JPH04193584A - 可逆性感熱記録材料 - Google Patents

可逆性感熱記録材料

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JPH04193584A
JPH04193584A JP2326311A JP32631190A JPH04193584A JP H04193584 A JPH04193584 A JP H04193584A JP 2326311 A JP2326311 A JP 2326311A JP 32631190 A JP32631190 A JP 32631190A JP H04193584 A JPH04193584 A JP H04193584A
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JP
Japan
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layer
heat
resin
forgery
recording material
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Pending
Application number
JP2326311A
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English (en)
Inventor
Yukio Konagaya
行夫 小長谷
Yoshihiko Hotta
吉彦 堀田
Makoto Kawaguchi
誠 川口
Toru Nogiwa
通 野際
Kunichika Morohoshi
諸星 邦親
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可逆性感熱記録材料に関し、詳しくは。
画像の形成及び消去を温度変化により何度も繰り返すこ
とのできる可逆性感熱記録材料に関する。
〔従来の技術〕
近時、各種のカード類が大量に発行され使用されている
が、その例として、名刺大のテレホンカードやいわゆる
オレンジカード(JR社の乗車券券売用カード)などが
ある。これらのカード(磁気カード)には予めとびとび
に例えば1.50、・・・300、・・・500、・・
・といったような数字が印刷されており、使用後の残高
はこれら数字の間にあけられた孔で表示されるようにな
っている。従って、これらカードが使用できる電話機、
券売機の利用によって残高を正確に知ることができるも
のの、それ以外の場合には残高を正確に把握することは
できない。
こうした不都合を幾分でもなくすことを意図して、ロイ
コ系染料を用いた感熱層や磁気記録層上にSnを蒸着し
た感熱層を用い、サーマルヘッドで残高を数字で表示す
るカードが実用化されている(特開昭59−19!11
284号、特開昭60−18388号などの公報)、だ
が、これらの表示方法は残高の表示ができるものの消去
ができないため、勢い、記録できる情報量が限られてし
まい、従って、残高があるのにもかかわらずその表示が
できないといった欠点がある。
本発明者らは、温度に依存して透明度が可逆的に変化す
る性質をもった感熱層を用い、残高の表示・消去が可能
な情報記憶表示媒体について先に提案した。その代表的
なものとしては、(1)サーモクロミック材料の感履歴
を利用した表示装置(斎藤等「電子画像学会技術研究報
告JIE 80−61゜1980)や、(2)熱による
透明−白濁変化を利用した表示材料(特開昭57−20
4580号、特開昭62−108094号、特開平1−
167819号などの公報)等である。
一方、これらのカード類は表示以外に偽造防止が絶対条
件である6カード類の偽造防止手段としては磁気を用い
たものがほとんどであるが1社会経済の発展につれて偽
造が巧妙になり、しかも増加しつつあり、必ずしも上記
磁気を用いたものの偽造防止手段では、適合するもので
なくなってきているのが実状であ′る。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は新しい性質を付与し使用上の効果を拡げること
、具体的には、サーマルペット等の熱と圧力を同時に加
えるか熱手段を用いて画像形成・消去を行い、更に磁性
体と蛍光物質とにより偽造防止を図った可逆性感熱記録
材料を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、磁気塗工ベースに透明状態と白濁状態とが熱
により可逆的に変化する感熱層を設けた可逆性感熱記録
材料に於いて、該感熱層上又は該ベースの裏面に蛍光物
質を含有する層を少なくとも一部に設けたことを特徴と
している6本発明者らは、前記構成が採用された可逆性
感熱記録材料の使用によれば、記録の表示・消去がなし
得るとともに、偽造防止が容易に行なえることを確めた
。本発明はこれによりなされたものである。
以下に、本発明を添付の図面に従がいながらさらに詳細
に説明する。
第1図、第2図及び第3図は蛍光物質を含有する層(以
降「偽造防止層」と称することがある)が感熱層上に設
けられた(好ましくは感熱層上に設けられた保護層のう
えに(表面側に)設けられる)ものの二側を表わした図
である。第4図及び第5図は偽造防止層lが裏面側に設
けられたものの二側を表わした図である。第1図は保護
層上に偽造防止層lを設けたもので中心部に表示部2を
おき、表示部2の周囲全体を偽造防止層1で形成したも
のである。
第2図は表面側の両サイドに偽造防止層1を設けたもの
で、第1図の例より表示部2を広く必要とする用途に適
している。第3図は保護層上の全面に偽造防止層1を設
けたものである。第4図及び第5図はベースの裏面に偽
造防止層lを設けたもので、第4図は1部に、第5図は
全面に、それぞれ偽造防止層lを設けたものである。
なお、これらの図面から判るように、偽造防止層1は表
面側及び/又は裏面の少なくとも一部に設けられていれ
ばよい。
本発明の偽造防止システムとして、本発明のカード表面
より磁気ヘッドで磁気記録の読みとり。
次に、カード表面又裏面より蛍光スペクトロホトメータ
ーで蛍光スペクトルを検知し、双方の読みとり情報より
偽造の有無を判断することで漏れのない偽造防止が可能
となる。
本発明における透明状態と白濁状態が熱により可逆的に
変化する可逆性感熱記録材料は、樹脂中に有機低分子物
質を分散したものであり、樹脂母材とその樹脂母材中に
分散された有機低分子物質とを主成分としてなり温度に
依存して透明度が可逆的に変化する感熱層を設けた可逆
性感熱記録材料である。この可逆性感熱記録材料は、前
記のごとき透明度変化(透明状態、白濁不透明状態)を
利用しており、この透明状態と白濁不透明状態との違い
は次のように推測される。
すなわち、(i)透明の場合には樹脂母材中に分散され
た有機低分子物質の粒子は有機低分子物質の大きな粒子
で構成されており、片側から入射した光は散乱されるこ
と無く、反対側に透過するため透明に見えること、また
、(ii)白濁の場合には有機低分子物質の粒子は有機
低分子物質の微細な結晶が集合した多結晶で構成され、
個々の結晶の結晶軸がいろいろな方向を向いているため
片側から入射した光は有機低分子物質粒子の結晶の界面
で何度も屈折し、散乱されるため白く見えること、等に
由来している。
第6図(熱による透明度の変化を表わしている)におい
て、樹脂母材と、この樹脂母材中に分散された有機低分
子物質とを主成分とする感熱層は、例えばT。以下の常
温では白濁不透明状態にある。
これを温度T2に加熱すると透明になり、この状態で再
びT。以下の常温に戻しても透明のままである。
これは温度T2からT。以下に至るまでに有機低分子物
質が半溶融状態を経て多結晶から単結晶へと結晶が成長
するためと考えられる。更にT1以上の温度に加熱する
と、最大透明度と最大不透明度との中間の半透明状態に
なる。次に、この温度を下げて行くと、再び透明状態を
とることなく最初の白濁不透明状態に戻る。これは温度
13以上で有機低分子物質が溶融後、冷却されることに
より多結晶が析呂するためであると考えられる。なお、
この不透明状態のものを11〜12間の温度に加熱した
後、常温即ちT。以下の温度に冷却した場合には透明と
不透明との中間の状態をとることができる。また、前記
常温で透明になったものも再び13以上の温度に加熱し
た後常温に戻せば、再び白濁不透明状態に戻る。即ち、
常温で不透明及び透明の両形態並びにその中間状態をと
ることができる。
従って、熱を選択的に与えることにより感熱層を選択的
に加熱し、透明部に白濁画像、白濁に透明画像を形成す
ることができ、その変化は何回も繰り返することが可能
である。そして、このような感熱層の背面に着色シート
を配置すれば、白地に着色シートの色の画像または着色
シートの色の地に白色の画像を形成することができる。
また。
0)IP (オーバーヘッドプロジェクタ−)などで投
影すれば、白濁部は暗部になり、透明部は光が透過しス
クリーン上では明部となる。
本発明で用いられる感熱記録材料を作るには、一般に、
(1)樹脂母材及び有機低分子物質を溶解した溶液、又
は(2)*脂母材の溶液(溶剤としては有機低分子物質
のうち少なくとも1種を溶解しないものを用いる)に有
機低分子物質を微粒子状に分散した分散液を調製し、こ
の液を磁気塗工ベース表面に塗布乾燥して感熱層を形成
し、更に、この感熱層上及び/又は磁気塗工ベースの裏
面の少なくとも一部に偽造防止層を形成せしめることに
よりなされる。なお、感熱層上に偽造防止層が形成され
る場合には、先に触れたように、これらの層の間に保護
層が設けられるのが望ましい。
感熱層形成用溶剤としては、母材及び有機低分子物質の
種類によって種々選択できるが5例えばテトラヒドロフ
ラン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
クロロホルム、四塩化炭素、エタノール、トルエン、ベ
ンゼン等が挙げられる。
なお、分散液を使用した場合はもちろんであるが。
溶液を使用した場合も得られる感熱層中では有機低分子
物質は微粒子として析出し、分散状態で存在する。
感熱層に使用される樹脂母材は有機低分子物質を均一に
分散保持した層を形成すると共に、最大透明時の透明度
に影響を与える材料である。このため樹脂母材は透明性
が良く、機械的に安定で、且つ成膜性の良い樹脂が好ま
しい。このような樹脂としてはポリ塩化ビニル;塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル〜
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル〜
マレイン酸共重合体、塩化ビニルルアクリレート共重合
体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩化ビニリデン、塩
化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−
7クリロニトリル共重合体等の塩化ビニリデン系共重合
体;ポリエステル;ポリアミド;ポリアクリレート又は
ポリメタクリレート或いはアクリレ−トルメタクリレー
ト共重合体;シリコン樹脂等が挙げられる。これらは単
独で或いは2種以上混合して使用される。
一方、有機低分子物質としては記録層中で熱により多結
晶から単結晶に変化するもの(第6図に示した温度14
〜丁、の範囲で変化するもの)であればよく、一般に融
点30〜200℃好ましくは50〜150℃程度のもの
が使用される。このような有機低分子物質としてはアル
カノール:アルカンジオール;ハロゲンアルカノールま
たはハロゲンアルカンジオール;アルキルアミン;アル
カン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカン;ハロゲ
ンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアルカン;シク
ロアルケン;シクロアルキン;飽和または不飽和モノま
たはジカルボン酸又はこれらのエステル、アミド又はア
ンモニウム塩;飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸または
これらのエステル、アミド又はアンモニウム塩;アリル
カルボン酸またはそれらのエステル、アミド又はアンモ
ニウム塩:ハロゲンアリルカルボン酸またはそれらのエ
ステル、アミド又はアンモニウム塩;チオアルコール;
チオカルボン酸又はそれらのエステル、アミンまたはア
ンモニウム塩;チオアルコールのカルボン酸エステル等
が挙げられる。
これらは単独で又は2種以上混合して使用される。
これらの化合物の炭素数は10〜60、好ましくは10
〜38、特に10−30が好ましい。エステル中のアル
コール基部分は飽和していてもよく、またハロゲン置換
されていてもよい。いずれにしても有機低分子物質は分
子中に酸素、窒素、硫黄及びハロゲンの少くとも1種、
例えば−0H1−COOHl−CONH,−Co。
R1−NHl−Nl2、−5−1−S−S−−O−、ハ
ロゲン等を含む化合物であることが好ましい。
更に具体的には、これら化合物としてはラウリン酸、ト
リデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカン酸、アラギ
ン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ステアリン酸メチル
、ステアリン酸テトラデシル、ステアリン酸オクタデシ
ル、ラウリン酸オクタデシル、パルミチン酸テトラデシ
ル、ベヘン酸ドデシル等の高級脂肪酸のエステル;C,
