JPH0416299B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0416299B2 JPH0416299B2 JP18441084A JP18441084A JPH0416299B2 JP H0416299 B2 JPH0416299 B2 JP H0416299B2 JP 18441084 A JP18441084 A JP 18441084A JP 18441084 A JP18441084 A JP 18441084A JP H0416299 B2 JPH0416299 B2 JP H0416299B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- face plate
- yoke
- permanent magnet
- yokes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 claims description 8
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 6
- 230000005415 magnetization Effects 0.000 claims description 4
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 12
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 9
- 230000005281 excited state Effects 0.000 description 4
- 230000001965 increasing effect Effects 0.000 description 3
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 description 2
- 229910052761 rare earth metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 150000002910 rare earth metals Chemical class 0.000 description 2
- 229910000828 alnico Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Jigs For Machine Tools (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は、磁性体を磁力によつて保持する永久
磁石チヤツクに関する。
磁石チヤツクに関する。
(従来技術)
磁力源として永久磁石組立体を用いた従来の永
久磁石チヤツクでは、例えば、実公昭54−10057
号公報に開示されているように、面板と底板との
間には、前記面板の磁性帯域をその幅方向に横切
る方向へ整列して前記面板に配置された複数の固
定永久磁石と、該固定永久磁石に対応してこれに
並列的に配置されかつ前記磁性帯域を横切る方向
へ一体的に移動可能の可動永久磁石とが設けられ
ている。前記チヤツクでは、前記可動永久磁石を
前記面板と平行な平面上を前記磁性帯域を横切る
方向へ移動させ、これにより、前記可動永久磁石
の固定永久磁石に対する相対位置を変えることに
より、前記面板を励磁状態および非励磁状態に切
換えることができる。
久磁石チヤツクでは、例えば、実公昭54−10057
号公報に開示されているように、面板と底板との
間には、前記面板の磁性帯域をその幅方向に横切
る方向へ整列して前記面板に配置された複数の固
定永久磁石と、該固定永久磁石に対応してこれに
並列的に配置されかつ前記磁性帯域を横切る方向
へ一体的に移動可能の可動永久磁石とが設けられ
ている。前記チヤツクでは、前記可動永久磁石を
前記面板と平行な平面上を前記磁性帯域を横切る
方向へ移動させ、これにより、前記可動永久磁石
の固定永久磁石に対する相対位置を変えることに
より、前記面板を励磁状態および非励磁状態に切
換えることができる。
しかしながら、前記可動永久磁石は、前記面板
と平行な面上を該面板の磁性帯域を横切る方向へ
移動可能とされていることから、前記面板の一方
の最外側部に位置する磁性帯域が前記面板の励磁
状態において前記固定磁石に対して相対的に該固
定磁石からはみ出した位置にある。そのため、従
来の前記チヤツクでは、この最外側部に位置する
磁性帯域に前記磁石の磁束を有効に作用させるこ
とはできず、前記面板の全ての磁性帯域を有効に
磁化させることはできなかつた。
と平行な面上を該面板の磁性帯域を横切る方向へ
移動可能とされていることから、前記面板の一方
の最外側部に位置する磁性帯域が前記面板の励磁
状態において前記固定磁石に対して相対的に該固
定磁石からはみ出した位置にある。そのため、従
来の前記チヤツクでは、この最外側部に位置する
磁性帯域に前記磁石の磁束を有効に作用させるこ
とはできず、前記面板の全ての磁性帯域を有効に
磁化させることはできなかつた。
(目的)
従つて、本発明の目的は、面板の全ての磁性帯
域を有効に磁化させ、これにより磁気吸着力の向
上を図ることにある。
域を有効に磁化させ、これにより磁気吸着力の向
上を図ることにある。
(構成)
本発明は、非磁性帯域を間にして互いに平行に
伸長する複数の磁性帯域を有する面板と、該面板
に沿つて配置される磁性材料から成る底板と、該
底板と前記面板との間にあつて前記磁性帯域に対
応して交互に配置される第1および第2の磁性ヨ
ークであつてその一方の磁性ヨークが非磁性部分
を間にして上方磁性部分および下方磁性部分に磁
気的に分割された磁性ヨークと、各磁性ヨーク間
にあつて対応する前記磁性ヨークに磁極面を滑動
可能に当接させた状態で前記底板と前記面板との
間を上下方向へ移動可能であり、前記磁性ヨーク
の配列方向へ磁化方向を交互に反転させて配置さ
れた複数の永久磁石と、該永久磁石を上下方向へ
一体的に移動させる操作機構とを含み、従来のよ
うな固定永久磁石および可動永久磁石の組合せを
用いることなく、前記底板と前記面板との間を上
下方向へ移動可能の前記永久磁石のみによつて前
記面板を励磁状態および非励磁状態に切換えるこ
とを特徴とする。
伸長する複数の磁性帯域を有する面板と、該面板
に沿つて配置される磁性材料から成る底板と、該
底板と前記面板との間にあつて前記磁性帯域に対
応して交互に配置される第1および第2の磁性ヨ
ークであつてその一方の磁性ヨークが非磁性部分
を間にして上方磁性部分および下方磁性部分に磁
気的に分割された磁性ヨークと、各磁性ヨーク間
にあつて対応する前記磁性ヨークに磁極面を滑動
可能に当接させた状態で前記底板と前記面板との
間を上下方向へ移動可能であり、前記磁性ヨーク
の配列方向へ磁化方向を交互に反転させて配置さ
れた複数の永久磁石と、該永久磁石を上下方向へ
一体的に移動させる操作機構とを含み、従来のよ
うな固定永久磁石および可動永久磁石の組合せを
用いることなく、前記底板と前記面板との間を上
下方向へ移動可能の前記永久磁石のみによつて前
記面板を励磁状態および非励磁状態に切換えるこ
とを特徴とする。
(作用効果)
本発明によれば、前記永久磁石は、前記ヨーク
の前記上方磁性部分に接する上方位置において前
記ヨークに対応する前記磁性帯域を励磁状態にお
き、前記ヨークの前記下方磁性部分に接する下方
位置において前記磁性帯域を非励磁状態におくこ
とから、前記磁石を前記面板と底板との間で上下
に移動させることにより、前記面板を励磁状態お
よび非励磁状態に切換えることができ、励磁状態
において前記磁性帯域に対応する前記ヨークを経
て前記磁性帯域の全てに前記永久磁石の磁束が誘
導されることから、前記面板の最外側部に位置す
る磁性帯域を含む全ての磁性帯域に前記磁石の磁
束を有効に作用させることができ、これにより磁
気吸着力を高めることができる。
の前記上方磁性部分に接する上方位置において前
記ヨークに対応する前記磁性帯域を励磁状態にお
き、前記ヨークの前記下方磁性部分に接する下方
位置において前記磁性帯域を非励磁状態におくこ
とから、前記磁石を前記面板と底板との間で上下
に移動させることにより、前記面板を励磁状態お
よび非励磁状態に切換えることができ、励磁状態
において前記磁性帯域に対応する前記ヨークを経
て前記磁性帯域の全てに前記永久磁石の磁束が誘
導されることから、前記面板の最外側部に位置す
る磁性帯域を含む全ての磁性帯域に前記磁石の磁
束を有効に作用させることができ、これにより磁
気吸着力を高めることができる。
また、本発明によれば、従来のように固定およ
