JPH04160904A - 誘電体共振器の製造方法 - Google Patents
誘電体共振器の製造方法Info
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- JPH04160904A JPH04160904A JP28912190A JP28912190A JPH04160904A JP H04160904 A JPH04160904 A JP H04160904A JP 28912190 A JP28912190 A JP 28912190A JP 28912190 A JP28912190 A JP 28912190A JP H04160904 A JPH04160904 A JP H04160904A
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は通信機器等に用いられる高周波用の誘電体共振
器及びその製造方法に関するものであも従来の技術 従来 高周波用の誘電体共振器の導電膜として銀が一般
的に用いられている。銀の導電膜を形成させる場合、銀
の焼付は法が用いられてきフラ そのために少なくと
も銀とガラスフリットを混合した銀ペーストを筆塗り等
の手段で誘電体セラミックに付着させ、熱処理によって
誘電体セラミック表面に銀金属を焼き付けて導電膜を形
成していたこのために銀は本来6. 06xlO’(1
/Ω・Cm)の導電率を有している力(この焼付は方法
による銀導電膜はガラスフリットが混在しているためへ
その導電率の約80%に低下すム しかしこのガラス
フリットは本来 高周波用の誘電体セラミックと銀金属
の密着強度を得る目的で添加されているので、このガラ
スフリットが混在しない銀ペーストで導電膜を形成しよ
うとすると、導電膜と誘電体セラミックの密着強度が著
しく低下限導電膜として用いる事ができなしち また銀
は高価な金属でもあるので、製造コストが掛かるという
事も懸念されていも そこで、高価な銀に対して安価な銅を導電膜として用い
る試みもなされていa 通象 銅導電膜を形成する場合
、鍍金法による導電膜形成がなされも しかし鍍金法に
よって形成されたままの導電膜ては導電率が低いために
その導電膜が形成された誘電体共振器のQ値か小さく
なるので、導電膜をセラミックの上に形成した後に 導
電膜に窒素やアルゴン等の不活性ガス中で熱処理を施し
導電膜の導電率を高くしていた 熱処理を不活性ガス中
で行なう理由(よ 導電膜か′酸化して半田付は性が悪
くなったり、接触抵抗が大きくなるのを防止するためで
あム 発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような銅導電膜の形成方法で(よ 不
活性ガス中で熱処理を行なわなければならないために
工程が複雑になり生産性が悪いとし1う問題点を有して
い九 また−船釣に銅で作成した導電膜は腐食し易いと
いう問題点も有してい九本発明は前記従来の問題点を解
決するもので、熱処理を不活性ガス中等の工数の掛かる
環境下ではなく工数の掛からない大気中で熱処理を行な
ってQ値を高くする事ができ、 しかも耐候性が良い誘
電体共振器及びその製造方法を提供する事を目的として
いも 課題を解決するための手段 この目的を達成するために 誘電体セラミックによって
形成さた筒型の基体の内周面及び外周面及び一方の端面
上に銅で構成された第1の導電膜をそれぞれ設置す、そ
の第1の導電膜上に半田か錫の少なくとも一方で構成さ
れた第2の導電膜を設は九 作 用 この構成により、不活性ガス中でなく大気中で熱処理し
ても銅膜が酸化することはなり〜実 施 例 第1図は本発明の一実施例における誘電体共振器を示す
斜視図であム 第1図において1はBaTlO2系やM
aTiOe系の高周波用の誘電体セラミック材料で構成
された円筒状の基体 2は基体1の一端面を除いた全表
面に形成された第1の導電膜で、第1の導電膜は銅で構
成されていも3は第1の導電膜2の上に厚さ2μmで形
成された第2の導電膜で、第2の導電膜は半田か錫の少
なくとも一方によって形成されていも 以上の様に構成された本実施例の誘電体共振器について
その製造方法を説明すも まずBaTiQt系やM a T i Q 2系の高周
