JPS585781B2 - 建築用下地材の製法 - Google Patents

建築用下地材の製法

Info

Publication number
JPS585781B2
JPS585781B2 JP55092793A JP9279380A JPS585781B2 JP S585781 B2 JPS585781 B2 JP S585781B2 JP 55092793 A JP55092793 A JP 55092793A JP 9279380 A JP9279380 A JP 9279380A JP S585781 B2 JPS585781 B2 JP S585781B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
synthetic resin
wood
base material
emulsion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55092793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5718250A (en
Inventor
小林達夫
藤元達夫
白木和之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd filed Critical Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Priority to JP55092793A priority Critical patent/JPS585781B2/ja
Publication of JPS5718250A publication Critical patent/JPS5718250A/ja
Publication of JPS585781B2 publication Critical patent/JPS585781B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は木質系板状基材に合成樹脂接着剤、溶液か合成
ゴムラテックス、合成樹脂エマルジョンなどの合成樹脂
塗料を塗布乾燥した後、セメント急結剤、セメント硬化
促進剤などを含むセメント系混合物を塗布し、更にその
上に発泡体混合セメントペースト、繊維混合セメントペ
ーストなどのセメントを結合剤とする混合物を塗布固化
させて成る建築用下地材の製法に関するものである。
従来この種の下地材の製法としては合板、パーティクル
ボード、フレークボード、ハードボードなどの木質系板
状物表面に合成樹脂系接着剤溶液かエマルジョン、ラテ
ックス、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、加
硫ゴム溶液などの合成樹脂塗料を塗布することによって
木質系板状物とセメント系混合物との接着を援けると共
に塗布された合成樹脂系接着剤若しくは合成樹脂系塗料
が木質系板状物中に存在しているセメント硬化阻害成分
のセメントスラリー中への溶出によるセメントの硬化阻
害を防止する働きをなしていた。
しかしながら上記手法によると、木材中に硬化阻害成分
を多量に含んでいる材種の場合には木材中の硬化阻害成
分が塗布された接着剤若しくは塗料中に滲み出して被膜
が硬化阻害物質で汚染されたり、また被膜形成時に発泡
したり、或いは塗布斑を生じるなどの何等かの原因によ
って塗膜に欠陥が発生するなどの問題があり、通常の接
着剤若しくは塗料の塗布量調整などの範囲では完全な効
果を得ることは不可能であり、特にセメント硬化阻害成
分を多量に含んでいる木材の場合には塗布したセメント
系混合物の硬化不良、変色などの異常が認められ建築用
材料として充分な強度、外観を有する複合板を経済的に
得ることが困難な実情にあった。
また従来、木材抽出成分によるセメントの硬化阻害防止
に関する技術としては合板製コンクリートパネルの場合
、表面に含浸紙をオーバーレイしたり、或いは表面にウ
レタン樹脂塗料などを塗装したりして木質系基板表面を
フイルム状材料で覆う技術、或いは合板系表面にアルカ
リ性溶液を塗布したり、セメント硬化促進剤を塗布する
などの技術が存在していた。
しかし、之等の技術は何れも木質系板状物と接するコン
クリート硬化物の表面仕上がり状態を良くしたり、或い
は木製コンクリートパネルの使用回数(寿命)を増すた
めに用いられており、之等の技術を用いても本発明にお
ける木質系基板とセメント系混合物とが強固に一体化し
た下地材を製造することは困難であった。
本発明は木質系板状基材に合成樹脂の接着剤溶液かラテ
ックス、エマルジョンなどの合成樹脂塗料を塗布し、適
度な乾燥処理、即ち乾燥若しくは半乾燥処理を施した後
に塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸ソーダ、ト
リエタノールアミン珪酸ソーダ、炭酸ソーダ、アルミン
酸ソーダなどのセメント硬化促進剤、急結剤を含むセメ
ント系混合物を塗布し、更にその上に発泡体混合セメン
トペーストまたは繊維混合セメントペーストなどのセメ
ントを結合材とする混合物を塗布し固化させることによ
って得られる建築用下地材の製法に係るものである。
次に本発明について詳細に説明する。
木材のアルカリ抽出成分によるセメントの硬化阻害機構
については現在確定した理論説明は存在していないが、
一般に次の様な反応過程が推定されている。
即ち、セメントペースト若しくはモルタルの液相にはC
a++,K+,Na+1 804−,OH−などのイオ
ンが存していてpHが可成り高いので木材面からアルカ
リ性溶出物質が溶出しセメントスラリー中へ移行する。
この際に溶出する物質はセルロース、ヘミセルロース、
リクニン、色素、樹脂、蝋など種々のものが考えられる
が、之等の溶出物質の中でCa”,K+,Na+などの
アルカリ金属及びアルカリ土類金属のイオンを吸着する
か、或いはそれ等と塩を形成するものが硬化不良を起こ
させる主因であるとされている。
本発明は之等の硬化阻害成分がセメントスラリーに溶出
して来る前にセメント硬化促進剤若しくは急結剤を用い
て界面付近のセメント層を瞬結ないし急結させ、その上
に通常のセメント混合物を塗布することを特徴とするも
のであり、特にセメント硬化阻害物質を比較的多量に含
んでいる木質系板状体を用いて木質板とセメント系板状
物との積層板を経済的に得る製法に関するものである。
1 木材中にセメント硬化阻害成分を多量に含んでいる
樹種としては、南洋材ではメラピー、マンガシノロ、メ
ルワサ、パロサピス、バラウ、レサクなど:北米材では
べいすぎ;邦産材ではかし、きり、けやき、あかまつな
ど;数多く存在している。
また比較的セメント硬化阻害成分の含有量の少ない樹種
としては、南洋材ではレッドラワン、アピトン、イエロ
ーセラヤ、タンギール、バクチカンなど;北米材ではべ
いひ、べいつが、べいまつ、べいひば、など;邦産材で
は、にれ、なら、かつら、もみ、からまつ、とどまつ、
えぞまつ、など;が挙げられるが、本発明は前者のセメ
ント硬化阻害成分を多量に含んでいる樹種の場合に特に
大きい効果が得られるのである。
本発明において使用される木質系基材としては合板、パ
ーティクルボード、ハードボード、フレークボード若し
くは之等の複合板が用いられる。
之等の木質基板1の表面に合成ゴムラテックス、合成樹
脂エマルジョン、瀝青質エマルジョンまたはそれ等の混
合物より成る合成樹脂塗料2、或いは合成樹脂接着剤2
または之等に無機質材粒子若しくは粉末(タルク、硅石
など)の単独または複数を混合して成るものが塗布され
る。
その後に適宜乾燥処理を行なった後、塩化マグネシウム
、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸ソーダ、トリ
エタノールアミン、珪酸ソーダ、炭酸ソーダ、アルミン
酸ソーダなどのセメント硬化促進剤、急結剤を添加した
セメントペースト3、セメントモルタル、ガラス繊維混
合セメント、軽量骨材5混合セメント、気泡混合セメン
ト、若しくは之等の複数を混合したセメント系塗材4を
塗布し、更にその上にセメントペースト、セメントモル
タル、ガラス繊維混合セメント、軽量骨材混合セメント
、気泡混合セメント、若しくは之等の複数を混合したセ
メント系塗材が塗布され、必要な硬化養成期間が設けら
れる。
また木質基材表面に塗布された合成樹脂塗料層との強固
な接着力を必要とする場合は合成樹脂エマルジョン又は
合成ゴムラテックス等をセメント急結剤又は硬化促進剤
を含むセメント系混合物中に添加して使用すると良い。
上記手法によって得られた木材とセメントとの積層品は
木材との境界面付近のセメント硬化不良による強度不足
などの問題も無く、木質基板表面にセメント系塗材が強
固に一体化しており、建築部材として充分な強度を有し
ている。
次に実施例を挙げて更に具体的に説明する。
実施例 1 防腐防虫処理を施した厚さ7.5mmの■類合板(材種
レサク)にロールコーターによりアクリル系エマルジョ
ン(固形分40%)を25og/m^量塗布し、80℃
で5分間乾燥させた後、塩化マグネシウムを対セメント
当り2%添加したセメントモルタル(砂/セメント=3
71)を連続リシンガンを用いて厚さ2朋となる様に吹
き付け、更にその上にセメントモルタル(砂/セメント
=3/1)を連続リシンガンを用いて3mm厚に吹き付
け、1週間養生硬化させた。
得られた木材−セメント複合板は建築用下地材として好
適なものであった。
実施例 2 7.5mm厚3プライの防腐、防虫処理合板(材種メラ
ピー)上にロールコーターにより重量比でSBRラテッ
クス(固形分40%)50%、タルク50%より成る混
合物を400g/m量塗布し、80℃.10分間、乾燥
し、その上に塩化カルシウムを重量比で1%(対セメン
ト当り)含んだセメント系混合物(組成:ポルトランド
セメント60%、ガラス繊維3%、軽量骨材2%、水3
5%)を溝付ロールコーターにて厚さ2mmとなる様に
塗布し、更にその上に上記組成のセメント系混合物を厚
さ3mmとなる様に溝付ロールコーターにて塗布し1週
間養生硬化を行なわせた。
得られた木材・セメント複合板は表−1に示す様に木材
とセメント層が強固に一体化しており建築用下地材とし
て好適なものであった。
実施例 3 7. 5 mm厚3プライの防腐・防虫処理合板(材種
メラピー)上にロールコーターにより重量比でSBRラ
テックス(固形分40%)50%、タルク50%により
成る混合物を400g/m量塗布し、80℃、10分間
乾燥し、その上に塩化カルシウムを重量比で1%(対セ
メント当り)含んだセメント系混合物(組成ポルトラン
ドセメント50%、アクリルエマルジョン(固形分40
%)20%、ガラス繊維3%、軽量骨材2%、水25%
)を溝付ロールコーターにて厚さ2mmとなる様に塗布
、更にその上にセメント系混合物(組成:ポルトランド
セメント60%、ガラス繊維3%、軽量骨材2%、水3
5%)を厚さ3mmとなる様に溝付ロールコーターにて
塗布し、1週間養生硬化を行なわせた。
得られた木材、セメント複合板は表−2に示すように木
材とセメント層が強固に一体化しており建築用下地材と
して好適なものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に成る建築用下地材の断面図、第2図は
同じく斜視図であり、図中1は木質板状基材、2は合成
樹脂接着剤若しくは塗料層、3はセメント硬化促進剤若
しくは急結剤入りセメント複合層、4はセメント複合層
、5は軽量骨材、6はセメント結合材を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 木質系基材表面に合成樹脂接着剤溶液、合成ゴムラ
    テックス、合成樹脂エマルジョン、瀝青質エマルジョン
    中の1種以上より成る合成樹脂塗料を塗布し、乾燥処理
    を施した後、セメント急結剤若しくはセメント硬化促進
    剤を含むセメント系混合物を塗布し、更にその上に発泡
    体混合セメントペースト若しくは繊維混合セメントペー
    ストを塗布固化させることより成る建築用下地材の製法
    。 2 木質系基材表面に合成樹脂接着剤溶液、合成ゴムラ
    テックス、合成樹脂エマルジョン、瀝青質エマルジョン
    中の1種以上より成る合成樹脂塗料を塗布し、乾燥処理
    を施した後、セメント急結剤若しくはセメント硬化促進
    剤、及び合成樹脂エマルジョン若しくは合成ゴムラテッ
    クスを含むセメント系混合物を塗布し、更にその上に発
    泡体混合セメントペースト若しくは繊維混合セメントペ
    ーストを塗布固化させることより成る建築用下地材の製
    法。
JP55092793A 1980-07-09 1980-07-09 建築用下地材の製法 Expired JPS585781B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55092793A JPS585781B2 (ja) 1980-07-09 1980-07-09 建築用下地材の製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55092793A JPS585781B2 (ja) 1980-07-09 1980-07-09 建築用下地材の製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5718250A JPS5718250A (en) 1982-01-30
JPS585781B2 true JPS585781B2 (ja) 1983-02-01

Family

ID=14064294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP55092793A Expired JPS585781B2 (ja) 1980-07-09 1980-07-09 建築用下地材の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS585781B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3002912U (ja) * 1994-04-08 1994-10-11 教生 奥宮 複数折り曲げ名刺

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62202163A (ja) * 1986-08-20 1987-09-05 株式会社ノダ 建築用下地材およびその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5530049A (en) * 1978-08-25 1980-03-03 Sanyo Kokusaku Pulp Co Substrate for building

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5530049A (en) * 1978-08-25 1980-03-03 Sanyo Kokusaku Pulp Co Substrate for building

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3002912U (ja) * 1994-04-08 1994-10-11 教生 奥宮 複数折り曲げ名刺

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5718250A (en) 1982-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2511825A1 (en) Cementitious veneer and laminate material
JP2007518006A (ja) 石膏含有床材下敷用の表面強化コーティング
JPS585781B2 (ja) 建築用下地材の製法
EP1113050A3 (en) Paint material for constructional finishing and panel for constructional finishing and method of preparing these
JPS6144060B2 (ja)
JPS6032581B2 (ja) 建築用下地材の製法
JPH0579389B2 (ja)
JPS6133948B2 (ja)
JPS62187150A (ja) 建築用モルタル下地材
JPS5838220B2 (ja) モルタル壁の下地材の製造方法
JPH0319558Y2 (ja)
DE3306780C2 (de) Verfahren zur Oberflächenbehandlung zementgebundener Produkte in Form von Halbfabrikaten
JPS646147B2 (ja)
JPS5845148A (ja) 建築用下地材の製造方法
JPS629420B2 (ja)
JPS5830270B2 (ja) プレキャストコンクリ−ト板の素地調整方法
JPS62174437A (ja) 木質系基材・モルタル複合材
JPS59106912A (ja) 木質系無機質板の製造方法
JPH065458Y2 (ja) 現場で化粧モルタル施工を必要としない建築用下地材
US2308173A (en) Process of making building material
JPH0472591B2 (ja)
JPH0254307B2 (ja)
US1775308A (en) Method of coating surfaces with a hard covering
JPS6294648A (ja) 建築用下地材及びその製造方法
JPS59162156A (ja) セメント系吹付材を用い表面複層模様を施し塗装面の剥離、亀裂を防ぐ工法