JP2743991B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2743991B2 JP61053105A JP5310586A JP2743991B2 JP 2743991 B2 JP2743991 B2 JP 2743991B2 JP 61053105 A JP61053105 A JP 61053105A JP 5310586 A JP5310586 A JP 5310586A JP 2743991 B2 JP2743991 B2 JP 2743991B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、フロッピーディスク、ハードディスク、
等の磁気記録媒体を用いる磁気記録再生装置に係わり、
特に磁気記録媒体と磁気ヘッドとの吸着現象を防止でき
るようにした磁気記録再生装置に関する。 (従来の技術) 近年、情報処理技術の発達に伴って記録再生装置が担
う情報処理量は飛躍的に増加し、磁気記録再生装置に対
する大容量化および信頼性の要求が益々高まっている。 このため、大容量化に適したCo−Crのような金属薄膜
を用いた磁気記録媒体も使用されているが、このような
金属磁性薄膜を用いた磁気記録媒体では、特に磁気記録
媒体の表面保護が重要な問題となる。つまり、ハードデ
ィスクではコンタクト・スタート・ストップ時に磁気ヘ
ッドと磁気ディスクとが直接接触を繰返し、またフロッ
ピーディスク装置では、高速回転している磁気ディスク
にリード・ライト期間中磁気ヘッドが接触状態を保って
いる。このため、磁気ディスクの表面保護が適切でない
と、摩耗が進行して磁気ディスクの寿命や性能が低下し
てしまうという問題がある。そこで、表面に例えばSi3N
4の保護層を設けた磁気記録媒体も開発されている。 ところで、磁気記録媒体の表面に直接磁気ヘッドが接
触する場合、しばしば磁気記録媒体と磁気ヘッドとの間
の相対移動が困難になることがあった。 以下、この現象について説明する。 第2図は磁気ヘッドと磁気記録媒体との間に液体(潤
滑油)を介在させ、この膜厚を変化させた場合の摩擦係
数の測定データである。一般に乾面同士の接触の際に
は、その摩耗係数が最大でも0.5程度であるが、図に示
すように液体が介在すると、膜厚によってはこの値を大
きく超えてしまう。このような場合には接触物同士に摩
擦力以外のなんらかの力が作用していることが考えられ
る。このような力には、液体の粘性による抵抗力や液体
の表面張力による吸着力が考えられる。しかし、液体の
粘性力は通常、非常に小さいため、ここでは液体の表面
張力による吸着力に着目する必要がある。 第3図は、吸着現象に関するデータであり、磁気ヘッ
ドと磁気記録媒体との間の液体の表面張力を種々変化さ
せたときの結果である。この図から明らかなように、液
体の表面張力が大きくなればなるほど強力な吸着現象が
生じている。液体が水である場合、その表面張力は73dy
ne/cmであるから非常に大きな吸着を起こす。 以上の結果から、上記の現象は、磁気ヘッドと磁気記
録媒体との間に付着した水分による吸着力によって引起
こされることが理解できる。しかし、磁気ヘッドや磁気
記録媒体表面から完全に水分を取除くのは、周囲の湿
度、温度的な要因からかなり困難である。 (発明が解決しようとする問題点) このように、磁気記録媒体に直接接触する従来の磁気
ヘッドを用いた磁気記録再生装置においては、磁気記録
媒体と磁気ヘッドとの間に付着した水分の影響でしばし
ば吸着が起り、磁気記録媒体と磁気ヘッドとの相対移動
が困難になるという問題があった。 本発明は、磁気記録媒体と直接接触する磁気ヘッドを
用いた磁気記録再生装置にあって、吸着現象を生じるこ
とのない磁気ヘッドを用いた磁気記録再生装置を提供す
ることを目的とする。 [発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明は、金属薄膜の記録磁性層上に保護膜を設けて
なる磁気記録媒体と、この磁気記録媒体に対して接触可
能かつ相対移動可能に構成され、該磁気記録媒体との接
触面にコーティング材をコーティングしてなる磁気ヘッ
ドとを備え、前記磁気ヘッドにより前記磁気記録媒体上
で信号の記録・再生を行う磁気記録再生装置において、
前記コーティング材は、前記保護層よりも水に対する濡
れ性が悪い材料により構成されていることを特徴として
いる。 (作用) 一般に、液体が介在した場合の吸着現象によって生じ
る吸着力Fは、 F=(2A・δ・cosθ)/h で示される。ここに、Aは液体と磁気ヘッドの接触面
積、δは液体の表面張力、θは磁気ヘッドに対する液体