波用の誘電体セラミック材料でできた混練物を内径2゜
Omrrx 外径8.0mm、 高さ14.0mm
の円筒状に成形し焼成して基体1を作成すも この時基
体1の表面粗さを0. 1μm−15,0μmの間にな
るように調整すム 次に基体1の内周面及び外周面及び
両端巨 すなわち基体lの全表面に鍍金法によって第1
の導電膜2を形成す4 次に第1の導電!I2の上に鍍
金法によって半田か錫の少なくとも一方によって形成さ
れた第2の導電膜3を形成すも 次に第1及び第2の導
電膜2,3を形成た基体1を大気中で100℃〜300
℃の間で熱処理を施す。次に一端面に研磨加工等を施し
て、その端面の第1及び第2の導電膜2,3を取り除く
。この様に′iJ1図に示す様な誘電体共振器を作成し
た 次に第1の導電膜2の厚さ及び熱処理の温度と誘電体共
振器のQ値の関係について説明すもまず第1の導電膜2
を無電解鍍金法によって形成すも この時第1の導電膜
2の膜厚を2μm〜10μmの間で変化させたサンプル
を複数作成し丸 。次に第1の導電膜2の上に電気半田
鍍金法により第2の導電膜3を2μmの厚さで形成した
次に大気中で熱処理を施す力丈 その時の熱処理温度を
80覧 100鵞 200t、 300t、 35
0℃とした この時熱処理時間が350t、300鵞
200℃の時は約30分、 100℃の時は3時阻 8
0℃の時は数十時間行なった そして第1の導電膜2の
膜厚及び熱処理温度によって誘電体共振器のQ値がどの
様に変化するかを第2図にまとめ九 第2図は第1の導
電膜の膜厚とQ値の関係を表わしたグラフであム 第2
図から判るように第1の導電膜の膜厚が3μm以上であ
ればQ値はほぼ一定で安定していム また第2図に示す
一点鎖線Aは導電膜として銀膜を用(\ その銀膜の厚
さを30μm〜40μm(通常用いられる膜厚)とした
時のQ値であ4 従って第1の導電膜が3μm以上であ
れば 従来用いられている銀の導電膜よりもQ値が大き
いことが判も また第2図から熱処理温度も100℃か
ら300℃であれば十分にQ値が大きいことがわかも
また100℃以下または300℃以上であるとQ値か他
の温度に比べて非常に小さいことがわがム 以上の様に
第1の導電膜の膜厚は3μm以上で、しかも熱処理温度
を100℃〜300℃の間にすればQ値を十分大きくす
ることができも 次に他の実施例について説明すも 基体1及び第2の導電膜3及び外見は第1図に示したも
のと同じで、 しかも熱処理を大気中で行な(\ しか
もその時の熱処理温度を100℃=300℃とする等の
製造方法においても同じ方法であa しかし第1の導電
膜の作成方法が異な4すなわちまず基体lの上に無電解
銅鍍金法によって銅膜を0.5μm〜2.0μmを形成
し その銅膜の上に第1の導電膜が3μm以上となるよ
うに電気銅鍍金法によって他の銅膜を積層すも この様
にまず無電解銅鍍金法により下地膜を形成しその下地膜
上に電気銅鍍金法によって他の銅膜を形成する事で、第
1の導電膜の形成速度を速くする事ができも これは以
下の理由によるものであa 無電解銅鍍金法で銅膜を形
成しようとすると、形成速度が非常に遅しも 従っであ
る程度無電解銅鍍金法によって銅膜を形成した後は形成
速度の速い電気銅鍍金法によって形成した方が第1の導
電膜の形成は遠くなム それでは最初から電気銅鍍金法
によって作成すれば良いように思える力丈 基体lはセ
ラミックすなわち絶縁体で構成されているために最初か
ら電気銅鍍金法では基体1上に銅膜を形成できないから
であム このように構成された他の実施例においても第
1の導電膜の厚さ及び熱処理温度に対する誘電体共振器
のQ値の関係を第3図に示しへ 第3図かられかる様に
第2図に示した結果とほぼ同じで、 2層構造の第1の
導電膜を3μm以上形成し しかも熱処理温度を100
℃〜300℃の間にする事で、誘電体共振器のQ値を大
きくする事ができも また第2の導電膜を電気半田鍍金
法によって形成したけれどL電気錫鍍金法によって形成
された錫膜でも同様の効果を得る事ができた 次に他の実施例の誘電体共振器と従来の銅だけを導電膜
として持つ誘電体共振器についてJIS5028による
塩水噴霧試験を行なっ總 この結果を第4図に示す。第
