JPH0330645B2 - - Google Patents
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- JPH0330645B2 JPH0330645B2 JP728585A JP728585A JPH0330645B2 JP H0330645 B2 JPH0330645 B2 JP H0330645B2 JP 728585 A JP728585 A JP 728585A JP 728585 A JP728585 A JP 728585A JP H0330645 B2 JPH0330645 B2 JP H0330645B2
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- anchor
- synthetic resin
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02D—FOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
- E02D5/00—Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
- E02D5/74—Means for anchoring structural elements or bulkheads
- E02D5/80—Ground anchors
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Mining & Mineral Resources (AREA)
- Paleontology (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、除去アンカー用仮埋設体に係り、詳
しくは、不要時に除去されてアンカー幹体の中央
部に空洞を形成する仮埋設体に関するものであ
る。
しくは、不要時に除去されてアンカー幹体の中央
部に空洞を形成する仮埋設体に関するものであ
る。
アンカーは、その性質上構造物から離間した位
置に設けなければならず、その存在が他の構造物
の構築作業の邪魔となつたり、構築作業中にのみ
その設置が許容される場合があり、これを除去し
なければならないことが多い。このため、不要時
に簡単に引張材を除去でき、しかも除去作業を容
易にすることのできる工法の開発が期待されてい
る。
置に設けなければならず、その存在が他の構造物
の構築作業の邪魔となつたり、構築作業中にのみ
その設置が許容される場合があり、これを除去し
なければならないことが多い。このため、不要時
に簡単に引張材を除去でき、しかも除去作業を容
易にすることのできる工法の開発が期待されてい
る。
従来、アンカー造成の際に、表面にグリース等
を塗布して鋼棒をアンカー内に仮埋し、不要時に
これを引き抜き、残置された孔内に火薬を投入し
てアンカーを破壊したり、水、油等を加圧注入し
てアンカーを割裂させ、引張材を引き抜き除去す
ることが行なわれていた(特公昭51−8251号公
報)。
を塗布して鋼棒をアンカー内に仮埋し、不要時に
これを引き抜き、残置された孔内に火薬を投入し
てアンカーを破壊したり、水、油等を加圧注入し
てアンカーを割裂させ、引張材を引き抜き除去す
ることが行なわれていた(特公昭51−8251号公
報)。
然し乍ら、この手段は加圧注入法による場合に
は局部的破壊により洩れて圧力が低下し、全長に
亘る破壊ができない欠点があつた、又、仮埋した
鋼棒を引き抜く際に、表面膜によつても鋼棒と硬
化材が定着してしまい、容易に除去ができるとは
いい難かつた。
は局部的破壊により洩れて圧力が低下し、全長に
亘る破壊ができない欠点があつた、又、仮埋した
鋼棒を引き抜く際に、表面膜によつても鋼棒と硬
化材が定着してしまい、容易に除去ができるとは
いい難かつた。
この手段を改良したもので、現在最も一般的に
行なわれているのが、第14図及び第15図に示
す例である。(特公昭54−22007号公報)。この例
は、中央材aを用いることを特徴とするものであ
る。
行なわれているのが、第14図及び第15図に示
す例である。(特公昭54−22007号公報)。この例
は、中央材aを用いることを特徴とするものであ
る。
アンカーは、地盤bに掘削した造成孔cに、モ
ルタル、セメント等の硬化性材料dを打設して形
成される、土留や構造物に直接或いは間接的に接
続される引張材eは、PC鋼棒や鋼索が用いられ、
硬化性材料dの打設前の造成孔c内に配設され、
又は硬化性材料dの打設後であつてその硬化前に
硬化性材料d内に挿入することによつて設備され
る。中空材aは、引張材eと同様の手段により設
備される。中空材aの下端には、硬化性材料dの
流入を阻止するための栓fが設けられる。引張材
eと中空材aとは、造成孔c内に於て同程度に設
備されるのが一般的であるが、硬化性材料dの定
着強度により中空材aが引張材eよりも浅くて済
む場合もある。
ルタル、セメント等の硬化性材料dを打設して形
成される、土留や構造物に直接或いは間接的に接
続される引張材eは、PC鋼棒や鋼索が用いられ、
硬化性材料dの打設前の造成孔c内に配設され、
又は硬化性材料dの打設後であつてその硬化前に
硬化性材料d内に挿入することによつて設備され
る。中空材aは、引張材eと同様の手段により設
備される。中空材aの下端には、硬化性材料dの
流入を阻止するための栓fが設けられる。引張材
eと中空材aとは、造成孔c内に於て同程度に設
備されるのが一般的であるが、硬化性材料dの定
着強度により中空材aが引張材eよりも浅くて済
む場合もある。
このアンカーを除去するには、中空材aの中に
火薬等の無能化処理を入れて爆発等により硬化性
材料を破壊し、引張材eに対する硬化性材料dの
定着力を減少させ、ジヤツキ等で引張材eを引き
抜き除去するのである。
火薬等の無能化処理を入れて爆発等により硬化性
材料を破壊し、引張材eに対する硬化性材料dの
定着力を減少させ、ジヤツキ等で引張材eを引き
抜き除去するのである。
然し乍ら、硬化性材料dの引張材eに対する定
着力を減少させるために、火薬等を用いることか
らその作業には危険性が伴い、又、震動や音を伴
う問題があつた。
着力を減少させるために、火薬等を用いることか
らその作業には危険性が伴い、又、震動や音を伴
う問題があつた。
そこで、本発明者らは、上述の如き不具合を改
善すべく、複数の引張材を周囲に結束した仮埋設
体を配設する方式について種々研究し、仮埋設体
として合成繊維ロープを用いることを提案した
(特願昭59−120535号(特開昭61−1725号公報))。
善すべく、複数の引張材を周囲に結束した仮埋設
体を配設する方式について種々研究し、仮埋設体
として合成繊維ロープを用いることを提案した
(特願昭59−120535号(特開昭61−1725号公報))。
この先願によれば、仮埋設体としての合成繊維
ロープが引き抜き時に伸びて縮径してアンカー幹
体との剥離を容易にする利点を有する。
ロープが引き抜き時に伸びて縮径してアンカー幹
体との剥離を容易にする利点を有する。
然し、この方式では合成繊維ロープが直接アン
カー幹体と硬化材とに接しているため、剥離の初
期に大きな力を要するという不具合があつた。
カー幹体と硬化材とに接しているため、剥離の初
期に大きな力を要するという不具合があつた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するために
為されたものであり、その目的は、空洞形成時に
小さな力で容易に引き抜くことができる除去アン
カー用仮埋設体を提供することにある。
為されたものであり、その目的は、空洞形成時に
小さな力で容易に引き抜くことができる除去アン
カー用仮埋設体を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る除去ア
ンカー用仮埋設体は、地盤に掘削した造成孔中央
に複数の引張材を周囲に結束した仮埋設体を配設
するとともに、硬化性材料を打設して造成したア
ンカー幹体から引張材を除去するに際し予め仮埋
設体を取り除いて中央部に空洞を形成する除去ア
ンカーに於て、仮埋設体は中心部材を形成する合
成繊維ロープ又はポリエチレン等の合成樹脂被覆
を施した合成繊維ロープと、合成繊維ロープ又は
ポリエチレン等の合成樹脂被覆を施した合成繊維
ロープに塗布されたグリースと、グリースの塗布
された合成繊維ロープ又はポリエチレン等の合成
樹脂被覆を施した合成繊維ロープに巻き付けられ
た合成繊維ストランドと、合成繊維ストランドの
周りに巻き付けられた防水用被覆テープとによつ
て構成されている。
ンカー用仮埋設体は、地盤に掘削した造成孔中央
に複数の引張材を周囲に結束した仮埋設体を配設
するとともに、硬化性材料を打設して造成したア
ンカー幹体から引張材を除去するに際し予め仮埋
設体を取り除いて中央部に空洞を形成する除去ア
ンカーに於て、仮埋設体は中心部材を形成する合
成繊維ロープ又はポリエチレン等の合成樹脂被覆
を施した合成繊維ロープと、合成繊維ロープ又は
ポリエチレン等の合成樹脂被覆を施した合成繊維
ロープに塗布されたグリースと、グリースの塗布
された合成繊維ロープ又はポリエチレン等の合成
樹脂被覆を施した合成繊維ロープに巻き付けられ
た合成繊維ストランドと、合成繊維ストランドの
周りに巻き付けられた防水用被覆テープとによつ
て構成されている。
本発明によれば、仮埋設体の中心部材である合
成繊維ロープ又はポリエチレン等の合成樹脂被覆
を施した合成繊維ロープは硬化性材料と付着して
いないので、これを引き抜く時、グリースで形成
された層を滑らせて引き抜けば良い。従つて、合
成繊維ロープ又はポリエチレン等の合成樹脂被覆
を施した合成繊維ロープはアンカー幹体からの抵
抗力を受けない。
成繊維ロープ又はポリエチレン等の合成樹脂被覆
を施した合成繊維ロープは硬化性材料と付着して
いないので、これを引き抜く時、グリースで形成
された層を滑らせて引き抜けば良い。従つて、合
成繊維ロープ又はポリエチレン等の合成樹脂被覆
を施した合成繊維ロープはアンカー幹体からの抵
抗力を受けない。
合成繊維ロープ又はポリエチレン等の合成樹脂
被覆を施した合成繊維ロープを引き抜いた後には
防水用被覆テープ、合成繊維ストランドはその支
えを失い、これらを引き抜く時には細くなり、従
つて、アンカー幹体の抵抗が小さくなる。
被覆を施した合成繊維ロープを引き抜いた後には
防水用被覆テープ、合成繊維ストランドはその支
えを失い、これらを引き抜く時には細くなり、従
つて、アンカー幹体の抵抗が小さくなる。
以下に、本発明の実施例を第1図〜第11図を
参照して詳細に説明する。
参照して詳細に説明する。
まず、例えば第12図に示すように、仮埋設体
(50mm程度のロープ体)1の周囲に、引張材とし
て数本の鋼線(12.7mm径、4〜8本、ただし本例
では6本)2を円周方向等間隔に沿わせて配置す
るとともに、任意の短い間隔でテープや針金等の
結束体3にて結束して成る引張構造体4を用意す
る。
(50mm程度のロープ体)1の周囲に、引張材とし
て数本の鋼線(12.7mm径、4〜8本、ただし本例
では6本)2を円周方向等間隔に沿わせて配置す
るとともに、任意の短い間隔でテープや針金等の
結束体3にて結束して成る引張構造体4を用意す
る。
ここで、仮埋設体1とは、例えば第13図のよ
うに、合成繊維ロープ1bをポリエチレン樹脂1
cで被覆した合成樹脂被覆ロープ1aを中心部材
として、これにグリース1dを塗り、その周囲に
合成繊維ストランド1eを巻き付け、さらにその
周囲に防水用被覆テープ1fを巻き付けたもので
ある。
うに、合成繊維ロープ1bをポリエチレン樹脂1
cで被覆した合成樹脂被覆ロープ1aを中心部材
として、これにグリース1dを塗り、その周囲に
合成繊維ストランド1eを巻き付け、さらにその
周囲に防水用被覆テープ1fを巻き付けたもので
ある。
この引張構造体4を、通常アンカー施行と同様
に所定深度、打設角で掘削された造成孔5内に挿
入し、例えば早強セメントから成るセメントペー
ストを硬化性材料6として注入打設し、アンカー
幹体7を造成する。
に所定深度、打設角で掘削された造成孔5内に挿
入し、例えば早強セメントから成るセメントペー
ストを硬化性材料6として注入打設し、アンカー
幹体7を造成する。
次に、斯くして構築されたアンカーから鋼線2
を除去する必要が生じた場合の工程を説明する。
を除去する必要が生じた場合の工程を説明する。
構築されたアンカーは、第1図及び第7図に示
されるように硬化性材料6が引張構造体4の外周
に密着しているので、まずアンカー幹体7の中央
部に埋設されていた仮埋設体1の合成樹脂被覆ロ
ープ1aを引き抜く。この合成樹脂被覆ロープ1
aは硬化性材料6及び鋼線2と付着しておらず、
しかもグリース1dを介して合成繊維ストランド
1eと接しているだけであるため、小さな張力で
引き抜ける。この合成樹脂被覆ロープ1aの除去
により、仮埋設体1の中央に空洞が形成されると
ともにその壁面に合成繊維ストランド1eと防水
用被覆テープ1fが残つた状態となる。そして、
合成繊維ストランド1eを引き抜く。この合成繊
維ストランド1eは合成樹脂被覆テープ1aに単
に巻き付けてあるだけであるから、合成樹脂被覆
ロープ1aが除去されるとその支えを失い、引き
抜きに際して細くなり、容易に引き抜くことがで
きる。従つて、このロープ1を引張除去すること
により、第2図及び第8図に示す如く、アンカー
幹体7の中央部に空洞8が鋼線2と平行して形成
され、形成された空洞8内にアンカー幹体7の割
落残骸が残らない。そして、仮埋設体1の最外側
は合成樹脂被覆ロープ1aで構成されているの
で、硬化性材料6を打設時、第8図に示すよう
に、硬化性材料6は鋼線2の空洞側2aに充填さ
れない。従つて、鋼線2の空洞側2aは空洞8に
鉛直方向に沿つて臨んだ状態となる。
されるように硬化性材料6が引張構造体4の外周
に密着しているので、まずアンカー幹体7の中央
部に埋設されていた仮埋設体1の合成樹脂被覆ロ
ープ1aを引き抜く。この合成樹脂被覆ロープ1
aは硬化性材料6及び鋼線2と付着しておらず、
しかもグリース1dを介して合成繊維ストランド
1eと接しているだけであるため、小さな張力で
引き抜ける。この合成樹脂被覆ロープ1aの除去
により、仮埋設体1の中央に空洞が形成されると
ともにその壁面に合成繊維ストランド1eと防水
用被覆テープ1fが残つた状態となる。そして、
合成繊維ストランド1eを引き抜く。この合成繊
維ストランド1eは合成樹脂被覆テープ1aに単
に巻き付けてあるだけであるから、合成樹脂被覆
ロープ1aが除去されるとその支えを失い、引き
抜きに際して細くなり、容易に引き抜くことがで
きる。従つて、このロープ1を引張除去すること
により、第2図及び第8図に示す如く、アンカー
幹体7の中央部に空洞8が鋼線2と平行して形成
され、形成された空洞8内にアンカー幹体7の割
落残骸が残らない。そして、仮埋設体1の最外側
は合成樹脂被覆ロープ1aで構成されているの
で、硬化性材料6を打設時、第8図に示すよう
に、硬化性材料6は鋼線2の空洞側2aに充填さ
れない。従つて、鋼線2の空洞側2aは空洞8に
鉛直方向に沿つて臨んだ状態となる。
第2図、第8図の状態に於て、鋼線2と硬化性
材料6との付着を剥がし、鋼線2を除去するため
には、鋼線2を中央に位置する空洞8の中心方向
に引き寄せれば良い。この時、鋼線2の一部は空
洞8に臨み、その周囲全周は硬化性材料6で保持
されていないので、鋼線2と硬化性材料6との付
着を小さな力で剥がすことができる。
材料6との付着を剥がし、鋼線2を除去するため
には、鋼線2を中央に位置する空洞8の中心方向
に引き寄せれば良い。この時、鋼線2の一部は空
洞8に臨み、その周囲全周は硬化性材料6で保持
されていないので、鋼線2と硬化性材料6との付
着を小さな力で剥がすことができる。
鋼線2を空洞8の半径方向に移動させるため
に、まず、形成された空洞8中に、第3図及び第
9図に示すように、ガイド鋼棒(20mm径程度)9
を挿入する。この場合、ガイド鋼棒9の先端と空
洞8の底部との間に若干の余裕代を残しておく。
そして、このガイド鋼棒9を芯として、任意の鋼
線2を1本選び、造成孔5の開口側から鋼線2を
巻き付けるように捩るとガイド鋼棒9は巻き付け
方向に回転する(第4図)。これによりアンカー
幹体7内部の鋼線2はガイド鋼棒9に巻き付けな
がら、第5図及び第10図に示すように、鋼線2
は空洞8の略半径方向に沿う引張力受けつつアン
カー幹体7の上部より剥離し始め、終端までガイ
ド鋼棒9に巻き付けながら剥離が進行するのであ
る。この場合、剥離が進行するにしたがい、鋼線
2の張力が増すので、捩り機械の鋼線固定チヤツ
クを時々弛めることを行なう。
に、まず、形成された空洞8中に、第3図及び第
9図に示すように、ガイド鋼棒(20mm径程度)9
を挿入する。この場合、ガイド鋼棒9の先端と空
洞8の底部との間に若干の余裕代を残しておく。
そして、このガイド鋼棒9を芯として、任意の鋼
線2を1本選び、造成孔5の開口側から鋼線2を
巻き付けるように捩るとガイド鋼棒9は巻き付け
方向に回転する(第4図)。これによりアンカー
幹体7内部の鋼線2はガイド鋼棒9に巻き付けな
がら、第5図及び第10図に示すように、鋼線2
は空洞8の略半径方向に沿う引張力受けつつアン
カー幹体7の上部より剥離し始め、終端までガイ
ド鋼棒9に巻き付けながら剥離が進行するのであ
る。この場合、剥離が進行するにしたがい、鋼線
2の張力が増すので、捩り機械の鋼線固定チヤツ
クを時々弛めることを行なう。
このようにして、アンカー幹体7の全長に亘つ
て鋼線2の剥離が完了した後は、第6図に示すよ
うに、鋼線2の捩りを戻しつつ鋼線2を引き抜
く。
て鋼線2の剥離が完了した後は、第6図に示すよ
うに、鋼線2の捩りを戻しつつ鋼線2を引き抜
く。
この鋼線2が引き抜かれて除去されることによ
り、第11図の如く、アンカー幹体7には鋼線2
の残孔10が1箇所形成されるのである。この
際、ガイド鋼棒9は空洞8中に残しておく。
り、第11図の如く、アンカー幹体7には鋼線2
の残孔10が1箇所形成されるのである。この
際、ガイド鋼棒9は空洞8中に残しておく。
次いで、残置したガイド鋼棒9に対し、今度は
隣りに位置する鋼線2を対象として、同様の手順
で鋼線2の巻き付けと捩りによりアンカー幹体7
からの剥離を行ない、全部の鋼線2を順次剥離し
て引き抜き除去し、最後にガイド鋼棒9を引き上
げて作業を完了するのである。
隣りに位置する鋼線2を対象として、同様の手順
で鋼線2の巻き付けと捩りによりアンカー幹体7
からの剥離を行ない、全部の鋼線2を順次剥離し
て引き抜き除去し、最後にガイド鋼棒9を引き上
げて作業を完了するのである。
上記実施例では合成繊維ロープ1bをポリエチ
レン樹脂1cで被覆した合成樹脂被覆ロープ1a
を中心部材として用いたが、合成繊維ロープ1b
を単独で用いても良い。又、鋼線2をガイド鋼棒
を用いて除去する場合について説明したが、これ
に限らず、例えば鋼線2同士を巻き付けながらア
ンカー幹体7から剥離する方式、鋼線2を対向面
側へ引き寄せながらアンカー幹体7から剥離する
方式、鋼線2に筒体を被せ、この筒体をアンカー
幹体7中に押し込みながら剥離させる方式、空洞
中に膨張セメントを注入し、アンカー幹体を破砕
して除去する方法、鋼線に、あらかじめ鋼線に付
着し、熱によつて融解する材料を固着させたもの
を用い、空洞に熱発生源を挿入して鋼線と幹体と
の付着を除き、除去する方法等任意の除去手段も
採用できる。
レン樹脂1cで被覆した合成樹脂被覆ロープ1a
を中心部材として用いたが、合成繊維ロープ1b
を単独で用いても良い。又、鋼線2をガイド鋼棒
を用いて除去する場合について説明したが、これ
に限らず、例えば鋼線2同士を巻き付けながらア
ンカー幹体7から剥離する方式、鋼線2を対向面
側へ引き寄せながらアンカー幹体7から剥離する
方式、鋼線2に筒体を被せ、この筒体をアンカー
幹体7中に押し込みながら剥離させる方式、空洞
中に膨張セメントを注入し、アンカー幹体を破砕
して除去する方法、鋼線に、あらかじめ鋼線に付
着し、熱によつて融解する材料を固着させたもの
を用い、空洞に熱発生源を挿入して鋼線と幹体と
の付着を除き、除去する方法等任意の除去手段も
採用できる。
又、鋼線の一部が空洞に臨み、その全周がアン
カー幹体によつて保持されてはいないので、鋼線
と硬化性材料との付着力を小さくすることができ
る。従つて、鋼線を引き抜くのに特別な除去機器
を必要としないこともある。
カー幹体によつて保持されてはいないので、鋼線
と硬化性材料との付着力を小さくすることができ
る。従つて、鋼線を引き抜くのに特別な除去機器
を必要としないこともある。
以上述べたように、本発明によれば、仮埋設体
は中心部材である合成繊維ロープ又はポリエチレ
ン等の合成樹脂被覆を施した合成繊維ロープと被
覆部材とが摺動自在に結合されたものであるか
ら、除去時に要する張力は小さくて済み、この合
成繊維ロープ又はポリエチレン等の合成樹脂被覆
を施した合成繊維ロープを引き抜いた後に被覆部
材を撤去するだけで、アンカー幹体を空洞を容易
に形成できる。この結果として、安全性と除去作
業の迅速性を図ることができる。
は中心部材である合成繊維ロープ又はポリエチレ
ン等の合成樹脂被覆を施した合成繊維ロープと被
覆部材とが摺動自在に結合されたものであるか
ら、除去時に要する張力は小さくて済み、この合
成繊維ロープ又はポリエチレン等の合成樹脂被覆
を施した合成繊維ロープを引き抜いた後に被覆部
材を撤去するだけで、アンカー幹体を空洞を容易
に形成できる。この結果として、安全性と除去作
業の迅速性を図ることができる。
第1図〜第6図は本発明に係る除去アンカー用
仮埋設体を用いた引張材と除去工法に於ける工程
を示す図であり、第1図は除去アンカーの構築状
態を示す断面図、第2図は仮埋設体を除去した状
態を示す断面図、第3図はガイド棒を挿入した状
態を示す断面図、第4図は引張材巻き付け初期状
態を示す断面図、第5図は引張材の剥離状態を示
す断面図、第6図は引張材の除去状態を示す断面
図、第7〜第11図はそれぞれ第1図、第2図、
第3図、第5図、第6図に対応する各断面図、第
12図は引張構造体の端面図、第13図は本発明
に用いる仮埋設体の一例を示す一部分解斜視図、
第14図は従来の除去アンカーの平面図、第15
図はその縦断面図である。 1……仮埋設体、1a……合成樹脂被覆ロー
プ、1b……合成繊維ロープ、1c……ポリエチ
レン樹脂、1d……グリース、1e……合成繊維
ストランド、1f……防水用被覆テープ、2……
鋼線(引張材)、3……結束体、4……引張構造
体、5……造成孔、6……硬化性材料、7……ア
ンカー幹体、8……空洞、9……ガイド鋼棒。
仮埋設体を用いた引張材と除去工法に於ける工程
を示す図であり、第1図は除去アンカーの構築状
態を示す断面図、第2図は仮埋設体を除去した状
態を示す断面図、第3図はガイド棒を挿入した状
態を示す断面図、第4図は引張材巻き付け初期状
態を示す断面図、第5図は引張材の剥離状態を示
す断面図、第6図は引張材の除去状態を示す断面
図、第7〜第11図はそれぞれ第1図、第2図、
第3図、第5図、第6図に対応する各断面図、第
12図は引張構造体の端面図、第13図は本発明
に用いる仮埋設体の一例を示す一部分解斜視図、
第14図は従来の除去アンカーの平面図、第15
図はその縦断面図である。 1……仮埋設体、1a……合成樹脂被覆ロー
プ、1b……合成繊維ロープ、1c……ポリエチ
レン樹脂、1d……グリース、1e……合成繊維
ストランド、1f……防水用被覆テープ、2……
鋼線(引張材)、3……結束体、4……引張構造
体、5……造成孔、6……硬化性材料、7……ア
ンカー幹体、8……空洞、9……ガイド鋼棒。
Claims (1)
- 1 地盤に掘削した造成孔中央に複数の引張材を
周囲に結束した仮埋設体を配設するとともに、硬
化性材料を打設して造成したアンカー幹体から引
張材を除去するに際し予め仮埋設体を取り除いて
中央部に空洞を形成する除去アンカーに於て、仮
埋設体は中心部材を形成する合成繊維ロープ又は
ポリエチレン等の合成樹脂被覆を施した合成樹脂
ロープと、合成繊維ロープ又はポリエチレン等の
合成樹脂被覆を施した合成繊維ロープに塗布され
たグリースと、グリースの塗布された合成繊維ロ
ープ又はポルエチレン等の合成樹脂被覆を施した
合成繊維ロープに巻き付けられた合成繊維ストラ
ンドと、合成繊維ストランドの周りに巻き付けら
れた防水用被覆テープとによつて構成されている
ことを特徴とする除去アンカー用仮埋設体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP728585A JPS61257533A (ja) | 1985-01-17 | 1985-01-17 | 除去アンカ−用仮埋設体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP728585A JPS61257533A (ja) | 1985-01-17 | 1985-01-17 | 除去アンカ−用仮埋設体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61257533A JPS61257533A (ja) | 1986-11-15 |
JPH0330645B2 true JPH0330645B2 (ja) | 1991-05-01 |
Family
ID=11661761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP728585A Granted JPS61257533A (ja) | 1985-01-17 | 1985-01-17 | 除去アンカ−用仮埋設体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61257533A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61229019A (ja) * | 1985-04-01 | 1986-10-13 | Taisei Corp | 除去式アンカ− |
NL2009100C2 (en) * | 2012-07-02 | 2014-01-06 | J F Karsten Beheer B V | Ground anchor assembly. |
-
1985
- 1985-01-17 JP JP728585A patent/JPS61257533A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61257533A (ja) | 1986-11-15 |
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