の濡れ角、hは磁気ヘッドと磁気記録媒体との間の距離
である。 この式から明らかなように、吸着力Fを減少させるに
は磁気ヘッドに対する液体の濡れ角θを大きくすれば良
い。ここで問題としているのは水であるから、水の濡れ
性の悪い材料を用いれば良い。Al2O3,TiC,SiCは、水に
対し濡れ性が悪い。本発明では、これらの材料を磁気ヘ
ッドにコーティングしているので、吸着力Fが抑制され
る。 (実施例) 以下、図面を参照しながら、本発明の一実施例につい
て説明する。 第1図は片面ヘッドのフロッピーディスク装置に本発
明を適用した例を示す図である。円板状の磁気記録媒体
1の下面には、曲率半径が例えば50mmで空気軸受に支持
された移動自在の磁気ヘッド2が当接されている。磁気
記録媒体1を介して上記磁気ヘッド2と対向する位置に
は、フェルトパッド3が配設されている。 磁気記録媒体1は、例えば可撓性樹脂フィルムからな
る基体の上にCo−Cr金属薄膜の記録磁性層を形成し、こ
の記録磁性層の上にSi3N4からなる保護層を形成したも
のである。 磁気ヘッド2は、フェライト母材の摺動面にAl2O
3(酸化アルミ)を例えばスパッタリングによりコーテ
ィングしたものである。 以上の構成のフロッピーディスクにおいて、磁気記録
媒体1上に磁気ヘッド2を接触させ、磁気記録媒体1を
回転・停止を繰返したところ、吸着現象は生じないこと
が確認できた。 ところで、従来は、磁気記録媒体1のSi3N4の保護層
と、磁気ヘッドであるフェライト表面との間に水が介在
することにより吸着現象が生じていた。フェライトとSi
3N4と水の濡れ性について比べると、Si3N4の方が悪い。
従って磁気ヘッド側のフェライト表面の濡れ性を悪化さ
せた方が吸着力排除という面から見て効果がある。第4
図は磁気ヘッドのコーティング材料として考えられるも
のについて水の濡れ性を、水の接触角から調査した結果
である。この図から明らかなように、Al2O3,TiC(炭化
チタン)及びSiC(炭化シリコン)は、フェライトより
も濡れ性が悪いSi3N4よりも更に濡れ性が悪い。したが
って、これらの材料をコーティング材として使用するこ
とにより吸着現象は効果的に防止できる。このように磁
気ヘッドのコーティング材料の水の濡れ性を磁気記録媒
体の保護層のそれよりも更に悪くすることにより、水が
磁気ヘッドに伴って磁気記録媒体上を移動し、吸着発生
領域を拡大するような虞が低減される。 なお、磁気ヘッドへのAl2O3,TiC及びSiCのコーティン
グは、特にスパッタリングに限らず、蒸着等他の方法に
よっても良い。また、磁気記録媒体は特に金属磁性薄膜
磁気ディスク媒体に限定されるものではなく、塗布型磁
気記録媒体、磁気テープへの適用も可能であることは言
うまでもない。 [発明の効果] 以上のように本発明によれば、磁気ヘッドの摺動面の
水に対する濡れ性を低下させることができるので、磁気
ヘッドと磁気記録媒体との間に吸着を効果的に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例に係るフロッピーディスク装
置の一部を示す側面図、第2図は磁気ヘッドと磁気記録
媒体との間の液体の液膜と摩擦係数との関係を示す図、
第3図は同液体の表面張力と摩擦係数との関係を示す
図、第4図は磁気ヘッドの摺動面のコーティング材と水
の接触角との関係を示す図である。 1…磁気記録媒体、2…磁気ヘッド、3…フェルトパッ
ド。
フロントページの続き (72)発明者 田中 陽一郎 川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社 東芝総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−98121(JP,A) 特開 昭56−83829(JP,A) 特開 昭57−179934(JP,A) 実開 昭58−176214(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.金属薄膜の記録磁性層上に保護膜を設けてなる磁気
    記録媒体と、この磁気記録媒体に対して接触可能かつ相
    対移動可能に構成され、該磁気記録媒体との接触面にコ
    ーティング材をコーティングしてなる磁気ヘッドとを備
    え、前記磁気ヘッドにより前記磁気記録媒体上で信号の
    記録、再生を行う磁気記録再生装置において、 前記コーティング材は、前記保護層よりも水に対する濡
    れ性が悪い材料により構成されていることを特徴とする
    磁気記録再生装置。
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