JPH04132611U - 磁気テープ - Google Patents

磁気テープ

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JPH04132611U
JPH04132611U JP4466291U JP4466291U JPH04132611U JP H04132611 U JPH04132611 U JP H04132611U JP 4466291 U JP4466291 U JP 4466291U JP 4466291 U JP4466291 U JP 4466291U JP H04132611 U JPH04132611 U JP H04132611U
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JP
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magnetic tape
magnetic
tape
rough surface
magnetic layer
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Withdrawn
Application number
JP4466291U
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English (en)
Inventor
一夫 稲葉
Original Assignee
太陽誘電株式会社
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Publication date
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Publication of JPH04132611U publication Critical patent/JPH04132611U/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 磁気テープ面に生ずる粘着力を軽減し、それ
によって生ずる磁性層のはがれを防止して、安定した記
録・再生を行う。 【構成】 磁気テープのベースフィルム1の磁性層2の
反対側の面にサンドブラスト法によって粗面(凹凸面)
3を形成する。上記粗面は3.0〜12.0μmの凹凸
面を形成することによって、従来の磁気テープに比較し
て粘着力が軽減される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はオーディオやビデオなどに用いられ、リールあるいはハブに巻装され た状態での磁気テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁気テープは図4に示す如く、PET(ポリエチレンテレフタレート) 等からなるベースフィルム1のベース面上に磁性塗料を薄く塗布し、これを乾燥 させて磁性層2を形成する。そして上記磁性塗料はγ−Fe23、Cr23等の 磁性粉末が用いられ、これをバインダーに分散させて上記ベースフィルム1のベ ース面に塗布される。これらの磁気テープは各々の用途に応じたテープ幅を有し 、オープンリールあるいはテープカセットのハブに巻装される。また磁気テープ は一般に走行速度が数mm/s〜数m/sの間で使用され、その間をヘッドおよ びテープガイド系と接触しながら走行されるものであり、周囲の使用環境もあら ゆる条件のもとで使用される。
【0003】 かかる使用状況のもとで、磁気テープに要求される一般的な項目としては下記 の事があげられている。 (1)高出力で、且つ高記録密度が得られること。 (2)記録消去が容易なこと。 (3)耐摩耗性などの機械的特性に秀れていること。 (4)長期保存においても記録情報劣化がないこと。
【0004】
【考案が解決しようとしている課題】
このように従来、磁気テープに要求される前記項目は磁気的特性、機械的特性 に限定されているが、これらの特性については今迄に多くの改良がなされている 。しかしながら、上記磁気テープのベースフィルムとなるPETフィルムは、高 温高湿のもとで粘着力が高くなると言う性質があるが、これによって生ずる弊害 については何らの改良がなされていない。
【0005】 前述した弊害は磁気テープの磁性層の剥がれである。磁気テープはオープンリ ールあるいはテープカセットのハブに巻装され、情報の記録、再生あるいはテー プの早送り、巻き戻し等が繰り返し行われるが、磁気テープはその使用目的に応 じて長期間放置される場合があり、その期間は10年以上にわたる場合もある。 このような状況のもとで磁気テープの保管管理が悪く、特に高温高湿の環境の下 では磁気テープの磁性層とその上に巻かれている磁気テープの裏面との間で粘着 力が高くなり、それによって磁性層が剥がれてしまうと言う問題が生じる。これ は磁性層の中に含まれるバインダーがベースフィルム面に対して粘着力が作用す るからである。
【0006】 本考案の目的は磁気テープ面に生ずる粘着力によって生ずる問題を解消し、周 囲の環境が変化しても安定した記録、再生を行うことができる磁気テープを提供 する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記の目的を達成させるために、ベースフィルム上の片面に磁性層を 形成し、リールあるいはテープカセットのハブに巻装される磁気テープにおいて 、上記ベースフィルムの上記磁性層が形成されるのと反対側の面に粗面を形成さ せるように構成している。
【0008】
【作用】
上記のような磁気テープをテープカセットのハブに巻装させた時、テープの各 上下層との間の総体的な接触面積は、上記凹凸面によって小さくなる。一方、磁 気テープが巻装された状態におけるテープ上下層間の粘着力はその接触面積と相 関関係にある。したがってテープの各上下層間の接触面積の減少は粘着力の軽減 につながるものである。
【0009】
【実施例】
本考案の一実施例を図1に示す。PETフィルム等からなるベースフィルム1 上に磁性塗料を塗布して磁性層2を形成させ、またこれらを構成する材質は従来 の技術と同一である。本考案はベースフィルム1上であって磁性層2の反対面に 粗面3を形成させることにある。上記粗面を形成させる方法は本実施例ではサン ドブラスト法で行う。この方法は連続的あるいは間欠的に送られてくるベースフ ィルムに対して、硅砂、アルミナ、あるいはガラス粉等の微粒子を圧縮空気によ って上記フィルムの片面へ吹きつけて形成される。かかる方法で粗面が形成され た上記フィルムは次に清浄工程に入り、ここでは水、アルコール、界面活性剤な どでフィルム面が洗浄されて完成される。
【0010】 上記粗面はその表面を微視的に見ると凹凸状を呈しているものであって、この ような磁気テープがリールあるいはハブに巻装されたいる時の状態を図2に示す (但し上下2層の場合の一部を示す)、即ち下層の磁性層2′と上層のベースフ ィルム1の粗面3との間の接触面積はこれを単位面積範囲で考えて見ると1以下 であることが明かである。このように磁気テープの裏面に粗面(凹凸面)を形成 させることは実際に接触している面積が小さく、それだけ粘着力も小さくなる。
【0011】 一般に従来のベースフィルムの粗さは0.04〜0.06μm程度であるが、 前記サンドブラスト法を用いて粗面を形成させる場合、上記フィルムに噴射させ るサンド微粒子の粒径と形成される粗面(実際は凹凸部の深さ)との関係を表1 に示す。 サンド平均粒径 凹凸深さ 0.5μm 0.5〜2.1μm 1.0 〃 1.2〜2.8 〃 3.0 〃 3.2〜4.8 〃 9.0 〃 9.0〜12.0〃 そして多くの実験により3.0〜9.0μmの硅砂を用いてベースフィルムに 3.0〜12.0μmの凹凸面を形成させることが最適な効果を得られることが わかった。このことを図3のグラフにより説明する。図3は磁気テープを85℃ の乾燥状態の中で放置した放置時間に対する粘着力の変化を示すグラフであり、 上記グラフ中のAは従来の磁気テープ、Bは0.5μmの粗面を形成したもの、 Cは3.0μmの粗面、Dは9.0μm粗面をそれぞれ形成させた場合を示して いる。図3から明かなように、磁気テープのフィルム面に約3.0〜9.0μm の粗面を形成させれば粘着力が約0.1g・w前後におさまることがわかる。こ の事は、従来の磁気テープに比較して約1/3の粘着力に縮小されている事を示 している。
【0012】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば巻装状態にある磁気テープ各層間の粘着 力は軽減されるため、長期間保存された磁気テープを再生装置等によって再生さ れる時に生ずる磁性層の剥がれ現象が解決され、信頼性のある磁気テープが実現 可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す磁気テープの斜視図で
ある。
【図2】本考案に基づく磁気テープが巻装された時の状
態を示す図である。
【図3】本考案に基づく磁気テープの効果を説明するた
めのグラフである。
【図4】従来の磁気テープを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベースフィルム 2 磁性層 3 粗面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】

Claims (2)

    【整理番号】 0030050−01 【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルム上の片面に磁性層を形成
    し、リールあるいはテープカセットのハブに巻装される
    磁気テープにおいて、上記ベースフィルムの磁性層が形
    成されたのと反対側の面に粗面を形成したことを特徴と
    する磁気テープ。
  2. 【請求項2】 上記粗面は3.0〜12.0μmの範囲
    にある凹凸面であることを特徴とする請求項1に記載の
    磁気テープ。
JP4466291U 1991-05-18 1991-05-18 磁気テープ Withdrawn JPH04132611U (ja)

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JP4466291U JPH04132611U (ja) 1991-05-18 1991-05-18 磁気テープ

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JP4466291U JPH04132611U (ja) 1991-05-18 1991-05-18 磁気テープ

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JPH04132611U true JPH04132611U (ja) 1992-12-09

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