JPH04203414A - 黒煙除去装置の再生時期検出装置 - Google Patents

黒煙除去装置の再生時期検出装置

Info

Publication number
JPH04203414A
JPH04203414A JP2334492A JP33449290A JPH04203414A JP H04203414 A JPH04203414 A JP H04203414A JP 2334492 A JP2334492 A JP 2334492A JP 33449290 A JP33449290 A JP 33449290A JP H04203414 A JPH04203414 A JP H04203414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
idling
pressure
exhaust gas
diesel engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2334492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2552394B2 (ja
Inventor
Tatsuoki Igarashi
五十嵐 龍▲き▼
Kenichiro Tokita
健一郎 時田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP2334492A priority Critical patent/JP2552394B2/ja
Publication of JPH04203414A publication Critical patent/JPH04203414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2552394B2 publication Critical patent/JP2552394B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、黒煙除去装置に補集された煤量を高精度に検
出し、再生時期が的確に判断できるようにした黒煙除去
装置の再生時期検出装置に関するものである。
(従来の技術) ディーゼルエンジンでは、シリンダ中に導入した空気を
ピストンにより圧縮した時点でさらに軽油を噴き込んで
空気と混合させ、混合気を自己着火させることで爆発燃
焼させている。一般に、窒素酸化物等を抑えるため燃焼
温度はできる限り低いことが望ましく、従ってピストン
が上死点に近付くまで可能な限り軽油の噴き込みを遅ら
せる方法がとられる。このため、ガソリンエンジン等に
比べ混合から燃焼に至るまでの時間的余裕に乏しいディ
ーゼルエンジンは、不完全燃焼を生じやす(、それだけ
炭素粒子を多量に含む黒煙が発生しやすかった。ディー
ゼルエンジンから排出される黒煙には、炭素粒子の他に
灰分や塩類などが粒子として含まれており、これらの粒
子はディーゼルパティキュレートと総称される。こうし
たディーゼルパティキュレートについては、大気汚染防
止の観点から様々な防止対策が講じられており、車載用
のディーゼルエンジンの場合、排気通路の途中に耐熱性
フィルタを設けた黒煙除去装置が、黒煙の除去にかなり
の成果を挙げており、こうした黒煙除去装置の性能向上
が望まれていた。
しかしながら、一般に黒煙除去装置は、フィルタに補集
された粒子量が増えるにつれ、排気ガスの流れが阻害さ
れてエンジン性能が低下するため、補集されたディーゼ
ルパティキュレートを定期的に除去し、フィルタを再生
する必要が生ずる。フィルタの再生には、ディーゼルエ
ンジンの排気通路からフィルタを取り外して洗浄するの
が、原始的ながら信頼のおける方法と言えるが、車両の
走行中には実施できず、また作業自体が非常に繁雑であ
るために、通常は補集されたパティキュレートをフィル
タ内で燃焼させて除去する方法がとられる。また、この
種のフィルタ再生法は自動化に適しており、そのために
はフィルタが濾過能力の限界に近付いたことを機械的に
検出する方法を確立する必要があり、これまでに様々な
試みがなされてきた。
(発明が解決しようとする課題) 黒煙除去装置の再生時期を検出する一方法として、フィ
ルタの補集煤量をフィルタ前後の排気ガスの圧力損失か
ら検出できることは判っていた。
しかし、実際に路上走行する車両の場合、エンジン回転
