JPH0414045Y2

JPH0414045Y2 -

Info

Publication number: JPH0414045Y2
Application number: JP1987100647U
Authority: JP
Priority date: 1987-06-30
Filing date: 1987-06-30
Publication date: 1992-03-31
Also published as: US4844544A; JPS644240U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は自動車座席に備えるヘツドレストの前
後位置をフリクツシヨン材によつて調節するヘツ
ドレストの前後調節装置に関するものである。

（従来の技術）従来この種のフリクツシヨンによるヘツドレス
トの前後調節装置には、フリクツシヨン材として
皿ばねなどの金属部材を使用したものと（例えば
実公昭60−36111号公報）、合成樹脂部材を使用し
たたものがある。

前者はヘツドレストフレームに対する接触面積
が少ないため、充分なフリクツシヨンが得られな
い不具合がある。一方、後者は、ステーに対する
接触面積が大きいために、前者の不具合は解消さ
れるが、合成樹脂製であるため、熱による変形な
どによつてフリクツシヨン性が変化する不具合が
る。

（解決すべき課題）そこで、本考案は、前記従来品の不具合を除去
し得る、即ち、充分なフリクツシヨンと、常に一
定のフリクツシヨンが得られるヘツドレストの前
後調節装置を提供することを目的とするものであ
る。

（解決すべき手段）そのため、本考案は、ステーに対する接触面積
を大きくとれる合成樹脂部材をフリクツシヨン材
として使用し、このフリクツシヨン材の熱による
変形を防止するために、該フリクツシヨン材を金
属板などの剛性把持部材で把持している。また、
この把持部材と一体のヘツドレストフレームの前
後位置を調節保持するためのストツパを把持部材
内に位置するステーに設けてヘツドレストの左右
方向の移動を規制している。

（実施例）以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図乃至第４図は、本考案の一実施例を示
し、第１図は分解図であり、図中１はパイプ又は
丸棒をコ字状に折曲させて、その両遊端部をシー
トバツク（不図示）の上部に挿着するステーを示
し、このステー１の上部水平部１１にストツパ５
が一体に固着され、また、該水平部１１にフリク
ツシヨン材２を介してヘツドレストフレーム４が
前後方向に回動可能に支持されている。

前記フリクツシヨン材２は合成樹脂材でステー
１の水平部１１全長に対してやや狭い幅の全長
で、その幅方向を二つ折りして、その両端２４，
２４′を上向きにしてステー１に設けたストツパ
５に係合するように形成されている。図中、２２
はステー１の水平部１１を装着する通孔で、その
内径はステー１の水平部１１に外周よりやや小に
形成して、ステー１に対してフリクツシヨンが生
じるようになつている。図中２３，２３は、この
フリクツシヨン材２を把持部材３と共にヘツドレ
ストフレーム４に締結するための取付孔を示す。

図示する把持部材３は、剛板製のヘツドレスト
フレーム４の下端縁を略Ｕ字状に折曲させて、前
記フリクツシヨン材２に把持するようにしたもの
である。図中３１，３１は、締結部材６，６を挿
通する挿通孔を示す。

ヘツドレストフレーム４は金属板からなり、そ
の縦方向には凹窪状の溝（不図示）を設け、上端
縁には一後方に折曲した折曲部４２を設けること
により補強している。図中４２，４２は、締結部
材６，６を挿通する通孔を示す。

第２図は、以上に各構成部品を組付けた状態を
示し、フリクツシヨン材２は、上向きにステー１
の水平部１１に挟持され、このフリクツシヨン材
２は把持部材３によつて把持されると共に、フリ
クツシヨン材２と共にボルト、ナツトなどの締結
部材６，６によつてヘツドレストフレーム４の後
面側に締結される。

斯して、フリクツシヨン材２のフリクツシヨン
に抗してヘツドレストａを前後に押動すると、第
３図に示すようにヘツドレストａがステー１の水
平部１１を中心に前後に回動して、その位置を調
節できる。そして、ヘツドレストａの前後の回動
はストツパ５にフリクツシヨン材２の切欠２１面
が当接することによつて、一定範囲内に規制され
る。

第４図は、前記第１実施例における背面図であ
る。

第５図乃至第８図は本考案の第２実施例を示
し、斯る実施例がステー１の上部に水平部１１と
平行に架設した補強杆１２に、前記フリクツシヨ
ン部材２を取付けると共に、把持部材３ａをヘツ
ドレストフレーム４ａに対して、別体に成形した
ものを使用した場合を示す。図中、前記実施例と
同一符号は同一部材を示し、その説明を省略す
る。

補強杆１２はその両端が溶接によつてステー１
の上部左右に止着され、ステー１の水平部１１に
は下向き（補強杆１２方向）にストツパ５ａが固
定されている。

フリクツシヨン材２は前記実施例と同様な構造
で、ステー１のストツパ５ａに対応する位置には
切欠２１′が切欠され、両端部２４，２４′が上向
きになるようにステー１の補強杆１２に装着され
る。

把持部材３ａは図示するが如く、ヘツドレスト
フレーム４ａに対して別体に且つ内部に前記フリ
クツシヨン材２に把持するように成形され、締結
部材６，６によつてヘツドレストフレーム４ａに
一体に締結される。従つて、把持部材３ａをヘツ
ドレストフレーム４ａの裏側に重ね合わせて締結
するため、ヘツドレストフレーム４ａの剛性が向
上する。

第６図は、前記把持部材３ａによつて把持され
たフリクツシヨン材２をヘツドレストフレーム４
ａと共に、ステー１の補強杆１２に締結部材６，
６によつて締結した状態を示し、ヘツドレストフ
レーム４ａはステー１における水平部１１の前側
に配設され、ヘツドレストフレーム４ａの後方へ
の回動を規制している。

斯して、第７図に示すようにヘツドレストフレ
ーム４ａは補強杆１２を中心にフリクツシヨン材
２のフリクツシヨンに抗して前方に回動すること
により、ヘツドレストの前後位置を調節し得る。
なお、所定以上の前方への回動は、ストツパ５ａ
にフリクツシヨン材２の切欠２１′面が当接する
ことにより規制される。第８図は第２実施例の背
面図である。

（効果）本考案によれば、コ字状に折曲させたステーの
水平状上部に、該ステーの水平状上部を巻回状に
略Ｕ字状の合成樹脂製フリクツシヨン材で挟持す
る構造で、ステーの水平部の略全長に渉つてフリ
クツシヨン材を装着できるため、ステーに対する
フリクツシヨン材の接触面積が大になり、所定の
フリクツシヨンが得られ、また、フリクツシヨン
材に切欠を設けると共に、該切欠に対応するステ
ーの水平状上部にストツパを設けてなるから、ヘ
ツドレストフレームのステーに対する横移動を規
制できる。更に、フリクツシヨン材をヘツドレス
トフレームに一対に設けた剛性把持部材で把持
し、該把持部材を前記フリクツシヨン材と共にヘ
ツドレストフレームの後面側に締結してなるか
ら、フリクツシヨン材の変形を把持部材によつて
防止でき、フリクツシヨン材のステーに対するフ
リクツシヨンを常に一定に保持できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図乃至第４
図は第１実施例を示し、第１図はその分解斜視
図、第２図は同斜視図、第３図は側面図、第４図
は背面図、第５図乃至第８図は第２実施例を示
し、第５図はその分解斜視図、第６図は同斜視
図、第７図は同側面図、第８図は同背面図であ
る。図中、１はステー、２はフリクツシヨン材、
３，３ａは把持部材、４，４ａはヘツドレストフ
レームを夫々示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

コ字状に折曲させたステーの水平状上部に、該
ステーの水平状上部を巻回状に略Ｕ字状の合成樹
脂製フリクツシヨン材で１挟持し、且つ該フリク
ツシヨン材に切欠を設けると共に、該切欠に対応
するステーの水平状上部にストツパを設け、更に
前記フリクツシヨン材をヘツドレストフレームに
一体に設けた剛性把持部材で把持し、該把持部材
を前記フリクツシヨン材と共に、ヘツドレストフ
レームの後面側に締結して、前記フリクツシヨン
材のブレーキ作用によつてヘツドレストの前後位
置を調節することを特徴とするヘツドレストの前
後調節装置。