JPH04138910A - 車両用空気調和制御装置 - Google Patents

車両用空気調和制御装置

Info

Publication number
JPH04138910A
JPH04138910A JP26145090A JP26145090A JPH04138910A JP H04138910 A JPH04138910 A JP H04138910A JP 26145090 A JP26145090 A JP 26145090A JP 26145090 A JP26145090 A JP 26145090A JP H04138910 A JPH04138910 A JP H04138910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
solar radiation
air
flow rate
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26145090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3028579B2 (ja
Inventor
Koichi Saka
鉱一 坂
Yuichi Kajino
祐一 梶野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP02261450A priority Critical patent/JP3028579B2/ja
Publication of JPH04138910A publication Critical patent/JPH04138910A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3028579B2 publication Critical patent/JP3028579B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は空気調和制御装置に係り、特に車両に採用する
に適した空気調和制御装置に関する。
(従来技術) 従来、車両用空気調和制御装置においては、例えば、特
開昭59−34915号公報に示されているように、日
射量が急変した場合にも乗員の温感を適正に維持するこ
とを目的として、日射量の変化量が所定の設定値を超え
た場合には日射センサの出力を漸次変化させて車室内の
目標温度を得るべ(空調制御を行なうようにしたものが
ある。
また、特開昭62−258808号公報に示されている
ように、車室内の温度の目標温度への調整にあたり、日
射があったときにはこの日射に相当する補正値を所定勾
配で増大させるようにして空調制御を行ない、一方、日
射がなくなったときにはこれに対する遅れをもって前記
補正値を所定勾配で減少させるようにして空調制御を行
なうようにしたものもある。
(発明が解決しようとする課題) しかし、これらの構成においては、その空調制御にあた
り、乗員に対する日射の入射方向や入射高度、即ち、乗
員の顔、胸、脚等の各部位毎への日射の入射状況までは
考慮されておらず、その結果、乗員の部位毎にその各温
感に精度よく合致した空調制御を行うことが困難であっ
た。以上のようなことは、特開昭63−170115号
公報或いは特開平1−145219号公報に示されてい
るように、空調制御を、日射量の変動量に応じて変化す
る遅延時間だけ遅延させて行なうようにしても同様であ
る。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処すべく、車
両用空気調和制御装置において、車室内の温度を設定温
に向けて調整するにあたり、乗員の身体の各部位への日
射の入射条件をも考慮して行なおうとするものである。
(課題を解決するための手段) かかる課題の解決にあたり、本発明の構成上の特徴は、
第1図にて示すごとく、車両の車室内の所望の温度を設
定する温度設定手段1と、車室内の現実の温度を内気温
として検出する内気温検出手段2と、車室内への吹出空
気流の温度及び流量の少なくとも一方を前記設定温と前
記検出内気温との差を減ずるように制御する制御手段3
とを備えた空気調和制御装置において、車両の適所に配
設されて日射光源からの日射量、同日射光源に対する仰
角を検出する検出手段4を設けて、制御手段3が、前記
検出日射量に応じて前記吹出空気流の温度及び流量の少
なくとも一方を変化させる日射補正手段3aと、この日
射補正手段3aによる制御を乗員の日射に対する感度の
低い身体部位程太き(遅延させるように、この遅延の大
きさを前記検出仰角に応じて変更する変更手段3bとを
有するようにしたことにある。
(作用効果) このように本発明を構成したことにより、検出手段4が
日射光源からの日射量、同日射光源に対する仰角を検出
すると、制御手段3の日射補正手段3aが、前記検出日
射量に応じて前記吹出空気流の温度及び流量の少なくと
も一方を変化させる。
かかる場合、変更手段3bが、日射補正手段3aによる
制御を乗員の日射に対する感度の低い身体部位程大きく
遅延させるように、この遅延の大きさを前記検出仰角に
応じて変更する。従って、乗員の各身体部位の日射感度
にそれぞれ合致したきめ細かい空調が実現され得る。
(実施例) 以下、本発明の箪1実施例を図面により説明すると、第
2図は、本発明に係る車両用空気調和制御装置の一例を
示している。この空気調和制御装置は、当該車両に装備
したエヤダクト10を有しており、このエヤダクト10
内には、その上流から下流にかけて、内外気切換ダンパ
20、ブロワ30、エバポレータ40、エヤミックスダ
ンパ50、ヒータコア60及び各吹出口切換ダンパ70
〜90が配設されている。向き気切換ダンパ20は、サ
ーボモータ20aによる駆動のもとに第1切換位置(第
2図にて図示実線により示す位置)に切換えられてエヤ
ダクト10内にその導入口11から外気を流入させ、一
方、第2切換位置(第2図にて図示二点鎖線により示す
位置)に切換えられてエヤダクト10内にその導入口1
1を介し当該車両の車室内の内気を流入させる。
ブロワ30は、駆動回路3oaにより駆動されるブロワ
モータMの回転速度に応じ、導入口11からの外気又は
内気を空気流としてエバポレータ40に送風する。エバ
ポレータ40は、空気調和制御装置の冷凍サイクルの作
動に応じ循環する冷媒によりブロワ30からの空気流を
冷却する。エヤミックスダンパ50は、サーボモータ5
