JPH0415563Y2 - - Google Patents

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JPH0415563Y2
JPH0415563Y2 JP18376986U JP18376986U JPH0415563Y2 JP H0415563 Y2 JPH0415563 Y2 JP H0415563Y2 JP 18376986 U JP18376986 U JP 18376986U JP 18376986 U JP18376986 U JP 18376986U JP H0415563 Y2 JPH0415563 Y2 JP H0415563Y2
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vehicle
speed
glass
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vehicle speed
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の利用分野) 本考案は車両用窓ガラスのデミスト制御装置に
かかわるもので、とくに車両の窓ガラスなどの内
面に水蒸気の結露によつて生ずるくもりを車速に
応じて防止するようにした車両用窓ガラスのデミ
スト制御装置に関する。
(従来技術) 従来より、車両のフロントガラスやリアガラス
などの窓ガラスに生ずるくもりは、室内の水蒸気
がこれらガラス内面上に結露して生ずるもので、
運転車の視界の邪魔になり、すみやかに除去する
必要がある。
このくもりを除去あるいは防止する手段として
は、以下のような三つの手段が一般的に用いられ
ている。まず第一の手段は、室内を除湿すること
により水蒸気の分圧を低下させるものである。第
二の手段は、第一の手段と原理的には同じである
が、通常は室内より低湿度な外気を室内に導入す
るものである。第三の手段は、ガラスの内面温度
を露点温度より高くし、室内での水蒸気の許容蒸
気圧を高くするものである。
この第二の手段に属する考案として、実開昭58
−8608号があげられる。この考案は車室内の窓ガ
ラス等の結露を結露センサによつて検出し、この
検出信号によつて内外気切替えシヤツタを切替え
作動させて内外気の切り替えを行なわせるように
したものである。
この結露の有無を検出するにはガラスの内面温
度を検出することが一般的であるが、このガラス
内面温度は車両の速度(車速)によつて大きく影
響を受けることが実験的に確認されている。すな
わち、第1図に示すごとく、車速ゼロつまり車両
停止状態から時速90キロの状態に移行すると、ガ
ラス内面温度は摂氏10度も低下することとなる。
しかも、車速によつてガラスの熱交換率が異な
るため、第2図に示すごとく、車両が発進してか
らの時間に対して、ガラス内面温度は車速によつ
ては急激に低下することとなる。したがつてガラ
ス温度センサが、ガラスそのものの温度変化に対
して遅れて追従できず、とくに高速変化において
はガラス内面のくもり防止を確実に行なえなくな
るという問題がある。
すなわち、第3図に示すごとく、車両が停止状
態から急加速して高速に移行する場合には、ガラ
ス内面温度が急激に変化するが、このときセンサ
がその遅れによつてガラスの温度変化に追従でき
ず、センサによる検出と実際の温度環境がくいち
がい、ガラス内面にくもりが生じてしまうことと
なる。また、この状況は高速走行時に、トンネル
進入等による外気の急激な温度変化が重なると余
計顕著に表われることになる。
第3図においてこの現象をより具体的に述べる
と、車両が加速して第一段階に移行したとき、
温度も第1図の特性によつてこれに応じて低下す
るが、まだ車速が低速のために実際のガラス内面
温度(実線)に温度センサの温度(点線)が追従
可能で、実開昭58−8608号その他公知のくもり防
止装置が適切に作動してガラス内面にくもりは生
じない。
しかし、車両がさらに加速して第二段階に移
行した高速状態では、ガラス内面温度の変化に温
度センサが追従できず(A部分)、結果としてく
もりが生ずることとなる。しかも、このときトン
ネルなどへ車両が進入することによつて外気温度
が急激に低下する条件が重なると、ガラス内面温
度変化がより早くなるため、やはり、くもりの発
生を防止することが困難となつてしまうという問
題がある。
このような問題を解決するために、本出願人の
実願昭61−100878号による考案がある。この考案
では、車両の速度からガラス内面湿度の補正値を
演算してくもり判定値を下げ、この演算結果から
くもり状態を判定して、温風吹付けあるいは除湿
空気吹付けなど任意のデミスト手段の駆動制御を
するようにした、いわゆる車速デミスト制御を行
なうものである。
しかしながら、第4図に示すように、窓ガラス
の温度の変化を車両の走行状態と関連して見てみ
ると、まず車両が発進し第3図に示すように温度
が下降してゆく。そして、ある時間経過後に停止
信号あるいは交通渋滞などで車両が再び停止して
も、すぐもとの温度まで復帰するものではなく、
ある時間tだけ経過の後に上昇カーブを描きつつ
復帰してゆくものである。
したがつて、車速がゼロとなつたときに上記車
速デミスト制御を解除してしまうことは、車速が
ゼロとなつてもガラス温度はしばらくの間低下し
たままであり、窓ガラスがくもり易い状態にある
のにもかかわらず、このような窓ガラスの温度変
化の実情に会わないこととなり、窓ガラスにくも
りが発生してしまう可能性があるという問題があ
る。
(考案の目的) そこで、本考案は車両の速度に応じて窓ガラス
のくもり判定値を決定することによつて、車両の
速度およびその変化に応じたくもり防止制御、す
なわちデミスト制御を行なうにあたり、車両が停
止しても一定時間はくもり状態を判定するように
して、車両の発進、走行、および停止状態のすべ
てに応じたデミスト制御を可能とした車両用窓ガ
ラスのデミスト制御装置を提供することを目的と
する。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本考案は、車速がゼロとなつても、
所定時間だけ前記車速デミスト制御状態を維持す
るようなタイマー手段を設けたことを特徴とする
車両用窓ガラスのデミスト制御装置である。
(実施例) つぎに、本考案の一実施例を第5図ないし第7
図にもとづき説明する。
第5図は本考案装置のブロツク図であつて、車
両1のフロントガラス2の内面の湿度を検出する
温度検出手段としてガラス湿度センサ3を該フロ
ントガラス2に設けてある。
また車両1の先端には、該車両1の速度を検出
する速度検出手段としての速度センサ4も設けて
ある。この速度センサ4からの検出信号を補正値
演算手段としての演算回路5に入力する。
また、この演算回路5からの出力を加算回路6
に入力し、該加算回路6の出力を判定手段として
の判定回路7に入力する。
この判定回路7には加算回路6からの出力とと
もに前記ガラス湿度センサ3からの検出信号を入
力し、ヒステリシス8によつて、「くもり」(結露
状態あり)、または「はれ」(結露状態なし)を判
定するものである。
また、この判定回路7からの出力は、デミスト
手段としてのデミスト駆動回路9に入力し、既述
した除湿、外気導入、あるいは加熱等によるデミ
スタその他任意のくもり除去手段(くもり防止手
段も含む)(図示せず)を駆動してフロントガラ
ス2の内面でのくもり発生を事前に防止するよう
になつている。なお、このデミスト駆動回路9に
は、車速に応じてデミスト制御を行なう前記車速
デミスト制御状態を所定の設定時間Tの間だけ維
持するためのタイマー手段10を設けてある。
つぎに、第6図のフローチヤートにもとづき、
動作を説明する。
まず、所定の電源あるいは制御スイツチ(とも
に図示せず)オンによつてこのフローをスタート
させ、ステツプ11で車両1の速度Vを検出し、
ステツプ12でこの速度Vがゼロか否かを判断す
る。速度Vがゼロであれば、ステツプ13で速度
Vがゼロとなつてから所定の設定時間Tだけ経過
したか否かをタイマー手段10によつて判断し、
設定時間Tだけ経過していれば、ステツプ14の
通常のデミスト制御に移る。この設定時間Tは、
通常は実験から求めるが、任意の数値に設定する
ことができるものである。
この通常のデミスト制御とは、車速を制御の条
件に取り入れないで行なう、くもり判定値の補正
がない従来からのデミスト制御であつて、たとえ
ば前述の実開昭58−8608号に開示された考案のよ
うに、結露センサからの信号に応じて内外気切変
えシヤツタを切り換える、あるいは窓ガラスの温
度に応じてデミスト手段を駆動するなどのデミス
ト制御をいうものである。
上記ステツプ12にもどつて、速度Vがゼロで
なければ、ステツプ15の車速デミスト制御プロ
グラムを実行する(第7図において後述)。
また上記ステツプ13において、時間が設定時
間Tだけ経過していない場合には、ステツプ16
で速度Vとして所定の速度設定値Wをセツトした
上でステツプ15の車速デミスト制御プムグラム
に移る。この速度設定値Wは、通常は実験によつ
て求めるものであるが、車両1の前記停止時間t
の一般的な値、あるいは車両1の定速走行速度の
一般的な値に応じて適宜調整するようにしてもよ
い。
上記車速デミスト制御のフローチヤート図を第
7図に示す。すなわち、ステツプ21でフロント
ガラス2の内面湿度rを検出する。この内面湿度
rは湿度に対応する抵抗値として検出する。
ついでステツプ22にて、演算回路5により車
速Vに定数Kを乗算し、VKとする。なお、Kは
定数であつて通常は実験によつて決定するのであ
る。またこの速度Vは、通常走行状態のときの車
速である場合と、車速がゼロであつても前記ステ
ツプ16で述べたような速度設定値Wである場合
とかある。
ついで、ステツプ23にて、加算回路6により
R=P+VKの加算を行ない、この演算結果およ
びガラス湿度センサの検出結果rをもとに、つぎ
のステツプ24で「くもり」か、「はれ」かの判
定を行なう。なお、Pは車速がゼロのときのガラ
ス内面の湿度検出値である。
ステツプ24での判定にあたつて、ガラス温度
センサ3で検出した内面湿度rを演算値Rと比較
する。つまり、rがRをこえると前記ヒステリシ
ス8により「くもり」と判断して、ステツプ25
でデミスタ手段を駆動制御してガラス内面のくも
りを予防する。
また、rがRより大きくなり、その値が低下し
てきたときには値Rの位置で直ちに「はれ」と判
断せずに、値0.9Rの位置ではじめて「はれ」と
判断し、ステツプ26にてデミスト手段をオフと
する。
前記くもり判定回路7のヒステリシス8におい
て、このような判定経過を取り、前記値Rおよび
0.9Rの両側で「くもり」および「はれ」の判定
を行なうことによつてハンチングの防止も図つて
いる。
なお、本考案における車速デミスト制御は、上
述の実施例に限定されることなく、車速を補正手
段に取り込んで制御するどのようなシステムでも
これを採用することができ、車速による補正とし
ては、ある固定値に定量的に設定したくもり判定
値を用いる場合、あるいは車速に応じた割合によ
りくもり判定値を設定可能とするなど、任意のも
のを用いればよい。
また、タイマー手段としても論理回路的にこれ
を設けるか、あるいはソフトウエア的にこれを行
なうかも任意に決定することができる。
(効果) 以上説明したごとく、本考案によれば、窓ガラ
スのくもり判定状態を車速に応じてデミスト制御
する場合に、たとえ車速がゼロになつても、一定
時間の間車速による補正を続行することとして、
たとえばくもり判定値を下げた状態を一定時間だ
け維持するようなタイマー手段を設けてくもり判
定を行なうようにしたので、車両停止の場合にも
これによく追従して窓ガラス内面のくもりを防止
する機能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は車速とガラス内面温度との関係を示す
グラフ、第2図は車両が発進してからの、経過時
間とガラス内面温度との関係を示すグラフ、第3
図は車速とガラス内面温度の時間経過を示すグラ
フ、第4図は車両が停止した場合を含むガラス内
面温度の時間経過を示すグラフ、第5図は本考案
の一実施例によるデミスト制御装置のブロツク
図、第6図は同、フローチヤート図、第7図は
同、車速デミスト制御のフローチヤート図であ
る。 1……車両、2……フロントガラス、3……ガ
ラス湿度センサ、4……速度センサ、5……演算
回路、6……加算回路、7……くもり判定回路、
8……ヒステリシス、9……デミスト駆動回路、
10……タイマー手段、11〜16,21〜26
……ステツプ、V……車速、W……速度設定値、
t……車両停止後、温度が一定な時間、T……設
定時間、P……車速ゼロのときのガラス内面の湿
度、r……ガラス内面の湿度の実測値、R……湿
度の補正値、K……定数。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両の速度を検出する速度検出手段を有し、該
    速度検出手段からの検出信号に応じて窓ガラスの
    くもり判定値を決定するようにした車速デミスト
    制御を行なう車両用窓ガラスのデミスト制御装置
    であつて、 前記車両の速度がゼロとなつても一定時間だけ
    前記車速デミスト制御状態を維持するようにした
    タイマー手段を設けたことを特徴とする車両用窓
    ガラスのデミスト制御装置。
JP18376986U 1986-12-01 1986-12-01 Expired JPH0415563Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP18376986U JPH0415563Y2 (ja) 1986-12-01 1986-12-01

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JPS6389378U JPS6389378U (ja) 1988-06-10
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