JPH04146806A - タイヤ空気圧検出器の固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、タイヤの空気圧を検知するタイヤ空気圧検出
器を取付ける固定装置に関するものである。

（従来の技術） 従来より、特表昭６３−５０２７４０号公報に示される
タイヤ空気圧検出器は、タイヤのホイールリムに形成さ
れるねじ穴を貫通し、ホイールリム端面とタイヤ空気圧
センサ端面間にシール材を介し、前記ねじ穴にタイヤ空
気圧センサを取付けることにより、タイヤ空気圧の漏れ
防止とセンサ固定を行っている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、この従来のタイヤ空気圧検出器によれば
、空気圧検出器取付部に路面からの振動やタイヤの回転
による遠心力が複雑に作用するため、ねじの緩みを防止
することは困難である。またホイール材質がＡｉなどの
場合、鋼材に比べＡｉのコストが高い関係上、ホイール
リムの肉圧を太き（取りにくいため十分なねじ強度を確
保することが難しいという問題がある。

本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
ので、ホイールリムに取付穴を設けることなくホイール
リムに支持することのできる組付性の良好なタイヤ空気
圧検出器の固定装置を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） そのために、本発明のタイヤ空気圧検出器の固定装置は
、タイヤを嵌合可能なホイールリムの外周面に取付可能
なタイヤ空気圧検出器の固定装置であって、 ホイールリムに設けられた一対の切欠きと、この一対の
切欠きに嵌合可能な弾性体であって、タイヤ空気圧検出
器を上下、左右、前後方向に弾性保持可能な検出器保持
手段とを備えたことを特徴とする。

（作用） 本発明のタイヤ空気圧検出器の固定装置によれば、車輪
というタイヤ（回転体）の中で、上下、左右、前後のい
ずれの方向からも慣性力を受ける環境下において、弾性
体からなる検出器保持手段によってタイヤ空気圧検出器
がホイールリムに弾性保持される。またタイヤ空気圧検
出器の組付はワンタッチ式で容易に行なえる。上記効果
をホイールに穴を設けることなく達成できるので、空気
圧検出器を設定することにより、空気漏れが現状以上に
発生することは全くない。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。

本発明の第１の実施例を第１図〜第１２図に示す。

第２図に示すように、車輪１は、ハブ２とホイール３と
ホイールリム４からなり、ホイールリム４にゴム製のタ
イヤ５が嵌合されている。第３図〜第６図に示すように
ホイールリム４のウェル底部（リム外周面）６の両端か
ら立上がる傾斜面１７．１８の立上がり部に切欠き７．
８が形成される。

切欠き７について説明すると、切欠き７は、互いに平行
な直線状二面７ａ、７ｂと、これら二面７ａ、７ｂに一
定の傾斜角をもって形成される直線状面７ｃと、直線状
面７ｃと面７ｂを結ぶ８部７ｄとからなる。これらの面
７ａ、７ｂ、７Ｃおよび８部７ｄは、第４図において紙
面に対し垂直方向に延びる。面７ａ、７ｂ、７Ｃおよび
８部７ｄの終端部７ｅ、７’ｆはＲ形状に形成されてい
る。

切欠き８については、切欠き７と同様にホイール軸方向
に左右対称に構成され、面７ａ、７ｂ、７Ｃおよび８部
７ｄに対応する面８ａ、８ｂ、８Ｃおよび８部８ｄが形
成される。

前記切欠き７および切欠き８には、タイヤ空気圧検出器
を保持するための第１の検出器保持手段（ブラケット）
と第２の検出器保持手段（プレートスプリング）が設け
られる。第１の検出器保持手段を第７図および第８図に
示し、第２の検出器保持手段を第９図〜第１１図に示す
。

第１の検出器保持手段としてのブラケット１２は、１枚
の弾性板からなり、プレス成形により形成される。第７
図に示す薄板状のブラケット本体１２ａの左右方向には
、１部１２ｂを経て折曲部１２ｃがブラケット本体１２
ａに対しほぼ直交する方向に延び、その先端部がほぼ直
角に折り曲げられ先端に爪部１２ｄが形成される。この
爪部１２ｄによって前記切欠き７または８にガタッキの
ない状態で嵌合可能になる。折曲部１２ｃの中央部には
後述する板厚の比較的薄い部材で構成されるプレートス
プリング１４を嵌合するための角穴１２ｅが形成される
。角穴１２ｅは、８部１４ｆが挿入可能に形成されるも
のである。またブラケット１２は、タイヤ５をホイール
リム４に組付ける場合、タイヤビード部がブラケット１
２の１部１２ｂに引っ掛かったり後述するタイヤ空気圧
検出器１６の脱落や変形が起こらないように設計されて
いる。ブラケット１２は左右方向に対称な形状に形成さ
れている。ブラケット１２の前後方向には、ブラケット
本体１２ａから前後直線方向に延びる延長部１２ｆが形
成され、その先端から折曲部１２ｃと同方向にほぼ垂直
にＲ状に折り曲げられる側壁部１２ｇが延びている。延
長部１２ｆから側壁部１２ｇの部分に形成される逃し穴
１２ｈは、後述するタイヤ空気圧検出器１６との干渉を
防止するための逃げ穴である。本発明としては、この逃
げ穴１２ｈは本発明の構成上必須の穴ではない。またブ
ラケット本体１２ａに軽量化を図るためのプレス穴を加
工しても良い。

第２の検出器保持手段としてのプレートスプリング１４
は、第９図に示すように前記ブラケット１２に比較し相
対的に薄い１枚の弾性板から形成され、ブラケット１２
と同様にプレス成形により形成される。プレートスプリ
ング１４の基本形状は、左右方向に対称であり、左右方
向のプレートスプリング本体１４ａの両端からほぼ垂直
に立上げられる第１折返し部１４ｂと、その両側に切欠
いて立上げられる第２折返し部１４ｃからなる。

第９図で左右方向は左右対称の形状である。第１折返し
部１４ｂは、第１１図に示す断面図の如く８部１４ｄで
折り曲げられ、折曲部１４ｅを経て８部１４ｆで内側に
湾曲し、折返し部１４ｎを経てその先端に先端部１４ｇ
が形成される。第２折返し部１４ｃは、８部１４ｈを経
て折曲部１４ｉに延び、さらに下方向に延びる先端部１
４ｊが形成される。第２折返し部１４ｃは、プレートス
プリング本体１４ａに対し４個立上げられて形成されて
いる。プレートスプリング１４の前後方向には、その一
端に第３折返し部１４ｋがプレートスプリング本体１４
ａに対しほぼ垂直方向に第１折曲部１４ｂおよび第２折
曲部１４ｃと同方向に垂直に立上げられ、その上端で８
部１４Ｉ２を経てほぼ反対方向に１８０°近い方向に折
曲部１４ｍが形成される。

次に、前記ブラケット１２およびプレートスプリング１
４によってタイヤ空気圧検出器１６を組付けた状態を第
１図に示す。

タイヤ空気圧検出器１６は、破線で示すように、円筒方
向に外周面に一対の平坦面１６ａ、１６ｂが形成されて
いる。タイヤ空気圧検出器１６に設けられた１組の２面
幅は、プレートスプリング１４の平行２面１４ｂ、１４
ｃと１４ｂ、１４ｃにより挟まれる。

タイヤ空気圧検出器１６の左右方向の弾性支持について
説明する。組付時、プレートスプリング１４の折曲部１
４ｉはブラケット１２の折曲部１２ｃの内側壁面に４か
所とも挿入されている。空気圧検出器１６に接する第１
折曲部１４ｂと折曲部１２ｃの側面との隙間は、プレー
トスプリング１４に設けられた第２折返し部１４ｃと折
曲部１４１との幅より狭（設計されている。このため、
折曲部１４ｉが前記隙間に挿入されると、折曲部１４ｉ
と先端部１４ｊは、プレス成形時に形成された初期状態
よりもさらに折り曲げられた状態でブラケット１２の折
曲部１２ｃの内側壁面に組付けられる。この結果、折曲
部１４ｉと先端部１４ｊは板ばねの弾性効果を発揮する
ため、ブラケット１２の折曲部１２ｃの間で空気圧検出
器１６を左右方向に弾性支持する。

次に、タイヤ空気圧検出器１６の上下方向の弾性支持に
ついて説明する。

組付時、折返し部１４ｎが角穴１２ｅの底辺に当接し、
先端部１４ｇが折曲部１２ｃの内側壁面１２ｃに当接す
る。プレートスプリング１４の折返し部１４ｎがブラケ
ット１２の角穴１２ｅの底辺に当接すると、スプリング
本体１４ａが湾曲するとともに折曲部１４ｅも湾曲する
。この結果、プレートスプリング本体１４ａの折曲部１
４ｅの板ばね効果により、ホイールリム４とプレースプ
リング本体１４ａとの間には隙間が確保され、第１図に
示されるように、空気圧検出器１６は、常に上方向に弾
性力が付勢されるため、ブラケット１２とプレートスプ
リング１４との間で上下方向に弾性支持される。上下方
向の取り外し時、前記折曲部１４ｅを角穴１２ｅ外側よ
り軽く押すことで、ブラケット１２からプレートスプリ
ング１４当接が簡単に外れる。

前後方向の弾性支持につき説明する。空気圧検出器１６
の一端１６ｃはブラケット１２に設けられた側壁１２ｇ
に当接させ、他端１６ｄは折返し部１４ｍの板ばね効果
により側壁１２ｇに当接する。これにより、折返し部１
４ｍの板ばね効果により空気圧検出器１６の長手方向に
ばねの付勢力を与えブラケット１２に対し空気圧検出器
１６を前後方向に弾性支持する。

以上より、空気圧検出器センサ１６は、上下、左右、前
後いずれの方向においても、ブラケット１２に対して弾
性支持される。

次に、ブラケット１２とホイールリム４との取付関係に
つき説明する。前記の如く、ホイールリム４には切欠き
７．８が設けられており、この切欠き７．８の形状に嵌
合可能なように、ブラケット１２の爪部１２ｄが設けら
れている。この爪部１２ｄ間の間隙は、ホイールに設け
られた切欠き７．８の先端間の間隙よりも太き（設定さ
れているため、第１図の組付状態においては、ブラケッ
ト１２の爪部１２ｄは、その板ばわ効果により、左右方
向に対し付勢力を常にホイールリム４へ与えることにな
る。

車両走行時、ホイールリム４に取付けられる空気圧検出
器１６は、回転体の中で使用されるという特殊な使用環
境にあるため、常に上下、左右、前後のいずれの方向か
らも加速度（慣性力）を受けることになる。特に、第１
図での上方向は、タイヤが回転することによる遠心力が
作用する方向であり、走行条件によっては、空気圧検出
器１６に作用する慣性力がｌ　０ＯＯＧにも達する場・
合がある。このような極めて大きな力が作用する中で、
上記構成は空気圧検出器１６センサをホイールリム４に
確実に固定することができる。

また本実施例によれば、スナップイン方式により空気圧
検出器１６の組付作業が容易であり、かつ、ホイールに
貫通穴を設けないので、タイヤ空気圧の気密漏れの心配
はない。さらに、タイヤ空気圧検出器１６とブラケット
１２の組付状態は３方向すべてが弾性支持されているた
め、組付時に空気圧検出器１６へ作用する力を吸収でき
るので、空気圧検出器１６の破損および作動不良等の発
生を回避することができる。

次に、第１３図〜１５図は、本発明の第２の実施例によ
るタイヤ空気圧検出器１６の保持手段を示す。

第２の実施例は、前言己第１の実施例に示すブラケット
１２とプレートスプリング１４の各機能をもつ部材を一
体に形成したものである。薄板状の弾性体からなるブラ
ケット２０のブラケット本体２０ａの中央部から湾曲し
て一対の折返し部２３が形成され、その先端部に外側に
折曲げて一対の爪部２１が形成される。これらの爪部２
１の前後方向に４個の折返し部２２が設けられる。折返
し部２２の内側とブラケット本体２０ａの内部にタイヤ
空気圧検出器１６が弾性支持される。

この第２の実施例では、タイヤ空気圧検出器１６の弾性
保持手段とホイールリム４への取付手段を併せもつブラ
ケット２０によりタイヤ空気圧検出器１６を弾性支持す
るため、保持手段の部品点数の低減および組付点数の低
減を図ることができる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、ホイールリムに
取付は穴を設けることなく、ホイールリムに支持するこ
とのできる組付性の良好なタイ空気圧検出器の固定装置
を得ることができるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例によるタイヤ空気圧検出
器の固定装置を表す要部断面図、第２図は本発明の第１
の実施例を適用する車輪の１例を示す断面図、第３図は
第２図に示すＡ部分の拡大図、第４図は第３図に示すＢ
部分の拡大図、第５図は第３図に示すＣ方向矢視図、第
６図は切欠きを表す第４図および第５図に示すＤ方向矢
視図、第７図は本発明の第１の実施例によるブラケット
を示す斜視図、第８図は第７図に示すＥ方向から見たブ
ラケットを示す側面図、第９図は第１の実施例によるプ
レートスプリングを表す斜視図、第１０図は第９図に示
すＦ平面で切断したプレートスプリングを表す半断面図
、第１１図は第９図に示すＧ平面で切断したプレートス
プリングを表す半断面図、第１２図は本発明の第１の実
施例による固定装置を表す概略縦断面図、第１３図は本
発明の第２の実施例による検出器保持手段を表す平面図
、第１４図はその正面図、第１５図はその側面図である
。 ３・・・ホイール、 ４・・・ホイールリム、 ５・・・タイヤ、 ６・・・ウェル底部（ホイールリム外周面）、７．８・
・・切欠き、 １２・・・ブラケット（検出器保持手段）、１４・・・
プレートスプリング （検出器保持手段）、 １７．１８・・・傾斜面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）タイヤを嵌合可能なホィールリムの外周面に取付
   可能なタイヤ空気圧検出器の固定装置であって、 ホィールリム外周面に設けられた一対の切欠きと、 この一対の切欠きに嵌合可能な弾性体であって、タイヤ
   空気圧検出器を上下、左右、前後方向に弾性保持可能な
   検出器保持手段とを備えたことを特徴とするタイヤ空気
   圧検出器の固定装置。