4図では塩水噴霧実験の前と後の無負荷Q値の変化と共
振周波数の変化をそれぞれ下段及び上段に記載した 第
4図から判るように従来の誘電体共振器では試験の前と
後ではQ値及び共振周波数が大幅に異なっている。これ
は塩水によって銅膜が腐食した事によるものだと考えら
れも しかしながら他の実施例の誘電体共振器で(よ
試験の前と後ではQ値及び共振周波数の変化はほとんど
見られなかっ九 次に第2の導電膜(半田膜か錫膜)の膜厚について説明
すも 実施例及び他の実施例では第2の導電膜の厚みを
2μmとしだ力(実際は1μm以上あれば所定の特性を
得る事ができる。膜厚が1μm以下では熱処理の際に第
1の導電膜に拡散したり、また酸化する事によって第2
の導電膜が消失してしまう事があるので、せめて第2の
導電膜の膜厚は1μm以上にする事が必要であん まだ
先はど膜厚は1μm以上であれば良いと述べたけれども
生産性の面からみると、第2の導電膜の膜厚はせめて5
μm以下が良(−これは第2の導電膜の厚さが5μm以
上になると鍍金時間が長くなってしまう、からであム
しかし特性面からみると1μm以上であればさしつかえ
な5〜 次に基体1の表面粗さについて説明する。第5図は基体
lの面粗さと導電膜と基体との密着強度及び無負荷Q値
の関係をそれぞれ下段及び上段に記載しf−第5図から
判るように面粗さが0.1μm以上であれば密着強度は
ほぼ0.8以上となるので、面粗さが0.1μm以上で
あれば密着強度の点からみれば良いことがわかる。また
面粗さが15.0μm以上であると、Q値が急激に低下
している事がわかa 従ってQ値の面からみると面粗さ
は15μm以下の方が望ましく−従って以上の事実から
基体1の面粗さは0.1μm〜15゜0μmの範囲が望
ましい事かわかム 以上の様に本実施例によれ+−1基体lの上に銅ででき
た第1の導電膜を形成し その上に半田か錫でできた第
2の導電膜を形成した誘電体共振器において、第2の導
電膜を設けた事により、大気中で熱処理を行なう事がで
きるようになるので、従来の様に不活性ガス中で熱処理
するためにいろいろな設備が不要となり、 しかも工数
が減少するので生産性が向上すム 又第1の導電膜の厚
さを3μm以上にし しかも基体1及び第1及び第2の
導電膜の熱処理温度を100℃〜300℃にししかも基
体の表面粗さを0.1μm〜15.0μmにする事によ
って高いQ値を得る事ができ、第1の導電膜と基体1の
密着強度を大きくする事ができも なお本実施例において熱処理を大気中で行なったけれど
L シリコーンや流動パラフィン等の高温オイル中で熱
処理しても同様の効果を得る事ができ九 発明の効果 本発明(よ 誘電体セラミックによって形成さた筒型の
基体の内周面及び外周面及び一方の端面上に銅で構成さ
れた第1の導電膜をそれぞれ設け、その第1の導電膜上
に半田か錫の少なくとも一方で構成された第2の導電膜
を設けた事により、不活性ガス中でなく大気中で熱処理
しても銅膜が酸化することはないので、従来のように不
活性ガス中で熱処理するための設備や不要となり、 し
かも工数が減るので生産性が向上すム 又耐候性も向上
させる事ができるので、寿命を長くする事ができも
器及びその製造方法に関するものであも従来の技術 従来 高周波用の誘電体共振器の導電膜として銀が一般
的に用いられている。銀の導電膜を形成させる場合、銀
の焼付は法が用いられてきフラ そのために少なくと
も銀とガラスフリットを混合した銀ペーストを筆塗り等
の手段で誘電体セラミックに付着させ、熱処理によって
誘電体セラミック表面に銀金属を焼き付けて導電膜を形
成していたこのために銀は本来6. 06xlO’(1
/Ω・Cm)の導電率を有している力(この焼付は方法
による銀導電膜はガラスフリットが混在しているためへ
その導電率の約80%に低下すム しかしこのガラス
フリットは本来 高周波用の誘電体セラミックと銀金属
の密着強度を得る目的で添加されているので、このガラ
スフリットが混在しない銀ペーストで導電膜を形成しよ
うとすると、導電膜と誘電体セラミックの密着強度が著
しく低下限導電膜として用いる事ができなしち また銀
は高価な金属でもあるので、製造コストが掛かるという
事も懸念されていも そこで、高価な銀に対して安価な銅を導電膜として用い
る試みもなされていa 通象 銅導電膜を形成する場合
、鍍金法による導電膜形成がなされも しかし鍍金法に
よって形成されたままの導電膜ては導電率が低いために
その導電膜が形成された誘電体共振器のQ値か小さく
なるので、導電膜をセラミックの上に形成した後に 導
電膜に窒素やアルゴン等の不活性ガス中で熱処理を施し
導電膜の導電率を高くしていた 熱処理を不活性ガス中
で行なう理由(よ 導電膜か′酸化して半田付は性が悪
くなったり、接触抵抗が大きくなるのを防止するためで
あム 発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような銅導電膜の形成方法で(よ 不
活性ガス中で熱処理を行なわなければならないために
工程が複雑になり生産性が悪いとし1う問題点を有して
い九 また−船釣に銅で作成した導電膜は腐食し易いと
いう問題点も有してい九本発明は前記従来の問題点を解
決するもので、熱処理を不活性ガス中等の工数の掛かる
環境下ではなく工数の掛からない大気中で熱処理を行な
ってQ値を高くする事ができ、 しかも耐候性が良い誘
電体共振器及びその製造方法を提供する事を目的として
いも 課題を解決するための手段 この目的を達成するために 誘電体セラミックによって
形成さた筒型の基体の内周面及び外周面及び一方の端面
上に銅で構成された第1の導電膜をそれぞれ設置す、そ
の第1の導電膜上に半田か錫の少なくとも一方で構成さ
れた第2の導電膜を設は九 作 用 この構成により、不活性ガス中でなく大気中で熱処理し
ても銅膜が酸化することはなり〜実 施 例 第1図は本発明の一実施例における誘電体共振器を示す
斜視図であム 第1図において1はBaTlO2系やM
aTiOe系の高周波用の誘電体セラミック材料で構成
された円筒状の基体 2は基体1の一端面を除いた全表
面に形成された第1の導電膜で、第1の導電膜は銅で構
成されていも3は第1の導電膜2の上に厚さ2μmで形
成された第2の導電膜で、第2の導電膜は半田か錫の少
なくとも一方によって形成されていも 以上の様に構成された本実施例の誘電体共振器について
その製造方法を説明すも まずBaTiQt系やM a T i Q 2系の高周
波用の誘電体セラミック材料でできた混練物を内径2゜
Omrrx 外径8.0mm、 高さ14.0mm
の円筒状に成形し焼成して基体1を作成すも この時基
体1の表面粗さを0. 1μm−15,0μmの間にな
るように調整すム 次に基体1の内周面及び外周面及び
両端巨 すなわち基体lの全表面に鍍金法によって第1
の導電膜2を形成す4 次に第1の導電!I2の上に鍍
金法によって半田か錫の少なくとも一方によって形成さ
れた第2の導電膜3を形成すも 次に第1及び第2の導
電膜2,3を形成た基体1を大気中で100℃〜300
℃の間で熱処理を施す。次に一端面に研磨加工等を施し
て、その端面の第1及び第2の導電膜2,3を取り除く
。この様に′iJ1図に示す様な誘電体共振器を作成し
た 次に第1の導電膜2の厚さ及び熱処理の温度と誘電体共
振器のQ値の関係について説明すもまず第1の導電膜2
を無電解鍍金法によって形成すも この時第1の導電膜
2の膜厚を2μm〜10μmの間で変化させたサンプル
を複数作成し丸 。次に第1の導電膜2の上に電気半田
鍍金法により第2の導電膜3を2μmの厚さで形成した
次に大気中で熱処理を施す力丈 その時の熱処理温度を
80覧 100鵞 200t、 300t、 35
0℃とした この時熱処理時間が350t、300鵞
200℃の時は約30分、 100℃の時は3時阻 8
0℃の時は数十時間行なった そして第1の導電膜2の
膜厚及び熱処理温度によって誘電体共振器のQ値がどの
様に変化するかを第2図にまとめ九 第2図は第1の導
電膜の膜厚とQ値の関係を表わしたグラフであム 第2
図から判るように第1の導電膜の膜厚が3μm以上であ
ればQ値はほぼ一定で安定していム また第2図に示す
一点鎖線Aは導電膜として銀膜を用(\ その銀膜の厚
さを30μm〜40μm(通常用いられる膜厚)とした
時のQ値であ4 従って第1の導電膜が3μm以上であ
れば 従来用いられている銀の導電膜よりもQ値が大き
いことが判も また第2図から熱処理温度も100℃か
ら300℃であれば十分にQ値が大きいことがわかも
また100℃以下または300℃以上であるとQ値か他
の温度に比べて非常に小さいことがわがム 以上の様に
第1の導電膜の膜厚は3μm以上で、しかも熱処理温度
を100℃〜300℃の間にすればQ値を十分大きくす
ることができも 次に他の実施例について説明すも 基体1及び第2の導電膜3及び外見は第1図に示したも
のと同じで、 しかも熱処理を大気中で行な(\ しか
もその時の熱処理温度を100℃=300℃とする等の
製造方法においても同じ方法であa しかし第1の導電
膜の作成方法が異な4すなわちまず基体lの上に無電解
銅鍍金法によって銅膜を0.5μm〜2.0μmを形成
し その銅膜の上に第1の導電膜が3μm以上となるよ
うに電気銅鍍金法によって他の銅膜を積層すも この様
にまず無電解銅鍍金法により下地膜を形成しその下地膜
上に電気銅鍍金法によって他の銅膜を形成する事で、第
1の導電膜の形成速度を速くする事ができも これは以
下の理由によるものであa 無電解銅鍍金法で銅膜を形
成しようとすると、形成速度が非常に遅しも 従っであ
る程度無電解銅鍍金法によって銅膜を形成した後は形成
速度の速い電気銅鍍金法によって形成した方が第1の導
電膜の形成は遠くなム それでは最初から電気銅鍍金法
によって作成すれば良いように思える力丈 基体lはセ
ラミックすなわち絶縁体で構成されているために最初か
ら電気銅鍍金法では基体1上に銅膜を形成できないから
であム このように構成された他の実施例においても第
1の導電膜の厚さ及び熱処理温度に対する誘電体共振器
のQ値の関係を第3図に示しへ 第3図かられかる様に
第2図に示した結果とほぼ同じで、 2層構造の第1の
導電膜を3μm以上形成し しかも熱処理温度を100
℃〜300℃の間にする事で、誘電体共振器のQ値を大
きくする事ができも また第2の導電膜を電気半田鍍金
法によって形成したけれどL電気錫鍍金法によって形成
された錫膜でも同様の効果を得る事ができた 次に他の実施例の誘電体共振器と従来の銅だけを導電膜
として持つ誘電体共振器についてJIS5028による
塩水噴霧試験を行なっ總 この結果を第4図に示す。第
4図では塩水噴霧実験の前と後の無負荷Q値の変化と共
振周波数の変化をそれぞれ下段及び上段に記載した 第
4図から判るように従来の誘電体共振器では試験の前と
後ではQ値及び共振周波数が大幅に異なっている。これ
は塩水によって銅膜が腐食した事によるものだと考えら
れも しかしながら他の実施例の誘電体共振器で(よ
試験の前と後ではQ値及び共振周波数の変化はほとんど
見られなかっ九 次に第2の導電膜(半田膜か錫膜)の膜厚について説明
すも 実施例及び他の実施例では第2の導電膜の厚みを
2μmとしだ力(実際は1μm以上あれば所定の特性を
得る事ができる。膜厚が1μm以下では熱処理の際に第
1の導電膜に拡散したり、また酸化する事によって第2
の導電膜が消失してしまう事があるので、せめて第2の
導電膜の膜厚は1μm以上にする事が必要であん まだ
先はど膜厚は1μm以上であれば良いと述べたけれども
生産性の面からみると、第2の導電膜の膜厚はせめて5
μm以下が良(−これは第2の導電膜の厚さが5μm以
上になると鍍金時間が長くなってしまう、からであム
しかし特性面からみると1μm以上であればさしつかえ
な5〜 次に基体1の表面粗さについて説明する。第5図は基体
lの面粗さと導電膜と基体との密着強度及び無負荷Q値
の関係をそれぞれ下段及び上段に記載しf−第5図から
判るように面粗さが0.1μm以上であれば密着強度は
ほぼ0.8以上となるので、面粗さが0.1μm以上で
あれば密着強度の点からみれば良いことがわかる。また
面粗さが15.0μm以上であると、Q値が急激に低下
している事がわかa 従ってQ値の面からみると面粗さ
は15μm以下の方が望ましく−従って以上の事実から
基体1の面粗さは0.1μm〜15゜0μmの範囲が望
ましい事かわかム 以上の様に本実施例によれ+−1基体lの上に銅ででき
た第1の導電膜を形成し その上に半田か錫でできた第
2の導電膜を形成した誘電体共振器において、第2の導
電膜を設けた事により、大気中で熱処理を行なう事がで
きるようになるので、従来の様に不活性ガス中で熱処理
するためにいろいろな設備が不要となり、 しかも工数
が減少するので生産性が向上すム 又第1の導電膜の厚
さを3μm以上にし しかも基体1及び第1及び第2の
導電膜の熱処理温度を100℃〜300℃にししかも基
体の表面粗さを0.1μm〜15.0μmにする事によ
って高いQ値を得る事ができ、第1の導電膜と基体1の
密着強度を大きくする事ができも なお本実施例において熱処理を大気中で行なったけれど
L シリコーンや流動パラフィン等の高温オイル中で熱
処理しても同様の効果を得る事ができ九 発明の効果 本発明(よ 誘電体セラミックによって形成さた筒型の
基体の内周面及び外周面及び一方の端面上に銅で構成さ
れた第1の導電膜をそれぞれ設け、その第1の導電膜上
に半田か錫の少なくとも一方で構成された第2の導電膜
を設けた事により、不活性ガス中でなく大気中で熱処理
しても銅膜が酸化することはないので、従来のように不
活性ガス中で熱処理するための設備や不要となり、 し
かも工数が減るので生産性が向上すム 又耐候性も向上
させる事ができるので、寿命を長くする事ができも
第1図は本発明の一実施例における誘電体共振器を示す
斜視@ 第2図は同第1の導電膜とQ値の関係を示すグ
ラフ、第3図は他の実施例の第1の導電膜とQ値の関係
を示すグラフ、第4図は従来と本実施例の各々の誘電体
共振器の塩水噴霧実験の前と後のQ値及び共振周波数の
変化を示すグラフ、第5図は基体の面粗さとQ値及び第
1の導電膜と基体1の密着強度の関係を示すグラフであ
l・・・・・・基体 2・・・・・・第
1の導電膜3・・・・・・第2の導電膜 4・・
・・・・第1の導電膜代理人の氏名 弁理士 小鍜治
明 ほか2名第1図 第2図 ムーム350℃ 膜厚(pm) 膜厚(pml 第4図 (銅層だけ) (調子半田) 第5図 表面粗2!!(pm)
斜視@ 第2図は同第1の導電膜とQ値の関係を示すグ
ラフ、第3図は他の実施例の第1の導電膜とQ値の関係
を示すグラフ、第4図は従来と本実施例の各々の誘電体
共振器の塩水噴霧実験の前と後のQ値及び共振周波数の
変化を示すグラフ、第5図は基体の面粗さとQ値及び第
1の導電膜と基体1の密着強度の関係を示すグラフであ
l・・・・・・基体 2・・・・・・第
1の導電膜3・・・・・・第2の導電膜 4・・
・・・・第1の導電膜代理人の氏名 弁理士 小鍜治
明 ほか2名第1図 第2図 ムーム350℃ 膜厚(pm) 膜厚(pml 第4図 (銅層だけ) (調子半田) 第5図 表面粗2!!(pm)
Claims (7)
- (1)誘電体セラミックによって形成された筒型の基体
と、前記基体の内周面及び外周面及び一方の端面上にそ
れぞれ膜付けされ銅で構成された第1の導電膜と、前記
第1の導電膜上に半田か錫の少なくとも一方で構成され
た第2の導電膜を設けた事を特徴とする誘電体共振器。 - (2)第1の導電膜の厚さを3μm以上にし、第2の導
電膜の厚さを1μm〜5μmにした事を特徴とする請求
項第1項記載の誘電体共振器。 - (3)第1の導電膜を0.5μm〜2.0μmの無電解
鍍金層とその上に形成された電気鍍金層とで構成された
事を特徴とする請求項第2項記載の誘電体共振器 - (4)基体の表面粗さを0.1μm〜15.0μmにし
た事を特徴とする請求項第2項記載の誘電体共振器。 - (5)誘電体セラミックよって形成された筒型の基体の
表面に銅でできた第1の導電膜を形成し、前記第1の導
電膜の上に半田か錫の少なくとも一方で構成された第2
の導電膜を積層し、その後に前記基体及び前記第1及び
第2の導電膜に熱処理を施し、前記基体の一方の端面の
第1及び第2の導電膜を除去した事を特徴とする誘電体
共振器の製造方法。 - (6)熱処理を100℃〜300℃で行なったことを特
徴とする請求項第5項記載の誘電体共振器の製造方法。 - (7)熱処理を大気中で行なったことを特徴とする請求
項第6項記載の誘電体共振器の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2289121A JP2776023B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | 誘電体共振器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2289121A JP2776023B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | 誘電体共振器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04160904A true JPH04160904A (ja) | 1992-06-04 |
JP2776023B2 JP2776023B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=17739043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2289121A Expired - Lifetime JP2776023B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | 誘電体共振器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2776023B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58166806A (ja) * | 1982-03-26 | 1983-10-03 | Murata Mfg Co Ltd | 高周波用誘電体セラミツク上に電極を形成する方法 |
JPS59176907A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-06 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | マイクロ波用誘電体共振器セラミツクス |
JPS61121501A (ja) * | 1984-11-17 | 1986-06-09 | Tdk Corp | 誘電体共振器およびその製造方法 |
JPH0220093A (ja) * | 1988-07-08 | 1990-01-23 | Tdk Corp | 高周波用誘電体セラミック上に設けられる電極、及びその形成方法 |
JPH02126701A (ja) * | 1988-11-07 | 1990-05-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘電体共振器の製造方法 |
-
1990
- 1990-10-25 JP JP2289121A patent/JP2776023B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58166806A (ja) * | 1982-03-26 | 1983-10-03 | Murata Mfg Co Ltd | 高周波用誘電体セラミツク上に電極を形成する方法 |
JPS59176907A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-06 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | マイクロ波用誘電体共振器セラミツクス |
JPS61121501A (ja) * | 1984-11-17 | 1986-06-09 | Tdk Corp | 誘電体共振器およびその製造方法 |
JPH0220093A (ja) * | 1988-07-08 | 1990-01-23 | Tdk Corp | 高周波用誘電体セラミック上に設けられる電極、及びその形成方法 |
JPH02126701A (ja) * | 1988-11-07 | 1990-05-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘電体共振器の製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2776023B2 (ja) | 1998-07-16 |
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