JPH04202458A - ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物

Info

Publication number
JPH04202458A
JPH04202458A JP33634690A JP33634690A JPH04202458A JP H04202458 A JPH04202458 A JP H04202458A JP 33634690 A JP33634690 A JP 33634690A JP 33634690 A JP33634690 A JP 33634690A JP H04202458 A JPH04202458 A JP H04202458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
polyester
resin composition
polypropylene
polyester resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33634690A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yokoyama
公一 横山
Tetsuya Kawamura
哲也 河村
Akira Kobayashi
明 小林
Katsuyuki Yokomizo
勝行 横溝
Yuji Fujita
祐二 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Corp filed Critical Tonen Corp
Priority to JP33634690A priority Critical patent/JPH04202458A/ja
Publication of JPH04202458A publication Critical patent/JPH04202458A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリエステルとポリプロピレンとを含有するポ
リエステル樹脂組成物に関し、特にポリエステルとポリ
プロピレンとが良好に相溶化し、耐衝撃性、機械的強度
、絶縁性、表面特性等に優れたポリエステル樹脂組成物
に関する。
〔従来の技術〕
ポリエステルは、機械的強度、絶縁性、耐衝撃性等に優
れた樹脂である。またポリプロピレンは成形性、耐薬品
性、耐水性等に優れているか、曲げ弾性率、耐衝撃性等
に劣るという欠点かある。
このようなポリエステルとポリエステルとをブレンドす
ることにより、双方の欠点を緩和し、バランスのよい樹
脂とすることが検討されている。
しかしながらポリプロピレンとポリエステルとは相溶性
か余り良好ではないので、相溶性を改善するために不飽
和カルボン酸またはその無水物による変性ポリオレフィ
ンを用いることにより、ポリエステルとポリプロピレン
とを相溶化することか試みられている。
特開昭60−58447号は、プロピレン重合体(A>
、熱可塑性ポリエステル(B)、変性プロピレン−冬オ
レフィンランダム共重合体(C)、スチレン・ブタジェ
ンブロック共重合体水添物(D)及び無機充填剤(E)
とからなる組成物において、変性プロピレン−酬オレフ
ィンランダム共重合体(C)かX線による結晶化度0な
いし30重量%、及びプロピレン含有量50ないし70
モル%のプロピレン−俗オレフィンランダム共重合体に
(G)に、不飽和カルボン酸またはその誘導体から選ば
れるグラフトモノマーを0.01ないし5重量%グラフ
ト変性したものであり、(A>成分と(B)成分の合計
量100重量部に対しくC)成分が1ないし80重量部
、(D)成分が1ないし50重量部及び(ε)成分か5
ないし150重量部含まれることを特徴とする熱可塑性
樹脂組成物を開示している。
またポリエステルとポリプロピレンとの相溶化剤として
、エポキシ基含有共重合体を利用したポリプロピレンと
ポリエステルを含有する熱可塑性樹脂組成物か種々提案
されている。
特開昭61−60744号は、ポリプロピレン(A)1
0〜90重量%と飽和ポリエステル樹脂(B)90〜l
O重量%とからなる樹脂組成物100重量部に対して、
エポキシ基含有共重合体(C)を2〜30重量部配置部
ること特徴とする熱可塑性樹脂組成物を開示している。
また特開昭61−60746号は、変性ポリプロピレン
または変性ポリプロピレン/ポリプロピレン組成物から
選ばれるポリプロピレン(A)50〜90重量%と、飽
和ポリエステル樹脂(B)50〜lO重量%とからなる
樹脂組成物100重量部に対して、エポキシ基含有共重
合体(C)を2〜30重量部配置部ることを特徴とする
熱可塑性樹脂組成物を開示している。
〔発明か解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの熱可塑性樹脂組成物はいずれも
十分な曲げ弾性率及び耐衝撃性の向上か得られず、しか
もポリプロピレンとポリエステルとの相溶性も十分ては
なく表面剥離を生じやすいという問題がある。
一方、ポリエステルの機械的強度及び耐熱性を向上させ
ることを目的としてガラス繊維を配合することか一般に
行われている。
しかしながら、ガラス繊維強化ポリエステルは、比重か
大きくなり、成形品の用途によっては適さない場合かあ
る。またガラス繊維強化ポリエステルは、曲げ弾性率等
の機械的強度及び耐熱性には優れているものの、耐衝撃
性か必ずしも十分てはないという問題かある。
そこでポリエステルの軽量化を目的としてポリエステル
に比重の小さいポリプロピレン等を混合することか考え
られるか、上述したようにポリプロピレンとポリエステ
ルとは相溶性か十分てないので、耐衝撃性や表面剥離性
か低下するという問題かある。
また、ポリエステルとガラス繊維に他の樹脂成分を配合
した場合には、機械的強度、耐衝撃性、絶縁性のいずれ
かか低下しやすく、全てか満足できるレベルにある組成
物、いわゆるバランスのよい樹脂を得るのか困難である
という問題もある。
したかって本発明の目的は、ポリエステルとポリプロピ
レンとが良好に相溶化し、もって機械的強度、耐衝撃性
、絶縁性及び表面特性に優れた熱可塑性樹脂組成物を提
供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意検討の結果、本発明者らは、ポリエ
ステルと、ポリプロピレンの相溶化剤として不飽和カル
ボン酸又はその無水物による変性したプロピレン−非共
役ジエンランダム共重合体とを含有する組成物は、ポリ
エステルとポリプロピレンとか良好に相溶化していると
ともに、もって耐衝撃性、機械的強度、絶縁性及び表面
特性に優れていることを見出し、特に上記樹脂成分にガ
ラス繊維を添加した場合には ポリエステルとガラス繊
維とからなる従来の組成物と比へて耐衝撃性に優れてお
り、十分な機械的強度、絶縁性を有し、しかもポリプロ
ピレンの配合により軽量化が達成されることを見出し、
本発明に想到した。
すなわち、本発明のポリエステル樹脂組成物は、fa)
ポリプロピレンと、 (b)ポリエステルと、 (Clプロピレンと下記−船人・ (ただし、R1−R4はH又は炭素数1〜6のアルキ、
 ル基であり、nはI〜20の整数を表す。)で表され
る非共役ジエンコモノマーとをランダム共重合させてな
るプロピレン−非共役ジエンランダム共重合体に、不飽
和カルボン酸又はその無水物を0.1〜5重量%グラフ
ト共重合させてなる変性プロピレン−非共役ジエンラン
ダム共重合体とを 含有し、前記(a)と前記fb)の重量比か2/98〜
98/2てあり、前記(C1の含有量か、前記(a) 
+ (b)の合計100重量部に対して2〜40重量部
であることを特徴とする。
本発明においてTa)ポリプロピレンは、プロピレンの
ホモポリマーに限らず、プロピレンとエチレンとのブロ
ックコポリマー又はランダムコポリマーを含む。コポリ
マーの場合、エチレン含有量は10重量%以下である。
このようなポリプロピレン樹脂は通常0.5〜80g/
10m1nのメルトフローレーt−(MFR、JISK
7210、荷重2.16kg、230’C)を有する。
また上記ポリプロピレンに100重量部に対して0,1
〜40重量部程置部レフィン系エラストマーを配合した
ものも用いることができる。
