JPH0416697Y2

JPH0416697Y2 -

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Publication number: JPH0416697Y2
Application number: JP1984065537U
Authority: JP
Priority date: 1984-05-07
Filing date: 1984-05-07
Publication date: 1992-04-14
Also published as: DE3564628D1; AU4203885A; AU576573B2; DE3564628T; EP0164877A1; JPS60177882U; ZA853284B; EP0164877B1; US5010995A

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、リールの始動が入賞有効ラインの選
択操作によつて行われるようにしたスロツトマシ
ンに関するものである。

〔従来の技術〕

周知のように、スロツトマシンはスタートレバ
ーの操作によつて複数のリールを一斉に回転さ
せ、ストツプボタンの操作あるいはランダムなタ
イミングでそれぞれのリールが停止された時に、
入賞有効ライン上でそれぞれのリールに配列され
ている絵柄がどのような組み合わせになつている
かで入賞が決定されるようになつている。

ところで、一般にスロツトマシンにおいては、
毎回のゲームを開始させるために、その都度メダ
ルを投入する必要がある。ところがこのメダルの
投入操作は、スロツトマシンゲームの性質上、多
回数に及ぶのが通常であることから、非常に煩雑
なものになりやすい。これを解決する一方法とし
て、ゲーム開始に先立ち、あらかじめある程度の
枚数のメダルをまとめて投入しておき、以後に繰
り返されるゲームの度に、消費されたメダルの枚
数を、当初に投入した枚数から減算してゆく方法
が提案されている。この方法によれば、最初に一
括してメダルを投入しておくことで、毎回のゲー
ムごとのメダルの投入操作が省略でき、操作の簡
易化を図ることができるようになる。

一方、最近のスロツトマシンでは、ゲームの興
趣を盛り上げるために、入賞有効ラインの数を、
遊戯者が選択できるようになつているものがあ
る。このようなスロツトマシンでは、例えばそれ
ぞれのリールについて、３個の絵柄が縦に配列さ
れて表示窓に現れるようにしておき、この表示窓
において、各リールの絵柄を横方向に組み合わせ
るために設定された３本の入賞有効ラインの内、
何本を有効化させるかが選択できるように構成さ
れている。このような機能を備えたスロツトマシ
ンでは、通常、投入されるメダルの枚数によつ
て、入賞有効ラインの本数が決定される。すなわ
ち、ゲームを開始させるために投入されるメダル
の枚数が１枚の時は、中央の入賞有効ライン１本
のみ有効化され、前記メダルの枚数が２枚の時は
中央とその上段の計２本が、さらにメダル枚数が
３枚の時は下段を含め計３本の入賞有効ラインが
選択されるようになつている。そして、上記のよ
うにして入賞有効ラインの数が選択された後、ス
タートレバーを操作すると、それぞれのリールが
一斉に回転始動されることになる。

しかしながら、あらかじめある程度の枚数のメ
ダルをまとめて投入できるようにしたスロツトマ
シンに、前記入賞有効ラインの本数を選択できる
ようにする機能を付加する場合には、毎回のゲー
ムごとに投入されるメダルの枚数によつて入賞有
効ラインの本数を選択することができなくなる。
従つてこの場合には、入賞有効ラインの本数を選
択するための選択操作部が必要となる。そしてゲ
ームの開始時には、前記選択操作部により入賞有
効ラインの本数を選択した後、スタートレバーを
操作してリールを始動させることになるものであ
る。

ところが、上記構成からなるスロツトマシンに
おいては、入賞有効ラインの選択操作を行つた後
に、その都度スタートレバーを操作しなければな
らず、操作の簡易化の面で難がある。すなわち、
前述したように、スロツトマシンにおけるゲーム
は多回数繰り返し行われることから、前記スター
トレバーを毎回操作することは、遊戯者にとつて
非常に煩わしいものとなる。

〔考案の目的〕

本考案は、上述の技術的背景に鑑みてなされた
もので、入賞有効ラインの本数を選択するための
操作部を有するスロツトマシンにおいて、リール
を始動させるための構成を簡易化し、部品点数の
節約を図ると共に、操作性を向上させることを目
的とするものである。

