JPH04202810A - 共重合ポリエステル繊維 - Google Patents

共重合ポリエステル繊維

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JPH04202810A
JPH04202810A JP33424590A JP33424590A JPH04202810A JP H04202810 A JPH04202810 A JP H04202810A JP 33424590 A JP33424590 A JP 33424590A JP 33424590 A JP33424590 A JP 33424590A JP H04202810 A JPH04202810 A JP H04202810A
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polyester
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acid
ether
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、改質ポリエステル繊維に関し、更に詳細には
洗濯を繰返しても、初期の親水性能が良好なレベルのま
ま維持され、かつ色相も白変が良好なレベルであること
を特徴とする。改質ポリエステル繊維に関する。
更に詳しくは1本発明繊維を構成する共重合ポリエステ
ルは、高い表面濡れ易さを有し1本発明の共重合ポリエ
ステル繊維は、該共重合ポリエステルが有する高い表面
濡れ易さに由来して、布帛のごとき集合体の形態で高い
濡れ性、吸水性を発揮し、しかも洗濯などの処理にもか
かわらず高い濡れ性、吸水性を長期にわたって維持する
ことができる。
〈従来技術〉 ポリエステル繊維は、イージーケア性を始め多くの優れ
た特性を有しておシ、広く用いられているが、一方で疎
水性であるため、木綿をはじめとする天然繊維と比較し
て吸水性や吸湿性が著しく劣シ、吸水性や吸湿性を要求
される分野での利用が大きく制限されている。
従来よシ、この問題を解決するためにポリエステル繊維
に吸水性、吸湿性を付与しようとする試みがなされてき
たが、大部分は繊維形状の工夫や後加工によるものであ
る。例えば高い吸水性、保水性を要求される不織布用途
を考えた場合、繊維表面への親水化剤のコーティングや
、ポリオキシアルキレングリコールかつ/またはスルホ
ン酸金属塩誘導体などの親水化剤を紡糸時に練り込むこ
とが行われている。その中には効果の認められるものも
あるが、添加工程および使用時にこれら親水化剤の脱落
や溶出の恐れがちシ、長期にわたっての効果は期待でき
ない。また脱落や溶出した親水化剤の人体に対する安全
性も未知の部分があるため用途がかなシ限定される。゛ 一方、ポリマー自身の改質方法としては、ポリオキシエ
チレングリコールを共重合することが知られているが、
その効果は比較的小さいものにとどまっている。そこで
、かかるポリオキシエチレングリコール共重合ポリエス
テルの欠点を改良すべく、種々の提案がなされてきた。
その一つとして、グラフト状構造を有する重合体、即ち
重合体の主鎖に対して側鎖にポリオキシエチレングリコ
ール構造を有する重合体について研究がなされている。
例えば、特公昭43−19037号公報には、RO(C
H20H20)nCH2CHOHCH20H(式中、n
は1〜10の整数)を添加してポリオキシエチレン鎖を
導入しているが、側鎖長が短いためか染色性改良効果が
得られているにすき°ない。
更に特公昭48−8270号公報には、(式中、R,F
1′、m’は同−又は異なる。置換又は未置換のアルキ
ル基又は芳香族基を示し、nl、n2は同−又は異なる
1〜200の整数を示す)と酸化ホウ素又はホウ酸とを
添加して吸湿性の改良された改質ポリエステルを製造す
る方法が開示されている。しかしながら、この共重合成
分は2つのヒドロキシル基がいずれも2級であるためl
こ反応性(こ乏しく、共重合とならずに実質上ポリエス
テルに上記成分を練p込んだ形となっている。したがっ
て、洗濯時Iこは、酸化ホウ素又はホウ酸と共に溶出す
ると予想され、長期にわたっての効果は期待できない。
また特開平1−234420号公報には、H20H Rx0(RzO)nCHzCHOH (式中、 R1は炭化水素基、 R2はアルキレン基、
nは30−1400整数である。)を、さらに特開平1
−236236号公報には。
(式中、 R1、l(、z、nは上記と同じ)をポリエ
ステルの重合反応時に反応系に添加することによシ繊維
になした際に吸水性、吸湿性および速乾性に優れると共
に、従来にない著しく優れた熱伝導性と透湿性を有し、
fFに木綿や麻等の天然繊維を凌駕する清涼感、冷涼感
を呈する共重合ポリエステルが得られることが開示され
ている。
これらの方法は、効果は認められるもののその程度は小
さく、満足できる効果を得るには多量に添加する必要が
ある。その結果最終的に得られる共重合ポリエステル繊
維の物性低下が著しく、実用に耐えられるものではない
また、一方で親水性を十分に発揮させるためにポリオキ
シアルキレン鎖をポリエステル鎖中へ多量Iこ導入する
場合の大きな問題点として1重合時番こポリマーが黄色
に着色する問題がちシ、繊維製品としては好ましくない
のが実情であった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、上記した問題を解消して、洗たくを繰
り返しても優れた親水性を有し、なおかつ繊維に着色の
少ない白変良好なポリエステル繊維を提供することにあ
る。
く課題を解決するだめの手段〉 本発明者等は、片末端を封鎖したポリオキシアルキレン
グリコールをポリエステル主鎖中に共重合したポリエス
テルよりなる繊維をペースに、その洗たく繰9返しに対
する親水耐久性を改善すべく鋭意検討を行った。その結
果、おどろくべきこと番こ、フェノール・亜燐酸系抗酸
化剤及びフェノール・次亜燐酸系抗酸化剤からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤をポリマー中に特
定量含有させることにより、その親水耐久性が顕著に改
善されるとともに、色相が著しく改良されることを見出
すlユニった。また、本発明者等は1片末端を封鎖した
ポリオキシアルキレングリコールを主鎖末端に共重合し
たポリエステル繊維のみならず1片末端を封鎖したポリ
オキシアルキレングリコールを主鎖中にペンダント状に
共重合したポリエステル繊維Iこついても上記効果が同
様に達せられることを見出した。
即ち、本発明は、片末端を封鎖したポリオキシアルキレ
ングリコールを共重合ポリエステルに対して1.0〜3
0重量%共重合したポリエステルに。
該ポリオキシアルキレングリコールlこ対して0.5〜
30重量%の範囲となる量のフェノール・亜燐酸系抗酸
化剤及びフェノール・次亜燐酸系抗酸化剤からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤を含有させたポリ
エステルよりなる改質ポリエステル繊維である。
本発明でいうポリエステルは、テレフタル酸を主たる酸
成分とし、炭素数2〜6のアルキレングリコール、即チ
エチレングリコール*  ト+)lfし7 f IJ 
コ−ル、 テトラメチレングリコール、ペンタメチレン
グリコール及びヘキサメチレングリコールから選ばれた
少なくとも一種のグリコールを主たるグリコール成分と
するポリエステルを対象とする。かかるポリエステルは
、その酸成分であるテレフタル酸の一部を他の二官能性
カルボン酸で置き換えてもよい。このような他のカルボ
ン酸としては、例えばインフタル酸、5−ナトリウムス
ルホインフタル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニ
ルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、β
−オキシエトキシ安息香e、p−オキシ安息香酸の如き
二官能性芳香族カルボン酸。
セバシン酸、アノピン酸、蓚酸の如き二官能性脂肪族カ
ルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の如き
二官能性脂環族カルボン酸等をあげることができる。ま
た、ポリエステルのグリコール成分の一部を他のグリコ
ール成分で置き換えてもよく、かかるグリコールとして
は、主成分以外の上記グリコール及び他のジオール化合
物、例えばシクロヘキサン−1,4−ジメタツール、ネ
オペンチルグリコール、ビスフェノールA、  ビスフ
ェノールSの如き脂肪族、脂環族、芳香族のジオール化
合物1両末端が未封鎖のポリオキシアルキレングリコー
ル等があげられる。
かかるポリエステルは任意の方法によって製造すること
ができる。例えば、ポリエチレンテレフタレートについ
て説明すれば、テレフタル酸とエチレングリコールとを
直接エステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルの
如きテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレング
リコールとをエステル交換反応させるか又はテレフタル
酸とエチレンオキサイドを反応させるかして、テレフタ
ル酸のグリフールエステル及び/又はその低重合体を生
成させる第1段反応1次いで第1此反応生成物を減圧下
加熱して所望の重合度になるまで重縮合反応させる第2
段の反応とによって容易に製造される。
本発明においては、上記基体ポリエステルi二片末端を
封鎖したポリオキシアルキレングリコールが共重合され
る。かめ・る片末端を封鎖したポリオキシアルキレング
リコールとしては1例えば下記一般式(1)、(It)
及び(I[l)R”0(R20)n1H−・−・・・・
−(1)で表わされるポリオキシアルキレングリコール
系化合物をあげることができ、これらは1種単独でも2
種以上併用してもよい。
上記式(1)、(It)及び(Ill)中、R1,R3
及びR6は炭化水素基を示し、アルキル基、シクロアル
キル基、アリール基又はアルキルアリール基が好ましい
。R2,R4及びR6はアルキレン基であり、炭素原子
数2〜4のアルキレン基が好ましく、具体的にはエチレ
ン基、プロピレン基、テトラメチレン基が例示される。
また2種以上の混合、例えばエチレン基とプロピレン基
とをもった共重合体であってもよい。nl n2及びn
3は重合度を示す正の整数であシ、好ましいのはlO〜
140の範囲である。
10未満では十分な耐久親水性が得られ難(’ 、 1
40を越えて犬きくなると共重合が困難となる傾向が見
られ、かえって耐久親水性が劣るよう(こなる。
かかるポリオキシアルキレングリコール系化合物の好ま
しい具体例としては、上記式(1)で示される化合物と
してポリオキシエチレングリコールモノメチルエーテル
、ポリオキシエチレングリコールモノフェニルエーテル
、ポリオキシエチレングリコールモノオクチルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレングリコールモノノニルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレングリコールセチル
チA/ ニー f /l/ 、 ポリオキシプロピレン
クリコールモノフェニルエーテル、ポリオキシプロピレ
ングリコールモノフェニルエーテル、ポリオキシプロピ
レンクリコールモノノニルフェニルエーテル、ポリオキ
シプロピレンクリコールモノノニルフェニルエーテル、
ポリオキシテトラメチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ポリオキシエチレングリコール/ポリオキシプロピ
レングリコール共重合体のモノメチルエーテル等をあげ
ることができる。
上記式(Il)で示される化合物の好ましい具体例とし
ではポリオキシエチレングリコールメチル1゜2−ジヒ
ドロキシプロピルエーテル、ポリオキシエチレンクリコ
ールフェニル1.2−2ヒドロキシプロピルエーテル、
ポリオキシアルレンク1,1 ニア −ルインプロピル
1.2−ジヒドロキシグロビルエーテル、ポリオキシエ
チレングリコールn−ブチル1.2−ジヒドロキシプロ
ピルエーテル、ポリオキシエチレングリコールオクチル
フェニル1.2− ジヒドロキシプロピルエーテル、ポ
リオキシエチレンクリコールノニルフェニル1.2−ジ
ヒドロキシプロピルエーテル、ポリオキシエチレングリ
コールセチル1.2−ジヒドロキシプロピルエーテル、
ポリオキシプロピレングリコールメチル1,2−ジヒド
ロキシプロピルエーテル、ポリオキンプロピレンクリコ
ールフェニル1.2− ジヒドロキシプロピルエーテル
、ポリオキシプロピレングリコールn−ブチル1,2−
ジヒドロキシプロピルエーテル。
ポリオキンプロピレングリコールオクチルフェニル1.
2− ジヒドロキンプロピルエーテル、ポリオキシエチ
レンクリコールノニルフェニル1.2−ジヒドロキシプ
ロピルエーテル、ポリオキシテトラメチレングリコール
メチル1,2−ジヒドロキンプロピルエーテル、ポリオ
キシエチレングリコール/ポリオキシプロピレングリコ
ール共重合体のメチル1.2−ジヒドロキシプロピルエ
ーテル等をあげることができる。
更に、上記式(III)で示される化合物の好ましい具
体例としてはポリオキシエチレングリコールメチルグリ
シジルエーテル、ポリオキシエチレングリコールフェニ
ルグリシジルエーテル、ポリオキ’/ :jニー f 
L/ンクリコールインブロビルグリシジルエーテル、ポ
リオキシエチレングリコールn−ブチルグリシジルエー
テル、ポリオキシエチレングリコールノニルフェニルグ
リシジルエーテル、ポリオキシエチレングリコールノニ
ルフェニルグリシジルエーテル、ポリオキシエチレンf
 リ=+ −/L/セチルグリシジルエーテル、ポリオ
キシプロピレングリコールメチルグリシジルエーテル、
ポリオキシエチレングリコールフェニルグリシジルエー
テル、ポリオキシエチレングリコールn−ブチルグリシ
ジルエーテル、ポリオキシエチレングリコールノニルフ
ェニルグリシジルエーテル、ポリオキシエチレングリコ
ールノニルフェニルグリシジルエーテル、ポリオキシテ
トラメチレングリコールメチルグリシジルエーテル、ポ
リオキシエチレングリコール/ポリオキシプロピレング
リコール共重合体のメチルグリシジルエーテル等をあげ
ることができる。
上記の化合物を前記基体ポリエステルに共重合するには
、前述したポリエステルの合成が完了するまでの任意の
段階、例えば第1段階の反応開始前1反応中、反応終了
後、第2段階の反応中等の任意の段階で添加し、添加後
重縮合反応を完結すればよい。
その使用Iは、あまシに少ないと最終的(こ得られる改
質ポリエステル繊維の親水性が不充分になシ、逆にあま
シに多いと最早親水性は著しい向上を示さずかえって物
性低下や耐熱性・耐光性の悪化を招来するようになる。
従ってその使用量は共重合ポリエステルに対して1.0
〜30重f[%の範囲が適当であり、なかでも5〜20
重量%の範囲が好ましい。
本発明の改質ポリエステル繊維を構成するポリエステル
は、上記した片末端封鎖ポリオキシアルキレングリコー
ルが共重合されていると共に必須成分としてフェノール
・亜燐酸系抗酸化剤及びフェノール・次亜燐酸系抗酸化
剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤を
特定量含有している。
抗酸化剤としては%fこ下記(1)、(2)、 (8)
式に示したものが好ましいことが見出された。
す ハ 500R6 さらに研究の結果、ポリエステル樹脂の重合触媒のうち
アンチモン系の触媒を用いた場合には、金属色(銀色)
の着色が生じ、さらにポリマーの色相を向上させるため
にはチタン系、亜鉛系などの触媒を用いると更に良いが
、この中で特にゲルマニウム(Ge)系の重合触媒を用
いる事が樹脂の色相等の点から一段と好ましい事が明ら
かとなった。
上記、抗酸化剤は1種類単独で使用しても、また2種以
上を併用してもよい。
かかる抗酸化剤を共重合ポリエステル繊維に含有させる
には、前述したポリエステルのポリマー製造を経て、繊
維の製造が完了するまでの任意の段階5例えば第1段の
反応開始前、反応中、反応終了後、第2段の反応中及び
紡糸前等の任意の段階で添加し、しかる後製造を完結す
ればよい。その使用量が5共重合成分である前記ポリオ
キシアルキレングリコールに対して0.5重量%未満で
は該抗酸化剤の使用憂こよる改質ポリエステル繊維の耐
久親水性の向上が不充分となるとともにポリマー色相改
良が不十分となシ、逆にこの量が30重量%を越えると
、最早耐久親水性及びポリマー色相の著しい向上効果が
認められず、かえって最終的に得られる繊維の物性が低
下するのみならず、紡糸性や延伸性等の製糸化パーフォ
ーマンスが不良化するようになる。従って、その使用量
は、前記ポリオキシアルキレングリコールに対して0.
5〜30重量%の範囲が適当である。
なお1本発明の改質ポリエステル繊維には、更に酸化防
止剤、紫外線吸収剤等を含有させてもよく、こうするこ
とはむしろ好ましいことでろる。
その他、必要に応じて難燃剤、螢尤増白剤、艶消剤等の
添加剤を含有させてもよい。
このようにして得られたポリエステルの重合度は、フェ
ノールとテトラクロロエタンの等重量混合溶液中、30
℃で測定した極限粘度〔η〕が0.5〜1.5の範囲、
特に0.6〜1.0の範囲内にあるものが好ましい。
このようにして得られた改質ポリエステルを繊維にする
には、格別の方法を採用する必要はなく、ポリエステル
繊維の溶融紡糸法が任意に採用される。例えば、500
〜2500m/分の速度で紡糸し、延伸・熱処理する方
法、 1500〜5000m/分の速度で紡糸し、延伸
と仮撚加工とを同時に又は続いて行う方法、5000m
/分の高速で紡糸し、用途によっては延伸工程を省略す
る方法等任意の製糸化方法が採用される。ここで紡出す
る繊維は中空部を有しない中実繊維であっても、中空部
を有する中空繊維であってもよい。
しかし、本発明の共重合ポリエステル繊維にょる不織布
等の繊維集合体における親水性能は、単糸デニールを5
デニール以下にすることにより一段と優れた親水性能が
発揮される事がわかっている。親水性能の評価方法につ
いては後で詳細に説明するが、吸液率および繰シ返し吸
液速度ともに単糸デニ−ルが5デニールを越えると、対
照のポリエステル繊維と比較して5デニール以下の場合
はど顕著な性能の差が認められなくなることがわかった
。理由について現時点では明確に断定できないが、*維
集合体(こおけるポリマー自体の親水性能と集合体の形
状でのキャピラリー効果の相関関係が微妙にバランスさ
れるためと推定している。
したがって1本発明の繊維としては1〜5デニ一ル程度
のものが適当であるが、必ずしもこれらに限定されない
。また、不発EAO繊維の断面形状は丸断面以外の異形
断面でも差し支えない。例えば、紡糸時の異形断面ノズ
ルにより三葉形、T形、四葉形、五葉形、大葉形、上葉
形、大葉形等の多葉形や各種の断面形状としても、これ
までに説明してきたポリマー組成と単繊維デニールの要
件を満たせば良好な親水性能を有したポリエステル系繊
維を得ることができる。異形断面形状の中で凹部を有す
る断面形状は、そO凹部lこすみやかf二成分を吸引す
る一種の毛管現象が発現され、さらに優れた吸水性を付
加させることになり、よシ好ましい。また、さらにはい
わゆる芯鞘構造や、背腹構造の複合繊維とすることもで
きるが、この場合上記の共重合ポリエステル成分が繊維
断面占有面積で20チ以上、さらに好ましくは繊維表面
の40チ以上を占有しているならば十分に本発明の効果
は発現される。また5本発明の共重合ポリエステルによ
る繊維100チで最終製品を作っても良いし、必要に応
じては他の繊維と適宜混合しても良い。ただし、余り混
合率が低くなると十分な吸水率が得られなくなることは
言うまでもない。更(二繊維の形態としては長繊維状で
あっても短繊維状であってもよい。
本発明繊維の具体的な用途としては、衣料用、非衣料用
分野に巾広く用いることが可能である。
例えば、掛ふとん、敷ふとん、不織布、ナプキン、モツ
プ及びぞうきん、タオル及びタオルケット、ワイパー、
シーツ、ユニフォーム、等にも最適でロル。
(実施例) 以下実施例によシさらに詳しく説明する〇尚以下の実施
例、比較例で用いる抗酸化剤は次のとおりである。
R: C13H27− 抗酸化剤B R: Cl5H27− fIl、維の親水性能は、本発明のポリマーを繊維化し
、さらに不織布状にした後、水の吸液率と繰シ返し吸液
速度及び吸水長を求めることで評価できる。
まず、共重合ポリエステルを重合し、反応系の溶融粘度
がボリエナレンテレフタレートの極限粘度所定レベルに
達した時、この共重合ポリエステル全ペレット化しその
後押出機で溶融押出し285℃にて丸断面ノズルで紡糸
し、75℃の温水中で延伸し90℃で熱固定した後機械
捲縮をかけて、ステアリルホスフェートのエチレン万キ
サイド付加物を主成分とする油剤を0.1重量%になる
ように付与、150℃で10分間弛緩熱処理し、次いで
51■の長さに切断して単糸デニール2. Oの綿にし
た。次いで試料とした不織布の作成は、測定する試料原
綿に熱融着性繊維(鞘成分がポリエチレン成分から形成
されている(酌りラレ製ソフイノトN−710タイプ、
2デニール、51目のもの)を20重量%混綿し、その
後カードを通して目付約409 / m’のウェブを作
成し、その後5m/ rnin、の速度で水流が30K
p/iの条件で水流絡合させた後風乾し、さらにオート
ドライヤーにて150℃下、1分間の条件で熱処理した
ものを吸水性測定用試料とした。
洗濯処理は、JIS  0217−103法にしたがっ
て実施した。すなわち、40℃の水17!に2りの割合
で衣料用合成洗剤を添加、溶解し洗濯液とする。この洗
濯液に浴比が1対30になるように試料および必要に応
じて負荷布を投入し1運転を開始する。5分間処理した
後運転を止め、試料および負荷布を脱水機で脱水し、次
に洗濯液を常温の新しい水に替えて同一の浴比で2分間
濯ぎ洗いをした後脱水する。再び2分間濯ぎ洗いを行い
風乾させる。以上の操作10回洗濯後し、10回洗濯後
の測定試料とし念。
吸上長は、該不織布を用いJIS  L1096吸水性
試験B法によるパイレックス法に準じて測定を行った。
該測定不織布を20×25crnの試験片とし、たて方
向及びよこ方向にそれぞA5枚採取し、各試験片を20
±2℃の水を入れた水槽上の一定の高さに支えた水平棒
上にピンで止め、試験片の下端を一線に並べて水平棒を
降ろして、試験片の下端がちょうど水につかるようにし
、10分間の毛細管現象による水の上昇した高さ(諺)
を測定した。試験回数はたて方向及びよこ方向それぞれ
5回とし、そのそれぞれの平均値(霞)をプラスもので
表した。
ポリマーの極限粘度〔η〕については、フェノールとテ
トラクロロエタンの等重量混合溶媒音用い。
対象となるポリマーの0.25 f /d(、0,50
f /dlおよび1.0. P’ / dlの3種の濃
度の溶液について30℃の温度において測定した3種の
還元粘度から求めた。
〔実施例1〜5.比較例1〕 テレフタル酸1oooy、エチレンクリコール7502
をエステル化反応器に仕込み、230℃で2.5Kp 
/ dの圧力下で2時間エステル化反応を行った。
次いでこの反応物をあらかじめ、230℃に加熱しであ
る重縮合器に移し、この系に、三酸化アンチモン0.4
 F 、亜リン酸0.059を添加し、更に抗酸化剤を
表1に示される量だけ含有し念下記式■で示される化合
物を表1に示される量だけ添加し、その後シリコン系消
泡剤(東しシリコン5H5500)0.5Fを添加して
重縮合反応系を調製した。重縮合反応系の温度を230
℃〜280℃まで45分かけ1昇温しつつ、徐々に0.
1 WI(りまで減圧にし、以後280℃で系の溶融粘
度が所定の値に達するまで重縮合反応を行った。
(但し+  n II平均値として約55でらる)得ら
れたポリエステルの極限粘度は0.650〜0.750
の範囲であり、ポリマーは常法によりチップ化した。
これらのチップを常法によシ乾燥し、孔径0.2鴫の円
形紡糸孔を有するノズルを使用して285℃で溶融紡糸
し1次いで得られた紡糸原糸を水浴延伸し、前述の方法
で綿全作製し、親水性能を不織布の形態で評価を行い、
結果を表1に示す。
本発明の効果は明らかであった。
〔実施例6.7〕 抗酸化剤としてそれぞiB及びCを用い定収外は実施例
1と同様に実施し念。良好な結果が得られた。
〔実施例8、比較例2〕 ポリオキンアルキレングリコール化合物として下記式〇
で示される化合物を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で実施した。
(但し、nは平均値として約55である)〔実施例9〜
11、比較例3〜5〕 ポリオキシアルキレングリコ一ル化合物として。
下記式■で示される化合物を用い1表1で示される条件
で重合した以外は実施例1と同様の方法で実施した。本
発明の効果は明らかである。
実施例9、 比較例3→nは平均値として約20p  
IQ、   p  4→    //     30s
  IL   II  4→    〃40〔実施例1
2,13、比較例6〕 ポリオキシアルキレングリコール化合物として下記式■
で示されるポリオキシエチレングリコールモノフェニル
エーテルを用い1表1で示される条件で重合した以外は
実施例1と同様の方法で実施した。本発明の効果は明ら
かである。
[相]O(CH2CHz O坩H・・・・・・・・・・
・・■(但し、nは平均値として約55でおる)〔実施
例14〕 実施例4と同様の共重合ポリエステルを用い、該共重合
ポリエステル上鞘成分とし、一方〔η〕0.65のポリ
エチレンテレフタレートヲ芯成分として複合紡糸を実施
し、常法により水浴延伸を実施し、単糸デニール2デニ
ールの綿を作製し念。その後実施例1と同様の方法によ
)評価を実施し、良好な結果が得られた。
〔比較例7.8〕 実施例1において、ポリオキ7了ルキレングリコールの
共重合量を0%とした場合(比較例7)、およびポリオ
キシアルキレングリコールの共重合量を0%とし、抗酸
化剤の童を0%とした場合(比較例8)を表1に併記す
る。この結果から、抗酸化剤が単独の場合には親水性に
対して実質的に何も影響を与えないことが分る。
〈発明の効果〉 本発明によシ提供される共重合ポリエステルは高い表面
濡れ易さを有し、爆らに繊維になした際に、布帛のごと
き繊維集合体の形態で高い表面濡れ性、吸水性を発揮し
、しかも洗濯などの処理にも力・かわらず高い表面濡れ
性、吸水性を長期にわたって維持することができる。し
かも、繊維の看色も少なく良好なレベルを維持している
ため、衣料、非衣料分野の巾広い用途への展開が可耗で
ある。
本発明において、片末端を封鎖したポリオキシアルキレ
ングリコールの特定量を共重合したポリエステル繊維の
親水性能と色相が本発明で述べている抗酸化剤を加える
ことによシー段と向上する理由について明確にはわから
ないが、片末端を封鎖したポリオキシアルキレングリコ
ールと抗酸化剤の相互作用によって、くシかえし洗tく
処理をしても#!維からの脱落が抑止されると同時に1
重合、紡糸時の熱履歴を経た時のポリマー耐熱性が向上
するためと想像される。
以下余白

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 片末端を封鎖したポリオキシアルキレングリコールを共
    重合ポリエステルに対して1.0〜30重量%共重合し
    たポリエステルに、該ポリオキシアルキレングリコール
    に対して0.5〜30重量%の範囲となる量のフェノー
    ル・亜燐酸系抗酸化剤及びフェノール・次亜燐酸系抗酸
    化剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤
    を含有させたポリエステルよりなる共重合ポリエステル
    繊維。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007070467A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Teijin Fibers Ltd 共重合ポリエステルおよびそれからなる繊維

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