上記すレフイン系エラストマーとは、エチレン、プロピ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−ペンテ
ン等の酬オレフィンの2種又は3種以上の共重合体ゴム
、又は俗オレフィンと他種モノマーとの共重合体を意味
する。上記鉛オレフィンの2種又は3種以上の共重合体
ゴムとしては、典型的にはエチレン−プロピレン共重合
体ゴム(EPR)及びエチレン−プロピレン−ジエン共
重合体ゴム(EPDM)か挙げられる。エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体(EPDM)中のジエンとして
は、ジシクロペンタジェン、1.4−ヘキサジエン、シ
クロオクタジエン、メチレンノルボルネン等の非共役ジ
エン又はブタジェン、イソプレン等の共役ジエンを使用
することができる。また俗オレフィンと共重合する他種
モノマーとしては、酢酸ビニル、アクリル酸エステル等
を用いることができる。α−オレフィンと他種モノマー
との共重合体の典型的な例としてはエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(E■A)か挙げられる。
本発明において(b)ポリエステルは、一般に飽和ジカ
ルボン酸と飽和二価アルコールとからなる熱可塑性樹脂
で、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート
(ポリブチレンテレフタレート)、ポリヘキサメチレン
チしフタレート、ポリシクロヘキサン−1,4−ジメチ
ロールテレフタレート、ポリネオペンチルテレフタレー
ト等か挙げられる。これらの中で特にポリエチレンテレ
フタレート及びポリブチレンテレフタレートが好ましい
上記ポリエステルは0.30〜1,8の固有粘度〔η〕
及び10〜200m当量/kgの末端カルボキシル基の
濃度を有するのが好ましい。ここで固有粘度〔η)(d
1/g)は。−クロロフェノール溶媒中において25°
Cて測定した溶液粘度より求めたものである。
ポリエチレンテレフタレートの場合、固有粘度〔η〕は
0.30〜1.2で、末端カルボキシル基濃度は10〜
200m当量/ kgであるのか好ましい。なお、ポリ
エチレンテレフタレート中のテレフタル酸成分は、アル
キル基、ハロゲン基等で置換されたものでもよく、また
グリコール成分は、エチレングリコールの他に50重量
%程度まて他のグリコール、例えば1,4−ブチレング
リコール、プロピレングリコール、ヘキサメチレングリ
コール等を含有していてもよい。
また、ポリブチレンテレフタレートの場合、固有粘度〔
η〕は0.30〜1.8て、末端カルボキシル基濃度は
10〜200m当量/ kgであるのか好ましい。
この場合も同様にテレフタル酸成分はアルキル基、ハロ
ゲン基等て置換されたものでもよく、またグリコール成
分は1.4−ブチレンゲリコールの他に50重量%程度
まで他のグリコール、例えばエチレンゲルコール、プロ
ピレングリコール、ヘキサメチレンゲルコール等を含有
していてもよい。
本発明において(C)変性プロピレン−非共役ジエンラ
ンダム共重合体は、不飽和カルボン酸又はその無水物を
グラフト重合してなるプロピレン−非共役ジエンランダ
ム共重合体である。
上記プロピレン−非共役ジエンランダム共重合体とは、
プロピレンと一般式 (たたし、R,〜R4はH又は炭素数1〜6のアルキル
基であり、nは1〜20の整数を表す。)で表される非
共役ジエンコモノマーとを共重合させてなるものである
上記非共役ジエンとしては、例えば、2−メチル−1,
4−ペンタジエン、1,4−へキサジエン、4−メチリ
デン−1−ヘキセン、4−メチル−1,4−へキサジエ
ン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1.4−ヘプ
タジエン、4−エチル−1,4−へキサジエン、4,5
−ジメチル−1,4−へキサジエン、4−、メチル−1
,4−ヘプタジエン、4−エチル−1,4−ヘプタジエ
ン、5=メチル−1゜4−へブタジェン、5−メチル刊
、4−才りタジエン、1.5−へブタジェン、1.5−
オクタジエン、5−メチル−1,5−へブタジェン、6
−メチル−1,5−へブタジェン、2〜メチル−1,5
〜ヘキサツエン、1.6−オクタジエン、6−メチル−
1,6−オクタジエン、7−メチル−1゜6−オクタジ
エン、2−メチル−1,6−ヘプタジエン、1.9−デ
カジエン、1913−テトラデカジエンなとか挙げられ
る。これらの中で、特に、1.4−へキサジエン、2−
メチル−1,5−へキサジエン、7−メチル−1゜6−
オクタジエン、1.9−デカジエン、1,13−テトラ
デカジエン等か好ましい。これらの非共役ジエンコモノ
マーは、2種以上混合して用いることもてきる。
プロピレンと非共役ジエンコモノマーとをランダム共重
合させるには、チーグラー・ナツタ触媒を用いる通常の
共重合法を適用すればよい。この場合、前記非共役ジエ
ンの割合は0.05〜lOモル%となるようにするのか
望ましい。非共役ジエンの含有量か0.05モル%未満
の場合、後述する不飽和カルボン酸又はその無水物のグ
ラフト反応において高いグラフト率か得られない。また
10モル%を超えると、共重合体の結晶性か大幅に低下
するdより好ましい非共役ジエンの含有量は0,1〜3
モル%である。
なお、ランダム共重合体には、エチレン、ブテン−1な
との他の不飽和モノマーを5モル%以下共重合させても
よい。この共重合体の分子量は、通常、10万〜100
万とするのか適当である。
このようなプロピレン−非共役ジエンランダム共重合体
にグラフト共重合させる不飽和カルボン酸又はその無水
物としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸等のモノ
カルホン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のジ
カルボン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、エンデ
イック酸無水物(無水ハイミック酸)等のジカルボン酸
無水物等か挙げられ、特にジカルボン酸及びその無水物
か好ましい。
変性プロピレン−非共役ジエンランダム共重合体中の不
飽和カルボン酸又はその無水物の含有量(グラフト率)
は0.1〜5重量%、好ましくは0゜6〜5重量%であ
る。不飽和カルボン酸又はその無水物による変性量か0
.1重量%未満であると、変性プロピレン−非共役ジエ
ンランダム共重合体の添加によるポリプロピレンとポリ
エステルとの相溶性向上に十分な効果かなく、また5重
量%を超えると強度か低下する。具体的には、無水マレ
イン酸により変性する場合には、無水マレイン酸の含有
量を0.1〜5重量%、より好ましくは0.2〜5重量
%とじ、また無水ハイミック酸を用いる場合には、その
含有量を0.1〜5重量%、より好ましくは0.2〜5
重量%とする。
なお上述したような変性プロピレン−非共役ジエンラン
ダム共重合体のメルトフローレートは0゜1〜150 
gho分の範囲内にある。
変性プロピレン−非共役ジエンランダム共重合体の製造
は溶液法又は溶融混練法のいずれても行うことかできる
。溶融混練法の場合、プロピレン−非共役ジエンランダ
ム共重合体、変性用不飽和カルボン酸(又は酸無水物)
及び触媒を押出機や二軸混練機等に投入し、190〜2
80°Cの温度に加熱して溶融しなから混練する。また
溶液法の場合、キシレン等の有機溶剤に上記出発物質を
溶解し、100〜140°Cの温度で撹拌しなから行う
。いずれの場合にも、触媒として通常のラジカル重合用
触媒を用いることができ、例えば過酸化ベンゾイル、過
酸化ラウロイル、過酸化ジターシャリ−ブチル、過酸化
アセチル、ターシャリ−ブチルペルオキシ安息香酸、過
酸化ジクミル、ペルオキシ安息香酸、ペルオキシ酢酸、
ターシャリ−ブチルペルオキシピバレート、2.5−ジ
メチル−2,5−ジターンヤリープチルペルオキシヘキ
シン等の過酸化物類や、アゾビスイソブチロニトリル等
のジアゾ化合物類等か好ましい。触媒の添加量は変性用
不飽和カルホン酸又はその無水物100重量部に対して
1〜100重量部程度置部る。
上述したような(a)ポリプロピレンと、(b)ポリエ
ステルと、(C)変性プロピレン−非共役ジエンランダ
ム共重合体との配合割合は、まず(a)ポリプロピレン