〔考案の構成〕上記の目的を達成するために、本考案において
は、入賞有効ラインの本数を選択するための選択
操作部を、リールを回転始動させるためのスター
ト操作部と兼用させたことを特徴としている。

〔実施例の説明〕

本考案の一実施例を示す第１図において、スロ
ツトマシンの本体１の内部には、リール５，６，
７（第２図参照）がそれぞれ回転自在に併置され
ている。これらのリール５，６，７の外周面に
は、それぞれ何種かの絵柄が配列されており、本
体１の前面に設けられた表示窓８，９，１０を介
して観察できるようになつている。表示窓８，
９，１０は、図示のように、縦長に形成され、リ
ール５，６，７が停止した状態では、それぞれ３
個の絵柄がこの表示窓８，９，１０内に現れる。

メダル投入口１１には、ゲームの開始に先立つ
てメダルが投入されるが、あらかじめある程度の
枚数をまとめて投入できるようになつており、そ
の投入枚数は、例えば７セグメントの発光ダイオ
ードによるメダル枚数表示部１２に積算して表示
される。

前記表示窓８，９，１０内に現れる絵柄の位置
に対応して、３本の入賞有効ライン１３，１４，
１５が設定されている。これらの入賞有効ライン
１３〜１５は、各々のリールの絵柄の組み合わせ
を決めるもので、各ライン上における絵柄の組み
合わせによつて入賞の判定が行われる。

前記入賞有効ライン１３〜１５の３本の内、何
本までのものを有効化するのかは、操作ボタン１
６〜１８のいずれが操作されたかによつて決定さ
れる。すなわち、操作ボタン１６が押されると、
入賞有効ライン１３の一本が有効化され、操作ボ
タン１７の場合は入賞有効ライン１３，１４の２
本が、そして操作ボタン１８の場合には入賞有効
ライン１３，１４，１５の３本全てがそれぞれ有
効化される。

一回のゲームで消費されるメダルの枚数は、前
記入賞有効ライン１３〜１５の有効化される本数
に応じて決められ、３本有効化されると３枚、２
本有効化されると２枚、１本有効化されると１枚
消費される。従つて、操作ボタン１６，１７，１
８のいずれかが押圧操作されることに応じて、メ
ダル枚数表示部１２に表示されているメダル枚数
の値が消費枚数分減算され、その残数が表示され
るようになる。

操作ボタン１６〜１８のいずれかが操作される
と、前述のように、入賞有効ラインの本数の選択
が行われ、メダル枚数の減算がなされると同時
に、３個のリール５〜７が一斉に回転開始され
る。そして、所定の時間が経過すると、各リール
５〜７は乱数制御手段により停止制御されて入賞
の判定が行われることになる。

上記した機能を備えたスロツトマシンは、第２
図に示した制御回路に従つて管制されている。な
お、図中破線で示したブロツク２１は、マイクロ
コンピユータユニツトとして構成されている。

まず最初のゲームに先立つて、ある程度の枚数
のメダルを投入すると、メダル投入口１１はその
投入枚数に応じたパルスをカウンタ２０に送出す
る。カウンタ２０は、このパルスを加算し、メダ
ル枚数表示部１２は、カウンタ２０での計数値を
デジタル表示する。

そして、遊戯者が入賞有効ラインの有効化本数
を選択するために、例えば操作ボタン１７を操作
したとすると、カウンタ２０には「−２」の減算
パルスが入力され、メダル枚数表示部１２での表
示も減算された表示となる。これと同時に、モー
タ制御部２２が作動され、パルス発生回路２４か
らのクロツクパルスは、モータ駆動回路２５〜２
７を作動させ、パルスモータ２８〜３０が駆動さ
れる。モータ駆動回路２５〜２７に送出されるク
ロツクパルスは、カウンタ３４〜３６で計数され
ており、パルスモータ２８〜３０はカウンタ３４
〜３６での計数値に応じた回転位置をとりなが
ら、それぞれのリール５〜７を回転させる。

