JPH0418084B2 - - Google Patents

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JPH0418084B2
JPH0418084B2 JP23719186A JP23719186A JPH0418084B2 JP H0418084 B2 JPH0418084 B2 JP H0418084B2 JP 23719186 A JP23719186 A JP 23719186A JP 23719186 A JP23719186 A JP 23719186A JP H0418084 B2 JPH0418084 B2 JP H0418084B2
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JP
Japan
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anchor
tensile
tensile material
core tube
solidifying
Prior art date
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Expired
Application number
JP23719186A
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English (en)
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JPS6393925A (ja
Inventor
Isao Hashimoto
Yasuhiro Kishi
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は除去式アンカーに関するものである。
〈従来の技術〉 従来、除去式アンカーとしては次のような方法
が存在する。
〈イ〉 引張材の周辺に熱溶解性の合成樹脂を配
しておき、除去時に電熱等により合成樹脂を溶
解させて、引張材を撤去する方法。
〈ロ〉 アンカー体部に予め設けた空洞に膨脹破
壊剤を充填し、アンカー幹体を破壊して引張材
を撤去する方法。
〈ハ〉 機械的に所定の荷重以上の荷重により破
壊する部材、例えば耐荷モルタル等をアンカー
体部に設置して、引張材を撤去する方法。
〈本発明が解決しようとする問題点〉 前記した従来のアンカーの除去技術には、次の
ような問題点が存在する。
〈イ〉 アンカーは地中の深部に打設されるの
で、従来の技術のようにアンカー幹体にクラツ
クを多発させて、破壊状態にすることは非常に
困難である。
たとえ、アンカー幹体を破壊することができて
も、アンカー幹体が破壊されてできる空間に、周
囲の土砂が落ち込んで、上方の地盤が沈下すると
いう問題が残る。
〈ロ〉 一般に、引張材と孔内に充填される固化
材との付着耐力は非常に大きく、従来の技術の
ように引張力で剥離するには大きな荷重が必要
であり、時として引張材が破断して、地中のア
ンカー体の撤去が不可能となることもある。
〈ハ〉 アンカーボーリング孔は、一般に10数cm
といつた具合に、非常に小さいものであり、こ
の中に必要なアンカーの設置部材を収納し、し
かも撤去時に必要な空間や装置を設置すること
は、従来の技術では非常に困難であつた。
そこで、どうしても除去することが必要な場合
は、既設アンカー孔よりも僅かに大きい径で、そ
の外周をボーリングしてから、引張材を除去する
方法(所謂オーバーコアリング方式)が採られて
いる。
しかし、この方法は多大な時間と費用を必要と
し、アンカー工事のみならず建設工事全体におい
ても大きな弊害となつていた。
〈本発明の目的〉 本発明は、簡単な装置で容易にしかも確実に引
張材の除去を行うことができる、除去式アンカー
を提供することを目的とする。
〈本発明の構成〉 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例に
ついて説明する。
〈イ〉 引張材(第1〜3図) 本発明の引張材1は、地盤に掘削したアンカー
孔6内に挿入した場合、その最深部をループ状に
形成して折り返して構成したものである。
先ず、所定の長さに切断したPC鋼線等の引張
材1の中央部をU字状に曲げ、次に、そのU字状
部を捻つて円を作り、さらに引張材1の自由端に
向けて、U字状部を折り重ねてループ加工部11
を形成する。
〈ロ〉 中空部(第1,6図) 引張材1群の中央部、つまりアンカー体の軸心
部に、コア管5を配置することによつて、中空部
51を設ける。
コア管5は後述するように、ガイド管4に取り
付けた場合に、引張材1との間にかぶり厚部62
ができるぐらいの外径を有する管体で、その管体
内部には、剥離した固化材61が落ち込んで詰ま
らないように、十分な空間を有する中空部51を
設ける。
また、コア管5は、引張材1の除去時に抵抗と
なるほど、厚くて堅固な部材を使用しないように
する。
つまり、固化材61の注入圧には耐え得るが、
引張材1の撤去時には障害とならないような材
質、形状である必要がある。
本実施例では、合成樹脂性の波形加工したもの
を考える。
コア管5を波形加工することによつて、表面積
を広くして圧力に対する剛性を高め、しかも肉厚
を薄くすることが可能になる。
そのため、引張材1の除去時の抵抗となること
はない。
〈ハ〉 引き抜き材(第1図) 引き抜き材3は、引張材1を引つ張つて除去で
きるだけの強度を有するもの、例えばPC鋼線等
を使用し、その一方の端を引張材1のループ上端
部12に接合し、自由端は中空部51内を通し
て、地上に露出させるように構成する。
〈ニ〉 各部材の組み立て (1) 掴み具の取り付け(第2,3図) 上記のように構成した引張材1のループ上端部
12に、掴み具2を取り付ける。
(2) ガイド管と引き抜き材の取り付け(第3図) 引き抜き材3を、掴み具2に接合し、接合部を
カツプラー21で補強する。
次に、ループ加工部11を、管体のガイド管4
内に挿入する。
挿入する場合は、ループ加工部11の側面を、
万力等の簡単な圧縮機で抑えながら行う。
ガイド管4には、SGP、ガス管等を使用する
ことができる他、直接引張材1のループ加工部1
1に、ワイヤーまたはテープ等を巻き付ける方法
でもよい。
(3) コア管の取り付け(第1,4図) ガイド管4の内径より外径の小さい管体のコア
管5内に、引き抜き材3を導入しながら、コア管
5の一方端部を、ガイド管4内に軽く差し込む程
度に取り付ける。
次に、ガイド管4内に止水材41を充填して、
ガイド管4とコア管5を完全に密着接合する。
そして、コア管5内に後に注入する固化材61
が流れ込んで、引張材1の剥離時に障害とならな
いようにする。
止水材41には、固化材61よりも軟質なもの
を用い、引張材1を除去しやすいようにする。
例えば、アスフアルトや合成樹脂性または水ガ
ラスと硬化剤との混合物等を用いることができ
る。
〈本発明の作用〉 〈イ〉 アンカーの設置(第1図) 以上のようにして作成した除去アンカーを、地
盤に掘削したアンカー孔6に挿入する。
この時、コア管5には中空部51が設けてある
ので、アンカー孔6内の削孔水によつて浮力が生
じて、挿入が困難である場合には、コア管5内に
水、合成樹脂あるいは粒状体等の充填材を注入し
て、挿入をスムーズに行えるようにする。
アンカーの挿入後、固化材61をアンカー孔6
内に加圧注入する。
固化材61は、コア管5とガイド管4の周囲に
注入され、中空部51を形成する。
また、かぶり厚部62内に浸透して、引張材1
の周囲にも注入される。
そのため、かぶり厚部62には、固化材61が
硬化して、薄い内壁が形成される。
この内壁は、引張材1を除去するときに剥離し
やすい程度で、しかもアンカーの耐力が十分とれ
るだけの厚さに形成する。
固化材61の硬化後、所定の緊張力を引張材1
に与えて、アンカーの設置を完了する。
〈ロ〉 アンカーの除去(第6図) アンカーの使用を終えた後、引張材1を地中か
ら除去する。
先ず、引張材1の緊張力を解放し、内装されて
いる引き抜き材3をジヤツキ等で引つ張る。
すると、ループ加工部11は、その周囲に軟質
の止水材41が充填されているだけなので、容易
に上方に引き抜ける。
さらに引き抜き材3を上方に引つ張ると、固化
材61内に埋設されている引張材1が、下方から
次第に、かぶり厚部62に形成された固化材61
の薄い内壁とコア管5を破壊し、固化材61から
剥離していく。
このときコア管5に軟質のものを使用した場合
には、コア管5は引張材1に追従してめくり上る
ように固化材61から剥離する。
いわゆる、一種の楔効果のようなものを発生さ
せて、引張材1が固化材61から剥離するのを容
易にする。
従来のアンカーでは、コア管5の中空部51が
設けられていないので、アンカー幹体の全体に固
化材61が注入されており、硬化後の固化材61
を破壊して、引張材1を除去するには大変大きな
力を必要とした。
しかし、本発明のように中空部51を設けるこ
とによつて、破壊する部分は、かぶり厚部62に
形成された薄い内壁部分とコア管5のみで済むた
め、容易に引張材1を除去することができるよう
になつた。
また、コア管5内部には、破壊した薄壁が落ち
込んで詰まり、引張材1を上方に引き抜くのに障
害にならないように、十分な空間を設けている。
そして、引き抜き材3を上方に引つ張ることに
よつて、固化材61を充填したアンカーの定着長
部全体に渡り、引張材1を剥離させた後、引張材
1を直接引つ張つて、地中より完全に引張材1を
撤去し、アンカー除去作業を終了する。
〈その他の実施例〉(第7図) 複数本の引張材1が必要な場合、すなわち、大
容量のアンカーの場合には、以上のようなループ
加工を複数本に対して行うか、あるいは、第8図
のように、ループ加工した引張材1をコア管5の
外周にスパイラル状に巻き付け、増加した内側引
張材8をコア管5とスパイラル状の引張材1との
間に配置することにより、同時に引張材1と内側
引張材8を除去することが可能となる。
すなわち、アンカー体の軸心から一番外周部に
位置するスパイラル状の引張材1が、引き抜き材
3を引つ張ることによつて、内側に位置する増加
した内側引張材8を、一緒に絞り込むように剥離
させるからである。
従つて、本発明においては、複数本の引張材を
使用した場合でも、アンカーの除去が容易に行え
ることになる。
〈本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるので、次のよ
うな効果を期待することができる。
〈イ〉 従来のアンカーでは、アンカー幹体内に
中空部が設けられていないので、アンカー幹体
の全体に固化材が注入されており、硬化後の固
化材を破壊して、引張材を除去するには大変大
きな力を必要とした。
しかし、本発明ではアンカー幹体内にコア管を
設置して、中空部を設けた。
そのため、破壊する部分は、合成樹脂等の薄い
部材で形成されたコア管と、そのコア管と引張材
のかぶり厚部に形成された薄い内壁部分のみで済
むようになつた。
そして、引張材のループ部に取り付けた引き抜
き材を引つ張ることによつて、一種の楔効果を発
生させて、固化材から引張材を容易に剥離させる
ことに成功した。
従つて、容易にしかも確実にアンカーを除去す
ることが可能となつた。
〈ロ〉 引張材の除去時に破壊する部分は、アン
カー幹体の一部分、つまりコア管とかぶり厚部
の薄い内壁だけである。
そのため、引張材を撤去した後でも、アンカー
幹体は元の形状のままで地中に残存する。
従つて、アンカー幹体が破壊されてできる空間
に、周囲の土砂が落ち込んで、上方の地盤が沈下
するようなことがなくなる。
〈ハ〉 アンカー装置の構造が簡単であるため、
装置の加工は、入力あるいは万力のような簡単
な鋼材曲げ装置のみで行え、現場での柔軟な対
応が可能である。
〈ニ〉 アンカー装置の構造が簡単であるため、
アンカーの設置を低コストで行うことができ、
経済性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の装置の一実施例の説明図、第
2〜4図:引張材の加工手順の説明図、第5図:
掴み具の説明図、第6図:アンカー除去時の説明
図、第7図:その他の実施例の説明図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 地盤に掘削した孔内に引張材を挿入した後に
    固化材を充填し、 固化材の硬化後に引張材に所定の緊張力を与え
    て設置するアンカーであつて、 アンカーの使用後には撤去する除去式アンカー
    において、 引張材群の中央に中空部を形成し、 引張材は最深部をループ状に折返してループ加
    工部を構成し、 このループ加工部には中空部を介して孔外への
    引張力を与えるよう構成したことを特徴とする、 除去式アンカー。
JP23719186A 1986-10-07 1986-10-07 除去式アンカ− Granted JPS6393925A (ja)

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JP23719186A JPS6393925A (ja) 1986-10-07 1986-10-07 除去式アンカ−

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JP23719186A JPS6393925A (ja) 1986-10-07 1986-10-07 除去式アンカ−

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Publication Number Publication Date
JPS6393925A JPS6393925A (ja) 1988-04-25
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