JPH04210596A - ジマルトシルサイクロデキストリンの製造方法 - Google Patents

ジマルトシルサイクロデキストリンの製造方法

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JPH04210596A
JPH04210596A JP40168790A JP40168790A JPH04210596A JP H04210596 A JPH04210596 A JP H04210596A JP 40168790 A JP40168790 A JP 40168790A JP 40168790 A JP40168790 A JP 40168790A JP H04210596 A JPH04210596 A JP H04210596A
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JP
Japan
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amylase
dimaltosyl
cyclodextrin
produced
enzyme
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Pending
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JP40168790A
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Inventor
Junko Nakahara
中原 純子
Hiroshi Sada
佐田 洋
Masao Shimashita
島下 昌夫
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OJI KOONSUTAAC KK
Original Assignee
OJI KOONSUTAAC KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、ジマルトシルサイグロ
デキストリンの酵素的製造方法に関する。 [0002] 【従来の技術】サイクロデキストリン(以下、 rCD
Jと略記する。)はグルコース残基がα−1,4−結合
により環状に結合したオリゴ糖であって、グルコース残
基6個からなるα−CD、7個からなるβ−CD、8個
からなるγ−CDなどが一般に知られている。CDには
、その構造上内部に空洞がありしかもこの空洞が疎水性
であるため、各種油性物質を取り込むことができる。 [0003]その為、このような性質を利用して食品工
業、製薬工業などの分野において1)不安定物質の安定
化、2)揮発性物質の保持、3)難・不溶性物質の可溶
化等種々の用途が考えらねる。しかしながら、各CDの
水に対する溶解性は低く 100gの水(室温)に対し
α−CDは約14g、β−CDは約2g、γ−CDで約
23g程度であり、実用化における不利な性質を示すこ
とから、この点の改良が望まれている。 [0004]
【発明が解決しようとする課題】この様な観点からCD
の溶解性を向上させるために、CDのグルコース残基の
06の位置にグルコースが結合したグルコシル−CD(
小林ら、澱粉科学、30.231〜239.1983)
やマルトースが結合したマルトシル−CD (坂野ら、
特開昭6170996)などの単分岐CDが既に製造さ
れている。 [00051更に単分岐CDの溶解性を向上させること
を目的に、グルコースが2個結合したジグルコシルーC
Dやフル1〜−スが2個結合したジマルトシルーCDを
製造する方法が公知となっている。例えば、前者におい
ては特開昭62−106901号公報、特開昭62−1
64701号公報が、後者においては特開昭61−28
7901号公報、特開昭61287902号公報が挙げ
られる。しかしながら、これら特許公開公報における実
施例の記載からも明らかなように、従来法におけるジマ
ルトシルーCDの製造方法はいずれもマルトースとCD
との混合物を高濃度 (30〜85%)下でプルラナー
ゼと長時間(24〜96hr)反応させジマルトシルー
CD (もしくはジマルトシルーCDからジグルコシル
ーCDへの変換用基質)を生成させる方法である。 [0006]本発明汗らは、ジマノ則−シルーCDを製
造する方法において長時間(24〜96hr)反応を必
要としない非常に短時間で行える反応方法の開発を目的
として鋭意研究を重ねた結果、マルトシル−CDにプル
ラナーゼ活性を有するアミラーゼを作用させることによ
って短時間でフマル1−シル−CDを製造することがで
きる知見を得、本発明を完成するに至った。 [0007]
【課題を解決するための手段】本発明は、フル1ヘシル
サイクロデキストリンをプルラナーゼ活性を有するアミ
ラーゼの存在下に処理してジマルトシルサイクロデキス
1へJンを製造することからなるジマル1−シルサイク
ロデキス1へりンの製造方法である。以下、本発明を具
体的に説明する。 [0008]本発明はマルトシル−CDを所定の固形分
濃度の溶液とし、プルラナーゼ活性を有するアミラーゼ
