JPH0413321Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0413321Y2
JPH0413321Y2 JP1984190800U JP19080084U JPH0413321Y2 JP H0413321 Y2 JPH0413321 Y2 JP H0413321Y2 JP 1984190800 U JP1984190800 U JP 1984190800U JP 19080084 U JP19080084 U JP 19080084U JP H0413321 Y2 JPH0413321 Y2 JP H0413321Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc
concrete
formwork
effect
impregnated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984190800U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61108436U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984190800U priority Critical patent/JPH0413321Y2/ja
Publication of JPS61108436U publication Critical patent/JPS61108436U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0413321Y2 publication Critical patent/JPH0413321Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 表面処理を施された木質基板を用いたコンクリ
ート型枠に関するものでコンクリートとの離型性
が良く、かつ転用回数の多いコンクリート型枠を
得ようとするものである。
(従来の技術) この種のコンクリート型枠としては、合板の表
面にアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などを厚く
層状に塗布形成したコンクリート型枠(一般に塗
装型枠と呼ばれている)が提供されている。
(考案が解決しようとする問題点) これらコンクリート型枠においては、表面が平
滑面に形成されており、コンクリートのアンカー
効果による該型枠表面への密着力は低下され、そ
の離型効果は向上された。さらに、 その離型効果により何等表面処理を施されてい
ない合板型枠に比して、その型枠としての転用回
数は増加された。
すなわち、合板型枠1〜3回転用、塗装型枠5
〜7回転用が一般的な転用回数である。
しかしながらこのような塗装型枠においてもな
お次のような問題点を残している。
(1) 表面の樹脂層により表面強度は向上されたも
ののコンクリート打設時の衝撃、摩耗により表
面が損傷され離型効果が低下し、その転用回数
が増すことにより表面が粗面となるためコンク
リート打設後、コンクリートの付着が多くな
り、3〜4回の転用後はその都度型枠表面を研
摩し、付着コンクリートを除去しなくてはなら
ない。
(2) また、表面が平滑であるため1〜3回転用時
コンクリート面が鏡面的に仕上げられ、該コン
クリート面への仕上げモルタルの塗り継ぎ施工
の場合そのモルタルのコンクリート面へのアン
カー効果による密着力が低下し、塗り継ぎ仕上
げモルタルの剥離が発生し易くなる、など問題
点を有する。
(問題点を解決するための手段) 木質基板1の表面に亜鉛あるいは亜鉛化合物を
塗布含浸し亜鉛あるいは亜鉛化合物含浸層2を形
成したものである。
(作用) 本考案コンクリート型枠は、表面に亜鉛あるい
は亜鉛化合物が含浸されているため、打設すると
本考案型枠と打設コンクリートの界面領域(コン
クリート面内の0.7〜0.3m/mの範囲)におい
て、亜鉛あるいは亜鉛化合物中の亜鉛がアルカリ
水によつてセメントペースト中に少しづつ溶出さ
れる。
セメントペーストは水和反応により硬化がなさ
れるが、セメントペーストに亜鉛が溶出されるた
め、水和反応によりカルシウムシリケートと水酸
化カルシウム(Ca(OH)2)と亜鉛酸のカルシウ
ム塩(Ca〔Zn(OH)3・H2O〕2)が生成される。
そしてこれらの生成物質は次のような性状を呈
する。
(1) この生成物である亜鉛酸のカルシウム塩
(Ca〔Zn(OH)3・H2O〕2)が薄片状あるいは板
状の結晶構造であるため、結晶間の絡みつきが
弱く結晶間の層間剥離が起き易い。また同時に
基板面へのアンカー効果が低下する。
(2) アルカリと亜鉛の反応による水素の発生に伴
ない結晶間がポーラスな構造を呈するため構造
強度が弱い。
(3) 亜鉛イオンはセメントペーストの水和反応を
抑制(遅延)する作用を有する。
以上の理由から本考案コンクリート型枠と打設
コンクリートの界面領域におけるセメントペース
トの生成物は構造的に弱く、剥離効果が向上され
る。
また、コンクリート打設時の衝撃、摩耗による
コンクリート型枠表面の損傷部分においても、含
浸された亜鉛あるいは亜鉛化合物のアルカリ水に
よる亜鉛の溶出が行なわれるため剥離効果が低下
することもない。
さらに本考案コンクリート型枠は打設コンクリ
ートとの界面領域における前記した剥離効果によ
り離型するため、コンクリート面は粗面状を呈す
るため塗り継ぎモルタルのコンクリートとの分子
間引力作用に加え、アンカー効果によつてその密
着力は向上し、該モルタルが剥離することがな
い。さらに、木質基板を用いた型枠では、木質基
板から溶出する糖類がコンクリートの硬化を阻害
する。本考案の亜鉛あるいは亜鉛化合物含浸層は
この糖類の溶出を阻止し、コンクリートの硬化遅
延を防止する作用を有する。
(構成および実施例の説明) 木質基板1の表面のロールコーター、フローコ
ーター、スプレーなどの塗装々置を用いて、亜鉛
あるいは亜鉛化合物の水溶液または分散液を塗布
含浸して、亜鉛あるいは亜鉛化合物含浸層2を形
成する。
木質基板1は木板、合板、繊維板、集成材、木
削片板などを用いる。亜鉛あるいは亜鉛化合物と
しては亜鉛及び酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、
硝酸亜鉛、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硫
化亜鉛、亜硫酸亜鉛などを含む亜鉛化合物などい
ずれでもよい。
木質基板1表面に塗布するときは、これら亜鉛
および亜鉛化合物を水溶液または分散液中に溶か
すか、あるいは分散してから塗布し、含浸せしめ
る。
水溶液または分散液の基板内への浸透を促する
ために該液中に浸透剤(界面活性剤)を添加して
もよい。このように、 亜鉛あるいは亜鉛化合物の水溶液または分散液
を塗布含浸して、亜鉛あるいは亜鉛化合物含浸層
2を形成した後、この含浸層2を乾燥装置を用い
て乾燥し、本考案コンクリート型枠を得る。
(考案の効果) 木質基板1の表面に亜鉛あるいは亜鉛化合物
含浸層2が形成されており、打設コンクリート
のアルカリ水による含浸層2からの亜鉛の溶出
の影響によりコンクリートの密着力を低下し、
その剥離性が向上する。
亜鉛あるいは亜鉛化合物が木質基板表面に含
浸されるため、転用の都度亜鉛の溶出が少しづ
つ行なわれる。またコンクリート打設により表
面が損傷した場合においても、含浸された亜鉛
の影響により離型効果が低下することなく、コ
ンクリート型枠としてその転用回数は増大し
た。すなわち、木質基板にはその木質細胞の間
に気孔、導管孔などの空〓が存在するので、亜
鉛類を溶融状態にして塗布すれば、これらの溶
融物は前記空〓に沿つて深く含浸する。したが
つて本考案の剥離効果は長時間保持され、転用
回数の著るしい増加を得られる。
また、木質基板から溶出する糖類はコンクリ
ートの硬化を阻害するが、亜鉛類はこの糖類と
反応して錯体を形成し、その溶出を阻止するの
で木質基板使用によるコンクリートの硬化遅延
は発生しない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案コンクリート型枠の断面図であ
る。 1……木質基板、2……亜鉛あるいは亜鉛化合
物含浸層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 木質基板1の表面に亜鉛あるいは亜鉛化合物含
    浸層2を形成した、 ことを特徴とするコンクリート型枠。
JP1984190800U 1984-12-18 1984-12-18 Expired JPH0413321Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984190800U JPH0413321Y2 (ja) 1984-12-18 1984-12-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984190800U JPH0413321Y2 (ja) 1984-12-18 1984-12-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61108436U JPS61108436U (ja) 1986-07-09
JPH0413321Y2 true JPH0413321Y2 (ja) 1992-03-27

Family

ID=30748251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984190800U Expired JPH0413321Y2 (ja) 1984-12-18 1984-12-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0413321Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2560311Y2 (ja) * 1992-04-22 1998-01-21 株式会社ノダ コンクリート型枠材

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5367712A (en) * 1976-11-30 1978-06-16 Kobe Steel Ltd Concrete mold made of aluminum alloy with coated surface

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5367712A (en) * 1976-11-30 1978-06-16 Kobe Steel Ltd Concrete mold made of aluminum alloy with coated surface

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61108436U (ja) 1986-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0413321Y2 (ja)
JPH05133096A (ja) コンクリート打設用型枠
JPH07279413A (ja) コンクリート打設用型枠及び型枠貼付用シート
US6069098A (en) Mortar substrate sheet
JPS61199904A (ja) コンクリ−ト型枠およびその製造方法
JP2861783B2 (ja) コンクリート打設用型枠及び型枠貼付用シート
JPH0377914B2 (ja)
US3104982A (en) Process for bonding gypsum to aluminum
JPS5830270B2 (ja) プレキャストコンクリ−ト板の素地調整方法
JPS62187150A (ja) 建築用モルタル下地材
JPS61169572A (ja) コンクリ−ト型枠およびその製造方法
JPS609319Y2 (ja) 建築用下地パネル
JPH0794349B2 (ja) コンクリート構造物表面保護層の施工法
JP2987090B2 (ja) モルタル下地シート
JPS646147B2 (ja)
JPS61199948A (ja) コンクリ−ト型枠およびその製造方法
JPH036404Y2 (ja)
JP2747872B2 (ja) 着色コンクリートの脱色防止方法
JPS634728Y2 (ja)
JP2540211Y2 (ja) 建築用下地板
JPH0686761B2 (ja) 建築用下地材のモルタル仕上げ方法
JPH01169054A (ja) 型枠打設コンクリートの養生方法
JPS585781B2 (ja) 建築用下地材の製法
KR20050016865A (ko) 퍼라이트를 포함하는 유·무기 규산질계 침투성 방수재 및이를 이용한 방수층구조와 그 시공 방법
JPS62137337A (ja) 防水施工方法