JPH04170066A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JPH04170066A
JPH04170066A JP2297836A JP29783690A JPH04170066A JP H04170066 A JPH04170066 A JP H04170066A JP 2297836 A JP2297836 A JP 2297836A JP 29783690 A JP29783690 A JP 29783690A JP H04170066 A JPH04170066 A JP H04170066A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体集積回路装置に関し、特に、同一基板
上に容量素子とMISFETとを有する半導体集積回路
装置に適用して有効な技術に関するものである。
〔従来の技術〕
同一基板上にアナログ回路とデジタル回路とを有する半
導体集積回路装置が知られている。この種の半導体集積
回路装置は、アナログ処理を行うA/D変換器に容量素
子と抵抗素子とを有し、アナログ処理及びデジタル処理
を行うMOSFETを有する。
前記A/D変換器を構成する容量素子は、主に、絶縁膜
(例えばフィールド絶縁膜)上に第1電極、誘電体膜、
第2電極の夫々を順次積層した積層構造で構成されてい
る。積層構造で構成される容量素子は、pn接合、MO
S容量の夫々に比べて、電圧依存性が小さく、高制度の
アナログ処理に適している。この積層構造で構成される
容量素子の誘電体膜としては、例えば、アイ・イー・デ
イ−・エム88、第782頁乃至第785頁(IEDM
88、pp・782〜785)に記載されているように
、酸化珪素膜で形成した単層構造、酸化珪素膜、窒化珪
素膜、酸化珪素膜の夫々を順次積層した3層構造、窒化
珪素膜上に酸化珪素膜を積層した2層構造のいずれかで
構成されている。
前記容量素子の誘電体膜を単層構造で構成する場合、半
導体集積回路装置は、第7A図乃至第7C図(各製造工
程毎に示す要部断面図)に示す第1の製造方法により形
成される。
まず、単結晶珪素からなるp−型半導体基板1の主面の
第1領域(容量素子形成領域)にn型ウェル領域2、r
型半導体基板1の主面の第1領域と異なる第2領域(M
O8FET形成領域)にp型ウェル領域3の夫々を形成
する。この後、選択酸化法を使用し、第1領域のn型ウ
ェル領域2の主面上の全域及び第2領域のp型ウェル領
域3の主面上の比活性領域にフィールド絶縁膜(素子分
離絶縁膜)4を形成すると共に、第2領域のp型ウェル
領域3の主面部において、フィールド絶縁膜4下にp°
型半導体領域(チャネルストッパ領域)5を形成する。
この後、熱酸化法を使用し、p型ウェル領域3の活性領
域の主面上に酸化珪素膜で形成される絶縁膜6を形成す
る。
次に、前記フィールド絶縁膜4上及び絶縁膜6上を含む
基板全面に多結晶珪素膜をCVD法で堆積する。多結晶
珪素膜には、抵抗値を低減する不純物がその堆積中又は
堆積後に導入される。この後、所定のマスクパターンを
有するフォトレジスト膜をエツチングマスクとして使用
し、前記多結晶珪素膜をバターニングして、第7A図に
示すように、第1領域のフィールド絶縁膜4上に容量素
子の第1電極C1を形成する。
次に、基板全面にエツチングを施し、第2領域上の絶縁
膜6を除去し、この第2領域のp型ウェル領域3の表面
を露出する。エツチングは多結晶珪素膜に対して酸化珪
素膜のエツチング速度が速いエツチングで行う、この後
、熱酸化法を使用し、第1領域の第1電極C1上に酸化
珪素膜で形成された誘電体膜C2、第2領域のp型ウェ
ル領域3の活性領域上に酸化珪素膜で形成されたゲート
絶縁膜14の夫々を同時に形成する。第1電極C1(多
結晶珪素)に熱酸化法で形成される酸化珪素膜は、p型
ウェル領域3(単結晶珪素)に熱酸化法で形成される酸
化珪素膜と比べて、リーク電流量が大きく、絶縁耐圧が
低い等、電気的特性が悪いので、熱酸化法は、約100
0〜1100℃程度の高温度で行われ、第1電極C1上
に形成される誘電体膜C2の膜質を高めている。この後
、第7B図に示すように、第2領域のp型ウェル領域3
の活性領域の主面部にMOSFETのしきい値電圧(v
th)を調整(制御)するp型不純物12(例えばボロ
ン(B))を導入する。(B)はイオン打込み法を使用
し、第2領域上のゲート絶縁膜14を通してp型ウェル
領域3の主面部に導入される。このp型不純物12は、
前述の高温の熱酸化工程で拡散され、不純物プロファイ
ルがブロードになることを防止するため、この熱酸化工
程後、つまり、ゲート絶縁膜14の形成後に導入される
次に、前記誘電体膜C2上及びゲート絶縁膜14上を含
む基板全面に例えば多結晶珪素膜をCVD法で堆積する
。多結晶珪素膜には、抵抗値を低減する不純物がその堆
積中又は堆積後に導入される。
この後、多結晶珪素膜にパターニングを施し、前記誘電
体膜C2上に第2電極C3、前記ゲート絶縁膜14上に
ゲート電ti15の夫々を同時に形成する。
この第2電極C3を形成することにより、容量素子Cが
完成する。
次に、前記ゲート電極15を不純物導入マスクとして使
用し、第2領域のp型ウェル領域3の主面部にn型不純
物を導入した後、熱拡散処理を施してソース領域及びド
レイン領域である一対のゴ型半導体領域16を形成する
。このn゛型半導体領域16を形成することにより、第
7C図に示すように、nチャネルM OS F E T
 Q nが形成される。なお、図示しないが、Pチャネ
ルMO3−FETは、第1領域、第2領域の夫々と別な
第3領域において、n型ウェル領域2の主面に形成され
る。
次に、前記容量素子の誘電体膜を3層構造で構成した場
合、半導体集積回路装置は、第8A図乃至第8C図(各
製造工程毎に示す要部断面図)に示す第2の製造方法で
形成される。
まず、前述の第1の製造方法と同様に、p−型半導体基
板1の主面にn型ウェル領域2、p型ウェル領域3の夫
々を形成する。この後、フィールド絶縁膜4、p°型半
導体領域5を形成する。この後、第2領域のP型ウェル
領域3の活性領域に絶縁膜6を形成する。
次に、前記フィールド絶縁膜4上及び絶縁膜6上を含む
基板全面に多結晶珪素膜を堆積する。この後、前記多結
晶珪素膜上に熱酸化法で形成された酸化珪素膜、CVD
法で堆積された窒化珪素膜、この窒化珪素膜の表面に熱
酸化法を施して形成された酸化珪素膜の夫々を順次積層
する。この後、前記上層の酸化珪素膜、窒化珪素膜、下
層の酸化珪素膜、多結晶珪素膜の夫々に順次パターニン
グを施し、第1領域において、前記フィールド絶縁膜4
上に、第1電極C1と、下層の酸化珪素膜7、窒化珪素
膜8、上層の酸化珪素膜9の夫々で形成された3層構造
の誘電体膜C2とを形成する。
次に、第8A図に示すように、第2領域のp型ウェル領
域3の主面部にMOSFETのしきい値電圧調整用p型
不純物12を絶縁膜6を通して導入する。
次に、第1領域において、前記誘電体膜c2を覆うフォ
トレジスト膜30を形成する。このフォトレジスト膜3
0はエツチングマスクとして使用される。この後、第8
B図に示すように、フォトレジスト膜30をエツチング
マスクとして使用し、第2領域上の絶縁膜6を除去し、
第2領域のp型ウェル領域3の表面を露出する。前記フ
ォトレジスト膜30は、絶縁膜6の除去の際に、誘電体
膜c2の上層の酸化珪素膜9が除去されることを防止す
る目的として形成される。
次に、前記フォトレジスト膜30を除去した後。
熱酸化法を施して、第8C図に示すように、第2領域の
p型ウェル領域3の活性領域にゲート絶縁膜14を形成
する。p型ウェル領域3(単結晶珪素)に形成される酸
化珪素膜の成長速度は、窒化珪素膜8の表面上に形成さ
れる酸化珪素膜の成長速度に比べて非常に早い。このた
め、両者に最適な膜厚の酸化珪素膜を同時に形成するこ
とができないので、ゲート絶縁膜14を形成する工程の
前工程で容量素子Cの窒化珪素膜8上の上層の酸化珪素
膜9はゲート絶縁膜14に対して独立の製造工程により
形成されている。
次に、前述の第1の製造方法と同様に、前記第1領域の
誘電体膜C2上に第2電極C3、前記ゲート絶I#膜1
4上にゲート電極15の夫々を同時に形成する。この第
21!極C3を形成することにより。
容量素子Cが完成する。
次に、第2領域のp型ウェル領域3の主面部にソース領
域及びドレイン領域である一対のn゛型半導体領域14
を形成する。このn°型半導体領域14を形成すること
により、第8D図に示すように、nチャネルMO8FE
TQnが完成する。
また、容量素子の誘電体膜を3層構造で構成する場合、
前記半導体集積回路装置は、第9A図乃至第9D図(各
製造工程毎に示す要部断面図)に示す第3の製造方法に
より形成される。
まず、前述の第2の製造方法と同様に、p−型半導体基
板1にn型ウェル領域2、p型ウェル領域3の夫々を形
成する。この後、フィールド絶縁膜4、p゛型半導体領
域5、絶縁膜6の夫々を形成する。この後、第1領域に
おいて、フィールド絶縁膜4上に第1電極C1を形成す
る。
次に、熱酸化法を施し、第1電極C1上に酸化珪素膜7
を形成する。この後、前記絶縁膜7上及び絶縁膜6上を
含む基板全面に窒化珪素膜(8)を例えばCVD法で堆
積し、熱酸化法を施して、第9A図に示すように、窒化
珪素膜(8)上に酸化珪素膜(9)を形成する。
次に、第1領域の第1電極C1を覆うフォトレジスト膜
30を形成し、このフォトレジスト膜30をエツチング
マスクとして使用し、前記酸化珪素膜(9)、窒化珪素
膜(8)、の夫々に順次パターニングを施し、第9B図
に示すように、容量素子Cの誘電体膜として使用される
窒化珪素膜8、酸化珪素膜9の夫々を形成すると共に、
第2領域の絶縁膜6をエツチングで除去し、第2領域の
p型ウェル領域3の表面を霧出する。この工程により、
上層の酸化珪素膜9、窒化珪素膜8.下層の酸化珪素膜
7の夫々で構成された3層構造の誘電体膜C2が形成さ
れる。この後、前述の第2の製造方法と同様に、第9C
図に示すように、第2領域のp型ウェル領域3の主面に
ゲート絶縁膜14を形成し、しきい値電圧調整用不純物
12を導入する。そして、第9D図に示すように、第1
領域に第2電極C3を形成し、容量素子Cが完成すると
共に、第2領域にゲート電極15.n″型半導体領域1
6の夫々を形成し、nチャネルMO3FETQnが完成
する。
なお、前記半導体集積回路装置に搭載される容量素子の
誘電体膜として、2層構造で構成する場合の製造方法は
、前述の第2又は第3の製造方法と実質的に同様なので
、説明は省略する。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者は、前記半導体集積回路装置の製造方法につい
て検討した結果、以下の問題点を見出した。
前記半導体集積回路装置に搭載される容量素子の誘電体
膜を単層構造で構成する場合の第1の製造方法において
、容量素子Cの第1電極C1上に形成される誘電体膜C
2は、p型ウェル領域3の主面に形成されるゲート絶縁
膜14に比べて電気的特性が悪いので、約1000〜1
100”Cの高温の熱酸化法を施し、誘電体膜C2の膜
質を高めている。しかし、誘電体膜C2の膜質は改善さ
れるが、逆に、この誘電体膜C2と同一工程で形成され
るゲート絶縁膜14は高温の熱処理で膜質が低下する。
また、MOSFETのしきい値電圧調整用不純物12は
、導入された不純物12が前記高温の熱酸化工程により
不純物濃度分布がブロードになるのを防止するため、ゲ
ート絶縁膜14の形成後にそれを通して導入されている
。しかし、この不純物12の導入は、ゲート絶縁膜14
に物理的な損傷を与え。
このゲート絶縁膜14の膜質を低下する。
また、前記半導体集積回路装置に搭載される容量素子の
誘電体膜を3層構造で構成する場合の第2、第3の夫々
の製造方法において、容量素子Cの誘電体膜C2の窒化
珪素膜8上に形成される酸化珪素膜9とp型ウェル領域
3の主面上に形成されるゲート絶縁膜14とは、酸化珪
素膜の成長速度に大きな差があるので、別々の工程で形
成されている。つまり、ゲート絶縁膜14の形成前に窒
化珪素膜8上に酸化珪素膜9を形成し、この酸化珪素膜
9を一担フオドレジスト膜30で形成したエツチングマ
スクで覆い、このエツチングマスクを使用して、第2領
域のp型ウェル領域3の絶縁膜6を除去し、このp型ウ
ェル領域3の表面を露出し、前記フォトレジスト膜30
を除去した後、p型ウェル領域3の露出された表面上に
ゲート絶縁膜14を形成している。しかし、フォトレジ
スト膜30をエツチングマスクとして使用し、第2領域
のp型ウェル領域3の表面を露出すると、露出面がフォ
トレジスト膜30に含まれる汚染物質、現像液や剥離液
に含まれる汚染物質等により汚染され、ゲート絶縁膜1
4の形成時に汚染物質が内部に取込まれるので、このゲ
ート絶縁膜14の膜質が低下する。
また、容量素子Cの誘電体膜C2の上層の酸化珪素膜9
がフォトレジスト膜30を形成することにより汚染され
、誘電体膜C2の膜質が低下する。
本発明の目的は、同一基板上に容量素子とMISFET
とを有する半導体集積回路装置において、前記容量素子
の誘電体膜、前記MISFETのゲート絶縁膜の夫々の
膜質を高め、電気的信頼性を向上することが可能な技術
を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記目的を達成すると共に、半導
体集積回路装置の製造プロセスを低減することが可能な
技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろ
う。
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概
要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
(1)半導体基板の主面の第1領域上に絶縁膜を介在し
て第1電極、誘電体膜、第2電極の夫々を順次積層した
容量素子と、前記半導体基板の主面の第1領域と異なる
第2領域上にゲート絶縁膜を介在してゲート電極を形成
したMISFETとを有する半導体集積回路装置の製造
方法において、前記半導体基板の主面の第1領域に第1
絶縁膜、第2領域に第2絶縁膜の夫々を形成する工程と
、前記第1領域の第1絶縁膜上に第1電極、誘電体膜の
夫々を順次積層する工程と、前記誘電体膜をマスクとし
て使用し、前記第2領域の第2絶縁膜を除去する工程と
、前記誘電体膜をマスクとして使用し、前記半導体基板
の主面の第2領域上に第3絶縁膜を形成する工程と、前
記半導体基板の主面の第2領域に第3絶縁膜を通してし
きい値調整用不純物を導入する工程と、前記誘電体膜を
マスクとして使用し、前記第2領域の第3絶縁膜を除去
する工程と、前記誘電体膜をマスクとして使用し、前記
半導体基板の主面の第2領域上にゲート絶縁膜を形成す
る工程と、前記誘電体膜上に第2電極、前記ゲート絶縁
膜上にゲート電極の夫々を同一導電層で形成する工程と
を備える。
(2)半導体基板の主面の第1領域上に絶縁膜を介在し
て第1電極、誘電体膜、第2電極の夫々を順次積層した
容量素子と、前記半導体基板の主面の第1領域と異なる
第2領域上にゲート絶縁膜を介在してゲート電極を形成
したMISFETとを有する半導体集積回路装置の製造
方法において、前記半導体基板の主面の第1領域上に第
1絶縁膜。
第2領域上に第2絶縁膜の夫々を形成する工程と、前記
第1絶縁膜上に第1−電極、誘電体膜の夫々を順次積層
する工程と、前記半導体基板の主面の第2領域に第2絶
縁膜を通してしきい値電圧調整用不純物を導入する工程
と、前記容量素子の誘電体膜をマスクとして使用し、前
記第2領域上の第2絶縁膜を除去する工程と、前記誘電
体膜をマスクとして使用し、前記半導体基板の主面の第
2領域上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記誘電体
膜上に第2電極、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極の夫
々を同一導電層で形成する工程とを備える。
(3)前記手段(1)又は(2)の誘電体膜を形成する
工程は、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化珪素膜の夫々を
順次積層する工程であり、前記第2絶縁膜を除去する工
程は、前記誘電体膜の窒化珪素膜をマスクとして使用し
、この窒化珪素膜上の酸化珪素膜及び第2絶縁膜を除去
する工程である。
〔作  用〕
上述した手段(1)によれば、半導体基板の主面の第2
領域上に形成される第2絶縁膜、第3絶縁膜の夫々をフ
ォトレジスト膜を使用しないで誘電体膜を利用して除去
するので、半導体基板の第2領域上の表面がフォトレジ
スト膜の形成工程で汚染されるのを防止でき、第2領域
上に形成されるゲート絶縁膜の膜質を高めることができ
る。
また、半導体基板の主面の第2領域上にしきい値電圧調
整用不純物を導入した後、ゲート絶縁膜を形成している
ので、不純物の導入によるゲート絶縁膜の膜質の低下を
防止することができる。
また、容量素子の誘電体膜を形成した後、これに独立の
プロセスでゲート絶縁膜を形成し、誘電体膜を高温の熱
