JP2763642B2 - 自動車用空調制御装置 - Google Patents
自動車用空調制御装置Info
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- JP2763642B2 JP2763642B2 JP2034546A JP3454690A JP2763642B2 JP 2763642 B2 JP2763642 B2 JP 2763642B2 JP 2034546 A JP2034546 A JP 2034546A JP 3454690 A JP3454690 A JP 3454690A JP 2763642 B2 JP2763642 B2 JP 2763642B2
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- outlet temperature
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は自動車用空調制御装置に関し、特に空調装置
の始動後車室温度が目標温度に至るまでの吹出口温度を
調節できるようにしたものである。
の始動後車室温度が目標温度に至るまでの吹出口温度を
調節できるようにしたものである。
「従来技術及びその問題点」 従来、この種の装置は、内気センサが検出する車室内
温度と、温度設定器により設定される目標温度との偏差
に対し、外気温度やエンジン冷却水の水温及び日射量等
の環境条件を加味してエアミックスダンパの開度やブロ
ア風量を調整して、前記目標温度になる様に車室内の空
調制御を行っている。ところが、空調装置の始動時は車
室温度と目標温度との偏差が大きい。特にこの偏差が大
きい冬期又は夏期においては、始動直後から暫くの間は
いちはやく目標温度に到達するよう、空調装置のエアミ
ックスダンパの開度を最大又は最小にして駆動される。
しかしながら、前記のように空調装置が駆動されると、
車室内の各吹出口から吹出される空気の温度が、乗員に
とって暖か過ぎたり又は冷た過ぎたりして違和感を感じ
快適性を損なうという問題点がある。しかも、始動時か
ら目標温度に到達するまでのいわゆる過渡状態における
空気の温度は、車室温度と目標温度との偏差に基づく所
定の制御プロセスにより一率に決定され、任意に調整す
ることはできなかった。
温度と、温度設定器により設定される目標温度との偏差
に対し、外気温度やエンジン冷却水の水温及び日射量等
の環境条件を加味してエアミックスダンパの開度やブロ
ア風量を調整して、前記目標温度になる様に車室内の空
調制御を行っている。ところが、空調装置の始動時は車
室温度と目標温度との偏差が大きい。特にこの偏差が大
きい冬期又は夏期においては、始動直後から暫くの間は
いちはやく目標温度に到達するよう、空調装置のエアミ
ックスダンパの開度を最大又は最小にして駆動される。
しかしながら、前記のように空調装置が駆動されると、
車室内の各吹出口から吹出される空気の温度が、乗員に
とって暖か過ぎたり又は冷た過ぎたりして違和感を感じ
快適性を損なうという問題点がある。しかも、始動時か
ら目標温度に到達するまでのいわゆる過渡状態における
空気の温度は、車室温度と目標温度との偏差に基づく所
定の制御プロセスにより一率に決定され、任意に調整す
ることはできなかった。
尚、特公昭61-40568号公報には、車室内の温度分布を
定めるバランス設定器と、バランス設定器の設定信号に
応じて車室内の各部温度を偏温させる調整手段を備えた
自動車用空調装置が提案されている。この装置は、バラ
ンス設定器により例えば左側の吹出口から吹出される空
気の温度を高めた場合は、右側の吹出口から吹出される
空気の温度をその分下げるようにして、車室内の平均温
度を変更することなく車室内各部の温度を偏温させるよ
うにしたもので、前記した過渡状態における空気の温度
調整を行うものではない。
定めるバランス設定器と、バランス設定器の設定信号に
応じて車室内の各部温度を偏温させる調整手段を備えた
自動車用空調装置が提案されている。この装置は、バラ
ンス設定器により例えば左側の吹出口から吹出される空
気の温度を高めた場合は、右側の吹出口から吹出される
空気の温度をその分下げるようにして、車室内の平均温
度を変更することなく車室内各部の温度を偏温させるよ
