JP2840781B2 - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

Info

Publication number
JP2840781B2
JP2840781B2 JP4681390A JP4681390A JP2840781B2 JP 2840781 B2 JP2840781 B2 JP 2840781B2 JP 4681390 A JP4681390 A JP 4681390A JP 4681390 A JP4681390 A JP 4681390A JP 2840781 B2 JP2840781 B2 JP 2840781B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic head
sliding surface
recording medium
magnetic
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4681390A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03250409A (ja
Inventor
博之 大崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP4681390A priority Critical patent/JP2840781B2/ja
Publication of JPH03250409A publication Critical patent/JPH03250409A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2840781B2 publication Critical patent/JP2840781B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は特にビデオヘッドに適用して好適な磁気ヘッ
ドに係わる。
〔発明の概要〕
本発明は、磁気ヘッドに係わり、磁気ヘッドの磁気記
録媒体との摺動面に隣接する非摺動面に、臨界表面張力
が31dyne/cm以下の低い表面エネルギーを有する物質を
被覆することにより、上述した非摺動面にテープの摩擦
粉等の塵埃が付着することを抑制してヘッドクロッグの
低減化はかる。
〔従来の技術〕
磁気ヘッドは、ビデオテープや音響用テープ等の各種
磁気記録装置の用途の多様化に伴って、その構造や磁気
記録媒体との接触方法等の開発が進められており、雑音
や誤信号の原因となるヘッドクロッグの低減化が望まれ
ている。
ヘッドクロッグの起こる原因を、磁気ヘッドの平面図
を示す第5図と、正面図を示す第6図を参照して説明す
る。
第5図において(1)は例えばビデオヘッド等の磁気
ヘッド、(2)は例えばビデオテープ等の磁気記録媒体
である。
同図に示すように、磁気ヘッド(1)の前方部の作動
磁気キャップgを含む磁気記録媒体(2)との摺動面
(4)に、矢印aで示す走行方向に向かって磁気記録媒
体(2)を摺動させて磁気記録媒体(2)に対する記録
内容の記録再生を行う。矢印aで示す走行方向に関して
摺動面(4)に隣接する非摺動面(5A)及び(5B)この
場合特に走行方向後部の非摺動面(5B)上には、磁気記
録媒体(2)の摩擦粉等の塵埃(3)が溜り込み易い。
そして第6図に示すようにこの摩擦粉等の塵埃(3)
が塊状になって、テープ等の磁気記録媒体(2)に再び
付着して磁気ヘッド(1)の摺動面(4)に運ばれてヘ
ッドクロッグを発生し、特にビデオヘッドにおいて著し
い記録再生特性の低下を来す。
このような問題を解決する方法として、例えば特開昭
62−192906号公報に示されている磁気ヘッドは、第7図
にその平面図を示すように、磁気ヘッド(1)の摺動面
(4)の後部に隣接する非摺動部を摺動面(4)との境
界から後角部にかけて適切な深さをもって切落とした切
落し部分(8)を設ける。
このように切落し部分(8)を設けることにより、磁
気記録媒体(2)の摩擦粉等の塵埃(3)がこの切落し
部分(8)に落とし込まれ、ここにおける塵埃(3)の
収容容量が増加するために、磁気記録媒体(2)へ再付
着する頻度が減少して、ヘッドクロッグが起こりにくく
なる。
しかしながらこのような方法による場合、依然として
切落し部分(8)の側面(8A)に磁気記録媒体(2)の
摩耗粉等の塵埃(3)が付着して磁気記録媒体(2)に
再付着したり、又付着する塵埃(3)の収容容量が大で
あるために摩耗粉等の塵埃(3)が付着して塊状となっ
て磁気記録媒体(2)に再付着して磁気ヘッドの摺動面
(4)に運ばれてここに付着した場合、汚染の度合いが
大となり、むしろ著しいヘッドクロッグを招く恐れがあ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上述した非摺動面にテープの摩耗粉等の塵埃
が付着することを抑制してヘッドクロッグの低減化をは
かる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による磁気ヘッドの平面図を第1図に、又正面
図を第2図に示す。
本発明は、第1図及び第2図に示すように、磁気ヘッ
ド(1)の磁気記録媒体(2)との摺動面(4)に隣接
する非摺動面(5)に、臨界表面張力が31dyne/cm以下
の低い表面エネルギーを有する物質(6)を被覆する。
(6)はその被覆体を示す。
〔作用〕
上述の構成による磁気ヘッドは磁気ヘッドクロッグの
発生が効果的に改善された。これは、磁気ヘッド(1)
の磁気記録媒体(2)の摺動面(4)に隣接する、即ち
走行方向に関して隣接する非摺動面(5)に、表面張力
γが、31dyne/cm以下の物質を被覆したことにより、
ここにおける魔王粉すなわち磁性粉の付着を低減化され
たことに因ると思われる。
このヘッドクロッグの低減に対する良結果の原因を理
論的に考察してみると、まず、摩耗粉や塵埃が、磁気ヘ
ッドの非摺動面に付着する現象については、第3図の拡
大断面図に示すように、大気中に存在する水分が摩耗粉
(3)等の間に入り込んで斜線を付して示すメニスカス
(7)を形成して、磁気ヘッド表面(1A)に摩耗粉等の
塵埃(3)を付着させることが知られている。そしてこ
の付着力は大気圧と、メニスカス(7)を形成する水の
内部圧力との差によって生じるものである。
このことから、磁気ヘッドの表面(1A)とメニスカス
(7)との接触角θが90゜前後となる場合を境界として
摩耗粉等の塵埃(3)等が付着するか或いは滑落するか
に状態が変化することが推論される。
従ってこの表面(1A)水のメニスカス(7)との接触
角θが90゜以上となるような表面張力を有する材料物質
を表面(1A)上に被覆すると、この表面(1A)上に水が
付着しにくくなり、即ち摩耗粉等の塵埃(3)が付着を
抑制することができる。
このメニスカス(7)の接触角θと表面(1A)の材料
物質の表面張力γとの関係はズィスマン(Zisman)プ
ロットと呼ばれるグラフから求めることができる。水の
20℃における他の物質との臨界表面張力と接触角との関
係を表すズィスマン・プロットを第4図に示す。(幸書
房「潤滑の物理化学」P.101参照)この場合接触角θを
θ=90゜、水の表面張力γをγ=72.7dyne/cmとし、第
4図において、グラフの傾きは材料によらず一定であ
り、cosθ=1(θ=0)と交わるときのγの値が、臨
界表面張力γとなる。このため、第4図に示すよう
に、この場合cosθ=1のとき、臨界表面張力γは約3
1dyne/cmとなるため、上述した磁気ヘッド上の被覆材料
として臨界表面張力γが31dyne/cm以下の物質を用い
たときに磁気ヘッド上に水分が付着しても、その接触角
θが90゜以上となり、摩耗粉等の塵埃が付着しにくくな
るために、良好な結果を得たものと考えられる。
〔実施例〕
以下第1図の平面図及び第2図の正面図を参照して本
発明による磁気ヘッドの詳細な説明を行う。
第1図及び第2図に示すように、例えばビデオヘッド
等の磁気ヘッド(1)上の摺動面(4)と隣接する、即
ち矢印aで示すビデオテープ等の磁気記録媒体(2)の
走行方向に関して隣接する非摺動面(5)、第1図及び
第2図中斜線を付して示す部分に、被覆体(6)を被覆
する。
被覆体(6)の被覆方法としては、こすりつけ法、ス
パッタリング法、溶融塗布法、プラズマ重合による被覆
法、粉末吹きつけ方法、あらかじめ膜状に形成した被覆
体(6)を磁気ヘッド(1)に埋込む方法、焼付け法等
各種いずれの方法でもよい。その後、必要に応じてテー
プラップ等によって摺動面(4)上の被覆体を取り除
き、非摺動面(5)のみに被覆させるように整形する。
表1に示すように実施例1〜2、比較例1〜7として
上述したような方法により、臨界表面張力γの異なる
各材料を非摺動面(5)に被覆した磁気ヘッドを作製し
た。表1にその被覆体(6)の物質名とその臨界表面張
力γを示す。
そしてこのような被覆体(6)を非摺動面(5)に被
覆した後、磁気記録媒体(2)例えばビデオテープの摩
耗粉を非摺動面(5)上に乗せて、温度25℃、湿度60%
の条件においてそこに6.5g/mm2の圧力で空気を吹きつけ
た。吹きつけ後に摩耗粉が滑落た場合を○、滑落しない
或いはほとんど滑落しない場合を×で示す。
表1の結果より、被覆材料としては臨界表面張力γ
が、31dyne/cm以下の低い表面エネルギーを有する物質
が有効であることがわかる。
なお上述した例においてはビデオヘッド上のビデオテ
ープの摩耗粉の付着について調べたが、その他オーディ
オテープ、計算器用記録テープ等各種磁気ヘッドに本発
明を適用することができる。
〔発明の効果〕
上述したように本発明による磁気ヘッドは第1図及び
第2図に示すように磁気ヘッド(1)の磁気記録媒体
(2)との摺動面(4)に隣接する、即ち矢印aで示す
磁気記録媒体(2)の走行方向に隣接する非摺動面
(5)に、臨界表面張力γが31dyne/cm以下の低い表
面エネルギーの物質を被覆することにより、非摺動面
(5)上に磁気記録媒体(2)の摩耗粉等の塵埃(3)
が付着することを抑制することができ、従って例えば摩
耗粉の塊(13)が磁気記録媒体(2)に再び付着して磁
気ヘッド(1)の摺動面(4)に運ばれて発生するヘッ
ドクロッグの低減化をはかることができる。
また本発明による場合、磁気ヘッドの非摺動面(5)
上に被覆加工を行うので、磁気記録媒体(2)との摩耗
に対する耐摩耗性を考慮する必要がなく、また偏摩耗等
により、この被覆面が変質することもないため、効果の
持続性を保つことができる。
さらに、本発明においては摺動面(4)上には被覆を
行わないため、スペーシング損失を起こさず、又、成膜
方法としては非摺動面(5)にスパッタリング、吹きつ
け等の成膜方法による場合は機械的加工を必要とせず、
作業性の向上をはかることができる。
またさらに、被覆する物質をその臨界表面張力γ
値で定量的に規定することができるため、特性のばらつ
きを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による磁気ヘッドの平面図、第2図は本
発明による磁気ヘッドの正面図、第3図は摩耗粉等の塵
埃の付着を示す拡大断面図、第4図はズィスマン・プロ
ットを示す図、第5図は従来の磁気ヘッドの平面図、第
6図は従来の磁気ヘッドの正面図、第7図は従来の他の
例の磁気ヘッドの平面図を示す。 (1)は磁気ヘッド、(1A)は磁気ヘッド表面、(2)
は磁気記録媒体、(3)は塵埃、(4)は摺動面、
(5),(5A)及び(5B)は非摺動面、(6)は被覆
体、(7)はメニスカス、(8)は切落し部分、(8A)
は側面、(13)は摩耗粉の塊である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドの磁気記録媒体との摺動面に隣
    接する非摺動面に、臨界表面張力が31dyne/cm以下の低
    い表面エネルギーを有する物質を被覆すること を特徴とする磁気ヘッド。
JP4681390A 1990-02-27 1990-02-27 磁気ヘッド Expired - Fee Related JP2840781B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4681390A JP2840781B2 (ja) 1990-02-27 1990-02-27 磁気ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4681390A JP2840781B2 (ja) 1990-02-27 1990-02-27 磁気ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03250409A JPH03250409A (ja) 1991-11-08
JP2840781B2 true JP2840781B2 (ja) 1998-12-24

Family

ID=12757774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4681390A Expired - Fee Related JP2840781B2 (ja) 1990-02-27 1990-02-27 磁気ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2840781B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03250409A (ja) 1991-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
NL8204596A (nl) Magnetisch registreermedium.
EP1103973A3 (en) Apparatus for and method of recording and reproducing information
JP2840781B2 (ja) 磁気ヘッド
NL8303883A (nl) Magnetisch registreermedium.
JPS633368B2 (ja)
JPH07107735B2 (ja) 磁気記録媒体
JPS58150122A (ja) 磁気ヘツド
JPS634254Y2 (ja)
JP2743991B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP2786119B2 (ja) 磁気ヘッド
JPS60179975A (ja) フロツピデイスク用ケ−ス
JPS5816249B2 (ja) テ−プ状磁気録音体の製造方法
JPH02226578A (ja) 磁気ディスク装置
JPS6242363A (ja) 磁気デイスク装置
JPH043382A (ja) 記録再生装置
JP2625652B2 (ja) メモリ装置
JPH04132611U (ja) 磁気テープ
JPH0644383B2 (ja) 磁気ディスクジャケット
JPS642308Y2 (ja)
JPH01258223A (ja) 磁気デイスク
JPH0969214A (ja) ヘッド用クリーニングテープ
JPS61131224A (ja) 磁気記録媒体
JP2620332B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH0443325B2 (ja)
JPS5845602A (ja) 塩化ビニル盤のカッティング方法及びカッティング針装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees