JP3298124B2 - 空気調和制御装置 - Google Patents

空気調和制御装置

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JP3298124B2 JP34636091A JP34636091A JP3298124B2 JP 3298124 B2 JP3298124 B2 JP 3298124B2 JP 34636091 A JP34636091 A JP 34636091A JP 34636091 A JP34636091 A JP 34636091A JP 3298124 B2 JP3298124 B2 JP 3298124B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両や一般建造物等に
採用するのに適した空気調和制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和制御装置においては、例
えば、特開平3ー5651号公報に示されているよう
に、人体が快適とする環境に制御するために、人体の温
冷感に影響を与える環境要素を検知する際に、人体側の
要件である作業量及び着衣量を考慮にいれて検知して、
真に人体が快適と感じる理想に近い環境を実現するよう
にしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成においては、人体側の要件である作業量及び着衣量を
考慮に入れてはいるものの、これによっても、人体の
「快い」という快適感に十分に反映し得る空調制御を実
現することは、不十分であるという実状にある。
【0004】そこで、本発明は、このようなことに対処
すべく、空気調和制御装置において、被空調空間内の人
間の快適感を常に十分に確保し得るような空調制御を実
現するようにしようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、本発明の構成上の特徴は、図1にて示すごとく、被
空調空間内の温度を設定温に維持するように当該被空調
空間内への吹き出し空気流の温度を目標吹き出し温に向
け制御する吹き出し温制御手段1を備えた空気調和制御
装置において、前記被空調空間内の人間の皮膚温を検出
する皮膚温検出手段2と、前記人間の快適感を表す快適
領域を、前記皮膚温と当該皮膚温の変化率との関係で特
定するように定めた所定の形状と面積を持つ快適感特性
パターンと、前記検出皮膚温とに基づき、前記快適領域
に属する前記皮膚温の変化率を決定する皮膚温変化率決
定手段3と、前記検出皮膚温及び前記決定変化率に応じ
前記人間の目標温感を決定する目標温感決定手段4と、
前記決定目標温感及び前記検出皮膚温に応じ前記人間の
目標皮膚温を決定する目標皮膚温決定手段5と、前記決
定目標皮膚温に応じて前記目標吹き出し温を決定し前記
吹き出し温制御手段1に出力する目標温度決定手段6と
を設けるようにしたことにある。
【0006】
【作用】このように本発明を構成したことにより、皮膚
温検出手段2が被空調空間内の人間の皮膚温を検出する
と、皮膚温変化率決定手段3が前記快適感特性パターン
に基づき前記検出皮膚温に応じ前記快適領域に属する前
記皮膚温の変化率を決定し、目標温感決定手段4が前記
検出皮膚温及び前記決定変化率に応じ前記人間の目標温
感を決定し、目標皮膚温決定手段5が前記決定目標温感
及び前記検出皮膚温に応じ前記人間の目標皮膚温を決定
し、かつ目標温度決定手段6が前記決定目標皮膚温に応
じて前記目標吹き出し温を決定し吹き出し温制御手段1
に出力する。すると、この吹き出し温制御手段1が前記
被空調空間内の温度を前記設定温に維持するように前記
吹き出し空気流の温度を前記決定目標吹き出し温に向け
制御する。
【0007】
【発明の効果】このように、前記人間の快適感を表す快
適領域を前記皮膚温と当該皮膚温の変化率との関係で特
定するように定めた所定の形状と面積を持つ快適感特性
パターンを採用して、この快適感特性パターンに基づき
前記検出皮膚温に応じ前記快適領域に属する前記皮膚温
の変化率を決定した上で決定される前記目標温感及び目
標皮膚温を通じ、前記目標吹き出し温を決定するので
快適感特性パターンは二次元平面の中から任意の形状面
積を持ったパターンとして自由に複雑な領域を設定でき
る。よって、前記人間の快適感を常に十分に維持しつつ
前記被空調空間内の温度を前記設定温に保持するに必要
な空調制御を実現できる。ここで、請求項2に記載の発
明のように、前記快適感特性パターンは、前記快適領域
を、前記検出皮膚温に応じて、前記皮膚温の変化率のう
ち正の変化率及び負の変化率でもって特定される正側
領域となる快適感特性パターンと、負側の領域となる快
適感特性パターンとに分けて構成されており、皮膚温変