と(b)ポリエステルとか重量比て2/98〜98/2
、好ましくは5/95〜9515である。重量比か2/
98未満ては、ポリプロピレンか少なすぎ、−方98/
2を超えるとポリエステルか少なすぎる。
また(C1変性プロピレン−非共役ジエンランダム共重
合体の配合割合は、前記(a)+前記[b)の合計量1
00重量部に対して、2〉40重量部、好ましくは5〜
30重量部である。(C)変性プロピレン−非共役ジエ
ンランダム共重合体か2重量部未満ては変性プロピレン
−非共役ジエンランダム共重合体の添加によるポリプロ
ピレンとポリエステルとの相溶性の向上効果か十分でな
い。一方40重量部を超えると、得られる組成物の曲げ
弾性率等の機械的強度か低下する。
なお、(C)変性プロピレン−非共役ジエンランダム共
重合体中の不飽和カルボン酸又はその無水物の含有量は
、樹脂成分((a) 十(b) 十(C) ’)の合計
量100重量%に対して好ましくは0.1〜40重量%
、より好ましくは0.5〜30重量%である。不飽和カ
ルボン酸又はその無水物か0.1重量%未満ては、ポリ
エステルとポリプロピレンとの相溶性の向上効果か十分
でない。
本発明においては上述したような樹脂成分に対して、さ
らに(d)ガラス繊維を配合することかてきる。
上記ガラス繊維としては、特に制限はなく、チョップト
ストランド、ロービング等のものを使用することかでき
る。またその繊維径は樹脂マトリックス中ての接着性の
点て5〜30μm程度のものか好ましく、さらに樹脂成
分との接着性を考慮した表面処理を施したものか好まし
い。
上述したような(d)ガラス繊維の配合量は、ta+ポ
リプロピレン+(b)ポリエステル+(C)変性プロピ
レン−非共役ジエンランダム共重合体の合計100重量
部に対して、5〜100重量部、好ましくは5〜60重
量部である。ガラス繊維の含有量か5重量部未満てはそ
の添加による組成物の機械的強度、耐熱性及び絶縁性の
向上効果か不十分てあり、また100重量部を超えると
成形性か低下し成形物の製造か困難となるばかりか、か
えって強度か低下する。
特に本発明のポリエステル樹脂組成物においてガラス繊
維を含有するものは、ポリエステルとガラス繊維とから
なる従来の組成物と比へて耐衝撃性に優れているととも
に、十分な機械的強度、絶縁性を有する。しかもポリプ
ロピレンの配合により軽量化も達成される。
本発明のポリエステル樹脂組成物は上記の組成となるか
、さらにその強化や改質を目的として、他の充填材や強
化材、熱安定剤、光安定剤、難燃剤、可塑剤、帯電防止
剤、発泡剤、核剤等を添加することかできる。
上述したような本発明のポリエステル樹脂組成物は、上
記各成分を一軸押出機、二軸押出機、パンバリミキサー
、混練ロール、ブラベンダー等の混練機を用いて230
〜320℃、好ましくは250〜280°Cで加熱溶融
状態で混練することにより得ることかできる。
なお、ガラス繊維については樹脂成分と同時に混練して
もよいし、混練を押出機等より行う場合には、押出機の
途中で供給してもよい。
〔作 用〕
本発明のポリエステル樹脂組成物は、ポリエステルと、
ポリプロピレンと、不飽和カルボン酸又はその無水物を
グラフト重合してなる変性プロピレン−非共役ジエンラ
ンダム共重合体とからなるので、耐衝撃性、機械的強度
、絶縁性及び表面特性に優れるでいる。
このような効果が得られる理由は必ずしも明らかでない
が、機械的強度、絶縁性、耐衝撃性に優れたポリエステ
ルと、成形性、耐薬品性、耐水性に優れるポリプロピレ
ンと、不飽和カルボン酸又はその無水物による変性プロ
ピレン−非共役ジエンランダム共重合体との相乗効果に
よるためであると考えられる。
〔実施例〕
以下の具体的実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。
なお、各実施例及び比較例において、原料及び添加剤と
しては、以下のものを使用した。
[1]ポリプロピレン ホモポリマー HPP:(東燃石油化学■製、+209 、メルトフロ
ーレート(VFR1230°C12,16kg荷重)8
゜5g/10分〕 [21ポリエステル ・ポリエチレンテレフタレート PET:(蛮人■製TR4550、固有粘度〔η〕0.