数が常に変動しており、このため当然のことながら黒煙
除去装置を通過する排気ガスの流量も常に変化すること
になる。一般に、フィルタにて生ずる排気ガスの圧力損
失は、排気ガスの流量にフィルタの流体抵抗を乗じたも
のとして算出されるが、仮に濾過機能の低下とともにフ
ィルタの流体抵抗が限界値に近付いたとしても、排気ガ
スの流量変化がそのまま圧力損失の変化となって表れる
ことに変わりなく、このためエンジン回転数に関係なく
計測した圧力損失では、フィルタの再生時期を正確に判
断することはできなかった。
本発明の目的は、ディーゼルエンジンがアイドリング状
態にあると判断したときに、あらかじめ定めた一定の時
点でフィルタ前後の圧力損失を計測し、この圧力損失か
らフィルタが再生時期に至ったかどうか検出する構成と
した黒煙除去装置の再生時期検出装置を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の黒煙除去装置の再生
時期検出装置は、ディーゼルエンジンの排気ガスに含ま
れる黒煙を、排気通路に設けたフィルタに捕集して除去
する黒煙除去装置と、前記フィルタ前後の排気ガスの圧
力損失を検出する圧力センサとを備え、あらかじめ設定
した一定値を越える圧力損失をもって前記フィルタの再
生時期が到来したことを検出する黒煙除去装置の再生時
期検出装置において、前記ディーゼルエンジンがアイド
リング回転していることを検出し、アイドリング期間に
おいてのみ前記圧力センサの出力を前記再生時期の検出
に供する監視手段を設けたことを特徴とするものである
(作用) 上記構成の黒煙除去装置の再生時期検出装置は、によれ
ば、ディーゼルエンジンがアイドリング状態にあるとき
に、フィルタ前後の圧力損失からフィルタが再生時期に
至ったかどうか検出することにより、エンジン回転数や
エンジン負荷によって変動する排気ガスの流量がフィル
タの圧力損失に与える影響を、アイドリング期間という
共通項をもって固定化し、もっとも不確定要因が少ない
環境下で圧力損失を検出することで、フィルタの再生時
期を正確かつ的確に判定する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は、本発明の黒煙除去装置の再生時期検出装置の
一実施例を示す概略構成図、第2図は、第1図に示した
フィルタの端面図、第3図は、第2図の■−■線に沿う
断面図である。
第1図に示す黒煙除去装置30は、ディーゼルエンジン
7の排気ガスに含まれる黒煙を、排気通路に設けたフィ
ルタ1に捕集して除去するものである。フィルタ1は、
第2.3図に示したように、多孔性セラミック材によっ
て全体として円筒形に形成され、その内部は、一方の端
面3から他方の端面4まで軸芯線に対して平行に延在す
る複数の多孔性壁2によってハニカム状に区画されてい
る。
すなわち、フィルタ1内には、隣接する4つの多孔性壁
2によって区画された直方体のセルla。
1bが複数個形成されている。セルla、lbは基本的
に同一の形状を有しており、ともに一端がプラグ材5で
閉塞され、他端は開口している。セル1aの閉塞端は、
フィルタ1の一方の端面3側に位置しており、開口端は
フィルタ1の端面4側に位置する。これに対し、セル1
bの閉塞端は、フィルタ1の端面4側に位置し、開口端
はフィルタ1の端面3側に位置する。また、これらのセ
ルla、lbは互いに隣接するように配置されており、
従って両者は縦方向にも横方向にも交互に位置すること
になる。
実施例に示したフィルタ1は、その両端面3゜4に直交
する互いに平行な複数の平面によって複数、ここでは2
6の捕集領域A、  Bに区分され、各捕集領域A、 
Bには上下方向に複数のセルla。
1bが交互に一列ずつ整列することになる。そして、捕
集領域A、Bには、各領域ごとに独立した電気ヒータ6
が配設され、各電気ヒータ6は、フィルタ1の端面3側
のプラグ部材5、すなわちセル1aのプラグ部材5にそ
れぞれ部分的に埋設されている。
ディーゼルエンジン7は、第1図に示したように、吸気
通路7aから吸気した空気に軽油を噴射混合して爆発燃
焼し、燃焼により生じた排気ガスを排気通路8を介して
黒煙除去装置30に送り出す。フィルタ1は、ディーゼ
ルエンジン7の排気通路8内に端面4を上流側にして配
置されており、電気ヒータ6は、後述するコンピュータ
14により開閉されるオンオフ・スイッチ6bを介して
電源6aに接続されている。排気通路8は、フィルタ1
を内装される主通路8aと、フィルタ1の上流側で主通
路8aから分岐させた副通路8bとから構成され、副通
路8bはフィルタ1の下流側で主通路8aに連結されて
いる。主通路8aと副通路8bには、それぞれ蝶弁から
なる遮断弁9a。
9bが配設されており、各遮断弁9a、9bは、アクチ
ュエータ10a、10bにより開閉駆動される。アクチ
ュエータ10a、10bは、制御弁11a、llbを介
して圧力タンク12に連結されており、この圧力タンク
12から供給される圧縮空気によって開閉制御される。
主通路8a内の電気ヒータ6と遮断弁9aの間の流路に
は、コンプレッサ13aを有する空気供給装置13の空
気吐き出し口が開口しており、空気供給装置13はフィ
ルタ1の再生時に主通路8a内にパティキュレートの燃
焼に必要な空気を圧送する。
コンピュータ14は、ディーゼルエンジン7の制御中枢
としての機能を担うほか、電気ヒータ6のオンオフ・ス
イッチ6bのオンオフ制御や、制御弁11a、llbの
開閉制御、そしてコンプレッサ13aの起動・停止制御
などの制御機能を担っており、特に実施例に欠かせぬ重
要な機能として、フィルタ1の再生時期の判別或は再生
制御といった機能を担うものである。
15は、電気ヒータ6のオンオフスイッチ6bに制御信
号を伝達する出力線路であり、17は、制御弁11aに
制御信号を伝達する出力線路、そして18は、制御弁1
1bに制御信号を伝達する出力線路である。また、19
は、エンジン17の回転数をコンピュータ14に入力す
るための入力線路であり、20は、エンジン7の負荷を
コンピュータ14に入力するための入力線路である。
ところで、21は、フィルタ1前後の排気ガスの圧力損
失を検出する圧力センサであり、主通路8a内のフィル
タ1の端面4近傍から導入した排気圧と大気圧の差をも
って、排気ガスの圧力損失を計測する。計測された圧力
損失は、圧力センサ21に外付けされた抵抗Roの端子
電圧として、入力線路22を経由してコンピュータ14
に取り込まれる。ただし、コンピュータ14は、ディー
ゼルエンジン7のアイドリング期間においてのみ圧力セ
ンサ21の出力を取り込み、あらかじめ設定した一定値
を越える圧力損失が検出されたときに、フィルタ1の再
生時期が到来したことを判定する。
実施例では、ディーゼルエンジン7がアイドリング回転
していることを、アクセルペダルの踏み込み量から判断
する構成としである。すなわち、運転者がアクセルペダ
ルから足を離して踏み込みを解除したときに、解放位置
に復帰したアクセルペダルを機械的に或は電気的に検出
するアイドリングセンサ23を設け、このアイドリング
センサ23の出力を入力線路24を介してコンピュータ
14に取り込む構成としである。
以下、第4.5図を併せ、上記実施例の作用を説明する
。第4図は、エンジン回転数とエンジン負荷及びフィル
タにおける圧力損失変動のアイドリング期間及びその前
後の変化の様子を示す波形図、第5図は、アイドリング
時のフィルタにおける圧力損失と捕集煤量の関係を示す
図である。
フィルタ1が正常に作動しているときは、遮断弁9aは
開弁しており、遮断弁9bが排気通路8の副通路8bを
閉じている。このため、ディーゼルエンジン7の排気は
、主通路8a内に流入し、フィルタ1により排気中の黒
煙が除去されたのち、大気中に排出される。すなわち、
第3図に示したように、ディーゼルエンジン7の排気ガ
スは、フィルタ1の一方の端面4側からセル1a内に流
入し、多孔性壁2をX方向に通過して隣接する他のセル
lbに流入する。このとき、排気ガス中に含まれる黒煙
は多孔性壁2を通過することができず、セルla内に残
留することで濾過される。こうして、多孔性壁2を通過
して隣接するセル1bに流入する排気ガスは浄化され、
浄化された排気ガスはフィルタ1の他方の端面3側から
流出し、主通路8aを通って大気中に排出される。
一方、ディーゼルエンジン7の運転に伴い、フィルタ1
のセル1a内に黒煙を主成分とするパティキュレートが
堆積してくると、フィルタ1の多孔性壁2の通気面積が
減少するため、排気通路8内の排気ガスの圧力が上昇す
る。この排気通路8内のガス圧力は、圧力センサ21か
ら入力線路22を介してコンピュータ14内に送り込ま
れる。しかし、コンピュータ14は、アイドリングセン
サ23がディーゼルエンジン7がアイドリング状態にあ
ることを検出したときにだけ、しかもアイドリング状態
に移行した時点から例えば5秒程度の静定期間T(第4
図参照)が経過したときに、そこで初めて圧力センサ2
1の出力を取り込む。すなわち、第4図に示したように
、エンジン回転数もエンジン負荷もアイドリング時に特
有の一定値に落ち着き、なおかつフィルタ1における圧
力損失が静定した時点で、圧力センサ21の出力がフィ
ルタ1の再生時期判別に供される。
アイドリング状態においてフィルタ1前後で生ずる圧力
損失は、第5図に示したように、フィルタ1に捕集され
たパティキュレートの量すなわち捕集煤量と単調な関数
関係にあることが経験的に分かっており、アイドリング
時の圧力損失が限界値Po(例えば200〜300mm
Aq)に至ったときに、捕集煤量も濾過機能の限界を示
す限界量Wo(例えば20〜30g)にあると判断され
る。従って、ここではエンジン回転数やエンジン負荷が
固定されるアイドリング期間を利用し、フィルタ1の再
生時期を的確に検出することができる。
一方、こうしてコンピュータ14がフィルタ1を再生す
べきであると判断すると、コンピュータ14は出力線路
17.18を介して制御弁11a。
11bに制御信号を送る。その結果、アクチュエータ1
0a、10bが作動し、遮断弁9aは閉弁駆動され、代
わって遮断弁9bが開弁する。次に、コンピュータ14
は、出力線路15を介して電気ヒータ6のオンオフ・ス
イッチ6bを作動させ、まず捕集領域への電気ヒータ6
にのみ通電する。
同時にまた、コンピュータ14が出力線路16を介して
コンプレッサ13aを作動させるため、空気供給装置1
3は排気通路8の主通路8a内に圧縮空気を送り込む。
これにより、フィルタ1の捕集領域Aのセル1a内に集
積されたパティキュレートが燃焼する。なお、排気ガス
は副通路8bを通って大気中に放出される。次に、捕集
領域Aのセル1aに集積されたパティキュレートの燃焼
が終了すると、捕集領域Aの電気ヒータ6の通電は遮断
されるが、捕集領域Aのセル1aに集積されたパティキ
ュレートの燃焼が完了したあとに、ある時間差をもって
捕集領域Bの電気ヒータ6にも通電され、捕集領域B内
のセル1a内に集積されたパティキュレートが燃焼する
。前述のごとく、捕集領域AとBは交互に配置されてお
り、両者は時間差をもって燃焼させることも可能である
ため、同時に燃焼する場合に比較して熱負荷は軽(済む
また、いずれの領域でパティキュレートを燃焼させる場
合も、セル1aの周囲には空気供給装置13によって導
入された圧縮空気が送り込まれるため、パティキュレー
トの燃焼によってフィルタ1の多孔壁2等が熔融したり
、焼損したりすることはない。
フィルタ1内に捕集されたパティキュレートの燃焼が終
了すると、電気ヒータ6への通電が遮断され、空気供給
装置13の作動が停止する。続いて、制御弁11a、l
lbが作動して遮断弁9aを開くとともに遮断弁9bが
閉じられる。これにより、再生を終えたフィルタ1は再
び黒煙の除去に使用することができる。
なお、上記実施例では、フィルタ1にパティキュレート
が目詰まりしたときに、電気ヒータ6によりパティキュ
レートを燃焼させて除去する一方、排気ガスとは逆方向
に空気を流してフィルタ1を冷却しつつ溶損を防ぐ逆流
型の構成を例にとったが、本発明は第6図に示す逆洗型
の黒煙除去装置40にも適用することができる。
第6図は、本発明の黒煙除去装置の再生時期検出装置の
他の実施例を示す概略構成図、第7,8図は、第6図の
それぞれ■−■線及び■−■線に沿う矢視図、第9図は
、単体フィルタを組み合わせて構成したフィルタの一実
施例を示す正面図、第10図は、第9図のX−X線に沿
う矢視図である。逆洗型の黒煙除去装置40は、フィル
タ再生時に排気ガスとは逆方向に空気を流してパティキ
ュレートを吹き飛ばし、一箇所に堆積させたパティキュ
レートを燃焼させて除去するものである。実施例では、
ディーゼルエンジン7の排気ガスを案内する排気通路8
に接続したケーシング41と、このケーシング41内に
配置したフィルタ42と、フィルタ42に近接して設け
られ、フィルタ再生時にフィルタ42に向けて逆洗用空
気を送る空気供給装置43と、本発明の主要部を構成す
る圧力センサ21とアイドリングセンサ70及びコンピ
ュータ14等から構成される。
ケーシング41の上流側すなわち排気ガスの入り口側に
は、第7図に示したように、ディーゼルエンジン7から
の排気ガスを案内する排気通路8を受ける導入口44が
形成されており、一方またケーシング41の下流側すな
わち排気ガスの出口側には、2つの排気口45.46が
相互に横方向に離隔して設けられている。ケーシング4
1の横方向中央部には、ケーシング41の長手方向はぼ
全長にわたり仕切板47が取り付けられている。
仕切板47は、排気を浄化するラインを分割しており、
後述するように、いずれか一方のラインのフィルタ42
を再生するときに、他方のラインが逆洗用空気の流出路
となる。ケーシング41内には、フィルタ42を担持し
かつ排気ガスをフィルタ42に案内するための支持板4
8. 49. 50゜51が取り付けられており、これ
ら4枚の支持板48〜51は、第8図に示したように、
ケーシング41の内部空間をv1〜V6の6区域に分割
する。支持板48.49には、フィルタ42により浄化
された清浄なガスが通過する複数の縦長のスリット48
a、49aが形成されている。
区域Vl、V2は、ディーゼルエンジン7からの排気ガ
スがフィルタ42に流入する通路を画成しており、区域
V3.V4は、フィルタ42により浄化されたガスがフ
ィルタ42から流出する通路を画成している。さらにま
た、区域V5. V6は、フィルタ再生時に逆洗用空気
により吹き落とされた煤を収集する空所を区画形成して
いる。
フィルタ42は、第9.10図に詳細に示したように、
単体フィルタ61と呼ばれるフィルタユニットをスペー
サ614を間に挟んで複数個組み合わせた積層体構造を
有する。単体フィルタ61は、セラミック等の多孔性の
材料又は耐熱金属製の発泡金属体等で成型することもで
きる。単体フィルタ61の上面には、複数の孔612が
形成されており、排気ガスはこれらの孔612から単体
フィルタ61内に流入し、側部に形成されたスリット6
15から流出する。ケーシング41の排出口45,46
には、浄化されたガスを大気へと案内する一対の排出管
60が接続しである。
また、ケーシング41の排出管60に近接した位置には
、フィルタ再生時にフィルタ42に逆洗用の空気を供給
する一対の空気供給装置43が配設しである。これら一
対の空気供給装置43は、それぞれ先端がケーシング4
1の区域V3.V4内に上流側に向けて開口するノズル
71を有しており、各ノズル71の先端部には断面形状
が漸次拡大するデイフユーザ72が取り付けられている
本実施例では、ケーシング41の排気ガス導入口44の
近傍に圧力センサ21の圧力導入口を開口させてあり、
前記実施例と同様、ディーゼルエンジン7のアイドリン
グ期間においてのみ、フィルタ42における圧力損失が
コンピュータ14によって取り込まれ、再生時期の判別
に供される。
ただし、アイドリングセンサ70としては、アクセルペ
ダルの踏み込み量からアイドリング状態を検出するもの
ではなく、ここではディーゼルエンジン7のアイドリン
グ回転時に固有の値を示すエンジン回転数からアイドリ
ング状態を検出するセンサを用いている。
ところで、フィルタ42の通常作動時には、ディーゼル
エンジン7からの排気ガスは、排気通路8からケーシン
グ41内に流入し、区域Vl、  V2からフィルタ4
2の孔612を通過するさいに濾過される。浄化された
ガスは、フィルタ42の側部からスリット615.48
a、49aを経て区域V3.V4を通り、排出管60に
より外部に排出される。
一方、ディーゼルエンジン7の運転に伴い、フィルタ4
2の孔612内に黒煙の成分であるパティキュレートが
堆積してくると、孔612の通気面積が減少するため、
排気通路8内の排気ガスの圧力が上昇する。この排気通
路8内のガス圧力は、圧力センサ21からコンピュータ
14内に送り込まれる。しかし、コンピュータ14は、
アイドリングセンサ70がディーゼルエンジン7がアイ
ドリング状態にあることを検出したときにだけ、しかも
アイドリング状態に移行した時点から例えば5秒程度の
静定期間Tが経過したときに、そこで初めて圧力センサ
21の出力を取り込む。そして、アイドリング時のフィ
ルタ42における圧力損失が限界値を越えたことが判っ
た場合は、そこで初めてコンピュータ14は再生を指示
する。
フィルタ42の再生は、ディーゼルエンジン7のアイド
リング期間が選ばれる。そしてまず、2系統ある浄化ラ
インのうち、再生しようとするフィルタ42の浄化ライ
ンにデイフユーザ72が位置する方の空気供給装置43
から、逆洗用の空気を送り込む。送り込まれた逆洗用空
気はデイフユーザ72を通過し、ますケーシング41内
の区域■3(又はV4)に流入する。このとき、空気の
流れは、デイフユーザ72の半径方向外方に漸次波がる
壁面に沿って拡大し、流速が低下することで、フィルタ
42に流れる空気の流速分布はフィルタ42の全面にわ
たってほぼ均一になる。一方、流速の低下に伴い空気流
の静圧が増大するため、区域内V4(又はV3)の圧力
が上昇し、この圧力により排気圧力の逃げが防止される
。すなわち、逆洗用空気によりエアカーテンとしての効
果が生じ、アイドリング中のディーゼルエンジン7の排
気ガスは洗浄対象となるフィルタ42への流入が阻止さ
れ、洗浄対象外のフィルタ42側へと流れる。区域V4
(又はV3)内の空気は、フィルタ42の側部のスリッ
ト615からフィルタ42内に流入し、排気ガスの通常
時の流れとは逆に、フィルタ42の上面の孔612から
流出する。
このため、洗浄対象となるフィルタ42内に集積された
パティキュレートは均一に吹き落とされる。すなわち、
空気の静圧上昇に伴うエアカーテン効果により、排気ガ
ス弁を設けたのと同じ効果が得られる。洗浄対象となっ
たフィルタ42から流出した空気は、排気ガスの流れる
ライン側に回り込み、今回は洗浄対象とならないフィル
タ42を介して排出管60側に排気される。
こうして、フィルタ42の半分の洗浄を終えたのち、洗
浄対象を変えて同様の洗浄を行う。すなわち、逆洗用空
気を送り込むノズル71を一方から他方に切り替えると
よい。
なお、逆洗によりケーシング41内の区域V5゜V6に
堆積したパティキュレートは、電気ヒータ(図示せず)
等により定期的に焼却処分するが、この区域V5.V6
に自然堆積するパティキュレートの量を監視することで
、ある程度フィルタ再生時期の目安とすることができる
。このため、例えばパティキュレートの堆積を検出する
パティキュレート堆積センサ(図示せず)をケーシング
41の底部に設け、第12図に示したフローチャートに
従って再生時期を特定することもできる。
すなわち、同図に示したフローチャートでは、まずステ
ップ(201)において、パティキュレート堆積センサ
の出力をコンピュータ14がチエツクし、パティキュレ
ートがある程度堆積していることが判明した時点で、ス
テップ(202)に示したアイドリング判定を行う。そ
して、アイドリング期間であることが判明したときに、
圧力センサ21の出力を取り込み、正規にフィルタ再生
時期の判別を行う。このため、フィルタ再生時期は、ス
テップ(201)とステップ(203)において二重に
チエツクされることになり、ステップ(204)におけ
る洗浄指示はきわめて時宜を得たものになる。
また、逆洗型に限らず、最初に説明した逆流型の黒煙除
去装置30の場合も、フィルタの目詰まりを光学的或は
電気的に検出するフィルタ目詰まりセンサ(図示せず)
を設け、例えば第11図のステップ(101)ないしく
104)に沿ってコンピュータ14が判断を下すことで
、二重チエツクに基づく的確なフィルタ再生が可能であ
る。
(発明の効果) 以上、説明したように、本発明の黒煙除去装置の再生時
期検出装置は、ディーゼルエンジンのアイドリング期間
においてフィルタにおける排気ガスの圧力損失を取り込
み、圧力損失があらかじめ定めた一定限界を越えるとき
に、フィルタの再生時期が到来したことを検出する構成
としたから、エンジン回転数やエンジン負荷によって変
動する排気ガスの流量がフィルタにおける圧力損失に与
える影響を、アイドリング期間を共通項に固定すること
ができ、不確定要因のもっとも少ない環境下でフィルタ
の圧力損失を検出することで、フィルタの再生時期を正
確かつ的確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の黒煙除去装置の再生時期検出装置の
一実施例を示す概略構成図、 第2図は、第1図に示したフィルタの端面図、第3図は
、第2図の■−■線に沿う断面図、第4図は、エンジン
回転数とエンジン負荷及びフィルタにおける圧力損失変
動のアイドリング期間及びその前後の変化の様子を示す
波形図、第5図は、アイドリング時のフィルタにおける
圧力損失と捕集煤量の関係を示す図、 第6図は、本発明の黒煙除去装置の再生時期検出装置の
他の実施例を示す概略構成図、第7.8図は、第6図の
それぞれ■−■線及び■−■線に沿う矢視図、 第9図は、単体フィルタを組み合わせて構成したフィル
タの一実施例を示す正面図、 第10図は、第9図のX−X線に沿う矢視図、第11.
12図は、それぞれ本発明の黒煙除去装置の再生時期検
出装置の変形例の動作を示すフローチャートである。 30.40・・・黒煙除去装置 1.42・・・フィルタ 14・・・コンピュータ 21・・・圧力センサ 23.70・・・アイドリングセンサ 特許出願人  日野自動車工業株式会社(外4名) 第1図 第4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる黒煙を、排
    気通路に設けたフィルタに捕集して除去する黒煙除去装
    置と、前記フィルタ前後の排気ガスの圧力損失を検出す
    る圧力センサとを備え、あらかじめ設定した一定値を越
    える圧力損失をもって前記フィルタの再生時期が到来し
    たことを検出する黒煙除去装置の再生時期検出装置にお
    いて、前記ディーゼルエンジンがアイドリング回転して
    いることを検出し、アイドリング期間においてのみ前記
    圧力センサの出力を前記再生時期の検出に供する監視手
    段を設けたことを特徴とする黒煙除去装置の再生時期検
    出装置。
JP2334492A 1990-11-30 1990-11-30 黒煙除去装置の再生時期検出装置 Expired - Fee Related JP2552394B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2334492A JP2552394B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 黒煙除去装置の再生時期検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2334492A JP2552394B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 黒煙除去装置の再生時期検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04203414A true JPH04203414A (ja) 1992-07-24
JP2552394B2 JP2552394B2 (ja) 1996-11-13

Family

ID=18278011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2334492A Expired - Fee Related JP2552394B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 黒煙除去装置の再生時期検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2552394B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003536010A (ja) * 2000-06-09 2003-12-02 ボルボ ラストヴァグナル アクチボラゲット 音波発生器を用いたフィルタの再生
JP2004360684A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Robert Bosch Gmbh 内燃機関の排気領域に配置されている構成部分の排気ガス成分を有しているローディング状態を求めるための方法およびこの方法を実施するための装置
JP2006513348A (ja) * 2003-01-13 2006-04-20 ハーヨットエス ファールツォイクテクニック ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 粒子フィルタの加熱装置の調節方法
JP2011247138A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化システム
DE102013009003A1 (de) 2012-06-01 2013-12-05 Shima Seiki Mfg., Ltd. Strickverfahren für Gestricke

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003536010A (ja) * 2000-06-09 2003-12-02 ボルボ ラストヴァグナル アクチボラゲット 音波発生器を用いたフィルタの再生
