JPH04185799A - 難燃紙もしくは難燃ボードまたは難燃成形体の製造方法 - Google Patents

難燃紙もしくは難燃ボードまたは難燃成形体の製造方法

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JPH04185799A
JPH04185799A JP30407990A JP30407990A JPH04185799A JP H04185799 A JPH04185799 A JP H04185799A JP 30407990 A JP30407990 A JP 30407990A JP 30407990 A JP30407990 A JP 30407990A JP H04185799 A JPH04185799 A JP H04185799A
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は難燃紙もしくは難燃ボードまたは難燃成形体の
製造方法に関し、特に含水無機化合物及び粉体状合成樹
脂の歩留か高く、かつ難燃性と機械的強度あるいは成形
性に優れた難燃紙もしくは難燃ポートまたは難燃成形体
の製造方法に関する[従来技術] 近年、建築物の高層化、大規模化、集中化に伴って建築
物の難燃化や防火対策か重要視されている。
従来から建築物の難燃化や防火対策上、各種建材に難燃
性を付与する難燃紙または難燃ポートか使用されている
従来のこの種の難燃紙または難燃ボードとしては、アス
ベスト繊維を主成分とするもの、難燃化薬剤処理を施し
たもの、あるいは水酸化アルミニウム粉体を多量に含有
せしめたもの等か一般に知られている。
アスベスト繊維を主成分とするものは、アスベスト繊維
を少量のセルロース繊維に混合して抄造したものである
また難燃化薬剤処理を施したものは、難燃剤として有機
リン化合物、含リン含窒素化合物、スルファミン酸塩、
無機リン酸塩、含ムロケシ化合物及びアンチモン系化合
物の1種又はこれらの複合系をセルロース繊維に内添あ
るいは抄造後に含浸または塗布せしめて、紙中あるいは
ポート中に含ませたしのである。
さらζ:水酸化ア/Lミニウム粉体を多量:こ倉荷せし
、めで製造した紙あるいはボーFは、通常使用される水
酸化アルミニウムかギフサイト結晶構造を有し、200
〜300°Cにて結晶水を脱水するため、優れた難燃効
果を示すとともに有毒カスや発煙の心配もなく、取扱い
作業面や公害等の衛生面での問題かないため、現状にお
いては安全な難燃紙あるいは難燃ず一トといえる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記アスベスト繊維を主成分とするもの
は、優れた難燃性を示すという利点を有している反面、
アスベスト繊維は特定物質に指定されており、近年、肺
癌の原因物質であるとされて以来、公害防止および作業
環境衛生面の観点からその使用か厳しく制限され、一部
の国では使用か禁止されている現状である。
また難燃化薬剤処理を施して製造した紙あるいはボード
は、難燃剤の含有量か増えると黄変し易くなり、また加
温時に著しい変色か生じて商品価値の低下を招くという
間圧かある。加えて、発火時にを毒カスを発生したり、
発煙か生じ安全対策上も大きな問題を抱えている。
この点、水酸化アルミニウム粉体を多量に含有せしめて
製造した紙あるいはボードは、上記する各種利点を有し
ているものの、水酸化アルミニウムの如き含水無機化合
物を多量に含有するスラリーは保水性能に乏しく、抄造
網上に供給した場合、短時間のうちに網目よりスラリー
中の水か濾過、脱水し、該脱水過程か急激であるため、
スラリー中の含水無機化合物も水と一緒に抄造網の下に
流れ落ちてしまう傾向か強いという難点かある。
この傾向は難燃紙あるいは難燃ポートの表面平滑性の向
上などを図るへく、細径の含水無機化合物を適用した場
合においてさらに顕著となる。
また水酸化アルミニウムの如き含水無機化合物を多量に
含有せしめた紙あるいはポートは機械的強度が弱く、成
形性にもきわめて乏しいという難点かある。
これを改善し、含水無機化合物を多量に含有した紙ある
いはボードに機械的強度あるいは成形性を付与するには
、熱硬化性あるいは熱可塑性の合成樹脂の液状物を原料
スラリー中に内添したり、紙層形成後に塗布あるいは含
浸により外添することも考えられようか、内添法ては紙
中あるいはボード中に合成樹脂を多量に配合することか
困難てあり、また外添法ては工程の増加と複雑化により
高度の品質管理か要求されるとともにコスト高になると
いう難点かある。
従って、含水無機化合物を多量に含有した紙中あるいは
ボード中に合成樹脂を含有させ、かつ工程の簡素化と該
合成樹脂の高含有率の確保を併せ実現するためには、粉
体状合成樹脂を原料スラリー中に含有せしめる方法が最
適である。
しかし、この粉体状合成樹脂を原料スラリー中に含有せ
しめる方法は、工程を増やさすに、かつ比較的容易に紙
中あるいはボード中に合成樹脂を含有せしめることかで
きるという利点を有する反面、粉体状フェノール樹脂の
如き粉体状合成樹脂を多量に含有するスラ1)−は、前
記したき水無機化合物を多量に含有するスラリーの場合
と同様な理由で、保水性能に乏しく抄造網上に供給した
場合、スラリー中の水の急激な濾過、脱水のため、スラ
リー中の粉体状合成樹脂も水と一緒に抄造網の下に流れ
落ちてしまう傾向か強いという難点かある。
この傾向は、難燃紙中あるいは難燃ポート中に合成樹脂
を均一に分布せしめ機械的強度あるいは成形性の向上を
図るへく、細径の粉体状合成樹脂を適用した場合におい
てさらに顕著となる。
このように含水無機化合物及び粉体状合成樹脂を紙中あ
るいはボード中に定着させて高い歩留を獲得することは
技術的に非常に難しいのか現状である。
そこて、これを解決するために、従来から各種の有機系
歩留向上剤を使用したり、あるいはSBR,NBR、ア
クリル系なとのラテックスを添加する方法か行なわれて
いる。
しかしこれらの有機系助剤を添加することは難燃性に悪
影響を及ぼすことになるため、こうした有機系助剤を使
わすに、水酸化アルミニウムの如き含水無機化合物及び
粉体状フェアメール樹脂の如き粉体状合成樹脂を紙中あ
るいはボード中に高歩留させ得る難燃紙もしくは難燃ボ
ートの製法の開発か急かれていた。
本発明は上記の課厘を解決するためになされたもので、
含水無機化合物の歩留か高く、かつ難燃性と機械的強度
及び成形性に優れた難燃紙もしくは難燃ボードを合理的
、効果的に製造する方法及び難燃成形体の製造方法を提
供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る難燃紙もしくは難燃ボードの製造方法は、
セルロース繊維を固形分で4〜60重量%、含水無機化
合物を固形分で20〜92重量%、粉体状合成樹脂を固
形分で2〜70重量%、直径4μm以下のカラス繊維を
固形分て0.05〜70重量%含有するスラリーを調成
して抄造するようにしだものである。
また、本発明に係る難燃成形体の製造方法は、セルロー
ス繊維を固形分て4〜60重量%、含水無機化合物を固
形分て20〜92重量%、粉体状合成樹脂を固形分て2
〜70重量%、直径4μm以下のカラス繊維を固形分て
0.05〜70重量%含有するスラリーを調成して抄造
して得た難燃紙もしくは難燃ポートを成形することを特
徴とするものである。
上記した含水無機化合物としては、水酸化アルミニウム
、水酸化マグネう・ラム、水酸化カルシウム、2水和石
こう及びアルミン酸化カルシウム等を挙けることができ
る。これらの化合物は何れも分子内に結晶水を持ち、化
学的に類似した構造を有する。
また、含水無機化合物はその種類によって、分解温度及
び吸熱量に幾分差かあるか、高温加熱時に分解して吸熱
作用により難燃効果を示すという点では全く共通してい
る。従って、基本的に前記含水無機化合物のいずれを用
いてもよいが入手価格等の経済性をも考慮すると、水酸
化アルミニウムか最適である。
また上記した粉体状合成樹脂とし7ては、粉体状フエ2
ノール樹脂、粉体状メラミン樹脂、粉体状エポキシ樹脂
、粉体状尿素樹脂、粉体状不飽和ポリエステル樹脂なと
の粉体状熱硬化性樹脂及び粉体状ポリオし・フィン樹脂
、粉体状ポリエステル樹脂、粉体状アクリル樹脂、粉体
状メタクリル樹脂、粉体状スチレン樹脂、粉体状塩化ビ
ニル樹脂等の粉体状熱可塑性樹脂等の中から少なくとも
1種類を選択して使用する。
粉体状熱硬化性樹脂は所定の加熱処理により樹脂に内在
する未反応官能基か反応し3次元架橋構造を発達させ、
紙あるいはボードの諸強度を大きく向上させるとともに
、加熱処理時の流動特性及び架橋による硬化特性を利用
して、紙あるいはポートに圧縮成形性、移送成形性、積
層成形性等の各種成形性を付与する。
一方、熱可塑性樹脂は所定の加熱処理で軟化溶融し、冷
却すれば再固化するという特性を利用して紙あるいはポ
ートに押し出し成形性、射出成形性、真空成形性、フロ
ー成形性等の各種成形性及び諸強度を付与する。
これらの粉体状合成樹脂は、その種類により硬化温度、
溶融軟化温度に幾分差かあるか、加熱処理に伴う流動硬
化作用あるいは軟化溶融、再固化作用により、紙あるい
はポートに各種成形賦形効果及び諸強度の発現効果を与
えるという点ては全く共通している。従って、基本的に
は前記粉体状合成樹脂のいずれを用いてもよいか入手価
格等の経済性をも考慮すると、粉体状フェアノール樹脂
か最適である。
本発明に係るスラリー中の直径4μm以下のカラス繊維
の含有率範囲は、固形分て0.05〜70重量%好まし
くは0.1〜40重量%である。その含有重力司、05
重量%未満ては、スラリー中の保水性能の向上効果及び
゛含水無機化合物並びに粉体状合成樹脂の歩留向上効果
が十分に得られない。また反対に、その含有率が70重
量%を超えた場合には、セルロース繊維あるいは粉体状
合成樹脂の過少により十分な機械的強度あるいは成形性
を有する難燃紙あるいは難燃ポートを得ることかできな
い。
含水無機化合物の含有率の範囲は、固形分て20〜92
重量06好ましくは40〜90重量%である。その含有
率か20重量%未満ては十分な難燃性が得られない。反
対に92重量%を超えた場合は、含水無機化合物の過多
によりモ分な機械的強度あるいは成形性を有する難燃紙
あるいは難燃ボードを得ることかできない。
粉体状合成樹脂の含有率の範囲は、固形分て2〜70重
量%好まし、〈は5〜40重量%である。その含有率か
2重量%未満ては十分な機械的強度あるいは成形性を有
