JPH04159379A - 接着剤用、インク用又は塗料用合成樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はＥＶＡ−ＣＯターポリマーを有効成分として含
有する合成樹脂組成物（以下樹脂組成物と略称する）の
有機溶剤に溶解した溶液のプラスチックス、金属、木材
又は紙等の各種シート状物に対する接着剤、インク用又
は塗料として使用される樹脂組成物に関するものである
。

［従来の技術］ 従来接着剤として使用されるプラスチックス樹脂組成物
としては主として熱圧着型接着剤と室温感圧接着剤とに
分類される。特に室温感圧接着剤はその有効成分が水性
エマルジョンであるものが主流となっている。インク用
又は塗料用の場合も同様である。

従来の室温感圧接着剤は特にプラスチックスフィルム用
接着剤としてグラビヤ印刷方式に使用した場合は、乾燥
速度が遅く、かつエマルジョンの安定性に欠ける点があ
った。そのためプラスチックスフィルムへの接着性が不
充分であり、アンカーコート剤を使用する必要があった
。

（特開昭５１−９１９４４号） また従来の熱圧着型接着剤は塩素化ポリプロピレン（Ｃ
Ｉ−ＰＰ）及び／又はクロロスルホン化エチレン酢酸ビ
ニル（ＥＶＡ）系組成物が主流となっていた。（特開昭
５５−１４５７７５号）［発明が解決しようとする課題
］ 上記の例えば特開昭５５−１４５７７５号発明に記載さ
れた組成物においては製造コストが高く、プラスチック
スフィルムなどに対する密着性が劣り、かつ耐候・闇を
必要とする用途には使用が困難であるなどの種々な問題
声があった。

本発明者等は上記従来のプラスチックスに対する接着剤
の種々な問題点を解決してプラスチックス、金属類、各
種シート状物の接着剤としてはもとよりインク用途、塗
料用途に使用可能な樹脂共重合体に関して鋭意研究した
結果、遂に本発明のＥ　Ｖ　Ａ　−ＣＯターポリマーを
有効成分とする樹脂組成物の該ターポリマーの有機溶剤
溶液がプラスチックス類、紙、金属類、木材などのシー
ト状物の広範囲の接着剤用、インク用又は塗料用として
、使用可能なことを見出して従来のこの分野における技
術の問題点を一挙に解決することに成功した。

本発明はポリプロピレン系樹脂又はそれ以外のプラスチ
ックス又は同成型物を未処理のままで、即ち接＠性を付
与すべき種々な表面処理を何等施すことなく、又はアン
カー処理を何等施すことなく、使用する際にお（′ｊる
該プラスチックス素材に対して優れた室温感圧接着性又
は熱圧着接着性及び耐候性などの物性の優れた樹脂組成
物を提供し、更にインク用とし７て例えばグラビヤ印刷
方式で容易に施着可能であり、塗料とし、でも優ねた乾
燥速度を示すと同時に、室温付近で良好な接着性が得ら
れる。即ち本発明はヒートシール強度及び耐候性の優秀
なプラスチックス、金属、木材、紙などのシート状物質
の使用に供される接着剤用、インク用又は塗料用樹脂組
成物を提供することを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するために、本発明はＥ　ＶＡ−ＣＯ
ターポリマーの有機消削に溶解し、た溶液を有効成分と
して含有するプラスチックス、金属、木材、紙などのシ
ート状物質に対し、て使用される接着剤用、インク用又
は塗料用樹脂組成物に関するものである。

本発明に使用されるＥＶＡ−ＣＯターポリマー）はＥＶ
Ａ及び一酸化炭素（Ｃ○）以外に少量の他のモノマー成
分を含有させることもできる。また本発明のプラスヂッ
クス用ＥＶＡ−Ｃ○ターポリマーを主成分とする樹脂組
成物をプラスチックスに使用される接着剤、インク又は
塗料としては該ＥＶＡ−ＣＯターポリマーを主成分とす
る樹脂組成物を有機溶剤中に約５〜３０重量％、好適に
は１５〜２０重量％になるように溶解したものである。

好ましい有機溶剤としては例えばトルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、ヘキサン等の脂肪
族炭化水素、メチルエチルケトン等のケトン類、ｎ−ブ
タノール等のアルコール系有機溶剤、ジオキサン（ｄｉ
Ｏｘａｎｅ）、酢酸エチル等のエステル類、或はそれら
の混合物が挙げられる。更に上記有効成分であるＥＶＡ
−ＣＯターポリマーのほかに必要に応じて、各種の副成
分を任意の量だけ添加されていてもよい。添加可能な副
成分としては例えば天然ゴム、合成ゴム等のゴム系、塩
素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等の塩素化ポ
リオレフィン系樹脂、塩素化酢酸ビニル系樹脂、塩素化
（エチレン−酢酸ビニル共重合体）、ロジン、ロジンエ
ステル、変性ロジン等の改質剤、石油レジン、テルペン
類、フェノールレジン、クマロン等の粘着付与剤、アク
リルポリマー、ウレタンポリマー、ポリエステルポリマ
ー等のポリマー類等が挙げられる。

本発明による接着剤、インク組成物、塗料は上記の素材
からなり、これらの素材を混合して有機溶媒の溶液とす
ることによって得られる。

［実施例］ 本発明を実施例によって説明する。

実施例１ エルバロイ７４２（三井デュポンポリケミカル社製Ｅ　
Ｖ　Ａ　−ＣＯターポリマー）をトルエン中に溶解して
濃度２０重量％ＥＶＡ−ＣＯターポリマーの溶液とし、
この溶液５０重量部をバードレン１６−ＬＰＳ（東洋化
成工業株式会社製、塩素化ポリプロピレン、塩素含量３
２重量％の２０重量％トルエン溶液）３０重量部及びハ
−ドレン１４−ＥＶ（東洋化成工業株式会社製、塩素化
エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素含量２７重量％、
２０重量％トルエン溶液）２０重量部とを混合して本発
明の接着剤を得た。

実施例２ 実施例１において、バードレン１６−　Ｌ　Ｐ　Ｓをバ
ードレン１５−ＬＬＢ（東洋化成工業株式会社製、塩素
化ポリプロピレン、塩素含量３０重量％、２０重量％ト
ルエン溶液）に変更した以外は全く同様の操作を行った
。

実施例３ 実施例１においてバードレン１４−ＥＶをバードレン１
Ｏ−ＬＳＶ（東洋化成工業株式会社製、クロロスルホン
化エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素含量２０重量％
トルエン溶液）に変更した以外は全く同様に操作を行っ
た。

実施例４ 実施例１においてエルバロイ７４２をエルバロイ７４１
（三井デュポンポリケミカル社製、ＥＶＡ−ＣＯターポ
リマー）に、またハードレジ１６−　Ｌ　Ｐ　Ｓをバー
ドレン１６−ＬＬＢ（東洋化成工業株式会社製、塩素化
ポリプロピレン、塩素含量３２重量％、２０重量％トル
エン溶液）に変更した以外は全く同様の操作を行った。

上記のようにして作製した本発明の製品をプラスチック
スフィルムに対する接着剤用、インク用及び塗料用とし
ての試験を行って表−１の結果を得た。

比較例１ エバフレックス４０Ｙ（三井デュポンポリケミカル社製
、ＥＶＡコポリマー）をトルエン中に溶解して濃度２０
重量％のＥＶＡコポリマーの溶液となした。その他は実
施例１と全く同様の操作を行って本発明の比較のための
接着剤用、インク用、塗料用製品を作成し、実施例１と
全く同様な試験をしてその結果を表−１に示した。

上記の本発明の実施例１〜４、比較例１の製品をそれぞ
れ希釈溶剤で希釈して固形分を調整し７０μｍの腐食版
にて処理、ＯＰＰ　（二軸延伸ポリプロピレン）フィル
ム及びＰＥＴ　（ポリエチレンテレフタレート）フィル
ムにグラビヤ印刷し、室温でテスター産業株式会社製、
ヒートシーラーで、圧力Ｉ　Ｋｇ／ｃｍ”、０．５秒間
の条件でシールした後オリエンチック社製、引張試験機
で引張速度３００ｍｍ／分の条件で剥離強度を測定して
表−１に示した。

また実施例１〜４の本発明製品及び比較例１の製品をそ
のまま使用して○ＰＰフィルム及びＰＥＴフィルム上に
塗布量が５ｇ／ｍ”（樹脂換算）になるように塗布し、
室温で２４時間、風乾した後、東洋精機株式会社製、ヒ
ートシーラーでＩＫｇ／ｃｍ２．１３０℃、１秒間ヒー
トシールした後オリエンチック社製、引張試験機で引張
速度２００ｍｍ／分の条件で剥離試験を行い、結果を表
−１に示した。

更に同塗布フィルムについてＪ　Ｉ　Ｓ　Ｋ　５４００
−１９９０に準拠して密着性試験を行った。結果を表−
１に示した。なお、密着性試験はｏＰＰフィルム（６０
μ）未処理面側をすべて使用した。

また実施例１〜４、比較例１の接着剤用、インク用及び
塗料用製品をそのまま使用して１０ｃｍＸ１０ｃｍのガ
ラス板上に塗布量１０ｇ／ｍ”　（樹脂換算）で塗布し
たものを室温で１週間風乾し、屋外で南向き４５°仰角
を有する耐候試験板に固定し、１ケ月問屋外曝露試験を
行った。その結果を表−１に示した。

表−１の結果より、本発明の製品は接着剤用、インク用
又は塗料用に使用した場合には、比較例と比較して格段
に優れた効果を奏することがわかった。

表　　−１ ×　実施例１，２及び４は処理ＯＰＰフィルム（６０μ
厚）、実施例３はＰＥＴフィルムｆ１００ｕ厚〕でのヒ
ートシール強度を示した。強度は何れもｇ／ｍｎＪ位。

××　室温でのシール強度（ｇ／１０ｍｍ）×××Ｊ、
［５Ｋ５４００−１９９０、塗膜イ］着性試験基盤目テ
ープ法に準拠、素材はＯＰＰ未処理面側。

××××　１ケ月間の塗膜曝露試験後の塗膜の着色度か
ら判定。

［発明の効果］ 本発明の効果を纏めると下記の通りである。

ＥＶＡ−ＣＯツタ−リマーは従来ポリ塩化ビニル等の樹
脂改質材、安定剤、可塑剤などとしての用途に使用され
、本発明のような有機溶剤の溶液としての使用は全くな
かった。本発明者等の詳細な研究の結果、ＥＶＡ−Ｃ○
ツタ−リマーの有機溶剤による溶液が何等のアンカーコ
ート処理を必要とせずにポリプロピレン、ポリエチレン
等のポリオレフィンフィルム及び同成型品、エチレン−
酢酸ビニル共重合体フィルム及び同成型品、ビニロンフ
ィルム及び同成型品、ポリエステルフィルム及び同成型
品、ポリ塩化ビニルフィルム及び同成型品、アクリル成
型品及び各種の塩化ビニリデン樹脂をコートしたプラス
チックフィルム等のフィルム、更にはアルミニウムフォ
イルなどの金属箔更に木材などの接着剤として充分接着
力を有し、またインク用途としてグラビヤ印刷方式で容
易に接着可能であり、更に塗料としても優れた乾燥速度
を示し、室温付近で、又は熱圧着方式で充分な接着性を
示す。即ち、インク用として使用した場合の接着性、作
業性、価格等のメ１ノットは大きく、更に接着剤、塗料
として使用した場合の接着性、作業性及び価格等のメリ
ット等も同様に大である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、エチレン−酢酸ビニル、一酸化炭素共重合体（以下
   ＥＶＡ−ＣＯターポリマーと略称する）の有機溶剤に溶
   解した溶液を有効成分として含有することを特徴とする
   接着剤用、インク用又は塗料用合成樹脂組成物。