び可動の永久磁石の組合わせを用いることなく可
動の永久磁石のみによつて前記面板を励磁状態お
よび非励磁状態に切換えることができることか
ら、構成の単純化を図ることができる。
び可動の永久磁石の組合わせを用いることなく可
動の永久磁石のみによつて前記面板を励磁状態お
よび非励磁状態に切換えることができることか
ら、構成の単純化を図ることができる。
(実施例)
本発明が特徴とするところは、図示の実施例に
ついての以下の説明により、さらに明らかとなろ
う。
ついての以下の説明により、さらに明らかとなろ
う。
本発明に係る永久磁石チヤツク10は、第1図
に示されているように、非磁性部材12および該
非磁性部材と交互に配置された磁性材料から成る
磁性部材14を備える面板16と、該面板に平行
に配置された磁性材料から成る底板18と、多数
の磁石20とを含む。
に示されているように、非磁性部材12および該
非磁性部材と交互に配置された磁性材料から成る
磁性部材14を備える面板16と、該面板に平行
に配置された磁性材料から成る底板18と、多数
の磁石20とを含む。
非磁性部材12は面板16の非磁性帯域12a
を規定し、磁極部材14は面板16の磁性帯域1
4aを規定する。図示の例では、前記磁性帯域1
4aの細分化を図るために、非磁性部材12とし
て全体にU字状横断面形状を有する非磁性部材が
用いられており、非磁性部材12に受け入れられ
た補助磁極部材22によつて補助磁性帯域22a
が規定されており、非磁性部材12、磁極部材1
4および補助磁極部材22が一体的に結合されて
面板16が構成されている。前記非磁性部材12
として平板状の非磁性板を用い、前記補助磁極部
材22を不要とすることができる。
を規定し、磁極部材14は面板16の磁性帯域1
4aを規定する。図示の例では、前記磁性帯域1
4aの細分化を図るために、非磁性部材12とし
て全体にU字状横断面形状を有する非磁性部材が
用いられており、非磁性部材12に受け入れられ
た補助磁極部材22によつて補助磁性帯域22a
が規定されており、非磁性部材12、磁極部材1
4および補助磁極部材22が一体的に結合されて
面板16が構成されている。前記非磁性部材12
として平板状の非磁性板を用い、前記補助磁極部
材22を不要とすることができる。
面板16と底板18との間には、磁性帯域14
aに対応して、すなわち該磁性帯域を規定する磁
極部材14に対応して、第1および第2の磁性ヨ
ーク24および26が互いに間隔をおいて並列的
に交互に配置されている。各磁性ヨーク24およ
び26は、その上端面を対応する磁極部材14に
当接させ、また下端面を底板18に当接させるこ
とにより、磁極部材14および底板18のそれぞ
れに磁気的に結合されている。各磁性ヨーク24
および26は矩形のブロツク状を呈し、各第2の
磁性ヨーク26は矩形のブロツク状を呈する単一
の磁性部材から成る。これに対し、各第1の磁性
ヨーク24は、第1の磁性ヨーク26と同一形状
および同一寸法を有するが、そのほぼ中間高さ位
置に設けられた非磁性部分24aを間にして、該
非磁性部分の上方に位置しかつ磁極部材14に当
接する上方磁性部分24bと、非磁性部分の下に
位置しかつ底板18に当接する下方磁性部分とを
備える。
aに対応して、すなわち該磁性帯域を規定する磁
極部材14に対応して、第1および第2の磁性ヨ
ーク24および26が互いに間隔をおいて並列的
に交互に配置されている。各磁性ヨーク24およ
び26は、その上端面を対応する磁極部材14に
当接させ、また下端面を底板18に当接させるこ
とにより、磁極部材14および底板18のそれぞ
れに磁気的に結合されている。各磁性ヨーク24
および26は矩形のブロツク状を呈し、各第2の
磁性ヨーク26は矩形のブロツク状を呈する単一
の磁性部材から成る。これに対し、各第1の磁性
ヨーク24は、第1の磁性ヨーク26と同一形状
および同一寸法を有するが、そのほぼ中間高さ位
置に設けられた非磁性部分24aを間にして、該
非磁性部分の上方に位置しかつ磁極部材14に当
接する上方磁性部分24bと、非磁性部分の下に
位置しかつ底板18に当接する下方磁性部分とを
備える。
隣接する各磁性ヨーク24および26間には、
非磁性部材から成る上方ペーサ28および下方ス
ペーサ30が配置されている。両スペーサ28お
よび30によつて隣接する各磁性ヨーク24およ
び26間には、前記永久磁石20のための凹所3
2が規定されており、各凹所内32には、非磁性
材料から成る全体に矩形の枠体34が上方スペー
サ28と下方スペーサ30との間で上下方向へ移
動可能に収容されている。各枠体34には、面板
16の磁性帯域14aの伸長方向に沿つた枠体3
4の長手方向へ整列する4つ(図にはその一部の
みが示されている。)の矩形開口部36がそれぞ
れ枠体34の板厚方向に貫通して形成されてい
る。
非磁性部材から成る上方ペーサ28および下方ス
ペーサ30が配置されている。両スペーサ28お
よび30によつて隣接する各磁性ヨーク24およ
び26間には、前記永久磁石20のための凹所3
2が規定されており、各凹所内32には、非磁性
材料から成る全体に矩形の枠体34が上方スペー
サ28と下方スペーサ30との間で上下方向へ移
動可能に収容されている。各枠体34には、面板
16の磁性帯域14aの伸長方向に沿つた枠体3
4の長手方向へ整列する4つ(図にはその一部の
みが示されている。)の矩形開口部36がそれぞ
れ枠体34の板厚方向に貫通して形成されてい
る。
前記永久磁石20は前記開口部36に対応した
矩形の平板形状を有し、その板厚方向に磁化され
ている。前記磁石20として、アルニコ磁石のよ
うな低保磁力磁石を用いることができるが、板厚
の小さな磁石を適用する上で、フエライト系磁石
あるいは希土類系磁石のような高保磁力磁石を用
いることが望ましく、特に、希土類系磁石のよう
な残留磁束密度の高い磁石を用いることが好まし
い。
矩形の平板形状を有し、その板厚方向に磁化され
ている。前記磁石20として、アルニコ磁石のよ
うな低保磁力磁石を用いることができるが、板厚
の小さな磁石を適用する上で、フエライト系磁石
あるいは希土類系磁石のような高保磁力磁石を用
いることが望ましく、特に、希土類系磁石のよう
な残留磁束密度の高い磁石を用いることが好まし
い。
永久磁石20は、各枠体34毎に同一磁化方向
に整列するように、該枠体に固定的に支持されて
おり、また、第2図に示されているように、前記
ヨーク24および26の配列方向すなわち面板1
6の磁性帯域14aの幅方向へ磁化方向を交互に
反転させて配置されている。各磁石20の磁極面
は、対応する各ヨーク24および26の側面に滑
動可能に当接する。各磁石20は、前記枠体34
が上方スペーサ28に当接する上方位置にあると
き前記ヨーク24に当接する磁極面が上方磁性部
分24bにのみ接触し、前記枠体34が下方スペ
ーサ30に当接する下方位置にあるとき前記ヨー
ク24に当接する磁極面が下方磁性部分24cに
のみ接触するように、前記上方磁性部分24bお
よび下方磁性部分24cの高さ寸法以下の高さ寸
法を有する。
に整列するように、該枠体に固定的に支持されて
おり、また、第2図に示されているように、前記
ヨーク24および26の配列方向すなわち面板1
6の磁性帯域14aの幅方向へ磁化方向を交互に
反転させて配置されている。各磁石20の磁極面
は、対応する各ヨーク24および26の側面に滑
動可能に当接する。各磁石20は、前記枠体34
が上方スペーサ28に当接する上方位置にあると
き前記ヨーク24に当接する磁極面が上方磁性部
分24bにのみ接触し、前記枠体34が下方スペ
ーサ30に当接する下方位置にあるとき前記ヨー
ク24に当接する磁極面が下方磁性部分24cに
のみ接触するように、前記上方磁性部分24bお
よび下方磁性部分24cの高さ寸法以下の高さ寸
法を有する。
前記枠体34に支持された前記磁石20を一体
的に上下方向へ移動させるために各枠体34を一
体的に上下方向へ移動させる操作機構38とし
て、各枠体34の一側に形成された突起34aに
係合する昇降部材40と、該昇降部材をその上方
位置および下方位置との間で位置決め可能に移動
させるためのクランク装置42とを用いることが
できる。前記クランク装置42は非磁性材料から
成る一対の側板44のうちの一方の側板44に形
成された開口部44aから回転操作可能の駆動歯
車46と、前記側板44に回転可能に支承されか
つ前記駆動歯車46に連動可能の一対の従動歯車
48とを備え、各従動歯車48には、昇降部材4
0に形成されたスロツト40a内に滑動可能に受
け入れられる偏心ローラ50が設けられている。
前記駆動歯車46を回転させることにより、前記
従動歯車に設けられた偏心ローラ50を介して昇
降部材40を昇降させることができ、これによ
り、前記磁石20を支持する前記枠体34を該枠
体が上方スペーサ28に当接する前記上方位置
と、前記枠体34が下方スペーサ30に当接する
下方位置との間で一体的に移動させかつ各位置に
保持させることができる。
的に上下方向へ移動させるために各枠体34を一
体的に上下方向へ移動させる操作機構38とし
て、各枠体34の一側に形成された突起34aに
係合する昇降部材40と、該昇降部材をその上方
位置および下方位置との間で位置決め可能に移動
させるためのクランク装置42とを用いることが
できる。前記クランク装置42は非磁性材料から
成る一対の側板44のうちの一方の側板44に形
成された開口部44aから回転操作可能の駆動歯
車46と、前記側板44に回転可能に支承されか
つ前記駆動歯車46に連動可能の一対の従動歯車
48とを備え、各従動歯車48には、昇降部材4
0に形成されたスロツト40a内に滑動可能に受
け入れられる偏心ローラ50が設けられている。
前記駆動歯車46を回転させることにより、前記
従動歯車に設けられた偏心ローラ50を介して昇
降部材40を昇降させることができ、これによ
り、前記磁石20を支持する前記枠体34を該枠
体が上方スペーサ28に当接する前記上方位置
と、前記枠体34が下方スペーサ30に当接する
下方位置との間で一体的に移動させかつ各位置に
保持させることができる。
前記枠体34の前記上方位置では、第2図に示
されているように、各永久磁石20の前記ヨーク
24に当接する磁極面は上方磁性部分24bにの
み接触することから、この状態では、ヨーク26
に接する磁極部材14およびヨーク24の上方磁
性部分24bに接する面板16の各磁性帯域14
aは交互に異磁極に磁化され、これにより面板1
6は励磁状態におかれる。この励磁状態で、面板
16上に磁性体52が配置されると、該磁性体を
経る第2図に符号54で示されているような閉ル
ープ磁束が形成され、磁気吸着力によつて前記磁
性体52が面板16に吸着される。
されているように、各永久磁石20の前記ヨーク
24に当接する磁極面は上方磁性部分24bにの
み接触することから、この状態では、ヨーク26
に接する磁極部材14およびヨーク24の上方磁
性部分24bに接する面板16の各磁性帯域14
aは交互に異磁極に磁化され、これにより面板1
6は励磁状態におかれる。この励磁状態で、面板
16上に磁性体52が配置されると、該磁性体を
経る第2図に符号54で示されているような閉ル
ープ磁束が形成され、磁気吸着力によつて前記磁
性体52が面板16に吸着される。
前記枠体34の前記下方位置では、第3図に示
されているように、各永久磁石20の前記ヨーク
24に当接する磁極面は下方磁性部分24cにの
み接触することから、この状態では、ヨーク2
6、ヨーク24の下方磁性部分24cおよび底板
18を経る符号56で示される閉ループ磁束が形
成され、これにより、前記面板16は非励磁状態
におかれる。
されているように、各永久磁石20の前記ヨーク
24に当接する磁極面は下方磁性部分24cにの
み接触することから、この状態では、ヨーク2
6、ヨーク24の下方磁性部分24cおよび底板
18を経る符号56で示される閉ループ磁束が形
成され、これにより、前記面板16は非励磁状態
におかれる。
本発明に係る前記チヤツク10では、前記した
ように、前記永久磁石20を一体的に上下方向へ
移動させることにより、面板16を励磁状態およ
び非励磁状態に切換えることができ、励磁状態に
おいて前記磁性帯域を規定する全ての磁性ヨーク
を経て前記磁性帯域の全てに前記永久磁石の磁束
を誘導することができることから、前記面板の第
2図で見て最右方および最左方に位置する最外側
部の磁性帯域を含む全ての磁性帯域に前記磁石の
磁束を有効に作用させることができ、これにより
磁気吸着力を高めることができる。
ように、前記永久磁石20を一体的に上下方向へ
移動させることにより、面板16を励磁状態およ
び非励磁状態に切換えることができ、励磁状態に
おいて前記磁性帯域を規定する全ての磁性ヨーク
を経て前記磁性帯域の全てに前記永久磁石の磁束
を誘導することができることから、前記面板の第
2図で見て最右方および最左方に位置する最外側
部の磁性帯域を含む全ての磁性帯域に前記磁石の
磁束を有効に作用させることができ、これにより
磁気吸着力を高めることができる。
