JPH04198229A - 芳香族ポリイミドフィルムの製造法 - Google Patents

芳香族ポリイミドフィルムの製造法

Info

Publication number
JPH04198229A
JPH04198229A JP32625890A JP32625890A JPH04198229A JP H04198229 A JPH04198229 A JP H04198229A JP 32625890 A JP32625890 A JP 32625890A JP 32625890 A JP32625890 A JP 32625890A JP H04198229 A JPH04198229 A JP H04198229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polyamic acid
polyimide film
solution
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32625890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2973516B2 (ja
Inventor
Shunichi Hamamoto
俊一 浜本
Hiroshi Inoue
浩 井上
Yoshiyuki Miwa
三輪 孔之
Tetsuharu Hirano
徹治 平野
Katsuo Imatani
今谷 克男
Takeyuki Matsubara
松原 健之
Takashi Kono
敬 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP32625890A priority Critical patent/JP2973516B2/ja
Priority to US07/798,532 priority patent/US5308569A/en
Publication of JPH04198229A publication Critical patent/JPH04198229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2973516B2 publication Critical patent/JP2973516B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、3,4,3′,4′−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物とP−フェニレンジアミンとの重合反応
により得られるポリアミド酸からイミド化剤を利用して
芳香族ポリイミドフィルムを製造する方法に関する。
[従来技術] 芳香族テトラカルボン酸無水物と芳香族ジアミンとの重
合・環化(イミド化)により得られる芳香族ポリイミド
のフィルム状成形物は、耐熱性及び耐化学薬品性などが
優れているため、各種の用途に利用できる優れた工業材
料として注目を浴びている。なかでも、3,4.3′、
4゛−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェ
ニレンジアミンとの重合反応により得られるポリアミド
酸から得られる芳香族ポリイミドのフィルムは、特に優
れた耐熱性及び化学的安定性等を有することが知られて
いる。
芳香族ポリイミドフィルムの製造には、従来、芳香族テ
トラカ゛ルボン酸無水物と芳香族ジアミンとを有機極性
溶媒中で重合反応させてポリアミド酸(ポリアミック酸
ともいう)の溶液を得たのち、この・ポリアミド酸溶液
を基体上にフィルム状に流延し、該フィルム状流延液を
80〜20(1:以下で加熱して自己支持性フィルムを
得て、次いで該自己支持性フィルムを基体から剥離し、
更に300℃以上の温度にて加熱を行なうなどして加熱
環化(閉環)させて製造する方法が利用されていた。こ
の加熱環化を利用する方法は、簡便で、工業的に優れた
方法であるが、環化反応(イミド化反応)中に発生する
水が、ポリアミド酸のアミド酸結合を加水分解し、生成
するポリマーの分子量の低下を引き起こし、得られるポ
リイミドフィルムの物性低下をもたらしやすいとの問題
がある。
上記の加熱環化に起因するフィルム物性低下などの問題
を回避するための方法として、ポリアミド酸溶液にイミ
ド化剤を添加し、このイミド化剤の作用により、低温加
熱の条件下で、加水分解を防ぎながら、環化(イミド化
)を実現して、ポリイミドフィルムを得る方法が既に開
発されている。この目的で用いられるイミド化剤として
は、ポリアミド樹脂ハンドブック(福本修編、日刊工業
新聞社昭和63年刊、533〜534頁)に記載されて
いるように、従来では、ピリジンなどの第三級アミンが
知られていた。このピリジンは、安価であり、工業的使
用においては有利なイミド化剤であるといえるが、その
使用に際しては無水酢酸のような低級カルボン酸無水物
との併用が必須であり、またその使用量も、ポリアミド
酸のアミド酸結合1モルに対して0.5モル以上用いる
必要があるとされているため、実際の工業的使用におい
ては必ずしも有利であるとはいえないと考えられていた
(特開昭59−223725号公報参照)。また特に、
従来知られてる第三級アミンと低級カルボン酸無水物と
を組み合わせて、化学イミド化のためにポリアミド酸の
溶液に加えた場合、その溶液は短時間のうちにゲル化か
起こり、その後の流延などのフィルム製造上必須の工程
が円滑に進まなくなるとの問題があった。
上記のゲル化の問題の解決策として、上記の特開昭59
−223725号公報には、イミダゾールおよびその誘
導体を、カルボン酸無水物を併用することなく単独で化
学イミド化剤として用いることが提案されている。しが
し、イミダゾールおよびその誘導体は比較的高価であり
、またそのイミダゾール類を用いて工業的な製造に利用
できる程度に効率良くイミド化を行なわせるためには、
イミダゾール類をポリアミド酸のアミド酸結合1モルに
対して2モル以上用いる必要があり、この点において問
題がある。
