JPH0941371A - 除去アンカーおよび除去アンカー工法 - Google Patents

除去アンカーおよび除去アンカー工法

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JPH0941371A
JPH0941371A JP21815995A JP21815995A JPH0941371A JP H0941371 A JPH0941371 A JP H0941371A JP 21815995 A JP21815995 A JP 21815995A JP 21815995 A JP21815995 A JP 21815995A JP H0941371 A JPH0941371 A JP H0941371A
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JP
Japan
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anchor
steel
removal
diameter
steel stranded
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Application number
JP21815995A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Hirabe
俊光 平部
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V S L JAPAN KK
Original Assignee
V S L JAPAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、定着したPC鋼より線の縁切りす
るのに十分なスペースを確保できない。定着したPC鋼
より線を引抜くための除去空間が小さいため、大きな引
張力が必要となる。圧縮タイプの除去アンカーにおいて
は、アンカー除去後も耐荷体が地山中に残留している。
以上のような問題点を解決するために、除去性に優れ、
かつ経済性にも優れた、除去アンカー工法を提供するこ
と。 【解決手段】 アンカーの施工目的が達成された後に、
不要となった引張り鋼材を除去する、除去アンカーにお
いて、アンカーテンドンの軸心に配置するアンボンド加
工した大径鋼材と、前記大径鋼材の周囲にアンカーの定
着長部の長さだけ被覆する可撓性のスペーサ筒体と、前
記筒体の周囲に配置する自由長部をアンボンド加工し、
定着長部をアンボンド加工しない引張鋼材とより構成す
ることを特徴とする、除去アンカーおよびその除去工法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土留などを行った
後に土中に引張り鋼材などを残留しない、除去アンカー
および除去アンカー工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の除去アンカーとしては、複数のP
C鋼より線を結束して構成する芯抜き除去アンカーが広
く知られている。この除去アンカーによる除去機構は、
特殊被覆加工を施したPC鋼より線を定着用のPC鋼よ
り線に混入して結束することにより、PC鋼より線の引
抜きを可能としたものである。即ちアンカーの除去に際
し、特殊被覆加工によりモルタルなどの固化材と定着し
ないPC鋼より線を先ず引抜く。引抜きにより形成され
た除去空間を利用してPC鋼より線の定着部の縁を切っ
て、引抜くことによりアンカーの除去を行う。また、P
C鋼より線を耐荷体を通したU字状に配置し、PC鋼よ
り線の両端にかける引張力を耐荷体に伝達し、耐荷体に
よるアンカー内の固化材への圧縮力を利用する圧縮タイ
プの除去アンカーも知られている。このタイプの除去ア
ンカーは、PC鋼より線の一方を解放し、他方から引抜
くことにより除去を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の除去ア
ンカーおよび除去アンカー工法には以下のような問題点
がある。特殊被覆加工した複数のPC鋼より線を引抜か
なければ、定着したPC鋼より線の縁切りするのに十分
なスペースを確保できない。定着したPC鋼より線を引
抜くための除去空間が小さいため、ほぼ水平方向の引張
りにより定着部を縁切りするため、大きな引張力が必要
となる。圧縮タイプの除去アンカーにおいては、アンカ
ー除去後も耐荷体が地山中に残留している。本発明は以
上の問題点を解決するためになされたもので、その目的
とするところは、除去性に優れ、かつ経済性にも優れ
た、除去アンカー工法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アンカーの施
工目的が達成された後に、不要となった引張り鋼材を除
去する、除去アンカーにおいて、アンカーテンドンの軸
心に配置するアンボンド加工した大径鋼材と、前記大径
鋼材の周囲にアンカーの定着長部の長さだけ被覆する可
撓性のスペーサ筒体と、前記筒体の周囲に配置する自由
長部をアンボンド加工し、定着長部をアンボンド加工し
ない引張鋼材とより構成することを特徴とする、除去ア
ンカーである。また、前述した大径鋼材を被覆するスペ
ーサ筒体は、中密度で柔らかい可撓性部材より構成する
ことを特徴とする、除去アンカーである。さらに、前述
した除去アンカーを使用する除去アンカー工法にであっ
て、大径鋼材を引抜き、前記大径鋼材の引抜きにより大
径の除去空間を形成し、前記除去空間の周囲に配置され
た引張鋼材の定着長部の定着面の縁切りを行い、前記引
張鋼材を引抜いて除去することを特徴とする、除去アン
カー工法である。
【0005】
【発明の実施の形態1】以下図面を参照しながら本発明
の除去アンカーおよび除去アンカー工法について説明す
る。
【0006】<イ>除去アンカー 全体の構成(図1) 本発明の除去アンカー1は、パイロットキャップ2と、
その軸心に位置する大径PC鋼より線3と、大径PC鋼
より線3を被覆するスペーサ筒体4と、スペーサ筒体4
の周囲に配置するPC鋼より線5とより構成する。
【0007】 大径PC鋼より線(図1、2) 大径PC鋼より線3は、後述するPC鋼より線5と比較
して径が大きいPC鋼より線である。大径PC鋼より線
3は、その全長に亘ってアンボンド加工を施されたPC
鋼より線である。即ち、大径PC鋼より線3の周囲に
は、シース材など公知の被覆材31が被覆してあり、そ
の内部には錆発生によるPC鋼より線の劣化を抑止する
ための、防錆油が充填してある。
【0008】 スペーサ筒体(図1、2) スペーサ筒体4は、前述した大径PC鋼より線3を収容
する内径を呈し、かつ外周には後述するPC鋼より線5
を収容する複数の収容部41を形成した筒体である。ス
ペーサ筒体4は、可撓性を有するやわらかな筒体であ
る。従ってスペーサ筒体4は、ポリエチレンなどの可撓
性を有する中密度のやわらかな部材より形成することが
考えられる。スペーサ筒体4は、除去アンカー1の定着
長部と同等の長さを呈する。
【0009】 PC鋼より線(図1、2、3) PC鋼より線5は、除去アンカー1に引張力を導入する
ための鋼線である。PC鋼より線5は、前述した大径P
C鋼より線3より小さな径を呈した鋼線であり、大径P
C鋼より線3の周囲にスペーサ筒体4を介して配置して
ある。PC鋼より線5は、自由長部のみをシース材など
公知の被覆材51で被覆し、防錆油を充填してアンボン
ドにしてある。これに対して定着長部は、鋼線が剥き出
たままにすることにより、グラウト材などの固化材に定
着するようにしてある。また、PC鋼より線5はそのま
までは個々がバラバラになってしまうので、その周囲を
結束する結束テープ52を所定間隔毎に取り付ける さらに除去アンカー1の自由長部においては、各PC鋼
より線5と大径PC鋼より線3との間隔を維持するため
所定間隔毎にスペーサ53を嵌め込んでおく。また、こ
こで説明したスペーサ53も、前述したスペーサ筒体4
と同様に可撓性を有するやわらかな部材で形成すること
が考えられる。
【0010】<ロ>アンカーの除去作業 大径PC鋼より線の引抜き(図4) 土留作業などを終えた後に使用した除去アンカー1の除
去を行う。除去アンカー1は、グラウト材などの固化材
により地山に定着させた定着長部の各PC鋼より線5を
剥離させ、引抜いて除去する。PC鋼より線5の除去に
際し、先ず除去アンカー1内にPC鋼より線5の除去空
間6を確保する。除去空間6の確保は、除去アンカー1
の軸心に配置した大径PC鋼より線3の除去により行
う。大径PC鋼より線3は、全長をアンボンド加工した
ことにより大きな引張力を導入せずに容易に引抜くこと
ができる。大径PC鋼より線3を除去した後の除去アン
カー1の定着長部には、スペーサ筒体4と被覆材31が
残留するがどちらも可撓性の部材であるため、PC鋼よ
り線5の除去に影響を及ぼすことはない。従って、除去
アンカー1中央部には大径のPC鋼より線3の除去空間
6が形成される。
【0011】 PC鋼より線の除去(図5) PC鋼より線5は、大径PC鋼より線3の除去により形
成された除去空間6により容易に除去することができ
る。先ず、大径の除去空間6内で定着長部のPC鋼より
線5をグラウト材などの固化材から縁切りさせる。PC
鋼より線5の定着面は、大径の除去空間6により各PC
鋼より線5の水平方向より逸れた方向に引張力をかけら
れるため、小さな力で縁切りできる。縁切りされたPC
鋼より線5は、全て引抜かれて除去アンカー1の除去作
業が完了する。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。 <イ> PC鋼より線を引抜き除去するために、大径の
除去空間を確保することができる。 <ロ> 大径の除去空間を確保できることにより、小さ
な引張力でもってPC鋼より線の固化材との定着面の縁
切りができる。 <ハ> 他の除去アンカーと比較して、小さな削孔径で
施工できるため経済的である。 <ニ> 圧縮タイプの除去アンカーのように、耐荷体の
ような鋼材を地山中に残留させない。 <ホ> 除去アンカーの材料構成および作業構成が簡単
であるため、安価で経済的なアンカーの除去を迅速に行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の除去アンカーのアンカーテンドンの
説明図
【図2】 II−II間の断面図
【図3】 III − III間の断面図
【図4】 大径PC鋼より線の除去時の説明図
【図5】 PC鋼より線の除去時の説明図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカーの施工目的が達成された後
    に、不要となった引張り鋼材を除去する、除去アンカー
    において、 アンカーテンドンの軸心に配置するアンボンド加工した
    大径鋼材と、 前記大径鋼材の周囲にアンカーの定着長部の長さだけ被
    覆する可撓性のスペーサ筒体と、 前記筒体の周囲に配置する自由長部をアンボンド加工
    し、定着長部をアンボンド加工しない引張鋼材とより構
    成することを特徴とする、、 除去アンカー。
  2. 【請求項2】 請求項1において、大径鋼材を被覆す
    るスペーサ筒体は、中密度で柔らかい可撓性部材より構
    成することを特徴とする、除去アンカー。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の除去アンカ
    ーを使用する除去アンカー工法であって、 大径鋼材を引抜き、 前記大径鋼材の引抜きにより大径の除去空間を形成し、 前記除去空間の周囲に配置された引張鋼材の定着長部の
    定着面の縁切りを行い、 前記引張鋼材を引抜いて除去
    することを特徴とする、 除去アンカー工法。
JP21815995A 1995-08-03 1995-08-03 除去アンカーおよび除去アンカー工法 Pending JPH0941371A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264135A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Sumitomo Electric Ind Ltd アンカー構造体
JP2005036505A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Sumitomo Denko Steel Wire Kk アンカー構造体の止水構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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