口フラスコに2−
(2−エチルへキシルオキシカルボニル)エチルホスフ
ィン酸3 1.  2g(0.125M) 、2−エチ
ルヘキシルアルコール2 0.  8g(0.16M)
及びベンゼン60−lを仕込んだ後、加温した.浴温が
135゜Cを越えると脱水反応が始まった.反応進行を
NMR,rRおよびMS等でチェックしながら追跡し、
反応系内を94゜Cに保って18時間後に終了させた. 次いで溶媒および過剰のアルコールを分離したのち、約
42gの残留生戒物を得た.これを60MHz− ’H
  NMR,IRおよびMSで構造分析したところ2−
(2−エチルへキシルオキシカルボニル)エチルホスフ
ィン酸2−エチルヘキシルであることが確認された.な
お、この化合物の粗収率は93%でGCによる測定で9
9%以上の純度であった. 実施例2 <2−(2−エチルへキシルオキシヵルボニル)ホスフ
ィン#2エチルへキシルの合或〉 実施例1において、塩化アル砒ニウムを0.  17g
添加した以外は同様の操作条件にて10時間反応を行っ
て、残留混合液40gを得た.次いで、混合液を水40
mfで洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した.つい
で混合液を炉遇した後、溶媒および過剰のアルコールを
分離して残留生放物を得た.この化合物につき同様の構
造分析をしたところ実施例lと同じ化合物であることが
確認された.なお、この化合物の粗収率は88%であっ
た. 実施例3 <2−(2−エチルへキシルオキシヵルボニル)ホスフ
ィン酸エチルの合成〉 実施例1と同じ反応容器に2−(2−エチルへキシルオ
キシカルボニル)エチルホスフィン酸31.2 g (
0.125M)、エチ/L/7/l/)−ル1.  4
 g (0.16M)及びベンゼン60mj!を仕込ん
だ後、加熱して浴185゜C、反応系内82゜Cに至っ
て脱水反応が開始した。
更に、この温度で18時間脱水反応を続けた後、終了さ
せた.以下、同様の操作で後処理を行って、生威物25
gを得た. これをGC−MSで分析したところ、標記の2−(2−
エチルへキシルオキシカルボニル)エチルホスフィン酸
エチルと他に2−(2−エチルへ キシルオキシカルボ
ニル)エチルホスフイン酸2−エチルヘキシルがほぼ同
量で得られた. 還流管、撹拌器及び温度計を付設した2つロフラスコに
前記の残生威物をいれ、ベンゼン50ml、エチルアル
コール5Qmffiを仕込んだ後、加熱還流を行った.
混合溶液をGC等でチェックしながら追跡し、反応系内
80℃に保って36時間後にはエチル体対2−エチルヘ
キシル体が4対1になった. 実施例4 <2−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)ホスフ
ィン酸n−ブチルの合戒〉 実施例1と同レ反応容器に2−(2−エチルへキシルオ
キシカルボニル)エチルホスフィン酸312 g (0
.125M)、n−ブチルアルコール11.8g(0.
16M)及びベンゼン6011を仕込んだ後、加温して
浴温か100’Cを越えると脱水反応が開始した.反応
系内を88℃に保って8時間後に終了させた.次いで溶
媒および過剰のアルコールを分離したのち、約30gの
残留生率物を得た。
これを実施例1と同様の構造分析をしたところ、主生成
物は2−(2−エチルへキシルオキシ力ルボニル)ホス
フィン酸n−ブチルであることが確認された. 実施例5 <2−(2−エチルへキシルオキシ力ルボニル)エチル
ホスフィン酸フェニルの合威〉 実施例lと同じ反応容器に2−(2−エチルへキジルオ
キシ力ルボニル)エチルホスフィン酸312 g (0
.125M)、フェノールI 5.  O g(0.1
6M)及びベンゼン60s/!を仕込んだ後、加熱した
浴温130゜C,反応系内温度87゜Cに至って脱水反
応が開始した.更に、この温度で20時間脱水反応を続
けた後、終了させた.以下同様の操作で後処理を行って
生底物37gを得た. これを同様の操作で構造分析したところ主生戒物は2−
(2−エチルへキシルオキシカルボニル)エチルホスフ
ィン酸フエニルであることが確認された. 実施例6 <2− (プチルカルボニル)エチルホスフイン酸ブチ
ルの合戒〉 実施例lと同じ反応容器に2−カルボニルエチルホスフ
ィン酸1 7 .  3 g (0.125M)、n−
ブチノレアノレコーノレ2 4 . O g (0.3
25M)、ベンゼン6〇一lを仕込んだ後、加熱して浴
温1 0 0 ’C反応系内温度85℃に至って脱水反
応が開始した.2時間後、約2.5 mlの水が留出し
たが、この量はカルボニル基のエステル化が優先的に進
行したものと考えられ約1当量分に相当する. 更に14時間脱水反応を続けて終了させた後、以下同様
の後処理を行なって生或物35gを得た。
これを同様の操作で構造分析したところ、2一(プチル
カルボニル)エチルホスフイン酸ブチノレであることが
確認された.なお、この化合物の粗収率は96%であっ
た。
以上の各実施例で得られた化合物につき物性値を確認し
た.そのデーターを一覧表にして表1に示した. 〔発明の効果〕 本発明に係る2−(アルコキシカルボニル)エチルホス
フィン酸エステルは新規化合物であり、例えば農薬中間
体まで工業的に有用なものである.かかるホスフィン酸
エステル化合物は、本発明に係る方法でエステル化反応
を行わせることにより、工業的に有利に製造できる.

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^1、R^2は同種又は異種のC_2〜C_
    2_0のアルキル基又はフェニル基を表わす〕 で示される2−(アルコオキシカルボニル)エチルホス
    フィン酸エステル。 2、次の一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^3は水素又はC_2〜C_2_0のアルキ
    ル基又はフェニル基を表す〕 で示される2−カルボニルエチルホスフィン酸と一般式
    :R^1OH(式中R^1は前記と同義)で示されるア
    ルコールとを不活性溶媒の存在下で還流脱水反応を行わ
    せることを特徴とする2−(アルコオキシカルボニル)
    エチルホスフィン酸エステルの製造法。
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