化率決定手段3は、前記皮膚温の変化率を、前記快適特
性パターンに基づき前記検出皮膚温に応じて前記快適領
域のうち正側或いは負側の領域に属する正或いは負の変
化率として決定し、目標温感決定手段6は、前記目標温
感の決定を、前記検出皮膚温及び前記正或いは負の決定
変化率に応じて行なうようにすれば、上記本発明の作用
効果をより一層向上できる。また、請求項3に記載の発
明のように、皮膚温変化率決定手段3による前記正或い
は負の決定変化率がその絶対値において小さくなると、
目標温感決定手段4は、前記目標温感の決定を、前記検
出皮膚温及び小さくなった正或いは負の決定変化率に応
じて行い、このように決定される目標温感及び前記検出
皮膚温に応じて目標皮膚温決定手段5による前記目標皮
膚温の決定がなされ、このように決定される目標皮膚温
に応じて目標温度決定手段6より決定される前記目標吹
き出し温が当該目標温度決定手段から出力されると、当
該目標吹き出し温に向ける前記吹き出し空気流の温度の
制御は、吹き出し温制御手段1によって、前記皮膚温の
変化率を前記快適領域のうち正側及び負側の各領域に交
互に属するように行なわれれば、皮膚温が大きな値から
小さな値に移行していくクールダウン時においても、快
適領域を辿りながら、決定変化率がその絶対値において
更に小さくなるところの快適とは言えない領域に至ろう
とする時に、前記皮膚温の変化率を、正側の快適領域か
ら選ばれた決定変化率とすることと、負側の快適領域か
ら選ばれた決定変化率とすることとを交互に行うので、
快適な空調感を確保できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明のー実施例を図面により説明す
ると、図2及び図3は、本発明が車両用空気調和制御装
置に適用された例を示している。この空気調和制御装置
は、当該車両のエンジンルーム10a内に装備したエア
ダクト20を有しており、このエアダクト20内には、
その上流から下流にかけて、内外気切り換えダンパ3
0、ブロワ40、エバポレータ50、エアミックスダン
パ60、ヒータコア70及び一対の吹き出しグリル8
0、90が配設されている。内外気切り換えダンパ30
は、その外気導入位置に切り換えられて、エアダクト2
0内への外気導入口21aを介する外気の空気流として
の流入を許容する。また、内外気切り換えダンパ30
は、その内気導入位置に切り換えられて、エアダクト2
0内への内気導入口21bを介する車室10b内の内気
の空気流としての流入を許容する。
【0009】ブロワ40は、駆動回路40aにより駆動
されるブロワモータMbの回転速度に応じ、エアダクト
20内への内外気切り換えダンパ30を介する空気流と
して導入しエバポレータ50に向けて送風する。エバポ
レータ50は、空気調和制御装置の冷凍サイクルの可変
容量型圧縮機50aの作動に応じブロワ40からの空気
流を冷却する。圧縮機50aは、当該車両のエンジンか
らベルト機構(図示しない)を介し選択的に動力を受け
て作動するもので、この圧縮機50aの容量は容量制御
機構50bの作動に応じて変化し、また、この圧縮機5
0aの回転数は前記ベルト機構のプーリ比の変化に応じ
て変化する。
【0010】前記ベルト機構のプーリ比はプーリ比制御
機構50c(図3参照)の制御作動に応じて変化する。
エアミックスダンパ60は、サーボモータ60aにより
駆動されて、その開度に応じエバポレータ50からの冷
却空気流をヒータコア70に流入させるとともに、残余
の冷却空気流を各吹き出しグリル80、90に向けて流
動させる。なお、各吹き出しグリル80、90は、車室
10b内の補助席の左右両側に対向してダッシュボード
12の左側前部にてエアダクト20の左右の各吹き出し
口に配設されている。
【0011】操作スイッチSWは、空気調和制御装置を
作動させるとき操作されて操作信号を生ずる。温度設定
器100aは、車室10b内の温度を所望の温度に設定
するとき操作されて同所望の温度を設定温信号として発
生する。内気温センサ100bは、図2に示すごとく、
ダッシュボード12の前壁の左右中央部に配設されてい
るもので、この内気温センサ100bは、車室10b内
の現実の温度を検出し内気温検出信号として発生する。
外気温センサ100cは、当該車両の外気の現実の温度
を検出し外気温検出信号として発生する。
【0012】日射センサ100dは、ダッシュボード1
2の上壁の左右中央部に配設されているもので、この日
射センサ100dは、車室10b内に入射する現実の日
射量を検出し日射検出信号として発生する。皮膚温セン
サ100eは、赤外線センサにより構成されており、こ
の皮膚温センサ100eは、図2に示すごとく、車室1
0b内の上壁前縁左方部にて、補助席に着座した乗員P
の頭部に対向して配設されている。しかして、この皮膚
温センサ100eは、乗員Pの頭部から放射する赤外線
を検出し同頭部の皮膚温を表す皮膚温検出信号を発生す
る。
【0013】水温センサ100fは、当該車両のエンジ
ン冷却系統内の冷却水の現実の温度を検出し水温検出信
号として発生する。出口温センサ100gは、エバポレ
ータ50の出口の吹き出し空気流の現実の温度を検出し
出口温検出信号として発生する。A−D変換器110
は、温度設定器100aからの設定温信号、内気温セン
サ100bからの内気温検出信号、外気温センサ100
cからの外気温検出信号、日射センサ100dからの日
射検出信号、皮膚温センサ100eからの皮膚温検出信
号、水温センサ100fからの水温検出信号及び出口温
センサ100gからの出口温検出信号を第1〜第7のデ
ィジタル信号として発生する。
【0014】マイクロコンピュータ120は、コンピュ
ータプログラムを、図4に示すフローチャートに従い、
A−D変換器110との協働により実行し、この実行中
において、駆動回路40a、容量制御機構50b、プー
リ比制御機構50c及びサーボモータ60aの駆動制御
に必要な演算処理をする。但し、上述のコンピュータプ
ログラムは、マイクロコンピュータ120のROMに予
め記憶されている。また、マイクロコンピュータ120
は、当該車両のイグニッションスイッチIGの閉成に応
答してバッテリBaから給電されて作動状態になり、操
作スイッチSWからの操作信号に応答して、コンピュー
タプログラムの実行を開始する。
【0015】ところで、本実施例においては、乗員Pの
「快い」という快適感に十分に反映し得るような空調制
御を、以下のような理由に基づき、快適感を定量化する
ことで乗員Pの顔部の皮膚温に応じた快適感制御を実現
することにより達成するようにした。乗員Pの快適感の
定量化にあたり、本発明者等が種々の実験と統計計算を
繰り返したところ、同快適感の定量化は、乗員Pの顔部
の皮膚温を活用すれば可能であることが判明した。即
ち、乗員Pの快適感(以下、快適感Cという)の有無
を、図5(A)の快適感スケールにて示すごとく、多数
の申告者の申告を前提に、7段階に割り付けてみたとこ
ろ、無快適領域(C=0の領域)、快適領域(C>0の
領域)及び不快領域(C<0の領域)が、図5(B)に
て示すごとく、乗員Pの顔部の皮膚温(以下、皮膚温T
sという)と同皮膚温の時間的変化率(以下、皮膚温変
化率(dTs/dt)という)との関係からなる快適感
特性パターンに基づき、快適感線図として定量的に特定
し得ることが分かった。
【0016】このようなことから、皮膚温Tsを検出す
れば乗員Pの快適感に十分に反映し得る空調制御が可能
であることが分かった。即ち、前記快適感線図を以下の
ように利用すれば、乗員Pの快適感を維持する空調制御
が可能である。例えば、クールダウン時において、皮膚
温Tsが、図6(A)にて曲線L1 に沿い、初期の高い
状態から低下しつつ、皮膚温変化率(dTs/dt)の
負側領域における快適領域(C>0)を通る間は、乗員
Pの快適感が維持される。しかし、皮膚温変化率(dT
s/dt)が零に近い点に達すると、皮膚温Tsがほぼ
一定になり温感は安定してくることになるが、かかる場
合には、皮膚温Tsが快適領域を外れて快適感Cが消失
する。
【0017】そこで、このような段階で乗員Pの快適感
を持続するには、曲線L1 に沿い低下した皮膚温Ts
が、皮膚温変化率(dTs/dt)の負側領域における
快適領域(C>0)を外れる点に達したとき、皮膚温T
sが、皮膚温変化率(dTs/dt)の正への反転に伴
い同皮膚温変化率の正側領域における快適領域(C>
0)内に移り、皮膚温変化率(dTs/dt)の減少に
応じ図6(A)の曲線L2に沿い上昇するようにすれ
ば、乗員Pの快適感が引き続き持続され得る。
【0018】さらに、曲線L2 に沿い上昇した皮膚温T
sが、皮膚温変化率(dTs/dt)の正側領域におけ
る快適領域(C>0)を外れる点に達したとき、皮膚温
Tsが、皮膚温変化率(dTs/dt)の負への反転に
伴い同皮膚温変化率の負側領域における快適領域(C>
0)内に移り、皮膚温変化率(dTs/dt)の増大に
応じ図6(A)の曲線L3 に沿い低下するようにすれ
ば、乗員Pの快適感が引き続き持続され得る。然る後
は、皮膚温Tsが両曲線L2、L3に沿って変化するサイ
クルを繰り返せば、クールダウン時における乗員Pの快
適感が持続される。そして、このような皮膚温Tsの変
化を示すサイクルを持続すると、皮膚温Tsが、時間t
の経過に伴い、図6(B)にて曲線Mにて示すごとき変
化(以下、「ゆらぎ」という)を繰り返すこととなる。
従って、乗員Pの快適感を維持するためには、皮膚温T
sに図6(B)に示すような「ゆらぎ」が必要とされる
ことがわかる。
【0019】また、本実施例においては、乗員Pの顔部
の目標温感Soを求めるにあたり、次の数1を採用し
た。
【0020】
【数1】So=f(Ts,dTs/dt) かかる場合、この数1における皮膚温Tsは次のような
範囲のものを利用する。ところで、乗員Pの顔部の温感
Sは次の数2により与えられる。
【0021】
【数2】 S=K1(Ts−K2)+K3・(dTs/dt) 但し、温感Sは−5(寒いに対応)〜+5(暑いに対
応)の範囲の整数をとり、S=0は暑くも寒くもないと
いう無感を表す。また、各符号K1及びK2は係数を表
し、符号K3は定数を表す。しかして、この数2によれ
ば、温感Sが、皮膚温Ts及び皮膚温変化率(dTs/
dt)との関連において、図7の各破線で示す各温感特
性直線により表される。従って、これら各温感特性直線
を図5(B)の快適感線図に対し図8にて示すごとく重
ね合わせて重ね合わせ線図を作成すれば、皮膚温状態が
分かっていることを前提に、同重ね合わせ線図上におい
て、快適領域に属する皮膚温変化率(dTs/dt)
を、皮膚温Tsに対応する温感Sを介して求めることが
できる。その結果、このようにして得た皮膚温変化率
(dTs/dt)及び皮膚温Tsに応じて数1に基づき
目標温感Soを決定し得る。
【0022】また、乗員Pの顔部の目標皮膚温Tsoを
求めるにあたり、次の数3及び数4を採用した。
【0023】
【数3】 dTso/dt={So−K1(Ts−K2)}/K3
【0024】
【数4】Tso = Ts + dTso/dt 但し、この数3は、数2において、温感Sに目標温感S
oを代入し、皮膚温Tsに現段階における皮膚温を代入
し、かつ皮膚温変化率(dTs/dt)に目標皮膚温変
化率(dTso/dt)を代入し、同数2を変形して求
めたものである。また、数4は、数2における現在の皮
膚温Tsと、数3における目標皮膚温変化率(dTso
/dt)とにより、目標皮膚温Tsoを求めるために採
用した。
【0025】また、送風量の決定にあたり、次の数5及
び数6を採用しかつ図9を活用した。
【0026】
【数5】Tso = (So−K2)/K1
【0027】
【数6】△Ts = Ts − Tso かかる場合、数5において、目標皮膚温Tsoは、定常
時に目標温感Soを達成する皮膚温ゆえ、数2におい
て、K3・(dTs/dt )=0として数5を導出し
た。また、数6は、皮膚温変化△Tsを、数5における
Tso及び数2におけるTsに基づき求めるべく採用し
た。また、数6で得られる皮膚温変化△Tsにより図9
を用いて送風量の決定が可能となる。但し、数1及び数
3〜数6は、前記重ね合わせ線図と共に、マイクロコン
ピュータ120のROMに予め記憶されている。
【0028】また、本実施例における省動力を意図した
空調制御のための制御要因、即ち、圧縮機50aの回転
数(以下、回転数Ncという)及び容量(以下、容量C
aという)並びにエアミックスダンパ60の開度(以
下、開度Φという)を決定するにあたり、図10にて示
すマップを採用した。しかして、このマップは、図10
にて示すごとく、皮膚温変化△Tsを横軸にとる一方、
圧縮機50aの回転数Nc及び容量Ca並びにエアミッ
クスダンパ60の開度Φを縦軸にとり、かつ皮膚温変化
△Tsを五つの制御領域Z1〜Z5に区画して構成されて
いる。
【0029】かかる場合、制御領域Z1 は△Ts=0を
含む△Tsa〜△Tsbの範囲に相当し、この制御領域
Z1 では、エアミックスダンパ60の開度Φが、図10
にて示す開度Φと皮膚温変化△Tsとの間の関係を表す
制御パターンΦー△Tsに基づき車室10b内への吹き
出し空気流の温度を必要吹き出し温度にするように△T
sに逆比例して制御される。但し、制御パターンΦー△
Tsにおいて、開度Φの最大及び最小が暖房側最大及び
冷房側最大にそれぞれ相当する。また、この制御領域Z
1 では、圧縮機50aの容量Caが、図10にて示す容
量Caと皮膚温変化△Tsとの間の関係を表す制御パタ
ーンCa−△Tsに基づき最小値をとり、また、同圧縮
機50aの回転数Ncが、図10で示す回転数Ncと皮
膚温変化△Tsとの間の関係を表す制御パターンNcー
△Tsに基づき最小値をとる。
【0030】また、制御領域Z2は、△Tsが制御領域
Z1よりも冷房側で大きい△Tsb〜△Tscの範囲に
相当し、この制御領域Z2 では、圧縮機50aの容量C
aが制御パターンCa−△Tsに基づき△Tsに正比例
して制御される。また、この制御領域Z2 では、圧縮機
50aの回転数Nc及びエアミックスダンパ60の開度
Φが、各制御パターンNcー△Ts及びΦー△Tsに基
づき最小及び冷房側最大をそれぞれとる。また、制御領
域Z3は、△Tsが制御領域Z2よりも冷房側で大きい△
Tsc〜△Tsdの範囲に相当し、この制御領域Z3 で
は、圧縮機50aの回転数Ncが制御パターンNcー△
Tsに基づき△Tsに正比例して制御される。また、こ
の制御領域Z3 では、圧縮機50aの容量Ca及びエア
ミックスダンパ60の開度Φが各制御パターンCa−△
Ts及びΦー△Tsに基づき最大及び冷房側最大をそれ
ぞれとる。
【0031】また、制御領域Z4は、△Tsが制御領域
Z3よりも冷房側で大きい△Tsd以上の範囲に相当し
ており、この制御領域Z4 では、圧縮機50aの回転数
Nc及び容量Caが各制御パターンNcー△Ts及びC
a−△Tsに基づき最大をそれぞれとり、一方、エアミ
ックスダンパ60の開度Φが制御パターンΦー△Tsに
基づき冷房側最大をとる。さらに、制御領域Z5は、△
Tsが制御領域Z1よりも暖房側で△Tsa以下の範囲
に相当しており、この制御領域Z5 では、冷媒の循環即
ち圧縮機50aの作動が不要であるため、同圧縮機50
aを停止状態にする。
【0032】このように、図10のマップでは、例え
ば、圧縮機50aの容量Caが80(%)で回転数Nc
が最大の場合と、圧縮機50aの容量Caが100
(%)で回転数Ncが80(%)の場合とでは、圧縮機
50aが同じ能力であって動力に違いがあったとして
も、各指標ではこの動力差を判定できないことを考慮し
て、回転数Nc及び容量Caの各要因を単独で制御する
各制御領域Z2、Z3を作成し、その制御領域で最大にな
った時に、他の要因と併用して使い能力増強を図るよう
にしている。なお、各制御パターンNcー△Ts、Ca
−△Ts及びΦー△Tsをもつ前記マップは、マイクロ
コンピュータ120のROMに予め記憶されている。
【0033】以上のように構成した本実施例において、
当該車両のエンジンをイグニッションスイッチIGの閉
成により始動させるものとする。また、操作スイッチS
Wから操作信号を発生させれば、マイクロコンピュータ
120が、図4のフローチャートに従い、ステップ20
0にて、コンピュータプログラムの実行を開始する。つ
いで、マイクロコンピュータ120が、ステップ210
にて、A−D変換器110から第1〜第7のディジタル
信号の各値(以下、設定温Tset、内気温Tr、外気
温Tam、日射量ST、皮膚温Ts、水温Tw及び出口
温Teという)を入力される。
【0034】然る後、コンピュータプログラムがステッ
プ220に進むと、マイクロコンピュータ120が、次
のようにして、乗員Pの顔部の目標温感So、目標皮膚
温Tso及び皮膚温変化ΔTsを演算する。即ち、同ス
テップ220においては、まず、ステップ210におけ
る皮膚温Tsとの関連で前記重ね合わせ線図(図8参
照)の快適領域内の温感Sが決定され、同決定温感Sに
応じ前記重ね合わせ線図上にて皮膚温変化率(dTs/
t)が決定され、かつ皮膚温Ts及び決定皮膚温変化
率(dTs/dt)に応じて目標温感Soが数1に基づ
き演算される。ついで、目標皮膚温Tsoが演算目標温
感Soに応じ数3及び数4に基づき演算され、かつ、皮
膚温変化ΔTsが数5及び数6に基づき演算目標温感S
o及び皮膚温Tsに応じて演算される。
【0035】このようにしてステップ220における演
算処理が終了すると、マイクロコンピュータ120が、
ステップ230にて、ブロワ40の送風量Vと皮膚温変
化△Tsとの間の関係を表す送風量パターン(図9参
照)に基づきステップ220における皮膚温変化△Ts
に応じ送風量Vを決定する。但し、前記送風量パターン
はマイクロコンピュータ120のROMに予め記憶され
ている。ついで、マイクロコンピュータ120が、ステ
ップ240にて図10のマップから圧縮機50a及びエ
アミックスダンパ60の制御要因を以下のようにして決
定する。即ち、このステップ240では、ステップ22
0における皮膚温変化△Tsが図10のマップの各制御
領域Z1〜Z5のいずれに属するかを決定する。ついで、
同△Tsに応じてその属する決定制御領域での各制御パ
ターンNcー△Ts、Ca−△Ts及びΦー△Tsに基
づき圧縮機50aの回転数Nc、容量Ca及びエアミッ
クスダンパ60の開度Φを決定する。
【0036】かかる決定後、マイクロコンピュータ12
0が、ステップ250にて、ステップ240における決
定制御領域が制御領域Z1 であるか否かを判別する。現
段階において、ステップ240における決定制御領域が
制御領域Z1 でなければ、ステップ250における判別
が「NO」となる。このため、マイクロコンピュータ1
20が、ステップ300にて、ステップ230における
送風量Vを風量出力信号として出力し、ステップ240
における圧縮機50aの回転数Nc及び容量Caをそれ
ぞれ回転数出力信号及び容量出力信号として出力し、か
つステップ240におけるエアミックスダンパ60の開
度Φを、目標開度Φoを表す開度出力信号として出力す
る。
【0037】しかして、駆動回路40aがマイクロコン
ピュータ120からの風量出力信号に応答してモータM
bを駆動すると、ブロワ40が同モータMbにより駆動
されて内外気切り換えダンパ30を介しエアダクト10
a内に空気流を送風量Vにて導入する。また、プーリ比
制御機構50cがマイクロコンピュータ120からの回
転数出力信号に応答して前記ベルト機構のプーリ比をス
テップ240での回転数Ncに対応する値に制御して圧
縮機の回転数を同回転数Ncに制御し、容量制御機構5
0bがマイクロコンピュータ120からの容量出力信号
に応答して圧縮機50aの容量をステップ240での容
量Caに制御し、また、サーボモータ60aがマイクロ
コンピュータ120からの開度出力信号に応答してエア
ミックスダンパ60の開度を目標開度Φoに制御する。
かかる場合、圧縮機50aの回転数、即ち前記ベルト機
構のプーリ比、圧縮機50aの容量及びエアミックスダ
ンパ60の開度は、図10のマップにおいて△Tsが属
する制御領域Z2、Z3、Z4或いはZ5に応じた値に制御
される。
【0038】このような制御状態では、ブロワ40によ
り導入された空気流が、圧縮機50aの制御回転数及び
制御容量に応じエバポレータ50により冷却されると、
この冷却空気流の一部が、エアミックスダンパ60の目
標開度に応じ、ヒータコア70に流入して加熱され、一
方、残余の冷却空気流がエアミックスダンパ60を介し
各吹き出しグリル80、90に向けて直接流動し上述の
加熱空気流と混流する。そして、この混流空気流が各吹
き出しグリル80、90を通し車室10b内に吹き出
し、乗員Pに向けて流動して、車室内の温度制御を適正
に実現する。
【0039】一方、ステップ240における決定制御領
域が制御領域Z1 であれば、ステップ250における判
別が「YES」となる。このため、マイクロコンピュー
タ120が、コンピュータプログラムをステップ260
以後に進める。しかして、ステップ260においては、
目標皮膚温変化(dTso/dt)を上記数3に基づき
ステップ220における目標温感So及び現段階におけ
る皮膚温Tsに応じて演算する。然る後、ステップ27
0において、目標皮膚温変化率(dTso/dt)をス
テップ230における送風量Vのもとで生ずるための車
室10b内の目標車室温Taを次のように演算する。即
ち、本実施例では、予め車室10b内における人体をモ
デル化し、日射量や送風量等により変化する車室内環境
下での車室内温度と皮膚温変化率との関係をシミュレー
トし、このシミュレートした結果に基づいて目標皮膚温
変化率(dTso/dt)を発生させる目標車室温Ta
を演算する。
【0040】そして、ステップ280において、同目標
車室温Taを実現させるための車室10b内への空気流
の目標吹き出し温度Taoを次の数7に基づきステップ
210における目標温度Ta、内気温Tr、外気温Ta
m及び日射量STに応じて演算する。
【0041】
【数7】 Tao=KaTa−KrTr−KstST−KamTam−K 但し、各符号Ka、Kr、Kst及びKamは係数を表
す。また、符号Kは定数を表す。さらに、ステップ29
0にて、目標吹き出し温度Taoを実現するためのエア
ミックスダンパ60の目標開度Φoを次の数8に基づき
ステップ210における水温Tw及び出口温Teに応じ
演算する。
【0042】
【数8】Φo=(Tao−Te)/(Tw−Te) 但し、この数7は数6と共にマイクロコンピュータ12
0のROMに予め記憶さている。その後、ステップ30
0において、ステップ230における送風量Vを風量出
力信号として出力し、ステップ240における圧縮機5
0aの回転数Nc及び容量Caを回転数出力信号及び容
量出力信号としてそれぞれ出力するとともに、ステップ
290におけるエアミックスダンパ60の目標開度Φo
を開度出力信号として出力する。
【0043】すると、ブロワ40が、マイクロコンピュ
ータ120からの風量出力信号に応答し上述と実質的に
同様にモータMbによって駆動されてエアダクト10a
内に空気流を送風量Vにて導入する。また、圧縮機50
aが、その回転数を、マイクロコンピュータ120から
の回転数出力信号に応答するプーリ比制御機構50cの
制御のもとに前記ベルト機構により回転数Ncに対応す
る値に制御されるとともに、その容量を、容量制御機構
50bがマイクロコンピュータ120からの容量出力信
号に応答する容量制御機構50bによる制御のもとに容
量Caに制御される。また、エアミックスダンぱ60
が、その開度を、マイクロコンピュータ120からの開
度出力信号に応答するサーボモータ60aによる制御の
もとに目標開度Φoに制御される。
【0044】かかる場合、圧縮機50aの回転数、即ち
前記ベルト機構のプーリ比、圧縮機50aの容量及びエ
アミックスダンパ60の開度は、図10のマップにおい
て△Tsが属する制御領域Z1 に応じた値に制御され
る。このような制御状態では、ブロワ40により導入さ
れた空気流が、制御領域Z1 における回転数Nc及び容
量Caに応じエバポレータ50により冷却されて、制御
領域Z1 におけるエアミックスダンパ60の目標開度の
もとに、上述と実質的に同様に各吹き出しグリル80、
90を通し車室10b内に吹き出し、乗員Pに向けて流
動して、車室内の温度制御を適正に実現する。
【0045】以上のような作動をクールダウン時を例に
とって説明すると、クールダウンの初期t=t0(図1
1参照)では、皮膚温変化ΔTs=(ΔTsi)i=0が
図10のマップでのΔTsdよりも大きいため、圧縮機
50aの回転数Nc及び容量Caが共に最大をとり、ま
た、エアミックスダンパ60の開度Φが冷房側最大をと
る。そして、この状態は、ΔTs=(ΔTsi)i=1が
ΔTsdに等しくなる時間t=t1まで続く。以後、上
述と同様の制御がステップ250における「YES」又
は「NO」との判別のもとに繰り返されてΔTsが小さ
くなってゆく。然る後、時間t=t1〜t2においては、
前記マップのNcーTsパターンに従い、圧縮機50a
の回転数制御による車室内の温度制御が、(ΔTsi)
i=2がΔTscに等しくなるまで行われる。そして、時
間t=t2〜t3においては、圧縮機50aの容量制御に
る車室内の温度制御が、(ΔTsi)i=3がΔTsb
に等しくなるまで行われる。また、時間t=t3以後で
は、エアミックスダンパ60の開度制御による温度制御
が行われる。
【0046】しかして、このような温度制御過程におい
ては、ステップ250における判別が「YES」であっ
ても「NO」であっても、ステップ220において、前
記重ね合わせ線図(図8参照)の各快適領域内にて、図
6(A)にて示したような皮膚温変化率(dTs/d
t)の変化をもたらして両曲線L2、L3に沿う皮膚温T
sの変化をサイクル的に両快適領域内にて実現するよう
に、目標温感So、目標皮膚温Tso及び皮膚温変化△
Tsが繰り返し演算されて、以後の各ステップにおける
演算処理を通じ、前記マップに基づく圧縮機50aの回
転数や容量並びにエアミックスダンパ60の開度を制御
する。これにより、クールダウン時において、皮膚温T
sが図11にて示すようにゆらぎをもって変化し、その
結果、乗員Pがその顔部にて快適感を常に十分に感ずる
ように、車室10b内の空調温制御がなされ得ることと
なる。このようなことは、クールダウン時に限らず、他
の空調モード時でも実質的に同様に達成し得る。また、
以上のような作用効果が前記マップに従う圧縮機50a
の回転数や容量並びにエアミックスダンパ60の開度の
選択的優先制御のもとに省動力を確保しつつ実現し得
る。
【0047】なお、本発明においては、省動力を確保す
る指標は、皮膚温変化△Tsに限ることなく、皮膚温T
sの絶対値、皮膚温Tsのサンプリング値差△Tsa
(皮膚温Tsの現在のサンプリング値と前回のサンプリ
ング値との差)を用いて実施してもよい。しかして、皮
膚温Tsを用いる場合には、図3のステップ210にお
ける値をそのまま採用する。また、サンプリング値差△
Tsaを用いる場合には、サンプリングの一つ前のデー
タを用いて、次の数9に基づき演算する。
【0048】
【数9】△Tsa=Tsn−Tsn-1 また、圧縮機50aの回転数制御及び容量制御の優先順
位に関しては、圧縮機50aの仕様等により動力が変わ
ることを考慮して、その方式によって省動力になる方を
優先的に制御すればよい。例えば、図10のマップにお
いて、制御領域Z3を容量制御領域とし、制御領域Z2を
回転数制御領域とする等である。なお、省動力を意図し
ない制御としてもよい。
【0049】また、前記実施例においては、容量及び回
転数が共に可変な圧縮機50aを用いて、容量及び回転
数の制御を行ったが、容量が可変な圧縮機を用いて容量
制御のみを行うようにしたり、或いは、回転数が可変な
圧縮機を用いて回転数のみを制御するようにしてもよ
い。
【0050】また、本発明の実施にあたっては、圧縮機
50aを、エンジンによる駆動に代えて、適宜な可変速
電動機により駆動するようにしてもよい。
【0051】また、本発明の実施にあたっては、皮膚温
センサ100eとして、疑似皮膚温センサを採用して実
施してもよい。
【0052】また、前記実施例においては、車両用空気
調和制御装置に本発明を適用した例について説明した
が、これに代えて、家庭等の一般建造物内の空気調和制
御装置本発明を適用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】特許請求の範囲の記載に対する対応図である。
【図2】本発明に係る車両用空気調和制御装置の一実施
例の機械的構成部分の概略断面図である。
【図3】車両用空気調和制御装置の一実施例の電気回路
図である。
【図4】図3のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図5】乗員の快適感を快適感スケールに表した図及び
快適感を皮膚温と皮膚温変化率との関係を考慮して快適
感線図である。
【図6】クールダウン時に、快適領域内で皮膚温変化率
の変化に応じ皮膚温が変化する状態、及び皮膚温が時間
の経過に応じゆらぎを生ずる状態の各説明図である。
【図7】乗員の顔部の温感を皮膚温及び皮膚温変化率と
の間の関係で示す温感特性図である。
【図8】図7の温感特性を図5(A)の快適感線図に重
ね合わせて作成した重ね合わせ線図である。
【図9】ブロワの送風量と皮膚温変化との関係を示すパ
ターン図である。
【図10】圧縮機の回転数及び容量並びにエアミックス
ダンパの開度と皮膚温変化との関係を表すマップであ
る。
【図11】クールダウン時の皮膚温のゆらぎ変化を示す
グラフである。
【符号の説明】
P…乗員、10b…車室、40…ブロワ、50…エバポ
レータ、60…エアミックスダンパ、70…ヒータコ
ア、100a…温度設定器、100b…内気温センサ、
100e…皮膚温センサ、120…マイクロコンピュー
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101 F24F 11/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被空調空間内の温度を設定温に維持する
    ように当該被空調空間内への吹き出し空気流の温度を目
    標吹き出し温に向け制御する吹き出し温制御手段を備え
    た空気調和制御装置において、 前記被空調空間内の人間の皮膚温を検出する皮膚温検出
    手段と、 前記人間の快適感を表わす快適領域を、前記皮膚温と当
    該皮膚温の変化率との関係で特定するように定めた所定
    の形状と面積を持つ快適感特性パターンと、前記検出皮
    膚温とに基づき、前記快適領域に属する前記皮膚温の変
    化率を決定する皮膚温変化率決定手段と、 前記検出皮膚温及び前記決定変化率に応じ前記人間の目
    標温感を決定する目標温感決定手段と、 前記決定目標温感及び前記検出皮膚温に応じ前記人間の
    目標皮膚温を決定する目標皮膚温決定手段と、 前記決定目標皮膚温に応じて前記目標吹き出し温を決定
    し前記吹き出し温制御手段に出力する目標温度決定手段
    とを設けるようにしたことを特徴とする空気調和制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記快適感特性パターンは、前記検出皮
    膚温前記皮膚温の変化率のうち正の変化率及び負の変
    化率とでもって特定される正側の領域となる快適感特性
    パターンと、負側の領域となる快適感特性パターンと
    分けて構成されており、 前記皮膚温変化率決定手段は、前記皮膚温の変化率を、
    前記正側の領域となる快適感特性パターンと、前記負側
    の領域となる快適感特性パターンと、前記検出皮膚温
    に応じて前記快適領域のうち正側或いは負側の領域に属
    する正或いは負の変化率として決定し、 前記目標温感決定手段は、前記目標温感の決定を、前記
    検出皮膚温及び前記正或いは負の決定変化率に応じて行
    なうことを特徴とする請求項1に記載の空気調和制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記皮膚温変化率決定手段による前記正
    或いは負の決定変化率がその絶対値において小さくなる
    と、前記目標温感決定手段は、前記目標温感の決定を、
    前記検出皮膚温及び小さくなった正或いは負の決定変化
    率に応じて行い、このように決定される目標温感及び前
    記検出皮膚温に応じて前記目標皮膚温決定手段による前
    記目標皮膚温の決定がなされ、このように決定される目
    標皮膚温に応じて前記目標温度決定手段より決定される
    前記目標吹き出し温が当該目標温度決定手段から出力さ
    れると、当該目標吹き出し温に向ける前記吹き出し空気
    流の温度の制御は、前記吹き出し温制御手段によって、
    前記皮膚温の変化率を前記快適領域のうち正側及び負側
    の各領域に交互に属するように行われることを特徴とす
    る請求項2に記載の空気調和制御装置。
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