する難燃紙あるいは難燃ボードを得ることができない。
反対に70重量%を超えた場合は、有機物質の過多によ
り十分な難燃性を有する難燃紙あるいは難燃ボードを得
ることかできない。
セルロース繊維の含有率の範囲は、固形分て4〜60重
量%好ましくは7〜40重量%である。その含有率か4
重置%未満ては十分な抄紙性あるいは機械的強度か得ら
れず、また60重量%を超えた場合は、有機物質の過多
により十分な難燃性を有する難燃紙もしくは難燃ポート
を得ることかできない。
セルロース繊維、含水無機化合物、粉体状合成樹脂及び
直径4μm以下のガラス繊維を含有するスランノーは、
以下の如くして調成することかできる。
■所定量のセルロース繊維分散液に直径4μrn以下の
カラス繊維の所定量あるいはその分散液の所定量を加え
て撹拌混合する。次いて、このようにして得た分散液に
含水無機化合物及び粉体状合成樹脂あるいはそれらの分
散液の所定量を別々にあるいは同時に加えて撹拌混合し
所望のスラリーを得る。
■所定量のセルロース繊維と直径4μm以下のガラス繊
維を同時に分散し、これに含水無機化合物及び粉体状合
成樹脂あるいはそれらの分散液の所定量を別々にあるい
は同時に加えて撹拌し、所望のスラリーを得る。
■所定量のセルロース繊維分散液に含水無機化合物ある
いはその分散液の所定量を加えて撹拌混合する。次いて
、このようにして得た分散液に直径4μm以下のカラス
繊維及び粉体状合成樹脂あるいはそれらの分散液の所定
量を加えて撹拌混合し、所望のスラリーを得る■所定量
のセルロース繊維分散液に粉体状合成樹脂あるいはその
分散液の所定量を加えて撹拌混合する。次いて、このよ
うにして得た分散液に直径4μm以下のカラス繊維及び
含水無機化合物あるいはこれらの分散液の所定量を加え
て撹拌混合し、所望のスラリーを得る■所定量のセルロ
ース繊維分散液に含水無機化合物及び粉体状合成樹脂あ
るいはこれらの分散液の所定量を加えて撹拌混合する。
次いて、このようにして得た分散液に直径4μm以下の
ガラス繊維あるいはその分散液の所定量を加えて撹拌混
合し、所望のスラリーを得る■直径4μm以下のカラス
繊維分散液の所定量に含水無機化合物あるいはその分散
液の所定量を加えて撹拌混合する。次いて、このように
して得た分散液にセルロース繊維及び粉体状合成樹脂あ
るいはこれらの分散液の所定量を加えて撹拌混合し、所
望のスラリーを得る■直径4μm以下のカラス繊維分散
液の所定量に粉体状合成樹脂あるいはその分散液の所定
量を加えて撹拌混合する。次いて、このようにして得た
分散液にセルロース繊維及び含水無機化合物あるいはこ
れらの分散液の所定量を加えて撹拌混合し、所望のスラ
リーを得る■直径4μm以下のカラス繊維分子ll液に
含水無機化合物及び粉体状合成樹脂あるいはこれらの分
散液の所定量を加えて撹拌混合する。次いて、このよう
にして得た分散液にセルロース繊維あるいはその分散液
の所定量を加えて撹拌混合し、所望のスラリーを得る。
上記したスラリー〇調成方法において、セルロース繊維
、含水無機化合物、粉体状合成樹脂及び直径4μm以下
のガラス繊維の添加方法及び添加順序等は任怠てあり、
必要に応し1て叩解処理等を施してもよい。
また本発明に係るスラリーには、必要に応じて炭素繊維
、ロックウール繊維等の無機質繊維、ナイロン、ポリエ
ステル、ポリプロピレン等の各種合成繊維、合成樹脂あ
るいは着色のための合成染料等を含有せしめてもよい。
さらに本発明に係るスラリーに、必要に応じて各種の有
機系歩留向上剤あるいはSBR,NBR、アクリル系の
ラテックス等を配合することにより含水無機化合物また
は粉体状合成樹脂の歩留をさらに向上せしめることもて
きる。
さらにまた用途によっては、難燃紙あるいは難燃ボード
または難燃成形体の機械的強度及び後加工適性の改善等
を図るべく、本発明に係るスラリーに乾燥及び湿潤紙力
増強剤、サイズ剤、耐水化剤等を配合すべきことは言う
までもない。
こうして得たスラリー即ち、セルロース繊維、含水無機
化合物、粉体状合成樹脂及び直1ソ4μm以下のカラス
繊維を含有するスラリーを用いて、本発明に係る難燃紙
もしくは難燃ボートまたは難燃成形体を製造するには、
通常の抄造法あるいは該抄造法により得た難燃紙もしく
は難燃ボートを通常の成形法に従って行なえはよい。
即ち、抄造については、通常の長網、丸網あるいは傾斜
網等の抄造網上にセルロース繊維、含水無機化合物、粉
体状合成樹脂及び直径4μm以下のカラス繊維を含有す
るスラリーを供給し、濾過、脱水した後、圧搾、乾燥す
ることにより所望の難燃性と機械的強度あるいは成形性
を有する難燃紙あるいは難燃ボードが得られる。また必
要により各種コンビネーション網や多槽丸網及び各種ラ
ミネーターなどにより紙層な2層以上重ね合せてもよい
また成形については、抄造して得られた難燃紙あるいは
難燃ボートに圧縮成形、移送成形、積層成形、押し出し
成形性、射出成形、真空成形、ブロー成形等の従来慣用
の成形法を単独であるいは2種以上を組み合わせて適用
することにより所望の難燃成形体か得られる。なお、こ
の場合、粉体状合成樹脂の特性と成形目的を勘案して適
用すべき成形法を選択すべきことは当然である。
さらに用途によっては、得られた難燃紙あるし・は難燃
ポートまたは難燃成形体に各種塗料の吹付けもしくは塗
布あるいは印刷なとの表面処理を施したりあるいは、化
粧板、し・サー、合成樹脂膜等を貼り合わせするなとし
7て、該難燃紙あるいは難燃ポートまたは難燃成形体の
付加価値を一段と高めることかできることは言うまでも
ない。
本発明に係る難燃紙もしくは難燃ボードまたは難燃成形
体は、含水無機化合物及び直径4μm以下のガラス繊維
を含有するたけて、優れた難燃性を発揮するか、従来慣
用の難燃剤の併用を妨げるものてはない。併用可能な難
燃剤としては、有機リン化合物、含リン含窒素有機化合
物、スルファミン酸塩、無機リン酸塩、含ハロゲン化合
物及びアンチモン系化合物等の公知の難燃剤を挙げるこ
とかできる。
また該難燃剤の使用方法としては、セルロース繊維、含
水無機化合物、粉体状合成樹脂及び直径4μm以下のカ
ラス繊維を含有するスラリー中に内添せしめるか抄造工
程途中あるいは抄造後に含浸または塗布せしめて紙もし
くはポートまたは成形体中に含ませる等の方法か挙けら
れる。たたし、この場合、含水無機化合物及び直径4μ
m以下のカラス繊維の含有量を考慮して難燃剤の含有量
を定めるべきことは当然である。
[作用] 本発明における含水無機化合物及び粉体状合成樹脂を多
量に含有するスラリーの保水性能の向上効果及び該含水
無機化合物の紙中あるいはポート中への歩留向上効果の
発現機構の詳細については未だ不明であるが、セルロー
ス繊維とカラス繊維との物理的、化学的相互作用並びに
セルロース繊維とガラス繊維と含水無機化合物及び及び
粉体状合成樹脂との物理的、化学的相互作用によるもの
と考えられる。即ち、カラス繊維の直径か4μm以下の
場合、あたかも、合成高分子における架橋構造の如くセ
ルロース繊維とカラス繊維による3次元複合網状構造か
生成する。この3次元複合網状構造か含水無機化合物及
び粉体状合成樹脂を包み込み、セルロース繊維とカラス
繊維と含水無機化合物及び粉体状合成樹脂との間に強固
な結合を生じる。通常の抄造工程における水力学的流動
撹乱力の作用下においても該含水無機化合物は水力学的
流れ作用に対する追従力を失い、セルロース繊維とカラ
ス繊維よりなる3次元複合網状構造内に定着せしめられ
、ひいては含水無機化合物及び粉体状合成樹脂を内包し
たセルロース繊維とカラス繊維による3次元網状構造は
抄造網上において適度な抵抗となり、含水無機化合物及
び粉体状合成樹脂を多量に含有するスラリーの保水性能
を高めるとともに前記したセルロース繊維とガラス繊維
による3次元網状構造中への含水無機化合物及び粉体状
合成樹脂の定着効果と、この水力学的濾水脱水作用の低
減効果とか互いに相乗し合い、結果的に該含水無機化合
物及び粉体状合成樹脂の紙中あるいはボード中へのきわ
めて顕著な歩留向上効果か発現するものど考えられる。
特にカラス繊維をこぐ微量含有せしめたたけて特異な相
乗効果か認められることから、上記した如き物理的作用
のみならず何らかの化学的作用も関与しているものと考
えられる。
[実施例] 次に本発明を以下の実施例に暴いてさらに具体的に説明
する。本実施例中の各項目の測定は次の方法により行な
った。
■ 米坪: J I S P−8118による。
■ 厚さ及び密度: J I S  P−8118によ
る。
■ 難燃性1:UL94規格による。
■ 難燃性2 : J I S A−1321による。
■ 濾水性: J I S  P−8121による。
■ 含水無機化合物と粉体状合成樹脂の総合歩留粉体状
合成樹脂の合計含有率(重量%)■ 裂断長: J I
 S  P−8113による。
■ 曲は強度: 、J I S A−5907による。
(セルロース繊維分散液の調成) 市販の針葉樹系未晒硫酸塩バルブを離解機にて離解し濃
度1.38重量%、濾水度710+nl C3Fなるセ
ルロース繊維分散液■を得た。
次いて、市販の針葉樹系晒硫酸塩パルプをテストビータ
にて離解及び叩解し、濃度1.40重量%、濾水度22
5mβ C3Fなるセルロース繊維分散液■、を得た。
実施例1 セルロース繊維分散液9783 gに直径0.65μm
のカラス繊維(以下、ガラス繊維aと略称する)15g
を加え、さらに水を5202g加え離解機にて撹拌混合
し、セルロース繊維とカラス繊維aの合計含有率が1重
量%のの混合分散液Aを得た。
混合分散液A  546gに水酸化アルミニウム粉体(
平均粒子径3,6μmである。以下同し) 40.95
gを添加し、撹拌機にて十分に分散混合し、次いて粉体
状フェノール樹脂(平均粒子径30μmである。以下同
し)4.37g1−添加し、撹拌機にて十分に分散混合
し角型テスト抄紙機にて手抄を行い、含水無機化合物と
合成樹脂を含有する紙aを得た。
紙aについて、未坪、厚さ、密度、含水無機化合物と粉
体状合成樹脂の総合歩留及び難燃性をそれぞれ測定し、
その結果を第1表に示した。
実施例2 セルロース繊維分散液■7246 gに直径3μmのガ
ラス繊維(以下、カラス繊維βと略称する)20gと直
径3μmのカラス繊維(以下、カラス繊維γと略称する
)30gを加え、さらに水を7704g加え離解機にて
撹拌混合し、セルロース繊維とカラス繊維βとカラス繊
維γの合計含有率か1重量%の混合分散液Bを得た。
混合分散液8546gに水酸化アルミニウム粉体40.