うにしたもので、前記した過渡状態における空気の温度
調整を行うものではない。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになさ
れたもので、空調装置の起動時から車室温度が目標温度
に到達するまでの過渡状態である場合のみに、吹出口か
ら吹出される空気の温度を任意に設定できる自動車用空
調制御装置を提供することを目的とするものである。
れたもので、空調装置の起動時から車室温度が目標温度
に到達するまでの過渡状態である場合のみに、吹出口か
ら吹出される空気の温度を任意に設定できる自動車用空
調制御装置を提供することを目的とするものである。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するための具体的手段として、第1図
に示すように、車室内の温度を検出する内気センサ(1
5)と、車室内の目標温度を設定する室温設定器(20)
と、吹出口温度を制御する吹出口温度制御部材(5)と
を有し、前記吹出口温度制御部材(5)の出力位置を演
算して、前記出力位置となるように前記吹出口温度制御
部材(5)を自動的に制御することで、前記内気温セン
サで検出する車室温度を前記目標温度に制御する自動車
用空調制御装置において、 乗員により操作され、吹出口温度を設定可能な吹出口
温度設定器(24)と、空調装置の始動後、前記車室温度
と前記目標温度との偏差が所定値より大きいか否かを判
定する判定手段(202)と、前記判定手段(202)にて前
記偏差が前記所定値より大きいと判定されると、吹出口
温度設定器(24)の設定値に応じて前記出力位置を補正
して演算し、前記判定手段(202)にて前記偏差が前記
所定値より小さいと判定されると、前記設定値を無効に
して前記出力位置を演算する演算手段(203)とを有す
ることを特徴とする自動車用空調制御装置が提供され
る。なお、括弧内の符号は、後述の実施例に記載する具
体的な技術的手段との対応関係を示す。
に示すように、車室内の温度を検出する内気センサ(1
5)と、車室内の目標温度を設定する室温設定器(20)
と、吹出口温度を制御する吹出口温度制御部材(5)と
を有し、前記吹出口温度制御部材(5)の出力位置を演
算して、前記出力位置となるように前記吹出口温度制御
部材(5)を自動的に制御することで、前記内気温セン
サで検出する車室温度を前記目標温度に制御する自動車
用空調制御装置において、 乗員により操作され、吹出口温度を設定可能な吹出口
温度設定器(24)と、空調装置の始動後、前記車室温度
と前記目標温度との偏差が所定値より大きいか否かを判
定する判定手段(202)と、前記判定手段(202)にて前
記偏差が前記所定値より大きいと判定されると、吹出口
温度設定器(24)の設定値に応じて前記出力位置を補正
して演算し、前記判定手段(202)にて前記偏差が前記
所定値より小さいと判定されると、前記設定値を無効に
して前記出力位置を演算する演算手段(203)とを有す
ることを特徴とする自動車用空調制御装置が提供され
る。なお、括弧内の符号は、後述の実施例に記載する具
体的な技術的手段との対応関係を示す。
「作用」 上記自動車用空調制御装置によれば、判定手段により
空調装置の始動後、車室温度と目標温度との偏差が所定
値より大きいと判定されると、演算手段により吹出口温
度設定器の設定値に応じて吹出口温度制御部材の出力位
置が補正して演算される。これにより、吹出口温度設定
器の設定値に応じて吹出口温度が変更される。そして、
判定手段にて上記偏差が上記所定値より小さいと判定さ
れると、演算手段により自動的に上記設定値を無効にし
て上記出力位置が演算される。これにより、車室温度が
目標温度となるように制御される。
空調装置の始動後、車室温度と目標温度との偏差が所定
値より大きいと判定されると、演算手段により吹出口温
度設定器の設定値に応じて吹出口温度制御部材の出力位
置が補正して演算される。これにより、吹出口温度設定
器の設定値に応じて吹出口温度が変更される。そして、
判定手段にて上記偏差が上記所定値より小さいと判定さ
れると、演算手段により自動的に上記設定値を無効にし
て上記出力位置が演算される。これにより、車室温度が
目標温度となるように制御される。
「実施例」 本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