また、固定永久磁石を用いることなく面板16
を励磁状態および非励磁状態に切換えることがで
きることから、従来のような固定永久磁石が不要
となり、これにより、構成の単純化を図ることが
できる。
を励磁状態および非励磁状態に切換えることがで
きることから、従来のような固定永久磁石が不要
となり、これにより、構成の単純化を図ることが
できる。
さらに、面板16の励磁状態では、該面板の近
傍に各永久磁石が位置することから、該磁石から
前記面板およびその逆方向の磁束路における漏洩
磁束を最少限に抑制することができ、この漏洩磁
束による吸着力の低下を防止し、確実に前記磁性
体を吸着保持することができる。
傍に各永久磁石が位置することから、該磁石から
前記面板およびその逆方向の磁束路における漏洩
磁束を最少限に抑制することができ、この漏洩磁
束による吸着力の低下を防止し、確実に前記磁性
体を吸着保持することができる。
前記したところでは、面板の各磁極部材14
と、磁性ヨーク24の上方磁性部分24bおよび
磁性ヨークとを個別に形成した例について説明し
たが、各磁極部材14と、磁性ヨーク24の上方
磁性部分24bおよび磁性ヨーク26とをそれぞ
れ一体的に形成することができ、これにより、前
記チヤツク10の機械的剛性強度を高めることが
できる。
と、磁性ヨーク24の上方磁性部分24bおよび
磁性ヨークとを個別に形成した例について説明し
たが、各磁極部材14と、磁性ヨーク24の上方
磁性部分24bおよび磁性ヨーク26とをそれぞ
れ一体的に形成することができ、これにより、前
記チヤツク10の機械的剛性強度を高めることが
できる。
また、前記操作機構38として、前記した例に
代えて、前記磁石を一体的に上下方向へ移動させ
るための種々の操作機構を適用することができ
る。
代えて、前記磁石を一体的に上下方向へ移動させ
るための種々の操作機構を適用することができ
る。
第1図は本発明に係る永久磁石チヤツクをその
一部を破断して分解状態で示す斜視図であり、第
2図および第3図はそれぞれ第1図に示したチヤ
ツクを励磁状態および非励磁状態で示す縦断面図
である。 10:永久磁石チヤツク、12a:非磁性帯
域、14a:磁性帯域、16:面板、18:底
板、20:永久磁石、24,26:磁性ヨーク、
24a:非磁性部分、24b:上方磁性部分、2
4c:下方磁性部分、34:枠体、38:操作機
構。
一部を破断して分解状態で示す斜視図であり、第
2図および第3図はそれぞれ第1図に示したチヤ
ツクを励磁状態および非励磁状態で示す縦断面図
である。 10:永久磁石チヤツク、12a:非磁性帯
域、14a:磁性帯域、16:面板、18:底
板、20:永久磁石、24,26:磁性ヨーク、
24a:非磁性部分、24b:上方磁性部分、2
4c:下方磁性部分、34:枠体、38:操作機
構。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 非磁性帯域を間にして互いに平行に伸長する
複数の磁性帯域を有する面板と、該面板に沿つて
配置される磁性材料から成る底板と、該底板と前
記面板との間にあつて前記磁性帯域に対応して交
互に配置される第1および第2の磁性ヨークであ
つてその一方の磁性ヨークが非磁性部分を間にし
て上方磁性部分および下方磁性部分に磁気的に分
割された磁性ヨークと、各磁性ヨーク間にあつて
対応する前記磁性ヨークに磁極面を滑動可能に当
接させた状態で前記底板と前記面板との間を上下
方向へ移動可能であり、前記磁性ヨークの配列方
向へ磁化方向を交互に反転させて配置された複数
の永久磁石と、該永久磁石を上下方向へ一体的に
移動させる操作機構とを含む、永久磁石チヤツ
ク。 2 前記各永久磁石の高さ寸法は、前記磁性ヨー
クの前記上方磁性部分および下方磁性部分のそれ
ぞれの高さ寸法以下である、特許請求の範囲第1
項に記載の永久磁石チヤツク。 3 前記第1磁性ヨークが前記上方磁性部分およ
び前記下方磁性部分に分割されており、前記上方
磁性部分の上端は前記面板の対応する前記磁性帯
域に帰し、また前記第2の磁性ヨークの上端は前
記面板の対応する前記磁性帯域に帰する、特許請
求の範囲第1項に記載の永久磁石チヤツク。 4 前記各永久磁石は、前記各磁性ヨーク間で上
下方向へ一体的に移動可能の枠体に固定的に支持
されている、特許請求の範囲第1項に記載の永久
磁石チヤツク。 5 前記各永久磁石は高保磁力磁石である、特許
