JPH04149222A - フェノール樹脂の製造方法 - Google Patents

フェノール樹脂の製造方法

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JPH04149222A
JPH04149222A JP27580190A JP27580190A JPH04149222A JP H04149222 A JPH04149222 A JP H04149222A JP 27580190 A JP27580190 A JP 27580190A JP 27580190 A JP27580190 A JP 27580190A JP H04149222 A JPH04149222 A JP H04149222A
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晴昭 陶
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憲 七海
Takuji Ito
伊藤 拓二
Takeshi Madarame
健 斑目
Ikuo Hoshi
星 郁夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐熱用、電気絶縁用の成形材料用樹脂、シェル
モールド用樹脂等に利用できるフェノール樹脂の製造方
法に関する。
[従来の技術] フェノール樹脂は、ノボラック型フェノール樹脂とレゾ
ール型フェノール樹脂に大別され、その何れもか有機ま
た無機基材結合材として優れた性能を有している。ノボ
ラック型フェノール樹脂は、特殊な例を除いてはその分
子量は低いか又は分子量分布の狭いものしか得られなか
った。
通常のノボラック型フェノール樹脂は3官能フエノール
を主体とするフェノール類(以下、Pと略称する)とホ
ルムアルデヒド(以下、Fと略称する)との酸性下の反
応による縮合物であり、F/’P=0.67とすると、
反応率約67%でゲル化して三次元網目構造を有する巨
大分子となり、不溶不融化することが知られている。そ
こでゲル化を起こしにくいよう配合比を特に選んで反応
させるのが普通である。したがって得られるノボラック
型フェノール樹脂の数平均分子量(以下、Mnと略称す
る)としては500〜800程度のものであり、Mnと
して1000以上のものを得ることは極めて困難である
。また従来のフェノール系樹脂の用途に対しては、この
程度の低い分子量のもので十分実用性があった。ノボラ
ック型フ工ノール樹脂の高分子化をはかる試みとして2
官能性フエノール類(0−クレゾール、p−クレゾール
など)を用いて反応することが提案されている(特開昭
57−80417号公報)が、3官能以上のものについ
ての高分子量フェノール樹脂についてはゲル化の問題が
あり、その報告は見当らない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は分子量分布を制御することができ、かつ高分子
量のノボラック型フェノール樹脂を高収率で得ることが
できるフェノール樹脂の製造方法を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは前記従来技術の欠点を解決するために、鋭
意検討した結果、本発明を完成した。
すなわち本発明は、フェノール類1モルに対しホルムア
ルデヒド0. 5〜2モルを、遷移金属、mA族元素I
IIA族元素、IVA族元素、VA族元素及びVIA族
元素の中から選ばれた少なくとも1種類の元素と酸の存
在下で反応させることを特徴とするフェノール樹脂の製
造方法を提供するものである。
本発明によれば、フェノール類とホルムアルデヒドを特
定な元素と酸を触媒に用いて付加縮合反応させることに
よりフェノール樹脂分子の化学構造、分子量、分子量分
布を制御することができる。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明におけるフェノール類(P)、ホルムアルデヒド
(F)との反応モル比(F/P)は、05〜2.  O
とする必要があり、好ましくは0.8〜1,3である。
F/P比を0.5〜2.  Oの範囲にするのに使用さ
れるホルマリン等のホルムアルデヒドの濃度は特に限定
されない。また、ホルムアルデヒド源としてバラホルム
アルデヒド等を用いることかできる。
本発明において用いられるフェノール類は特に限定され
るものではなく、フェノール、クレゾール、ノニルフェ
ノール、tert−ブチルフェノール、キシレノールな
と通常のフェノール樹脂合成に用いられるものであれば
使用できる。
次に、本発明のフェノール樹脂の製造方法において、触
媒として使用さ九る元素としては、チタン、バナジウム
、クロム、ニッケル、コバルト、亜鉛、鉄、銅、イツト
リウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ロジウム
、パラジウム、銀、カドミウム、タングステンなどの遷
移金属、マグネシウムなどのIIA族元素、アルミニウ
ム、ガリウム、インジウムなどのIIIA族元素、珪素
、ゲルマニウム、錫、鉛などのIVA族元素、リン、ヒ
素、アンチモン、ビスマスなどのVA族元素、硫黄、セ
レン、テルルなどのVIA族元素などが挙げられる。こ
れらの元素は、これに限定されるものではなく、また反
応系において単独又は任意の2種類以上の混合物として
使用できる。上記触媒の使用量については特に限定しな
い。一般にはフェノール類1モルに対して、0.000
1〜0.05モル、好ましくは0.0005〜0.00
2モルの■で使用される。通常、」1記元素は粉末とし
て用いられる。また、使用する酸は特に限定するもので
はないが、蓚酸、酒石鹸、コハク酸、クエン酸、塩酸、
硫酸、パラトルエンスルホン酸などが用いられる。上記
酸の使用量については特に限定しないが、用いる元素の
0.0001〜100倍モル使用することが好ましい。
本発明におけるノボラック型フェノール樹脂の反応条件
については特に限定しないが、一般には100〜110
℃の温度で還流下に実施するのが好ましい。還流下の反
応時間は使用した触媒の種類や量により異なるか通常は
1〜50時間である。
還流反応終了後、反応生成物を180℃以下の温度で減
圧脱水し、適当な軟化点になったとき生成樹脂を反応釜
から取り出して冷却することによって、所望のノボラッ
ク型フェノール樹脂を得ることができる。
以上のようにして得られたノボラック型フェノール樹脂
は、成形材料、エポキシ樹脂硬化剤、鋳物用樹脂、摩擦
材料など、種々の用途に応用できる。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが本発
明はこれに限定されるものではない。
実施例1 攪拌機、冷却器、温度計を備えた21のフラスコにフェ
ノール940g、37%ホルムアルデヒド1054g、
アルミニウム粉末0.3gを投入し加熱する。還流反応
を1時間続け、その後蓚酸2.52gを加え3時間還流
反応させた後、160℃まで昇温しながら、700mm
Hgで減圧脱水し、1060gの固形の樹脂を得た。こ
の樹脂の軟化点は122℃であった。本発明で、分子量
及び分子量分布測定に用いたGPC装置は日立製高速液
体クロマトグラフィL6000及び高滓製作所製データ
解析装置C−R4Aである。GPCカラムとしては東ソ
ー製GMMXL2本を使用した。上記の分析装置により
Mn=2350、Mw/Mn=20となった。(以下、
重量平均分子量をMwと略称する) 実施例2 攪拌機、冷却器、温度計を備えた21のフラスコにフェ
ノール940g、37%ホルムアルデヒド1054g、
珪素粉末0.3gと濃塩酸1mlを投入し加熱する。8
時間還流反応させた後、160°Cまで昇温しながら7
00mmHgで減圧脱水し、950gの固形の樹脂を得
た。この樹脂の軟化点は102℃であった。Mn=20
10、Mw/Mn=5.6となった。
実施例3 攪拌機、冷却器、温度計を備えた21のフラスコにフェ
ノール940g、37%ホルムアルデヒド1054g、
リン粉末0.3gと蓚酸2.52を投入し加熱する。4
時間還流反応させた後、160℃まで昇温しながら70
0mmHgで減圧脱水し、1020gの固形の樹脂を得
た。この樹脂の軟化点は95℃であった。Mn=170
0.Mw/Mn=3.4となった。
実施例4 攪拌機、冷却器、温度計を備えた21のフラスコにフェ
ノール940g、37%ホルムアルデヒド162g、8
6%パラホルムアルデヒド280g、固型ガリウム0.
5gと硫酸1mlを投入し加熱スる。バラホルムアルデ
ヒドは徐々に溶解し100℃付近で完全に溶解する。3
時間還流反応させた後、160℃まで昇温しながら70
0 mmHgで減圧脱水し、1050gの固形の樹脂を
得た。この樹脂の軟化点は108℃であった。Mn=2
100SMw/Mn=4.8となった。
実施例5 攪拌機、冷却器、温度計を備えた11のフラスコにフェ
ノール470g、37%ホルムアルデヒド365g1コ
バルト粉末0.15gを投入し加熱する。1時間後蓚酸
1.3gを投入した。8時間還流反応させた後、160
℃まで昇温しながら700 mmHgで減圧脱水し、5
00gの固形の樹脂を得た。この樹脂の軟化点は115
℃であった。
Mn=2000.Mw/Mn=4.3となった。
実施例6 攪拌機、冷却器、温度計を備えたIIのフラスコにフェ
ノール470g、37%ホルムアルデヒド121.6g
、86%バラホルムアルデヒド120g1鉄粉末0.1
4gと硫酸0. 5mlを投入し加熱する。パラホルム
アルデヒドは徐々に溶解し100℃付近で完全に溶解す
る。5時間還流反応させた後、160℃まで昇温しなが
ら700mmHgで減圧脱水し、490gの固形の樹脂
を得た。
この樹脂の軟化点は97℃であった。Mn=1819、
Mw/Mn=3.8となった。
実施例7 攪拌機、冷却器、温度計を備えた21のフラスコにフェ
ノール940g、37%ホルムアルデヒド162g、8
6%バラホルムアルデヒド349g1アルミニウム0.
54g、蓚酸0.63gを投入し加熱する。バラホルム
アルデヒドは徐々に溶解し100℃付近で完全に溶解す
る。6時間還流反応させた後、160℃まで昇温しなが
ら700 mmHgで減圧脱水し、1060gの固形の
樹脂を得た。この樹脂の軟化点は120°Cであった。
Mn=2355、Mw/Mn=20.3となった。
実施例8 攪拌機、冷却器、温度計を備えた21のフラスコにフェ
ノール940g、37%ホルムアルデヒド162g、8
6%バラホルムアルデヒド349g5硫黄粉末1.Og
、蓚酸1.25gを投入し加熱する。バラホルムアルデ
ヒドは徐々に溶解し100℃付近で完全に溶解する。8
時間還流反応させた後、160℃まで昇温しながら70
0 mmHgで減圧脱水し、950gの固形の樹脂を得
た。この樹脂の軟化点は118℃であった。M n =
 2220、Mw/Mn=10.4となった。
実施例9 攪拌機、冷却器、温度計を備えた21のフラスコにフェ
ノール940g、37%ホルムアルデヒ)’162g、
86%バラホルムアルデヒド349g1マンガン粉末0
.55g、クエン酸1.92gを投入し加熱する。バラ
ホルムアルデヒドは徐々に溶解し100℃付近で完全に
溶解する。6時間還流反応させた後、160℃まで昇温
しながら700 mmHgで減圧脱水し、1020gの
固形の樹脂を得た。この樹脂の軟化点は112℃であっ
た。
Mn=1970、Mw/Mn=8.3となった。
実施例10 攪拌機、冷却器、温度計を備えた21のフラスコにフェ
ノール940g、37%ホルムアルデヒド81g、86
%パラホルムアルデヒド349 g。
マグネシウム粉末0.25g、蓚酸2.52gを投入し
加熱する。バラホルムアルデヒドは徐々に溶解し100
℃付近で完全に溶解する。4時間還流反応させた後、1
60°Cまで昇温しながら700 mmHgで減圧脱水
し、1000gの固形の樹脂を得た。この樹脂の軟化点
は120℃であった。Mn=2200、Mw/Mn=6
.8となった。
比較例1 攪拌機、冷却器、温度計を備えた21のフラスコにフェ
ノール940g、37%ホルムアルデヒド162g、8
6%バラホルムアルデヒド349g、蓚酸2.54gを
投入し加熱する。バラホルムアルデヒドは徐々に溶解し
100℃付近で完全に溶解する。1時間還流反応させた
後、130℃まで昇温しながら700 mmHgで減圧
脱水したがゲル化した。
比較例2 攪拌機、冷却器、温度計を備えた21のフラスコにフェ
ノール940g、37%ホルムアルデヒド162g、8
6%バラホルムアルデヒド349g、蓚酸アルミニウム
5.5gを投入し加熱する。
バラホルムアルデヒドは徐々に溶解し100°C付近で
完全に溶解する。6時間還流反応させた後、160℃ま
で昇温しながら700 mmHgで減圧脱水したがゲル
化した。
[発明の効果コ 本発明によれば、特定な元素と酸を触媒として用いるこ
とによりフェノール樹脂の化学構造、分子量分布を制御
し、有用な樹脂の製造が可能となった。これらのフェノ
ール樹脂は分子量、分子量分布の面で従来のノボラック
型フェノール樹脂の製造技術では到底到達し得ないもの
であり、このような構造上の特性に基づいて、物理的並
びに化学的性質において従来品にない優れた特徴を有し
ており、工業的に極めて価値の高いものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、フェノール類1モルに対しホルムアルデヒド0.5
    〜2モルを、遷移金属、IIA族元素IIIA族元素、IVA
    族元素、VA族元素及びVIA族元素の中から選ばれた少
    なくとも1種類の元素と酸の存在下で反応させることを
    特徴とするフェノール樹脂の製造方法。
JP2275801A 1990-10-15 1990-10-15 フェノール樹脂の製造方法 Expired - Lifetime JPH07119266B2 (ja)

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