JP4827366B2 (ja) * 2000-06-09 2011-11-30 ボルボ ラストヴァグナル アクチボラゲット 音波発生器を用いたフィルタの再生
JP2006513348A (ja) * 2003-01-13 2006-04-20 ハーヨットエス ファールツォイクテクニック ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 粒子フィルタの加熱装置の調節方法
JP4936668B2 (ja) * 2003-01-13 2012-05-23 ハーヨットエス ファールツォイクテクニック ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 粒子フィルタの加熱装置の調節方法
JP2004360684A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Robert Bosch Gmbh 内燃機関の排気領域に配置されている構成部分の排気ガス成分を有しているローディング状態を求めるための方法およびこの方法を実施するための装置
JP4662731B2 (ja) * 2003-06-04 2011-03-30 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 内燃機関の排気領域に配置されている構成部分の排気ガス成分を有しているローディング状態を求めるための方法およびこの方法を実施するための装置
JP2011247138A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化システム
DE102013009003A1 (de) 2012-06-01 2013-12-05 Shima Seiki Mfg., Ltd. Strickverfahren für Gestricke

Also Published As

Publication number Publication date
JP2552394B2 (ja) 1996-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0699827B1 (en) Diesel particulate filter apparatus
KR100400974B1 (ko) 역세 재생식 배기 정화 장치 및 재생 방법
US5458673A (en) Exhaust gas particulate purifying process for internal combustion engine
JP3303722B2 (ja) 内燃機関の排気微粒子除去装置
JPS6359013B2 (ja)
JPH04203414A (ja) 黒煙除去装置の再生時期検出装置
JPH0763038A (ja) ディーゼル機関の排気微粒子除去装置
JPH0868313A (ja) ディーゼルパティキュレートフィルタの制御装置
KR20030003599A (ko) 매연저감장치의 재생방법과 이를 이용한 재생장치
JPH0367013A (ja) ディーゼルエンジンの微粒子捕集装置
JPH05168834A (ja) 排気ガス微粒子浄化装置
JPH08189339A (ja) 燃料噴射で自己再生されるディーゼルパティキュレートフィルタ装置
JPH0232450B2 (ja)
JP3580563B2 (ja) 内燃機関の排気ガス微粒子浄化装置
JPH08260944A (ja) Dpfバーナー再生装置
JP2000042327A (ja) 排気ガス浄化装置の再生システム
KR200275739Y1 (ko) 디젤엔진의 매연 정화장치
JP3165084B2 (ja) ディーゼルパティキュレートフィルタの制御方法及びその制御装置
JPS5813115A (ja) 排気浄化装置
JPH05163931A (ja) ディーゼル機関用パティキュレートトラップ
JPH05321639A (ja) 排気微粒子浄化装置
JPH01253522A (ja) ディーゼル排ガス浄化装置
JPH0410324Y2 (ja)
JPH0245609A (ja) パティキュレートトラップ装置
JPH05156926A (ja) ディーゼル機関用パティキュレートトラップ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees