JPH0377914B2 - - Google Patents

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JPH0377914B2
JPH0377914B2 JP852785A JP852785A JPH0377914B2 JP H0377914 B2 JPH0377914 B2 JP H0377914B2 JP 852785 A JP852785 A JP 852785A JP 852785 A JP852785 A JP 852785A JP H0377914 B2 JPH0377914 B2 JP H0377914B2
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JP
Japan
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unsaturated polyester
paper
layer
polyester resin
zinc
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JP852785A
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JPS61169573A (ja
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Hisao Momyama
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Noda Corp
Original Assignee
Noda Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンクリート型枠およびその製造方法
に関するもので、コンクリートとの剥離性が良
く、かつ転用回数の多いコンクリート型枠を得よ
うとするものである。
〔従来の技術〕
従来この種のコンクリート型枠としては、合板
の表面にアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などを
厚く層状に塗布形成したコンクリート型枠(一般
に塗装型枠と呼ばれている)が提供されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
これらコンクリート型枠においては表面が平滑
面に形成されており、コンクリートのアンカー効
果による密着力は低下されているので、その離型
効果は向上された。また、塗膜による防水性の向
上によつて合板自体の耐久性を向上されているた
めに何等表面処理の施されていない合板型枠に比
してその型枠としての転用回数は増加された。す
なわち、合板型枠1〜3回転用、塗装型枠5〜7
回転用が一般的な転用回数である。
しかしながら、塗装型枠においては表面が平滑
であるため、コンクリート面が鏡面的に仕上げら
れ、そのコンクリート面へのモルタルの塗継ぎ施
工の場合、モルタルとアンカー効果による密着力
が低下し、剥離が発生し易くなるという問題点を
残している。
さらに塗膜表面が弱く、コンクリートの打設時
の衝撃、摩耗によつて表面を損傷され易く、その
損傷による離型効果の低下、また長期使用におい
て塗膜面に日割れが発生するなど問題点を有す
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記従来のコンクリート型枠の問題点
を解決するため次のような手段をとつたものであ
る。
まづ本発明コンクリート型枠の構成は基板1の
表面に不飽和ポリエステル樹脂層2と、該樹脂層
2上に紙3が貼着されるとともに紙の樹脂層側の
内において少なくとも不飽和ポリエステル樹脂が
含浸硬化されてポリエステル含浸重合層3aが形
成され、さらに紙3表面には亜鉛あるいは亜鉛化
合物が含浸されている亜鉛含浸層3bが形成され
ている。
また、前記本発明コンクリート型枠は次のよう
にして製造される。
まづ基板1上に不飽和ポリエステル樹脂を塗布
し、この不飽和ポリエステル樹脂が未硬化の状態
において、紙3をその上面に載置して紙積層板状
体Aを形成し、この紙積層板状体Aを不飽和ポリ
エステル樹脂が未硬化の状態において複数枚堆積
する。そして、その堆積により紙の樹脂側の層内
に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させ、かつ重合
硬化させる。更にこの得られた樹脂硬化板状体の
表面に亜鉛あるいは亜鉛化合物の水溶液または分
散液を塗布含浸して求むるコンクリート型枠を得
るものである。
(作 用) 本発明の作用は次の通りである。
不飽和ポリエステル樹脂層2の強化: 本発明コンクリート型枠は紙3と不飽和ポリ
エステル樹脂層2との界面において、不飽和ポ
リエステル樹脂が含浸されているので樹脂の含
浸された紙の繊維のもつ柔軟性により樹脂層2
の塗膜クラツクの発生がない。
亜鉛含浸層3bの離型効果 紙3の表面に亜鉛あるいは亜鉛化合物が含浸
されているため、コンクリート型枠と打設コン
クリートの界面領域(コンクリート面の0.2〜
0.3m/mの範囲)において亜鉛あるいは亜鉛化
合物中の亜鉛がアルカリ水にてセメントペース
ト中に溶出される。
セメントペーストは水和反応により硬化がな
されるが、セメントペースト中に亜鉛が溶出さ
れるため、水和反応によりカルシウムシリケー
ト(C−S−H)と水酸化カルシウム(Ca
(OH)2)と亜鉛酸のカルシウム塩(Ca〔Zn
(OH)3・H2O〕2)が生成される。この生成物で
ある亜鉛酸のカルシウム塩(Ca〔Zn(OH)3
H2O〕2が薄片状あるいは板状の結晶構造である
ため、結晶間の絡みつきが弱く、結晶間の層間
剥離が起き易いとともに基板面へのアンカー効
果が低下する。
また、アルカリと亜鉛の反応による水素の発
生に伴ないポーラスな構造を呈するため構造強
度が弱く、更に、亜鉛イオンはセメントペース
トの水和反応を抑制(遅延)する作用を有す
る。
そのためコンクリート型枠と打設コンクリー
トの界面領域におけるセメントペーストの密着
力が低下され離型効果が向上される。
型枠表面損傷時の離型効果 また、コンクリート打設時の衝撃、摩耗によ
るコンクリート型枠表面が損傷された場合にお
いても該コンクリート型枠の表面側紙層に亜鉛
あるいは亜鉛化合物が含浸されているため損傷
ケ所における離型効果は低下されることはな
い。
化粧モルタル層へのアンカー効果: さらにコンクリート面は上述したようにその
界面領域(コンクリート面の0.2〜0.3m/mの
範囲)が粗面状に形成されるとともに、コンク
リート型枠が剥離される時、紙の一部が剥離し
残されるため、化粧モルタルを塗装するとき、
モルタルのアンカー効果が低下することがな
い。
大量生産の可能性 さらに、また本発明コンクリート型枠は前述
したように紙積層板状体Aを堆積することによ
り、大量生産を可能とした。
〔構成の説明〕
まず基板1の表面にロールコーター、フローコ
ーター、スプレーなどの塗装装置を用いて硬化
剤、促進剤の添加された不飽和ポリエステル樹脂
を塗布する。
基板として合板、繊維板、本削片板などを用
い、不飽和ポリエステル樹脂としてはワツクス添
加型不飽和ポリエステル樹脂あるいはノンワツク
ス型不飽和ポリエステル樹脂などを用いる。
硬化剤としてはベンゾイルパーオキシド、メチ
ル.エチル.ケトン.パーオキシド、アセチルパ
ーオキシド、ケトンパーオキシド、アシルパーオ
キシドなど有機過酸化物硬化剤、促進剤としては
コバルト系促進剤、バナジウム系促進剤、マンガ
ン系促進剤、第3級アミン系促進剤などを用い
る。
たとえば、硬化剤としてメチル.エチル.ケト
ン.パーオキシド50〜60%(添加物)を0.1〜1
%添加された不飽和ポリエステル樹脂をロールコ
ーターを用いて40〜80g/m2塗布する。
いまこの塗布層を第1不飽和ポリエステル樹脂
層2aと称する。第1不飽和ポリエステル樹脂層
2aは基板1表面を平滑ならしめて、後から塗布
される第2不飽和ポリエステル樹脂層2bと塗布
を容易ならしめるためである。また不飽和ポリエ
ステル樹脂を塗布することにより、第2不飽和ポ
リエステル樹脂層2bとの接着を良好にする。
つぎに第1不飽和ポリエステル樹脂層2aの上
面に、その塗布直後フローコーターを用いてコバ
ルト系促進剤であるナフテン酸コバルト3〜10%
(添加物)を0.1〜1%添加された不飽和ポリエス
テル樹脂を同じく40〜80g/m2塗布する。
いまこの塗布層を第2不飽和ポリエステル樹脂
層3bと称する。
つぎに、第1、第2不飽和ポリエステル樹脂層
が未硬化の状態においてラミネーター装置を用い
て紙を貼着する。
第2不飽和ポリエステル樹脂層2bは上記のよ
うに、コバルト系促進剤を添加することにより、
後述するように紙3の層内への不飽和ポリエステ
ル樹脂の含浸を良好にするとともに、その硬化重
合促進剤を含有している。
また、第1、第2不飽和ポリエステル樹脂層2
a,2bに用いる不飽和ポリエステル樹脂はモノ
マー類(ほとんどスチレン)に溶解した型のもの
を用いる。
紙3としてはサラシあるいは未ザラシの薄葉
紙、厚紙、不織布、合成紙などいずれを用いても
よい。
かくして、基板1の表面に不飽和ポリエステル
樹脂の未硬化層、更にその表面に紙層の形成され
た紙積層板状体Aを堆積し、不飽和ポリエステル
樹脂層を重合硬化する。
このようにして紙積層板状体Aを長時間堆積す
ると、不飽和ポリエステル樹脂の未硬化層と紙と
の界面において堆積により該樹脂は紙層に含浸さ
れる。
不飽和ポリエステル樹脂はモノマー類(ほとん
どスチレン)に溶解した型となつており、該樹脂
の未硬化層の表面に紙層が形成されているために
該スチレンモノマーが揮散し、該スチレンモノマ
ーは不飽和ポリエステル樹脂の含浸されない紙層
の繊維間に充満される。そのために、不飽和ポリ
エステル樹脂の未硬化層は空気(空気中の酸素)
との接触を遮断されるとともに硬化剤、促進剤の
働きによつて重合硬化がなされる。このようにし
て紙3の層内に樹脂含浸硬化層3aが形成され
る。
このようにして、基板1の表面に不飽和ポリエ
ステル樹脂層2a,2bと、該樹脂層上に紙3が
貼着されると共に紙層4界面において少なくとも
不飽和ポリエステル樹脂が含浸され、重合硬化さ
れた樹脂硬化板状体Bが得られる。
更に得られた樹脂硬化板状体Bの表面にロール
コーター、フローコーター、スプレーなどの塗装
装置を用いて、亜鉛あるいは亜鉛化合物を添加混
合された合成樹脂を塗布する。
亜鉛あるいは亜鉛化合物とは亜鉛及び酢酸亜
鉛、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、酸化亜鉛、
水酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硫化亜鉛、亜硫酸亜鉛な
どを含む亜鉛化合物などいずれでもよくその水溶
液または分散液を用いる。
水溶液または分散液の紙層内への浸透を促する
ために該液中に浸透剤(界面活性剤)を添加して
もよい。
亜鉛あるいは亜鉛化合物の水溶液または分散液
を塗布含浸した後乾燥装置を用いて乾燥し、本発
明コンクリート型枠が得られる。
〔発明の効果〕
(a) 本発明コンクリート型枠は基板1表面に樹脂
層2、紙3、さらに紙3にポリエステル含浸重
合層3a、亜鉛含浸層3bが形成され、該樹脂
層2には不飽和ポリエステル樹脂が用いられて
いるので、コンクリートとの離型効果が良く、
剥離性が向上された。
(b) 表面に形成された樹脂層による防水性によつ
てコンクリートのアルカリ水による基板1への
浸食保護、該不飽和ポリエステル樹脂により耐
摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性が向上された。
(c) しかも、樹脂の含浸された紙3の繊維のもつ
柔軟性により、該樹脂層2の塗膜クラツクの発
生がなくコンクリート型枠としての転用回数は
著しく増大された。
(d) また、コンクリート打設硬化後のコンクリー
ト面がコンクリート型枠表面に紙3が積層され
ているため、適度のザラツキ面を呈し、そのコ
ンクリート面への化粧モルタルの塗継ぎが良好
に行える。
(e) 基板1の表面に亜鉛あるいは亜鉛化合物が含
浸されており、打設コンクリートのアルカリ水
による含浸された亜鉛の溶出の影響によりコン
クリートの密着力を低下し、その剥離性が向上
する。
(f) 型枠としての転用の都度、亜鉛の溶出が行な
われるとともにコンクリート打設により表面が
損傷した場合においても含浸された亜鉛の溶出
が行なわれるため離型効果が低下することはな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図:紙積層板状体Aの断面図、第2図:紙
積層板状体Aの堆積時の断面図、第3図:本発明
コンクリート型枠の断面図、 1……基板、2……不飽和ポリエステル樹脂
層、3……紙、3a……ポリエステル含浸重合
層、3b……亜鉛含浸層、A……紙積層板状体、
B……樹脂硬化板状体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基板1の表面に不飽和ポリエステル樹脂層2
    と 該樹脂層2上に紙3が積層され、 紙3の樹脂層側の層内において少なくとも不飽
    和ポリエステル樹脂が含浸され重合硬化されたポ
    リエステル含浸重合層3aが形成されるととも
    に、 紙3の表面側の層内において亜鉛あるいは亜鉛
    化合物が含浸されて、 亜鉛含浸層3bが形成されている ことを特徴とするコンクリート型枠。 2 基板1の表面に不飽和ポリエステル樹脂を塗
    布し、 該不飽和ポリエステル樹脂が未硬化の状態にお
    いて、その表面に紙3をオーバーレイして紙積層
    板状体Aを形成した後 該紙積層板状体Aをその不飽和ポリエステル樹
    脂が未硬化の状態において複数枚堆積し、この堆
    積期間中に紙の樹脂側の層内に不飽和ポリエステ
    ル樹脂が含浸されるとともに、この不飽和ポリエ
    ステル樹脂を重合硬化し樹脂硬化板状体Bを得
    る。更に得られた板状体Bの表面に亜鉛あるいは
    亜鉛化合物の水溶液または分散液を塗布含浸した
    後、乾燥して求むるコンクリート型枠を得る、 ことを特徴とするコンクリート型枠の製造方法。
JP852785A 1985-01-22 1985-01-22 コンクリ−ト型枠およびその製造方法 Granted JPS61169573A (ja)

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