JP3306567B2 - ステップモータ制御装置およびこれを用いた車両用空調装置 - Google Patents

ステップモータ制御装置およびこれを用いた車両用空調装置

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JP3306567B2
JP3306567B2 JP24394094A JP24394094A JP3306567B2 JP 3306567 B2 JP3306567 B2 JP 3306567B2 JP 24394094 A JP24394094 A JP 24394094A JP 24394094 A JP24394094 A JP 24394094A JP 3306567 B2 JP3306567 B2 JP 3306567B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステップモータ制御装
置およびこれを用いた車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置の吹出口切換ドア
をステップモータで駆動するものが特開平5−1573
45号公報に開示されている。このようなステップモー
タは1ステップの作動量が一義的に決まるため、ポテン
ショメータのような位置検出手段を設けなくても、任意
の基準位置からのステップ数でもってステップモータの
現在位置を認識することができる。
【0003】従って上記公報に開示される空調装置の場
合、任意の基準位置からの目標ステップ数を各吹出モー
ドについて設定すれば、前記基準位置からのステップ数
と目標ステップ数との比較に基づいて各吹出モードを得
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のような空
調装置において、車両バッテリーの負荷が大きくなり、
バッテリー電圧(電源電圧)が低下し、これに伴ってス
テップモータに印加される電圧がステップモータの最低
作動電圧以下になるまで低下すると、制御装置からステ
ップモータに駆動信号が出力されたにも係わらず実際に
ステップモータが作動しなくなる。このような場合に
は、制御装置が認識しているステップモータの位置と実
際のステップモータの位置との間にずれが発生してしま
う。
【0005】そこで本発明は上記問題に鑑み、ステップ
モータに印加される電圧がステップモータの最低作動電
圧以下になることに伴う上記ずれが発生しないようにす
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、電源(42)からの供給
電力によって駆動するステップモータ(27,36)
と、前記電源(42)からの供給電力によって作動し、
前記ステップモータ(27,36)に対して駆動信号を
出力する制御装置(3)とを備え、前記制御装置(3)
から出力される前記駆動信号に基づいて前記ステップモ
ータ(27,36)の位置を制御するステップモータ制
御装置において、前記ステップモータ(27,36)に
印加される電圧が前記ステップモータの最低作動電圧以
下であるか否かを判定する判定手段(ステップ300)
と、前記判定手段(ステップ300)によって前記最低
作動電圧以下であると判定されたら、前記制御装置
(3)からの前記ステップモータ(27,36)に対す
る前記駆動信号の出力を中止する信号出力中止手段(ス
テップ400)とを備えることを特徴とする。
【0007】また請求項2記載の発明では、電源(4
2)からの供給電力によって駆動するステップモータ
(27,36)と、前記電源(42)からの供給電力に
よって作動し、前記ステップモータ(27,36)を駆
動する指示があるときに前記ステップモータ(27,3
6)に対して駆動信号を出力する制御装置(3)とを備
え、前記制御装置(3)から出力される前記駆動信号に
基づいて前記ステップモータ(27,36)の位置を制
御するステップモータ制御装置において、前記ステップ
モータ(27,36)に印加される電圧が前記ステップ
モータの最低作動電圧以下であるか否かを判定する判定
手段(ステップ300)と、前記判定手段(ステップ3
00)によって前記最低作動電圧以下であると判定され
たら、前記指示があるときでも、前記制御装置(3)か
らの前記ステップモータ(27,36)に対する前記駆
動信号の出力を中止する信号出力中止手段(ステップ4
00)とを備えることを特徴とする。
【0008】また請求項3記載の発明では、請求項1ま
たは2いずれか記載のステップモータ制御装置におい
て、前記判定手段(ステップ300)によって前記ステ
ップモータ(27,36)に印加される電圧が前記最低
作動電圧よりも高いと判定されたら、前記駆動信号に基
づいて前記ステップモータ(27,36)の位置制御を
再開するように構成されたことを特徴とする。
【0009】また請求項4記載の発明では、空気流を発
生する送風手段(4)と、前記送風手段(4)からの空
気を車室内に導く空調ダクト(7)と、前記空調ダクト
(7)内における空気通路を切り換える空気通路切換手
段(8,10)と、車両バッテリー(42)からの供給
電力によって前記空気通路切換手段(8,10)を駆動
するステップモータ(27,36)と、前記バッテリー
(42)からの供給電力によって作動し、前記ステップ
モータ(27,36)に対して前記駆動信号を出力する
制御装置(3)とを備え、前記制御装置(3)から出力
される駆動信号に基づいて前記ステップモータ(27,
36)の位置を制御することによって前記空気通路切換
手段(8,10)の位置を制御する車両用空調装置にお
いて、前記ステップモータ(27,36)に印加される
電圧が前記ステップモータの最低作動電圧以下であるか
否かを判定する判定手段(ステップ300)と、前記判
定手段(ステップ300)によって前記最低作動電圧以
下であると判定されたら、前記制御装置(3)からの前
記ステップモータ(27,36)に対する前記駆動信号
の出力を中止する信号出力中止手段(ステップ400)
とを備えることを特徴とする。
【0010】また請求項5記載の発明では、空気流を発
生する送風手段(4)と、前記送風手段(4)からの空
気を車室内に導く空調ダクト(7)と、前記空調ダクト
(7)内における空気通路を切り換える空気通路切換手
段(8,10)と、車両バッテリー(42)からの供給
電力によって前記空気通路切換手段(8,10)を駆動
するステップモータ(27,36)と、前記バッテリー
(42)からの供給電力によって作動し、前記ステップ
モータ(27,36)を駆動する指示があるときに前記
ステップモータ(27,36)に対して前記駆動信号を
出力する制御装置(3)とを備え、前記制御装置(3)
から出力される駆動信号に基づいて前記ステップモータ
(27,36)の位置を制御することによって前記空気
通路切換手段(8,10)の位置を制御する車両用空調
装置において、前記ステップモータ(27,36)に印
加される電圧が前記ステップモータの最低作動電圧以下
であるか否かを判定する判定手段(ステップ300)
と、前記判定手段(ステップ300)によって前記最低
作動電圧以下であると判定されたら、前記指示があると
きでも、前記制御装置(3)からの前記ステップモータ
(27,36)に対する前記駆動信号の出力を中止する
信号出力中止手段(ステップ400)とを備えることを
特徴とする。
【0011】また請求項6記載の発明では、請求項4ま
たは5いずれか記載の車両用空調装置において、前記判
定手段(ステップ300)によって前記ステップモータ
(27,36)に印加される電圧が前記最低作動電圧よ
りも高いと判定されたら、前記駆動信号に基づいて前記
ステップモータの位置制御を再開するように構成された
ことを特徴とする。
【0012】また請求項7記載の発明では、請求項4な
いし6いずれか1つ記載の車両用空調装置において、前
記空気通路切換手段(8,10)が、前記空調ダクト
(7)中を横切るように設けられ、前記空調ダクト
(7)中の空気を通過させる開口部(22〜26,3
4,35)が形成された可撓性の膜状部材(8,10)
と、前記膜状部材(8,10)の一端側を巻き取る第1
回転軸(19,29)と、前記膜状部材(8,10)の
他端側を巻き取る第2回転軸(20,30)とから構成
され、前記ステップモータ(27,36)が前記第1回
転軸(19,29)を回転駆動することを特徴とする。
【0013】なお、請求項1、2、4、および5記載の
発明でいう判定手段は、ステップモータに印加される電
圧が前記最低作動電圧以下であるか否かを直接判定する
ものに限らず、間接的に判定するものも含む。また、上
記各手段の括弧内の符号は、後述する実施例の具体的手
段との対応関係を示すものである。
【0014】
【発明の作用効果】請求項1ないし7記載の発明によれ
ば、判定手段によって、ステップモータに印加される電
圧が前記最低作動電圧以下であると判定されたときに
は、制御装置からステップモータに対して駆動信号が出
力されない。つまり、ステップモータが駆動し得ないと
きには前記駆動信号が出力されない。従って、制御装置
からステップモータに対して駆動信号が出力されたにも
係わらず実際にステップモータが作動しないという問題
を未然に回避することができ、これによって、制御装置
が認識するステップモータの位置と実際のステップモー
タとの位置がずれることを防止することができる。
【0015】特に請求項2記載の発明では、ステップモ
ータに印加される電圧が前記最低作動電圧以下であると
きには、ステップモータを駆動する指示があるときでも
制御装置から前記駆動信号が出力されない。従って、請
求項1記載の発明と同様の効果を奏する。また請求項3
または6記載の発明では、信号出力中止手段によって前
記駆動信号の出力を中止しているときに、ステップモー
タに印加される電圧が前記最低作動電圧よりも高くなっ
たら、制御装置から駆動信号が出力されるようになり、
この駆動信号に基づいてステップモータの位置制御が再
開される。
【0016】また請求項4記載の発明の場合、車両にお
けるその他の機器(例えばオーディオ、スタータ等)で
の電力使用量が多いと、バッテリー電圧が前記最低作動
電圧以下まで低下し、これに応じてステップモータに印
加される電圧が前記最低作動電圧以下まで下がることが
あり、このようなときに制御装置からステップモータに
対して駆動信号が出力されると、制御装置が認識するス
テップモータの位置と実際のステップモータの位置との
ずれが発生する。
【0017】本発明では、上記のようなときにステップ
モータに対して駆動信号が出力されないようにするの
で、制御装置が認識するステップモータの位置と実際の
ステップモータとの位置がずれることを防止することが
でき、これによって所望の空調制御を行うことができ
る。特に請求項5記載の発明では、ステップモータに印
加される電圧が前記最低作動電圧以下であるときには、
ステップモータを駆動する指示(例えば空気通路切換手
段を吹出口切換ドアで構成した場合は吹出モードを変更
する指示)があるときでも制御装置から前記駆動信号が
出力されない。従って、請求項4記載の発明と同様の効
果を奏する。
【0018】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1に基づいて説
明する。車両用空調装置1は、車室内のセンターコンソ
ール内に配設された空調ユニット2、および各空調機器
を電気的に制御して室内温度と送風量を自動コントロー
ルするコントロールユニット3(以下ECUという、図
4参照)を備える。
【0019】空調ユニット2は、送風機4、蒸発器5、
ヒータコア6、空調ダクト7、エアミックスドア8、冷
風バイパスドア9、および吹出口切換ドア10等から構
成されている。上記送風機4は空調ダクト7内に配設さ
れ、ブロワモータコントローラ11(図4参照)により
印加電圧が制御されるブロワモータ12aによって回転
速度が制御され、図示しない吸入口から吸入した空気を
空調ダクト7を介して車室内へ送風する。
【0020】上記蒸発器5は、空調ダクト7内に配設さ
れ、圧縮機、凝縮器、減圧手段(それぞれ図示しない)
とともに周知の冷凍サイクルを構成し、空調ダクト7内
の空気を冷却する熱交換器である。上記ヒータコア6
は、空調ダクト7内において蒸発器5の空気下流側部位
に配設され、内部に流入するエンジン冷却水を熱源とし
て空調ダクト7内の空気を加熱する熱交換器である。
【0021】空調ダクト7の空気下流端には、空調風を
車室内乗員の上半身に向けて吹き出すためのフェイス吹
出口16、空調風をフロントガラス内面に向けて吹き出
すためのデフロスタ吹出口17、および空調風を乗員の
足元に向けて吹き出すためのフット吹出口18が形成さ
れている。また空調ダクト7内には、蒸発器5からの冷
風をヒータコア6を通過させて上記各吹出口16〜18
へ導く温風通路12と、蒸発器5からの冷風をヒータコ
ア6をバイパスさせて上記各吹出口16〜18へ導く冷
風通路13〜15が形成されている。
【0022】上記エアミックスドア8は、PPSやナイ
ロン等の樹脂を積層した可撓性の薄膜よりなるフィルム
ドアであり、両端が、空調ダクト7に回転自在に支持さ
れた駆動軸19と従動軸20とに固定され、駆動軸1
9、ヒータコア6、支持軸21、および従動軸20によ
って張設されている。図2に、各空調状態におけるエア
ミックスドア8の作動位置と空調ダクト7の各通路12
〜14との関係を示す。
【0023】図2に示すようにエアミックスドア8に
は、その長手方向に所定の間隔で第1〜第5窓部22〜
26が各々4個ずつ形成されている。このエアミックス
ドア8は、その一端部8aに固定された駆動軸19と他
端部8bに固定された従動軸20との間を移動して、第