7〕 ・ポリブチレンテレフタレート PBT:(蛮人■製C700ON 、固有粘度〔η〕1
、05) [3]ガラス繊維 G F :  [C303MA419 、旭ファイバー
グラス■製、繊維径lOμm、ストランド長3 mm)
変性プロピレン−非共役ジエンランダム共重合体の合成
例1 プロピレン−非共役ジエンランダム共重合体(メルトフ
ローレー) (VFR1230°C12,16kg荷重
) 50g/10分、非共役ジエンの種類=1,9デカ
ジエン)100重量部と、無水マレイン酸(MAH) 
5重量部及びラジカル発生剤(POX、パーヘキシン2
−5B、日本油脂■製)0.5重量部とを混合し、これ
をL/Dが30で直径45mmの二軸押出機を用いて、
230°C,loorpmの条件で混練し、グラフト反
応を行い、変性プロピレン−非共役ジエンランダム共重
合体(CMPPDM■)を得た。
得られた変性プロピレン−非共役ジエンランダム共重合
体のメルトフローレート (230℃、2,16kg荷
重)は、12.3 g /10分てあった。また無水マ
レイン酸のグラフト率は、2.5重量%であった。
変性プロピレン−非共役ジエンランダム共重合体の合成
例2 上記変性プロピレン−非共役ジエンランダム共重合体(
CMPPDM■)を沸騰キシレン(水を飽和させたもの
)中に溶解した後、冷却し、析出した変性プロピレン−
非共役ジエンランダム共重合体を吸引濾過により分離し
、乾燥して変性プロピレン−非共役ジエンランダム共重
合体(CMPPDM■)を得た。
このようにして得られた変性プロピレン−非共役ジエン
ランダム共重合体中の無水マレイン酸は開環し、ジカル
ボン酸グラフトプロピレン−非共役ジエンランダム共重
合体となっていた。なお、開環率はほぼ100重量%で
あった。
実施例1〜14、比較例1〜6 ポリプロピレン(HPP)と、ポリエステル(PET又
はPBT)と、変性プロピレン−非共役ジエンランダム
共重合体(CMPPDM■又はCMPPDM■)とを第
1表に示す割合で、ヘンシェルミキサによりトライブレ
ンドした後、44mmφの二軸押出機により、250°
CC125Orpで混練し、ポリエステル樹脂組成物を
得た。
なお、ガラス繊維を含有するものについては、押出機の
途中よりガラス繊維(GF)を第1表に示す割合で供給
し、ポリエステル樹脂組成物を得た。
このようにして得られたポリエステル樹脂組成物の表面
剥離性、23°Cてのアイゾツト衝撃強度、破断点強度
、曲げ弾性率、熱変形温度、絶縁破壊電圧、及び密度を
測定した。
結果を第1表に合わせて示す。
(】)表面剥離性 テストピース表面にカミソリを用い
てlmmX1mmのマス目を100個つけ、マス目にセ
ロハンテープにチバン■製)を付着した後、はぎ取った
。100個のマス目のうち、セロハンテープに付着せず
テストピース表面に残ったマス目の数を数えた。
(2)アイゾツト衝撃強度: ASTM D256によ
り、23°C、ノツチ付きにて測定。
(3)破断点強度: ASTM D638により測定。
(4)曲げ弾性率: ASTM D790により測定。
(5)熱変形温度: ASTM D648により 4.
6kg/cm2にて測定。
(6)絶縁破壊電圧: ASTM D149により25
°Cにて測定。
(7)密度: ASTM D792により測定。
第1表から明らかなように、本発明のポリエステル樹脂
組成物は、表面剥離性、アイゾツト衝撃強度、破断点強
度、曲げ弾性率のすへてか良好であり、絶縁破壊電圧か
高かった。
特にガラス繊維を含有する実施例2〜14の組成物は、
機械的強度か向上しており、熱変形温度か高く、しかも
ガラス繊維の含有量を基準として対応する比較例よりも
密度か小さくなっている。
これに対し、ポリエステルとポリプロピレンの2成分か
らなる比較例1の組成物は、両者の相溶性が劣るため、
表面剥離性か著しくおとり、これに伴い対応する例であ
る実施例1よりも耐衝撃性等の機械的物性が劣っていた
。またポリエステルとガラス繊維とからなる比較例2の
組成物は、アイゾツト衝撃強度か十分てなく、比較例4
.5の組成物は、耐衝撃性及び表面剥離性か著しく劣っ
ている。またポリプロピレンとガラス繊維とからなる比
較例6の組成物は、耐衝撃性、表面剥離性及び機械的強
度か劣っている。これは、ガラス繊維かポリプロピレン
に対して、良好に接着しないためであると考えられる。
さらに比較例3の組成物は対応する実施例3.4の組成
物よりも各種物性か劣っていた。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明のポリエステル樹脂組成物
は、ポリエステルと、ポリプロピレンと、不飽和カルボ
ン酸又はその無水物をグラフト重合してなる変性プロピ
レン−非共役ジエンランダム共重合体とからなるので、
耐衝撃性、機械的強度、絶縁性及び表面特性に優れるで
いる。
特に本発明のポリエステル樹脂組成物においてガラス繊
維を含有するものは、ポリエステルとガラス繊維とから
なる従来の組成物と比へて耐衝撃性に優れているととも
に、十分な機械的強度、絶縁性を有する。しかもポリプ
ロピレンの配合により軽量化も達成される。
このような本発明のポリエステル樹脂組成物は、各種エ
ンジニアリングプラスチックとして、特に自動車の内装
及び外装部品、家電部品、工業材料部品、包装材料等用
の樹脂組成物として好適である。
出  願  人   東  燃  株  式  会  
社代 理 人 弁理士 久保1)耕平 復代理人 弁理士 高石 橘馬

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ポリプロピレンと、 (b)ポリエステルと、 (C)プロピレンと下記一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、R_1〜R_4はH又は炭素数1〜6のアル
    キル基であり、nは1〜20の整数を表す。)で表され
    る非共役ジエンコモノマーとをランダム共重合させてな
    るプロピレン−非共役ジエンランダム共重合体に、不飽
    和カルボン酸又はその無水物を0.1〜5重量%グラフ
    ト共重合させてなる変性プロピレン−非共役ジエンラン
    ダム共重合体とを 含有し、前記(a)と前記(b)の重量比が2/98〜