[発明の目的] 本発明は、3,4.3’ 、4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合反
応により得られるポリアミド酸から芳香族ポリイミドフ
ィルムを工業的に有利に製造するための方法を提供する
ことを主な目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、3,4.3′、4′−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合反応
により得られるポリアミド酸を、共鳴構造を有する含窒
素複素環化合物以外の有機極性溶媒と、ポリアミド酸の
アミド酸単位に対して0.02〜0.4倍当目のインキ
ノリンもしくは置換基を有するピリジンとがらなり、実
質的に低級カルボン酸無水物を含有することない混合溶
媒に溶解してなるポリアミド酸溶液を基体上にフィルム
状に流延した後、該フィルム状流延液を80〜200℃
で加熱して自己支持性フィルムを得、次いで該自己支持
性フィルムを基体がら剥離し、更に300℃以上の温度
にて加熱を行なうことからなる芳香族ポリイミドフィル
ムの製造法にある。
[発明の詳細な説明] 前述のように、従来、芳香族テトラカルボン酸無水物と
芳香族ジアミンとの重合により得られるポリアミド酸を
環化(イミド化)することにより、芳香族ポリイミドフ
ィルムを製造するに際して、化学イミド化剤としてピリ
ジンのような第三級アミンを使用する場合には低級カル
ボン酸無水物との併用が必須であり、またその使用量も
、ポリアミド酸のアミド酸結合1モルに対して0.5モ
ル以上用いる必要があるとされていた。しかしながら、
本発明者の検討によると、芳香族テトラカルボン酸無水
物として3,4.3’ 、4°−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物を用い、かつ芳香族ジアミンとしてP−
フェニレンジアミンを用いた場合には、生成するポリア
ミド酸のアミド酸単位に対して0.02〜0.4倍当量
程度の少量のインキノリン、あるいは置換基を有するピ
リジンを用い、かつ低級カルボン酸無水物を併用するこ
となくイミド化反応を行なった場合には、芳香族ポリイ
ミドフィルムの工業的な製造に大きな障害となる早期の
ゲル化が発生することなく、かつ化学イミド化反応も通
常の条件にて実用的に充分な速度にて進行し、更に得ら
れる芳香族ポリイミドフィルムも充分な強度を有するこ
とが判明した。
本発明において用いられる3、4.3’ 、4’−ビフ
エニルテトラカルボン酸二無水物は、他の反応性芳香族
テトラカルボン酸もしくはその誘導体と併用してもよい
が、その併用化合物は、テトラカルボン酸成分全体の1
0モル%以下、特に5モル%以下であることが好ましい
。併用化合物の例としては、2,3.3’ 、4’ −
ビフェニルテトラカルボン酸、3.3’ 、4.4’ 
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン、ビス(
3,4−ジカルボキシフェニル)エーテルなどのテトラ
カルボン酸の二無水物を挙げることができる。
また、本発明において用いられるp−フェニレンジアミ
ンは、他の芳香族ジアミンと併用してもよいが、その併
用化合物は、全芳香族ジアミン成分全体の20モル%以
下、特に15モル%以下であることが好ましい。併用化
合物の例としては、m−フェニレンジアミン、4.4′
−ジアミノジフェニルエーテル、4,4°−ジアミノジ
フェニルチオエーテル、4.4゛−ジアミノジフェニル
メタン、4.4°−ジアミノジフェニルスルホンなどを
挙げることができる。
3.4.3’ 、4’ −ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物とp−フェニレンジアミンとからポリアミド酸
を製造する方法は前述のように既に知られている。すな
わち、3.4.3’ 、4’ −ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンとを、略等モ
ルずつ用い、これらを有機極性溶媒中、0〜80℃、好
ましくは0〜70℃の温度で、重合することによりポリ
アミド酸を得ることができる。この重合反応に用いる有
機極性溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン、ピ
リジン、キノリン、N、N−ジメチルアセトアミド、N
、N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
テトラメチル尿素、クレゾール、フェノールのような芳
香族ポリアミド酸に対する溶解力が高い有機極性溶媒を
挙げることができる。
本発明において、基体上にフィルム状に流延してフィル
ム状流延液を形成するためのポリアミド酸溶液は、上記
の反応液(重合反応を行な)て得られた反応液)そのま
ま、もしくは、その濃縮液もしくは希釈液であってもよ
く、あるいは−旦ポリアミド酸を反応液から取り出した
のち、それを再度適当な有機極性溶媒に溶解して調製し
た溶液であってもよい。ただし、重合反応のための反応
溶媒としてイソキノリンもしくは置換基を有するピリジ
ンを用いた場合には、−旦それらの溶媒の全量もしくは
大部分を除去したのち、他の極性有機溶媒(すなわち、
共鳴構造を有する含窒素複素環化合物以外の有機極性溶
媒)に溶解する必要がある。
ポリアミド酸は、その対数粘度(30℃、濃度0.5g
7100mIL溶剤での測定値)が0.1以上であるよ
うな高分子量ものであることが好ましく、特に0.2〜
5であるような高分子量ものであることが好ましい。な
お、対数粘度とは、相対粘度(ηrel )の自然対数
を濃度Cで割った値(In  ηrel ) / Cを
意味する。
フィルム状流延液を調製するためのポリアミド酸溶液に
おけるポリアミド酸の濃度(ポリマー濃度)は、通常3
〜40重量%であり、特に4〜35重量%であることが
好ましい。
本発明においては、上記のようにして調製したポリアミ
ド酸溶液に、ポリアミド酸のアミド酸単位に対して0.