処理で形成し、ゲート絶縁膜を低温の熱処理で形成する
、所謂夫々の最適化ができるので、誘電体膜及びゲート
絶縁膜の膜質を高めることができる。
上述した手段(2)によれば、前記手段(1)の効果が
得られると共に、第2領域の第2絶縁膜を利用してしき
い値電圧調整用不純物を導入し、前記手段(1)の第3
絶縁膜を形成する工程を省略できるので、製造プロセス
を低減することができる。
上述した手段(3)によれば、容量素子の誘電体膜の窒
化珪素膜中のピンホールを上層の酸化珪素膜で埋め込む
ことができるので、前記誘電体膜の膜質を高めることが
できる。
また、容量素子の誘電体膜の窒化珪素膜中又は表面の汚
染物質を上層の酸化珪素膜中に取り込み。
この酸化珪素膜を除去したので、誘電体膜の膜質を高め
ることができる。
よって、前記半導体集積回路装置の電気的信頼性を向上
することができる。
以下、本発明の構成について、同一基板上にアナログ回
路とデジタル回路とを有する半導体集積回路装置に本発
明を適用した一実施例とともに説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能
を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は
省略する。
〔発明の実施例〕
本発明の一実施例である同一基板上にアナログ回路とデ
ジタル回路とを有する半導体集積回路装置の概略構成を
第1図(要部断面図)及び第2図(第1図の要部平面図
)に示す。
第1図及び第2図に示すように、半導体集積回路装置は
、例えば単結晶珪素からなるp−型半導体基板1の主面
の第1領域(第1図中、圧側)上に容量素子C5前記p
−型半導体基板1の主面の第1領域と異なる第2領域(
同第1図中、右側)上にnチャネルMISFETQn、
pチャネルMISFETQpの夫々を形成している。前
記容量素子Cはアナログ処理を行うA/D変換器を構成
し、前記MISFETQn、MISFETQpの夫々は
、アナログ処理及びデジタル処理を行う。
前記容量素子Cは、P−型半導体基板1の主面に形成さ
れたn型ウェル領域2上にフィールド絶縁膜4を介在し
て構成され、第1電極C1、誘電体膜C2、第2電極C
3の夫々を順次積層した積層構造で構成されている。
前記第1電極C1は例えば多結晶珪素膜で形成され、こ
の多結晶珪素膜には抵抗値を低減する不純物が導入され
ている。前記誘電体膜C2は、絶縁膜7、絶縁膜8、絶
縁膜13の夫々を順次積層した3層の積層構造で構成さ
れている。絶縁膜7は熱酸化法で第1電極C1の表面を
酸化して形成された酸化珪素膜である。この絶縁膜7は
第1電極C1上及びその側壁部に形成されている。絶縁
膜8は例えばCVD法で堆積した窒化珪素膜である。
絶縁膜13は熱酸化法で絶縁膜8の表面を酸化してされ
た酸化珪素膜である。前記第2電極C3は、前述の第1
電極C1と同様に例えば多結晶珪素膜で形成され、この
多結晶珪素膜には抵抗値を低減する不純物が導入されて
いる。
前記nチャネルMISFETQnは、フィールド絶縁膜
4及びp型半導体領域(チャネルストッパ領域)5で周
囲を囲まれた領域内において、p−型半導体基板1の主
面に形成されたp型ウェル領域3の主面に構成されてい
る。つまり、前記nチャネルMISFETQnは、p型
ウェル領域(チャネル形成領域)3、ゲート絶縁膜14
、ゲート電極15、ソース領域及びトレイン領域である
一対のn°型半導体領域16で構成されている。
前記pチャネルMISFETQPは、前述のnチャネル
MISFETQnと同様にフィールド絶縁膜4で周囲を
囲まれた領域内において、n型ウェル領域2の主面に構
成されている。つまり、前記pチャネルMISFETQ
Pは、n型ウェル領域(チャネル形成領域)2、ゲート
絶縁膜14、ゲート電極15、ソース領域及びドレイン
領域である一対のp°型半導体領域17で構成されてい
る。
前記ゲート絶縁膜14は熱酸化法でn型ウェル領域3、
n型ウェル領域2の夫々の主面を酸化して形成された酸
化珪素膜である。前記ゲート電極15は前述の第2電極
C3と同一導電層で形成される。
つまり、ゲート電極15は、前述の第2電極C3と同様
に例えば多結晶珪素膜で形成され、この多結晶珪素膜に
は抵抗値を低減する不純物が導入されている。なお、前
記第2電極C3及びゲート電極15は、本実施例におい
て、多結晶珪素膜で形成しているが、この多結晶珪素膜
上にタングステンシリサイド(WSi、)膜等の高融点
金属珪化膜を積層した積層膜で形成してもよい。
前記nチャネルMISFETQnのn°型半導体領域1
6は、絶縁膜18に形成された接続孔19aを通して、
アルミニウム合金配線20が電気的に接続されている。
同様に、前記pチャネルMISFETQpのp゛型半導
体領域17はアルミニウム合金配線20が電気的に接続
されている。前記容量素子Cの第1電極C1は、絶縁膜
18に形成された接続孔19Cを通してアルミニウム合
金配線20に電気的に接続されている。前記容量素子C
の第2電極C3は、絶縁膜18に形成された接続孔19
bを通してアルミニウム配線20に電気的に接続されて
いる。
次に、前記半導体集積回路装置の製造方法について、第
3A図乃至第3F図(各製造工程毎に示す要部断面図)
を用いて具体的に説明する。
まず、単結晶珪素からなるp−型半導体基板lを用意す
る。
次に、前記p−型半導体基板lの主面の第1領域にn型
不純物、第2領域にp型不純物及びn型不純物の夫々を
イオン打込み法(又は熱拡散法)で導入し、熱拡散処理
を施して、p−型半導体基板1の主面の第1領域(容量
素子形成領域)にn型ウェル領域2、p−型半導体基板
lの主面の第2領域(MISFET形成領域)にn型ウ
ェル領域3.n型ウェル領域2の夫々を形成する。この
後1周知の選択酸化法により前記n型ウェル領域2、n