    98/2であり、前記(c)の含有量が、前記(a)+
    (b)の合計100重量部に対して2〜40重量部であ
    ることを特徴とするポリエステル樹脂組成物。
  2. (2)請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物におい
    て、前記(a)+(b)+(c)の合計100重量部に
    対して5〜100重量部の(d)ガラス繊維を含有する
    ことを特徴とするポリエステル樹脂組成物。
  3. (3)請求項1又は2に記載のポリエステル樹脂組成物
    において、前記ポリエステルが、ポリエチレンテレフタ
    レート又はポリブチレンテレフタレートであることを特
    徴とするポリエステル樹脂組成物。
  4. (4)請求項1乃至3のいずれかに記載のポリエステル
    樹脂組成物において、前記プロピレン−非共役ジエンラ
    ンダム共重合体の非共役ジエンの共重合量が0.01〜
    5モル%であることを特徴とするポリエステル樹脂組成
    物。
  5. (5)請求項2乃至4のいずれかに記載のポリエステル
    樹脂組成物において、前記ガラス繊維の繊維径が5〜3
    0μmであることを特徴とするポリエステル樹脂組成物
JP33634690A 1990-11-30 1990-11-30 ポリエステル樹脂組成物 Pending JPH04202458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33634690A JPH04202458A (ja) 1990-11-30 1990-11-30 ポリエステル樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33634690A JPH04202458A (ja) 1990-11-30 1990-11-30 ポリエステル樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04202458A true JPH04202458A (ja) 1992-07-23

Family

ID=18298176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33634690A Pending JPH04202458A (ja) 1990-11-30 1990-11-30 ポリエステル樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04202458A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013095897A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Denso Corp 樹脂組成物およびセンサ部品
CN103772823A (zh) * 2014-01-24 2014-05-07 南通红石科技发展有限公司 一种耐冲击的复合塑料及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013095897A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Denso Corp 樹脂組成物およびセンサ部品
CN103772823A (zh) * 2014-01-24 2014-05-07 南通红石科技发展有限公司 一种耐冲击的复合塑料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5298557A (en) Thermoplastic resin composition
JPH0579700B2 (ja)
JPS59120644A (ja) ガラス繊維強化ポリ4−メチル−1−ペンテン組成物
JPH04202458A (ja) ポリエステル樹脂組成物
JPH06122794A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH04325549A (ja) ポリエステル樹脂組成物の製造方法
JPH0665486A (ja) ポリエステル樹脂組成物
JPH05287141A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH04275363A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0517646A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0543767A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH04323251A (ja) ポリエステル樹脂組成物の製造方法
JPS62280227A (ja) 成形物品の製造方法
JPS59221353A (ja) 熱可塑性ポリエステル組成物
JPH0665485A (ja) ポリエステル樹脂組成物
JPH04202457A (ja) ポリエステル樹脂組成物
JPH04275362A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0616930A (ja) 食品用容器
JPH0517643A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0586276A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH05287164A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH05287138A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH06145482A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH06145478A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0649352A (ja) 熱可塑性樹脂組成物