第2図は実施例装置の全体構成図である。図中1は自
動車に設置した空調装置の通風ダクトであって、その内
部に送風のためのブロワ2と、その送風空気を冷却する
エバポレータ3と、送風空気を加熱するヒータコア4
と、この加熱及び冷却空気の混合割合を調整するエアミ
ックスダンパ5を備えている。このエアミックスダンパ
5は、周知のように吹出口温度制御部材を構成するもの
であって、エアミックスダンパ駆動用のサーボモータ6
のアクチュエータ6aにより駆動される。前記ブロワ2と
サーボモータ6の制御は、空調制御プログラムに従って
デジタル演算処理を行うマイクロコンピュータ11により
行う。マイクロコンピュータ11は、記憶手段であるRAM1
2とROM13を備え、RAM12は後記する各種センサの検出値
及び各設定値等を記憶し、ROM13は前記空調制御プログ
ラムを記憶する。またマイクロコンピュータ11には、ア
ナログ・デジタル変換器(以下A/D変換器という)14を
介して、車室内の温度を検出する内気センサ15,車室外
の温度を検出する外気センサ16,日射量を検出する日射
センサ17,エンジンの冷却水温を検出する水温センサ18,
エバポレータを通過した空気の温度を検出するエバポレ
ータセンサ19が接続されて、前記各センサの検出信号が
入力される。さらに車室内の目標温度をマニュアル操作
で設定する室温設定器20,吹出口モードを設定する吹出
口モード設定器21,吹出口からの風量を設定する風量設
定器22,吸込口の選択を行う吸込口モード設定器23及び
マニュアル操作、つまり乗員により操作されて吹出口温
度を設定できる吹出口温度設定器24が接続され、各設定
器の設定信号が入力される。
動車に設置した空調装置の通風ダクトであって、その内
部に送風のためのブロワ2と、その送風空気を冷却する
エバポレータ3と、送風空気を加熱するヒータコア4
と、この加熱及び冷却空気の混合割合を調整するエアミ
ックスダンパ5を備えている。このエアミックスダンパ
5は、周知のように吹出口温度制御部材を構成するもの
であって、エアミックスダンパ駆動用のサーボモータ6
のアクチュエータ6aにより駆動される。前記ブロワ2と
サーボモータ6の制御は、空調制御プログラムに従って
デジタル演算処理を行うマイクロコンピュータ11により
行う。マイクロコンピュータ11は、記憶手段であるRAM1
2とROM13を備え、RAM12は後記する各種センサの検出値
及び各設定値等を記憶し、ROM13は前記空調制御プログ
ラムを記憶する。またマイクロコンピュータ11には、ア
ナログ・デジタル変換器(以下A/D変換器という)14を
介して、車室内の温度を検出する内気センサ15,車室外
の温度を検出する外気センサ16,日射量を検出する日射
センサ17,エンジンの冷却水温を検出する水温センサ18,
エバポレータを通過した空気の温度を検出するエバポレ
ータセンサ19が接続されて、前記各センサの検出信号が
入力される。さらに車室内の目標温度をマニュアル操作
で設定する室温設定器20,吹出口モードを設定する吹出
口モード設定器21,吹出口からの風量を設定する風量設
定器22,吸込口の選択を行う吸込口モード設定器23及び
マニュアル操作、つまり乗員により操作されて吹出口温
度を設定できる吹出口温度設定器24が接続され、各設定
器の設定信号が入力される。
ここで、前記吹出口温度設定器24について詳しく説明
する。この吹出口温度設定器24は、第3図に示すように
スライドレバー25を用いて吹出口温度を設定することが
でき、中点より高温側へスライドすればマイクロコンピ
ュータ11が演算算出する制御信号によりエアミックスダ
ンパ駆動用のサーボモータ6が駆動され、アクチュエー
タ6aによりエアミックスダンパ5の開度を変化させて、
吹出される空気の温度を高める。またスライドレバー25
を低温側へスライドさせれば、前記と逆に吹出される空
気の温度を下げる。
する。この吹出口温度設定器24は、第3図に示すように
スライドレバー25を用いて吹出口温度を設定することが
でき、中点より高温側へスライドすればマイクロコンピ
ュータ11が演算算出する制御信号によりエアミックスダ
ンパ駆動用のサーボモータ6が駆動され、アクチュエー
タ6aによりエアミックスダンパ5の開度を変化させて、
吹出される空気の温度を高める。またスライドレバー25
を低温側へスライドさせれば、前記と逆に吹出される空
気の温度を下げる。
上記構成の本実施例装置の作動を第4図のフローチャ
ートを参照して説明する。
ートを参照して説明する。
このフローチャートは、制御プログラムによるマイク
ロコンピュータ11の演算処理に対応するもので、自動車
の運転開始により図示しない安定化電源回路から安定化
電源の供給を受けて、マイクロコンピュータ11が作動状
態となって、数百msecの周期にて空調制御プログラムの
演算処理を実行する。
ロコンピュータ11の演算処理に対応するもので、自動車
の運転開始により図示しない安定化電源回路から安定化
電源の供給を受けて、マイクロコンピュータ11が作動状
態となって、数百msecの周期にて空調制御プログラムの
演算処理を実行する。
先ず演算処理が開始されると、ステップ101で内気セ
ンサ15,外気センサ16,日射センサ17,水温センサ18及び
エバポレータセンサ19と、室温設定器20,風量設定器22
及び吹出口温度設定器24のアナログ検出信号を、A/D変
換器14を介してデジタル信号に変換し、室温データTr,
外気温データTam,日射データTS,水温データTW,エバ
ポレータ4の出口温度データTEと、室温設定データ
Tset,吹出口温度設定データTA,風量設定データWを順
次入力してRAM12内に記憶する。吹出口モード設定器21,
吸込口モード設定器23の各モード設定信号も同様にRAM1
2内に記憶する。続いてステップ102へ進み、必要吹出温
度TAO(℃)を計算する。ステップ103では、上記必要吹
出温度TAOの値を通風ダクト1において実際に得るため
エアミックスダンパ5の開度の計算をする。続いてステ
ップ104へ進んで、必要吹出温度TAOの計算値に対応して
吹出空気量すなわち風量を計算する。なお、上記ステッ
プ102,103,104については、後記に詳述する。
ンサ15,外気センサ16,日射センサ17,水温センサ18及び
エバポレータセンサ19と、室温設定器20,風量設定器22
及び吹出口温度設定器24のアナログ検出信号を、A/D変
換器14を介してデジタル信号に変換し、室温データTr,
外気温データTam,日射データTS,水温データTW,エバ
ポレータ4の出口温度データTEと、室温設定データ
Tset,吹出口温度設定データTA,風量設定データWを順
次入力してRAM12内に記憶する。吹出口モード設定器21,
吸込口モード設定器23の各モード設定信号も同様にRAM1
2内に記憶する。続いてステップ102へ進み、必要吹出温
度TAO(℃)を計算する。ステップ103では、上記必要吹
出温度TAOの値を通風ダクト1において実際に得るため
エアミックスダンパ5の開度の計算をする。続いてステ
ップ104へ進んで、必要吹出温度TAOの計算値に対応して
吹出空気量すなわち風量を計算する。なお、上記ステッ
プ102,103,104については、後記に詳述する。
ステップ105では、上記ステップ103で計算したエアミ
ックスダンパ5の開度を実現するべく、サーボモータ6
を駆動する指令と、ステップ104で計算した風量を実現
するべくブロワ2の出力を調整する指令とが出力され
る。続くステップ106では、吹出口モード判定がなさ
れ、その判定に基づいてステップ107で吹出口モードを
決定するように吹出口切替ダンパ(図示せず)の開度指
令を行う。
ックスダンパ5の開度を実現するべく、サーボモータ6
を駆動する指令と、ステップ104で計算した風量を実現
するべくブロワ2の出力を調整する指令とが出力され
る。続くステップ106では、吹出口モード判定がなさ
れ、その判定に基づいてステップ107で吹出口モードを
決定するように吹出口切替ダンパ(図示せず)の開度指
令を行う。
第5図は、前記第4図のステップ102〜104の処理の詳
細を示したフローチャートである。
細を示したフローチャートである。
ステップ201では、必要吹出温度TAOが前記ステップ10
1で入力した室温設定データTset,室温データTr,日射
データTS,外気温データTamに基づいて、次式で計算さ
れる。
1で入力した室温設定データTset,室温データTr,日射
データTS,外気温データTamに基づいて、次式で計算さ
れる。
TAO=Kset・Tset−Kr・Tr−KS・Ts−Kam・Tam+C 但し、Kset,Kr,KS,Kam及びCは予め定めた定数であ
る。
る。
ステップ202では、車室温度とその目標温度との偏差
に応じて、定数KA,KWを定める。そして、このステップ2
02は車室温度が目標温度に到達したか否かの判定を行
う。つまり、このステップ202では図5の特性図から明
らかなように車室温度Trと目標温度Tsetとの偏差(Tset
−Tr)が所定値より小さいときは、上記K A、K Wは0と
なり、上記偏差が所定値より大きいときに、始めて0以
上の値となる。すなわち、ステップ202は本発明の判定
手段を構成している。次にステップ203は、演算手段を
構成するものであって、必要吹出温度TAOに基づきエア
ミックスダンパ5の開度を計算する。エアミックスダン
パ5の開度は、エアミックスダンパ5を駆動するサーボ
モータ6のアクチュエータ6aの出力位置のデータS
W(%)により表示されるもので、SWは次式により計算
される。
に応じて、定数KA,KWを定める。そして、このステップ2
02は車室温度が目標温度に到達したか否かの判定を行
う。つまり、このステップ202では図5の特性図から明
らかなように車室温度Trと目標温度Tsetとの偏差(Tset
−Tr)が所定値より小さいときは、上記K A、K Wは0と
なり、上記偏差が所定値より大きいときに、始めて0以
上の値となる。すなわち、ステップ202は本発明の判定
手段を構成している。次にステップ203は、演算手段を
構成するものであって、必要吹出温度TAOに基づきエア
ミックスダンパ5の開度を計算する。エアミックスダン
パ5の開度は、エアミックスダンパ5を駆動するサーボ
モータ6のアクチュエータ6aの出力位置のデータS
W(%)により表示されるもので、SWは次式により計算
される。
SW=100×(TAO+KATA−TE)/(TW−TE) 但し、TAは吹出口温度設定データ,TEはエバポレータ
4の出口温度データ,TWは水温データであり、KAは予め
定めた定数すなわち、上記式から明らかなように、この
式には上記ステップ202にて設定されたK Aが含まれてい
る。そして、このK Aは吹出口温度データT Aと乗じられ
る。すなわち、上記偏差が所定値より小さいときは、K
Aが0となり、K A×T Aも0となるため、吹出口温度設
定器24による設定値(T A)は演算上、無効にされる。
一方、上記偏差が所定値より大きいときは、K A×T Aは
0とならず、吹出口温度設定器24の設定値(T A)に応
じてエアミックスダンパ5の出力位置を補正して演算す
る。ステップ204の判断ステップでは、オートにより風
量設定がなされているか否かを判断し、オートであれ
ば、ステップ205へ進み、必要吹出温度TAOと吹出口温度
設定データTAに基づいて、次式によりオート設定の場合
の風量WOの計算を行う。
4の出口温度データ,TWは水温データであり、KAは予め
定めた定数すなわち、上記式から明らかなように、この
式には上記ステップ202にて設定されたK Aが含まれてい
る。そして、このK Aは吹出口温度データT Aと乗じられ
る。すなわち、上記偏差が所定値より小さいときは、K
Aが0となり、K A×T Aも0となるため、吹出口温度設
定器24による設定値(T A)は演算上、無効にされる。
一方、上記偏差が所定値より大きいときは、K A×T Aは
0とならず、吹出口温度設定器24の設定値(T A)に応
じてエアミックスダンパ5の出力位置を補正して演算す
る。ステップ204の判断ステップでは、オートにより風
量設定がなされているか否かを判断し、オートであれ
ば、ステップ205へ進み、必要吹出温度TAOと吹出口温度
設定データTAに基づいて、次式によりオート設定の場合
の風量WOの計算を行う。
WO=TAO+KW・TA 但し、KWは予め定められた定数である。
風量設定がマニュアルでなされた場合は、ステップ20
6において前記風量設定器22で設定された風量設定デー
タWにより風量が決定される。
6において前記風量設定器22で設定された風量設定デー
タWにより風量が決定される。
以上の空調制御プログラムは、ステップ101〜107を循
環的に繰り返すもので、これにより、空調装置の始動
後、車室温度が目標温度に至るまでの過渡状態におい
て、ステップ202にて車室温度と目標温度との偏差が所
定値より大きいと判定されると、ステップ203により吹
出口温度設定器24の設定値(T A)に応じて、エアミッ
クスダンパ5の出力位置が補正して演算される。これに
より、上記設定値(T A)に応じてエアミックスダンパ
5にて吹出口温度が補正されるので、乗員のフィーリン
グに合った吹出口温度を得ることができる。
環的に繰り返すもので、これにより、空調装置の始動
後、車室温度が目標温度に至るまでの過渡状態におい
て、ステップ202にて車室温度と目標温度との偏差が所
定値より大きいと判定されると、ステップ203により吹
出口温度設定器24の設定値(T A)に応じて、エアミッ
クスダンパ5の出力位置が補正して演算される。これに
より、上記設定値(T A)に応じてエアミックスダンパ
5にて吹出口温度が補正されるので、乗員のフィーリン
グに合った吹出口温度を得ることができる。
これに加え、ステップ202にて上記偏差が所定値より
小さいと判定されると、ステップ203により上記設定値
(T A)を無効にしてエアミックスダンパ5の出力位置
が演算される。これにより、上記過渡状態からステップ
202にて上記偏差が所定値より小さくなると、K Aは0と
なるため、上記設定値(T A)による補正は行われず
に、自動的に車室温度が目標温度となるように制御され
る。このため、目標温度を再設定しなおすといった煩雑
な作業を不要とすることができる。
小さいと判定されると、ステップ203により上記設定値
(T A)を無効にしてエアミックスダンパ5の出力位置
が演算される。これにより、上記過渡状態からステップ
202にて上記偏差が所定値より小さくなると、K Aは0と
なるため、上記設定値(T A)による補正は行われず
に、自動的に車室温度が目標温度となるように制御され
る。このため、目標温度を再設定しなおすといった煩雑
な作業を不要とすることができる。
第6図は、車室温度が目標温度より低い場合の過渡状
態における吹出口の温度制御の概要を示したものであっ
て、吹出口温度設定器24による設定温度に基づき、例え
ばA,B,Cで示す3通りの制御を行うことができる。
態における吹出口の温度制御の概要を示したものであっ
て、吹出口温度設定器24による設定温度に基づき、例え
ばA,B,Cで示す3通りの制御を行うことができる。
「発明の効果」 本発明では、判定手段にて車室温度と目標温度との偏
差が所定値より大きいと判定されると、吹出口温度設定
器の設定値に応じて、吹出口温度制御部材にて吹出口温
度が補正されるため、乗員のフィーリングに合った吹出
口温度を得ることができ、吹出口から吹き出される空気
が暖か過ぎたり冷た過ぎたりして乗員に不快感を与える
ことを防止できる。
差が所定値より大きいと判定されると、吹出口温度設定
器の設定値に応じて、吹出口温度制御部材にて吹出口温
度が補正されるため、乗員のフィーリングに合った吹出
口温度を得ることができ、吹出口から吹き出される空気
が暖か過ぎたり冷た過ぎたりして乗員に不快感を与える
ことを防止できる。
これに加え、判定手段にて上記偏差が所定値より小さ
いと判定されると、上記設定値を無効にして吹出口温度
制御部材の出力位置が演算される。これにより、上記偏
差が所定値より小さくなると自動的に車室温度が目標温
度となるように制御されるため、目標温度を再設定しな
おすといった煩雑な作業を不要とすることができる。
いと判定されると、上記設定値を無効にして吹出口温度
制御部材の出力位置が演算される。これにより、上記偏
差が所定値より小さくなると自動的に車室温度が目標温
度となるように制御されるため、目標温度を再設定しな
おすといった煩雑な作業を不要とすることができる。
添付図面は本発明の実施例を示し、第1図はクレーム対
応図、第2図は全体構成図、第3図は吹出口温度設定器
の正面図、第4図は第2図中のマイクロコンピュータの
演算処理を示すフローチャート、第5図は第4図の要部
の詳細を示したフローチャート、第6図は制御態様を例
示した線図である。 5……エアミックスダンパ、6……サーボモータ、6a…
…アクチュエータ、11……マイクロコンピュータ、15…
…内気センサ、20……室温設定器、24……吹出口温度設
定器、202(ステップ)……判定手段、203(ステップ)
……演算手段。
応図、第2図は全体構成図、第3図は吹出口温度設定器
の正面図、第4図は第2図中のマイクロコンピュータの
演算処理を示すフローチャート、第5図は第4図の要部
の詳細を示したフローチャート、第6図は制御態様を例
示した線図である。 5……エアミックスダンパ、6……サーボモータ、6a…
…アクチュエータ、11……マイクロコンピュータ、15…
…内気センサ、20……室温設定器、24……吹出口温度設
定器、202(ステップ)……判定手段、203(ステップ)
……演算手段。
フロントページの続き (72)発明者 神谷 勇治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 原田 茂樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−258807(JP,A) 特開 昭55−150446(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60H 1/00 101
Claims (1)
- 【請求項1】車室内の温度を検出する内気センサ(15)
と、車室内の目標温度を設定する室温設定器(20)と、
吹出口温度を制御する吹出口温度制御部材(5)とを有
し、前記吹出口温度制御部材(5)の出力位置を演算し
て、前記出力位置となるように前記吹出口温度制御部材
(5)を自動的に制御することで、前記内気温センサ
(15)で検出する車室温度を前記目標温度に制御する自
動車用空調制御装置において、 乗員により操作され、吹出口温度を設定可能な吹出口温
度設定器(25)と、 空調装置の始動後、前記車室温度と前記目標温度との偏
差が所定値より大きいか否かを判定する判定手段(20
2)と、 前記判定手段(202)にて前記偏差が前記所定値より大
きいと判定されると、吹出口温度設定器(24)の設定値
に応じて前記出力位置を補正して演算し、前記判定手段
(202)にて前記偏差が前記所定値より小さいと判定さ
れると、前記設定値を無効にして前記出力位置を演算す
る演算手段(203)とを有することを特徴とする自動車
用空調制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2034546A JP2763642B2 (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | 自動車用空調制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2034546A JP2763642B2 (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | 自動車用空調制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03239622A JPH03239622A (ja) | 1991-10-25 |
JP2763642B2 true JP2763642B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=12417308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2034546A Expired - Fee Related JP2763642B2 (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | 自動車用空調制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2763642B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62258807A (ja) * | 1986-05-06 | 1987-11-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動車用空調装置 |
-
1990
- 1990-02-15 JP JP2034546A patent/JP2763642B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03239622A (ja) | 1991-10-25 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |