JP2598045Y2 - ヘッドレストの前後調節装置 - Google Patents

ヘッドレストの前後調節装置

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JP2598045Y2
JP2598045Y2 JP1993066447U JP6644793U JP2598045Y2 JP 2598045 Y2 JP2598045 Y2 JP 2598045Y2 JP 1993066447 U JP1993066447 U JP 1993066447U JP 6644793 U JP6644793 U JP 6644793U JP 2598045 Y2 JP2598045 Y2 JP 2598045Y2
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JP
Japan
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stay
headrest
leaf spring
bush
shaped
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JP1993066447U
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JPH0730788U (ja
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田 孝 山
田 博 霜
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ヘッドレストフレーム
に取り付けられた略U字状板バネにてシートバックの上
部に植設されたステーの水平部を圧接することにより、
自動車のシートバックに取り付けられたヘッドレストの
前後方向の傾動を可能としたフリクション機構を設けた
ヘッドレストの前後調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のヘッドレストの前後調節装置に
は、シートバックの上部に植設されたステーの水平部に
略U字状の合成樹脂製フリクション材を巻回し、剛性の
高い金属板でフリクション材を挟んだ状態でヘッドレス
トフレームに締着してフリクション機構を形成し、ステ
ーの水平部を中心に前後方向に回動可能にすると共に、
ステーに設けたストッパをフリクション材と係合させて
ヘッドレストの傾動位置を調節できるようにしたもの
(実開昭64−4240号公報参照)、あるいは略U字
状の板バネのヘッドレストフレームに接する側の平坦面
とこれに対向する円弧面とでステーの水平部を直接挟持
し、ヘッドレストフレームに該板バネを締結してフリク
ション機構を形成し、ステーの水平部を中心に前後方向
に回動可能としたもの(実公平4−38755号公報参
照)などがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
実開昭64−4240号公報に開示されたものでは、合
成樹脂製フリクション部材が用いられているので、フリ
クション部材とステーの水平部間で所望の値のフリクシ
ョンが得られるものの、合成樹脂の一般的性質として熱
膨張性が高いので、フリクションの値が温度状態で変化
してしまい不安定である。しかも合成樹脂材料の機械的
性質が金属材料に比して劣るので、早期に疲労し易く、
フリクションロスも生じやすい。このためにフリクショ
ン部材を厚肉にしたり、ヘッドレストフレームにフリク
ション部材を締着するにあたり金属製板金で挟持した状
態で行う必要がある。
【0004】さらに、上記の実公平4−38755号公
報に開示されたものでは、上述のように略U字状の板バ
ネに設けられたステーの水平部を挟持する部分が平坦面
とこれに対向する円弧面とで形成されているから、ステ
ーに対する締付けは円弧面側から、即ち主として片側か
ら付与されるのであり、安定した十分な締め付け力が得
られないために、板バネの接触面積を大きくしたり、板
厚を大きくする必要がある。
【0005】本考案は、ステーの水平部の外周面に沿っ
て巻きブッシュを巻回し、該巻きブッシュを外周から略
U字形板バネにて圧縮するようにして、安定した締め付
け力を得るとともに、ヘッドレストフレームの左右方向
のずれも確実に防止することをも可能としたヘッドレス
トの前後調節装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係るヘッドレス
トの前後調節装置は、上記目的を達成するためになされ
たものであって、シートバックの上部に植設されたステ
ーと、該ステーの水平部の外面を圧接し、開放端がヘッ
ドレストフレームに固定される略U字状板バネとからフ
リクション機構を設け、ヘッドレストを前後に傾動可能
としたヘッドレストの前後調節装置であって、断面円形
のステーの水平部の外径面に沿って巻回し、内径がステ
ーの外径よりも小径に縮径可能な巻きブッシュと、内面
に前記巻きブッシュを圧縮可能に弾接する略U字形板バ
ネとからフリクション機構を構成し、さらに、前記巻き
ブッシュおよび板バネの各々に周方向に形成された長穴
を経てステーにピンを突設したものである。
【0007】
【作用】ステーの水平部の外周面に沿って巻回された巻
きブッシュは略U字形板バネによって圧縮される。この
ために、均等なフリクションが得られる。また、ヘッド
レストのステーの水平部を中心として前後方向に安定的
な位置調整がなされる。さらに、ヘッドレストの左右方
向のずれが防止される。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。図1においてヘッドレストフレーム1の下部1a
に穿設された長穴8を経て断面が円形をなすコ字形ステ
ー3の一対の脚部3b,3bが挿通される。コ字形ステ
ー3の上方に位置する水平部3aには後に詳細に説明す
るように巻きブッシュ4,4及び該ブッシュ4に外接し
てブッシュ4を縮径する略U字状板バネ5,5とからな
る一対のフリクション機構が設けられている。なおヘッ
ドレストフレーム1の表面をクッション材で覆うことに
よりヘッドレストが形成されるのであるが、本実施例の
説明においてはクッション材の図示を省略した。
【0009】フリクション機構を構成するには、図3に
示すような箱形のヘッドレストフレーム1の底面1bに
左右一対の取付座1d,1dをプレス加工にて形成し、
該取付座1d,1dにそれぞれナット2,2を溶接によ
って固定してある。
【0010】図4の(a)に示すような金属製の板材を
巻回し、対向端面にスキマ11を残して縮径可能とした
巻きブッシュ4をコ字形ステー3の水平部3aの外径面
に沿って巻回する。また巻きブッシュ4には周方向に長
穴9aが穿設されている。該長穴9a及び後述する板バ
ネ5に穿設された周方向の長穴9bからコ字形ステー3
の水平部3aに上記のナット2,2の位置に対応してピ
ン6,6が突設されている。なお、長穴9a,9bの幅
wはピン6の外径よりも僅かに大きく形成されていて、
ヘッドレストの左右の位置のずれを防止する。同時に、
前記長穴9a,9bは前後方向の傾動を案内し、かつヘ
ッドレストの前後調整範囲を規定する円周方向長さをと
ることもできる。
【0011】板バネ5は図4の(c)に示すように略U
字形をなすと共に、円弧状の把持部5aとこれに対向す
る平坦部5bとが形成される。図1及び図2に示すよう
に前記把持部5aと平坦部5bの内面は、前記巻きブッ
シュ4の外面と弾接して、巻きブッシュ4を縮径する。
なお、板バネ5には開口端にヘッドレストフレーム1に
該板バネ5を締め付けるためのボルト挿通穴10が明け
てある。
【0012】前記ボルト挿通穴10を経て図4の(d)
に示すワッシャ付きボルト7をナット2にねじ込むと巻
きブッシュ4はコ字形ステー3の水平部3aの周囲から
均等に圧縮力を及ぼすので安定的なフリクションが得ら
れる。なお、所望のフリクションは巻きブッシュ4の内
外径、板バネ5の内径、開口端の締め付け代を適宜調整
することにより容易に得られる。さらに、巻きブッシュ
4は均等な圧縮力が得られるため、約2mm程度の薄い
肉厚のもので十分である。
【0013】そして、板バネ5にも巻きブッシュ4と同
様の位置に周方向に長穴9bが穿設されていて、該長穴
9bから巻きブッシュ4の長穴9aを経てコ字形ステー
3の水平部3aにピン6,6が打ち込まれることは既に
説明したとおりである。
【0014】さらに、ヘッドレストフレーム1の下部1
aに長穴8が形成され、該長穴8にコ字形ステー3の脚
部3b,3bが挿通されている。かかる長穴8は主とし
てヘッドレスト1の前後位置の移動範囲を規制するもの
であるが、本考案では上述のように必要に応じて巻きブ
ッシュ4と略U字状板ばね5に形成した長穴9a,9b
の円周方向長さを規定することにより前後方向の移動範
囲を規定することが可能であるので、かかる長穴8は必
須のものではなく、本考案は前記長穴8を穿設すること
のできない板状のヘッドレストフレームにも適用可能で
ある。さらに、コ字形のステー以外にも適用可能である
ことは勿論である。また実施例として示した2組のフリ
クション機構を形成したものが安定性、堅牢性の点から
好ましいが、必要に応じて、1組のものも実施できるこ
とは言うまでもない。
【0015】
【考案の効果】以上、述べた如く、本考案によれば巻き
ブッシュに板バネを外接させたことによりフリクション
機構を形成したのであるから、巻きブッシュの内周面か
ら均等な圧縮力がかかり、安定的なフリクションが得ら
れる。このため、巻きブッシュを薄肉化でき、組み付け
性も向上した。また、ヘッドレストの前後調整範囲と共
に左右方向のずれがピンと巻きスリーブ、板バネの周方
向の長穴とで防止されるので、格別の装置を設けること
なく安定的な作動がなされる。さらに、コ字状ステーの
使用が可能なのでステーの加工費が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るヘッドレストの斜視図である。
【図2】図1のA−A線による断面図である。
【図3】本考案の実施例に用いられたヘッドレストの斜
視図である。
【図4】(a),(b),(c)及び(d)はフリクシ
ョン機構を構成する各部品の斜視図である。
【図5】本考案の実施例に用いられたコ字形ステーの正
面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドレストフレーム 3 コ字形ステー 4 巻きブッシュ 5 板バネ 6 ピン 9a,9b 長穴
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−237509(JP,A) 実開 平5−11858(JP,U) 実開 昭61−190247(JP,U) 実開 昭64−4240(JP,U) 実公 平4−38755(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 7/38 B60N 2/48

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの上部に植設されたステー
    と、該ステーの水平部の外面を圧接し、開放端がヘッド
    レストフレームに固定される略U字状板バネとからフリ
    クション機構を設け、ヘッドレストを前後に傾動可能と
    したヘッドレストの前後調節装置において、断面円形の
    ステーの外径面に沿って巻回し、内径がステーの外径よ
    りも小径に縮径可能とした巻きブッシュと、内面に前記
    巻きブッシュを圧縮可能に弾接する略U字状板バネとか
    らフリクション機構を構成し、さらに前記巻きブッシュ
    および板バネの各々に周方向に形成された長穴を経てス
    テーにピンを突設したことを特徴とするへッドレストの
    前後調節装置。
JP1993066447U 1993-11-18 1993-11-18 ヘッドレストの前後調節装置 Expired - Lifetime JP2598045Y2 (ja)

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JPH0730788U JPH0730788U (ja) 1995-06-13
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KR101697111B1 (ko) * 2014-11-20 2017-01-19 허치영 차량용 헤드레스트

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