リール５〜７のそれぞれの円周の一部には、リ
セツト用の突起５ａ〜７ａが設けられている。そ
して、それぞれ対応して設けられたフオトセンサ
３７〜３９は、リールの一回転ごとに前記突起５
ａ〜７ａの通過を検出し、この検出信号は各カウ
ンタ３４〜３６における計数値をリセツトする信
号として利用されている。前記カウンタ３４〜３
６での計数値と、各リール５〜７での絵柄の配列
とは、あらかじめ対応づけられているので、パル
スモータ２８〜３０に何個のクロツクパルスが送
出されたかを監視することによつて、どの絵柄が
表示窓８〜１０に現れているかが判別できる。

パルスモータ２８〜３０の回転が開始されてか
ら所定の時間が経過すると、乱数発生部２３から
パルスモータ２８〜３０の停止信号が発生され
る。これにより、モータ制御部２２の作動が停止
してパルスモータ２８〜３０が停止する。この時
点で、カウンタ３４〜３６での計数値は絵柄検出
部４０〜４２により、絵柄に対応した信号として
検出される。そして、この絵柄に対応したそれぞ
れの信号は、入賞に該当する絵柄の信号の組み合
わせがメモリされている入賞判定部３２に入力さ
れ、各リール５〜７の絵柄の組み合わせが入賞に
該当するか否かが判定される。なお、前記入賞判
定部３２には、操作ボタン１７が操作された信号
も入力されているので、入賞有効ライン１３およ
び１４上での入賞の有無が判定されることにな
る。

こうして入賞の判定が行われ、入賞が検出され
ると、その入賞の大小に応じた入賞信号がメダル
排出制御部４４に送られる。そして、メダル排出
制御部４４は、ホツパー４５を制御し、前記入賞
信号に応じた所定の枚数のメダルを排出させるこ
とになる。なお、ホツパー４５を使用する代わり
に、前記メダル排出制御部４４からの信号を、加
算パルスとしてカウンタ２０に戻してやり、清算
ボタンの操作によつてカウンタ２０の計数値に応
じた枚数のメダルを排出するように構成してもよ
い。

以上、図示した実施例をもとに本考案について
述べてきたが、本考案の要旨は必ずしもこれのみ
に限定されない。例えば、入賞有効ラインを斜め
に設定する分も含めて合計５本にしたり、リール
５〜７を停止させるためにストツプボタンを併用
することも可能である。なお、このストツプボタ
ンを上述してきた操作ボタン１６〜１８と兼用す
ることもできる。また、クレジツト方式のよう
に、遊戯者がゲーム用のカードを利用することに
より、直接メダルを使用しないタイプのスロツト
マシンについても、本考案は適用可能である。

〔考案の効果〕

上述のように、本考案によれば、スロツトマシ
ンのリールを始動させるために、特別の操作部材
を必要としなくなるので、部品点数の節約という
製造面での効果をもつとと共に、操作の簡易化と
いう使用面での効果をも備え、非常に実用的であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す正面図であ
る。第２図は、本考案に用いられる回路構成を示
すブロツク図である。１……本体、５〜７……リール、８〜１０……
表示窓、１２……メダル枚数表示部、１３〜１５
……入賞有効ライン、１６〜１８……選択操作ボ
タン。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 外周面に複数種類の絵柄が配列された複数個
のリールの回転が停止したときに、それぞれの
リールごとに複数個ずつの絵柄が表示されると
ともに、絵柄の表示位置に基づいて複数本の入
賞有効ラインを設定したスロツトマシンにおい
て、前記複数の入賞有効ラインの中から有効化す
る入賞有効ラインを選択するために、１回のゲ
ームごとに遊戯者によつて操作される選択操作
部と、この選択操作部の操作に応答して前記複
数個のリールを回転させるリール回転手段とを
備えたことを特徴とするスロツトマシン。 (2) 前記選択操作部の操作により、複数本の入賞
有効ラインの内で、有効化される入賞有効ライ
ンの本数が設定されることを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第１項記載のスロツトマシ
ン。