型ウェル領域3の夫々の非活性領域となる主面上にフィ
ールド絶縁膜4を形成すると共に、前記P型ウェル領域
3の主面の非活性領域にp゛型半導体領域5を形成する
。この後、熱酸化処理を施して、第3A図に示すように
、第2領域において、n型ウェル領域2、n型ウェル領
域3の夫々の主面の活性領域上に酸化珪素膜で形成され
る絶縁膜6を形成する。
次に、前記フィールド絶縁膜4上及び絶縁膜6上を含む
基板全面に例えば多結晶珪素膜をCVD法で堆積する。
この多結晶珪素膜には、その堆積中又は堆積後に抵抗値
を低減する不純物(例えばn型不純物)が導入される。
その後、約900〜1100℃程度の熱酸化処理工程を
施して、前記多結晶珪素膜上に酸化珪素膜(7)を約1
0〜15[nm]程度の膜厚で形成する。この後、例え
ばCVD法により前記酸化珪素膜())上の全面に窒化
珪素III(8)を約15〜30[n+wl程度の膜厚
で形成する。この後、約900〜1000℃程度の酸化
性雰囲気中で熱酸化処理工程を施し、前記窒化珪素膜(
8)上に薄い酸化珪素膜(9)を形成する。この熱酸化
処理工程は、窒化珪素膜(8)の表面に発生するピンホ
ールを埋め込むと共に、窒化珪素膜(8)中の汚染物質
又は表面の汚染物質を前記酸化珪素膜(9)中に取り込
むことができるので、窒化珪素膜(8)の絶縁耐圧の向
上、リーク電流量の低減等を図れ、窒化珪素膜(8)の
膜質を高めることができる。
次に、容量素子形成領域が覆われるフォトレジスト膜3
0を形成し、このフォトレジスト膜30をエツチングマ
スクとして使用し、前記酸化珪素膜(9)、窒化珪素膜
(8)、酸化珪素膜(7)、多結晶珪素膜の夫々を順次
バターニングして、第3B図に示すように、前記フィー
ルド絶縁膜4上に第1電極C1、絶縁膜7、絶縁膜8、
絶縁膜9の夫々を形成する。この工程で形成された絶縁
膜7、絶縁膜8の夫々は誘電体膜C2を構成する。
次に、前記フォトレジスト膜30を除去した後、ウェッ
トエツチングを施し、第2領域上のn型ウェル領域3.
nウェル領域2の夫々の絶縁膜6を除去して、第3C図
に示すように、第2領域のn型ウェル領域3、n型ウェ
ル領域2の夫々の活性領域となる表面を露出する。この
時、容量素子形成領域において、誘電体膜C2の絶縁膜
8上の絶縁膜9も除去され、誘電体膜C2の絶縁膜8は
エツチングマスクとして使用される。これにより。
前記窒化珪素膜(絶縁膜8)中の汚染物質を取り込んだ
酸化珪素膜(絶縁膜9)を除去できるので、誘電体膜C
2の膜質を高めることができる。
次に、熱酸化処理工程を施し、前記第2領域において露
出されたP型ウェル領域3、n型ウェル領域2の夫々の
表面上に酸化珪素膜で形成された絶縁膜11を形成する
。この工程において、前記誘電体膜C2の絶縁膜8上に
は、酸化珪素膜で形成される薄い膜厚の絶縁膜10が形
成されると共に、前記第1電極C1の側壁部に酸化珪素
膜で形成された絶縁膜7が形成される。
次に、第3D図に示すように、前記第2領域のn型ウェ
ル領域3、n型ウェル領域2の夫々の活性領域に絶縁膜
11を通して、MISFETのしきい値電圧(vth)
を調整(制御)する例えばp型不純物(例えばボロン(
B))12を導入する。このp型不純物はイオン打込み
法で導入される。なお、本実施例では、前述のように絶
縁膜6を除去した後、再度絶縁膜11を形成し、この絶
縁膜11を通して第2領域にp型不純物12を導入して
いるが、前記絶縁膜6を除去しないで、絶縁膜6を通し
て第2領域にp型不純物12を導入してもよい、この場
合、半導体集積回路装置の製造プロセスにおいて、絶縁
膜6の除去工程及び絶縁膜11の形成工程に相当する分
、工程数を低減できる。
次に、基板全面にウェットエツチングを施し、第3E図
に示すように、前記第2領域上の絶縁膜f1を除去して
、第2領域のn型ウェル領域3、n型ウェル領域2の夫
々の活性領域の表面を露出する。この時、容量素子の誘
電体膜C2の絶縁膜8上の絶縁膜10も除去され、前記
誘電体膜C2の絶縁膜8はエツチングマスクとして使用
される。
次に、約800〜900℃程度の低温の熱酸化処理工程
を施し、前記第2領域のn型ウェル領域3、n型ウェル
領域2の夫々の活性領域上に酸化珪素膜で形成されたゲ
ート絶縁膜14を約15〜20 [nm1程度の膜厚で
形成する。この時、前記誘電体膜C2の絶縁膜8の表面
も酸化され、この絶縁膜8上にも薄い膜厚の酸化珪素膜
で形成された絶縁膜13が約1〜2 [nml程度の膜
厚で形成される。
この工程により、酸化珪素膜で形成された絶縁膜7、窒
化珪素膜で形成された絶縁膜8、酸化珪素膜で形成され
た絶縁膜13の夫々を順次積層した3層の積層構造の誘
電体膜C2が形成される。
次に、前記絶縁膜13上及びゲート絶縁膜14上を含む
基板全面に例えば多結晶珪素膜をCVD法で堆積する。
この多結晶珪素膜には抵抗値を低減する不純物が導入さ
れる。この後、この多結晶珪素膜にパターニングを施し
て、前記第1領域の絶縁膜13上に第2電極C3、第2
領域のゲート絶縁膜14上にゲート電極15の夫々を形
成する。この工程により、第1電極C1、誘電体膜C2
、第2電極C3の夫々で構成された容量素子Cが完成す
る。
次に、前記ゲート電極15を不純物導入マスクとして使
用し、第2領域のn型ウェル領域3の活性領域の主面部
にn型不純物、n型ウェル領域2の活性領域の主面部に
p型不純物の夫々を導入して熱拡散処理を施すことによ
り、第3F図に示すように、ソース領域及びドレイン領
域である一対のn゛型半導体領域16とソース領域及び
ドレイン領域である一対のp°型半導体領域17が形成
される。この工程により、nチャネルMISFETQn
及びpチャネルMISFETQPが完成する。
次に基板全面にCVD法で堆積した酸化珪素膜で形成さ
れる絶縁膜18を形成し、この絶縁膜18に接続孔19
a、19b、19cの夫々を形成した後、アルミニウム
合金配線20を前記接続孔19a、19b、19cの夫
々を通して各領域に接続する。これにより、前記第1図
及び第2図に示すように、同一基板上に容量素子C,n
チャネルMISFETQn、pチャネルMISFETQ
Pの夫々を有する半導体集積回路装置がほぼ完成する。
このように、p−型半導体基板1の主面の第1領域上に
フィールド絶縁膜4を介在して第1電極C1、誘電体膜
C2、第2電極C3の夫々を順次積層した容量素子Cと
、前記p−型半導体基板1の主面の第1領域と異なる第
2領域上にゲート絶縁膜14を介在してゲート電極15
を形成したMISFETQn又はQpとを有する半導体
集積回路装置の製造方法において、前記p−型半導体基
板1の第1領域(n型ウェル領域2)の主面にフィール
ド絶縁膜4、第2領域(n型ウェル領域2、p型ウェル
領域3の夫々)の主面に絶縁膜6の夫々を形成する工程
と、前記第1領域のフィールド絶縁膜4上に第1電極C
1、誘電体膜C2の夫々を順次積層する工程と、前記誘
電体膜C2をマスクとして使用し、前記第2領域上の絶
縁膜6を除去する工程と、前記誘電体膜C2をマスクと
して使用し、前記第2領域(p型ウェル領域3、n型ウ
ェル領域2の夫々)上に絶縁膜11を形成する工程と、
前記第2領域に絶縁膜11を通してしきい値電圧調整用
不純物12を導入する工程と、前記誘電体膜C2をマス
クとして使用し、前記第2領域上の絶縁膜11を除去す
る工程と、前記誘電体膜C2をマスクとして使用し、前
記第2領域上にゲート絶縁膜14を形成する工程と、前
記誘電体膜C2上に第2電極C3、前記ゲート絶縁膜1
4上にゲート電極15の夫々を同一導電層で形成する工
程とを備える。これにより、前記第2領域上に形成され
る絶縁膜6、絶縁膜11の夫々をフォトレジスト膜を使
用しないで誘電体膜C2を利用して除去するので、第2
領域のp型ウェル領域3、n型ウェル領域2の夫々の活
性領域の表面がフォトレジスト膜の形成工程により汚染
されるのを防止することができ、第2領域上に形成され
るゲート絶縁膜14の膜質を高めることができる。
また、前記第2領域にしきい値電圧調整用不純物12を
導入した後、ゲート絶縁膜14を低温の熱酸化処理工程
で形成しているので、しきい値電圧調整用不純物12の
不純物濃度分布がブロードになることを防止できると共
に、しきい値電圧調整用不純物12の導入によるゲート
絶縁膜14の物理的な損傷に基づく膜質の低下を防止す
ることができる。
また、容量素子Cの誘電体膜C2を形成した後、これに
独立のプロセスでゲート絶縁膜14を形成し、誘電体膜
C2の下層の絶縁膜(酸化珪素膜)7を高温の熱酸化処
理工程で形成し、ゲート絶縁膜14を低温の熱酸化処理
工程で形成する、所謂両者の最適化ができるので、誘電
体膜C2及びゲート絶縁膜14の膜質を高めることがで
きる。
また、前記半導体集積回路装置の製造方法において、前
記誘電体膜C2を形成する工程は、酸化珪素膜で形成さ
れた絶縁膜7、窒化珪素膜で形成された絶縁膜8.酸化
珪素膜で形成された絶縁膜13の夫々を順次積層する工
程であり、前記絶縁膜6を除去する工程は、前記誘電体
膜C2の絶縁膜8をマスクとして使用し、この絶縁膜8
上の絶縁膜9及び絶縁膜6を除去する工程である。これ
により、前記容量素子Cの誘電体膜C2の絶縁膜8に発
生するピンホールを埋め込むことができるので、誘電体
膜C2の膜質を高めることができる。
また、前記容量素子Cの誘電体膜C2の絶縁膜8中又は
表面の汚染物質を絶縁膜9又は絶縁膜10中に取り込み
、この絶縁膜9又は絶縁膜10を除去したので、誘電体
膜C2の膜質を高めることができる。
よって、前記半導体集積回路装置の電気的信頼性を高め
ることができる。
次に、本発明の他の実施例である同一基板上にアナログ
回路とデジタル回路とを搭載した半導体集積回路装置の
概略構成を第4図(要部断面図)に示す。
第4図に示す半導体集積回路装置に搭載される容量素子
Cは、前述の実施例と同様に、第1電極C1、誘電体膜
C2、第2電極C3の夫々を順次積層した積層構造で構
成されている。この容量素子Cの誘電体膜C2は、絶縁
膜7.8.13の夫々を積層した積層構造で構成され、
第1電極C1の上部表面及び第1電極C1の周囲の側壁
に沿って構成されている。
次に、前記半導体集積回路装置の製造方法について、第
5A図乃至第5D図(各製造工程毎に示す要部断面図)
を用いて簡単に説明する。
まず、前述の実施例と同様に、p−型半導体基板1の主
面部にP型ウェル領域3、n型ウェル領域2の夫々を形
成する。
次に、第1領域のn型ウェル領域2、第2領域のn型ウ
ェル領域3及びn型ウェル領域2の夫々の非活性領域に
フィールド絶縁膜4を形成すると共に、前記第2領域の
n型ウェル領域3の主面の非活性領域にP°型半導体領
域5を形成する。この後、熱酸化処理を施して、第2領
域のn型ウェル領域3、n型ウェル領域2の夫々の活性
領域に絶縁膜6を形成する。
次に、前記第1領域のフィールド絶縁膜4上に第1電極
C1を形成した後、高温の熱酸化処理を施して、第1電
極C1上及び側壁部に酸化珪素膜で形成された絶縁膜7
を形成する。
次に、前記絶縁膜7上及び絶縁膜6上を含む基板全面に
例えばCVD法で窒化珪素膜(8)を堆積する。この後
、酸化性雰囲気中で熱酸化処理を施して、第5A図に示
すように、前記窒化珪素膜(8)上に酸化珪素膜(9)
を形成する。この熱酸化処理工程は、前述の実施例と同
様に、窒化珪素膜(8)のピンホールを埋め込むと共に
、窒化珪素膜(8)の汚染物質を前記酸化珪素膜(9)
中に取り込ませることができるので、窒化珪素膜(9)
の膜質を高めることができる。
次に、前記第1領域の第1電極の上部表面及び側壁のす
べてを覆うフォトレジスト膜30を形成し、このフォト
レジスト膜30をエツチングマスクとして使用し、前記
酸化珪素膜(9)、窒化珪素膜(8)の夫々を順次エツ
チングして、絶縁膜7上に絶縁膜8、絶縁膜9の夫々を
形成する。この工程で形成される絶縁膜8、絶縁膜9の
夫々は、第1電極C1に比べて少なくとも製造プロセス
でのマスク合せ余裕寸法に相当する分、大きい平面サイ
ズでパターニングされる。この工程により、誘電体膜C
2を構成する絶縁膜7.絶縁膜8の夫々が形成される。
次に、前記フォトレジスト膜30を除去した後、第5B
図に示すように、第2領域のP型ウェル領域3、n型ウ
ェル領域2の夫々の活性領域に絶縁膜6を通して、しき
い値電圧(vth)を調整する例えばp型不純物12を
導入する。なお、このp型不純物12を導入する工程は
、前述の実施例と同様に、絶縁膜6を除去し、第2領域
上に再度絶縁膜11を形成した後、この絶縁膜11を通
して行ってもよい。
次に、前述の実施例と同様に、基板全面にウェットエツ
チングを施し、第2領域上の絶縁膜6を除去して、第5
C図に示すように、第2領域のP型ウェル領域3、n型
ウェル領域2の夫々の活性領域の表面を露呂する。この
時、誘電体膜C2の絶縁膜8上の絶縁膜9も除去され、
誘電体膜C2の絶縁膜8はエツチングマスクとして使用
される。
これにより、前記窒化珪素膜(絶縁膜8)中の汚染物質
を取り込んだ酸化珪素膜(絶縁膜9)を除去できるので
、誘電体膜C2の膜質を高めることができる。
次に、前述の実施例と同様に、低温の熱酸化処理を施し
、前記第2領域のP型ウェル領域3、n型ウェル領域2
の夫々の活性領域にゲート絶縁膜14を形成する。この
熱酸化処理工程において、前記誘電体膜C2の絶縁膜8
上にも薄い膜厚の絶縁膜13が形成される。この後、前
述の実施例と同様に5第2電極C3、ゲート電極15、
ゴ型半導体領域16.p’型半導体領域17の夫々を形
成することにより、前記第4図に示すように、容量素子
C,nチャネルM I S F E T Q n及びp
チャネルMISFETQPを有する半導体集積回路装置
がほぼ完成する。
このように、本実施例の製造方法によれば、第1電極C
1の側壁部に絶縁膜7.8.13の夫々で構成された良
質の誘電体膜C2を形成することができ、例えば第6A
図(要部断面図)及び第6B図(第6A図の要部平面図
)に示すように、第2電極C3で第1電極C1を覆うよ
うに形成することができる(第1電極C1の周囲の側壁
部で誘電体膜C2の耐圧が律則されない)ので、設計上
のレイアウトの自由度を高められる。
なお、容量素子Cの誘電体膜C2の上層の絶縁膜13は
、完成時に存在していても、存在していなくても誘電体
膜C2の電気的特性は実質的に差がないので、前述の実
施例では絶縁膜13が存在するものとして説明したが、
本発明は絶縁膜13が存在しなくてもよい。
また、前記容量素子Cの第1電極C1の周囲の側壁部の
誘電体膜C2は、前述の第1図に示すように、絶縁膜(
酸化珪素膜)7のみで形成してもよい。この場合、第1
電極C1の上部表面上には、絶縁膜7、絶縁膜(窒化珪
素膜)8の夫々が順次積層され、第1電極C1の周囲の
側壁部には、前記絶縁膜8を酸化マスクとして第1電極
C1の上部の絶縁膜7に比べて厚い膜厚の絶縁膜7が形
成される。この第1電極C1の周囲の側壁部の絶縁膜7
は、この第1電極C1の周囲の側壁部で誘電体膜C2の
耐圧が律則されないために厚く形成される。前記第1電
極C1、誘電体膜C2の絶縁膜8の夫々は同一マスクパ
ターンでパターニングされている。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に
基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは勿論である。
例えば、本発明は、誘電体膜C2の絶縁膜8をタンタル
オキサイド(Ta20.)膜で形成した容量素子とMI
SFETとを有する半導体集積回路装置に適用できる。
また、本発明は、スタックドキャパシタ(stacke
d capacitor)構造の容量素子とMISFE
Tとの直列回路でメモリセルを構成するDRAM(Dy
namic Random八cceへs M emor
y)を有する半導体集積回路装置に適用できる。
また、本発明は、MNOS (Metal N1tri
deOxide S emiconductor)構造
のトランジスタとMISFETとの直列回路でメモリセ
ル(2トランジスタ)を構成したE E P ROM 
(E 1ectricallyE rasable P
 rograo+mable Read−Ω−nly 
Memory)を有する半導体集積回路装置に適用でき
る。この場合、MNOS構造のトランジスタのゲート絶
縁膜、ゲート電極の夫々が、前述の容量素子の誘電体膜
、第2電極の夫々に対応する。
また、本発明は、フローティングゲート電極及びコント
ロールゲート電極を有する電界効果トランジスタでメモ
リセルを構成するEpROM(Erasable Pr
ogrammable Read 0nly Memo
ry)を備えた半導体集積回路装置に適用できる。この
場合、メモリセルの電界効果トランジスタのフローティ
ングゲート電極、ゲート絶縁膜、コントロールゲート電
極の夫々が、前述の容量素子の第1電極、誘電体膜、第
2電極の夫々に対応する。
また、本発明は、F L OT OX (F loat
ing−gate T unnel−9−xide)構
造のメモリセルで構成されたEEPROMを有する半導
体集積回路装置に適用できる。この場合、前記FLOT
OX構造のメモリセルのフローティングゲート電極、ゲ
ート絶縁膜、コントロール電極の夫々が、前述の容量素
