JPH03130085A - 分岐サイクロデキストリンの製造方法 - Google Patents

分岐サイクロデキストリンの製造方法

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JPH03130085A
JPH03130085A JP24231490A JP24231490A JPH03130085A JP H03130085 A JPH03130085 A JP H03130085A JP 24231490 A JP24231490 A JP 24231490A JP 24231490 A JP24231490 A JP 24231490A JP H03130085 A JPH03130085 A JP H03130085A
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maltose
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Shoichi Kobayashi
昭一 小林
Keiji Kainuma
圭二 貝沼
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は分岐サイクロデキストリンの製造方法に関する
サイクロデキストリン(以下、rCDJ と略記する。
)はグルコースが6個以上α−1,4結合したオリゴ糖
であり、6個のグルコース単位からなるα−CD、7個
のグルコース単位からなるβ−CD、8個のグルコース
単位からなるγ−CDが主として知られている。
CDには、その構造上、分子に空洞があり、しかもこの
空洞が疎水性であるため、各種油性物質を取り込む性質
がある。
CDはこのような性質を有しているために、非常に広い
用途があり、たとえば製薬工業、化粧品工業、香料工業
1食品工業などの分野において注目されている。
しかし、CDの溶解度は低く、α−CDで14、β−C
Dで2、γ−CDで23程度である。特にβ−CDの溶
解度は著しく低く、実用化の場合には不利な性質である
最近、本発明者らにより分岐サイクロデキストリンの研
究が推進され、その性質が明らかにされた(小林ら、澱
粉科学、30.231〜239(1983))。
たとえば溶解度については、分岐CDの溶解度は元のC
Dの10倍にも達する。
そこで、でんぷんから分岐CDを製造する方法が開発さ
れ、各種の分岐CDが得られている。この方法はでんぷ
ん分子の核部分を巻き込んで環化反応を行なわせるもの
であり、各種の分岐CDが得られるという長所がある。
しかし、この方法は単一の分岐CDを得るには不利であ
る。
CDとオリゴ糖を混合し、その混合物にプルラナーゼを
作用させ逆合成反応を利用して各種分岐CDを生成する
ことは既にFrenchら(M、 Abdullah。
D、French、 Nature、 210. No
、5052. p、200(1966))により試みら
れている。しかし、彼らの報告はベーパークロマト上で
プルラナーゼの逆合成が観察されたというものであり、
その詳細については未知であった。
本発明者らは、プルラナーゼなどの技切り酵素の逆合成
反応について鋭意検討し、実用性のある分岐サイクロデ
キストリンの製造方法を完成したのである。
すなわち、本発明は■CDとマルトースの混合物にプル
ラナーゼを作用させることを特徴とする分岐CDの製造
方法、■CDとマルトースの混合物に、エチルアルコー
ル、プロピルアルコールおよびイソプロピルアルコール
よりなる群から選ばれたアルコールまたはエチレングリ
コールおよびプロピレングリコールよりなる群から選ば
れたグリコールを加え、次いでプルラナーゼを作用させ
ることを特徴とする分岐CDの製造方法、および■CD
とマルトースの混合物にプルラナーゼを作用させて得た
反応生成物にタカアミラーゼとグルコアミラーゼの混合
酵素と酵母を作用させることを特徴とするグルコシル−
CDの製造方法を提供するものである。
前記した如く、CDとして各種のものが知られているが
、本発明にはこれらCDを任意に使用することかできる
また、プルラナーゼとしては通常のプルラナーゼのほか
耐熱性、耐酸性プルラナーゼなども使用することができ
る。耐熱性酵素を用いる場合は、基質の溶解度を上昇さ
せることができ、逆合成反応が容易となる。なお、酵素
は固定化酵素を用いることによりバイオリアクターとし
て連続化することも可能である。
第1の本発明ではCDとマルトースの混合物を用いてい
るため、プルラナーゼを単独で作用させればよく、この
反応生成物をカラムクロマトグラフィーで処理すること
により分岐CDたるマルトシル−CDを分離することが
できる。
第2の本発明ではアルコールまたはグリコールを用いて
いるが、これら化合物の添加により枝切り酵素による逆
合成反応を効果的に進行させることができ、分岐CDの
生成率が向上する。この場合、アルコールまたはグリコ
ールの添加量は反応系におけるこれら化合物の濃度が1
0〜4o96、好ましくは25〜30%となるようにす
ればよい。
添加量が少なすぎると、上記した効果が十分に発現せず
、また添加量が多すぎると、相応する効果が得られない
ばかりでなく、無添加の場合よりも分岐CDの生成率か
低下することがある。なお、アルコールまたはグリコー
ルを反応系に加える場合、CDとマルトースをそれぞれ
高濃度(約10〜15%)に混合して酵素反応を行なう
ことができる。
また、第3の本発明は該反応生成物にタカアミラーゼと
グルコアミラーゼの混合酵素および酵母を作用させてグ
ルコシル−CDを製造するものである。
上記した本発明の方法における技切り酵素による逆合成
反応は一般にpH4,5〜6.0.温度30〜50°C
および時間24〜72時間の条件にて実施すればよい。
上記した本発明の方法によれば、主としてマルトシル−
CDよりなる分岐CDが得られる。第1の発明はマルト
ースを用いているため、分岐CDの製造をより効率的に
行なうことができる。また、第2の発明によれば、第1
の発明よりも効果的に反応が進行し、分岐CDの生成率
が向上する。
分岐CDとしてグルコシル−CDを得ることを望む場合
には、第3の発明の如く、上記方法による反応生成物に
タカアミラーゼおよびグルコアミラーゼよりなる混合酵
素を酵母と共に作用させればよい。この際に用いる酵母
としてはサツカロミセス・セレビシェ、サツカロミセス
・サケ、サツカロミセス・ダイアスタテイカスなどが適
当である。これらは分岐CD、CDを分解することなく
共存するグルコース、マルトースを発酵して除去するこ
とができる。
次に、マルトシル−CDなどの生成分岐CDを未反応糖
などを含む反応系から分離するには、前述の方法のほか
に反応生成物を2〜lO°Cの低温で20〜100時間
、好ましくは24〜72時間放置すればよい。また、別
法としては反応生成物にトリクロルエチレン、テトラク
ロルエタン、ブロムベンゼンなどの沈でん形成剤を加え
、5〜10℃にて10〜20時間程振とうすればよい。
次いで、遠心分離等の操作を行なうことにより分岐CD
を得ることができる。これらの分離方法は、マルトシル
−またはグルコシル−CD以外の分岐CDと他の糖との
混合物から分岐CDを分離する場合にも適用することが
でき、さらに他の分離方法、たとえばカーボン、交換樹
脂等を用いる方法、セファデックスなどの分子量の差を
利用した方法、膜による分離方法などと組合せて行なう
ことも可能である。
本発明によって得られる分岐CDは精製して純品として
用いるほか、用途等により上記逆合成反応を行なった反
応生成物をそのまま製品化することもできる。これら分
岐CDは医薬品、化粧品。
香料2食品等の可溶化等に広く用いることができる。
次に、試験例および実施例により本発明を説明する。
試験例1 γ−CDと、グルコース(G、)からマルトヘキサオー
ス(G6)までのオリゴ糖を各20%濃度に混合(全糖
40%)し、この混合物に市販プルラナーゼ粗酵素を全
基質量(g)当り200IU添加し、pH5,5にて4
0°C248時間反応させて分岐γ−CDを得た。各種
オリゴ糖による分岐γ−CDの生成率(出発基質を10
0としたときの百分率)を表−1に示す。
表−1 GI   02  02 04  G−Cz分岐CDの
分析は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)とペー
パークロマトグラフィーを用いて行なった。なお、HP
LCの条件は日本分光rTri Rotor J 、 
 60. 65% アセトニトリル溶出、流速2 m 
l /min、検出RI、 Attenuation8
X、カラム:プレカラム(直径:4.6mm。
長さ:5cm)と本カラム(直径:4.6mm。
長さ+25cm)、カラム担体: Fine 5it−
NHt(10μ)であり、この条件下での各糖の保持時
間(min、 )は表−2に示したとおりである。表中
、例えばG、−α−CDはグルコシル−α−CDを、G
2−α−CDはマルトシル−α−CDを意味する。
表−2 Gl         4.5 0! −α−CD  
16.2Gt         5.2  G1 −β
−CD  G7.1α−CD       8.1  
G、  −β−CD  21.4β−CD      
11.0  GI  −γ−CD  24.9G、−α
−CD  12.8  Gx  −γ−CD  28.
67−CD      14.3 G1以上の技をもつ分岐CDは「トヨパールHW−40
1(Superfine)2.6X100cmのカラム
で分離精製した後、ペーパークロマトグラフィーとHP
LCで分析した。さらに、基質濃度を1%以下にしてプ
ルラナーゼに作用させて同様に分析した。なお、プルラ
ナーゼの逆合成反応生戒糖は1個の技をもつ分岐CDで
ある。
試験例2 γ−CDとマルトース(G2)を同量混合して濃度を上
昇させたときのマルトシル−γ−CD(7)生成率(%
)を表−3に示す。表中で、たとえば1%とはγ−CD
と02を各1%含むことを示し、全糖として2%である
表−3 濃度(%) 1   2   5   10   15   20 
  40実施例1 α−またはβ−CD200mgとマルトース(Gz )
200mgを混合し、これに粗酵素プルラナーゼ80m
g (21U/mg)を0.1M酢酸緩衝液(pH5,
5)ImI!に溶解、遠沈して得た上澄0.5mlを加
え、さらに水0.5mfを加えて撹拌しながら40°C
で48時間反応せしめ、G、−α−またはβ−CDと未
反応糖を含む反応生成物を得た。
この反応生成物を2分し、一方は4°Cで48時間放置
し、他方のα−CDを原料とした反応生成物にはテトラ
クロルエタンを、β−CDを原料とした反応生成物には
ブロムベンゼンを各200μl加え、10°Cで一夜振
とうし、次いでそれぞれを遠心分離(5000rpm、
20分間)して上澄を得、上澄中のG、−CD量を分析
した。すなわち上澄中のCD全モル数を100としたと
きの62−CDのモル%として求めた。結果を表−4に
示す。
表−4 原料 反応生成物  低温放置 α−CD   7.0    24.9β−CD   
1.6    38.6沈てん剤処理 45.3 64.2 実施例2 実施例1におけるα−CDを原料とした反応生成物1m
lを「トヨパールHW −40J  (Superfi
ne)2.6X100cmのカラムに負荷し、55℃で
22rnf/hrの流速にて10%エタノールで溶出し
、2.2mA’ずつ分画したところ、第1図に示す如く
、各成分は明確に分離された。
実施例3 α−CD1.5gと02 1.5gとを混合し、耐熱性
、耐酸性プルラナーゼ400IU(pH4,5〜5.5
の緩衝液750μlに溶解)添加し、さらにエタノール
250μlを加えて70°Cで48時間反応させた結果
、G、−α−CDの生成率は42%に達した。
実施例4 β−CD300mgと02300 m gを混合し、実
施例3の酵素液750μlとエタノール250μmを加
えて70°Cで48時間反応させた結果、G2−β−C
Dの生成率は21%に達した。なお、エタノールの最適
濃度は25〜30%であり、45%以上の添加量では無
添加よりも生成率は低下した。
実施例5 実施例4の反応液1mlを熱失活した後、pHを4〜5
に調整し、水を加えて全糖濃度を20%にしたのち、市
販結晶グルコアミラーゼ2mgとタカアミラーゼ1mg
および酵母(サツカロミセス・セレビシェの湿潤菌体)
50mgを加えて30°Cで48時間反応させた後、遠
沈して上澄を得、これを濃縮してG、−β−CDを得た
。本標品の純度は78%であり、回収率は生成G2−β
−CDの65%であった。
なお、実施例4の反応液をグルコアミラーゼ。
タカアミラーゼ、酵母の固定化カラムに通してG、−β
−CDを製造することもてきる。
【図面の簡単な説明】
第1図は10%エタノールによる溶出画分のクロマトグ
ラムである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)サイクロデキストリンとマルトースの混合物にプ
    ルラナーゼを作用させることを特徴とする分岐サイクロ
    デキストリンの製造方法。
  2. (2)サイクロデキストリンとマルトースの混合物に、
    エチルアルコール、プロピルアルコールおよびイソプロ
    ピルアルコールよりなる群から選ばれたアルコールまた
    はエチレングリコールおよびプロピレングリコールより
    なる群から選ばれたグリコールを加え、次いでプルラナ
    ーゼを作用させることを特徴とする分岐サイクロデキス
    トリンの製造方法。
  3. (3)サイクロデキストリンとマルトースの混合物にプ
    ルラナーゼを作用させて得た反応生成物にタカアミラー
    ゼとグルコアミラーゼの混合酵素と酵母を作用させるこ
    とを特徴とするグルコシル−サイクロデキストリンの製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6170996A (ja) * 1984-09-13 1986-04-11 Nikken Kagaku Kk マルトシル−α−サイクロデキストリンの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6170996A (ja) * 1984-09-13 1986-04-11 Nikken Kagaku Kk マルトシル−α−サイクロデキストリンの製造方法

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