を所定量加え、液の温度・ pHなどを酵素の至適作用
範囲に維持し、5〜60分、好ましくは20〜30分、
反応させ次いで生成したジマルトシルーCDをクロマト
グラフィーなどの方法によって反応液から分離・採取す
ることからなるジマルトシルーCDの製造方法である。 [0009]前記した如<CDとして各種のものが知ら
れているが、本発明はこれらCDを任意に使用すること
ができる。本発明において用いられるプルラナーゼ活性
を有するアミラーゼは該活性を有するものであ11ばい
ずれの起源のものでもよいが、例えば、アミラーゼAP
Eが用いられる。このアミラーゼAPEは、本発明者ら
が既に出願している特開昭64−60376号公報に開
示しているものであって、以下の物理化学的性質を持つ
ものである。 ■ 可溶性基質に対する作用 可溶性澱粉及びプルランに同等の初速度で作用し、前者
から主としてマルトテトラオース(G4) 、マルトペ
ンタオース(G、、) 、マルトヘキサオース(G6)
を、後者からは主としてマルトトリオース (G3)を
生成する。 ■ 生澱粉に対する作用 生澱粉に対して殆んど作用しないが、生澱粉分解活性を
有するアミラーゼとの併用にて生澱粉分解活性を著しく
増大させる。 ■ 基質特異性 可溶性澱粉もしくは澱粉系糖質及びプルランに作用し、
デキストラン、マルトテトラオース、フル1ヘース、イ
ソマルトースには殆んど作用しない。 ■ 至適pH及びpH安定性 本酵素の可溶性澱粉に対する至適pHはpH7,0〜8
゜5であり、その安定pHは5.0〜9.0である。さ
らに、プルランに対する至適pHはpH7,0であり、
その安定pHは5.0〜8.0である。 ■ 至適温度及び熱安定性 本酵素の可溶性澱粉及びプルランに対する至適温度は5
0℃であり、40℃までは安定であるが、それ以上の温
度では活性が低下し、60℃30分間でほとんど失活す
る。 ■等 重 点 本酵素の等重点は電気泳動より測定すると4.13であ
る。 ■分子量 本酵素の分子量はSDSポリアクリルアミドゲル電気泳
動法により約21.8000である。 [00101アミラーゼAPEはバチルス属に属するバ
チルス・サーキュランスF−2(微研菌奇第7361号
)を培養することにより得られる。上記酵素におけるプ
ルラナーゼとは主として多糖類プルランのα−1,6グ
ルコシド結合を加水分解するほか、アミロペクチンやグ
リコーゲンのα−1−16−グリコシド結合をも切断す
る能力をもつ酵素のことであり、アミラーゼとは澱粉分
子中のα−1,4−グルコシド結合を加水分解するαア
ミラーゼ様の能力をもつ酵素のことである。 [0011]プルラナーゼ活性及びアミラーゼ活性は以
下の方法により測定される。即ち、プルラナーゼ活性に
おいては基質として1%プルラン溶液(pH7,0,1
00m1ilづン酸緩衝液)2001zlに酵素液20
0μm (適宜活性に応じて希釈したもの)を加え30
℃、30分間反応させる。 反応後、反応液中に生じた還元糖をソモギーネルソン法
で測定する。酵素m位は、この条件で1分間にIgmo
leのグルコースに相当する量の還元糖を遊離する酵素
量を1単位とする。アミラーゼ活性は上記条件下におい
て基質として可溶性澱粉を用い同様な操作を行った。ア
ミラーゼ活性1単位は1ユ記条件下で12分間に11J
moleのグルコースに相当する量の還元糖を遊離する
酵素量とする。 [0012]プルラナーゼ活性を有するアミラーゼの使
用量は用いられる基質の品質あるいは反応の実施形式な
どにより多少の違いはあるが、マルトシル−CD1グラ
ム当り10m位以上(プルラナーゼ活性で表示)で用い
るのが好ましいがその量に左右されるものではない。 
本発明において原料として用いられるマルトシルCDは
いずれも市販の製品を用いることができるが、純度の高
いものを用いることが分離精製の手数を考えると有利で
ある。 [0013]本発明における基質濃度は従来法とは全く
異なる方法である為、反応が均一に行われる濃度条件下
であればよく、必ずしも20%以上の高濃度条件下には
規定されるものではなく低濃度(1〜5%)条件下でも
ジマルトシルCDを生成することが特徴である。 本発
明の方法においては、反応はプルラナーゼ活性をもつア
ミラーゼの作用条件に適合させて実施される。従って3
0〜50℃、pH6,0〜8.0で行うのが好ましい。 [0014]生成したジマルトシルーCDを反応液から
分離するには、NH2カラム(ヌクレオシルNH2−P
R−5U)を用いた逆相分配クロマ1へグラフィーを用
いることによって容易に行うことができるが、その手段
には限定されるものではない。 [0015]
【発明の効果】本発明によれば、これまで長時間(24
〜96hr)反応を要していたジマルトシルCDの生産
が極めて短時間(10〜30分)のうちに効率よく得ら
れることができ、医薬品、食品、その他の一般の工業分
野でのCDの用途開発に奇怪することが多大である。 [00161 【実施例]次に実施例を示し、本発明を具体的に説明す
る。但し、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものでない。 実施例、1 マルトシル−α−CD (塩水港精糖(株)製、純度:
937%)52■にpH7,0、100n+Mりン酸緩
衝液2mlを加え溶解させ、これに特開昭64−603
76号公報の記載に従って、バチルス・サーキュランス
I−2(微工研菌奇第7361号)の培養液から調製し
たプルラナーゼ活性を有するアミラーゼを1単位(プル
ラナーゼ活性として)加え、30℃で30m i n反
応させる。 [0017]反応終了後、反応液を100℃、10m1
n加熱し、残存の酵素を失活後、アンバーライトMB−
3にて脱塩した。この反応液をヌクレオシルNH2PR
5Uを充填したカラム(4,6X 150mm)に負荷
し、アセトニ1ヘリル/H20/=60/40の溶媒に
て溶出させる。試料負荷後、27゜4m1nに溶出され
てくる両分を集め、濃縮乾燥してフマル1ヘシル−α−
CDの白色粉末、6.5■を得た。収率は、10%であ
った。 [001,8]この白色粉末の元素分析値は、次の通り
であった。 元素分析値(C60Hloo 050)計算値 C=4
4.44%、H=6.22%、O=49.34%実測値
 C=4.4.38%、H=6.20%この粉末を濃度
10■/mlの水溶液として薄層クロマhグラフィー(
ワットマン社製、シリカゲルに一5F、20×20cm
)に10μmスボッ1〜後、酢酸エチル/メタノール/
水=37/40/23の展開溶媒にて2回」二昇法によ
り展開した。ヨウ素溶液を用いる発色及び硫酸を用いる
発色により呈色させたところ、市販品ジマルトシルCD
と同位置に出現しかつ1スポツトを与えた。 [0019]また、」二記で得られた粉末2■とプルラ
ナーゼ(ノボインダストリージャパン社製、プロザイム
)10単位とを、pH5,0,50mM酢酸緩衝液で全
容@ 500n+1になように溶解し、50℃で1時間
反応させ、次いでこの反応混合物を高速液体クロマ1−
グラフィーにかけた結果、フル1ヘースとα−CDが2
:1割合で生成していることを確認した。 [00201更に市販品のジマル1−シルCDと高速液
体クロマ1へグラフィーにより、その保持時間(リテン
ション・タイム)を比較したところ全く同じ保持時間で
あることを確認した。更に上記で得られた物質2111
gを取り、これにグルコアミラーゼ(生化学工業製) 
10単位を30℃、pH5,0で作用させたところ、グ
ルコースとジグルコシルーα−CDを2:lの割合で生
成することが液体クロマトグラフィーにより確認できた
。 [00211以上の結果から、本発明においてジマルト
シルーα−CDが生成されることが確認された。 比較例、1 実施例1の条件下でプルラナーゼ活性を有するアミラー
ゼの代わりにプルラナーゼ(ノボインダストリージャパ
ン社製、プロザイム)1単位を使用して反応を実施した
が、ジマルトシルCDの生成は認めらねなかった。 比較例、2 実施例1の条件下でプルラナーゼ活性を有するアミラー
ゼの代わりにアミラーゼ(大和化成(株)製、クライス
ターゼPA)1単位を使用して反応を実施したが、フマ
ル1−シル−CDの生成は認められなかった。 実施例、2〜4 実施例、1と同一の要領により、基質の種類、基質の濃
度、酵素量を変えて反応を行い次表の結果を得た。 [0022] 実 施 例 CDfl類 マルトシル β−CD マルトシル β−CD マルトシル γ−CD σ?尋鰺騙液(ml、 基質濃度(鞠/W%) 頃給 16.7 酵素量(単位) ジマルトシルCD 生成量(Iig) 9.9 83.2 7.0 収 率(%) 厘4

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マルトシルサイクロデキストリンをプルラ
    ナーゼ活性を有するアミラーゼの存在下に処理してジマ
    ルトシルサイクロデキストリンを製造することを特徴と
    するジマルトシルサイクロデキストリンの製造方法。
  2. 【請求項2】プルラナーゼ活性を有するアミラーゼがア
    ミラーゼAPEである請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】プルラナーゼ活性を有するアミラーゼがバ
    チルス・サーキランスが産生するものである請求項1記
    載の製造方法。
JP40168790A 1990-12-12 1990-12-12 ジマルトシルサイクロデキストリンの製造方法 Pending JPH04210596A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014054221A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Hayashibara Co Ltd 新規α−グルカン転移酵素とそれらの製造方法並びに用途
CN108102780A (zh) * 2016-11-25 2018-06-01 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 一种去除油脂中玉米赤霉烯酮方法

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