子の第1電極、誘電体膜、第2電極の夫々に対応する。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりであ
る。
同一基板上に容量素子とMISFETとを有する半導体
集積回路装置において、前記容量素子の誘電体膜の膜質
を高めると共に、前記MISFETのゲート絶縁膜の膜
質を高めることができる。
また、前記半導体集積回路装置の製造プロセスを低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例である同一基板上にアナロ
グ回路とデジタル回路とを有する半導体集積回路装置の
概略構成を示す要部断面図、第2図は、第1図の要部平
面図、 第3A図乃至第3F図は、前記半導体集積回路装置の製
造方法を各製造工程毎に示す要部断面図、第4図は、本
発明の他の実施例である半導体集積回路装置の概略構成
を示す要部断面図、第5A図乃至第5D図は、前記半導
体集積回路装置の製造方法を各製造工程毎に示す要部断
面図、第6A図は、半導体集積回路装置の要部断面図、
第6B図は、第6A図の要部平面図、 第7A図乃至第7C図、第8A図乃至第8D、第9A図
乃至第9D図は、従来の前記半導体集積回路の製造方法
を各製造工程毎に示す要部断面図である。 図中、1・・・p−型半導体基板、2・・・n型ウェル
領域、3・・・n型ウェル領域、4・・・フィールド絶
縁膜、C1・・・第1電極、C2・・・誘電体膜、C3
・・・第2電極、7.8.13・・・絶縁膜、14・・
・ゲート絶縁膜、15・・・ゲート電極、16・・・n
゛型半導体領域、17・・・p°型半導体領域、20・
・・アルミニウム合金配線、C・・・容量素子、Q n
 −nチャネルMISFET、Qp−pチャネルMIS
FETである。 第2図 C1C3 1E7c図 第7A図 第7B図 LFJ 第8C図 1(P) 第8D図 1(P) 第弘図 第88図 努9C図 第9D図 第9A図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、半導体基板の主面の第1領域上に絶縁膜を介在して
    第1電極、誘電体膜、第2電極の夫々を順次積層した容
    量素子と、前記半導体基板の主面の第1領域と異なる第
    2領域上にゲート絶縁膜を介在してゲート電極を形成し
    たMISFETとを有する半導体集積回路装置の製造方
    法において、前記半導体基板の主面の第1領域上に第1
    絶縁膜、第2領域上に第2絶縁膜の夫々を形成する工程
    と、前記第1絶縁膜上に第1電極、誘電体膜の夫々を順
    次積層する工程と、前記誘電体膜をマスクとして使用し
    、前記第2領域上の第2絶縁膜を除去する工程と、前記
    誘電体膜をマスクとして使用し、前記半導体基板の主面
    の第2領域上に第3絶縁膜を形成する工程と、前記半導
    体基板の主面の第2領域に第3絶縁膜を通してしきい値
    電圧調整用不純物を導入する工程と、前記誘電体膜をマ
    スクとして使用し、前記第2領域上の第3絶縁膜を除去
    する工程と、前記誘電体膜をマスクとして使用し、前記
    半導体基板の主面の第2領域上にゲート絶縁膜を形成す
    る工程と、前記誘電体膜上に第2電極、前記ゲート絶縁
    膜上にゲート電極の夫々を同一導電層で形成する工程と
    を備えたことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。 2、半導体基板の主面の第1領域上に絶縁膜を介在して
    第1電極、誘電体膜、第2電極の夫々を順次積層した容
    量素子と、前記半導体基板の主面の第1領域と異なる第
    2領域上にゲート絶縁膜を介在してゲート電極を形成し
    たMISFETとを有する半導体集積回路装置の製造方
    法において、前記半導体基板の主面の第1領域上に第1
    絶縁膜、第2領域上に第2絶縁膜の夫々を形成する工程
    と、前記第1絶縁膜上に第1電極、誘電体膜の夫々を順
    次積層する工程と、前記半導体基板の主面の第2領域上
    に第2絶縁膜を通してしきい値電圧調整用不純物を導入
    する工程と、前記誘電体膜をマスクとして使用し、前記
    第2領域上の第2絶縁膜を除去する工程と、前記誘電体
    膜をマスクとして使用し、前記半導体基板の主面の第2
    領域上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記誘電体膜
    上に第2電極、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極の夫々
    を同一導電層で形成する工程とを備えたことを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。 3、前記誘電体膜を形成する工程は、酸化珪素膜、窒化
    珪素膜、酸化珪素膜の夫々を順次積層する工程であり、
    前記第2絶縁膜を除去する工程は、前記誘電体膜の窒化
    珪素膜をマスクとして使用し、この窒化珪素膜上の酸化
    珪素膜及び第2絶縁膜を除去する工程であることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の半導体集積回路装
    置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010245318A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
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