JPH0413702A - 塩化ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents

塩化ビニル系重合体の製造方法

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JPH0413702A
JPH0413702A JP11825990A JP11825990A JPH0413702A JP H0413702 A JPH0413702 A JP H0413702A JP 11825990 A JP11825990 A JP 11825990A JP 11825990 A JP11825990 A JP 11825990A JP H0413702 A JPH0413702 A JP H0413702A
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latex
polymerization
vinyl chloride
pump
circulation
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JP11825990A
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English (en)
Inventor
Keizo Hayashi
敬蔵 林
Mitsumasa Hasegawa
長谷川 三勝
Masahiro Tsujinaka
辻中 正博
Yoshio Tomijima
義生 冨島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/24Stationary reactors without moving elements inside
    • B01J19/2455Stationary reactors without moving elements inside provoking a loop type movement of the reactants
    • B01J19/2465Stationary reactors without moving elements inside provoking a loop type movement of the reactants externally, i.e. the mixture leaving the vessel and subsequently re-entering it

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  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は塩化ビニル重合体又は塩化ビニル系共重合体の
製造方法、特にペースト用塩化ビニル系樹脂の製造方法
に関する。
(従来の技術) ペースト用塩化ビニル系樹脂はミクロ懸濁重合法または
乳化重合法で生産されている。
ミクロ懸濁重合法とは、有機可溶性開始剤の存在下、少
なくとも1種の乳化剤を含む水性媒体中で強力な機械的
手段により分散された少なくとも1種の単量体の重合を
意味する。機械的分散手段として、例えばコロイドミル
、高速度ポンプ、高圧ホモジナイザーおよび超音波装置
などを挙げることができる。
乳化重合法とは、水溶性開始剤、水溶性開始剤と水溶性
還元剤との組合せ、有機可溶性開始剤と水溶性還元剤ま
たは油溶性還元剤との組合せの存在下、少なくとも1種
の乳化剤を用いて水性媒体中に加えられた少なくとも1
種の単量体の重合および要すれば種粒子を加える播種乳
化重合の両者を意味する。
重合熱はジャケット付き重合反応器のシャケ。
トに冷却水を循環して除去され、それにより重合系を一
定の重合温度に制御するのが一般的である。
重合反応器の単位容積当りの生産量を増大させるために
は、重合反応器にできるだけ多くの単量体を仕込み、重
合開始剤の種類や使用量を適宜選択すれば、重合反応を
均一化し重合時間を短縮できる。しかしなから、重合反
応は激しい発熱を伴い、ジャケットの冷却水だけで重合
発熱を除去しようとしても限界があった。
ジャケットによる冷却能力を増強する方法として、伝熱
係数を向上させるために重合反応器の材質やジャケット
の構造上の工夫および低温の冷媒(例えばプライン)を
用いる方法などが採用されている。しかしながら、重合
により発生する反応熱の除去に限界かあるばかりでなく
、冷媒のための電気代なとのコストが増加し経済的に不
利である。
これに対し、伝熱面積を増加させるために、還流冷却装
置や外部冷却装置を用いて除熱する方法がある。
例えば特開昭54−153894号公報には、還流冷却
装置を用いる方法か記載されている。しかしながら、還
流冷却装置内では発泡に伴いスケール付着し、特にミク
ロ懸濁重合法では還流したモノマーが重合し、塊状重合
物か発生するなどの問題かあった。
また、外部冷却装置を用いてラテックスの一部を系外に
抜き出して冷却し、再度反応器に戻すことにより循環す
る方法、例えば特開昭56−47410号公報に記載さ
れているようなスパイラル熱交換器を用いる方法の場合
、ラテックスを重合中に循環させると循環配管中、循環
ポンプ内部および熱交換器内部等に多量の凝集物が発生
し、凝集物の除去に多大の時間と費用を要するという問
題かあった。
(本発明か解決しようとする課題) 従って、塩化ビニル単量体のミクロ懸濁重合又は、乳化
重合において、重合反応器の外部に設置した冷却装置を
経由してラテックスを循環して、重合熱を除去するに際
し、循環系内でラテックスの凝集物およびスケールを発
生させることなく、生産性を著しく向上させる塩化ビニ
ル系重合体の製造方法を提供することが本発明の課題で
ある。
(課題を解決するための手段) 上記課題は、塩化ビニル単量体またはこれと共重合可能
な単量体との混合物の重合において、重合反応器より反
応により生成するラテ・ノクスの一部を抜き出し、冷却
装置で30°C以下に冷却し、冷却したラテックスを重
合反応器に戻すことを特徴とする塩化ビニル系重合体の
製造方法により解決されることが見出された。
本発明の方法は、ミクロ懸濁重合または乳化重合に特に
有効である。
本発明の方法に使用できる冷却装置とは、重合反応器か
ら取り出したラテックスを冷却できるものであれば特に
限定されるものではなく、通常の熱交換器を使用できる
。しかしながら、後述するように取り出したラテックス
を好ましくは直ちに冷却するのが好ましいので、取り出
す配管でラテックスを冷却できる態様が特に好ましい。
例えば配管が熱交換器の機能を有するような二重管式熱
交換器が好適である。
更に、本発明の特に好ましい態様では、ラテックスを循
環するに際し、往復ポンプ、好ましくはホースを内蔵す
る往復ポンプを用いてラテックスを循環させることによ
り、外部冷却器の冷却能力を飛躍的に増大させると共に
、循環系においてラテックスの凝集物およびスケールを
発生させることなく、生産性を著しく向上させることか
可能となる。
本発明の方法によれば、重合反応熱の除去を重合反応器
のシャケy)に加え、重合反応器の外部に備えた冷却装
置により実施できるので、重合反応を短時間で完了させ
ることかでき、かつ、凝集物およびスケールの発生を増
加させることなく高収率を達成でき、生産性を顕著に向
上させることができる。
以下、本発明の方法を詳細に説明する。
ポリ塩化ビニルラテックスは極めて不安定で壊れ易く、
また、機械的剪断により容易に凝集し、配管などの停滞
部に付着して凝集物による配管などの閉塞が生ずること
が知られている。
本発明において、塩化ビニル系重合体を含んで成るラテ
ックスは、その温度が低い方か機械的安定性がよく、特
にラテックスの温度を30℃以下とすることによりラテ
ックスの機械的安定性か極めて改善されることが見出さ
れた。従って、重合系からラテックスを抜き出し、直ち
に30°C以下まで冷却した後に重合反応器にラテック
スを戻すことにより効率的に重合反応熱を除去できる。
冷却装置のない循環配管に温度の高いラテックスが循環
されると、ポンプや循環配管の内壁が壊れた凝集物が付
着が始まり、ラテックスの循環を阻害するばかりでなく
、重合反応熱の除去が困難となる。また、−旦凝集物の
付着が起こると、その除去に多大の時間を要する。従っ
て、重合反応器から循環冷却装置までの配管はできるた
け短くするのが好ましく、例えば冷却機能を有する二重
管などを用いてラテックスを30°C以下に冷却するの
が好ましい。
例えば、本発明の方法を第1図に示すフローノートの重
合装置を使用して実施するのが好ましい。
ラテックスは、ポンプ3により重合反応器1の下部から
抜き出され、直ちに二重管式熱交換器21=より冷却さ
れた後、循環ポンプ3および配管4を経由して再度反応
器に戻される。
また、ラテックスを循環する際に使用する循環ポンプの
機械的剪断を少なくすることによりラテックスの安定性
が更に向上することか見出された。
従って、循環ポンプの形式の選定が重要となる。
ラテックスの輸送に遠心ポンプやギヤポンプなどの回転
式ポンプを使用する場合、ポンプ本体ケーシングとイン
ペラとの隙間で回転に伴う強い剪断場が生じ、ラテック
スを壊し易いので好ましくない。
一方、往復式ポンプは回転部分が存在せず、上下の逆止
弁の開閉動作により送液するため、機械的剪断が小さく
好適に使用される。往復ポンプの形式としては例えば通
常のピストンポンプあるいはダイヤフラムポンプが用い
られる。
更に、ラテックス凝集物の付着あるいは付着に伴う循環
系での閉塞などのトラブルを防ぐため、テッドスペース
を生じないポンプ構造であるのがより好ましく、ホース
をタイヤフラム内に内蔵したホースダイヤフラムピスト
ンポンプを特に好ましい例として挙げることができる。
ホースを有しない往復ポンプではポンプケーシングの内
部のデッドスペースにスケールか付着し、成長して異物
として重合系に混入したり、極端な場合は閉塞するなど
の問題が生じる場合も有り得るが、ホースを内蔵した往
復ポンプでは、ラテックスはホースの中を直線的に流れ
るためデッドスペースが存在せず、長期間の安定運転が
可能である。
ラテックスは循環ポンプを経由した後、循環配管を通じ
て重合反応器内に循環される。この場合、ラテックスを
重合反応器内の気相部に循環すると、ラテックスの落下
によるノ\ネ上がりのために重合反応器内壁に凝集物の
付着が起こるので、重合反応器内の液相部に循環するの
が好ましい。
第2図は本発明で用いるのが好ましいホースを内蔵スる
ホースタイヤフラムピストンポンプの断面図である。ホ
ースケーシング5とホース6との間には作動液11か入
っており、ピストン7の往復運動によってタイヤフラム
12、作動油13、作動液11を介してホースを拡張、
収縮させ、吸入弁8からラテックス10を吸入し、吐出
弁9から排出することによりラテックスを輸送する。こ
の型のポンプには、例えばラサーフェルハ・ホースタイ
ヤフラムピストンポンプ(西ドイツ、フエルバ社製)が
ある。
本発明の方法において、機械的剪断を更に少なくするた
めに、循環配管及び冷却装置内でのラテックスの循環を
低速で行なうのか好ましい。しかしながら、0.1m/
see以下の低循環線速度では、凝集物の発生は極めて
少ないが、冷却効率か悪化するので生産性を高めること
はできない。逆に、1.5m/see以上になると、循
環するラテックス量は多くなり冷却能力は増大するが、
凝集物の発生が急激に増加し、凝集物の除去に多大の時
間を要するだけでなく、場合によっては循環配管が閉塞
することもあり、操作上危険であることが見出された。
従って、循環系におけるラテックスの線速度は好ましく
は0.1〜1.5m/see、より好ましくは0.5〜
1.0m/seeである。
更に、本発明の方法に使用する冷却装置としては、デア
トスペースが生じに<<、掃除のしやすい冷却装置の構
造が好ましく、例えば二重管式熱交換器が特に好ましい
。また、循環方向が大きく変わる時には曲率の大きい配
管を用いたり、循環配管の溶接部は内面を滑らかにする
などラテックスの流れを乱さない様にすることが肝要で
ある。
更に、凝集物の付着を少なくするために、スケール防止
剤を塗布するのは極めて有益である。
本発明において、ラテックスの一部を抜き出して循環さ
せることが可能な時期は、重合反応器内の反応系が所定
の重合温度に到達し、実質的に重合が開始された時点以
降であれば、特に制限はない。ラテックスの循環を開始
してからは、重合反応器内の反応系が所定の重合温度に
なる様に制御しつつ、重合反応器のジャケット及び外部
冷却装置を併用して重合反応熱を除去する。
本発明によれば、前記した様に重合反応熱を容易に除去
できるので、従来の方法よりも重合開始剤の使用量を多
(したり、より活性の高い重合開始剤を用いることなど
により重合時間を大幅に短縮できる。
本明細書において、簡単のため単に「塩化ビニル単量体
」と呼ぶ場合があるが、この語は、塩化ビニル単量体単
独の場合、ならびに塩化ビニル単量体およびこれと共重
合可能な単量体の混合物としての単量体の双方を意味す
るものとして使用している。
本発明に使用できる塩化ビニル単量体と共重合可能な単
量体は特に限定されるものではない。例えば、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;エチ
レン、プロピレンなどのオレフィン類;アクリル酸、メ
タクリル酸およびそれらのエステル類;マレイン酸、フ
マル酸などの不飽和ジカルボン酸およびそれらのエステ
ル類;エチルビニルエーテル、セチルビニルエーテルな
どのビニルエーテル類;スチレンなどの芳香族ビニル化
合物;弗化ビニル、臭化ビニルなどの塩素以外のハロゲ
ン化ビニル;塩化ビニリデン、弗化ビニリデンなどのハ
ロゲン化ビニリデン;ならびにアクリロニトリル、メタ
クリロニトリルのような公知の塩化ビニルと共重合可能
な全ての単量体が使用できる。これらの単量体の使用量
は、一般に、塩化ビニルとの混合物中50重量%未満で
ある。
本発明において使用される乳化剤は、ミクロ懸濁重合法
または乳化重合法で通常使用される乳化剤である。例え
ばアルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルアルコール硫酸エステル塩、脂肪酸塩、モ
ノまたはジアルキルスルホコハク酸塩のような通常のア
ニオン性乳化剤で、特にアルカリ金属塩か一般的である
、。要すれば、高級脂肪酸のグリセリンエステル、グリ
コールエステルもしくはソルビタンエステル、高級アル
コール縮合物またはポリプロピレンオキサイド縮合物な
どに代表される非イオン性乳化剤を前記アニオン性乳化
剤と併用することもできる。乳化剤の使用量は全単量体
100重量部に対して0゜01〜3重量部程度用いられ
るのが一般的である。
有機可溶性重合開始剤として、塩化ビニルポリマーのミ
クロ懸濁重合法で用いられる開始剤の全てを挙げること
ができ、その代表例として、過酸化ラウロイル、アセチ
ルンクロヘキサンスルポニルパーオ牛シト、インブチロ
イルパーオキシド、ジクロルアセチルパーオキシドおよ
びトリクロルアセチルバーオ牛シトのような有機過酸化
物;エチルパーオキシジカーボネート、エチルへキシル
パーオキシジカーボネート、イソプロピルパーオキシジ
カーボネートおよびインブチルパーオキシジカーボネー
トのようなパーオキシジカーボネート;t−ブチルメト
牛シバーアセテート;ならびにt−ブチル−2−フェノ
キシパープロピオネートを含む遊離基発生剤である。こ
れらの開始剤の使用量は全単量体100重量部に対し0
.01〜3重量部程度が一般的である。
水溶性開始剤として、塩化ビニルポリマーをエマルジョ
ン形態で製造する際に用いる開始剤の全てを挙げること
ができ、その代表例として、過酸化水素、過流酸のアル
カリ金属塩、過硫酸アンモニウム、過はう酸のアルカリ
金属塩、過ホウ酸アンモニウムがある。これらの開始剤
の使用量は全単量体100重量部に対して0.0001
〜2重量部である。また、適切であれば、前記の開始剤
と亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜
硫酸ナトリウム、ロンガリソト、硫酸第一鉄などの還元
剤との併用系を使用することができる。
本発明において使用されるその他の重合助剤としては、
セチルアルコールおよびラウリルアルコールなどの高級
アルコール、ラウリル酸、パルミチン酸およびステアリ
ン酸などの高級脂肪酸またはそのエステル、芳香族炭化
水素、高級脂肪族炭化水素、ポリビニルアルコール、ゼ
ラチン、粒子径調節剤(硫酸ナトリウムおよび重炭酸ナ
トリウムなど)、連鎖移動剤、抗酸化剤などが挙げられ
る。これらは単独または二種類以上を組み合わせて用い
ることができる。
重合反応は通常の方法に従って行なわれ、例えば重合温
度は40〜75°Cてあり、重合用の水量は重量で全単
量体に対し0.6〜3倍の範囲である。その他の重合助
剤の使用量も通常の量でよい。
尚、乳化剤、重合開始剤、重合助剤などか供給ラインに
残るので、重合に使用する水の一部をこれらの水洗除去
に使用し、この水洗水を重合反応器内に導入してもよい
。更に、スケール付着を防止するために、予め重合反応
器内壁面にスケール防止剤を塗布しておくことが望まし
い。
(発明の効果) 本発明の方法により、ラテックスの凝集物およびスケー
ルを発生させることなく重合熱を容易に除去できるので
、従来の方法よりも重合開始剤の使用量を多くしたり、
より活性の高い重合開始剤を使用できることになり、重
合時間を大幅に短縮でき、塩化ビニル系重合における生
産性が著しく向上する。
実施例1 第1図に示す重合反応装置を使用した。1.2m3の撹
拌機付き分散槽にイオン交換水390kgを仕込み、次
いで予めイオン交換水60に9に、ラウリル硫酸ナトリ
ウム2.7に9およびセチルアルコール2.7に9を8
0℃で溶解した後、常温まで冷却した乳化剤水溶液およ
びα、α”−アゾビスイソブチロバレロニトリル(A 
B、、VN) 207gをトルエン1.OQに溶解した
重合開始剤溶液を加えて10分間脱気した後、塩化ビニ
ル単量体450kl?を仕込み、撹拌しながら能力10
m’/Hrの遠心ポンプで60分間分散均質化した。
次に、この分散液を予めスケール防止剤を塗布して脱気
した1、2m3の重合反応器1に移液し、その時の重合
反応器内圧より1に9/CI”だけ高くなるように窒素
で加圧し、撹拌しながら昇温して、重合反応器内温度を
50°Cにして反応を開始した。
反応開始後、直ちに重合反応器からラテックスを取り出
して二重管式外部冷却装置(伝熱面積1゜5111す2
を介して循環を始め、輸送線速度が0゜75m/sec
となるようにした。冷却装置の除熱量を約15000k
cal/Hrに保持すると、ホースダイヤフラムポンプ
3(西ドイツ、フェルバ社製)の直前ラテックスの温度
は25°Cとなった。循環ポンプ3およd循環配管4を
経由してラテックスを重合反応器に戻し、重合温度をジ
ャケットで一定となるように制御した。重合反応器内圧
が7kg/cm”−Gまで低下した時点でラテックスの
循環を停止し、未反応塩化ビニル単量体を回収した。
重合時間は7.5時間であった。重合終了後に外部循環
系の点検を行った結果、循環系の内壁におけるラテック
ス凝集物の付着は極めて少なかった。
得られたラテックスの重合転化率、粗粒量およびスケー
ル量を測定した。
尚、粗粒量は、32メツシユ篩を通過し、100メツシ
ユ篩上に残留したラテックス中の樹脂量として測定した
(仕込んだ塩化ビニル単量体に対する重量パーセント)
スケール量は、重合反応器内に残留または付着したスケ
ールおよびラテックス払い出しラインに設けた32メソ
シユ篩で補集したスケールの合計量として測定した(仕
込んだ塩化ビニル単量体に対する重量パーセント)。
実施例2 冷却装置の除熱量を約12000kcal/Hrに保持
し、ホースダイヤフラムポンプ3の直前のラテックス温
度を30°Cとした以外は実施例1と同様に重合した。
重合時間は7.5時間であった。
外部循環ラインおよび循環ポンプ中における凝集物の付
着は極めて少なかった。
実施例3 ABVNを3102とし、ラテックス輸送線速度を1.
5m/secとし、冷却装置における除熱量を約200
00 kcal/ Hrに保持し、ホースダイヤフラム
ポンプ3の直前のラテックス温度を30°Cとした以外
は実施例1と同様に重合した。重合時間は5時間であっ
た。外部循環ライン中における凝集物の付着は極めて少
なかった。
実施例4 ラテックス輸送線速度を0.5m/secとし、冷却装
置の除熱量を約7000 kcal/ Hrに保持し、
ホースダイヤフラムポンプ3の直前のラテックス温度を
30’Cとした以外は、実施例1と同様に重合した。重
合時間は7.5時間であった。外部循環ライン中におけ
る凝集物の付着は極めて少なかった。
比較例1 冷却装置の除熱量を約9000kcal/Hrに保持し
、ホースタイヤフラムポンプ3の直前のラテックス温度
を35°Cとした以外は実施例1と同様に重合した。重
合時間は7.5時間であり、外部循環ライン中に凝集物
の付着が多く認められた。
比較例2 循環ラテックス輸送線速度を2.0m/secにし、冷
却装置の除熱量を約12000kca]/Hrに保持し
、ポンプ入口のラテックス温度を40’Cとした以外は
実施例1と同様に重合した。重合時間は7.5時間であ
った。循環ライン中に凝集物の付着が多く認められた。
比較例3 循環ラテックスの輸送線速度をを0.75m/secと
し、重合温度である50℃でホースダイヤフラムポンプ
3を経由した後、二重管式外部冷却装置(伝熱面積1.
5m’) 2にて重合反応器に戻る直前のラテックス温
度を30’Cに冷却して循環した以外は実施例1と同様
に重合した。重合開始後、5時間で循環ラインが凝集物
により閉塞してラテックスの循環が不可能となり、重合
温度の制御が不可能になったので、重合禁止剤を加えて
重合反応を停止した。
実施例1〜4および比較例1〜3の結果を第1表に示す
実施例5 実施例1で使用した重合装置にイオン交換水390に9
.0.3μ種子ラテックス1lky(固形分として)、
ラウリル硫酸ナトリウム120g、ロンガリット76.
5g、硫酸第一鉄7水和物0.0229を仕込み、重合
反応器内圧か25mmH9に到達するまで減圧にした後
、塩化ビニル単量体22゜5kgを初期に仕込み、4’
 5 r、 p、 m、て撹拌しなから昇温した。
重合反応器内温度が400Cに到達した時点で、過酸化
水素0.1%水溶液を最初の2時間は4.5(1/Hr
、3時間口まては2.2512/Hr、4時間口まては
1.29L’Hr、4時間口以降は1.12ρ/ Hr
の割合て追加した。
同時に残りの塩化ビニル単量体427゜5kgを重合反
応器上部より、予め予測した重合転化率曲線から求めた
塩化ビニル単量体追加速度に従って塩化ビニルを追加し
なから40°Cで重合した。重合中、1時間毎にラテッ
クスをサンプリングし、塩化ビニル単量体の仕込み総量
か重合した単量体量より15%〜20%多くなるように
追加速度を修正した。
更に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5%水溶
液40512を重合開始後1.5時間口から6時間口ま
で9.OL’Hrで等速追加した。
ラテックスの循環は重合開始後15時間口より行なった
。重合反応器よりラテックスを二重管式外部冷却装置(
伝熱面積1.5m’)2を経由して、輸送線速度が0.
75m/secとなるように循環を開始した。冷却装置
の除熱量を約9000kcal/Hrに保持すると、ポ
ンプ入口のラテックス温度は25°Cとなった。循環ポ
ンプおよび循環配管を経由し、ラテックスを重合反応器
に戻し、重合温度をジャケットで一定となるように制御
した。 重合開始8時間口で過酸化水素の供給を停止し
、同時にラテックスの循環も停止し、未反応塩化ビニル
単量体を回収した。重合終了後に外部循環系の点検を行
なった結果、循環ポンプおよび循環系内壁面におけるラ
テックス凝集物の付着は極めて少なかった。
実施例6 ラテックスの輸送線速度を1.5m/secにし、冷却
装置の除熱量を約12000kcal/Hrに保持して
、ホースダイヤフラムポンプの直前ラテックス温度を3
000としたこと以外は実施例5と同様に重合した。重
合時間は8時間であった。外部循環ライン中における凝
集物の付着は極めて少なかった。
比較例4 ラテックスの輸送線速度を0.75m/secにし、冷
却装置の除熱量を約3000 kcal/ Hrに保持
して、ホースタイヤフラムポンプの直前ラテックス温度
を35°Cとした以外は実施例5と同様に重合した。重
合時間は8.5時間であった。外部循環ライン中に多く
の凝集物が付着していた。
比較例5 反応器から抜き出したラテックスを輸送線速度1.5m
/secで、重合温度である409Cでホースタイヤフ
ラムポンプ3を経由した後、二重管式外部冷却装置(伝
熱面積1.5m’)2にて重合反応器に戻る直前のラテ
ックス温度を30℃に冷却して循環した以外は実施例5
と同様に重合した。重合時間が5時間の時点で循環ライ
ンが凝集物により閉塞し、ラテックスの循環か不可能と
なり、重合温度の制御が不可能となったので、重合禁止
剤を加えて重合反応を停止した。
実施例5および6ならびに比較例4および5の結果を第
2表に゛示す。
注1) A:重合反応器→外部冷却装置→循環ポンプ−重合反応
器B:重合反応器→循環ポンプ→外部冷却装置→重合反
応器注2)重合開始後5時間目で重合不能となった。
実施例7 ラテックスの輸送線速度を0.2m/secにし、冷却
装置の除熱量を約1500kcal/Hrに保持し、ポ
ンプ入口のラテックス温度を40℃とした以外は実施例
1と同様に重合した。重合時間は7゜5時間であった。
循環ポンプおよび外部循環ライン中に凝集物の付着は極
めて少なかった。
実施例8 実施例1で用いたホースダイヤフラムピストンポンプの
ホースを取り外した状態でダイヤフラムピストンポンプ
として用いた以外は実施例1と同様の方法で重合した。
重合時間は7.5時間であった。ダイヤフラムポンプの
内部に凝集物の付着が僅かに認められたが、外部循環ラ
イン中の凝集物の付着は極めて少なかった。
比較例6 循環ポンプとしてオーブンタイプの2枚羽根遠心ポンプ
を用いた以外は実施例7と同様に重合した。重合時間が
3.5時間の時点で循環ライン中に凝集物が詰まり、ラ
テックスの循環かできなくなり、重合温度を制御できな
くなったので、重合禁止剤を投入し重合反応を停止させ
た。
実施例7および8ならびに比較例6の結果を第3表に示
す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法を実施のに好ましい重合装置の
フローシート、第2図は、ホースダイヤフラムポンプの
断面図である。 1・・・重合反応器、2・・・外部冷却装置、3・・・
循環ポンプ、4・・・循環配管、5・・・ホースケーシ
ング、6・・・ホース、7・・・ピストン、8・・・吸
入弁、9・・・吐出弁、10・・・ラテックス、11・
・・作動液12・・・ダイヤフラム、13・・・作動油
。 第1図 特許出願人鐘淵化学工業株式会社 代理人弁理士青山 葆 はが1名

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、塩化ビニル単量体またはこれと共重合可能な単量体
    との混合物の重合において、重合反応器より反応により
    生成するラテックスの一部を抜き出し、冷却装置で30
    ℃以下に冷却し、次いで、冷却したラテックスを重合反
    応器に循環することを特徴とする塩化ビニル系重合体の
    製造方法。 2、冷却装置は、重合反応器と循環ポンプとの間に配置
    した二重管式熱交換器である請求項1記載の製造方法。 3、循環配管または冷却装置内におけるラテックスの線
    速度が0.1〜1.5m/sec、好ましくは0.5〜
    1.0m/secである請求項1または2記載の製造方
    法。 4、ラテックスの循環を往復ポンプ、好ましくはホース
    を内蔵する往復ポンプを使用して行なう請求項1〜3の
    いずれかに記載の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008507599A (ja) * 2004-07-23 2008-03-13 バーゼル・ポリオレフィン・イタリア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ 重合反応器からポリマーを排出する方法
JP2017031255A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 東亞合成株式会社 アクリル酸系重合体の製造方法

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