JPH028743Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH028743Y2 JPH028743Y2 JP4412983U JP4412983U JPH028743Y2 JP H028743 Y2 JPH028743 Y2 JP H028743Y2 JP 4412983 U JP4412983 U JP 4412983U JP 4412983 U JP4412983 U JP 4412983U JP H028743 Y2 JPH028743 Y2 JP H028743Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boss
- molded product
- plate
- boss portion
- pieces
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 3
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 238000010079 rubber tapping Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕
本考案は成形加工時におけるヒケの発生を防止
し得るようにした成形品のボス部構造に関する。
し得るようにした成形品のボス部構造に関する。
第1図に示すように2つの部材1,2を所定の
間隔を隔てて一体的に結合する場合、通常その一
方の部材1に突設した複数個のボス部3A,3B
…によつて他方の部材2を位置決め固定してい
る。この場合、図においては他方の部材2の端部
を第1のボス部3Aの上面に載置してタツピング
ねじ4を該部材2に設けたねじ取付用孔5より前
記ボス部3Aの下孔6にねじ込むことにより前記
端部を第1のボス部3Aに固定し、中間部につい
ては単に透孔7に第2のボス部3Bの上端に一体
に設けられた小径部8を挿通させ該ボス部3Bの
段部9にて中間部を係止した例を示す。なお、ボ
ス部3Bは位置決めピンを構成する。また、ボス
部3としては第2図に示すように外周に複数個の
補強板11を設けたものも知られている。
間隔を隔てて一体的に結合する場合、通常その一
方の部材1に突設した複数個のボス部3A,3B
…によつて他方の部材2を位置決め固定してい
る。この場合、図においては他方の部材2の端部
を第1のボス部3Aの上面に載置してタツピング
ねじ4を該部材2に設けたねじ取付用孔5より前
記ボス部3Aの下孔6にねじ込むことにより前記
端部を第1のボス部3Aに固定し、中間部につい
ては単に透孔7に第2のボス部3Bの上端に一体
に設けられた小径部8を挿通させ該ボス部3Bの
段部9にて中間部を係止した例を示す。なお、ボ
ス部3Bは位置決めピンを構成する。また、ボス
部3としては第2図に示すように外周に複数個の
補強板11を設けたものも知られている。
ところで、各種電気機器の筐体、自動車のライ
センスプレート取付構造等においては、ボス部3
A,3Bを有する部材1を合成樹脂材料によつて
一体に形成することが多く、その場合、成形時に
おけるヒケ10の発生が大きな問題となる。すな
わち、ヒケ10は成形品表面に生ずる陥没現象
で、溶融プラスチツクの温度低下による体積の減
少と、圧力低下に伴う体積の増加のバランスが崩
れ、部分的に大きな成形収縮が起こり、成形品表
面が第1図仮想線で示すように凹むもので、ボス
部3A,3Bの寸法、特に外径および高さが大き
く影響する。そのため、ボス部3A,3Bの外径
は成形品のこれらボス部が設けられる部位の板厚
tとほぼ同一に設定されることが望ましいが、強
度保持上あるいは必要高さ寸法上ボス部3A,3
Bの根本径を板厚tより大きく設定せざるを得ぬ
場合がしばしば生じるためヒケ10の発生を回避
することができず、そのため外観形状を損ねた
り、寸法精度が狂い、はなはだしい時には不良品
として廃棄せざるを得ない事態にいたる。
センスプレート取付構造等においては、ボス部3
A,3Bを有する部材1を合成樹脂材料によつて
一体に形成することが多く、その場合、成形時に
おけるヒケ10の発生が大きな問題となる。すな
わち、ヒケ10は成形品表面に生ずる陥没現象
で、溶融プラスチツクの温度低下による体積の減
少と、圧力低下に伴う体積の増加のバランスが崩
れ、部分的に大きな成形収縮が起こり、成形品表
面が第1図仮想線で示すように凹むもので、ボス
部3A,3Bの寸法、特に外径および高さが大き
く影響する。そのため、ボス部3A,3Bの外径
は成形品のこれらボス部が設けられる部位の板厚
tとほぼ同一に設定されることが望ましいが、強
度保持上あるいは必要高さ寸法上ボス部3A,3
Bの根本径を板厚tより大きく設定せざるを得ぬ
場合がしばしば生じるためヒケ10の発生を回避
することができず、そのため外観形状を損ねた
り、寸法精度が狂い、はなはだしい時には不良品
として廃棄せざるを得ない事態にいたる。
そこで、ヒケの発生を防止する方法として例え
ば第3図に示すように円筒状に形成してボス部3
の肉厚を成形品15の板厚tとほぼ同一に設定し
たものも知られているが、この場合にはヒケの発
生が無いものの成形品15の表面側にめくら孔1
6ができるため、外観上好ましくなく、これを塞
ぐための蓋を必要とする。
ば第3図に示すように円筒状に形成してボス部3
の肉厚を成形品15の板厚tとほぼ同一に設定し
たものも知られているが、この場合にはヒケの発
生が無いものの成形品15の表面側にめくら孔1
6ができるため、外観上好ましくなく、これを塞
ぐための蓋を必要とする。
本考案は上述したような点に鑑みてなされたも
ので、同一の板厚で同一形状に形成された放射状
に配列された複数枚の板状片によりボス部を構成
するという極めて簡単な構成により、ヒケの発生
を防止し、外観形状、寸法精度を向上させるよう
にした成形品のボス部構造を提供するものであ
る。
ので、同一の板厚で同一形状に形成された放射状
に配列された複数枚の板状片によりボス部を構成
するという極めて簡単な構成により、ヒケの発生
を防止し、外観形状、寸法精度を向上させるよう
にした成形品のボス部構造を提供するものであ
る。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
第4図a,bは本考案に係るボス部構造の一実
施例を示す平面図および斜視図である。同図にお
いて20は合成樹脂によつて一体形成された筐体
の下ケース等を構成する成形品で、その内底面適
宜箇所には位置決めピンとして用いられるボス部
21が一体に突設されている。
施例を示す平面図および斜視図である。同図にお
いて20は合成樹脂によつて一体形成された筐体
の下ケース等を構成する成形品で、その内底面適
宜箇所には位置決めピンとして用いられるボス部
21が一体に突設されている。
前記ボス部21は十字状に形成されることによ
りボス部中心より放射状に配列された4枚の板状
片22a〜22dによつて構成されるもので、隣
接する2枚の板状片同士はほぼ直交し、また各板
状片22a〜22dは成形品20のこれら板状片
が突接される部位の板厚tとほぼ同一の板厚t1
(t=t1)を有して同一形状に形成され略L字形
を呈することにより高さ方向中間部にそれぞれ段
部23を有し、この段部23が被固定部材24の
係止部を構成している。
りボス部中心より放射状に配列された4枚の板状
片22a〜22dによつて構成されるもので、隣
接する2枚の板状片同士はほぼ直交し、また各板
状片22a〜22dは成形品20のこれら板状片
が突接される部位の板厚tとほぼ同一の板厚t1
(t=t1)を有して同一形状に形成され略L字形
を呈することにより高さ方向中間部にそれぞれ段
部23を有し、この段部23が被固定部材24の
係止部を構成している。
前記被固定部材24は成形品20が下ケースと
仮定すると上ケースをなし、これら両者によつて
筐体を構成するもので、その表面所定箇所には前
記ボス部21の上端部、すなわち各板状片22a
〜22dの上端部Aが共通に挿通される十字孔、
円孔(図示せず)等が形成され、この上端部Aに
て被固定部材24の位置決めがなされる。この場
合、第5図に示すように各板状片22a〜22d
の上端部Aの巾寸法Wを上方に至るにしたがつて
漸次小さくすれば被固定部材24の孔28に対す
る上端部Aの挿入を容易かつ確実に行うことがで
きる。また、被固定部材24をボス部21にねじ
止め固定する場合には、ボス部21の上面中央に
下孔を設け、これにねじをねじ込んで固定すれば
よい。
仮定すると上ケースをなし、これら両者によつて
筐体を構成するもので、その表面所定箇所には前
記ボス部21の上端部、すなわち各板状片22a
〜22dの上端部Aが共通に挿通される十字孔、
円孔(図示せず)等が形成され、この上端部Aに
て被固定部材24の位置決めがなされる。この場
合、第5図に示すように各板状片22a〜22d
の上端部Aの巾寸法Wを上方に至るにしたがつて
漸次小さくすれば被固定部材24の孔28に対す
る上端部Aの挿入を容易かつ確実に行うことがで
きる。また、被固定部材24をボス部21にねじ
止め固定する場合には、ボス部21の上面中央に
下孔を設け、これにねじをねじ込んで固定すれば
よい。
第6図は本考案の他の実施例を示す平面図であ
る。この実施例は略120度ずらして配設された3
枚の板状片22a〜22cによつてボス部21を
構成したものである。なお、ボス部21は3枚も
しくは4枚の板状片によつて構成されるものに限
らず、4枚以上であつてもよいことは勿論であ
る。
る。この実施例は略120度ずらして配設された3
枚の板状片22a〜22cによつてボス部21を
構成したものである。なお、ボス部21は3枚も
しくは4枚の板状片によつて構成されるものに限
らず、4枚以上であつてもよいことは勿論であ
る。
第7図a,b,cは本考案に係るボス部構造を
自動車のナンバープレート照明装置に適用した具
体例を示す正面図、X−X線断面図およびY−Y
線断面図である。同図において、30は車体本
体、31は照明装置のカバーでこのカバー31は
ナンバープレート(図示せず)のほぼ全長に延在
する如く長く形成されて略Vの字状の断面形状を
有し、その内側面両端部にはそれぞれ連結ボルト
32A,32Bの頭部33が加熱圧入され、内側
面中間部には第4図に示した構造のボス部21
A,21Bが一体に突設されている。一方、前記
車体本体30には前記各連結ボルト32A,32
Bに対応して透孔34A,34Bが形成され、ま
た前記ボス部21A,21Bに対応してブラケツ
ト35が固定されている。そして、このブラケツ
ト35の表面には前記各ボス部21A,21Bの
先端部が嵌合される嵌合孔36A,36Bが形成
され、これによつて前記カバー31を位置決め
し、かつ前記ボルト32A,32Bおよびナツト
37A,37Bにて該カバー31を車体本体30
に固定している。
自動車のナンバープレート照明装置に適用した具
体例を示す正面図、X−X線断面図およびY−Y
線断面図である。同図において、30は車体本
体、31は照明装置のカバーでこのカバー31は
ナンバープレート(図示せず)のほぼ全長に延在
する如く長く形成されて略Vの字状の断面形状を
有し、その内側面両端部にはそれぞれ連結ボルト
32A,32Bの頭部33が加熱圧入され、内側
面中間部には第4図に示した構造のボス部21
A,21Bが一体に突設されている。一方、前記
車体本体30には前記各連結ボルト32A,32
Bに対応して透孔34A,34Bが形成され、ま
た前記ボス部21A,21Bに対応してブラケツ
ト35が固定されている。そして、このブラケツ
ト35の表面には前記各ボス部21A,21Bの
先端部が嵌合される嵌合孔36A,36Bが形成
され、これによつて前記カバー31を位置決め
し、かつ前記ボルト32A,32Bおよびナツト
37A,37Bにて該カバー31を車体本体30
に固定している。
なお、前記一対のボス部21A,21Bはその
段部23によりカバー31の中間部が車体本体3
0側に凹むのを防止する機能を有している。ま
た、40は前記カバー31に配設されたレンズ、
41はバルブ、42はナンバープレートである。
段部23によりカバー31の中間部が車体本体3
0側に凹むのを防止する機能を有している。ま
た、40は前記カバー31に配設されたレンズ、
41はバルブ、42はナンバープレートである。
以上説明したように本考案に係る成形品のボス
部構造は、成形品のボス部が設けられる部位の板
厚とほぼ等しい板厚を有して放射状に配設された
複数枚の板状片によつてボス部を構成したので、
成形品の表面にヒケが生せず、外観美および寸法
精度を向上させることができ、また構造簡易にし
て成形も容易であるほか別部品として蓋等を一切
必要としないなど、その実用的効果は非常に大で
ある。
部構造は、成形品のボス部が設けられる部位の板
厚とほぼ等しい板厚を有して放射状に配設された
複数枚の板状片によつてボス部を構成したので、
成形品の表面にヒケが生せず、外観美および寸法
精度を向上させることができ、また構造簡易にし
て成形も容易であるほか別部品として蓋等を一切
必要としないなど、その実用的効果は非常に大で
ある。
第1図〜第3図はそれぞれ従来のボス部構造を
示す断面図、斜視図および断面図、第4図a,b
は本考案に係るボス部構造の一実施例を示す平面
図および斜視図、第5図および第6図はそれぞれ
本考案の他の実施例を示す側断面図および平面
図、第7図a,b,cは本考案を自動車のナンバ
ープレート照明装置に適用した場合の正面図、X
−X線およびY−Y線断面図である。 20……成形品、21……ボス部、22a〜2
2d……板状片、23……段部、24……被固定
部材、28……孔。
示す断面図、斜視図および断面図、第4図a,b
は本考案に係るボス部構造の一実施例を示す平面
図および斜視図、第5図および第6図はそれぞれ
本考案の他の実施例を示す側断面図および平面
図、第7図a,b,cは本考案を自動車のナンバ
ープレート照明装置に適用した場合の正面図、X
−X線およびY−Y線断面図である。 20……成形品、21……ボス部、22a〜2
2d……板状片、23……段部、24……被固定
部材、28……孔。
Claims (1)
- 合成樹脂材料によつて形成され一体に突設され
たボス部を有し、このボス部を介して被固定部材
が位置決め固定される成形品において、前記ボス
部は成形品のボス部が設けられる部位の板厚とほ
ぼ等しいか、又はそれ以下の板厚をそれぞれ有し
て同一形状に形成された複数枚の板状片からなり
これら板状片はボス部中心において共通に接合さ
れて放射状に配列されていることを特徴とする成
形品のボス部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4412983U JPS59153107U (ja) | 1983-03-26 | 1983-03-26 | 成形品のボス部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4412983U JPS59153107U (ja) | 1983-03-26 | 1983-03-26 | 成形品のボス部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59153107U JPS59153107U (ja) | 1984-10-13 |
JPH028743Y2 true JPH028743Y2 (ja) | 1990-03-02 |
Family
ID=30174663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4412983U Granted JPS59153107U (ja) | 1983-03-26 | 1983-03-26 | 成形品のボス部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59153107U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4694218B2 (ja) * | 2005-02-01 | 2011-06-08 | トヨタ紡織株式会社 | 成形構造体 |
-
1983
- 1983-03-26 JP JP4412983U patent/JPS59153107U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59153107U (ja) | 1984-10-13 |
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