JPH04132594A

JPH04132594A - ドライクリーニング機の廃フィルター浄化装置

Info

Publication number: JPH04132594A
Application number: JP2256458A
Authority: JP
Inventors: Masaharu Onodera; 正治小野寺
Original assignee: ONODERA KURIININGU KOJO KK
Current assignee: ONODERA KURIININGU KOJO KK
Priority date: 1990-09-25
Filing date: 1990-09-25
Publication date: 1992-05-06
Also published as: WO1992005307A1; EP0563380A1; US5290344A; CA2092428A1; EP0563380A4

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（発明の目的）この発明は、ドライクリーニング機に組み込まれるカー
トリッジタイプのフィルターで、連続使用後に汚れてそ
のまま使用できず、交換の必要を生じている、所謂廃フ
ィルターの処理装置に関するものであり、廃フィルター
内に残留する有害な溶剤の回収と共に、廃フィルター自
体の浄化を可能にする新規な構造のドライクリーニング
機の廃フィルター浄化装置を提供しようとするものであ
る。。

（従来技術）洗浄効果を高める様々な物質の開発が進められてきた結
果、現在のクリーニング機器では、有機溶剤で比較的引
火点の高い石油系溶剤に代わって、バークロールエチレ
ン等不燃性の合成溶削や弗素系溶剤であるバルクレンを
採用したものが主流となってきている。これら溶剤を使
用するドライクリーニングでは、水洗いの場合の水と違
って、溶剤自体が高価であるため、−度使用して汚れた
溶剤は、その度毎に機器内に組み込まれているｒ過装置
を経由させて不溶性の塵埃等を取り除いて清浄した上、
ワッシャーに環流され、更に、溶剤中に可溶性の汚れが
ある限度以上に蓄積するような状態になると、蒸溜して
遠心分１１１１１で脱脂する等して何度でも繰り返し使
用するようにしている。これら機器内の浄化手段で繰り
返し使用できる限度は、機器当たり１回の洗濯量が３０
ｋｇ程度とした場合、通常７〜８００回程度であって、
それ以上になると不溶性塵埃を除去するフィルターが目
詰りを起こしてクリーニング効果に支障を来してしまう
虞がでるため、フィルターの交換が必要になる。

このフィルターは、コアパイプの周辺スペースに活性炭
等の吸着材が装填され、外周面を和紙や不織布のような
透水性のシートで覆った円筒形のものであって、クリー
ニング機に出し入れ自在となるカートリッジタイプのも
のに形成されている。目詰りを起こして交換の必要とな
った、所謂廃フィルターには、洗濯ものから落ちた不溶
性の塵埃が許容以上に蓄積してしまっていると同時に溶
剤も含浸、残留しており、通常、未使用のフィルター（
洗濯量３０−７回用の場合）の重量が１５−程度である
のに対し、使用後の廃フィルターでは、その重量が約４
５電程にも達し、廃フィルター内には３０−もの不溶性
塵埃と溶剤が詰まった形となっていることになる。

この上記の例の３０ｋＩｒにも上る残留物の内訳を見て
みると、約５電程度が不溶性塵埃であって、残る２５眩
程度が溶剤であることが判明しており、このように多く
の溶剤を残留したままの廃フィルターは、単に溶剤を捨
ててしまうことの不経済性よりも、溶剤であるパークロ
ールエチレンやバルクレンが、有害物質に指定されてい
るため、勝手に処分することが禁じられていて、必ず専
門業者による運搬と焼却廃棄とが義務付けられている。

ところが、地方によっては、これら特種物を処理する回
収業者がおらず、例えば山形県の場合で言えば、わざわ
ざ新潟県の特定専門業者に依存せざるを得ない状況とい
う不便さを伴い、しかも、その回収費用が、１８０円／
眩（先の例で言えば、４５ｘ１８０＝８１００円／個）
にも付くことから、特に使用数の多い大規模クリーニン
グ店では、取り扱いの煩わしさに加え、経費の点でもそ
の負担は無視できないものとなっている。

このような実情から、これら廃フィルターを、少しでも
取り扱いがし易く、専門回収業者に支払う経済的負担を
できるだけ軽く済ますことができるようにするため、廃
フィルター内に残留する溶剤を略完全に回収して有害物
質による弊害を取り除き、なお且つ結果として廃フィル
ター全体の重量を可能なかぎり軽量化できる装置であっ
て、特に難しい操作を必要としｉい装！の開発に取り組
み、遂に以下に示すとおりのドライクリーニング機の廃
フィルター浄化装置の実現化に成功したものである。

（発明の構成）図面に示す代表的な実施例からも理解されるように、こ
の発明のドライクリーニング機の廃フィルター浄化装！
は、次のような構成を要旨とするものである。

即ち、ドライクリーニング機において使用済みとなった
複数個の廃フィルター１．１．・・・・・・を、ジヨイ
ントバッキング２あるいは３．４を介して接続すること
により、各コアパイプ１１が加熱蒸気取入口５１側から
末端まで連通ずる直列式となる如くして圧力タンク５内
に密閉、収容する一方、該圧力タンク５の外周面には再
加熱ヒーター６を組み込むと共に、加熱蒸気取入口５１
側と溶剤含有蒸気出口５２側とを接続する回遊ダクト５
３内に、溶剤回収用の冷却スポット５４と、それよりも
風下に位置させる加熱スポット５５とを配し、圧力タン
ク５の加熱蒸気取入口５１から連通状のコアパイプ１１
゜１１、・・・・−・および各廃フイルタ−１，１，・
・・・・・外周面に送り込まれた加熱蒸気で、廃フィル
タ−１，１，・・・・・・から残留溶剤を気化、回収す
ると共に、廃フィルター１．１．・・・・・・を浄化す
るドライクリーニング機の廃フィルター浄化装置である
。

ジヨイントバッキング２は、廃フイルタ−１゜１の相対
するコアパイプ１１．１１間に介在されて廃フィルター
１．１を直列に接続するものであり、また、ジヨイント
バッキング３は、加熱蒸気取入口５１側の圧力タンク１
内とそれに相対する廃フイルタ−１のコアパイプ１１と
の間、ジヨイントバッキング４は、その反対側、即ち、
圧力タンク１の密閉１１５６内側とそれに相対する廃フ
イルタ−１のコアパイプ１１との間に介在されるもので
あって、何れも接続機能に加え、コアパイプ１１の両端
から加熱蒸気が漏れてしまわないようにする密閉機能を
兼ね鑵えた構造で、溶剤に侵されにくい素材によって形
成される。

回遊ダクト５３内の冷却スポット５４および加熱スポッ
ト５５には、夫々公知の冷却機構、あるいは加熱機構が
採用されればよく、圧力タンク５から送られてくる溶剤
含有蒸気の中から気化された状態の溶剤を効率良く液化
して回収し、その直後の１徨で、溶剤を遊離するために
冷やされてしまった蒸気を加温して再び圧力タンク５の
加熱蒸気取入口５１に送り出すようにする。

再加熱ヒーター６は、圧力タンク５内で加熱蒸気が流動
しながら溶剤の取り出し、洗浄をする過程で、その温度
が低下してしまわないよう補助的に使用する加熱装！で
あり、内部温度センサー（図示せず）等を組み込み、自
動釣に作動するようにすることもできる。

なお、圧力タンク５内の蒸気圧は、高圧になるほど効率
が良くなることから、加熱蒸気取入口５１１１には、圧
力計（図示せず）が組み込まれ、パルプ５７の操作によ
って最適な内圧が実現されるようにする。

以下、図示したこの発明を代表する実施例を具体的に説
示する。

（実施例１）図面第１図の系統図からも理解されるように、密閉１１
５６によって完全密閉された圧力タンク５内に、３個の
廃フィルター１．１．１がジヨイントバッキング２．２
および３．４を介して直列に収容される。この収容状態
だけを、模擬的な図に示しているのが第２図の拡大断面
図である。この図からも解るように、廃フイルタ−１，
１相互問には、第３図（ロ）、（ハ）断面で示されてい
るジヨイントバッキング２．２が採用される。

このジヨイントバッキング２は、コアパイプ１１の各端
部に挿入可能な接続パイプ２１と、その中央に突設され
たフランジ２２の両面にシリコンゴム等の弾性板２３．
２３が積層、一体重された構造から成っている。

第３図（ニ）に示されたジヨイントバッキング３は、圧
力タンク５の加熱蒸気取入口５１の中のコアパイプ１１
への収入りとそれに面した廃フイルタ−１のコアバイブ
１１端部との間に介在されるもので、上記したジヨイン
トバッキング２と略同様の構造の接続パイプ３１．フラ
ンジ３２、およびその両面に積層される弾性板３３．３
３から構成される。

密閉１１５６とそれに相対する廃フイルタ−ｌとの間に
は、ジヨイントバッキング４が採用される。この構造は
、第３図（イ）に示されているように、フランジ板４１
の一面側に接続パイプ４２が突設され、反対面中央には
やや長めの弾性板４３、そして接続パイプ４２周りに弾
性板４４が一体化された構造のものとなっている。

この弾性板４３が密閉１１５６中央に当接する舶くして
該密閉１１５６を閉めることにより、圧力タンク５内に
廃フィルター１．１．１が直列に収容される。

こうして廃フィルター１．１．１が直列に収容された圧
力タンク５には、パルプ５７．５７゜５７を開口するこ
とにより、加熱スポット５５を経由して所定温度にまで
加温された蒸気送込みパイプ７からの加熱蒸気が、連通
状となったコアパイプ１１．１１．１１内と、直列に接
続された廃フィルター１．１．１の外周面に沿う如くし
て送り込まれる。

この過程で、再加熱ヒーター６が適宜作動することによ
り、加熱蒸気は、所定の温度を保ちつつ、図中の矢印の
如く流動する。その際、連通状となっているコアパイプ
内に送り込まれてくる加熱蒸気は、接続箇所のジヨイン
トバッキング２，２，３．４に保護されて同所から漏れ
出すことなく、確実且つ強制的に吸着剤層１２゜１２．
１２へと導かれ、これら吸着剤層１２゜１２．１２に吸
着、含浸している液状の溶剤を効率的に気化、洗浄する
機能をｔ１１枕した上、溶剤含有蒸気出口５２から回遊
ダクト５３へと抜は出して冷却スポット５４に達する。

そして、該冷却スポット５４において溶剤含有蒸気全体
が冷却されることにより、それまで気体の状態で加熱蒸
気内に含有されて移動して来た溶剤は、順次液化されて
、図中破線表示の如く、回収パイプ８を通じて回収タン
ク９へと流入、貯留される。

この実施例では、加熱蒸気の円滑なサイクルを実現する
ため、強制ファンＦが組み込まれた構造が採用されると
共に、加熱蒸気の流れで浄化され、乾燥を始める廃フィ
ルター１．１．１から、不溶性塵埃が遊離、最散し、共
に運ばれて冷却スポット５４に達する弊害を回避するた
め、除塵フィルターＤを冷却スポット５４の直前に配し
た構造を採用したものとしているが、必ずしもこの実施
例に限定される訳ではなく、適宜省略、改変することも
可能であることは言うまでもない。

図中、Ｈは、スラッジ投入ホッパーであり、クリーニン
グ機の中から取り出されるスラフジからも、溶剤を回収
することができるようにする場合に付設される。

以降、溶剤の遊離されてしまった蒸気は、直後に配され
ている加熱スポット５５を経由して再び元の加熱蒸気に
戻され、上記したプロセスを繰り返すことになる。その
際、加熱蒸気が不足して内圧が下がるようなときには、
その都度蒸気送込みパイプ７を通じて新たな蒸気を導入
する。

（作用効果）以上のような構成からなるこの発明のクリーニング機の
廃フィルター浄化装置は、廃フィルター１．１．・・・
・・・を直列に収容し、ジヨイントバッキング２および
３．４を介して各コアパイプが接続漏れをしない連通状
のものとしていることから、単に周辺から加熱蒸気を通
すだけのものに比較し、加熱蒸気の流れが確実に廃フィ
ルター１．１．・・・・・・内、特に最も溶剤の吸着、
含浸量の多くなっている吸着材層１２，１２゜・・・・
・・内に強制的に導かれるようにしているため、廃フィ
ルター１，１．・・・・・・内の溶剤を略完全に気化し
て回収に回すことができる一方、廃フィルター１．１．
・・・・・・自体は浄化されると共に、その重量を廃フ
ィルター１，１．・・・・・・本体重量プラス不溶性塵
埃重量にまで軽量化させてしまえることから、その後の
取り扱いが極めて安全性の高いものとなって、専門回収
業者に回すまでの保管が容易になる外、それら専門回収
業者の引取り値段の点でも略従前までの１／３程度で済
ますことができるという極めて秀れた効果を発揮し得る
ものとなっている。

また、装置自体は、圧力タンク５に冷却スポット５４お
よび加熱スポット５５を組み込んだ回遊ダクト５３を組
み合わせものであって、廃フィルター１，１．・−・・
・・を直列に接続するジヨイントバッキング２，３．４
を用意するだけの極めて簡単な構造からなり、その結果
、取り扱い性は固より、メンテナンスの点でも秀れたも
のとなっているため、経済的負担もそれほどではなく、
上記した各種特徴を考慮すれば、各クリーニング店での
メリットはそれを補って余り有るものとなる。

叙上の如く、この発明のクリーニング機の廃フィルター
浄化装！によれば、クリーニング業に欠くことかができ
ない有害指定溶剤の取り扱いが、従前までに比較して遥
かに容易かつ安全になる上、経済的負担の点でも、溶剤
の回収が１１枕していくことと専門回収業者への支払い
が軽減されること等の利点に相殺されて略許容範囲に止
どめることが可能になる等、極めて秀れた特徴を発揮す
るものとなっており、特に中央から離れた地方に立地し
、専門回収業者との連絡に不便を来している地域で開業
するクリーニング業者にとって非常に有利な装置であり
、それらの人々に特に高い評価がなされるものと予想さ
れる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明を代表する１実斃例を示すものであっ
て、第１図は、その系統図、第２図は、要部だけを簡略
化して示す断面図、第３図（イ）〜（ニ）は、各種ジヨ
イントバッキングを示す各断面図である。１・・・廃フイルタ−，１１・・・同コアバイグ、１２
・・・同吸着剤層、１３・・・同透水フィルム、２゜３
．４・・・ジヨイントバッキング、５・・・圧力タンク
、５１・・・同加熱員気取入口、５２・・・同溶刑含有
蒸気出口、５３・・・同回遊ダクト、５４・−・同冷却
スポット、５５・・・同加熱スポット、５６・・・同密
閉蓋、５７・・・同バルブ、６・・・再加熱ヒーター７
・・・蒸気送込みパイプ、８・・・回収パイプ、９・・
・回収タンク、Ｄ・・・除塵フィルター、Ｆ・・・強制
ファン、Ｈ・・・スラッジ投入ホッパー特許出願人　株式会社小野寺ドライし−どノ平成０３年０５月争命日

Claims

【特許請求の範囲】

１　ドライクリーニング機において使用済みとなった複
数個の廃フィルターを、ジョイントパッキングを介して
接続することにより、各コアパイプが加熱蒸気取入口側
から末端まで連通する直列式となる如くして圧力タンク
内に密閉、収容する一方、該圧力タンクの外周面には再
加加熱ヒーターを組み込むと共に、加熱蒸気送り込み側
と溶剤含有蒸気出口側とを接続する回遊ダクト内に、溶
剤回収用の冷却スポットと、それよりも風下に位置させ
る加熱スポットとを配し、圧力タンクの加熱蒸気取入口
から連通状のコアパイプおよび各廃フィルター外周面に
送り込まれた加熱蒸気で、廃フィルターから残留溶剤を
気化、回収すると共に、廃フィルターを浄化するドライ
クリーニング機の廃フィルター浄化装置。