JPH0417637B2 - - Google Patents

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JPH0417637B2
JPH0417637B2 JP16581883A JP16581883A JPH0417637B2 JP H0417637 B2 JPH0417637 B2 JP H0417637B2 JP 16581883 A JP16581883 A JP 16581883A JP 16581883 A JP16581883 A JP 16581883A JP H0417637 B2 JPH0417637 B2 JP H0417637B2
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JP
Japan
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pseudomonas
monocarboxylic acid
culture
acid
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JP16581883A
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Taiji Minoda
Toshio Oomori
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Kao Corp
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Kao Corp
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明微生物によるモノカルボン酸の製造法に
関する。更に詳しくは、 一般式()、 H(CH2oNH2 () [式中nは6〜12の整数を示す] で表される脂肪族アミンの1種又は2種以上を添
加した培地にシユウドモナス属に属するモノカル
ボン酸生産菌を培養し、培地中に一般式()、 H(CH2o-2COOH () [式中nは6〜12の整数を示す] で表わされるモノカルボン酸を生成蓄積せしめ、
これを採取することを特徴とするモノカルボン酸
の製造法に関する。 前記一般式()で表わされるモノカルボン酸
は、種々の界面活性剤、潤滑油等の原料として有
用であり、種々の化学的合成法によつて製造され
ている。しかし、脂肪族アミンを原料とした醗酵
法によるモノカルボン酸の製造法は現在まで知ら
れていない。 本発明者らは、斯かる現状に鑑み、脂肪族アミ
ンを原料とした微生物によるモノカルボン酸の製
造法について鋭意研究を行なつた結果、本発明を
完成した。 本発明において利用される微生物としては、シ
ユードモナス属に属し、炭素数6〜12の脂肪族ア
ミンを原料としてモノカルボン酸を選択的に生産
するものが使用される。一例としてはシユードモ
ナス・エスピー・K95(Pseudomonas sp.K95)
が挙げられる。本菌株は本発明者らが土壌より分
離したものであつて、微工研菌寄第7041号として
工業技術院微生物工業技術研究所に寄託されてお
り、以下の菌学的性質を有している。 (a) 形態 (1) 細胞の形および大きさ: 桿菌、0.4〜0.6×1.5×0.2μ (2) 多形性:なし (3) 運動性:運動性があり、極鞭毛を有する (4) 胞子:形成しない (5) グラム染色性:陰性 (6) 抗酸性:陰性 (b) 各培地における生育状態 (1) 肉汁寒天平板培養: 生育は豊富であり、コロニーの色は緑褐色
で、にぶい光沢がある。 (2) 肉汁寒天斜面培養: 生育は豊富であり、緑褐色の色素を生じ
る。 (3) 肉汁液体培養: 薄膜を形成し、全体的に混濁を生じる。 (4) 肉汁ゼラチン穿刺培養: 表層より液化。 (5) リトマスミルク: 凝固、ペプトン化。共に陽性。 (c) 生理学的性質 (1) 硝酸塩の還元:還元しない (2) 脱窒反応:陰性 (3) MRテスト:陰性 (4) VPテスト:陰性 (5) インドールの生成:陰性 (6) 硫化水素の生成(TSI寒天):陰性 (7) デンプンの加水分解:陰性 (8) クエン酸の利用 Koserの培地:利用する Christensenの培地:利用する (9) 無機窒素源の利用 硝酸塩:利用する アンモニウム塩:利用する (10) 色素の生成:蛍光性色素を生成する。 (11) ウレアーゼ:陽性 (12) オキシターゼ:陽性 (13) ガタラーゼ:陽性 (14) 生育の範囲: 22〜41℃(最適28〜39℃) PH5.0〜8.5(最適5.0〜7.0) (15) 酸素に対する態度:好気性 (16) OFテスト:O型(酸化型) (17) 糖類からの酸、ガスの生成*:
【表】 *10%ペプトン水、30℃、14日間培養 指示薬:BCP(ブロムクレゾールパープル) 以上の菌学的性質を有する菌について、バージ
エイのマニユアル(Bergey′s Manual of
Determinative Bacteriology)第8版(1975年)
にもとづいて検索した結果、本菌株はシユードモ
ナス属に属することが判明した。 本発明の方法において、原料として用いられる
脂肪族アミン及び脂肪族ジアミンは炭素数6〜18
の直鎖脂肪族のアミン及びジアミンが良い。具体
的にはヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチ
ルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデ
シルアミン、ドデシルアミンが挙げられる。 本発明で使用する培地の組成は、使用する菌株
が良好に生育し、且つ、脂肪族アミンからのモノ
カルボン酸の生産を順調に行なわしめるために適
当な炭素源、窒素源、無機塩および天然有機栄養
物などからなる。 炭素源としては炭化水素(たとえばグリコー
ル、グリセロール、フラクトース等)、有機酸
(たとえばクエン酸、コハク酸等)、アミノ酸(た
とえばグルタミン酸、アスパラギン等)、炭化水
素(たとえばn−ドデカン等)、あるいは脂肪族
アミン及び/又は脂肪族ジアミン(たとえばヘキ
シルアミン、ドデシルアミン、ドデカメチレンジ
アミン等)などが使用できる。窒素源としてはア
ンモニア、無機および有機アンモニウム塩(たと
えば塩化アンモニウム、燐酸アンモニウム、硫酸
アンモニウム、硝酸アンモニウム、コハク酸アン
モニウム等)、含窒素有機物(たとえば尿素、ペ
プトン、NZアミン、肉エキス、酵母エキス、コ
ーンスチープリカー、カゼイン加水分解物等)、
あるいはアミノ酸(たとえばグルタミン酸、アス
パラギン、チロシン等)などが使用できる。無機
塩としては各種燐酸塩、硫酸マグネシウムなどが
使用できる。さらに微量の重金属塩類が使用され
るが、天然物を含む培地では必ずしも添加を必要
としない。また、栄養要求を示す変異株を用いる
場合には、当然その栄養要求を満足させる物質を
培地に変えなければならない。 培地は通常、振盪または通気撹拌培養などの好
気的条件下に行なうのがよい。水に難溶性の炭素
源等を使用する場合には、ポリオキシエチレンソ
ルビタン等の各種界面活性剤、あるいはアセト
ン、エタノール等の有機溶媒を培地に添加するこ
とも可能である。培地のPHは6.0〜10.0、培養温
度は20〜40℃、培養期間は通常18〜72時間であ
る。 これらの培養液から目的物質であるモノカルボ
ン酸の採取および精製は、一般の有機化合物の採
取および精製の手段に準じて行なうことができ
る。たとえば、培養液から菌体その他を除去した
ろ液を酸性とし、酢酸エチル等の有機溶媒で抽出
する。この抽出物をシリカゲルのカラムクロマト
グラフイイー等、あるいは再結晶などの方法を用
いて、モノカルボン酸を単離することができる。 以下、実施例により本発明の方法をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらによつて限定され
るものではない。 実施例 1 1中にドデシルアミン2.0g、リン酸1カリ
ウム1.5g、リン酸2ナトリウム(12水塩)1.5
g、硝酸アンモニウム4.0g、硫酸ナトリウム0.6
g、硫酸マグネシウム(7水塩)0.1g、硫酸第
一鉄(7水塩)0.005g、硫酸マンガン(4水塩)
0.005g、硫酸亜鉛(7水塩)0.0006g、硫酸銅
(5水塩)0.00006g、モリブデン酸ナトリウム
(4水塩)0.00003g、ホウ酸ナトリウム(10水
塩)0.00003g、塩化カルシウム(5水塩)0.6
g、酵母エキス0.005gを含む液体培地(PH7.0)
100mlを入れた500ml容三角フラスコに、同様の組
成の寒天スラント培地(寒天17g/含む)にて
培養したシユードモナス・エスピー・K95
(Pseudomonas sp.K95)をスラント2本分を接
種し、30℃で3日間振盪培養を行なつた。 得られた培養液を遠心分離により菌体を除去
後、上澄を5N−NaOHを用いてPH7にする。室
温にて30分以上放置し、析出した結晶を遠心分離
又はろ過し、乾燥してドデカン酸の結晶60mgを得
た。なお、本結晶はGC−MSにてドデカン酸で
あると同定された。 融点 43℃(文献値:44℃) 実施例 2 実施例1と同様な組成のドデシルアミンを含む
液体培地20を入れた50容ジヤーフアメンター
に、同様な組成の液体培地で培養したシユードモ
ナス・エスピー・K95(Pseudomonas sp.K95)
を200ml接種し、30℃、600rpm、1VVM(通気
量)で2日間培養した。 実施例1と同様な処理により、ドデカン酸の結
晶20gを得た。 実施例 3 1中にドデカメチレンジアミン2.0g、リン
酸1カリウム1.5g、リン酸2ナトリウム(12水
塩)1.5g、硝酸アンモニウム4.0g、硫酸ナトリ
ウム0.6g、硫酸マグネシウム(7水塩)0.1g、
硫酸第一鉄(7水塩)0.005g、硫酸マンガン
(4水塩)0.005g、硫酸亜鉛(7水塩)0.0006
g、硫酸銅(5水塩)0.00006g、モリブデン酸
ナトリウム(4水塩)0.00003g、ホウ酸ナトリ
ウム(10水塩)0.00003g、塩化カルシウム(5
水塩)0.6g、酵母エキス0.005gを含む液体培地
(PH7.0)100mlを入れた500ml容三角フラスコに、
同様の組成の寒天スラント培地(寒天17g/含
む)にて培養したシユードモナス・エスピー・
K95(Pseudomonas sp.K95)をスラント2本分
を接種し、30℃で3日間振盪培養を行なつた。 得られた培養液を遠心分離により菌体を除去
後、上澄を5N−NaOHを用いてPH7にする。室
温にて30分以上放置し、析出した結晶を遠心分離
又はろ過し、乾燥してω−アミノドデカン酸の結
晶40mgを得た。なお、本結晶はIR及びGC−MS
にて12−アミノドデカン酸であると同定された。 融点 184℃(文献値:185℃) 実施例 4 実施例3と同様な組成のドデカメチレンジアミ
ンを含む液体培地20を入れた50容ジヤーフア
メンターに、同様な組成の液体培地で培養したシ
ユードモナス・エスピー・K95(Pseudomonas
sp.K95)を200ml接種し、30℃、600rpm、
1VVM(通気量)で2日間培養した。 実施例3と同様な処理により、ω−アミノドデ
カン酸の結晶20gを得た。 実施例 5 シユードモマス・エスピー・K95
(Pseudomonas sp.K−95)を対数増殖期後期に
集菌し、40mMのTris−HCl緩衝液(PH7.2)で
3回遠心分離することによつて洗浄菌体の懸濁液
を得た。これをフレンチプレス(20000psi)に2
回通して菌体を破壊し、遠心分離(15000spi、20
分)によつて未破壊細胞を除いた遠心上清を50m
Mのリン酸緩衝液(PH7.2)に対し、24時間透析
することによつて得られた透析内液を無細胞抽出
液とした。 下記反応系に各モノアミンを1.0μmol添加し反
応を開始し、フエナジンメトサルフエートを介し
た2,6−ジクロロフエノールインドフエノール
の還元反応を、30℃、10分間行い、分光光学的に
600nmでの吸光度の減少を測定し、モノアミン
からのカルボン酸の生産性を検討した結果を下表
に示す。 反応系:1ml中の各成分量 リン酸緩衝液(PH7.2) 50μmol フエナジンメトサルフエート 0.5μmol 2,6−ジクロロフエノールインドフエノール
0.05μmol シアン化カリ. 1.0μmol 無細胞抽出液 0.1μmol モノアミン 1.0μmol
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式()、 H(CH2oNH2 () [式中nは6〜12の整数を示す] で表される脂肪族アミンの1種又は2種以上を添
    加した培地にシユウドモナス属に属するモノカル
    ボン酸生産菌を培養し、培地中に一般式()、 H(CH2o-2COOH () [式中nは6〜12の整数を示す] で表されるモノカルボン酸を生成蓄積せしめ、こ
    れを採取することを特徴とするモノカルボン酸の
    製造法。
JP16581883A 1983-09-08 1983-09-08 微生物によるモノカルボン酸の製造法 Granted JPS6058083A (ja)

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