JPH04136304U - 樹脂製品締付部構造 - Google Patents

樹脂製品締付部構造

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JPH04136304U
JPH04136304U JP5225091U JP5225091U JPH04136304U JP H04136304 U JPH04136304 U JP H04136304U JP 5225091 U JP5225091 U JP 5225091U JP 5225091 U JP5225091 U JP 5225091U JP H04136304 U JPH04136304 U JP H04136304U
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JP
Japan
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collar
screw means
resin
resin product
hole
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Pending
Application number
JP5225091U
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English (en)
Inventor
賀一 伊藤
Original Assignee
小島プレス工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂製品の締結部におけるボルトのゆるみ防
止。 【構成】 樹脂製品11のねじ手段挿通穴12まわりの
樹脂材中にカラー13を埋設し、かつねじ手段挿通穴内
面を樹脂材から構成した。ねじ手段14の軸力はカラー
13で受けられるので、樹脂の経時的変形によるねじ手
段14のゆるみは防止される。また、穴内面は樹脂なの
で、成形で穴が形成でき、カラー13の寸法に無関係に
穴精度を出せる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、樹脂製品をボルトやビス等のねじ手段で他の部材に締付ける場合の 、樹脂製品の締付部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、樹脂製品をボルトやビスで締付ける場合、図8に示すように、樹脂製 品1そのものをボルト2やビスで締付ていた。 あるいは、図9に示すように、樹脂製品3の穴にカラー4を挿入してボルト5 やビスで締付ていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、図8のような樹脂製品を直接締付けるものでは、締付け後樹脂製品の 締付部がクリープしてボルトのゆるみが生じるという問題があった。 図9のようにカラーを使用するとボルトのゆるみの問題はなくなるが、樹脂製 品穴に挿入されるカラーの内径にばらつきがある場合、折角成形時に樹脂製品穴 の精度が出ていても、カラー挿入後はカラー内径面の精度が出ず、樹脂製品の位 置もばらついてしまう。また、カラーの内径をある公差内にしようとすると、カ ラーのコストが上ってしまう。また、カラーを製品成形後に挿入すると、運搬時 に振動などで脱落してしまう可能性がある。
【0004】 本考案の目的は、樹脂製品締付部構造において、ボルトやビス等のねじ手段の ゆるみもなく、ねじ手段挿通穴の精度も出せる、樹脂製品締付部構造を提供する ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本考案によれば、次の樹脂製品締付部構造によって達成される。 すなわち、 樹脂製品のねじ手段挿通穴にねじ手段を挿通して前記樹脂製品を他の部材に締 付ける樹脂製品の締付部構造において、ねじ手段挿通穴まわりの樹脂材中に金属 製のカラーを埋設し、ねじ手段挿通穴内面を樹脂材から構成した構造。
【0006】
【作用】
上記樹脂製品締付部構造では、ボルトやビスのねじ手段の軸力はカラーで受け られる。したがって、樹脂製品にねじ手段の軸力で経時的変形が生じたり、ねじ 手段にゆるみが生じたりすることはない。また、カラーは埋設されていてカラー の内周側に樹脂部があるので、ねじ手段挿通穴内面は樹脂製品成形時に精度をだ すことができ、カラーの寸法精度に影響されることがない。
【0007】
【実施例】
図1−図7は本考案実施例を示している。 図1−図3において、樹脂製品11(たとえば、自動トランスミッションブラ ケット)にはねじ手段挿通穴12が設けられており、樹脂製品11はこのねじ手 段挿通穴12にねじ手段14を挿通させねじ手段14のねじ部14bを別の部材 15(たとえば車体)のねじ穴19にねじ込み、ねじ手段の頭部14aと前記別 の部材15との間に樹脂製品11を押えることによって、前記別の部材15に締 付けられる。ねじ手段14は、ボルトやビス等から成る。
【0008】 樹脂製品11のねじ手段挿通穴12のまわりの樹脂材中に、金属製のカラー1 3が埋設されている。カラー13は、ねじ手段挿通穴軸方向に、樹脂製品の一面 から他面まで全厚にわたって延びており、カラー軸方向両端面樹脂製品11の表 面に露出している。したがって、カラー13は、ねじ手段頭部14aと別の部材 15との間に挟まれ、ねじ手段14の軸力の大部分がカラー13で受けられる。
【0009】 カラー13は、ねじ手段14の軸力を効率良く受けるために、ねじ手段頭部1 4aの軸方向投影部分内にあることが望ましい。すなわち、カラー13の外径は ねじ手段頭部14aの包絡円の直径以下であることが望ましい。
【0010】 カラー13の内径はねじ手段挿通穴12の内径より大とされている。したがっ て、ねじ手段挿通穴内面は樹脂材から構成されている。この場合、ねじ手段挿通 穴内面は、樹脂製品成形時に、成形によって寸法を出される。したがって、樹脂 成形の精度をもって高精度を出すことが可能となる。もしも、先に穴を形成して おき、そこにカラーを挿入して固定するような場合は、折角穴を成形で精度良く 形成しておいてもカラーの寸法精度が良くないとカラー装着後の穴精度が悪くな り、樹脂製品がずれて取付けられるという問題が生じるが、本考案ではこのよう な問題は生じない。
【0011】 カラー13には内周面、外周面にわたって貫通する穴16が設けられており、 この穴を通して成形時に溶融樹脂材がカラー内外周間に行き来でき、カラー13 の内周側の樹脂材はカラー13の外周側の樹脂材と一体につながる。また、カラ ー13が抜けなくなる。
【0012】 図1−図3の実施例では、ねじ手段挿通穴は穴軸芯と直交面で切断して見た穴 形状が円形とされているが、穴形状は円形に限るものでなく、図4に示すように 、逃げ方向に長穴としてもよい。たとえば、ねじ手段挿通穴が2個あって、1方 を円形、他方を2個の穴を結ぶ方向に長穴としておくことにより、ねじ穴位置が ずれても容易にねじ手段を挿通孔を通してねじ穴にねじ込むことが可能となる。
【0013】 図1−図3の実施例では、カラー13の内、外の樹脂材をつなげるための、カ ラー13の壁に設ける穴16は円形とされたが、これに限るものではなく、たと えば図5に示すような矩形状の切り欠き17でもよく、または図6に示すような 軸方向に全長にわたって延びるスリット18であってもよい。
【0014】 また、図1−図3の実施例では、カラー13の軸方向と直角の断面で見た形状 は円形であるが、ねじ手段軸力を受けることができれば、他の形状、たとえば 図7に示すような角形であってもよい。
【0015】 つぎに、作用を説明する。 ねじ手段14をねじ手段挿通穴12に挿通して部材15のねじ穴19にねじ込 むことにより、樹脂製品11を部材15に締付けた場合、ねじ手段14の軸力は 主にカラー13で受けられる。したがって、樹脂製品11の樹脂部に過大な荷重 がかかることがなく、樹脂部の経時的永久変形が防止され、ねじ手段14はゆる まない。また、カラー13は締付部近傍の補強材ともなり、締付部から亀裂等が 発生して進展するおそれをなくす。
【0016】 また、カラー13は樹脂材中に埋設されていて、ねじ手段挿通穴12の内面は 樹脂材から構成されているので、ねじ手段挿通穴12を金型で、樹脂製品11成 形時に樹脂製品11と同時に成形で形成し、高精度に成形することができる。こ のため、樹脂製品11の取付け位置の精度が出る。また、カラー13の埋設によ り、カラー13の抜け外れ等も当然防止される。
【0017】
【考案の効果】
本考案では、カラーを樹脂材中に埋設したので、ねじ手段の軸力をカラーで受 けることができ、ねじ手段のゆるみを防止できる。また、ねじ手段挿通穴内面を 樹脂材にて構成したので、カラーの製作精度と無関係に、高精度でねじ手段挿通 穴精度を出すことができ、カラーの製作精度を上げるというようなコストアップ 要因を除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る樹脂製品締付部構造の
要部断面図である。
【図2】図1の構造の平面図である。
【図3】図1の構造のうちカラーをとり出して示した斜
視図である。
【図4】本考案のもう一つの実施例の構造の平面図であ
る。
【図5】本考案のさらにもう一つの実施例の構造のカラ
ーの斜視図である。
【図6】本考案のさらにもう一つの実施例の構造のカラ
ーの斜視図である。
【図7】本考案のさらにもう一つの実施例の構造のカラ
ーの斜視図である。
【図8】従来の樹脂製品の締付部構造の断面図である。
【図9】もう一つの従来構造の断面図である。
【符号の説明】
11 樹脂製品 12 ねじ手段挿通穴 13 カラー 14 ねじ手段 15 別の部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製品のねじ手段挿通穴にねじ手段を
    挿通して前記樹脂製品を他の部材に締付ける樹脂製品の
    締付部構造において、ねじ手段挿通穴まわりの樹脂材中
    に金属製のカラーを埋設し、ねじ手段挿通穴内面を樹脂
    材から構成したことを特徴とする樹脂製品締付部構造。
JP5225091U 1991-06-12 1991-06-12 樹脂製品締付部構造 Pending JPH04136304U (ja)

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