、I3.m−0−C,、H,、、C□、I33−5−C
X、H,、。
C工、Fl、 、−5−C工、H,7,C1zHzs−
5−C工2H251C19H)9−5−C1,H3s、
  C,2H2,、−5−5−C42H2S。
CH3 、CH,・CH2・COO(CH2)□、・CH−C)
12・CH。
\CH2・C12・COO(CH2)x s・CH−C
H2・CH,。
CH。
CH3 、C)12・CH2・Coo (C1(2)、s・CH
−CH2・CH。
ゝCH2・CH2・COO(CH2)□5・CH−CH
2・C)I、  。
CH。
、CH2・CH,・COOC1,H,。
H \CH2・CH2・COOC1,H,、。
CH3 ■ 、CH2・Coo(CH2)0.・CH−CH2・CH
Nl( \CH2・C00(C)l、)0.・CH−C)I2・
CB□CH。
等のエーテル又は千オニーチル等がある。中でも、本発
明では高級脂肪機、特にパルミチン酸、ステアリン酸、
ベヘン酸、リグノセリン酸等の炭素数16以上の高級脂
肪酸が好ましく、炭素数16−24の高級脂肪酸が更に
好ましい。
透明化できる温度の巾を広げるには、この明細書におい
て記載した有機低分子物質を適宜組合せるか、または、
そうした有機低分子物質と融点の異なる他の材料とを組
合せればよい。これらは例えば特開昭63−39378
号、特開昭63−130380号などの公報や、特願昭
63−14754号、特願平1”140109号などの
明細書に開示されているが、これらに限定されるもので
はない。
なお、感熱層中の有機低分子物質と樹脂母材との割合は
重量比で2:I−1:16程度が好ましく、1:l〜l
:3が更に好ましい。樹脂母材の比率がこれ以下になる
と、有機低分子物質を樹脂母材中に保持した膜を形成す
ることが困難となり、またこれ以上になると、有機低分
子物質の量が少ないため、不透明化が困難になる。
感熱層には以上の成分の他に、透明画像の形成を容易に
するために、界面活性剤、高沸点溶剤等の添加物を添加
することができる。これらの添加物の具体例は次の通り
である。
高沸点溶剤の例; リン酸トリブチル、リン酸トリー2−エチルヘキシル、
リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル。
オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸
ジ−n−オクチル、フタル酸ジー2−エチルヘキシル、
フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フ
タル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、アジピ
ン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン
酸ジー2−エチルヘキシル、アゼライン酸ジー2−エチ
ルヘキシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジー2−
エチルヘキシル、ジエチレングリコールジベンゾエート
、トリエチレングリコールジー2−エチルブチラード、
アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸メ
チル、ブチルフタリルブチルグリコレート。
アセチルクエン酸トリブチル。
界面活性剤、その他の添加物の例; 多価アルコール高級脂肪酸エステル;多価アルコール高
級アルキルエーテル;多価アルコール高級脂肪酸エステ
ル、高級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂
肪酸高級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂又は
ポリプロピレングリコールの低級オレフィンオキサイド
付加物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼン
スルホン酸のNa、 Ca、 Ba又はMg塩;高級脂
肪酸、芳香族カルボン酸、高級脂肪酸スルホン酸、芳香
族スルホン酸、硫酸モノエステル又はリン酸モノ−又は
ジ−エステルのCa、 Ba又はMg塩;低度硫酸化油
;ポリ長鎖アルキルアクリレート;アクリル系オルゴマ
−;ポリ長鎖アルキルメタクリレート;長鎖アルキルメ
タクリレ−トルアミン含有モノマー共重合体;スチレン
−無水マレイン酸共重合体;オレフィン−無水マレイン
酸共重合体。
この記録材料に形成される画像を反射画像として用いる