02〜0.4倍当量程度の少量のインキノリン、あるい
は置換基を有するピリジンを加える。ここに述べた置換
基を有するとリジンの例としては、3.5−ジメチルピ
リジン、3゜4−ジメチルピリジン、2.5−ジメチル
ピリジン、2.4−ジメチルピリジン、4−n−プロピ
ルピリジンなどの低級アルキル基が−もしくは二個性い
たピリジンを挙げることがてきる。また、これらのイミ
ド化剤は、二種以上組み合せて使用してもよい。
上記のイソキノリンもしくは置換基を有するピリジンは
、単独で、本発明における3、4゜3’ 、4’ −ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェニレンジ
アミンとの重合反応により得られるポリアミド酸の化学
イミド化剤とじて機能する。ただし、これら−の化学イ
ミド化剤は、ポリアミド酸のアミド酸単位に対して0.
02〜0.4倍当量程度の少量で用いる必要がある。そ
の量は、好ましくは0.3倍当量以下、0.05倍当量
以上であり、そして更に好ましくは0.2倍当量以下、
0.1倍当量以上である。また、これらの化学イミド化
剤は、従来使用されている無水酢酸のような低級カルボ
ン酸無水物の併用を伴なうことなく使用される。本発明
のイミド化反応の実施において、低級カルボン酸無水物
の併用はイミド化率の向上には若干効果があるものの、
ポリアミド酸溶液のゲル化を促進するとの悪影響がある
ため、本発明に従う芳香族ポリイミドフィルムの工業的
な製造を実施するためには、むしろ有害である。
上記のようにして得られたポリアミド酸溶液は、必要に
応じて脱泡、濾過等の処理を行なフたのち、ガラス板、
金属板、金属ベルト、金属トラムのような耐熱性の基体
上釘フィルム状に、たとえば厚さが50〜2000μm
の範囲の値となるようにTダイ、ドクターナイフ等を用
いて流延した後、得られたフィルム状流延液を、熱□風
あるいは赤外線などを利用する加熱装置で80〜200
℃の範囲の温度に加熱して自己支持性フィルムを得る。
この加熱により、自己支持性フィルムは約25〜45重
量%の加熱減量を示し、部分的なイミド化が行なわれて
、イミド化率が25〜80%(特に25〜60%)のポ
リマーが得られる。なあ、加熱減量は、自己支持性フィ
ルムを420”eで20分間加熱した後の重量減少から
下式により求めた値である。
加熱減量(重量%)=((加熱前の試料の重量−加熱後
の試料の重量)/(加熱前の試料の重量))xto。
次に上記の自己支持性フィルムを、基体から剥離し、更
に300℃以上の温度(通常は450℃以下)にて加熱
を行なうことにより、イミド化率が実質的に100%の
所望の芳香族ポリイミドフィルムを得る。この自己支持
性フィルムの加熱は、多数の加熱ロール間を通過させた
り、あるいはフィルムの両端をテンターのクリップやピ
ン等で若干の緊張力を与えた条件下で加熱するなどの公
知の方法により行なわれる。
次に、本発明の実施例および比較例を示す。なお、以下
の記載においてイミド化率は、赤外吸収スペクトルを用
いる方法(ATR法)により、740cm−’あるいは
1780cm−’のイミド基の特性吸収と、内部標準と
してのフェニル基の1510cm−’の吸収との吸光度
比を計算により求め、別に求めたイミド化率100%の
ポリイミドフィルムにおける対応する吸光度比との比率
を計算し、百分率(%)の単位にて表示した。
ゲル化時間は、30℃での糸引き現象が現れなくなるま
での時間で表示した。
各ポリイミドフィルムの引張強度および伸び率は、室温
(25℃)での測定値である。
[実施例1] N、N−ジメチルアセトアミド423.76gにp−フ
ェニレンジアミン25.00g (0゜2312モル)
を溶解し、この溶液に3.4゜3’ 、4’ −ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物68.02g (0,2
312モル)を少量ずつ1時間かけて添加した。この添
加操作の間、溶液の温度を約60℃に維持した。この結
果、ポリマー濃度[P]が18.0重量%で、溶液粘度
(B型回転粘度計使用、35℃の測定値)が1200ボ
イズのポリアミド酸(ポリマーの対数粘度;2.2)の
溶液が得られた。
得られたポリアミド酸溶液50gに、N、N〜ジメチル
アセトアミド5.528gとイソキノリン0.7223
g (5,592x10−′3モル)とを加え、3分間
攪拌、混合した。この混合液における、ポリアミド酸の
アミド酸単位とイソキノリンの当量比(アミド酸単位/
イソキノリン)は、110.125であり、ポリマー濃
度[P]は16.0重量%である。この混合液を30℃
にて1日間放置したが、ゲル化は見られなかった。
上記のポリアミド酸/イソキノリン混合液をガラス板上
に、ドクターナイフを用いて、厚みが約780μmとな
るように均一に流延した。この流延液層を有するガラス
板を一1熱風乾燥炉に入れて140℃の熱風にて10分
間の乾燥を行なったところ、ガラス板側表面のポリマー
のイミド化率が29%の自己支持性フィルム(加熱減量
32重量%)が得られた。
次いで、上記の自己支持性フィルムを金属枠に固定し、
そのまま熱風乾燥炉に入れ、180℃の熱風で10分間
で加熱し、さらに300℃で5分間、そして420℃で
5分間の加熱を行ない、厚みが約60μmのポリイミド
フィルム(イミド化率100%)を得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は41kg/m
m”で、伸び率は43%であった。
[実施例2] イソキノリンの代わりに、4−n−プロピルピリジンを
同じモルJi(5,592X10−3モル、0.68g
)用いた以外は実施例1と同様の操作を行ない、厚みが
約60μmのポリイミドフィルム(イミド化率100%
)を得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は44k g 
/ m m 2で、伸び率は45%であフた。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