1〜第5窓部と温風通路12、冷風通路13、14との
連通状態(各通路12〜14の開度)を変更することに
より、各吹出口16〜18から吹き出される空気の吹出
温度を調節する。
【0024】なお、エアミックスドア8は、空調制御中
においては図2(a)に示す最大風量冷房状態から図2
(c)に示す最大暖房状態までの間で作動する。なお、
図2(b)に示す状態は最大冷房状態を示す。また上記
駆動軸19はステップモータ27(図4参照)によって
回転駆動され、この駆動軸19の回転は空調ダクト7の
外側に張設されたタイミングベルト(図示しない)を介
して従動軸20に伝達される。
【0025】なお、エアミックスドア8を最大冷房状態
の位置(図2(b))にするには、エアミックスドア8
が基準位置(図2(a))にある状態から、ECU3
(図4参照)がステップモータ27に対して275ステ
ップの駆動信号を出力すれば良い。またエアミックスド
ア8を上記最大暖房状態(図2(c))にするには、エ
アミックスドア8が上記基準位置にある状態から、EC
U3がステップモータ27に対して1571ステップの
駆動信号を出力すれば良い。
【0026】上記冷風バイパスドア9は、空調ダクト7
とエアミックスドア8との間に形成される冷風通路15
の開度を調節する。この冷風バイパスドア9は、エアミ
ックスドア8が図2(a)の位置に設定されると冷風通
路15を開き、車室内への送風量を増加させる。上記吹
出口切換ドア10は、PPSやナイロン等の樹脂を積層
した可撓性の薄膜よりなるフィルムドアであり、両端
が、空調ダクト7に回転自在に支持された駆動軸29と
従動軸30とに固定され、駆動軸29、支持軸31、3
2、33、および従動軸30によって張設されている。
【0027】図3に、各吹出モードにおける吹出口切換
ドア10の作動位置と空調ダクト7の各吹出口16〜1
8との関係を示す。図3に示すように吹出口切換ドア1
0には、その長手方向に所定の間隔で第1窓部34およ
び第2窓部35が各々4個ずつ形成されている。この吹
出口切換ドア10は、その一端部10aに固定された駆
動軸29と他端部10bに固定された従動軸30との間
を移動して、第1、第2窓部34、35と各吹出口16
〜18との連通状態(各吹出口16〜18の開度)を変
更することにより、吹出モードを変更する。
【0028】なお、吹出口切換ドア10は、空調制御中
においては図3(a)に示すデフロスタモード位置、図
3(b)に示すフットデフモード位置、図3(c)に示
すフットモード位置、図3(d)に示すバイレベルモー
ド位置、および図3(e)に示すフェイスモード位置の
間で作動する。また上記駆動軸29はステップモータ3
6(図4参照)によって回転駆動され、この駆動軸29
の回転は空調ダクト7の外側に張設されたタイミングベ
ルト(図示しない)を介して従動軸30に伝達される。
【0029】なお、吹出口切換ドア10を図3(a)な
いし図3(e)の各位置にするには、吹出口切換ドア1
0が基準位置(吹出口切換ドア10の作動範囲の最もフ
ェイスモード側端部の位置)にある状態から、ECU3
(図4参照)がステップモータ27に対して2014ス
テップ、1567ステップ、1434ステップ、108
2ステップ、および272ステップの駆動信号をそれぞ
れ出力すれば良い。
【0030】上記ECU3は、CPU、ROM、RA
M、入出力インターフェイス等を備える周知のもので、
図5に示すように、イグニッションスイッチ41を介し
てバッテリー42に接続されており、図4に示すよう
に、車室内温度を検出する内気温センサ43、外気温度
を検出する外気温センサ44、車室内に照射される日射
量を検出する日射センサ45、ヒータコア6内のエンジ
ン冷却水の温度を検出する水温センサ46、蒸発器5を
通過後の冷風温度を検出する蒸発器後センサ47、およ
び車室内の希望温度を設定する温度設定器48と接続さ
れている。
【0031】そしてECU3は上記各センサ43〜47
をA/D変換した値、および温度設定器48によって設
定された設定温度に基づいて所定の演算を行い、上記ブ
ロワモータコントローラ11およびステップモータ2
7、36等の各駆動手段を制御して車室内の空調状態を
自動コントロールする。また、ECU3、ステップモー
タ27、36、バッテリー41のそれぞれの電気的接続
関係は図5に示す通りであり、イグニッションスイッチ
41がオンすることによってバッテリー42からECU
3、ステップモータ27、36、およびその他の電気機
器(例えばオーディオ、スタータ等)49に電力が供給
される。このとき、ECU3、ステップモータ27、3
6、その他の電気機器49に印加される電圧はほぼ同じ
となる。
【0032】そして例えばオーディオ、スタータ等の電
気機器を使用した場合にはバッテリー42の電源電圧が
低下し、これに伴ってECU3およびステップモータ2
7、36に印加される電圧も低下する。また本実施例で
は、ステップモータ27、36を4相のもので構成して
いる。次に、ECU3が行う上記所定の演算および制御
のうち、エアミックスドア8および吹出口切換ドア10
についての演算、制御について説明する。
【0033】まずエアミックスドア8について説明する
と、上記各センサの検出値から車室内へ吹き出す目標吹
出温度(TAO)を算出し、このTAOに基づいてエア
ミックスドア8の目標開度SWを決定する。このSW
は、上記最大風量冷房状態(図2(a))のときにはS
W=0(%)となり、上記最大暖房状態(図2(c))
のときにはSW=100(%)となる。
【0034】そしてこの目標開度SWに応じたステップ
モータ27の目標ステップ数(SWSTEP)を下記数式1
に基づいて算出する。
【0035】
【数1】SWSTEP=1571×SW/100 つまり、ECU3が、エアミックスドア8の上記基準位
置(図2(a)位置)にある状態からステップモータ2
7に対して1571ステップの駆動信号を出力すれば最
大暖房状態となることから、上記数式1より目標ステッ
プ数(SWSTEP)が求められる。
【0036】そして、上記基準位置からのステップ数が
上記目標ステップ数(SWSTEP)となるようにステップ
モータ27に駆動信号を出力することによって、エアミ
ックスドア8の開度が目標開度SWとなる。次に吹出口
切換ドア10について説明すると、図6に基づいて、上
記目標吹出温度(TAO)に応じて吹出モードを決定す
る。つまり図3(c)〜図3(e)に示すフットモー
ド、バイレベルモード、およびフェイスモードは上記T
AOに基づいて決定され、図3(a)、(b)に示すデ
フモードおよびフットデフモードは、図示しない吹出モ
ード設定スイッチによって決定される。
【0037】そして、吹出口切換ドア10の上記基準位
置からのステップ数が、上述のように決定された吹出モ
ードに対応する目標ステップ数となるようにステップモ
ータ36に駆動信号を出力することによって、所望の吹
出モードが得られる。次に、本実施例の要部について図
7のフローチャートを用いて説明する。まず空調装置の
自動制御処理をステップ100にて開始すると、次のス
テップ200にて、ステップモータ27または36を駆
動する指示があるか否かを判定する。ここで前記指示が
あるときとは、例えば温度設定器48で設定温度を変更
したことによって目標吹出温度(TAO)が変更し、こ
れに応じてエアミックスドア8の位置を変更するときと
か、あるいは例えば前記TAOが変更したことによって
目標吹出モードが変更し、これに応じて吹出口切換ドア
10の位置を変更するときである。また前記指示は、エ
アミックスドア8や吹出口切換ドア10が目標位置に移
動するまで出力される。
【0038】そしてステップ200にて前記指示が無い
と判定されたら、再びステップ200の処理を繰り返
す。一方、前記指示が有ると判定されたらステップ30
0に進み、ECU3の端子A(図5)に印加される電圧
が所定値以下であるか否かをみることによって、バッテ
リー42の電圧(電源電圧)が前記所定値以下であるか
否か、ひいてはステップモータ27および36に印加さ
れる電圧が前記所定値以下であるか否かを判定する。こ
こで前記所定値とは、ステップモータ27および36を
作動させるのに最低限必要な電圧のことであり、この実
施例では9.6Vである。
【0039】そしてステップ300にてNOと判定され
たときは、ECU3からの駆動信号に対してステップモ
ータ27、36が正常に作動するということであるの
で、ステップ500にてステップモータ27または36
に対して駆動信号を出力する。その後ステップ200の
処理に戻る。一方、ステップ300にてYESと判定さ
れたときは、ECU3からの駆動信号に対してステップ
モータ27、36が正常に作動しないので、このような
ときには駆動信号が出力されている途中であっても、こ
の出力を中止する。
【0040】そしてステップ300の処理に戻り、この
ステップ300にてNOと判定されたらステップ500
にてステップモータ27,36に対して駆動信号を出力
し、ステップ200の処理に戻る。以上の制御による
と、例えば現在フェイスモードで制御されているとき
に、温度設定器48が操作されて目標吹出温度(TA
O)が変更し、目標吹出モードがバイレベルモードにな
ると、ECU3は810(=1082−272)ステッ
プなる目標ステップ数を演算する。
【0041】そしてECU3は、実際に810ステップ
の駆動信号を出力し始めるわけだが、駆動信号を例えば
210ステップ出力した後にバッテリー電圧が上記所定
値以下となると、ステップ400にて211ステップ目
の出力をせずにそのまま待機する。そしてバッテリー電
圧が上記所定値を超えたらステップ500にて211ス
テップ目から駆動信号が再出力される。
【0042】このように本実施例では、ECU3への印
加電圧が上記所定値以下になったときを、ステップモー
タ27および36への印加電圧が上記所定値以下になっ
たときとみなし、このようなときにはECU3からステ
ップモータ27または36に駆動信号が出力されないよ
うにするので、ECU3が記憶しているエアミックスド
ア8または吹出モードドア10の位置と、実際のドア8
または10の位置とがずれない。従って、エアミックス
ドア8による吹出温度調節や、吹出口切換ドア10によ
る吹出モードをほぼ目標値通りに制御することができ
る。
【0043】なお、図7のフローチャートにおける各ス
テップはそれぞれの機能を実現する手段を構成する。 (他の実施例)一般的に車両ではエンジン始動時(スタ
ータのクランキング時)にバッテリー電圧が低下し易
い。従って、スタータの作動信号を入力するように構成
し、上記実施例におけるステップ300の処理を、この
作動信号が入力されたか否かを判定する処理としても良
い。さらに他の例として、ステップモータ27、36に
印加される電圧を直接検出する手段を設け、上記ステッ
プ300の処理を、この直接検出手段の値が上記所定値
以下であるか否かを判定する処理としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の通風系の全体構成図である。
【図2】上記実施例のエアミックスドア8と各通路12
〜14との関係を示す展開図である。
【図3】上記実施例の吹出口切換ドア10と各吹出口1
6〜18との関係を示す展開図である。
【図4】上記実施例の制御系のブロック図である。
【図5】上記実施例のECU3、ステップモータ27、
36、およびバッテリー41のそれぞれの電気的接続関
係を示す模式図である。
【図6】目標吹出温度(TAO)と吹出モードとの関係
を示す特性図である。
【図7】本発明実施例の要部を示す制御フローチャート
である。
【符号の説明】
3…ECU(制御装置)、4…送風機(送風手段)、7
…空調ダクト、8…エアミックスドア(空気通路切換手
段)、10…吹出口切換ドア(空気通路切換手段)、1
9…駆動軸(第1回転軸)、20…従動軸(第2回転
軸)、27…ステップモータ、29…駆動軸(第1回転
軸)、30…従動軸(第2回転軸)、36…ステップモ
ータ、41…イグニッションスイッチ(停止指示手
段)、42…バッテリー(電源)、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 隆典 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−87827(JP,A) 特開 昭60−151112(JP,A) 特開 昭57−99415(JP,A) 実開 昭64−5812(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 103

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源からの供給電力によって駆動するス
    テップモータと、 前記電源からの供給電力によって作動し、前記ステップ
    モータに対して駆動信号を出力する制御装置とを備え、 前記制御装置から出力される前記駆動信号に基づいて前
    記ステップモータの位置を制御するステップモータ制御
    装置において、 前記ステップモータに印加される電圧が前記ステップモ
    ータの最低作動電圧以下であるか否かを判定する判定手
    段と、 前記判定手段によって前記最低作動電圧以下であると判
    定されたら、前記制御装置からの前記ステップモータに
    対する前記駆動信号の出力を中止する信号出力中止手段
    とを備えることを特徴とするステップモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 電源からの供給電力によって駆動するス
    テップモータと、 前記電源からの供給電力によって作動し、前記ステップ
    モータを駆動する指示があるときに前記ステップモータ
    に対して駆動信号を出力する制御装置とを備え、 前記制御装置から出力される前記駆動信号に基づいて前
    記ステップモータの位置を制御するステップモータ制御
    装置において、 前記ステップモータに印加される電圧が前記ステップモ
    ータの最低作動電圧以下であるか否かを判定する判定手
    段と、 前記判定手段によって前記最低作動電圧以下であると判
    定されたら、前記指示があるときでも、前記制御装置か
    らの前記ステップモータに対する前記駆動信号の出力を
    中止する信号出力中止手段とを備えることを特徴とする
    ステップモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段によって前記ステップモー
    タに印加される電圧が前記最低作動電圧よりも高いと判
    定されたら、前記駆動信号に基づいて前記ステップモー
    タの位置制御を再開するように構成されたことを特徴と
    する請求項1または2いずれか記載のステップモータ制
    御装置。
  4. 【請求項4】 空気流を発生する送風手段と、 前記送風手段からの空気を車室内に導く空調ダクトと、 前記空調ダクト内における空気通路を切り換える空気通
    路切換手段と、 車両バッテリーからの供給電力によって前記空気通路切
    換手段を駆動するステップモータと、 前記バッテリーからの供給電力によって作動し、前記ス
    テップモータに対して前記駆動信号を出力する制御装置
    とを備え、 前記制御装置から出力される駆動信号に基づいて前記ス
    テップモータの位置を制御することによって前記空気通
    路切換手段の位置を制御する車両用空調装置において、 前記ステップモータに印加される電圧が前記ステップモ
    ータの最低作動電圧以下であるか否かを判定する判定手
    段と、 前記判定手段によって前記最低作動電圧以下であると判
    定されたら、前記制御装置からの前記ステップモータに
    対する前記駆動信号の出力を中止する信号出力中止手段
    とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 空気流を発生する送風手段と、 前記送風手段からの空気を車室内に導く空調ダクトと、 前記空調ダクト内における空気通路を切り換える空気通
    路切換手段と、 車両バッテリーからの供給電力によって前記空気通路切
    換手段を駆動するステップモータと、 前記バッテリーからの供給電力によって作動し、前記ス
    テップモータを駆動する指示があるときに前記ステップ
    モータに対して前記駆動信号を出力する制御装置とを備
    え、 前記制御装置から出力される駆動信号に基づいて前記ス
    テップモータの位置を制御することによって前記空気通
    路切換手段の位置を制御する車両用空調装置において、 前記ステップモータに印加される電圧が前記ステップモ
    ータの最低作動電圧以下であるか否かを判定する判定手
    段と、 前記判定手段によって前記最低作動電圧以下であると判
    定されたら、前記指示があるときでも、前記制御装置か
    らの前記ステップモータに対する前記駆動信号の出力を
    中止する信号出力中止手段とを備えることを特徴とする
    車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段によって前記ステップモー
    タに印加される電圧が前記最低作動電圧よりも高いと判
    定されたら、前記駆動信号に基づいて前記ステップモー
    タの位置制御を再開するように構成されたことを特徴と
    する請求項4または5いずれか記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記空気通路切換手段が、 前記空調ダクト中を横切るように設けられ、前記空調ダ
    クト中の空気を通過させる開口部が形成された可撓性の
    膜状部材と、 前記膜状部材の一端側を巻き取る第1回転軸と、 前記膜状部材の他端側を巻き取る第2回転軸とから構成
    され、 前記ステップモータが前記第1回転軸を回転駆動するこ
    とを特徴とする請求項4ないし6いずれか1つ記載の車
    両用空調装置。
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