場合には、記録層の背面に光を反射する層を設けるのが
望ましい。また、反射層があると記録層の厚みを薄くと
てもコントラストを上げることができる。具体的にはA
ρ、Ni、Sn等を蒸着することが挙げられる(特開昭
64−14079号公報に記載)。
また、感熱層上に感熱層を保護するためにオーバーコー
ト層(保護層)を設けることができるが、この保護層(
厚さ0.1〜5IJI#)の材料としては、シリコーン
系ゴム、シリコーン樹脂(特開昭63−221087号
公報に記載)、ポリシロキサングラフトポリマー(特願
昭62−152550号明細書に記載)や紫外線硬化樹
脂又は電子線硬化樹脂(特願昭63−310600号明
細書に記載)等が挙げられる。いずれの場合も、塗布時
に溶剤を用いるが、その溶剤は、感熱層の樹脂ならびに
有機低分子物質を溶解しにくいほうが望ましい。
感熱層の樹脂及び有機低分子物質を溶解しにくい溶剤と
してはn−ヘキサン、メチルアルコール。
エチルアルコール、イソプロピルアルコール等が挙げら
れ、特にアルコール系の溶剤がコスト面か ゛ら望まし
い。
また、保護層形成液の溶剤やモノマー成分等から感熱層
を保護するために、オーバーコート層と感熱層との間に
中間層を設けることができる(特開昭1−133781
号公報に記載)。中間層の材料としては感熱層中の樹脂
母材として挙げたものの他に下記のような熱硬化性樹脂
、熱可塑性樹脂が使用可能である。
即ち、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラ
ール、ポリウレタン、飽和ポリエステル、不飽和ポリエ
ステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネ
ート、ポリアミド等が挙げられる。
中間層の厚さは0.1〜2【くらいが好ましい。
本発明の偽造防止層に用いる蛍光材料としては、チオフ
ラビン(CI 49005);ベーシックイエロー1(
G(CI 46040);フルオレセイ°ン(ci 4
5350);ローダミンB(CI 45170);ロー
ダミン6G(CI 45160);エオシン(CI 1
5380);−船釣な白色の蛍光増白剤例えばCIフル
オレッセントブライテニングエージェント85、同15
6、同174;その他、以上の蛍光染料を有機酸で油溶
化(及び同時に水不溶化)したもの、例えばローダミン
Bと油溶化したオイルピンク#312、ローダミン6G
を油溶化したパリファストレッド1308(以上はオリ
エント化学社製);及び以上の蛍光染料を金属塩、その
他の沈殿剤でレーキ化しちもの、例えばローダミン6G
をレーキ化したファーストローズ及びファーストローズ
コンク(以上は大日精化社製)等が挙げられる。
以上のような材料を用いて本発明の固溶体を製造する方
法としては塊状樹脂粉砕法、乳化重合法、樹脂析出法等
があるが、中でも塊状樹脂粉砕法が好ましい。ここで塊
状樹脂粉砕法(英国特許第845462号明細書に記載
)は樹脂及び蛍光染料を溶融混和後、冷却固化せしめ、
得られた塊を粉砕するという方法であり、乳化重合法(
英国特許第822709号明細書に記載)は蛍光染料の
熱水溶液に。
乳化重合による樹脂粉末を加えて染料を樹脂粉末に吸尽
せしめ、ついでこれを濾過乾燥するという方法であり、
また、樹脂析出法は樹脂の水溶性塩及び蛍光染料を溶解
した水溶液にAQ2(SO4)3・8日20のような水
溶性金属塩の水溶液を加えて反応させ、必要あれば液を
酸性にして溶存する樹脂を、蛍光染料を付着したまま、
金属塩として析出させ、ついでこれを濾過乾燥するとい
う方法である。なお、以上のようにして得られる固溶体
は蛍光染料の濃度の増大と共に蛍光強度も増大するが、
ある濃度以上になると、濃度消耗を起こして蛍光強度を
減少する。このため固溶体中の蛍光染料の割合は0.1
−5.0重量%程度が適当である。
本発明の固溶体蛍光物質は市販品として例えばシンロイ
コ社製FZ−2000(軟化点110℃)、FZ〜30
00(軟化点120〜130℃)、 BO〜100(軟
化点90〜100℃)5FM−11(軟化点110〜1
25℃)(以上はメラミン・トルエンスルホンアミド樹
脂系);5M−13(軟化点71℃)、5B−10(軟
化点90℃)(以上はアクリル樹脂系)等が入手できる
本発明における偽造防止層は蛍光染料と樹脂とから成り
、樹脂は蛍光染料を染着しかつ接着性の良い樹脂が好ま
しい。ここで用いる樹脂は感熱層で用いられる樹脂と同
じ材料が好ましい。ここでの樹脂と蛍光染料との割合は
樹脂100重量部に対し蛍光染料10〜45重量部が適
当である。蛍光染料の割合が大きいと接着性が劣り、少
いと蛍光色が得られない。
偽造防止層の厚さは0.1〜2/a+<らいが好ましい
本発明の偽造防止層は印刷方式あるいは塗工方式によっ
て形成される。
〔実施例〕
ここでの部及び%はいずれも重量基準である。
実施例1 約188趨厚のポリエステルフィルム上にバリウムフェ
ライト磁性膜(約15趨厚)を設け、更にその上に、約
400入庫のAQ層を設けた。さらにその上に ステアリン酸              6部エイコ
サン2酸   ″           4部フタル酸
ジイソデシル          3部THF    
               150部トルエン  
              15部よりなる溶液をワ
イヤーバー塗布し加熱乾燥して約4−厚の感熱層(可逆
性感熱層)を設けた。さらにその上に ポリアミド樹脂(東し社製、CM8000)    1
0部エチルアルコール           90部よ
りなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して約0
.5−厚の中間層を設けた。
さらに、その上に トルエン                10部より
なる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥後、80v
/Cmの紫外線ランプで硬化させ、約21Js厚のオー
バーコート層を設けた。さらにその上に。
FZ−2000(軟化点110℃、シンロイコ社製) 
5部トルエン                 20
部MEK                    6
0部よりなる分散液を印刷方式にて第1図に示した偽造
防止層を形成して可逆性感熱記録材料をつくった。
実施例2 偽造防止層を第3図に示したように形成した以外は実施
例1とまったく同様にして可逆性感熱記録材料をつくっ
た。
実施例3 偽造防止層を第5図に示したように磁気塗工ベースの裏
面側に形成した以外は実施例1とまったく同様にして可
逆性感熱記録材料をつくった。
比較例1 偽造防止層を省略した以外は実施例1と同様にして可逆
性感熱記録材料を作成した。
以上のように作成した可逆性感熱記録材料を8dots
/履璽のサーマルヘッドを用い通常の印字条件より印加
エネルギーを増加させた強性テスト条件(印加電力II
i、印加パルス巾0 、7+u+)で白濁に印字し、ヒ
ートローラー(80−85℃、10mm/win)で透
明に消去した。そして、同じ条件で印字−消去を200
回繰り返した。同時に、日立社製650−60蛍光スペ
クトロホトメーター(スキャン速度:120.mm/分
、スリット巾:励起側発光側ともに1鳳i)で蛍光スペ
クトルを測定した。その結果、実施例1.2及び3のも
のは蛍光極大波長606nm、発光強度51.0、励起
波長468nmで高強度の蛍光を発しているのが認めら
れた。
比較例1のものは蛍光は発していないのが認められた。
〔発明の効果〕
実施例の記載から明らかなように、本発明は印字−消去
された可逆性感熱記録材料より蛍光が発することができ
、可逆性感熱記録材料に新しい性質を付与し、使用上、
特にカード類の偽造防止に大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第5図までは本発明に係る可逆性感熱記録材
料の5例の斜視図である。 第6図は熱による透明度変化を説明するための図である

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁気塗工ベースに透明状態と白濁状態とが熱によ
    り可逆的に変化する感熱層を設けた可逆性感熱記録材料
    に於いて、該感熱層上又は該ベースの裏面に蛍光物質を
    含有する層を少なくとも一部に設けたことを特徴とする
    可逆性感熱記録材料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09142037A (ja) * 1995-11-17 1997-06-03 Ricoh Co Ltd 可逆性感熱記録媒体
JPH11129617A (ja) * 1997-10-31 1999-05-18 Kyodo Printing Co Ltd 偽造防止用紙
JP2005343175A (ja) * 2005-06-15 2005-12-15 Ricoh Co Ltd 可逆性感熱記録媒体および可逆性感熱記録装置

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