1重量%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化
率が31%であった。
[実施例3] イソキノリンの代わりに、3.4−ジメチルピリジンを
同じモル量(5,592X10−3モル、0.60g)
用いた以外は実施例1と同様の操作を行ない、厚みが約
60μmのポリイミドフィルム(イミド化率100%)
を得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は40k g 
/ m m 2で、伸び率は43%であった。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
2重量%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化
率が32%であった。
[実施例4〕 イソキノリンの代わりに、3.5−ジメチルピリジンを
同じモル量(5,592X10−’モル、0.60g)
用いた以外は実施例1と同様の操作を行ない、厚みが約
60μmのポリイミドフィルム(イミド化率100%)
を得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は43kg /
 m m 2で、伸び率は45%であった。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
2重量%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化
率が28%であった。
[実施例5] イソキノリンの代わりに、2.3−ジメチルピリジンを
同じモル量(5,592xlO−’モル、0.60g)
用いた以外は実施例1と同様の操作を行ない、厚みが約
60μmのポリイミドフィルム(イミド化率100%)
を得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は45k g 
/ m m ”で、伸び率は46%であった。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
1重量%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化
率が32%であフた。
[実施例6] 用いるイソキノリンの量を2倍(11,18×10−3
モル、1.45g)にした以外は実施例1と同様の操作
を行ない、厚みが約60μmのポリイミドフィルム(イ
ミド化率100%)を得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は42kg/m
m’で、伸び率は43%であった。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
0重量%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化
率が35%であった。
[比較例1] イソキノリンを加えなかった以外は実施例1と同様の操
作を行ない、厚みが約60μmのポリイミドフィルムを
得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は38kg/m
m2.伸び率は35%と低い値であった。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
4重量%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化
率が17%であった。
[比較例2] イソキノリンの代わりに、ピリジンを同じモル量(5,
592X10−3モル、0.47g)用いた以外は実施
例1と同様の一操作を行ない、厚みが約60μmのポリ
イミドフィルムを得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は37kg/m
m2.伸び率は36%と低い値であった。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
3N量%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化
率が19%であった。
[比較例3] イソキノリンの代わりに、トリエチルアミンを同じモル
量(5,592xlO−’モル、0.57g)用いた以
外は実施例1と同様の操作を行ない、厚みが約60μm
のポリイミドフィルムを得た。
得られたポリイミドフィルムの引張強度は28kg/m
m2.伸び率は17%と低い値であフだ。
なお、途中で得られた自己支持性フィルムは加熱減量3
3重量%を示し、ガラス板側表面のポリマーのイミド化
率が20%であった。
[比較例4] 実施例1に記載の方法と同じ方法により得たポリアミド
酸溶液50gに、N、N−ジメチルアセトアミド3.8
18g、イソキノリン0.7223g (5,592x
lO−3モル)そして無水酢酸1、 71g (1,5
7sxto−3モル)を加え、3分間攪拌、混合した。
この混合液における、ポリアミド酸のアミド酸単位とイ
ンキノリンと無水酢酸の当量比(アミド酸単位/イソキ
ノリン/無水酢酸)は、110.12510.375で
あり、ポリマー濃度[P]は16.0重量%である。
得られだ混合液を30℃にて放置したところ、0.5時
間後にゲル化が発生した。
[発明の作用効果] 本発明の製造法を利用することにより、3゜4.3’ 
、4°−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とP−フ
ェニレンジアミンとから、優れた物性(特に、引張強度
が高いと共に伸び率が大きいとの性質)を有するポリイ
ミドフィルムを、途中の工程において問題となりやすい
、早期のゲル化(すなわち、ポットライフの短さ)など
のトラブルの発生なしに、製造することができる。従っ
て、本発明のポリイミドフィルムの製造法は、特に芳香
族ポリイミドフィルムの大規模な連続生産に適している
特許出願人  宇部興産株式会社 代 理 人  弁理士 柳川秦男

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、3,4,3′,4′−ビフェニルテトラカルボン酸
    二無水物とp−フェニレンジアミンとの重合反応により
    得られるポリアミド酸を、共鳴構造を有する含窒素複素
    環化合物以外の有機極性溶媒と、ポリアミド酸のアミド
    酸単位に対して0.02〜0.4倍当量のイソキノリン
    もしくは置換基を有するピリジンとからなり、実質的に
    低級カルボン酸無水物を含有することのない混合溶媒に
    溶解してなるポリアミド酸溶液を基体上にフィルム状に
    流延した後、該フィルム状流延液を80〜200℃で加
    熱して自己支持性フィルムを得、次いで該自己支持性フ
    ィルムを基体から剥離し、更に300℃以上の温度にて
    加熱を行なうことからなる芳香族ポリイミドフィルムの
    製造法。
JP32625890A 1990-11-27 1990-11-27 芳香族ポリイミドフィルムの製造法 Expired - Lifetime JP2973516B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32625890A JP2973516B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 芳香族ポリイミドフィルムの製造法
US07/798,532 US5308569A (en) 1990-11-27 1991-11-26 Process for the preparation of aromatic polyimide film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32625890A JP2973516B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 芳香族ポリイミドフィルムの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04198229A true JPH04198229A (ja) 1992-07-17
JP2973516B2 JP2973516B2 (ja) 1999-11-08

Family

ID=18185761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32625890A Expired - Lifetime JP2973516B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 芳香族ポリイミドフィルムの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2973516B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11930A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 耐熱性フィルムの製造方法及びポリイミドフィルムの製造方法
JPH11254467A (ja) * 1998-03-13 1999-09-21 Ube Ind Ltd 芳香族ポリイミドフィルムの製造方法
JP2002225052A (ja) * 2001-02-01 2002-08-14 Hitachi Chem Co Ltd 光部品用ポリイミド系樹脂膜の製造方法
JP2008291264A (ja) * 2008-06-23 2008-12-04 Gunze Ltd 半導電性ポリイミド系無端管状フイルムの製造方法
JP2010163595A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Skckolonpi Inc ポリイミドフィルム
JP2014040503A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd ポリイミド樹脂の製造方法、ポリイミド膜の製造方法、ポリアミック酸溶液の製造方法、ポリイミド膜、及びポリアミック酸溶液
JP2017119889A (ja) * 2017-04-10 2017-07-06 東京応化工業株式会社 ポリイミド樹脂の製造方法、ポリイミド膜の製造方法、ポリアミック酸溶液の製造方法、ポリイミド膜、及びポリアミック酸溶液
CN109438702A (zh) * 2018-09-29 2019-03-08 苏州市新广益电子有限公司 一种用于fpc行业的tpi薄膜及其制备和加工方法
JP2020084183A (ja) * 2018-11-14 2020-06-04 達邁科技股▲分▼有限公司 ポリイミドフィルムの製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11930A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 耐熱性フィルムの製造方法及びポリイミドフィルムの製造方法
JPH11254467A (ja) * 1998-03-13 1999-09-21 Ube Ind Ltd 芳香族ポリイミドフィルムの製造方法
JP2002225052A (ja) * 2001-02-01 2002-08-14 Hitachi Chem Co Ltd 光部品用ポリイミド系樹脂膜の製造方法
JP2008291264A (ja) * 2008-06-23 2008-12-04 Gunze Ltd 半導電性ポリイミド系無端管状フイルムの製造方法
JP2010163595A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Skckolonpi Inc ポリイミドフィルム
JP2014040503A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd ポリイミド樹脂の製造方法、ポリイミド膜の製造方法、ポリアミック酸溶液の製造方法、ポリイミド膜、及びポリアミック酸溶液
JP2017119889A (ja) * 2017-04-10 2017-07-06 東京応化工業株式会社 ポリイミド樹脂の製造方法、ポリイミド膜の製造方法、ポリアミック酸溶液の製造方法、ポリイミド膜、及びポリアミック酸溶液
CN109438702A (zh) * 2018-09-29 2019-03-08 苏州市新广益电子有限公司 一种用于fpc行业的tpi薄膜及其制备和加工方法
JP2020084183A (ja) * 2018-11-14 2020-06-04 達邁科技股▲分▼有限公司 ポリイミドフィルムの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2973516B2 (ja) 1999-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0087305B1 (en) Process for production of aromatic polyimide film
US5231162A (en) Polyamic acid having three-dimensional network molecular structure, polyimide obtained therefrom and process for the preparation thereof
JPS6042817B2 (ja) ポリイミド成形物の製造方法
JP3729315B2 (ja) ポリイミドフィルムの製造方法及び製造装置
KR20070114280A (ko) 방향족 폴리이미드 필름 및 그 제조 방법
JP2973516B2 (ja) 芳香族ポリイミドフィルムの製造法
US5308569A (en) Process for the preparation of aromatic polyimide film
JP2903704B2 (ja) 芳香族ポリイミドフィルムの製造法
JPS59204518A (ja) 共重合体フイルムの製造方法
JPH047333A (ja) 新規ポリイミド
JPH09227697A (ja) ゲルを経由した耐熱性ポリイミドフィルムの製造方法
JPS614730A (ja) 有機溶媒可溶性ポリイミド化合物の製法
JP2003145561A (ja) ポリイミドフィルムの製造法
EP0716113B1 (en) Polyamic acid having three-dimensional network molecular structure, polyimide obtained therefrom and process for the preparation thereof
JPH03207717A (ja) ポリアミドイミド樹脂
JPH10330615A (ja) 芳香族ポリアミド酸溶液
JPS61264023A (ja) 接着性ポリイミドフイルム
JPH04320422A (ja) ポリアミック酸共重合体及びそれからなるポリイミドフィルム並びにそれらの製造方法
JPH03146524A (ja) ポリイミドフィルムの製造方法
JP2709360B2 (ja) ポリイミド樹脂三次元網目構造を有する成形体及びその製造方法
JPH05331446A (ja) 高分子量ポリイミド樹脂フィルム接着剤
JPH0253828A (ja) 新規芳香族ポリイミド及びその製造方法
JPS636028A (ja) ポリイミド成形体の製造方法
JPS634572B2 (ja)
JP2003292618A (ja) ポリアミド酸溶液およびそれを用いたポリイミドフィルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070903

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080903

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090903

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110903

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110903

Year of fee payment: 12