JP3079590B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3079590B2 JP03026934A JP2693491A JP3079590B2 JP 3079590 B2 JP3079590 B2 JP 3079590B2 JP 03026934 A JP03026934 A JP 03026934A JP 2693491 A JP2693491 A JP 2693491A JP 3079590 B2 JP3079590 B2 JP 3079590B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調装置に関し、
特にヒ−タコアに冷却水温センサを設けることなく吹出
開始時の冷風感を効果的に解消した空調制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用の空調装置において暖房を使用す
る場合、エンジン始動初期にはヒ−タコアに供給される
エンジン冷却水が十分温まっておらず、この状態で装置
を作動せしめると冷風が吹き出して乗員のフィ−リング
を損なう。
【0003】そこで例えば特開昭60−33121号公
報には、エンジン冷却水温を検出するセンサを設けて、
冷却水温が低い間は送風ブロアの起動を停止するものが
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の装置では冷却水温センサを新たに設ける必要があ
り、現状の空調装置には既に内気温センサ、外気温セン
サ、空調ダクトの吹出口温度センサ等多くのセンサが設
けられていることから、新たなセンサの増設は端子数や
配線数の増加を招く点で問題であった。本発明はかかる
課題を解決するもので、冷却水温センサを設けることな
く、暖房使用開始時の乗員の冷風感を解消できる車両用
空調装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、車両用空調装置は、空調ダクト内に送風する送風ブ
ロア(図12)と、上記空調ダクト内に設置され供給さ
れたエンジン冷却水により空調風を加熱するヒ−タコア
と、上記空調ダクトの吹出口温度を検出する吹出口温度
センサと、車両環境温度に応じて空調風の目標吹出温度
を設定する目標温度設定手段と、上記目標吹出温度が所
定温度を越えている時に送風量切替温度を設定する切替
温度設定手段と、上記吹出口温度が上記送風量切替温度
よりも低い時に、乗員が冷風感を感じない限度以下に送
風量を抑えるべく上記送風ブロアの回転を制限する回転
制限手段と、車両環境温度に応じて上記送風量切替温度
を変更する切替温度変更手段とを具備している。
【0006】設定された目標吹出温度が所定温度を越え
ている場合には、送風ブロアの回転数を通常使用値まで
上昇せしめると乗員に冷風感を与えるおそれがある。そ
こで、送風量切替温度が設定され、吹出口温度がこれよ
り低い場合には送風ブロアの回転数が制限されて乗員に
冷風感を与えることはない。通常使用値まで送風ブロア
の回転数を上昇せしめた場合に到達する吹出温度は車両
環境温度により変化するから、上記送風量切替温度は車
両環境温度に応じて変更される。なお、上記車両環境温
度は、車両外気温、内気温、日射量、あるいは空調ダク
ト吹出口温度等である。
【0007】
【実施例】図1には空調装置の全体構成を示す。空調ダ
クト1内には上流側より送風ブロア2、蒸発器7、ヒ−
タコア3が配設してあり、空調ダクト1下流端は上部吹
出ダクト11と下部吹出ダクト12に分岐している。空
調ダクト1の上流端には内外気切替ダンパ4Aが設けら
れ、またヒ−タコア3部にはエアミックスダンパ4B
が、下流分岐部には吹出モ−ド切替ダンパ4Cがそれぞ
れ設けられて、これら各ダンパ4A〜4Cは電子制御装
置(ECU)5により制御されるサ−ボモ−タ41A,
41B,41Cによって開閉駆動される。
【0008】送風ブロア2はブロアモ−タ21により駆
動され、ブロアモ−タ21は後述のコントロ−ラ22に
よりECU5からの指令に基づいて回転制御される。上
記ECU5には、吹出口温度センサ6A,6B、内気温
センサ6C、外気温センサ6D、日射センサ6E、およ
び温度設定器51からの各信号TAH,TAV,TA
M,TS,TSETが入力している。また、上記ヒ−タ
コア3には冷却水配管31により図略のエンジンから冷
却水が供給されている。
【0009】コントロ−ラ22の詳細を図2で説明する
と、ブロアモ−タ21に電源を供給するリレ−223を
有し、該リレ−223はECU5からの出力信号でその
接点223aが閉じる。ブロアモ−タ21はパワ−トラ
ンジスタ221によりその回転数がECU5の指令信号
に応じて連続的に変更せしめられるとともに、リレ−2
22の接点222a閉成により最高速で回転せしめられ
る。
【0010】以下、図3のフロ−チャ−トを参照しつつ
装置の作動を説明する。ステップ101では各種信号T
SET,TR,TAM,TSを読み込み、ステップ10
2で目標吹出温度TAOを算出する。温度TAOの算出
は次式で行う。 TAO=Kt・TSET−Kr・TR −KAM・TAM−
Ks・TS+Cここで、Kt,Kr,KAM,Ksはゲイ
ン、Cは補正定数である。ステップ103ではウォ−ミ
ングアップフラグWFが1か確認する。ここで、WFは
図4に示す如く27℃と30℃間でヒステリシスを有し
て0から1へ変化する。WF=1の場合には、ステップ
104へ進んで送風量切替温度TALOを演算する。T
ALOは例えば図5に示すように、−20℃〜20℃ま
で変化する外気温に対して20℃〜40℃へ直線的に比
例して変更設定される。
【0011】続いて送風ブロア2の送風量V1を演算す
る。このV1は図6に示すように設定される。すなわ
ち、下部ダクトの吹出口温度TAHが上記TALOを下
回っている場合は、4秒周期で0.5秒間送風ブロアが
低速(送風量LO)回転せしめられ(図7)、乗員に冷
風感を与えない範囲で送風がなされる。この時の平均送
風量は連続送風時の最低風量L0 より小さくなる。
【0012】0.5秒とした理由は、4秒間のうちで送
風ブロア2の回転を0.5秒より長くすると乗員が冷風
感を生じ(図8)、一方0.5秒より短いと、図9に示
すように吹出口温度TAHと冷却水温度TWの間に過大
な差を生じてTWの推定が困難となるからである。
【0013】吹出口温度TAHが送風量切替温度TAL
Oを越えると、送風ブロア2が低速連続回転せしめられ
て風量V1は常時最低流量LO となり(図6)、TAH
が40℃を越えると直線的に最大流量Hiまで増加せし
められる。
【0014】図3において、ステップ106では送風量
V2を演算する。送風量V2は目標吹出温度TAOに対
して図10に示す如く最低風量LO と最大風量Hiの間
を変化する。ステップ108では送風量V1,V2の小
さい側を最終的な送風量Vとして設定する。これによ
り、送風量Vとして、エンジン起動直後の空調装置の暖
房初期にはV1が選択され、吹出口温度TAHが上昇し
てくるとV2が選択される。
【0015】ステップ109では目標吹出温度TAOに
応じて図11に示す如く「FOOT」、「B/L」、
「FACE」、「MAX FACE」の4種の吹出モ−
ドのうち一つが設定される。続いてステップ110では
n回目のエアミックスダンパ4Bの開度SWnを次式に
て算出する。 SWn=SWn-1+Kp{(En−En-1)+θEn/
Ti+TD (En−2En-1+En-2)/θ}ここで、
Kpは比例ゲイン、Tiは積分時間、TD は微分時間、
θはサンプリング時間である。また、En=TAO−T
AHである。なお、吹出モ−ドにより、上記TAHは下
部吹出口温度TAV、あるいはこれらの平均値(TAH
+TAV)/2に変更される。
【0016】ステップ110ではステップ108で設定
された送風量Vを実現するブロア制御出力を発し、続く
ステップ112では上記開度SWnを出力してエアミッ
クスダンパ4Bを所定開度に回動せしめる。ステップ1
13ではステップ109で設定された吹出モ−ドにした
がって吹出モ−ド切替ダンパ4Cを切り替える。
【0017】なお、ステップ103でウォ−ミングアッ
プフラグFWが0である場合には、ステップ107で送
風量V2を演算するとともに送風量V1を最大値Hiと
する。これにより、最終的な送風量Vは実質的にV2と
なる。
【0018】上記実施例において、ウォ−ミングアップ
時の送風ブロア2の間欠制御は、コントロ−ラ22のパ
ワ−トランジスタ221、リレ−223のいずれによっ
ても良い。また、必ずしも間欠制御による必要はなく、
極低速の連続制御としてももちろん良い。送風量切替温
度TALOを外気温に応じて変更するのに代えて、内気
温によっても良く、さらには下部吹出口温度初期値に応
じて変更するようにもできる。特に下部吹出口温度初期
値を使用すれば、エンジンを短時間停止した後の再起動
時にも上記TALOを誤差を生じることなく設定するこ
とができる。
【0019】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる車両の空調装
置によれば、冷却水温センサを設けることなく、エンジ
ン起動直後の暖房開始において冷風の吹出しを効果的に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空調装置の全体構成図である。
【図2】コントロ−ラの回路図である。
【図3】電子制御装置のフロ−チャ−トである。
【図4】ウォ−ミングアップフラグの設定グラフであ
る。
【図5】送風量切替温度の設定グラフである。
【図6】ウォ−ミングアップ時の送風量設定グラフであ
る。
【図7】送風ブロアの間欠作動を示す図である。
【図8】冷風感を感じる範囲を示すグラフである。
【図9】下部吹出口温度の変化を示すグラフである。
【図10】送風量の設定グラフである。
【図11】吹出モ−ドの設定グラフである。
【図12】クレ−ム対応図である。
【符号の説明】
1 空調ダクト 2 送風ブロア 3 ヒ−タコア 5 電子制御装置 6A、6B 吹出口温度センサ 6C 内気温センサ 6D 外気温センサ 6E 日射センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−94810(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/12 641 B60H 1/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ダクト内に送風する送風ブロアと、
    上記空調ダクト内に設置され供給されたエンジン冷却水
    により空調風を加熱するヒ−タコアと、上記空調ダクト
    の吹出口温度を検出する吹出口温度センサと、車両環境
    温度に応じて空調風の目標吹出温度を設定する目標温度
    設定手段と、上記目標吹出温度が所定温度を越えている
    時に送風量切替温度を設定する切替温度設定手段と、上
    記吹出口温度が上記送風量切替温度よりも低い時に、乗
    員が冷風感を感じない限度以下に送風量を抑えるべく上
    記送風ブロアの回転を制限する回転制限手段と、車両環
    境温度に応じて上記送風量切替温度を変更する切替温度
    変更手段とを具備する車両用空調装置。
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