JPH04171268A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はアクセルペダルと連動して開閉される機械式ス
ロットル弁の上流にトラクションコントロール等のため
の電気式制御弁を設けたエンジンの吸気装置に関する。

（従来の技術） 従来、例えば特開平２−３３４２３号公報に記載されて
いるように、アクセルペダルと連動して開閉される機械
式スロットル弁の上流に電気式制御弁を設け、急加速時
等において駆動輪にスリップが発生したときに上記電気
式制御弁を閉方向に制御してエンジン出力を抑えるよう
にしたものが、所謂トラクションコントロールとして知
られている。

一方、吸気通路のスロットル弁をバイパスする補助空気
通路として、アシストエア通路やアイドルスピードコン
トロール（ＩＳＯ）通路を設けることも従来から知られ
ている。ここで、上記アシストエア通路は、インジェク
タの燃料噴口近傍にアシストエアを供給することによっ
て該インジェクタから噴射される燃料の気化・霧化を向
上させるものであって、その際供給されるアノストエア
量はスロットル弁の上流側と下流側の圧力差に依存する
。また、上記１５０通路は、該通路を通過する空気量を
ＩＳＯ制御弁によって調整することで、エンジンのアイ
ドル回転数を目標回転数に制御するものである。

（発明が解決しようとする課題） ところで、吸気通路にトラクションコントロール用制御
弁（以下、ＴＲＣ制御弁という。）を設けたエンジンに
おいて、スロットル弁をバイパスしてアシストエア通路
などの補助空気通路を設ける場合に、該補助空気通路の
上流端は取り出し易さ等の観点から上記ＴＲＣ制御弁の
上流側に接続することが考えられる。ところが、このよ
うにＴＲＣ制御弁の上流側に補助空気通路を接続した場
合、補助空気の供給が行われている時に駆動輪にスリッ
プが発生してＴＲＣ制御弁が閉方向に作動されると、吸
気通路のスロットル弁下流側の負圧が増大して上下流の
差圧が大きくなるために補助空気通路を通過する空気量
が増大し、また、例えばアシストエアの場合だと燃料の
気化・霧化が必要以上に良くなり、それによって、トル
クアップが生じてＴＲＣ制御弁によるトルクダウン制御
の効果を半減させてしまうという問題が発生する。

本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、ス
ロットル弁の上流に制御弁を設けるとともにスロットル
弁をバイパスする補助空気通路を設けたものにおいて、
制御弁が閉方向に作動されたときに補助空気通路から供
給される空気量が増大してトルクダウン制御が十分に行
えなくなるのを防止することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明に係るエンジンの吸
気装置は、アクセルペダルと連動して開閉される機械式
スロットル弁と、該スロットル弁の上流に設けられ所定
のトルクダウン要求条件が成立した時閉方向に作動され
る制御弁を備えたエンジンの吸気装置において、前記ス
ロットル弁をバイパスする補助空気通路の上流端を前記
スロットル弁と前記制御弁との間の吸気通路に接続する
よう構成している。

上記補助空気通路は、下流端がインジェクタの噴口近傍
に開口してなるアシストエア通路であってよい。

また、同補助空気通路は、開閉弁により通路面積を制御
してアイドル時のエンジン回転数を目標回転数に調整す
るアイドルスピードコントロール通路であってもよい。

また、制御弁は駆動輪のスリップを検出した時に閉方向
に作動されるトラクンヨンコントロール用の制御弁であ
ってよく、また、自動変速機の変速時に閉方向に作動さ
れる変速トルクダウン用の制御弁であってもよい。

本発明に係るエンジンの吸気装置は、また、アクセルペ
ダルと連動して開閉される機械式スロットル弁と、該ス
ロットル弁の上流に設けられ所定のトルクダウン要求条
件が成立した時閉方向に作動される制御弁を備えたエン
ジンの吸気装置において、前記トルクダウン要求条件が
成立した時に前記スロットル弁をバイパスする補助空気
通路からのエアの供給を制限するエア供給制限手段を設
けるよう構成することができる。

（作用） 本発明においては、アシストエア通路あるいはアイドル
スピードコントロール通路などの補助空気通路の上流端
をスロットル弁と制御弁との間の吸気通路に接続したこ
とによって、例えば制御弁がトラクションコントロール
用である場合に、車両の急加速時等に駆動輪にスリップ
が発生して上記制御弁が閉方向に作動された場合でも、
スロットル弁の上下流の圧力差は変わらないので、補助
空気通路から供給される空気の量が増大することはない
。したがって、上記制御弁によるトルクダウン制御の効
果を確実に得ることができる。

また、補助空気通路に開閉弁等を利用したエア供給制限
手段を設けて上記制御弁の閉方向作動時にエアの供給を
制限することで、上記と同様、制御弁のトルクダウン制
御の効果を損なわないようにすることができる。

（実施例） 以下、実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例の全体システム図である。

この実施例は本発明を■型６気筒エンジンに適用したも
のであって、エンジンｌの吸気通路２はエアクリーナ３
に接続され、エアクリーナ３の下流には吸入空気量を検
出するためのエアフローメータ４が設けられ、そのさら
に下流には、モータ駆動のトラクション用制御弁（ＴＲ
Ｃ制御弁）５と、アクセルペダルに機械的に連動するス
ロットル弁６が直列に設けられている。また、吸気通路
２のスロットル弁６下流にはサージタンク７が形成され
、サージタンク７から分岐する左右バンクの各独立吸気
通路８の下流側端部には燃料噴射用のインジェクタ９が
設けられている。

ＴＲＣ制御弁５とスロットル弁６との間には、各バンク
毎に独立して設けられたアシストエア通路１０の上流端
が接続され、該アシストエア通路１０の下流端は各気筒
のインジェクタ９の燃料噴口近傍に開口されている。ま
た、これらのアシストエア通路ｌＯには後述のコントロ
ールユニット１４によってＯＮ１０　Ｆ　Ｆ制御される
ソレノイド弁１１が介挿されている。

エンジン１の排気通路１２には排気ガス中の酸素濃度を
検出するＯ、センサ１３が設けられている。

ＴＲＣ制御弁５の開閉制御、ソレノイド弁１１のＯＮ１
０　Ｆ　Ｆ制御およびインジェクタ９からの燃料噴射制
御はコントロールユニット１４によって行われる。コン
トロールユニット１４には上記各制御を実行するための
情報として、エアフローメータ４からの吸入空気量信号
、０．センサ１３からの排気ガス中の酸素濃度信号のほ
か、クランク軸に付設されたクランク角センサ１５から
のエンジン回転数信号および車両の駆動輪（前輪）１６
と従動輪（後輪）１７のそれぞれに付設された車速セン
サ１８からの車速信号等の各信号が入力される。

この実施例においては、例えば車両の急加速時に駆動輪
１６で検出した車速が従動輪１７で検出した車速よりも
大きくなっているかどうかによってスリップ状態にある
かどうかが判定され、スリップ状態にあるときＴＲＣ制
御弁５が閉方向に制御される。また、このようにＴＲＣ
制御弁５が作動された時、アシストエア通路１０のソレ
ノイド弁１１が閉作動されてアシストエアがカットされ
、それによってＴＲＣ制御弁５によるトルクダウン制御
が行えなくなるのが防止される。

次に、第２図のフローチャートによって上記アシストエ
ア通路ＩＯに設けたソレノイド弁１１の制御を具体的に
説明する。

スタートすると、まず、エンジン回転数、負荷等の各種
信号を読込み、次に、アシストエア領域かどうかの判定
を行う。アシストエアは第３図に示すようにアイドル時
にはカットするため、エンジン回転数と負荷から領域を
判定し、このカット領域にある場合にはソレノイド弁１
１を閉作動する。

一方、アシストエア供給領域にある場合には、次に、Ｔ
ＲＣ制御弁５の作動条件が成立していないかどうかを判
定する。この作動条件とはスリップが発生しているかど
うかの条件であり、本来アンストエアの供給領域にあっ
てしスリップが発生していてＴＲＣ制御弁５が作動して
いる時には、ソレノイド弁１１を閉作動させてアノスト
エアをカットする。また、スリップが発生せずＴＲＣ制
御弁５か非作動の時にはソレノイド弁１１を開作動ざ１
士でアシストエアを供給する。

第４図はＴＲＣ制御弁５の制御を実行するフローチャー
トを示している。

このフローにおいては、スタートすると、まず、駆動輪
１６および従動輪１７で検出したそれぞれの車速を読込
み、これらの車速差からスリップ率を演算する。

次いで、求められたスリップ率が設定値より大きいかど
うかでスリップの有無を判定し、スリップ無の場合はＴ
ＲＣ制御弁５を全開にし、一方、スリップ有の場合には
ＴＲＣ制御弁を全開にしてトルクダウン制御を実行する
。

なお、と記実施例においては、ＴＲＣ制御弁とスロワ）
・ル弁との間に接続された補助空気通路をアシストエア
通路として説明したが、補助空気通路は、開閉弁（ＩＳ
Ｃ制御弁）により通路面積を制御してアイドル時のエン
ジン回転数を目標回転数に調整するアイドルスピードコ
ントロール（ＩＳＯ）通路であってもよい。その場合、
ＩＳＯ制御弁は上記アシストエア通路におけるソレノイ
ド弁と同様にＴＲＣ制御弁作動時に閉制御される。

また、上記実施例では、スロットル弁の上流に設けた制
御弁がトラクションコントロール用の制御弁である場合
を説明したが、この制御弁は、自動変速機の変速ショッ
クを抑えるために設けられた変速トルクダウン用の制御
弁であってもよい。

（発明の効果） 本発明は以上のように構成されているので、スロットル
弁の上流に制御弁を設けるとともにスロットル弁をバイ
パスする補助空気通路を設けたものにおいて、制御弁が
閉方向に作動されたときに補助空気通路から供給される
空気量が増大してトルクダウン制御が十分に行えなくな
るのを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の全体システム図、第２図は
同実施例にお（Ｊるソレノイド弁の制御を実行するフロ
ーチャー１・、第３図は同アシストエア供給仙域を示す
図、第４図は同ＴＲＣ制御弁の制御を実行するフローチ
ャートである。 １　エンジン、２：吸気通路、５：ＴＲＣ制御弁（制御
弁）、６：スロットル弁、９：インジェクタ、ｌＯニア
シストエア通路（補助空気通路）、１４４コントロール
ユニツト、１６　駆動輪。 代理人　弁理士　進　藤　純　−

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）アクセルペダルと連動して開閉される機械式スロ
   ットル弁と、該スロットル弁の上流に設けられ所定のト
   ルクダウン要求条件が成立した時閉方向に作動される制
   御弁を備えたエンジンの吸気装置において、前記スロッ
   トル弁をバイパスする補助空気通路の上流端を前記スロ
   ットル弁と前記制御弁との間の吸気通路に接続したこと
   を特徴とするエンジンの吸気装置。
2. （２）補助空気通路が、下流端がインジェクタの噴口近
   傍に開口してなるアシストエア通路である請求項１記載
   のエンジンの吸気装置。
3. （３）補助空気通路が、開閉弁により通路面積を制御し
   てアイドル時のエンジン回転数を目標回転数に調整する
   アイドルスピードコントロール通路である請求項１記載
   のエンジンの吸気装置。
4. （４）制御弁が、駆動輪のスリップを検出した時に閉方
   向に作動されるトラクションコントロール用の制御弁で
   ある請求項１、２または３記載のエンジンの吸気装置。
5. （５）制御弁が、自動変速機の変速時に閉方向に作動さ
   れる変速トルクダウン用の制御弁である請求項１、２ま
   たは３記載のエンジンの吸気装置。
6. （６）アクセルペダルと連動して開閉される機械式スロ
   ットル弁と、該スロットル弁の上流に設けられ所定のト
   ルクダウン要求条件が成立した時閉方向に作動される制
   御弁を備えたエンジンの吸気装置において、前記トルク
   ダウン要求条件が成立した時に前記スロットル弁をバイ
   パスする補助空気通路からのエアの供給を制限するエア
   供給制限手段を設けたことを特徴とするエンジンの吸気
   装置。