95 gを添加し、撹拌機にて十分に分散混合し、次い
て粉体状フェノール樹脂4.37gを添加し、撹拌機に
て十分に分散混合し角型テスト抄紙機にて手抄を行い、
含水無機化合物と合成樹脂を含有する紙すを得た。
紙すについて、米坪、厚さ、密度、含水無機化合物と粉
体状合成樹脂の総合歩留及び難燃性をそれぞれ測定し、
その結果を第1表に示した。
実施例3 実施例2において、水酩化アルミニウム粉体に代えて水
酸化マクネシウム粉体(平均粒子径10μmである。以
下同し)を用いる以外は実施例2と同様にし・て、含水
無機化合物と合成樹脂を含有する紙Cを得た。
紙Cについて、米坪、厚さ、密度、含水無機化合物と粉
体状合成樹脂の総合歩留及び難燃性をそれぞれ測定し、
その結果を第1表に示した。
実施例4 実施例1において、セルロース繊維分散液■10435
 gに直径0.32μmのガラス繊維(以下、ガラス繊
維δと略称する)6gを加えた以外は実施例1と同様に
してセルロース繊維とカラス繊維δの合計含有率か1重
量%の混合分散液Cを得て、含水無機化合物と合成樹脂
を含有する紙dを得た紙dについて、未坪、厚さ、密度
、含水無機化合物と粉体状合成樹脂の歩留及びN燃性を
それぞれ測定し、その結果を第1表に示した。
比較例1 実施例2において、カラス繊維βとカラス繊維γを加え
ない以外は実施例2と同様にして、セルロース繊維含有
率か1重量%の分散液りを得て、含水無機化合物と合成
樹脂を含有する紙eを得た紙eについて、米坪、厚さ、
密度、含水無機化合物と粉体状合成樹脂の総合歩留及び
難燃性をそれぞれ測定し、その結果を第1表に示した。
比較例3 実施例3において、カラス繊維βとカラス繊維γを加え
ない以外は実施例3と同様にして、セルロース繊維含有
率か1重量%の分散液りを得て、含水無機化合物と合成
樹脂を含有する紙fを得た紙fについて、米坪、厚さ、
密度、含水無機化合物と粉体状合成樹脂の総合歩留及び
難燃性をそれぞれ測定し、その結果を第1表に示し7た
比較例3 実施例2において、カラス繊維βとカラス繊維γに代え
て直径5μmのカラス繊維(以下、カラス繊維εと略称
する)を50g加える以外は実施例2と同様にして、セ
ルロース繊維とガラス繊維εの合計含有率か1重量%の
混合分散液Eを得て、含水無機化合物と合成樹脂を含有
する紙gを得た紙gについて、米坪、厚さ、密度、含水
無機化合物と粉体状合成樹脂の総合歩留及び難燃性をそ
れぞれ測定し、その結果を第1表に示した。
実施例5 実施例2て得たセルロース繊維とカラス繊維βとカラス
繊維γの混合分散液8 546gに水酸化アルミニウム
粉体40.95gを添加し、撹拌機にて十分に分散混合
し、次いて、粉体フェノール樹脂4゜37gを添加し、
撹拌機にて十分に分散混合し、角型テスト抄紙機にて手
抄を行い、含水無機化合物と合成樹脂を含有する紙層を
得た。同様の操作をさらに5回行い、得られた合計6枚
の紙屑を湿潤状態にて重ね合わせた後、常法にて圧搾、
乾燥し含水無機化合物と合成樹脂を含有するボードhを
得た。
ホーF hについて、米坪、厚さ、密度、含水無機化合
物と粉体状合成樹脂の総合歩留及び難燃性をそれぞれ測
定し、その結果を第2表に示した。
次に、ボー1−hを熱プレスにて加熱処理(温度200
°C1圧力5 kg/cm2、時間3分)した後、難燃
性、裂断長及び曲げ強度をそれぞれ測定し、その結果を
第2表に併せて示した。
実施例6 実施例5において、水酸化アルミニウム粉体に代えて水
酸化マクネシウム粉体を用いる以外は実施例5と同様に
し5て、含水無機化合物と合成樹脂を含有するボードi
を得た。
ポートiについて、米坪、厚さ、密度、含水無機化合物
と粉体状合成樹脂の総合歩留及び難燃性をそれぞれ測定
し、その結果を第2表に示した。
次に、ポートiを実施例5と同様にして熱ブしスにて加
熱処理した後、難燃性、裂断長及び曲げ強度をそれぞれ
測定し、その結果を第2表に併せて示した。
比較例4 実施例5において、混合分散?l Bに代えて、セルロ
ース繊維分散液りを用いる以外は実施例5と同様にして
、含水無機化合物と合成樹脂を含有するボードjを得た
ボードjについて、米坪、厚さ、密度、含水無機化合物
と粉体状合成樹脂の総合歩留及び難燃性をそれぞれ測定
し、その結果を第2表に示した。
比較例5 実施例6において、混合分散液Bに代えて、セルロース
繊維分散液りを用いる以外は実施例6と同様にし・て、
含水無機化合物と合成樹脂を含有するボードkを得た。
ボードkについて、米坪、厚さ、密度、含水無機化合物
と粉体状合成樹脂の総合歩留及び難燃性をそれぞれ測定
し2、その結果を第2表に示した。
比較例6〜7 比較例6の場合は実施例5において、比較例7の場合は
実施例6において、それぞれ粉体状フェノール樹脂を加
えずに、比較例6の場合は水酸化アルミニウム粉体を4
5.32g加え、比較例7の場合は水酸化マクネシウム
粉体を45.32gを加える以外は、比較例6の場合は
実施例5と、比較例7の場合は実施例6とそれぞれ同様
にして、含水無機化合物と合成樹脂を含有するポート1
(比較例6)、含水無機化合物と合成樹脂を含有するボ
ードm(比較例7)をそれぞれ得た。
ボード1とmについて、米坪、厚さ、密度、含水無機化
合物の歩留及び難燃性をそれぞれ測定し、その結果を第
2表に示した。
次に、ポート1をポートmをそれぞれ実施例5と同様に
して熱プレスにて加熱処理した後、難燃性、裂断長及び
曲げ強度をそれぞれ測定し、その結果を第2表に併せて
示した。
実施例7 実施例2て得た紙すを6枚積層し、熱プレスにて加熱処
理(温度′200°C2圧力5kg′cm2、時間3分
)を行い、6層か強固に接着した厚さ4.3mmの一体
化した目く一トnを得た。
ボートnについて難燃性(難燃性2)を測定したところ
不燃材料合格てあった。
実施例8 実施例3て得た紙Cを6桟積層し、実施例7と同様にし
て、熱プレスにて加熱処理を行い、6層か強固に接着し
た厚さ4.6mmの一体化したボード0を得た。
ボード0について難燃性(難燃性2)を測定したところ
不燃材料合格てあった。
実施例9 実施例2で得た紙すを用い金型により6桟積層による積
層成形(金型温度200°C1圧力2 kg/cm2、
時間3分)を行い、6層が強固に接着した良好な一体成
形体を得た。得られた成形体1(たたし厚さは4.4m
m )の形状を第1図に示す。
実施例10 実施例3て得た紙Cを用い、実施例9と同様にして、金
型による積層成形を行い、6層か強固に接着した第1図
とほぼ同様な形状(たたし厚さは4.7mm ’)を有
する良好な一体成形体1を得た。
実施例11 実施例5て得た熱プし・ス前のボードhを用いて金型に
よる圧縮成形(金型温度200’C1圧力2kg/c[
[12、時間3分)を行い、良好な一体成形体を得た。
得られた成形体1(たたし厚さは4.i’itnm )
の形状を第2図に示す。
実施例12 実施例6て得た熱プレス前のボードiを用いて実施例1
1と同様にして圧縮成形を行い、第2図とほぼ同様な形
状(たたし厚さは4.7mm)を有する良好な成形体1
を得た。
実施例13 実施例5て得た熱プレス前のボートhを用いて金型によ
り2桟積層による積層成形(金型温度200°C1圧力
2 kg/am2、時間3分)を行い、2層か強固に接
着した良好な成形体を得た。得られた成形体1(たたし
厚さは8.8mm )の形状を第3図に示す。
実施例14 実施例6て得た熱プレス前のボートiを用いて実施例1
3と同様にして金型による積層成形を行い、2層が強固
に接着した第3図とほぼ同様な形状(ただし2Nさは9
.3mm )を有する良好な成形体を得た。
比較例8 比較例6て得たボード1及び比較例7て得たボードmを
用いて実施例11と同様にして金型による圧縮成形を行
ったか、ボード1を用いた場合も、ボードmを用いた場
合も共に、割れを生し良好な成形体を得ることかできな
かった。
比較例9 比較例6で得たボード1及び比較例7て得たボードmを
用いて実施例13と同様にして金型による積層成形を行
ったが、ホーI〜1を用いた場合も、ボードmを用いた
場合も共に、2層が接着せず一体成形体を得ることがて
きなかった。
実施例】5 実施例1で得たセルロース繊維とカラス繊維αの混合分
散液A :16 gに水酸化アルミニウム粉体2.36
gを添加し、撹拌機にて十分に分散混合し、次いて、粉
体状フェノール樹脂0゜23gを添加し、撹拌機にて十
分に分散混合し、水を加え]、000m1どし、直径4
μm以下のカラス繊維と含水無機化合物と粉体状合成樹
脂の所定量を含有せしめたセルロース繊維分散スラリー
の濾水度を測定し、その結果を第3表に示した。
実施例16 実施例15において、混合分散液Aに代えて、実施例2
て得たセルロース繊維とカラス繊維βとカラス繊維γの
混合分散液Bを用いる以外は実施例15と同様にして、
直径4μm以下のガラス繊維と含水無機化合物と粉体状
合成樹脂の所定量を含有せしめたセルロース繊維分散ス
ラリーの濾水度を測定し、その結果を第3表に示した。
実施例17 実施例15において、混合分散液Aに代えて、実施例4
て得たセルロース繊維とガラス繊維δの混合分散液Cを
用いる以外は実施例15と同様にして、直径4μm以下
のカラス繊維と含水無機化合物と粉体状合成樹脂の所定
量を含有せしめたセルロース繊維分散スラリーの濾水度
を測定し、その結果を第3表に示した。
比較例10 実施例15において、混合分散液Aに代えて、比較例1
て得たセルロース繊維分F711液りを用いる以外は実
施例15と同様にして、含水無機化合物と粉体状合成樹
脂の所定量を含有せしめたセルロース繊維分散スラリー
の濾水度を測定し、その結果を第3表に示した。
比較例11 比較例10において、水酸化アルミニウム粉体ど粉体状
合成樹脂を添加しない以外は比較例10と同様にしてセ
ルロース繊維分散スラリーの濾水度を測定し、その結果
を第3表に示した。
比較例12〜14 比較例12の場合は実施例15において、比較例13の
場合は実施例]6において、比較例14の場合は実施例
17において、ぞれぞれ、水酸化アルミニウム粉体と粉
体状合成樹脂を添加しない以外は、比較例12の場合は
実施例15と、比較例13の場合は実施例16と、比較
例14の場合は実施例17とそれぞれ同様にして、直径
4μm以下のガラス繊維の所定量を含有せし、めたセル
ロース繊維分散スラリーの濾水度を測定し、その結果を
第3表に示した。
参考例1 セルロース繊維分散液■4’045gにカラス繊維α0
.375 gを加え、さらに水454.625 gを加
え離解機にて撹拌混合し、セルロース繊維とカラス繊維
αの合計含有率か1重量%の混合分散液Fを得た混合分
散液F200gに水酸化アルミニウム粉体1gを添加し
、撹拌機にて十分に分散混合した後、水を加え1010
0Oとし、直径4μm以下のカラス繊維と含水無機化合
物の所定量を含有せしめたセルロース繊維分散スラリー
の濾水度を測定し、その結果を第4表及び第4図に示し
た。
同様に、混合分散7g1.F IQ(Igに水酸化アル
ミニウム粉体2gを添加し、撹拌機にて十分に分散混合
した後、水を加え10100Oとし、直径4μm以下の
カラス繊維と含水無機化合物の所定量を含有せし・めた
セルロース繊維分散スラリーの濾水度を測定し、その結
果を第4表及び第4図に示した。
さらに、混合分散液F 25 gに水酸化アルミニウム
粉体2.75 gを添加し、撹拌機にて十分に分散混合
した後、水を加え10100Oとし、直径4μm以下の
カラス繊維と含水無機化合物の所定量を含有せしめたセ
ルロース繊維分散スラリーの濾水度を測定し、その結果
を第4表及び第4図に示した参考例2〜15 参考例1において、セルロース繊維分散液■1018g
にガラス繊維a  O,75gを加えた場合(参考例2
)、あるいはセルロース繊維分散液■964gにカラス
繊維a  1.5gを加えた場合(参考例3)、あるい
はセルロース繊維分散液■804gにガラス繊維α 3
.75 gを加えた場合(参考例4)、あるいはセルロ
ース繊維分散液3536gにカラス繊維α 7.5gを
加えた場合(参考例5)、あるいはセルロース繊維分散
液■964gにカラス繊維β 1.5gを加えた場合(
参考例6)、あるいはセルロース繊維分散液■804g
にカラス繊維β 3.75 gを加えた場合(参考例7
)、あるいはセルロース繊維分散液■536gにカラス
繊維β 7.5gを加えた場合(参考例8)、あるいは
セルロース繊維分散液■946gにガラス繊維ε 1.
5gを加えた場合(参考例9)、あるいはセルロース繊
維分散液■804gにカラス繊維ε 3.75 gを加
えた場合(参考例10)、あるいはセルロース繊維分散
液■536gにガラス繊維87.5gを加えた場合(参
考例11)、あるいはガラス繊維を加えない場合(参考
例12)、あるいはセルロース繊維分散液を用いずにカ
ラス繊維α 15 gを用いる場合(参考例13)、あ
るいはセルロース繊維分散液を用いずにガラス繊維β 
15 gを用いる場合(参考例14)、あるいはセルロ
ース繊維分散液を用いずにガラス繊維815 gを用い
る場合(参考例15)、以外は参考例1と同様にして、
セルロース繊維とカラス繊維の合計含有率か1重量%の
混合分散液G〈参考例2)、混合分散液H(参考例3)
、混合分散液工(参考例4)、混合分散液J(参考例5
)、混合分散液K(参考例6)、混合分散液L(参考例
7)、混合分散液M(参考例8)、混合分散液N(参考
例9)、混合分散液O(参考例10)、混合分散液P(
参考例11)、セルロース繊維含有率か1重量%のセル
ロース繊維分散液Q(参考例12)、ガラス繊維含有率
か1重量%のカラス繊維分散液R(参考例13)、ガラ
ス繊維分散液S(参考例14)、カラス繊維分散液T(
参考例15)を得て、カラス繊維と含水無機化合物の所
定量を含有せしめたセルロース繊維分散スラリー(参考
例2〜11)、含水無機化合物の所定量を含有せしめた
セルロース繊維分散スラリー(参考例12)、含水無機
化合物の所定量を含有せしめたガラス繊維分散スラリー
(参考例13〜15)の濾水度を測定し、その結果を第
4表、第4図、第5図及び第6図にそれぞれ示した。
参考例16 参考例12て得たセルロース繊維分散液Q300gに水
を加えて10100Oとし、セルロース繊維分散スラリ
ーの濾水度を測定し、その結果を第4表、第4図、第5
図及び第6図にそれぞれ示し、た。
参考例17〜30 参考例16において、セルロース繊維分散液Qの代わり
に混合分散液F(参考例17)を、混合分散液G(参考
例18)を、混合分散液H(参考例19)を、混合分散
液■(参考例20)を、混合分散液J(参考例21)を
、混合分散液K(参考例22)を、混合分散液L(参考
例23)を、混合分散液M(参考例24)を、混合分散
液N(参考例25)を、混合分散液O(参考例26)を
、混合分散液P(参考例27)を、混合分散液Q(参考
例28)を、混合分散液R(参考例29)を、混合分散
液S(参考例30)をそれぞれ用いる以外は、参考例1
6と同様にしてカラス繊維の所定量を含有せしめたセル
ロース繊維分散スラリー(参考例17〜27)、カラス
繊維分散スラリ=(参考例28〜30)の濾水度を測定
し、そのそれ示し、た。
上記実施例及υζ比較例から明らかなように、直径4μ
m以下のカラス繊維と含水無機化合物と粉体状合成樹脂
の所定量を含有したセルロース繊維分散スラリーを用い
て、通常の抄紙方法で抄紙すること、あるいは直径4μ
m以下のガラス繊維と含水無機化合物と粉体状合成樹脂
の所定量を含有したセルロース繊維分散スラリーを用い
て、通常の抄紙方法で抄紙した後、通常の成形方法で成
形することにより、含水無機化合物及び粉体状合成樹脂
の紙中もしくはボード中または成形体中への歩留か飛躍
的に向上し、特に該ガラス繊維の含有率かごく微量であ
ってもきわめて顕著な含水無機化合物及び粉体状合成樹
脂の歩留向上効果が得られ、結果的に、難燃性に優れる
ことはもちろん、従来、水酸化アルミニウムの如き含水
無機化合物を多量に含有した紙もしくはポートの難点で
ある機械的強度の弱さあるいは成形への不適性を解消し
、きわめて容易かつ経済的に所望の難燃性と機械的強度
あるいは成形性を有する難燃紙もしくは難燃ボードまた
は難燃成形体を製造することかできることかわかる。
また第3表、第4表、第4図、第5図及び第6図から明
らかなように、直径4μm以下のカラス繊維の所定量を
スラリー中に含有せしめることにより、含水無機化合物
及び粉体状合成樹脂を含有するスラリーの保水性能か飛
躍的に向上し7、特に該カラス繊維の含有量かこぐ微量
であってもきわめて顕著な保水性能の向上効果か得られ
る。
以下、余白 第3表 笛  j  央 [発明の効果コ 以上、詳述したように本発明は粉体状フェノールの如き
粉体状合成樹脂及び水酸化アルミニウムの如き含水無機
化合物を多量に含有するスラリーの保水性能か向上する
こととなり、難燃性に悪影響を及ぼす有機系歩留向上剤
等を使用しなくとも該粉体状合成樹脂及び含水無機化合
物の紙中あるいはポート中への歩留を飛躍的に向上させ
ることかできる。その結果、難燃性に優れることはもち
ろん、従来、水酸化アルミニウムの如き含水無機化合物
を多量に含有した紙もしくはボードの難点である機械的
強度の弱さあるいは成形への不適性を解消し、きわめて
容易かつ経済的に所望の難燃性と機械的強度あるいは成
形性を有する難燃紙もしくは難燃ボードまたは難燃成形
体を製造することかできる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明により得られる難燃成形体の一例を
示す斜視図、第4〜6図はスラリーの濾水度とスラリー
中のセルロース繊維とガラス繊維の合計重量に占めるカ
ラス繊維の含有率との関係図をそれぞれ示し、第4図は
カラス繊維aを用いた場合を、第5図はカラス繊維βを
用いた場合を、第6図はカラス繊維εを用いた場合をそ
れぞれ示す。 1・・・・・・成形体。 第  1  図 第  2  図 第  3  図 第4図 ヤルロース繊維υり里!本刀フス塙坩αり里重第6図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セルロース繊維を固形分で4〜60重量%、含水
    無機化合物を固形分で20〜92重量%、粉体状合成樹
    脂を固形分で2〜70重量%、直径4μm以下のガラス
    繊維を固形分で0.05〜70重量%含有するスラリー
    を調成して抄造することを特徴とする難燃紙または難燃
    ボードの製造方法。
  2. (2)含水無機化合物は水酸化アルミニウム、水酸化マ
    グネシウム、水酸化カルシウム、2水和石こう及びアル
    ミン酸化カルシウムの中から選ばれた少なくとも1種類
    からなる請求項1記載の難燃紙もしくは難燃ボードの製
    造方法。
  3. (3)粉体状合成樹脂は粉体状フェノール樹脂、粉体状
    メラミン樹脂、粉体状エポキシ樹脂、粉体状尿素樹脂、
    粉体状不飽和ポリエステル樹脂、粉体状ポリオレフィン
    樹脂、粉体状ポリエステル樹脂、粉体状アクリル樹脂、
    粉体状メタクリル樹脂、粉体状スチレン樹脂、粉体状塩
    化ビニール樹脂の中から選ばれた少なくとも1種からな
    る請求項1または2記載の難燃紙もしくは難燃ボードの
    製造方法。
  4. (4)抄造に際しては、紙層を2層以上に重ね合わせて
    行なうようにした請求項1もしくは2または3記載の難
    燃紙もしくは難燃ボードの製造方法。
  5. (5)セルロース繊維を固形分で4〜60重量%、含水
    無機化合物を固形分で20〜92重量%、粉体状合成樹
    脂を固形分で2〜70重量%、直径4μm以下のガラス
    繊維を固形分で0.05〜70重量%含有するスラリー
    を調成して抄造して得た難燃紙もしくは難燃ボードを成
    形することを特徴とする難燃成形体の製造方法。
  6. (6)含水無機化合物は水酸化アルミニウム、水酸化マ
    グネシウム、水酸化カルシウム、2水和石こう及びアル
    ミン酸化カルシウムの中から選ばれた少なくとも1種類
    からなる請求項5記載の難燃成形体の製造方法。
  7. (7)粉体状合成樹脂は粉体状フェノール樹脂、粉体状
    メラミン樹脂、粉体状エポキシ樹脂、粉体状尿素樹脂、
    粉体状不飽和ポリエステル樹脂、粉体状ポリオレフィン
    樹脂、粉体状ポリエステル樹脂、粉体状アクリル樹脂、
    粉体状メタクリル樹脂、粉体状スチレン樹脂、粉体状塩
    化ビニール樹脂の中から選ばれた少なくとも1種からな
    る請求項5または6記載の難燃成形体の製造方法。
  8. (8)難燃紙もしくは難燃ボードは、紙層を2層以上に
    重ね合わせたものを使用した請求項5もしくは6または
    7記載の難燃成形体の製造方法。
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