請求の範囲第1項に記載の永久磁石チヤツク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18441084A JPS6165742A (ja) | 1984-09-05 | 1984-09-05 | 永久磁石チヤツク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18441084A JPS6165742A (ja) | 1984-09-05 | 1984-09-05 | 永久磁石チヤツク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6165742A JPS6165742A (ja) | 1986-04-04 |
JPH0416299B2 true JPH0416299B2 (ja) | 1992-03-23 |
Family
ID=16152677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18441084A Granted JPS6165742A (ja) | 1984-09-05 | 1984-09-05 | 永久磁石チヤツク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6165742A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3746261B1 (en) | 2018-01-29 | 2023-11-01 | Magswitch Technology, Inc. | Magnetic lifting device having pole shoes with spaced apart projections |
MX2021004406A (es) * | 2018-10-24 | 2021-07-06 | Magswitch Tech Worldwide Pty Ltd | Dispositivo de acoplamiento magnetico de accionamiento lineal. |
-
1984
- 1984-09-05 JP JP18441084A patent/JPS6165742A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6165742A (ja) | 1986-04-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4468648A (en) | Switchable permanent magnetic chuck | |
US4468649A (en) | Switchable permanent magnetic chuck | |
JPH0416299B2 (ja) | ||
JPS593904A (ja) | 有極電磁石ブロツク | |
JPH0568941B2 (ja) | ||
JPS6048233A (ja) | 切換可能の永久磁石チャック | |
JPS6322935B2 (ja) | ||
JPS60123005A (ja) | 有極型双安定ソレノイド | |
JPS6235857A (ja) | 電磁アクチユエ−タ機構 | |
JPS5810327Y2 (ja) | 薄型の有極電磁石装置 | |
JPH0450147B2 (ja) | ||
JPS6165741A (ja) | 永久磁石チヤツク | |
JPS6240742Y2 (ja) | ||
JPH0343016B2 (ja) | ||
JP2896445B2 (ja) | 磁気固定装置 | |
JPH0235745Y2 (ja) | ||
JPH0446357Y2 (ja) | ||
JPH0117799Y2 (ja) | ||
JPS6213319Y2 (ja) | ||
JPH019132Y2 (ja) | ||
JPS639982Y2 (ja) | ||
JPS63133605A (ja) | 有極電磁石装置 | |
KR850002974Y1 (ko) | 절환(切換)할 수 있는 영구자석 척(chuck) | |
JPS58157104A (ja) | 有極電磁石 | |
JPS6176243A (ja) | 永久磁石チヤツク |