0aにより駆動されて、その開度に応じ、エバポレータ
40からの冷却空気流をヒータコア6oに流入させると
ともに、残余の冷却空気流を各吹出口切換ダンパ70〜
90に向は直接流動させる。ヒータコア60は、当該車
両のエンジン冷却系統からの冷却水に応じ、その流入冷
却空気流を加熱して各吹出口切換ダンパ70〜90に向
けて流動させる。
吹出口切換ダンパ70は、サーボモータ70aにより駆
動されて、空気調和制御装置のベンティレ−シ、ンモー
ド時に開成されてエアダクト10の吹出口12から当該
車両の車室内中央に向は空気流を、吹出させる。吹出口
切換ダンパ80は、サーボモータ80aによる駆動のも
とに、空気調和制御装置のヒートモード時に開成されて
エアダクト10の吹出口13から車室内下部に向は空気
流を吹出させる。また、吹出口切換ダンパ90は、サー
ボモータ90aによる駆動のもとに、空気調和制御装置
のデフロスタそ−ド時に開成されてエアダクト10の吹
出口14から当該車両のフロントウィンドシールドW(
第3図参照)に向は空気流を吹出させる。
操作スイッチSWは、空気調和制御装置を作動させると
き操作されて操作信号を生じる。温度設定器100は、
車室内の温度を所望の温度に設定するとき操作されて同
所望の温度を設定温信号として発生する。内気温センサ
110は、車室内の現実の温度を検出し内気温検出信号
として発生する。外気温センサ120は、当該車両の外
気の現実の温度を検出し外気温検出信号として発生する
日射センサ130は、第3図に示すごとく、フロントウ
ィンドシールドWの下縁左右中央部の車室内近傍にて、
ダツシュボードDの上面左右中央に配設されているもの
で、この日射センサ130は、第4図及び第5図に示す
ごとく、基台131と、断面直方形状番受光素子132
〜134とによって構成されている。基台131は、そ
の下面131mにて、ダツシュボードDの上面左右中央
に固定されており、この基台131の水平状上面131
bには受光素子132が貼着されている。この受光素子
132は、例えば、ホトトランジスタを内蔵してなるも
ので、この受光素子132は、その水平状受光面132
aを介し前記ホトトランジスタにて、フロントウィンド
シールドWを通り入射する日射光を受光する。
また、残余の各受光素子133,134は、受光素子1
32と同様の構成を有しており、これら各受光素子13
3,134は、第4図及び第5図に示すごと(、基台1
31の左右の傾斜面131c、131d上にそれぞれ貼
着されている。但し、各受光素子133.134は、当
該車両の前方方向(第3図〜第5図にて図示X軸方向に
相当)に対し、左右方向(図示y軸方向に相当)に対称
的に位置している。かかる場合、各受光素子133゜1
34は、第4図に示すとと(、それぞれ、X軸に対し、
所定方位角φ8だけ、左右に向いている。
また、各受光素子133,134は、X軸方向に対し上
方(z軸方向に相当)へ所定傾斜角θSだけ傾斜してい
る。しかして、各受光素子133,134は、受光素子
132と同様に、日射光を受光する。
このように構成した日射センサ130においては、第3
図に示すごとく、点Sunの位置から日射センサ130
の仰角θ及び方位角φにてフロントウィンドシールドW
を通り日射光が日射量STでもって日射センサ130に
入射したとき、日射センサ130の各受光素子112.
 113. 134が各日射量1a、  Ib、  I
cとしてそれ〜ぞれ受光するとともに各日射量1a、I
b、’Icを第1.・第2及び第3の日射量検出信号と
して発生する。水温センサ130aは当該車両のエンジ
ン冷却系統の冷却水温を検出し水温検出信号として発生
する。また、出口温センサtaobは、エバポレータ4
0の出口における冷却空気流の温度を検出し出口温検出
信号として発生する。A−D変換器140は、温度設定
器100からの設定温信号、内気温センサ110からの
内気温検出信号、外気温センサ120からの外気温検出
信号及び日射センサ130からの第1〜第3の日射量検
出信号、水温センサ130mからの水温検出信号及び出
口温センサ130bからの出口温検出信号を第1〜第8
のディジタル信号にそれぞれディジタル変換する。
マイクロコンビコータ150は、コンビニ−タブログラ
ムを、第6図〜第8図に示すフローチャートに従い、A
−D変換器140との協働により実行し、この実行中に
おいて、駆動回路30a及び各サーボモータ20 m、
  50 a、  70 a、  80m、90mの駆
動制御に必要な演算処理をする。
但し、上述のコンビニ−タブログラムは、マイクロコン
ビコータ160のROMに予め記憶されてイル。また、
マイクロコンピュータ150は、当該車両のイグニッシ
ョンスイッチIGの閉成に応答してバッテリBから給電
されて作動状態になり、操作スイッチSWからの操作信
号に応答してコンピュータプログラムの実行を開始する
このように構成した本第1実施例において、当該車両の
エンジンをイグニッションスイッチIGの閉成に基き始
動させるものとする。また、操作スイッチSWから操作
信号を発生させれば、マイクロコンピュータ150が第
6図のフローチャートに従いステップ200にてコンビ
ニ−タブログラムの実行を開始し、かつ、ステップ21
0にて、その各内部素子の初期化を行う。ついで、マイ
クロコンピュータ150が、ステップ220にて、A−
D変換器140から第1〜第8のディジタル信号を受け
、ステップ230にて、エアダクト10から車室内への
空気流の基準必要吹出温度Tbを次の関係式(1)に基
き、前記第1〜第3のディジタル信号の6値(以下、設
定温Tsets  内気温Tr及び外気温Ta諷という
)に応じて演算する。
Tb=Kset −Tset−Kr−Tr−Kam−T
a+++C・ ・ ・ (1) 但し、関係式(1)において、各符号K set、  
K r及びKa+*は、それぞれ、正の係数を表わす。
また、符号Cは定数を表わす。なお、関係式(1)はマ
イクロコンピュータ150のROMに予め記憶されてい
る。
ついで、マイクロコンピュータ150が、ステップ24
0にて、同ステップにて示す特性曲線Vb−Tbに基き
ステップ280における基準必要吹出温度Tbに応じエ
アダクト10から車室内への空気流の基準吹出空気流量
vbを決定する。但し、特性曲線V b−T bは、基
準吹出空気流量vbと基準必要吹出温度Tbとの関係を
表わすデータとしてマイクロコンピュータ150のRO
Mに予め記憶されている。
然る後、コンビニ−タブログラムが日射量補正ルーティ
ン250(第6図及び第7図参照)に進むと、マイクロ
コンピュータ150が、ステップ251にて、次の関係
式(2)に基き、ステップ220における箪4〜箪6の
ディジタル信号の6値(即ち、各日射量1 a、 I 
b、I c)に応じて仰角θを演算し、ステップ251
aにて、次の関係式(2a)に基き日射量1a及び仰角
θに応じ日射量STを演算し、かつステップ251bに
て、次の関係式(2b)に基き、日射量ST、  ステ
ップ230における基準必要吹出温度Tb及びステップ
240における基準吹出空気流量vbに応じて補正必要
吹出温度Taを演算する。
・ ・ ・ (2) sinθ −K s−S T Ta−+Tb  ・ ・ ・ (2b)Cp・ γ ・
 vb 但し、関係式(2)は次のようにして求めたものである
。一般に、日射センサ130において、各日射量1b、
Ieは、第3図〜第5図に示す各諸量ST、φ、θ、φ
sl  θSとの関係において次の各関係式(2e) 
(2cりにより表わされる。
Ib=ST−fcosθBsInθ +S10θ、eO
8θ cos (φφs) l  −・・(2C) Ie=ST・(eosθ@sinθ+sinθ、cos
θcos (φ+φs) l  ・・・(2d) ここで、θS=φ5=45°としたとき、各関係式(2
e)、 (2d)はそれぞれ次の各関係式(2e)(2
f)として整理される。
また、日射量1aは仰角θとの関係で次の関係式(2g
)として得られる。
I a= S Tssinθ  ・・・(2g)しかし
て、各関係式(2e)、  <2f)、  <2g>を
θについて解けば、関係式(2)が得られる。また、関
係式(2g)から関係式(2a)が得られる。また、関
係式(2b)は、日射量STによる当該車両の熱負荷の
上昇分を考慮して、基準必要吹出温度Tbを日射量ST
に応じて補正するものである。但し、関係式(2b)に
おいて、符号Ksは正の係数を表わし、符号Cpは空気
の比熱を表わし、また、γは空気の比重を表わす。なお
、各関係式(2)、  (2a)、  (2b)はマイ
クロコンビコータ150のROMに予め記憶されている
しかして、マイクロコンビ1−夕150のROMに予め
記憶した所定の下限吹出温度T as (例えば、5℃
)よりもステップ251bにおける補正必要吹出温度T
aの方が低ければ、マイクロコンピュータ150がステ
ップ252にて「NO」と判別し、次のステップ253
において、エアダクト10からの車室内への目標必要吹
出温1: T aoを下限吹出温度Tasに等しくセッ
トするとともに、次の関係式(3)に基き、ステップ2
20における設定温Ts、下限吹出温度T ass  
及び日射量STに応じ、エアダクト10から車室内への
目標吹出空気流量Vaoを演算する。
S−8T a)に相当する空気調和制御装置の能力不足分を空気流
量で補正するものである。但し、この関係式(3)はマ
イクロコンビニ−タ150のROMに予め記憶されてい
る。一方、Ta≧Tasが成立するときには、マイクロ
コンピュータ150がステップ252にてrYEsJと
判別し、次のステップ254において、必要吹出温度T
aoをステップ251における補正必要吹出湿度Taに
等しくセットするとともに、目標吹出空気流量Vaoを
ステップ240における基準吹出空気流量vbに等しく
セットする。
このようにして日射量補正ルーティン250の演算処理
が終了すると、マイクロコンビコータ150が遅延時間
及び変化時間の演算ルーティン260(第5図及び第8
図参照)の実行に移行する。
しかして、この演算ルーティン26Gにおいて、マイク
ロコンビコータ150 カ、ステップ261にて、日射
変化量△STを演算する。但し、この日射変化量△ST
の演算にあたり、マイクロコンビ、−夕150は、図示
しないタイマ割込制御プログラムの一定時間毎の実行に
より、A−D変換器140からの第4〜第6のディジタ
ル信号を繰返しサンプリングして、時刻t÷t i (
+= 1.2.・・・)におけるサンプリング日射量S
Ti・を各関係式(2)、  (2a)に基づき上述と
同様にして順次演算し一時的に記憶している。そして、
マイクロフンピユータ150は、サンプリング日射量S
Tiとこれに先行するサンプリング日射量S T i−
1との差を、日射変化量ΔS T = S T i −
S T i−1として演算する。
しかして、マイクロコンピュータ150のROMに予め
記憶した基準日射量変化幅△STbに比べ日射変化量の
絶対値1ΔSTIの方が小さければ、マイクロコンビ5
−夕150がステップ262にて「NO」と判別する。
一方、 1△STI≧△STbが成立する場合には、マ
イクロコンピュータ150がステップ262にてrYE
SJと判別する。
ついで、マイクロコンビニ−タ150が、ステップ26
3にて、次の関係式(4)に基づき、ステップ220に
おける各日射量1 b*  l cs  ステップ25
1における仰角θ及びステ・ツブ251 aにおける日
射量STに応じ方位角φ(第3図参照)を演算する。
但し、この関係式(4)は、上述の各関係式(2e)、
’  (2f)、(2r)をφについて解くことにより
得られる。
なお、関係式(4)は、マイクロコンピュータ150の
ROMに予め記憶されている。
然る後、マイクロコンピュータ150が、ステップ26
4にて、エバポレータ60による吹出空気流の温度制御
開始を遅延させるための遅延時間τd、仰角θ及び方位
角φの間の関係を表すマツプτd−θ−φ(第10図参
照)に基づき、ステ・yプ251における仰角θ及びス
テップ263における方位角φに応じ遅延時間τdを各
所定の遅延時間τdf、  τd+a、  τdsのい
ずれかに決定する。
但し、マ1.プτd−θ−φは、以下のような根拠に基
づき作成されている。本発明者等が、乗員に向けて入射
する日射量が急激に増大した場合に、外気温T am=
 20℃のもとで乗員の頭部、胴部及び脚部の各温域申
告値が時間の経過に伴いどのように変化するかについて
実験により確認したところ、第9図にて示すような結果
が得られた。この第9図においては、破線Aが日射量の
急激な増大を示し、実線Bが乗員の頭部の温感申告値を
示し、二点鎖線Cが乗員の胴部の温感申告値を示し、ま
た、−点鎖線りが乗員の脚部の温感申告値を示している
。これによれば、乗員の温感申告値の増大傾向が、頭部
、胴部及び脚部の順で時間的に遅(なるとともに頭部、
胴部、及び脚部毎に異なることが分かる。但し、温感申
告値は、大きな数捏、乗員が暑いと感じることを表す。
そこで、−90°≦φ≦−30°及び0°≦θ≦30°
の角度領域並びに−90°≦φ≦−600及び30°≦
φ≦60°の角度領域は、日射に敏感な運転席の運転者
の頭部に日射が当たり易いため、遅延時間τdを短くし
て空調制御を早くする必要がある。また、−60°≦φ
≦90°及び60°≦θ≦90°の角度領域並びに60
°≦φ≦90°及び30°≦θ≦60’の角度領域は、
日射に鈍感な運転者の脚部に日射が当り易いため、遅延
時間τdを長くして空調制御を遅くしてもよい。
また、上述の各角度領域以外の角度領域は、運転者の脚
部に日射が当たり易いため、遅延時間τdを中間的な長
さにしてもよい。このようなことから、各遅延時間τd
s、  τd11.  τdfを、τds>τda+>
τdfとなるように定めるとともに、第10図のごとく
上述の各角度領域に対応させて採用した。なお、マツプ
τd−θ−φハ、マイクロコンピュータ150のROM
に予め記憶されている。
このようにしてステップ264における遅延時間τdの
決定がなされると、マイクロコンピュータ150が、ス
テップ265にて、ブロワ3oからの空気流量の増大傾
向或いは減少傾向を時間的に変化させるための変化時間
τC1仰角θ及び方位角φの間の関係を表すマツプτC
−θ−φ(第11図参照)に基づき、ステップ251に
おける仰角θ及びステ/プ263における方位角φに応
じ変化時間τCを各所定の変化時間τef、  τcm
、  τeSのいずれかに決定する。
但し、マツプτC−θ−φは、上述したマツプτd−θ
−φの作成根拠と同様の根拠に基づき作成されている。
従って、各変化時間τeS、  τcm、  τcfを
、τaS>τC醜〉τcfとなるように、各τds、 
 τd■、τdfに対応させて定めるとともに、第11
図に示すごとく、第10図における各角度領域にτds
τda、  τdfを対応させて採用した場合と同様に
して、同各角度領域に対応させて採用した。なお、マツ
プτC−θ−φは、マイクロコンピュータ150のRO
Mに予め記憶されている。
上述のような遅延時間及び変化時間の演算ルーティン2
60の実行後、マイクロコンピュータ150が、コンビ
ニ−タブログラムを開度制御ルーティン270、空気流
量制御ルーティン280、吹出モード制御ルーティン2
90a及び内外気モード制御ルーティン290bに順次
進める。しかして、上述のようにステップ264におけ
る演算処理がなされた場合には、同演算処理後決定遅延
時間τdの経過時に、開度制御ルーティン270でのエ
ヤミックスダンパ50の開度の増減制allに対する演
算処理が開始され、かつ空気流量制御ルーティン280
でのブロワ30の送風空気流の増減制御に対する演算処
理がステップ265における決定変化時間τCに基づき
開始される。
即ち、上述のように決定遅延時間τdが経過すると、マ
イクロコンピュータ150が、開度制御ルーティン27
0において次の関係式(5)に基づき、ステップ253
又は254における目標必要吹出温度T ao、  ス
テップ220における第7及び第8のディジタル信号の
6値(以下、冷却水温Tv及び出口温Teという)に応
じてエヤミックスダンパ50の目標開度(以下、目標開
度SWoという)を演算し、かつサーボモータ5oが、
エヤミックスダンパ50の開度を目標開度SWoに一致
させるように同エヤミックスダンパ5oを駆動する。
T  ao−T  e のROMに予め記憶されている。
また、上述のように決定遅延時間τdが経過すると、マ
イクロコンビエータ150が、空気流量制御ルーティン
280において、ステ、プ253又は254での目標吹
出空気流量Vaoの連続する二つの値の差△Vaoをス
テップ265での決定変化時間τCにより除して、目標
空気流量Vaoの単位時間当りの変化量(ΔV ao/
τC)を流量出力信号として発生し、この流量出力信号
に基づいてブロワモータMが駆動回路30aとの協働の
もとにブロワ30からの空気流量を目標吹出空気流量V
aoに徐々に一致させるようにブロワ30を駆動する。
しかして、上述のような開度制御ルーティン270及び
空気流量制御ルーティン2800実行のもとに吹出モー
ド制御ルーティン290a及び内外気モード制御ルーテ
ィン290bが実行され、各吹出口切換ダンパ12〜1
4の各サーボモータ70a〜90aとの協働による選択
的開成及び内外気切換ダンパ20のサーボモータ20a
との協働による選択的切換位置のもとに、空気流がその
温度及び流量との関連で制御されて車室内に吹出す。
これにより、基準日射量変化幅△STbを超える日射量
変化のもとでの運転者の温感に合う車室内の空調が実現
される。
以上説明したように、本第1実施例においては、日射セ
ンサ130を採用し、この日射センサ130の各受光素
子132. 133. 134の受光量に基づいて決定
した方位各φ及び仰角θ並びに第10図及び第11図の
各マツプでもうて遅延時間τ6及び変化時間τCを決定
し、遅延時間τdの決定後同遅延時間τdの経過時に車
室内への吹出空気流の温度及び流量をステップ253又
は254における目標必要吹出温度Tao及び目標吹出
空気流量Vaoにそれぞれ一致させるに必要な開度制御
ルーティン270及び空気流量制御ルーティン280に
おける各演算処理を開始するとともに、空気流量制御ル
ーティン280において上述のような変化時間τCに応
じた流量出力信号の発生のための演算処理がなされる。
従って、第12図に示すごと(、運転者の頭部への入射
量が急変した場合におけるτd=τdfの経過後におい
て、エヤミックスダンパ5oの!!開度SWoへの開度
制御のもとにブロワ30の目標吹出空気流量Viaへの
流量増大制御がτC=τcfの経過過程にて第12図の
実線Eに沿って行われる。
また、運転者の胴部への入射日射量が急変した場合にお
けるτ(1−76mの経過後には、エヤミックスダンパ
50の目標開度SWoへの開度制御のもとにブロワ30
の目標吹出空気流量Vaoへの流量増大制御がτC=τ
emの経過過程にて第12図の二点鎖線Fに沿って行わ
れる。また、運転者の脚部への入射日射量が急変した場
合におけるτd=τdsの経過後には、エヤミックスダ
ンパ5oの目at開i sWoへの開度制御のもとにブ
ロワ30の目標吹出空気流量Vaoへの流量増大制御が
τC=τesの経過過程にて第12図の一点鎖線Gに沿
って行われる。
このように、運転者の頭部、胴部、或いは脚部への入射
日射量の急変時には、頭部、胴部及び脚部の順で長く決
定された遅延時間τd及び変化時間τCを前提として、
上述のようなエヤミックスダンパ50の開度制御及びブ
ロワ30の流量制御が、頭部、胴部、及び脚部の順で、
より遅く開始されるとともに、上述のようなブロワ30
の流量制御が、頭部、胴部及び脚部の順で、より緩やか
に行われる。従って、運転者の頭部・、胸部或いは脚部
の温域に個別的に精度よ(合致した空調の実現が可能と
なる。
なお、前記第1実施例においては、遅延時間τd及び変
化時間τCが、外気温Ta■の変動を考慮することな(
、決定される例について説明したが、これに限ることな
く、遅延時間τd及び変化時間τCを外気温Ta−の変
動をも考慮して求めるように実施してもよい。しかして
、本発明者等が、外気温Tam=0(”C)のもとて乗
員に向けて入射する日射量が急激に変化した場合におい
て、乗員の頭部、胴部、及び脚部の各温感申告値が時間
の経過に伴いどのように変化するかについて実験により
確認したところ、第13図に示すような結果が得られた
。この第13図において、破線A1が日射量の急激な増
大を示し、実線B1が乗員の頭部の温感申告値を示し、
二点鎖線CIが乗員の胴部の温感申告値を示し、また、
−点鎖線Diが乗員の脚部の温感申告値を示している。
これによれば、第9図の場合に比べて外気温Ta■が著
しく低いことに基づく乗員の胴部や脚部の着衣量の増大
のため、乗員の温感申告値の変化が鈍くなり遅れぎみと
なっていることが分かる。そこで、外気温Tanが低い
場合には、τdm、  τds、  τCM及びτCS
をそれぞれ△τだけ長くするように補正する。但し、△
τは外気温Ta園の低下に応じて長くなるようにする。
また、前記第1実施例においては、遅延時間τd及び変
化時間τCを第10図及び第1f図の各マ、プに基づい
てそれぞれ決定するようにしたが、これに代えて、遅延
時間τd及び変化時間τCを、第14図に示す各特性線
La、Lb及びLc、又は第15図に示す各特性線Ld
、Le及びLfに基づいて決定するようにしてもよい。
但し、両特性線La。
Ldは、θ=60°〜90°をパラメータとするτd又
はτCとφとの関係を特定する。また、両特性線Ld、
Leは、θ=30°〜60°をパラメータとするτd又
はτCとφとの関係を特定する。また、両特性線Le、
Lfは、θ=0°〜30°をパラメータとするτd又は
τCとφとの関係を特定する。
なお、θは、φ程の時間的変化はなく、季節や時間との
関係で、三つの角度領域(0’〜30゜30°〜60°
、 60°〜90°)に区分すれば十分である。また、
各特性線La、Lb及びLc又はLd、Le及びLfは
、データとしてマイクロコンピュータ150のROMに
予め記憶しておく。
また、前記第1実施例においては、日射量の急激な増大
変化及び減少変化の双方に対し、遅延時間τd及び変化
時間τCを、それぞれ、各回−の値に設定するようにし
たが、これに代えて、日射量の急激な減少変化時の遅延
時間τd及び変化時間τCを、日射量の急激な増大変化
時の遅延時間τd及び変化時間τCよりもそれぞれ幾分
長めに設定するようにしてもよい。
次に、本発明の第2実施例について第16図を参照して
説明すると、この第2実施例においては、前記第1実施
例にて述べた空気調和制御装置に代えて、第16図に示
す空気調和制御装置を採用するようにしたことにその構
成上の特徴がある。しかして、この第2実施例において
は、前記第1実施例にて述べたエヤダクトlOに代えて
、エヤダクトIOAが採用されており、このエヤダクト
10Aの下流部内には、隔壁15がエヤダクト10Aの
内部を軸方向に三等分するように配設されてベンティレ
ージ1ンダクト10aとヒートダクト10bを区画形成
する。
エヤダクトIOAの上流部内には、その上流から下流に
かけて、前記第1実施例に述べた内外気切換ダンパ20
.  ブロワ30及びエバポレータ40が順次配設され
ている。内外気切換ダンパ2゜がその第1(又は第2)
の切換位置にてエヤダクトlOA内にその導入口16か
ら外気(又は内気)を流入させる。流量分配ダンパ40
Aは、その基端部にて、隔壁15の内端部に回動可能に
軸支されており、この流量分配ダンパ40Aは、サーボ
モータ40aによる駆動のもとに、その分配開度に応じ
て、エバポレータ40からペンティレーションダクト1
0a及びヒートダクト10b内への冷却空気流の各流入
量を分配調整する。
前記第1実施例にて述べたヒータコア60は、第16図
に示すごとく、隔壁15の中間部位に嵌着されており、
このヒータコア60は、三等分に区画されて、各ヒータ
コア部60a、60bとしてペンティレージ璽ンダクト
10a及びヒートダクト10b内にそれぞれ突設されて
いる。しかして、ヒータコアg60aは、エヤミックス
ダンパ50Aを介し流量分配ダンパ40Aから流入する
冷却空気流を加熱しペンティレーションダクト10Aの
吹出口17に向けて流動させる。一方、ヒータコア部6
0bは、エヤミックスダンパ50Bを介し流量分配ダン
パ40Aから流入する冷却空気流を加熱しヒートダク)
10bの吹出口18に向けて流動させる。
エヤミックスダンパ50Aは、前記第1実施例にて述べ
たサーボモータ50aによる駆動のもとに、その開度に
応じ、流量分配ダンパ40Aからの冷却空気流の一部を
ヒータコア部り0a内に流入させ、残余の冷却空気流を
吹出口17に向は直接流動させる。一方、エヤミックス
タンパ50Bは、サーボモータ50bによる駆動のもと
に、その開度に応じ、流量分配ダンパ40Aからの冷却
空気流の一部をヒータファ部60b内に流入させ、残余
の冷却空気流を吹出口18に向は直接流動させる。
吹出温iセンサ130cはペンティレーションダクト1
0mからの吹出空気流の温度を検出し吹出温度検出信号
として発生する。また、吹出温度センサ130dはヒー
トダクト10bからの吹出空気流の温度を検出し吹出温
度検出信号として発生する。A−D変換器140Aは、
温度設定器100からの設定温信号、内気温センサ11
0からの内気温検出信号、外気温センサ120からの外
気温検出信号、日射センサ130からの第1〜第3の日
射量検出信号、水温センサ130aからの水温検出信号
、出口温センサ130bからの出口温検出信号及び各吹
出温度センサ130c、130dからの各吹出温検出信
号を第1〜第8のディジタル信号にディジタル変換する
マイクロコンピュータ150Aは、コンピュータプログ
ラム(以下、第2コンピユータプログラムという〉を、
第17図〜第19図に示すフローチャートに従い、A−
D変換器140Aとの協働により実行し、この実行中に
おいて、駆動回路30a及び各サーボモータ20 a、
  40 a、  50 a。
50t)の駆動制御に必要な演算処理をする。但し、上
述の第2コンピユータプログラムは、マイクロコンピュ
ータ150AのROMに予め記憶されている。その他の
構成は前記第1実施例と実質的に同様である。
以上のように構成した本第2実施例において、前記第1
実施例と実質的に同様にマイクロコンピュータ150A
が第17図のフローチャートに従い第2コンビニ−タブ
ログラムの実行をステップ300にて開始すると、同マ
イクロコンビ二一タ150Aが、ステップ310にて、
初期化の処理をし、ステップ320にて、A−D変換器
140Aから第1〜第8のディジタル信号を受け、各ス
テ、ブ33G、340にて前記第1実施例の各ステ、ブ
230,240にて述べたと同様にエヤダクトIOAか
ら車室内への吹出空気流の基準必要吹出温度Tb及び基
準吹出空気流量vbを演算する。
但し、前記第1実施例にいう関係式(1)及び特性曲線
vb−Tbはマイクロコンピュータ150AのROMに
予め記憶されている。
ついで、マイクロコンピュータ150 A カ、ステッ
プ350にて、同ステップに示す特性曲線Tv−Tbに
基づき基準必要吹出温度Tbに応じペンティレーション
ダクト10mから車室内への吹出空気流の基準必要吹出
温度Tvを決定するとともに、ステップ360に示す特
性曲線TFI−Tbに基づき基準必要吹出温度Tbに応
じヒートダクト10bから車室内への吹出空気流の基準
必要吹出温度TOを決定する。但し、ペンテイレーショ
ンダクト10aから吹出して乗員の上半身に当たる空気
量の温度が高過ぎると乗員が不快に感じることから、特
性曲線T v −T bにおけるTvの上限値は設定温
Tsetに等しくしである。一方、 ヒートダクト10
bから吹出し乗員の下半身に当たる空気流の温度が低過
ぎると乗員が不快に感じることから、特性曲線TH−T
bにおけるTOの下限値は35(”C)に等しくしであ
る。なお、各特性曲線Tv−Tb及びTll−Tbはマ
イクロコンビ1−夕150AのROMに予め記憶されて
いる。
ステップ350における演算処理後、マイクロコンビ、
−夕150Aが、ステップ360にて、次の関係式(6
)に基づきステップ350における基準必要吹出温度T
vに応じ補正必要吹出温度Tvlを演算する。
T vl= T v+△T (ST)    −−−(
6)但し、関係式(4)において、△T(ST)は、日
射量STを変数とする関数を表す。この関数△T(ST
)は、日射による車室内の温度の上昇及び乗員の温熱感
の上昇をペンティレージ璽ンダクト10aからの吹出空
気流の温度により解消してTvを補正しTvlとする役
割を果たす。また、関数△T(ST)は、空気調和制御
装置の空調安定状態におけるブロワ30の低速モード下
で乗員に快適堅を与えるペンティレーションダクトlo
aからの吹出空気流の温度を、日射量STを変化させて
実験的に求めて得たものである。そして、この実験結果
において、Tvに対する補正量が△T(ST)よりも少
ないと、吹出温度の低下量が少ないために、乗員に日射
による温熱感を与え、一方、Tvに対する補正量かへT
 (ST)よりも多いと、吹出温度の低下量が多いため
に、乗員に対し冷感を与えるということが確認された。
なお、関係式(6)及び関数△T (ST)はマイクロ
コンピュータ150AのROMに予め記憶されている。
然る後、マイクロコンピュータ150Aが、ステップ3
70にて、次の関係式(7)に基づき設定温Ts及び各
基準必要吹出温度Tb、THに応じ5T=0の状態での
ベンティレージリンダクト10a内への冷却空気流の量
とヒートダク)10b内への冷却空気流の量との比に相
当する配風比prを演算するとともに、次の関係式(8
)に基づき配風比P「及び基準吹出空気流11vbに応
じヒートダクト10bからの吹出空気流の量V■を演算
する。
VB=   Pr・ Vb           ・ 
・  (8)但し、O≦T set −T H< 2の
ときには、T set −TH=2とし、0>Tset
−TH>−2のときには、Tset −T tl= −
2とし、また、Pr≦0のときにはPr=oとし、P>
1のときにはPr=1とする。また、Kl、に2は共に
定数を表す。なお、Pr=0はベンティレージコンモー
ドに相当し、Pr=1はヒートモードに相当し、かつ0
くPrく1はパイレベルモードに相当する。また、両関
係式(7)、  (II)はマイクロコンピュータ15
0AのROMに予め記憶されている。
しかして、マイクロコンピュータ150Aが、ステップ
380にて、次の関係式(9)に基づき日射量ST、配
風比P rs  基準吹出空気流量vb及び基準必要吹
出温度Tvに応じペンテイレーンコンダクトI Qaか
ら車室内への吹出空気流の必要吹出温度Tv2を演算す
る。
但し、Kpは空気の比熱Cpと比重γとの積を表す。
また、αは当該車両の空調対象空間の容積、窓ガラスの
面積及び乗員の好み等に応じて定まる定数を示す。
ここにおいて、関係式(9)は以下のような意義をもつ
。ステップ360にて決定した必要吹出温度Tvlをベ
ンティレーションダクト10aからの吹出空気流の温度
の下限とすることを前提に、必要吹出温度Tv2が必要
吹出温度Tvlよりも高い場合、当該車両の日射による
受熱量を必要吹出温度Tv1以上の必要吹出温度Tv2
により解消する。一方、Tv2がTvlよりも低い場合
、Tvlがペンティレーションダクトloaからの吹出
空気流の温度の下限であるため、同吹出空気流の温度を
Tvlとし、残りの日射による当該車両の受熱量をペン
ティレージ町ンダクト10aからの吹出空気流量の増大
によって解消する。以上のことから、関係式(9)にお
いては、Tv2が、 (1−Pr)・Vbの吹出空気流
量で日射量STによる受熱量を打消すための吹出温度の
低下量を示していることが分かる。なお、関係式(9)
はマイクロコンピュータl 50AのROMに予め記憶
されている。
第2コンピユータプログラムが、第18図及び第19図
に示すごとく、必要吹出空気流の温度及び流量並びに配
風比の各目標値演算ルーティン390に進むと、マイク
ロコンピュータ150Aが、ステップ391にて、各ス
テップ380,360における必要吹出温度T v2.
  T vlを比較判別する。
しかして、Tv2≧Tvlであれば、Tvl以下のベン
ティレージタンダクト10aからの空気流の吹出温度で
もって日射量STによる当該車両の受熱量を打消し得る
との判断のもとに、マイクロコンピュータ150Aがス
テップ391にて「YES」と判別してステップ392
における演算処理に移行する。しかして、このステップ
392においては、ペンテイレーションダクト10aか
らの吹出空気流の目標必要吹出温度T aovが必要吹
出温度Tv2とセットされるとともに、ペンティレーシ
ヲンダクト10aからの目標吹出空気流量V aovが
(1−P r)  ・vbとセットされる。さらに、ヒ
ートダクト10bからの吹出空気流の目標必要吹出温度
T aoHが必要吹出温度T11(ステップ350参照
)とセットされるとともに、ヒートダクト10bからの
目標吹出空気流量V aoHがステップ370における
吹出空気流量VHとセットされる。
一方、Tv2<Tvlであれば、ステップ360におけ
る補正必要吹出温度Tvlでもってしては日射量STに
よる当該車両の受熱量を打消すことかできないとの判断
のもとに、マイクロコンビニ−タ150Aがステップ3
91にてrNOJと判別してステップ393における実
行に移行する。しかして、このステップ393において
は、TaovがTvlとセットされ、V aovが次の
関係式(lO)に基づきST、Ts及びTvlに応じて
演算され、T aoHがT■とセットされ、かつV a
o[IがVBとセットされる。
α ・ ST 但し、0≦T set −T vl< 2のときには、
TsetTvl=2とし、O>Tset−Tvl>−2
のときには、T set −T vl= −2とする。
また、関係式(10)において、V aovは、Tvl
の吹出温度の状態で日射量STによる当該車両の受熱量
を打消し得る吹出空気流量としての意義をもつ。なお、
関係式(10)はマイクロコンピュータ150AのRO
Mに予め記憶されている。
然る後、マイクロコンピュータ150Aが、ステップ3
94にて、ステップ392又は393におけるV ao
vとV aoHの和を車室内への総目標吹出空気流量V
Aとして演算し、かつステップ395にて、流量分配ダ
ンパ140Aの目標開度(以下、目標開度Sという)を
次の関係式(11)に基づいてステップ392又は39
3におけるV aov及びVaonに応じて演算する。
 aoH 8=                     ・ 
・ ・ (11)V aov+  V aoH 但し、関係式(11)において、S=0のときは、完全
なペンティレージ冒ンモードとなり、S=1のときは完
全なヒートモードとなり、また、O<S〈1のときはパ
イレベルモードとなる。なお、関係式(11)はマイク
ロコンビ二−タ160AのROMに予め記憶されている
このようにしてルーティン390における演算処理が終
了すると、マイクロコンピユー9.15 OAが第2コ
ンビニ−タブログラムを前記第1実施例にて述べた遅延
時間及び変化時間の演算ルーティン260に進め第8図
のフローチャートに従い上述と同様にして遅延時間τd
及び変化時間τCを決定する。然る後、マイクロコンピ
ュータ150Aが、ステップ400にて、ステップ39
4における総目標吹出流量VAを吹出流量出力信号とし
て発生し、ステップ410にて、ステップ395におけ
る目標開度Sを配風比出力信号として発生する。なお、
第10図及び第11図の各マツプはマイクロコンビエー
タ150AのROMに予め記憶されている。
ついで、マイクロコンピュータ150Aが、目標開度処
理ルーティン420にて、エヤミックスダンパ50Aの
目標開度(以下、目標開度SWIという)を次の関係式
(12)に基づきステップ392又は393における目
標必要吹出温度Taov、  ステップ320における
冷却水温Tv及び出口温Teに応じて初期的に演算し、
かつこの演算結果を、ステップ320における第5デイ
ジタル信号の値(以下、ペンティレージ瑳ンダクト吹出
温度という)のフィードバックによりPID制御演算す
る。
なお、上述のようなPID制御演算は、ペンティレージ
謬ンダクトloaからの吹出空気流の温度の応答性のよ
い高精度の制御に有効である。また、関係式(12)は
マイクロコンピュータ150AのROMに予め記憶され
ている。
しかして、マイクロコンピュータ150Aが、ステ、ブ
430にて、ルーティン420における目標開度SWI
を第1開度出力信号として発生し、目標量ffルーティ
ン440において、パイレベルモード或いはヒートモー
ド時にエヤミックスダンパ50Bの目標開度(以下、目
標開度SW2という)を次の関係式(13)に基づきス
テップ392又は393における目標必要吹出温度Ta
oH、ステップ320における冷却水温Tv及び出口温
Teに応じて初期的に演算し、この演算結果を、ステ、
ブ320における第6デイジタル信号の値(以下、ヒー
トダクト吹出温度という)のフィードパ、りによりPI
D制御演算する。
ついで、マイクロコンピュータl 50Aが、ステップ
450にて、ルーティン440における目標開度SW2
を第2開度出力信号として発生する。なお、上述のよう
なPID制御演算は、ヒートダクト10bからの吹出空
気流の温度の応答性のよい高精度の制御に有効である。
また、関係式(13)はマイクロコンピュータ150A
のROMに予め記憶されている。
しかして、前記第1実施例と同様に演算ルーティン26
0のステップ264における演算処理がなされた場合に
は、同演算処理後決定遅延時間τdの経過時に、両目様
開度処理ルーティン420゜440の双方又は一方での
両エヤミックスダンパ50A、50Bの各開度の双方又
は一方の増減制御に対する演算処理が開始され、かつス
テ1.ブ400での吹出空気流量信号の値をステップ2
65における決定変化時間τCに基づき増減制御させる
演算処理及びステップ410での配風比出力信号の値を
増減制御させる演算処理が開始される。
即ち、上述のように決定遅延時間τdが経過すると、マ
イクロコンビニ−?150Aが、両目様開度処理ルーテ
ィン420,440の双方又は一方において車室内の現
実の温度を設定温T setに維持するようにペンティ
レージ譜ンダクト10a及びヒートダクトlObからの
各吹出空気流の温度の双方又は一方をステップ392又
は393での両目様必要吹出温度T aov、  T 
aoHの双方又は一方に徐々に近ずけるように演算処理
する。このため、両サーボモータ50a、50bの双方
又は一方が、両エヤミックスダンパ50A、50Bの双
方又は一方の開度を、両目様必要吹出温度T aov、
  T aoHの双方又は一方に対応する開度に一致さ
せるように両エヤミックスダンパ50A、50Bの双方
又は一方を駆動する。
また、上述のように決定遅延時間τdが経過すると、マ
イクロコンピュータ150Aが、ステップ400におい
てステップ394における総吹出流量VAの連結する二
つの値の差△VAをステップ265での決定変化時間τ
Cで除して、△VA/τCを総吹出流量出力信号の値と
して総吹出流量VAに徐々に近ずけるように演算処理す
るとともに、ステ・ノブ410における配風比出力信号
の値をステップ395における目標開度Sに徐々に近ず
けるように演算処理する。このため、ブロワモータMが
駆動回路30aとの協働のもとにブロワ3゜からの空気
流量を総吹出流量VAに一致させるようにブロワ30を
駆動する。
以上説明したように、本第2実施例においては、前記第
1実施例と同様に遅延時間τd及び変化時間τCを決定
し、遅延時間τdの決定後同遅延時間τdの経過時に車
室内への吹出空気流の温度及び流量をステ・ノブ392
又は393における目標必要吹出温度及び目標必要空気
流量にそれぞれ一致させるに必要な開度制御ルーティン
420及びステップ400における各演算処理を開始す
るとともに、ステップ400において上述のような変化
時間τCに応じた流量出力信号の発生のための演算処理
がなされる。
従って、本第2実施例においても、前記第1実施例と同
様に運転者の頭部、胴部、或いは脚部への入射日射量の
急変時には、頭部、胴部及び脚部の順で長く決定された
遅延時間τd及び変化時間τCを前提として、上述のよ
うなエヤミックスダンパ50A、50Bの開度制御及び
ブロワ30の流量制御が、頭部、胴部、及び脚部の順で
、より遅く開始されるとともに、上述のようなブロワ3
0の流量制御が、頭部、胴部及び脚部の順で、より緩や
に行われる。従って、運転者の頭部、胴部或いは脚部の
温感に個別的に精度よく合致した空調の実現が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は特許請求の範囲の記載に対する対応図、第2図
は本発明の第1実施例を示すプ0.7り図、第3図は、
第2図の日射センサの車両に対する配置図、第4図は同
日射センサの平面図、第5図は同右側面図、第6図〜第
8図は第2図のマイクロコンビ二一夕の作用を示すフロ
ーチャート、第9図は乗員の温域申告値の時間的変化を
示すグラフ、第10図は、遅延時間τd、方位角φ及び
仰角θの関係を示すマツプ、第11図は、変化時間τC
1方位角φ及び仰角θの関係を示すマツプ、第12図は
ブロワからの空気流量の遅延時間及び変化時間との関係
における時間的変化状態を示すグラフ、第13図は乗員
の温感申告値の時間的変化を示すグラフ、第14図は遅
延時間又は変化時間と方位角との関係を仰角をパラメー
タとして示す特性線図、第15図は同特性線図の変形例
を示す特性線図、第16図は本発明の第2実施例を示す
プロ・1り図、及び第17図〜第19図は第16図のマ
イクロコンビコータの作用を示すフローチャートである
。 符  号  の  説  明 30・・ ・ブロワ、40・ ・・工/<ボレータ、 
50.5OA、50B・・・エヤミソクスダンノく、6
0・・・ヒータコア、100・・・温度設定器、110
・・・内気温センサ、130・・・日射センサ、150
. 15OA・・・マイクロコンビコータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  車両の車室内の所望の温度を設定する温度設定手段と
    、車室内の現実の温度を内気温として検出する内気温検
    出手段と、車室内への吹出空気流の温度及び流量の少な
    くとも一方を前記設定温と前記検出内気温との差を減ず
    るように制御する制御手段とを備えた空気調和制御装置
    において、車両の適所に配設されて日射光源からの日射
    量、同日射光源に対する仰角を検出する検出手段を設け
    て、前記制御手段が、前記検出日射量に応じて前記吹出
    空気流の温度及び流量の少なくとも一方を変化させる日
    射補正手段と、この日射補正手段による制御を乗員の日
    射に対する感度の低い身体部位程大きく遅延させるよう
    に、この遅延の大きさを前記検出仰角に応じて変更する
    変更手段とを有するようにしたことを特徴とする車両用
    空気調和制御装置。
JP02261450A 1990-09-28 1990-09-28 車両用空気調和制御装置 Expired - Fee Related JP3028579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02261450A JP3028579B2 (ja) 1990-09-28 1990-09-28 車両用空気調和制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02261450A JP3028579B2 (ja) 1990-09-28 1990-09-28 車両用空気調和制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04138910A true JPH04138910A (ja) 1992-05-13
JP3028579B2 JP3028579B2 (ja) 2000-04-04

Family

ID=17362066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02261450A Expired - Fee Related JP3028579B2 (ja) 1990-09-28 1990-09-28 車両用空気調和制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3028579B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6745947B2 (en) 2002-01-24 2004-06-08 Denso Corporation Vehicle air conditioner with automatic air-conditioning control
US8011597B2 (en) 2007-09-20 2011-09-06 Honda Motor Co., Ltd. Auto A/C solar compensation control

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6745947B2 (en) 2002-01-24 2004-06-08 Denso Corporation Vehicle air conditioner with automatic air-conditioning control
US8011597B2 (en) 2007-09-20 2011-09-06 Honda Motor Co., Ltd. Auto A/C solar compensation control

Also Published As

Publication number Publication date
JP3028579B2 (ja) 2000-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0443114A (ja) 車両用空調制御装置
JP3175237B2 (ja) 車両用空調装置
JPH075012B2 (ja) 車両用空気調和制御装置
JP3298124B2 (ja) 空気調和制御装置
US6745947B2 (en) Vehicle air conditioner with automatic air-conditioning control
JPH04138910A (ja) 車両用空気調和制御装置
US5031830A (en) Apparatus for computing recognized value of amount of solar radiation in automobile air-conditioning system
JPS5934915A (ja) 自動車の空調制御装置
JPS6345322B2 (ja)
JP2969881B2 (ja) 車両用空気調和制御装置
JPS62275816A (ja) 車両用空気調和装置
JPS62299420A (ja) 車両用エアコンデイシヨナのための制御装置
JP3938138B2 (ja) 車両用空気調和装置
JPS6224285B2 (ja)
JP3417249B2 (ja) 自動車用空調装置
JP2864174B2 (ja) 自動車用空調装置の日射補正制御装置
JPH06115339A (ja) 車両用空調装置
JP2522215B2 (ja) 車両用空気調和制御装置
JP2765060B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2816753B2 (ja) 自動車用空調装置の空調バランス制御装置
JP2933143B2 (ja) 車両用空調装置
JP2816751B2 (ja) 自動車用空調装置の日射補正制御装置
JP2763642B2 (ja) 自動車用空調制御装置
JPS6226244Y2 (ja)
JPS5850885B2 (ja) 自動車用空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees